クローズ(Go!プリンセスプリキュア)

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&font(#6495ED){登録日}:2015/11/15 (日) 20:31 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&color(Purple){その夢、絶望の檻に閉じ込めてやるぜ!}} &bold(){&color(Purple){クローズ・ユア・ドリーム!}}} 『[[Go!プリンセスプリキュア]]』に登場する敵役。 「[[ディスダーク三銃士>ディスダーク(Go!プリンセスプリキュア)]]」の一人。 CV:[[真殿光昭]] パンクロッカー風の衣装に、[[リューク>DEATH NOTE(漫画)]]や[[伊藤真司>今日から俺は!!]]のようなトゲトゲの髪型に目元のメイクに尖った歯と、いかにもな凶暴そうな風貌。 その容姿に違わず粗暴な性格をしており、「~だぜ」が口癖。一人称は「オレ様」。 他人の夢を「くだらねぇ」と切り捨ててあざ笑う非道な性格だが、想定外の自体に遭遇するとすぐ取り乱す小心者な面もある。 主君であるディスピアのことを非常に恐れているが、ただ恐怖から従っているわけではなく彼女に対する忠誠心は厚い。 作中に最初に登場した敵幹部であり、伝説のプリンセスプリキュアの復活を阻止し、 世界を絶望に染めるためにホープキングダムの妖精、パフとアロマを追って人間界に現れた。 だが、[[春野はるか>春野はるか/キュアフローラ]]のルームメイトである七瀬ゆいの夢を絶望の檻に閉じ込め、 ゼツボーグに変えたことが切っ掛けではるかをキュアフローラとして覚醒させてしまう。 更に2話では[[海藤みなみ>海藤みなみ/キュアマーメイド]]を、4話では二度もゼツボーグを出して阻止しようとしたが[[天ノ川きらら>天ノ川きらら/キュアトゥインクル]]を覚醒させてしまい、 5話では一旦はプリキュアにならないと宣言したきららが参戦してしまう。 これらの話で出撃した幹部はクローズのみであり、6連敗な上に一人でプリンセスプリキュアを全員覚醒させてしまう大失態を犯したことになる。 その様子を同僚の[[シャット>シャット(Go!プリンセスプリキュア)]]からは馬鹿にされていた。 その失態から5話での敗北後にディスピアの叱責を受け呼び戻され、9話で早くも最後通告を受けてしまう。 ……が、その9話ではゼツボーグに口上の邪魔をされてギャグ顔を晒したり、お化けを怖がるみなみに呆れるなどコミカルな面を見せていた。&font(l){ふざけてる場合か。} そして案の定ラストチャンスでも敗北し、&bold(){&color(Purple){「もうディスピア様の下へは戻れねぇ……テメェのせいだぜキュアフローラ!」}}と ひどく怯えた表情と、キュアフローラに対する名指しの怒りをぶつけて去っていった。 その後、なんとか手柄を立てて返り咲こうとディスダークに戻らず放浪していたクローズは、かつての卒業生達が作ったローズガーデンの風車小屋を依代にゼツボーグを生み出す((夢を大量に閉じ込めた為パワーも耐久も通常個体の比ではなく単体技1発では浄化出来ず、3人の浄化技を同時にぶつけてようやく撃破できた程。))もまたしてもプリキュアたちに敗北し、更にディスピアに見つかってしまう。 度重なる失態、最後通告をする上司、更に11話の予告では謎の空間を舞台に姿が変貌したクローズが映っており、幹部と和解する展開の多かった近年(三幹部制になった[[フレッシュプリキュア!]]あたりから)では稀に見る死亡フラグが漂っていた。 そして11話……。 ディスピアに処刑されそうになるクローズだが、処刑される前にプリキュアに、特にキュアフローラを倒し忠誠を示す最後のチャンスを与えてほしいと懇願。 命惜しさではなく覚悟と忠誠心からその言葉が出たとディスピアも感じたのか、絶望の檻という空間を作り出し、そこにクローズとプリキュアたちを転移させる。 ディスダークの力が何倍にも増大するというこの空間の中で、クローズはフローラと対峙。 羽が生え、髪も伸び、目が赤くなり、体型も筋肉質になった強化形態に変貌して襲いかかる。 #center(){&bold(){&color(Purple){あの時、お前がキュアフローラにさえならなければ……}} &bold(){&color(Purple){今頃とっくにてめえの世界は絶望に閉じ込められていたはずだ!}} &bold(){&color(Purple){お前がいなければ、キュアマーメイドも! キュアトゥインクルも! 現れはしなかった!}} &bold(){&color(Purple){何かも全て! お前がくだらねえ夢を守ろうとしなければ、オレ様は大手柄だったんだ!}}} これまでも描写されていたフローラ個人に向けられた憎悪と怒りをぶつけていくクローズ。 もちろん、逆恨みであることは言うまでもないが、その迫力に飲まれてフローラは押されてしまう。 #center(){&bold(){&color(Purple){確か「プリンセスになりたい」だったよな}} &bold(){&color(Purple){迷惑な夢だぜ! もうなったんだから、満足だろ!}}} これまで、徹底して他人の夢を馬鹿にし続け、夢の内容には無関心だったクローズだが、 「なれるわけない」「叶うわけない」と切り捨てるのではなく、ある種フローラの夢を肯定した上で憎悪を募らせ、&bold(){出る番組間違えてるんじゃないかと言いたくなる劇画調の顔で}止めを刺そうとする。 別の場所に飛ばされていたマーメイド・トウィンクルが駆けつけるも、強化されたクローズはそれもものともせず圧倒する。 この状況を打破するためには、プリキュアの夢の力をホープキングダムのカナタ王子に送るしかない。 偶然絶望の檻の空間に巻き込まれ、カナタ王子から伝言を頼まれたゆいからそれを聞いたフローラたちは、想いを一つにし絶望の檻を突き破らんとする光柱を生み出す。 だが、クローズは巨大なカラス(closeとクロウのダブルミーニングである)のような異形に変貌してその光を霧散させてしまう。 その圧倒的な力でプリキュア諸共当たりを吹き飛ばしながらクローズは叫ぶ。 #center(){&bold(){&color(Purple){夢なんてねえぜ! 希望なんてねえぜ! 未来なんてねえぜ!}} &bold(){&color(Purple){夢は破れ、絶望に染まるゥ!}} &bold(){&color(Purple){プリキュアも! このオレ様も!}} &bold(){&color(Purple){この檻の中で絶望に消え去るんだぜェェェ!!}}} 「このオレ様も檻の中で消え去る」、夢も希望も未来もないのはクローズも同じだった。例えプリキュア達を始末したところで、そこにはディスピアに忠誠を示したという事実しか残らない。つまり、それはプリキュアを撃破し、自身諸共絶望の檻で消滅する事を望んだ叫びであった。 力の差だけでなく、その完全に絶望に飲まれたその姿に呆然とするフローラに襲いかかる攻撃からそれを庇ったのはゆいだった。 ゆいを加えた四人の想いの光に、今度こそクローズは押しとどめることができず吹き飛ばされる。 プリキュア三人の夢の力の結集という「お約束」すら跳ね返すクローズの絶望の力、 それを覆したのは皮肉にも彼が最初に利用した、プリキュアの力を持たない一人の少女だった。 #center(){&bold(){&color(Purple){オレ様はァァァァ!!}} &bold(){&color(Purple){偉大なるディスダークの三銃士ィィィィィ!}} &bold(){&color(Purple){ディス……ピア……様ァァァァァーッ!!!}}} カナタから届けられた「クリスタルプリンセスロッド」によるプリキュア三人による合体技「プリキュア・トリニティ・リュミエール」を浴びたクローズは、 最後までディスダーク三銃士の誇りとディスピアへの忠誠を叫びながら消滅。 クローズは確かに他人を踏み躙る悪人で、フローラへの恨み節も完全な逆恨みであったかもしれない。 だがそれでも彼の「手柄を立てる」といった「夢」はプリキュア達に阻まれ、絶望に囚われたまま遂に命を落とすことになってしまった。 舞い落ちる無数のクローズの羽を見て、フローラは悲しそうに目を伏せるのだった。((この時、無数の羽が舞い落ちてからフローラが目を伏せホワイトアウトするまでのシーンは完全に無音であり、より悲愴な状況を引きたてている。)) 