SCP-1144-JP

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SCP-1144-JP - (2020/12/09 (水) 23:55:24) のソース

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&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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SCP-1144-JPはシェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]のひとつである。
オブジェクトクラスはなんとThaumiel、財団の切り札である。

まずは説明から移ろう。
このオブジェクトが何なのかと言うと、一見すると何の変哲もないネイルハンマーである。
このネイルハンマーで何かを打つと、&color(#F54738){&bold(){地球が動くのである、地球上の物体ごと。}}
ただし、&bold(){あるものだけはこの干渉を受けることがない。これが指標-1144-JP(以下:指標)である。}
つまりこの指標をもとにSCP-1144-JPを適切に使えば、&bold(){地球の公転軌道を制御することが可能であり、}
&bold(){実際それによって、致命的な隕石衝突の回避や太陽との距離を調節することで地球温暖化の抑制を実現している。}
さらにこの調整によって、天体にまつわる奇跡論的手法・魔術・召喚儀式を妨害することが可能であり、これを利用する要注意団体への対抗策として使われている。
実際に&bold(){2桁に及ぶ神格実体の召喚の阻止、17回にも及ぶ致命的な天体衝突を回避することに成功している。}
&s(){あと財団の資産保護にも役立てられてる。}
これらの成果から、SCP-1144-JPの発見から2年でオブジェクトクラスをThaumielに変更されている。上記の成果を考えると納得である。

このオブジェクトがもたらす変化はごく小さなものなので、適切に使用される限りは、一般社会がこの異常を認知することはほぼないとみている。
しかし、その影響範囲の大きさと、収容違反した際のリスクの大きさから、この効果の秘匿は最重要事項とされている。
そしてこのオブジェクトを用いてどの方向にどれだけずらすかの目安となる指標の情報は、クリアランスレベル5機密となっている。

そういうわけで特別収容プロトコル。
このオブジェクトが使われるにはO5の承認が必要であり、実際の使用は機動部隊べ-10(ナザレのヨセフ)が専任のチームの技術支援を受けて行われる。
ちなみにナザレのヨセフとは、新約聖書に登場するマリアの夫、つまりイエスの養父であり、職業は大工であったと言われている。
もし使用によって起きた公転軌道の偏向を察知した対象が発見された場合、適切なカバーストーリーを適用してこの効果を秘匿する必要がある。
使用時以外だと、サイト81AM標準収容ロッカーの中に固定して保管される。
このオブジェクトの予期せぬ発露を観測するため、収容ロッカーの周囲には指標を複数個、バランス計を載せたうえで配置した状態で監視される。
所定の時間が経過した後、指標は関係職員に提供される。

…ん?提供?

そう、この指標、一定時間が過ぎたら職員に提供されるのだ。
職員に提供するような指標とは何なのか。

その指標とは

















































&bold(){四角形の容器に収まった白飯、しらす、シソ、野沢菜、ブロッコリー、任意の煮物から構成される内容物}

&sizex(6){&bold(){つまり弁当である。}}



(゚Д゚)

こうなった読者も多いだろう。
だが事実、これが指標なのである。これをオブジェクトの周囲直径30メートルの球形の範囲内に設置することで、指標として機能するのである。
上記の内容物が一定比率で四角形の容器の中に存在する場合、この内容物はオブジェクトの影響を受けないのだ。
しかし容器は影響を受けるので、移動することになる。
結果として、&bold(){この内容物は容器の壁にたたきつけられ、偏ってしまう。いわゆる寄り弁である。}

これまでにオブジェクトの影響を最小にする、言い換えれば指標として最適になる内容物配分が模索され続けてきた。
&bold(){しかし、上記の配分以上の精度を出せる内容物配分は未だに出せていない。}

この指標、もとい弁当は、ハラスメントの調査依頼請求者でありサイト-81AMの技術職員である飯森氏の母が制作したものである。
綿密な調査の結果、両社はSCP-1144-JPの特異性に関連はなく、この母が作った弁当が最適な指標になったことは、単なる偶然であったと調査チームは結論付けた。
現在はこのレシピを精密に調整して作った弁当が、指標として使われ続けている。

きっとオブジェクトとして発見されるまでこのネイルハンマーは使い続けられていたのだろう。
そしてそのたびに飯森氏の弁当は寄ってしまう災難に見舞われたのだろう。


…最後にこのオブジェクトの項目名で締めたいと思う。


#center(){&sizex(7){&bold(){SCP-1144-JP}}}

#center(){&sizex(7){&bold(){世界の異常で大きな偏り}}}
または堅物で融通の利かないハンマーがサイト-81AMの建設現場で見つかるまでにある作業員の昼食に起こりつづけた一種の小さな悲劇


追記・修正は弁当が寄ってしまった人にお願いします。

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#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-1144-JP - 世界の異常で大きな偏りまたは堅物で融通の利かないハンマーがサイト-81AMの建設現場で見つかるまでにある作業員の昼食に起こりつづけた一種の小さな悲劇
原案:stengan774
改稿:ukit
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1144-jp

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}

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