舞首

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舞首 - (2019/11/16 (土) 12:34:20) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2019/11/16 (土曜日) 12:21:09
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舞首とは、桃山人著・竹原春泉画の妖怪画集『絵本百物語』に記載されている妖怪である。
画には海の上を三人のゴツイ男の首が火を噴きながら漂っている様が記されている。

**物語

時は鎌倉時代、
伊豆真鶴が崎_______現在の神奈川県足柄下郡真鶴町での事。



ある日祭りが行われ、そこに小三太、又重、悪五郎という検非違使の配下を務めるならず者が参加していた。

その酒席で3人はしこたま酔い、

&bold(){「チンタラしてっとその熊坂長範みてーな頭もかりあげっど!」}

&bold(){「おい…先輩、あんた…今、おれのこの頭のことなんつった!」}

&bold(){「おれの頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ何もんだろうーとゆるさねえ!}
&bold(){ このヘアースタイルが酒呑童子みてェーだとォ?」}


などとくだらない口論に及んでしまった。

悪五郎は大力無双の大男ゆえ、小三太と又重は共闘して悪五郎を討とうとした。
だが悪五郎は

&bold(){「このきたならしい阿呆がァーッ!!」}

とそれを見破り、
&bold(){ザシュウッッッ}
と小三太を斬殺し、首を切断した。

さらに逃げ出した又重をも

&bold(){「無駄無駄無駄無駄ァッ!」}

と追いかけるが、道中で運悪くドグチャアと石に躓き転倒。

&bold(){「悪五郎ォーーーーーッ 君がッ 死ぬまで 斬るのをやめないっ!」}

又重と悪五郎はくんずほぐれつの格闘となり、お互いの首を斬り落としながら海に転倒。

普通、首を斬られれば人は即死するもの。
だがッ そのすさまじき怒りと執念ゆえか…

&bold(){「次にお前は『なぜ首を斬られて生きていられるんだッ!?』と言う…」}
&bold(){「な、なぜ首を斬られて生きていられるんだッ!?…ハッ!」}

二人の首は斬られてなお争いをやめなかったのであるッ!
さらには小三太の首さえも

&bold(){「なっ、何をするだァーッ!ゆるさんッ!」}

とばかりに堂々参戦ッ!

三人の首は三つ巴の形をなし、火焔を噴きながら毎晩争いあった。

そしていつからか、その場所は巴が淵と呼ばれるようになったという…


ちなみに、絵に添えられた詞書には

>三人の博徒勝負のいさかひより事おこりて
>公にとらはれ皆死罪になりて死がいを海にながしけるに
>三人が首ひとところによりて口より炎をはきかけ
>たがひにいさかふこと昼夜やむことなし

(訳:3人の博徒が勝負で揉めてお偉方に処刑され、その死骸は海へと流された。
だが3人の首は1つに集まり火焔を吐きながら昼夜争い続けた)

と本文と微妙に食い違うことが書いてある。


**創作上における舞首

-[[ゲゲゲの鬼太郎(第5作)>ゲゲゲの鬼太郎(第5シリーズ)]]
第41話「打倒鬼太郎!ねずみ男大逆襲」に登場。
[[ねずみ男]]を騙して魂を集めさせた骨女がその魂を原料に復活させた。
小三太、又重、悪五郎ではなく
火を操る火首(声・[[関羽>関羽(三國無双)]])、風を操る風首(声・[[黄忠]])、雷を操る雷首(声・馬超)の3人組。
骨女の骨を楽器代わりに、ねずみ男と「愛する二人が奏でるリズム」によって
鬼太郎を倒そうとするが、鬼太郎に骨を折られて失敗。
操られていない舞首は仲が悪く、ケンカをおっぱじめた隙を突かれ再び封印される。


-[[地獄先生ぬ〜べ〜]]
第134話「妖怪・舞い首の巻」に登場。
事あるごとにケンカする[[広>立野広]]、[[金田>金田勝]]、[[克也>木村克也]]がケンカにもっと強くなろうと呼び寄せてしまった。
小三太、又重、悪五郎はイメージ映像では広たちの姿をしているが、
実際は原典にあるようなゴツイ男の首である。

-[[巷説百物語>巷説百物語(小説)]]
「舞首」に登場。
殺し屋・又重郎はある老人に暴虐の徒・悪五郎の暗殺を依頼される。
一方、侠客・小三太も悪五郎に賭場を荒らされ、彼の命をひそかに狙っていた。
そんな折、小三太の前に鳥追いの女性・おぎんが現れ__________
アニメ版では、又重郎を飯塚昭三が演じる。


追記・修正は3人でケンカしながらお願いします。

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