11話という早い段階での幹部の退場は[[ピーサード]](初代)の5話、[[カレハーン>カレハーン(ふたりはプリキュア Splash☆Star)]](SS)の7話に次ぎ、[[ゲキドラーゴ]](初代)、[[スコルプ(5GoGo)>スコルプ(Yes!プリキュア5Go!Go!)]]と並んで歴代3番目の早さとなる。 所謂「三幹部」タイプの敵役が浄化させられることのなく消滅させられるのもシリーズ初であった。 追記・修正は絶望の檻に閉じ込められてからお願いします。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #center(){&bold(){&color(Purple){地獄の底から舞い戻って来たぜ……プリンセスプリキュア}} &bold(){&color(Purple){お前らを倒すためになァ。}}} #center(){&bold(){&color(hotpink){…クローズ!}}} 三銃士の一人、[[ロック>ロック(Go!プリンセスプリキュア)]]が浄化され、戦いは一息ついたかに思われた31話。 どうした事か突如「嫌な気配を感じる」と怯えるパフ。 それと同じ頃、ノーブル学園の校舎の外に出たはるかが見たのは、夕暮れの空に舞う大量のカラスだった。 その中のトゲトゲの頭と隈取のような目の模様を持つ1体がはるかへと襲いかかるが、トワのおかげでなんとか回避する。 しかしそれだけでは終わらず、カラスの目の周りに赤い模様が浮かび、聞き覚えのある声で口を聞いた。 そのカラスに他のカラスが集まっていき、現れたのは消滅したはずのクローズだった。 判明するのはもう少し先だが、ディスピアの手によって蘇った様子。 実はロックとの戦いの最中にもこのカラスの描写は入っており、この時点で伏線は貼られていた。 なお、SDの田中裕太氏によると、本来は11話で退場してそのままの予定だったが、 ファンにも強く印象を与えた真殿氏の熱演と悪役を貫いたその散り様はスタッフ内でも評判が良く、復活に至ったという。 ディスピアを演じた榊原女史も雑誌でのインタビューにていい演技とは、という質問に対し「心を動かされる演技、11話の真殿氏の演技がそうだった」と非常に高い評価をしている。 容姿は目元のメイクが変わり眉なしになり、ピアスが増える、衣服も変わるなど変更が加えられている。 そして何よりも最大の変化はその戦闘力の大幅な増加である。 ノーモーションで出せるバリアーとどこからでも撃てる紫の稲妻のような衝撃派を習得しており、 [[キュアスカーレット>トワイライト/紅城トワ/キュアスカーレット]]を加えたプリンセスプリキュアの4人を、 ・フローラの姿を見て「その姿は久しぶりだ」と言いながらパンチを避け、遅いと言いながら叩き落とす。 ・マーメイドのフローズンリップルを受け氷漬けになるも、瞬時に砕いて黒い稲妻の衝撃波を放って吹き飛ばす。 ・トゥインクルの放ったミーティアハミングを手から謎の力を発して消滅させ無効化。直後に彼女の目の前にワープし蹴り飛ばす。 ・スカーレットの背後からの攻撃を背を向けながらバリアで防ぎ、「どれほど熱い炎かと思えば、ぬるい」と称し、極太の衝撃波で撃ち落とす。 という再生怪人は弱いという一種のお約束を真っ向から否定し、軽くあしらってしまった。 なお、トワイライトは彼の退場後から登場したため幹部時代には面識がなく、これが初対面となった。 それに伴い性格も以前の小物っぽさはなりを潜め、むしろ冷静で貫禄のあるものに変わっている。 (元々復活前もギャグに走ったのは9話くらいで、表面の態度の割に使命には真面目なキャラではあったが) 一人称も「オレ様」から「オレ」に変わり、多用していた「だぜ」という口調も使わなくなっている。 ディスピアに対して下克上をしようとしたロックには「つまらねぇ裏切り者だった」と吐き捨て、 そのロックから発された絶望を使いディスピアを復活させるなど、忠誠心は健在。 絶望を吸収し復活、帰還したディスピアは「大義であった」と不気味に微笑み、彼が絶望の種を使い生み出した新幹部、ストップとフリーズ、更に&bold(){その辺を彷徨ってたシャット}の三人を従える地位を彼に与えた。((後の2人が二つ返事で了承していたのに対し、知らぬ間にロックが増えたと思ったら城ごといなくなり、跡地をさまよっていたら死んだはずのクローズが蘇り、彼の部下にされたと状況に振り回されっぱなしの彼が困惑したのは言うまでもない。)) 