VANILLA FICTION

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&font(#6495ED){登録日}:2014/06/19 Thu 02:28:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(6){ど う 考 え て も、}} &bold(){&sizex(6){&color(red){バ ッ ド エ ン ド}}} &bold(){&sizex(6){に し か な ら な い 。}}} 小学館より刊行されている少年サンデー系列の月刊青年誌『ゲッサン』にて連載中の漫画作品。前作の終了より半年ほどの2012年9月から本誌に復帰しており、練りに練った構想とこれまでに培った経験とを活かし、満を持しての連載となる。 作者は&color(orange){『魔王 JUVENILE MIX』『Waltz』}と&color(orange){伊坂幸太郎}作品のコミカライズ(というよりリイマジネーション)で人気を博した&color(blue){大須賀めぐみ}氏。初めての原作無し・個人名義での長期連載である。 大須賀氏が2007年から6年もの間連れ添った伊坂氏から受け継いだ手練手管は多く、&color(orange){《カオス理論》}&footnote(「結果を完全確実に予測することは不可能」とする力学理論。決して「誰にもわからないランダム」ということではない。伊坂氏は『オーデュボンの祈り』でこれをミックスジュースの味に例えている。)&color(orange){《理知的な主人公》《公的機関の陰謀論》《ほのぼのとした無法者達》}など、様々な面で影響が窺われる。 そのためか、「これ実は伊坂先生も関わってるんじゃね?」と勘違いするファンがたまにいる。 なお、前々作・前作と続き、今作もコミックスカバーをめくった下には最早恒例と化した&bold(){&color(hotpink){HENTAI空間}}が広がっている。 そればかりかWEBサンデー上の“漫画家バックステージ”に至っては、安藤兄弟・岩西事務所・佐藤先生宅・鞠山一家がごた混ぜに入り乱れ、更にカオス極まる様相を呈している。 直球シリアス超特急の展開が続く本編との異様に激しい落差に悶絶必死である。 それと作者曰く&color(blue){「子育て漫画」} 擬似家族をメインテーマに、前作以上にスプラッタ表現マシマシでお送りする。 ちなみに表題の意味は&color(blue){『よくある感じの作り話』} イカレてる? なんでかな、佐藤先生も同じこと言ってたっけ? この漫画はぜんぜん普通だよ。 #center(){&blankimg(31歳独身.jpg,width=210,height=224) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第1巻17頁} &bold(){いい歳したおっさんと} &blankimg(しあわせになりたい.jpg,width=203,height=134) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第2巻146頁} &bold(){エログロイケメンのコンビと} &blankimg(29歳独身子持ち.jpg,width=200,height=152) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第2巻156頁} &bold(){キッツイ見た目のおっさんと} &blankimg(クッソ汚ねえおっさん.jpg,width=208,height=168) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第2巻188頁} &bold(){汚ねえおっさんのコンビが} &blankimg(だって女の子だもん.jpg,width=151,height=269) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第4巻175頁} &bold(){こんないたいけな} &blankimg(エリ=チャンカワイイヤッター!.jpg,width=202,height=128) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第2巻90頁} &bold(){可愛い女の子を奪い合って} &bold(){国家権力まで動かして喧嘩する} &bold(){全然普通にありふれたお話だよ。} &blankimg(ドラジェぺろぺろ.jpg,width=263,height=302) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第3巻17頁} &bold(){それから駑螺滋恵は天使。} &sizex(7){&bold(){異論は絶対ぇ認めねえ。}}} **&underdot(#a9a9a9,3px){&font(#ff0000){≫}STORY    } 救いの無い作風で一世を風靡した小説家・佐藤忍は、マンネリから脱するためにも&color(coral){“ハッピーエンドの物語”}を模索していたが、一文字も書けず、落ち込んでいた。 しかしある日を境に、彼の陰鬱な日常は、更に陰惨たる非日常へと変貌する。 佐藤はその総てに&color(green){“相手のバッドエンドを想像する”}智略と機転で立ち向かう。 彼はパートナーの少女・牧野エリを救い、再び小説家として&color(coral){“ハッピーエンドの物語”}を書くことが出来るのだろうか。 一方、都内某所に居を構える健康優良悪徳刑事・鞠山雪彦は、喧嘩別れした前妻の子ども・駑螺滋恵を嫌々ながら引き取り、騒々しくも幸せな日々を送っていた。 