実質的なこれまでのシリーズにおける三幹部の上位に位置するNo.2幹部のポジションとなる。 その後はストップとフリーズに人間界での絶望のエネルギーを集めることを任せ、自身はあまり表に出ず何かを企んでいるようだったが、 38話において遂にその計画のため動き出す。 それはクローズが以前と変わらず執着を続けているキュアフローラ・春野はるかを陥れるものだった。 クローズのとった作戦は、なんと&bold(){黒須(くろす)}という中学生に変身をしてノーブル学園に潜入するというもの。 復活クローズと打って変わっての爽やかな少年演技は笑いを誘うが、 その目的は他人の夢を応援する好青年を演じてはるか達を信用させてチームをバラバラにし、はるかを孤立させ絶望させるという陰湿極まりないもの。 &font(l){[[声的にそれはシャットさんの役割の気もするが>真月零(遊戯王ZEXAL)]]} 黒須はその言動で「はるかが他人の夢を応援するため自分の意思で仲間を送り出す」ように誘導し、みなみときららを数日の間学園から離れさせる。 また、以前敗北の切っ掛けになったゆいに対しても警戒しているのか、わざわざ絵画のイベントのチラシをでっち上げてまで誘い出している。 その演技の巧みさのためか、トワ以外は全く彼を警戒しておらず。むしろはるかは&bold(){「いい子だと思う」}とすら言っていた。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){実はこのはるかの見立ても、あながち間違いではなかったのであるが。}} 更にパフとアロマを捕え、はるかが完全に孤立したところで森の奥に誘い出し、本性を表す。 #center(){&bold(){&color(Purple){気にするこたぁないぜ。お前はこの先もずーっと1人なんだからな……。}} &bold(){&color(Purple){お前は自分で仲間を送り出した。お前の仲間も、お前より夢を……大事な大事な夢を選んだ……。}}} クローズの目的はただはるかを孤立させ撃破することだけではなく、はるかに「夢が自分自身を苦しめる」と思い知らせその心を抉るためだった。 #center(){&bold(){&color(Purple){夢を大事にすればするほど……お前は一人ぼっちになるんだよ!}} &bold(){&color(Purple){オレにもやっと分かったぜ、夢の素晴らしさが。寂しいって言ったな? その通りだ! 夢はお前達をバラバラにする!!}} &bold(){&color(Purple){夢はお前を追いつめる! お前達の大事な夢は、お前を絶望させる悪夢でもあるんだよォ!!}}} それでもフローラはカナタ王子との幼少期との約束を胸に、折れずに何度もクローズに立ち向かっていく。 だがクローズはそれを「強がり」と断じ、実際にクローズとフローラの実力差はそれで埋まるものではなくフローラはボロボロにされてしまう。 そして、事態は意外な展開に及び、遂にはるかの心は折れ絶望してしまう……。 はるかの心が折れたことによりこれまでディスダークによって密かに撒かれていた『絶望の森』は急速に成長し、目的を達成したクローズは満足して戻っていく。 39話、夢ヶ浜全域を覆う『絶望の森』は世界中をやがて覆い尽くす勢いとなる。 必死に戦うマーメイド達をクローズは嘲笑い、「お前たちの夢があいつを追い詰めた」と心を抉る。 だが、一度は絶望に飲まれたはるかは自分の原点を見つめなおすことで復活。チームも再び結束する。 それを見たクローズはそれまでの冷徹な態度をかなぐり捨て、11話を彷彿させる恐ろしい形相となり襲いかかる。 #center(){&bold(){&color(Purple){キュア……フロォーラァァァーーーッ!!}} &bold(){&color(Purple){夢を取り戻したってのか!? だが夢はまたお前を追い詰めるぞ!!}}} プリキュアとディスダーク、その全員が参戦する大乱戦の末にクローズは遂に追い詰められ、ストップ・フリーズと共に新技「プリキュア・グランプランタン」に捕えられる。(なぜかシャットは囚われておらず、彼女たちの新フォームを「美しい…」と眺めているだけだった。) だが、直撃の直前でクローズ達は撤退し、辛うじて生存する。(この時、ストップとフリーズは危うく浄化されかかっていた。) しかし、40話では何事もなくディスピアのそばにいた。(勿論ストップとフリーズも) その後もストップとフリーズに任務を任せた時にでしゃばってきたシャットに「てめぇはいい!」と一喝したり&footnote(余談だが、この直後のシーンでストップとフリーズのセリフと動きが逆になっている。台詞部分ではストップが「プリキュアを潰そう」、後からフリーズが続けて「あぁ、潰そう」と喋るのだが、映像ではフリーズの方が先に動き、ストップが続いて動いている。) 今度はディスピアの作戦(花の城の主人であるはるかを幸せな夢の世界に閉じ込め堕落させる)により、はるかの望む花のプリンセスの世界の小鳥に化けて罠に陥れようとした。 (この時はさすがに同じ声優がやるのはまずかったのか、小鳥の声は西明日香氏に変更となっている) しかし、はるかがその罠を打ち破った際も動揺せず「だがそんな気はしていた」と呟き(この時、拳を握りしめる直前に一瞬笑みを浮かべている)、。 その後のフローラとのタイマンでも「プリンセスってなんだ?」「どうすればなれる? いつなれる?」と彼女の夢に明確な目標点がないというある種の真理を付き、「お前の夢に終わりなんてない」と喝破するなど、はるかに対する執着から始まる彼女への理解は更に深まった様子を見せていた。 その後、ノーブル学園への侵攻では再生されたロックを操るも、ロックはプリキュアとディスダークから離反したシャットの活躍により浄化され、更にシャットから顔面パンチを食らう。 最後はディスピアに「お前は甦らせて正解だった、これまでよくやった」と激励され、恍惚とした表情で彼女に抱きとめられディスピアの一部になったが、 グランプリンセスに覚醒したはるかたち4人の浄化技「プリキュア・グラン・リベラシオン」によってディスピア諸共倒された。 これで全て決着が付いたと思われたが、ストップとフリーズが姿を変えた金と銀のイバラはそのまま残っており… #openclose(show=以下、最終回のネタバレ){ #center(){&bold(){&color(purple){知ってるだろ…?ディスダークは…何度でも蘇るぜ!!}}} #center(){&bold(){&color(purple){ディスピア様は最後に俺に全てを下さった…。あらゆる夢を閉ざすまで}}} #center(){&bold(){絶望は…}} #center(){&bold(){&color(purple){消えない…!}}} ディスピア諸共消滅したと思われたクローズだが、どっこい生きていた。 ディスピアは消滅する寸前、彼女にとって唯一「良い子」であったクローズに自身の力を全て託していた。 そしてクローズは黒いオーラに包まれ、ディスピアに酷似した究極体へと変貌する。%%聖飢魔ⅡからXJAPANにイメチェンしたとか言ってはいけない。%% 白髪の長髪になり、ディスピアやトワイライトの変貌したブラックプリンスのような女性的な衣装に包まれ大きく変貌したように見えるが、 消えていた眉毛が生え、テンション高く悪どい笑みを浮かべるようになった姿からは、どこか冷酷だった復活後から初期のチンピラ路線に回帰したような雰囲気も感じさせる。 更に復活以降はほとんど使わなかった「だぜ」を頻発するようになっている。 再び茨を発生させながら、夢と絶望は真逆の存在で相容れることはなく、オレたちは戦う運命だというクローズ。 最後の戦いと身構えるトゥインクル達だったが、フローラだけは&bold(){&color(hotpink){「このまま戦っても変わらない、クローズと話さなきゃ」}}と単身クローズの元に向かう。 フローラ1人だけが向かってくるのを見たクローズは、歓迎すると自分とフローラを茨で包んで空間を作り出し、文字通り1対1の最終決戦に持ち込む。 #center(){&bold(){&color(purple){やはり最後までお前だったな、キュアフローラ…}}} #center(){&bold(){&color(purple){俺とお前だけのステージだ、さぁ…踊ろうぜェェェッ!!