だが、彼も否応無しにデスゲームの&color(red){《駒》}として選ばれ、親子水入らずの日常は瓦解してしまう。 何よりも誰よりも守るべき息子のため、鞠山は手段を選ばず、佐藤を追撃する。 彼はこのゲームを生き延び、駑螺滋恵の許に帰ることが出来るのだろうか。 #center(){&bold(){&color(red){《人類滅亡の鍵》}} &bold(){&color(red){《絶対不死身の進行役》}} &bold(){&color(red){《世界救済の双六ゲーム》}} &bold(){&color(red){《大逆転の一手》}} &bold(){&color(red){《外したら死んじゃう結婚指輪》}} &bold(){&color(red){《神様の意志》}}} 本気で頭のおかしい同行者。 目まぐるしく変動する状況。 鞠山が差し向ける凶悪な刺客達。 巻き込まれ振り回される周囲。 &bold(){&sizex(4){二人一組の逃亡劇と、}} #right(){&bold(){&sizex(4){一人の少女を巡る争奪戦が、}}} #center(){&bold(){&sizex(6){始 ま る。}}} **&underdot(#a9a9a9,3px){&font(#ff0000){≫}CHARACTERS   } &bold(){&color(red){《駒》}} &color(red){《進行役》}に無作為(語弊あり)で選ばれた人間達。死の運命を捩じ曲げられているため、自身とエリとを結ぶ結婚指輪が外れるとたちまち死んでしまう。 言わせて貰うが、[[重婚じゃねえか!!>ジョセフ・ジョースター]] ○佐藤忍 31歳。職業は小説家→凶悪事件容疑者。 冒頭まで順風満帆な人生を送っていたが、「悲観的な妬み屋」を自称する彼自身はバッドエンドの物語しか書けない自分に嫌気が差していた。 例えるならあの[[悪魔的脚本家>虚淵玄]]がスランプを拗らせた果てのような人物。 考え事をするときには指を鳴らす癖を持ち、今では誰かを不幸にする儀式となっている。 若手作家の春夏秋冬には酷評され、担当影山のお節介に振り回され、意気消沈していた折、太宰とエリに出逢う。 当初は二人を邪険に扱っていたが、次第に愛情・友情めいた情動を抱くと共に、&color(coral){「三人でならハッピーエンドの物語を書けるかもしれない」}と思い始める。 自身の抜きん出た才能を最も活かせる&color(coral){“小説家”}のみが精神的支柱であり、身に覚えの無い罪を着せられて尚、逃亡中の現在も小説家に返り咲くことを望んでいた。 洞察と予測を武器に、相対した敵にとっての最悪の状況を作り出すことが唯一の戦法だったが、楡ノ木の件を参考に鞠山が対策を講じたため、逆に手口が悪辣化した。 おまけやバックステージでは太宰やエリの変態行動の被害担当。ぼっち。童貞。 趣味は古書収集。 ●鞠山雪彦 29歳。職業は刑事(巡査部長)。 左側がサングラスの眼鏡を着用している。 &color(maroon){「喧嘩して勝ち続ける人生」}のために警察官となった悪童(29)。チャップリンの金言に「アドレナリン」を足して完全とする享楽主義者だが、一人息子の駑螺滋恵には愛情一杯に接する良き父親でもある。 腕っぷしに自信があるだけでなく、佐藤に負けず劣らず即座の閃きと発想で勝負する意外な頭脳派。 曰く、&color(maroon){「喧嘩は想像力」}。勝利のためには[[工事用コーンを被ったり>三角頭(サイレントヒル)]]、初対面の佐藤に自分が不利になる状況を作られて昂奮したりするバトルジャンキー。 素行は悪いものの警察上層部や裏の業界と深く繋がっており、そのコネを利用して佐藤を全国指名手配犯に仕立て上げた。 子育ての第一歩は佐藤と同じくネット検索だった。そして駑螺滋恵至上主義。 紗々倉にデスゲームの目的を教えられているのかいないのか定かでなく、少なくとも「自分達が世界の命運を担っている」という意識は無い。 恐らく、喩え世界が滅びようとも駑螺滋恵と共にいることのみを考えている。 おまけやバックステージでは岩西と同じ臭いがする。 &bold(){&color(red){《進行役》}} &color(red){《神様》}が&color(red){《双六ゲーム》}のためだけに生み出した、とされる不死身の存在。 見た目や身体強度や知能は普通の人間と同じだが、喩え即死級の損傷を負っても、いくらでも復活する無限UP仕様。 ただしゲームが終了次第ポイされちゃう、とても儚く悲しい奴ら。 同様の存在は過去の記録にも残されている。そういった先達は[[異世界で黒王様と新しい文明作るのに忙しそうだったり>ドリフターズ(漫画)]]、[[戦国時代で血生臭坊主してたりする>天海(戦国BASARA)]]。 ○太宰治(歌舞伎町くん) 仮称。本来名前は持たない。 外見は金髪金眼のイケメンチャラ男。佐藤側の&color(red){《進行役》}。 趣味と特技はセックス遊び。&color(gold){「人間はオワコンのダッチワイフ」}と嘯く屑の鑑。 人外なのに自分の非道さを「人間失格だ」と罵ってきた佐藤先生を気に入り、自ら「太宰治」と名乗る。 軽薄さを絵に描いたような人物だが、その実&color(gold){「役目を果たした後は死ぬだけ」}という自身の生を悲観する繊細な心の持ち主。 本作最大の被害担当。酷い怪我を負ってもそのうちケロリとした姿を見せる。実際一度佐藤先生に解体されても数日で復活を遂げている。 虚しさと不安に満ちた死生観から享楽に逃避していたが、一時宿と食事を提供してくれた老婆の言葉に心打たれ、佐藤先生との間に「絆」を求めるようになる。 今では幸せになるために佐藤先生との友情ごっこに精を出す有り様。 セックス出来るなら相手はカッサカサに渇いたババアでもいい。 ●紗々倉 仮称。本来名前は持たない。 太宰と同じ不死身の男。