}}} ディスピアの力を受け継いだのは伊達ではなく、グランプリンセスとなったフローラ相手に一歩も引かず、様々な攻撃で彼女を絶望させようとする。 しかし、クローズの心を理解しようとするフローラの出した答えは、絶望を否定するものではなく、「絶望は消えない」と絶望と向き合う事であった。 彼の言葉を認め、その上で&bold(){&color(hotpink){「つらい事もたくさんあった。楽しい事とつらい事は背中合わせ、絶望があったから今の自分がいる」}}と絶望の存在を認め、それがあったからこそ今の自分があるというのが彼女のたどり着いた答えだった。 彼女に理解されるのは予想外だったのか、それまでの余裕の態度や煽りが消え「黙れ!!」と怒鳴り散らすことしかできなくなり、フローラに攻撃を続けるクローズだが、次第に形勢は逆転していき、追いつめられていく。 金と銀の蛇のような姿になったストップとフリーズを取り込み、なおも攻撃を続けるが、フローラにすべて受け止められてしまう。 そしてフローラは初期技である「フローラル・トルビヨン」をゼロ距離でクローズに放つ、だがその一撃はクローズを倒すものではなく、闇に包まれていた空間は桜色に染まっていく。 戸惑うクローズにフローラは語る。 #center(){&bold(){&color(hotpink){絶望は…消えない}}} #center(){&bold(){&color(purple){そうだ。これからも現れ続けるぜ…}}} #center(){&bold(){&color(hotpink){乗り越えていくよ。時々負けちゃうこともあるけど、何度でも前を向ける、だって私達には…}}} #center(){&bold(){&color(purple){夢があるから…?}}} #center(){&bold(){&color(hotpink){夢だって…消せないよ。絶望がある限り、夢だって輝き続ける。いつまでも…}}} #center(){&bold(){&color(purple){『強く、優しく、美しく』か……}}} #center(){&bold(){&color(purple){ハァ…やめだ。お前の相手は。これ以上やってらんねぇぜ。……消えてやるよ、今はな}}} 夢も絶望も表裏一体。どちらかが存在する限りともに不滅。 不滅の者同士がこれ以上戦ったところで、何も変わらない。 絶望を認め、自分の一部だという事を理解したフローラに興醒めしたのか、彼は戦意を喪失し、彼女の前から姿を消した。 #center(){ &bold(){&color(purple){あばよ。}} &bold(){&color(purple){…またな}} &bold(){&color(hotpink){ごきげんよう…}} } その際の再会の約束の言葉は、普段の彼からは想像もつかない穏やかで優しいものだった。 フローラも、いつか彼がまた現れる事を疑わず、正しい意味の「ごきげんよう」で彼を見送った…。 その日以降、ホープキングダムの「絶望の森」の浸食はピタリと止んだ。 まるではるかとの「約束」を守るかのように。 絶望は消えず茨となって残り、いつかまた動き出すかもしれないが、それでもホープキングダムはそれを否定せず今は共存していく道を選んだ。 彼はこれからも、はるかの「夢」を時に喝を入れながらも、陰ながら見守り続けていくのだろう。 「強く、優しく、美しく」の信念のもとに、自分を打ち負かした少女が大人になってどんな花を咲かせ、どんな実を育み、どんな種を撒くのか。 それを見届ける為に…。 } どこまでも真っ直ぐに夢を追い続けるはるかと、 その行為に対し&bold(){「夢のせいで迷惑する他人がいる」「夢を追い続けることで自分自身が傷つくこともある」}とある種の真理に切り込んでいくクローズ。 夢を否定するスタンスには変わりは無いが、初期のただ頭ごなしに夢を否定する頃と比べると夢に対する認識が変わってきており、彼もまた「成長するキャラ」とも言えよう。 また、はるかが幼少の頃から憧れ、その夢の原点となった絵本『花のプリンセス』のストーリーは&bold(){「お姫様を騙して森の奥に閉じ込めた悪い鳥を許す」}というものである。 38話・39話のクローズの行動と酷似しているため、この因縁に対する結末の伏線ではないかという予想もあったが、結果的に和解はできなかったものの、 互いを認めあい、共存するという意味では見事に一致していると言える。 