鞠山側の&color(red){《進行役》}。 外見はボサボサ頭の痩せた中年男性。好物はラムネ菓子。最近食べない。 片割れとは真逆の使命感に突き動かされており、ゲームの決着に全霊を賭した上で燃え尽きて満足して死にたいと願う。 怠惰を心底嫌い、それを体現する太宰を徹底的に嫌っている。そして鞠山に無茶な仕事を要求する真性のマゾヒスト。 仕事に対価を求めず熱狂的に邁進することを生きる目的としていたが、彼のそんな姿を「カッコイイ」と評した大天使駑螺滋恵に図らずも感激し、「坊っちゃん」と呼び慕うほど亜光速でデレた。ちょろい。 おまけやバックステージではどう見てもホモのマゾヒスト。 &bold(){&color(red){《VIP》}} ゲームで&color(red){《進行役》}と&color(red){《駒》}のチーム同士が奪い合う人物。 「20XX年7月7日生まれの銀髪の日本人女児」という条件の下、太宰と紗々倉が一年掛けてエリを探し出した。 佐藤のゴール条件は&color(coral){「羽白島の北端の岬でエリとクッキーを食べること」}だが、鞠山の条件は未だ明かされていない。 鞠山は彼女を自宅に連れ帰った上で条件達成を待っているため、時間経過と推測される。 ○牧野エリ● 8歳。羽根付きのリュックサックがトレードマークの寡黙な少女。 太宰と紗々倉が初めて出会った頃は感情表現豊かな至極普通の女の子だったが、佐藤と出会うまでに経験した二人のパートナーに虐待を受け、非常に擦り切れた精神状態になっていた。 しかし佐藤先生には人として最低限ながら当たり前の扱いをして貰ったことから恩義と愛情を抱き、一途に彼を想い慕う。 佐藤先生と生きるために&color(coral){「自分が彼を守る」}と誓ったものの、即座に鞠山側の刺客に誘拐され、以降は鞠山家に紗々倉と共に同居する事態に陥っている。 駑螺滋恵を巻き込むまいとする鞠山の方針に従いながら何度も逃亡を試みるが、紗々倉の追跡を振り切れず、また鞠山家の一家団欒に絆されつつある。 佐藤先生曰く「天使」→「何が天使だ!」 畑山さん曰く「ビッチ」 太宰曰く「生きようが死のうがどうでもいい」 紗々倉曰く「お前が世界を滅ぼす」 おまけでは佐藤先生に対して少々ヤンデレ化している。エリ=チャンカワイイヤッター! &bold(){&color(blue){《その他》}} 佐藤と鞠山のゲームに巻き込まれる可哀想な一般市民と情け容赦ない無法者達。 その中でも駑螺滋恵は別格。 ●鞠山駑螺滋恵(ドラジェ) 小学5年生。鞠山の愛息子。 両の眼の下に泣きボクロを持つ可愛げの無い可愛らしい少年。鞠山の別れた嫁が再婚の厄介払いに当時小学校に上がったばかりの駑螺滋恵を放逐し、彼の家に転がり込んだ。そもそも嫁は複数の男性と浮気していたので本当に鞠山の子どもなのかどうか怪しまれる。 母親には親子らしい愛情を受けられず、生家にも居場所は無かったが、鞠山とは真実父子として真っ当な絆で結ばれる。 鞠山は初対面の時、駑螺滋恵が喧嘩で物事を決めようと発言したことから自分の息子と認めた。駑螺滋恵もまた自分の前では良き父親たろうとする鞠山を尊敬している。 &color(maroon){「ドラジェ」}の原義は出産・洗礼・婚礼などの慶事で配られる欧州の糖衣菓子のこと。イタリアでは&color(maroon){「コンフェッティ」}と言う。付き合って3日で結婚し4ヶ月で破局した鞠山と前妻との関係を鑑みると皮肉である。 男の娘大好きな兆候のある大須賀氏にとってはおまけでも本編でも愛を注ぎまくる大天使ショタボーイ。 ●楡ノ木(愛称:ドクロ)○ エリを狙って佐藤宅に押し入った刺客。爬虫類めいたカラーコンタクトに髑髏マスクと厨二病まっしぐらな青年。 役者志望で映画製作の夢を抱いているが、他人に借金を追わされたことで、現在はその返済に追われている。 普段はコンビニ従業員として働く傍ら、非合法の金融機関に鞠山の依頼を斡旋されたことが運の尽きであった。 以前の件で神経過敏となっており、来客にも怯えては厨二的に虚勢を張る日々を送っていた。ところが職場に一度殺したはずの人物(太宰)がやって来て、更に本格的に逃亡犯となった佐藤に無理矢理利用されることとなる。 ちなみに佐藤が太宰の無現UP仕様の説明を面倒臭がったため、殺されたのは太宰の弟だという嘘を吹き込まれている。 失禁ネタは制作側にもファンの間でも好評だったらしく、おまけにも描かれたり再登場時でも漏らしたり散々である。 #center(){&bold(){&sizex(7){そ ん な バ ナ ナ}}} ●着ぐるみの男 佐藤一行が遭難した山中でエリを狙い襲い掛かった刺客。 パンダの[[着ぐるみ>キグルミ(GOD EATER 2)]]を着込むという洞察への対策により佐藤を完封し、エリを連れ去った。 中身は殺人のもみ消しを条件に鞠山から直接依頼を請け負った成人男性。 佐藤小説のファンでもあったが、鞠山が怖いのでファンをやめた。 ○影山 佐藤のデビュー時から面倒を見ている担当編集者。 次回作には何としても&color(coral){“ハッピーエンドの物語”}をと全力を尽くして佐藤のメンタルケアに勤しんでいたが、悉く空回りに終わっている。おまけに佐藤からは「バカ担当」と貶されているけれども、全くめげない。 出会った当初は佐藤を本物の作家になるかどうか試す発言をし、その実力を見定めてからは真摯に「先生」と呼び慕う。 佐藤が指名手配犯になってからも彼の人間性を信じ続けており、彼の作家人生が鎖されたことに対して悔し涙を浮かべている。 眼鏡の強度は鞠山の遥か下。 佐藤のご当地ダサTは影山が彼に買い与えたものである。 ○山中 エリの最初のパートナー。 感受性豊かだった当時のエリに暴力を振るい、結果として機械のような寡黙な性格に仕立て上げた屑野郎。 一桁の歳の幼女に死体処理を強要させた屑の極み。 ○畑山 エリの2番目のパートナー。 山中がなんやかんやで死に至ったため、太宰に用意された小太り(だった)男。 第一話で鞠山の刺客と思われる男に致命傷を負わされ、佐藤に結婚指輪を託した。 ○おばあちゃん 着ぐるみに敗北した佐藤を抱えて太宰が駆け込んだ民家の主。 家族はおらず、2匹の飼い猫を老後の友としている。 &color(gold){「どうすれば幸せになれるのか」}と悩む太宰に、&color(coral){「誰かとの絆が幸せになる鍵」}だと諭した。 太宰曰く「最高にイイ女」 ○子仲台唯子 山中を盗んだ軽トラで移動していた佐藤と太宰が出会った文学少女。 佐藤小説のファンだが、彼が傑作と自負する『一万フィートの記憶』だけは受け付けなかった。 恋愛体質で娘を省みない母親と&color(blue){“関東鬼仁会”}との関係に巻き込まれたところを佐藤と太宰に救われ、その一件を機に母親と和解した。以降、敬遠していた『一万フィートの記憶』の再読を決意する。 楡ノ木に次ぐおもらし娘。 ○子仲台(母) 唯子の母親だが、重度の浮気癖で離婚し、母子家庭に。 娘を慮らず好いた男を優先していたが、熊谷が唯子で裏ビデオの撮影をすると聞いて逆上、殺害。 エリのために小説家の道を捨てる覚悟を決めた佐藤に触発され、大人として子どもを守る義務を全うするべく、佐藤の共犯となった。 ○熊谷くん 物騒な若者の集団&color(blue){“関東鬼仁会”}のメンバー。スキンヘッドに顔の至るところにピアスを開けていた。 唯子の母親の彼氏だったが、彼女を騙して唯子でハメ撮りビデオを作ろうとしていたので撲殺された。 ○鯉池くん &color(blue){“関東鬼仁会”}のリーダー格。 熊谷の敵討ちに燃え、佐藤が出現した新宿へと仲間達を結集する。 公然の趣味としてシルバニアファミリーを愛好している。 ○春夏秋冬二 若手小説家。ペンネームは「ひととせ」「ならぶ」と読む。 炎上商法として佐藤の変わらない作風を批判して利用していたが、作家として意識しているらしく、彼の新宿通り魔生中継に注目する。 新作の『換気扇ダイアリイ』がヒットしたのを知って佐藤はヒステリーを起こした。 単行本第2巻の加筆部分で雪山へ取材に行っていた時の詳細が明らかになっており、&color(yellowgreen){《サードマン現象》}&footnote(絶体絶命の過酷な状況下、精神を極限まで擦り減らした遭難者が、傍に謎の存在または気配が現れたように感じる現象。要するに錯覚だが、死に掛けた人間に「生きろ」と励まし、生還を促す。)に遭遇していた。 **&underdot(#a9a9a9,3px){&font(#ff0000){≫}RULE OF THE GAME  } 1.神様か地球の意志が仕組んだ&color(red){《双六ゲーム》}。左手薬指に指輪をはめた者が牧野エリのパートナーとなり、一緒にゴールを目指す。ゴール出来なければ数年で[[世界は滅びる>終末捕喰]]。成功すれば物事が連鎖的に良い方向へ進み、世界は救われる。 2.プレイヤーとなる&color(red){《駒》}は2名。各々に&color(red){《進行役》}が1名ずつ味方に付く。エリを奪い合い、最終的にゴールした方が勝者となり、死の運命から抜け出せる。ゴール出来なかった方は死亡し、両者ともゴールが認められなければ世界は滅んで共倒れ。 3.&color(red){《進行役》}は約30分以内に死亡する予定の人間を見分けられる。その人間に指輪を与え、生きるチャンスを提示しつつ、強制的にゲームに参加させる。&color(red){《駒》}となった人間が指輪を外した場合、その人間は死の運命に戻る。 4.&color(coral){「羽白島の北端の岬でエリとクッキーを食べること」}が佐藤のゴール条件。鞠山の条件は不明。 5.ゲームが終了次第、&color(red){《進行役》}は死ぬ。慈悲は無い。 6.世界を滅ぼす張本人は他でもない牧野エリ。繰り返し言うが、このゲームの最終目標は&color(red){《大逆転の一手》}、救済連鎖のゴーサイン。 #center(){&bold(){&sizex(4){……………}} &bold(){&sizex(4){……うん。}} &bold(){&sizex(4){……………}} &bold(){&sizex(4){……うん。}} &bold(){&sizex(4){編集?}} &bold(){&sizex(4){………追記か……}} &bold(){&sizex(4){本当にすごいな、君達は……}} &bold(){&sizex(4){…何だか…}} &bold(){&sizex(4){君達wiki籠りとなら…}} &bold(){&sizex(6){ど ん な 項 目 だ っ て}} &bold(){&sizex(6){建 て ら れ そ う だ …}} &blankimg(迫真先生!誤解を生む発言!!.jpg,width=378,height=261) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第4巻128頁} &bold(){&sizex(7){それじゃあパンツ脱ごうか!}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 佐藤先生がどんどん前作の潤也のようになっていく -- 名無しさん (2014-06-20 06:58:47) - 折角マシになってきたエリちゃんの精神が以前以上にマッハに……早く続き読みたいわ -- 名無しさん (2014-09-16 23:39:05) - 珍しく手の込んだ項目だな -- 名無しさん (2014-11-15 22:14:16) - めぐみちゃん先生、症状悪化してるよぉ(ショタ的な意味で+誉め言葉) -- 名無しさん (2014-11-15 22:27:10) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2014/06/19 Thu 02:28:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(6){ど う 考 え て も、}} &bold(){&sizex(6){&color(red){バ ッ ド エ ン ド}}} &bold(){&sizex(6){に し か な ら な い 。