ちなみに、クローズは歴代の三幹部に比べてもOPでの描写が他の二人よりも多いという特徴がある。 サビの前での顔アップと、サビでのクローズとキュアフローラの戦闘が長めの尺で描かれており、 11話で退場し、26話でOPが大幅変更された際に顔アップはロックに差し替えられたが、サビの戦闘部分はそのままであり、 32話で復活後のデザインでクローズが返り咲いている。 初期の顔アップはいかにもな悪い笑顔だったが、復活後は厳しい真顔に変わっている。 さらに、最終話のOPでは左目が赤く光る演出が追加されている。 第1話で初登場し、本来なら11話で退場するはずだった彼。 それが31話で蘇った後や終盤のまさかの展開はまさしくプリキュアシリーズの歴史に残る悪役、と言っても過言ではないだろう。 迫真の演技でキャラの運命を変えた、クローズを演じた真殿光昭氏に拍手を送りたい。 当初の予定と扱いが変わったことはあれど、今になって見ればフローラを相手取る因縁の宿敵に相応しい扱いだったと言えよう。 追記・修正は不滅の宿敵と再会の約束をしてからお願いするぜ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,26) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ネタもガチもどっちもこなせる名悪役 -- 名無しさん (2015-11-15 20:46:10) - 乙。黒須の項目作りたいなと思ったけど録画消しちゃったし俺の国語力じゃあんま膨らませられないだろうから誰か建ててくんないかなー(チラッチラッ -- 名無しさん (2015-11-15 21:02:20) - 38話での彼の言葉は単なる悪役とも言いきれない紛れもない真実。友の夢を応援する以上、その友のと別れは必ずやってくる。はるかには辛い思いだったがこの出来事がきっかけで単なる馴れ合いだった姫プリチームに「喝」が入ったと思う。 -- 名無しさん (2015-11-15 21:18:43) - 絵もすごいが負けない真殿さんの演技もすごい -- 名無しさん (2015-11-15 21:46:42) - もっと愛を込めて!!! -- 名無しさん (2015-11-15 22:08:55) - シャットさんのも某中間管理職怪人みたいに濃いキャラだから誰か項目つくってくれないかな~ -- 名無しさん (2015-11-15 22:19:08) - 復活の経緯ここで知ったが 声優の演技力ってスゲー -- 名無しさん (2015-11-15 23:02:07) - 久々にワンクールで早死にした初期幹部かと思ったら、歴代初期幹部の中でも破格の出世頭になって帰ってきたでござるの巻 -- 名無しさん (2015-11-16 00:12:10) - セリフを呼んだだけで、真殿さんの気迫が伝わってきたわ -- 名無しさん (2015-11-16 00:57:09) - 始めは声優繋がりと夢を否定するつながりで足立みたいだなぁと思った -- 名無しさん (2015-11-16 11:08:47) - オールスターズのラスボスとして出てきても違和感がない。歴代プリキュア一人一人に対して熱弁しそうだ。 -- 名無しさん (2015-11-16 21:15:33) - ↑今DX2やったらノーザさんとタメはれる扱いで出てきそう。 クローズさんの作戦の嫌らしいところは夢を少しだけ肯定すること。絶望の森の考え事態、夢を持つから絶望する、と夢を高く評価した上で考えられている。 -- 名無しさん (2015-11-16 21:54:41) - 若干ウルフルンと芸風が被る -- 名無しさん (2015-11-16 22:55:42) - ブンビーさんも一期で退場する際に「こんな終わり方やだあ~」ってアドリブで叫んだことで続投が決定したらしいし、声優の熱演は時にキャラの運命すら覆すんだな -- 名無しさん (2015-11-17 09:19:56) - 今のところ結構気に入ってる -- 名無しさん (2015-11-18 12:19:25) - もしかしてコイツ、カラスの他にも黒薔薇が名前の由来に含まれてる? -- 名無しさん (2015-11-23 12:39:32) - 薔薇=ローズ→黒いローズ→クローズ 。