}}} 小学館より刊行されている少年サンデー系列の月刊青年誌『ゲッサン』にて連載中の漫画作品。前作の終了より半年ほどの2012年9月から本誌に復帰しており、練りに練った構想とこれまでに培った経験とを活かし、満を持しての連載となる。 作者は&color(orange){『魔王 JUVENILE MIX』『Waltz』}と&color(orange){伊坂幸太郎}作品のコミカライズ(というよりリイマジネーション)で人気を博した&color(blue){大須賀めぐみ}氏。初めての原作無し・個人名義での長期連載である。 大須賀氏が2007年から6年もの間連れ添った伊坂氏から受け継いだ手練手管は多く、&color(orange){《カオス理論》}&footnote(「結果を完全確実に予測することは不可能」とする力学理論。決して「誰にもわからないランダム」ということではない。伊坂氏は『オーデュボンの祈り』でこれをミックスジュースの味に例えている。)&color(orange){《理知的な主人公》《公的機関の陰謀論》《ほのぼのとした無法者達》}など、様々な面で影響が窺われる。 そのためか、「これ実は伊坂先生も関わってるんじゃね?」と勘違いするファンがたまにいる。 なお、前々作・前作と続き、今作もコミックスカバーをめくった下には最早恒例と化した&bold(){&color(hotpink){HENTAI空間}}が広がっている。 そればかりかWEBサンデー上の“漫画家バックステージ”に至っては、安藤兄弟・岩西事務所・佐藤先生宅・鞠山一家がごた混ぜに入り乱れ、更にカオス極まる様相を呈している。 直球シリアス超特急の展開が続く本編との異様に激しい落差に悶絶必死である。 それと作者曰く&color(blue){「子育て漫画」} 擬似家族をメインテーマに、前作以上にスプラッタ表現マシマシでお送りする。 ちなみに表題の意味は&color(blue){『よくある感じの作り話』} イカレてる? なんでかな、佐藤先生も同じこと言ってたっけ? この漫画はぜんぜん普通だよ。 #center(){&blankimg(31歳独身.jpg,width=210,height=224) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第1巻17頁} &bold(){いい歳したおっさんと} &blankimg(しあわせになりたい.jpg,width=203,height=134) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第2巻146頁} &bold(){エログロイケメンのコンビと} &blankimg(29歳独身子持ち.jpg,width=200,height=152) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第2巻156頁} &bold(){キッツイ見た目のおっさんと} &blankimg(クッソ汚ねえおっさん.jpg,width=208,height=168) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第2巻188頁} &bold(){汚ねえおっさんのコンビが} &blankimg(だって女の子だもん.jpg,width=151,height=269) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第4巻175頁} &bold(){こんないたいけな} &blankimg(エリ=チャンカワイイヤッター!.jpg,width=202,height=128) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第2巻90頁} &bold(){可愛い女の子を奪い合って} &bold(){国家権力まで動かして喧嘩する} &bold(){全然普通にありふれたお話だよ。} &blankimg(ドラジェぺろぺろ.jpg,width=263,height=302) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第3巻17頁} &bold(){それから駑螺滋恵は天使。} &sizex(7){&bold(){異論は絶対ぇ認めねえ。}}} **&underdot(#a9a9a9,3px){&font(#ff0000){≫}STORY    } 救いの無い作風で一世を風靡した小説家・佐藤忍は、マンネリから脱するためにも&color(coral){“ハッピーエンドの物語”}を模索していたが、一文字も書けず、落ち込んでいた。 しかしある日を境に、彼の陰鬱な日常は、更に陰惨たる非日常へと変貌する。 佐藤はその総てに&color(green){“相手のバッドエンドを想像する”}智略と機転で立ち向かう。 彼はパートナーの少女・牧野エリを救い、再び小説家として&color(coral){“ハッピーエンドの物語”}を書くことが出来るのだろうか。 一方、都内某所に居を構える健康優良悪徳刑事・鞠山雪彦は、喧嘩別れした前妻の子ども・駑螺滋恵を嫌々ながら引き取り、騒々しくも幸せな日々を送っていた。 だが、彼も否応無しにデスゲームの&color(red){《駒》}として選ばれ、親子水入らずの日常は瓦解してしまう。 何よりも誰よりも守るべき息子のため、鞠山は手段を選ばず、佐藤を追撃する。 彼はこのゲームを生き延び、駑螺滋恵の許に帰ることが出来るのだろうか。 #center(){&bold(){&color(red){《人類滅亡の鍵》}} &bold(){&color(red){《絶対不死身の進行役》}} &bold(){&color(red){《世界救済の双六ゲーム》}} &bold(){&color(red){《大逆転の一手》}} &bold(){&color(red){《外したら死んじゃう結婚指輪》}} &bold(){&color(red){《神様の意志》}}} 本気で頭のおかしい同行者。 目まぐるしく変動する状況。 鞠山が差し向ける凶悪な刺客達。 巻き込まれ振り回される周囲。 &bold(){&sizex(4){二人一組の逃亡劇と、}} #right(){&bold(){&sizex(4){一人の少女を巡る争奪戦が、}}} #center(){&bold(){&sizex(6){始 ま る。}}} **&underdot(#a9a9a9,3px){&font(#ff0000){≫}CHARACTERS   } &bold(){&color(red){《駒》}} &color(red){《進行役》}に無作為(語弊あり)で選ばれた人間達。死の運命を捩じ曲げられているため、自身とエリとを結ぶ結婚指輪が外れるとたちまち死んでしまう。 言わせて貰うが、[[重婚じゃねえか!!>ジョセフ・ジョースター]] ○佐藤忍 31歳。職業は小説家→凶悪事件容疑者。 冒頭まで順風満帆な人生を送っていたが、「悲観的な妬み屋」を自称する彼自身はバッドエンドの物語しか書けない自分に嫌気が差していた。 例えるならあの[[悪魔的脚本家>虚淵玄]]がスランプを拗らせた果てのような人物。 考え事をするときには指を鳴らす癖を持ち、今では誰かを不幸にする儀式となっている。 若手作家の春夏秋冬には酷評され、担当影山のお節介に振り回され、意気消沈していた折、太宰とエリに出逢う。 当初は二人を邪険に扱っていたが、次第に愛情・友情めいた情動を抱くと共に、&color(coral){「三人でならハッピーエンドの物語を書けるかもしれない」}と思い始める。 自身の抜きん出た才能を最も活かせる&color(coral){“小説家”}のみが精神的支柱であり、身に覚えの無い罪を着せられて尚、逃亡中の現在も小説家に返り咲くことを望んでいた。 洞察と予測を武器に、相対した敵にとっての最悪の状況を作り出すことが唯一の戦法だったが、楡ノ木の件を参考に鞠山が対策を講じたため、逆に手口が悪辣化した。 おまけやバックステージでは太宰やエリの変態行動の被害担当。ぼっち。童貞。 趣味は古書収集。 ●鞠山雪彦 29歳。職業は刑事(巡査部長)。 左側がサングラスの眼鏡を着用している。 &color(maroon){「喧嘩して勝ち続ける人生」}のために警察官となった悪童(29)。チャップリンの金言に「アドレナリン」を足して完全とする享楽主義者だが、一人息子の駑螺滋恵には愛情一杯に接する良き父親でもある。 腕っぷしに自信があるだけでなく、佐藤に負けず劣らず即座の閃きと発想で勝負する意外な頭脳派。 曰く、&color(maroon){「喧嘩は想像力」}。勝利のためには[[工事用コーンを被ったり>三角頭(サイレントヒル)]]、初対面の佐藤に自分が不利になる状況を作られて昂奮したりするバトルジャンキー。 素行は悪いものの警察上層部や裏の業界と深く繋がっており、そのコネを利用して佐藤を全国指名手配犯に仕立て上げた。 子育ての第一歩は佐藤と同じくネット検索だった。そして駑螺滋恵至上主義。 紗々倉にデスゲームの目的を教えられているのかいないのか定かでなく、少なくとも「自分達が世界の命運を担っている」という意識は無い。 恐らく、喩え世界が滅びようとも駑螺滋恵と共にいることのみを考えている。 おまけやバックステージでは岩西と同じ臭いがする。 &bold(){&color(red){《進行役》}} &color(red){《神様》}が&color(red){《双六ゲーム》}のためだけに生み出した、とされる不死身の存在。 見た目や身体強度や知能は普通の人間と同じだが、喩え即死級の損傷を負っても、いくらでも復活する無限UP仕様。 ただしゲームが終了次第ポイされちゃう、とても儚く悲しい奴ら。 同様の存在は過去の記録にも残されている。そういった先達は[[異世界で黒王様と新しい文明作るのに忙しそうだったり>ドリフターズ(漫画)]]、[[戦国時代で血生臭坊主してたりする>天海(戦国BASARA)]]。 ○太宰治(歌舞伎町くん) 仮称。本来名前は持たない。 外見は金髪金眼のイケメンチャラ男。佐藤側の&color(red){《進行役》}。 趣味と特技はセックス遊び。&color(gold){「人間はオワコンのダッチワイフ」}と嘯く屑の鑑。 人外なのに自分の非道さを「人間失格だ」と罵ってきた佐藤先生を気に入り、自ら「太宰治」と名乗る。 軽薄さを絵に描いたような人物だが、その実&color(gold){「役目を果たした後は死ぬだけ」}という自身の生を悲観する繊細な心の持ち主。 本作最大の被害担当。酷い怪我を負ってもそのうちケロリとした姿を見せる。実際一度佐藤先生に解体されても数日で復活を遂げている。 虚しさと不安に満ちた死生観から享楽に逃避していたが、一時宿と食事を提供してくれた老婆の言葉に心打たれ、佐藤先生との間に「絆」を求めるようになる。 今では幸せになるために佐藤先生との友情ごっこに精を出す有り様。 セックス出来るなら相手はカッサカサに渇いたババアでもいい。 ●紗々倉 仮称。本来名前は持たない。 太宰と同じ不死身の男。鞠山側の&color(red){《進行役》}。 外見はボサボサ頭の痩せた中年男性。好物はラムネ菓子。最近食べない。 片割れとは真逆の使命感に突き動かされており、ゲームの決着に全霊を賭した上で燃え尽きて満足して死にたいと願う。 怠惰を心底嫌い、それを体現する太宰を徹底的に嫌っている。そして鞠山に無茶な仕事を要求する真性のマゾヒスト。 仕事に対価を求めず熱狂的に邁進することを生きる目的としていたが、彼のそんな姿を「カッコイイ」と評した大天使駑螺滋恵に図らずも感激し、「坊っちゃん」と呼び慕うほど亜光速でデレた。ちょろい。 おまけやバックステージではどう見てもホモのマゾヒスト。 &bold(){&color(red){《VIP》}} ゲームで&color(red){《進行役》}と&color(red){《駒》}のチーム同士が奪い合う人物。 「20XX年7月7日生まれの銀髪の日本人女児」という条件の下、太宰と紗々倉が一年掛けてエリを探し出した。 佐藤のゴール条件は&color(coral){「羽白島の北端の岬でエリとクッキーを食べること」}だが、鞠山の条件は未だ明かされていない。 鞠山は彼女を自宅に連れ帰った上で条件達成を待っているため、時間経過と推測される。 ○牧野エリ● 8歳。羽根付きのリュックサックがトレードマークの寡黙な少女。 太宰と紗々倉が初めて出会った頃は感情表現豊かな至極普通の女の子だったが、佐藤と出会うまでに経験した二人のパートナーに虐待を受け、非常に擦り切れた精神状態になっていた。 しかし佐藤先生には人として最低限ながら当たり前の扱いをして貰ったことから恩義と愛情を抱き、一途に彼を想い慕う。 佐藤先生と生きるために&color(coral){「自分が彼を守る」}と誓ったものの、即座に鞠山側の刺客に誘拐され、以降は鞠山家に紗々倉と共に同居する事態に陥っている。 駑螺滋恵を巻き込むまいとする鞠山の方針に従いながら何度も逃亡を試みるが、紗々倉の追跡を振り切れず、また鞠山家の一家団欒に絆されつつある。 佐藤先生曰く「天使」→「何が天使だ!」 畑山さん曰く「ビッチ」 太宰曰く「生きようが死のうがどうでもいい」 紗々倉曰く「お前が世界を滅ぼす」 おまけでは佐藤先生に対して少々ヤンデレ化している。エリ=チャンカワイイヤッター! &bold(){&color(blue){《その他》}} 佐藤と鞠山のゲームに巻き込まれる可哀想な一般市民と情け容赦ない無法者達。 その中でも駑螺滋恵は別格。 ●鞠山駑螺滋恵(ドラジェ) 小学5年生。鞠山の愛息子。 両の眼の下に泣きボクロを持つ可愛げの無い可愛らしい少年。鞠山の別れた嫁が再婚の厄介払いに当時小学校に上がったばかりの駑螺滋恵を放逐し、彼の家に転がり込んだ。そもそも嫁は複数の男性と浮気していたので本当に鞠山の子どもなのかどうか怪しまれる。 母親には親子らしい愛情を受けられず、生家にも居場所は無かったが、鞠山とは真実父子として真っ当な絆で結ばれる。 鞠山は初対面の時、駑螺滋恵が喧嘩で物事を決めようと発言したことから自分の息子と認めた。駑螺滋恵もまた自分の前では良き父親たろうとする鞠山を尊敬している。 &color(maroon){「ドラジェ」}の原義は出産・洗礼・婚礼などの慶事で配られる欧州の糖衣菓子のこと。イタリアでは&color(maroon){「コンフェッティ」}と言う。付き合って3日で結婚し4ヶ月で破局した鞠山と前妻との関係を鑑みると皮肉である。 男の娘大好きな兆候のある大須賀氏にとってはおまけでも本編でも愛を注ぎまくる大天使ショタボーイ。 ●楡ノ木(愛称:ドクロ)○ エリを狙って佐藤宅に押し入った刺客。爬虫類めいたカラーコンタクトに髑髏マスクと厨二病まっしぐらな青年。 役者志望で映画製作の夢を抱いているが、他人に借金を追わされたことで、現在はその返済に追われている。 普段はコンビニ従業員として働く傍ら、非合法の金融機関に鞠山の依頼を斡旋されたことが運の尽きであった。 以前の件で神経過敏となっており、来客にも怯えては厨二的に虚勢を張る日々を送っていた。ところが職場に一度殺したはずの人物(太宰)がやって来て、更に本格的に逃亡犯となった佐藤に無理矢理利用されることとなる。 ちなみに佐藤が太宰の無現UP仕様の説明を面倒臭がったため、殺されたのは太宰の弟だという嘘を吹き込まれている。 失禁ネタは制作側にもファンの間でも好評だったらしく、おまけにも描かれたり再登場時でも漏らしたり散々である。 #center(){&bold(){&sizex(7){そ ん な バ ナ ナ}}} ●着ぐるみの男 佐藤一行が遭難した山中でエリを狙い襲い掛かった刺客。 パンダの[[着ぐるみ>キグルミ(GOD EATER 2)]]を着込むという洞察への対策により佐藤を完封し、エリを連れ去った。 中身は殺人のもみ消しを条件に鞠山から直接依頼を請け負った成人男性。 佐藤小説のファンでもあったが、鞠山が怖いのでファンをやめた。 ○影山 佐藤のデビュー時から面倒を見ている担当編集者。 次回作には何としても&color(coral){“ハッピーエンドの物語”}をと全力を尽くして佐藤のメンタルケアに勤しんでいたが、悉く空回りに終わっている。おまけに佐藤からは「バカ担当」と貶されているけれども、全くめげない。 出会った当初は佐藤を本物の作家になるかどうか試す発言をし、その実力を見定めてからは真摯に「先生」と呼び慕う。 佐藤が指名手配犯になってからも彼の人間性を信じ続けており、彼の作家人生が鎖されたことに対して悔し涙を浮かべている。 眼鏡の強度は鞠山の遥か下。 佐藤のご当地ダサTは影山が彼に買い与えたものである。 ○山中 エリの最初のパートナー。 感受性豊かだった当時のエリに暴力を振るい、結果として機械のような寡黙な性格に仕立て上げた屑野郎。 一桁の歳の幼女に死体処理を強要させた屑の極み。 ○畑山 エリの2番目のパートナー。 山中がなんやかんやで死に至ったため、太宰に用意された小太り(だった)男。 第一話で鞠山の刺客と思われる男に致命傷を負わされ、佐藤に結婚指輪を託した。 ○おばあちゃん 着ぐるみに敗北した佐藤を抱えて太宰が駆け込んだ民家の主。 家族はおらず、2匹の飼い猫を老後の友としている。 &color(gold){「どうすれば幸せになれるのか」}と悩む太宰に、&color(coral){「誰かとの絆が幸せになる鍵」}だと諭した。 太宰曰く「最高にイイ女」 ○子仲台唯子 山中を盗んだ軽トラで移動していた佐藤と太宰が出会った文学少女。 佐藤小説のファンだが、彼が傑作と自負する『一万フィートの記憶』だけは受け付けなかった。 恋愛体質で娘を省みない母親と&color(blue){“関東鬼仁会”}との関係に巻き込まれたところを佐藤と太宰に救われ、その一件を機に母親と和解した。以降、敬遠していた『一万フィートの記憶』の再読を決意する。 楡ノ木に次ぐおもらし娘。 ○子仲台(母) 唯子の母親だが、重度の浮気癖で離婚し、母子家庭に。 娘を慮らず好いた男を優先していたが、熊谷が唯子で裏ビデオの撮影をすると聞いて逆上、殺害。 エリのために小説家の道を捨てる覚悟を決めた佐藤に触発され、大人として子どもを守る義務を全うするべく、佐藤の共犯となった。 ○熊谷くん 物騒な若者の集団&color(blue){“関東鬼仁会”}のメンバー。スキンヘッドに顔の至るところにピアスを開けていた。 唯子の母親の彼氏だったが、彼女を騙して唯子でハメ撮りビデオを作ろうとしていたので撲殺された。 ○鯉池くん &color(blue){“関東鬼仁会”}のリーダー格。 熊谷の敵討ちに燃え、佐藤が出現した新宿へと仲間達を結集する。 公然の趣味としてシルバニアファミリーを愛好している。 ○春夏秋冬二 若手小説家。ペンネームは「ひととせ」「ならぶ」と読む。 炎上商法として佐藤の変わらない作風を批判して利用していたが、作家として意識しているらしく、彼の新宿通り魔生中継に注目する。 新作の『換気扇ダイアリイ』がヒットしたのを知って佐藤はヒステリーを起こした。 単行本第2巻の加筆部分で雪山へ取材に行っていた時の詳細が明らかになっており、&color(yellowgreen){《サードマン現象》}&footnote(絶体絶命の過酷な状況下、精神を極限まで擦り減らした遭難者が、傍に謎の存在または気配が現れたように感じる現象。要するに錯覚だが、死に掛けた人間に「生きろ」と励まし、生還を促す。)に遭遇していた。 **&underdot(#a9a9a9,3px){&font(#ff0000){≫}RULE OF THE GAME  } 1.神様か地球の意志が仕組んだ&color(red){《双六ゲーム》}。左手薬指に指輪をはめた者が牧野エリのパートナーとなり、一緒にゴールを目指す。ゴール出来なければ数年で[[世界は滅びる>終末捕喰]]。成功すれば物事が連鎖的に良い方向へ進み、世界は救われる。 2.プレイヤーとなる&color(red){《駒》}は2名。各々に&color(red){《進行役》}が1名ずつ味方に付く。エリを奪い合い、最終的にゴールした方が勝者となり、死の運命から抜け出せる。ゴール出来なかった方は死亡し、両者ともゴールが認められなければ世界は滅んで共倒れ。 3.&color(red){《進行役》}は約30分以内に死亡する予定の人間を見分けられる。その人間に指輪を与え、生きるチャンスを提示しつつ、強制的にゲームに参加させる。&color(red){《駒》}となった人間が指輪を外した場合、その人間は死の運命に戻る。 4.&color(coral){「羽白島の北端の岬でエリとクッキーを食べること」}が佐藤のゴール条件。鞠山の条件は不明。 5.ゲームが終了次第、&color(red){《進行役》}は死ぬ。慈悲は無い。 6.世界を滅ぼす張本人は他でもない牧野エリ。繰り返し言うが、このゲームの最終目標は&color(red){《大逆転の一手》}、救済連鎖のゴーサイン。 #center(){&bold(){&sizex(4){……………}} &bold(){&sizex(4){……うん。}} &bold(){&sizex(4){……………}} &bold(){&sizex(4){……うん。}} &bold(){&sizex(4){編集?}} &bold(){&sizex(4){………追記か……}} &bold(){&sizex(4){本当にすごいな、君達は……}} &bold(){&sizex(4){…何だか…}} &bold(){&sizex(4){君達wiki籠りとなら…}} &bold(){&sizex(6){ど ん な 項 目 だ っ て}} &bold(){&sizex(6){建 て ら れ そ う だ …}} &blankimg(迫真先生!誤解を生む発言!!.jpg,width=378,height=261) &sizex(2){出典:小学館ゲッサン少年サンデーコミックス第4巻128頁} &bold(){&sizex(7){それじゃあパンツ脱ごうか!}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 佐藤先生がどんどん前作の潤也のようになっていく -- 名無しさん (2014-06-20 06:58:47) - 折角マシになってきたエリちゃんの精神が以前以上にマッハに……早く続き読みたいわ -- 名無しさん (2014-09-16 23:39:05) - 珍しく手の込んだ項目だな -- 名無しさん (2014-11-15 22:14:16) - めぐみちゃん先生、症状悪化してるよぉ(ショタ的な意味で+誉め言葉) -- 名無しさん (2014-11-15 22:27:10) #comment #areaedit(end) }

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