黒薔薇の花言葉は「恨み」、「憎しみ」=フローラへの憎悪・・・メッチャマッチしてんじゃん!!www -- 名無しさん (2016-01-04 13:09:03) - かなり完成された敵キャラ。深いよな。 -- 名無しさん (2016-01-06 19:31:31) - 今回の作戦が失敗する気はしてたって発言といいこれ以上なくはるかを評価してるよな。ライバルキャラに成長して主人をも食ってしまいそう -- 名無しさん (2016-01-10 16:13:54) - ある意味じゃはるかにとってクローズは人生の師とも言える存在になってるな。反面教師的な意味でも。 -- 名無しさん (2016-01-10 18:50:51) - 逆ヤムチャ -- 名無しさん (2016-01-22 20:52:35) - まさかのラスボス化 -- 名無しさん (2016-01-24 11:52:12) - ラスボス昇格とか、本当に11話で退場の予定だったのか?w -- 名無しさん (2016-01-24 12:18:09) - えっ!?ラスボス化!! -- 名無しさん (2016-01-24 12:22:25) - 知ってた(バレ見てたから) -- 名無しさん (2016-01-24 13:41:25) - ラスボスというより隠しボスじゃない。ディスダークを一通り片付けて平和になった後はるか個人のサブミッションをこなす感じ -- 名無しさん (2016-01-24 16:30:42) - プロジコポジション? -- 名無しさん (2016-01-25 12:24:57) - ディスピア様は前座だったな。紛れもなくクローズさんがラスボスだった。 -- 名無しさん (2016-01-31 13:13:49) - もしも初期案のまま退場してたら今のクローズポジはフレプリのノーザさんみたいな完全シリアスの追加敵幹部が担当する予定だったのかな? -- 名無しさん (2016-01-31 17:09:36) - 最終回に主人公のプリンセスと二人きりで踊ったと書くと完全に王子様だな・・・ -- 名無しさん (2016-02-09 22:10:17) - 最終回の後も何だかんだではるかを見守り続けていくんだろうな。「お前の夢がどんな花を咲かせて、どんな種を撒くのか見届けてやらァ。もしもロクでもない事になったら、鼻で笑ってやるぜ」みたいな感じで… -- 名無しさん (2016-02-18 22:31:17) - もし11話で退場したままだったとしたらどんな展開になってたんだろう。終盤を飾ったのは全くの新キャラだったんだろうか -- 名無しさん (2016-03-29 13:23:02) - 「プリキュアが目覚めたのはクローズのおかげ」「かえってプリキュア強化しちゃってんじゃんww」ってファンから序盤ネタにされてたけど、まさか本編内ではるか自身がそれに気がつくとは。しかもそれこそが最後の肝になるとはなあ -- 名無しさん (2016-04-23 23:53:19) - 公式によれば、ディスピアがラスボスでクローズが裏ボスらしいよ -- 名無しさん (2016-10-24 00:17:19) - 上司に認められて後継者となったラスボスって他に誰がいたっけ? -- 名無しさん (2016-10-29 06:50:20) - ↑2ハニーFのシスター・ジルみたいな感じだったな。 -- 名無しさん (2017-02-08 20:55:19) - 軌道修正したのによくこんなに綺麗に纏めきったもんだわ -- 名無しさん (2017-02-08 21:07:54) - 47話ではクローズは、はるかのプリンセスになりたいっていう非現実的な夢そのものを否定せずにプリンセスをどこまでも目指し続ける姿勢を否定しているからこの時点でかなりはるはるの事を理解していると思っている。クローズの夢に対する捉え方が段々変わってきているのが少しずつ分かっていくのも面白いところ。 -- 名無しさん (2019-11-17 11:19:34) - 裏話的な意味で言えばこの作品のストーリーの方向性を180度変えたキャラだからある意味裏主人公。プロデューサーの何気ない一言と声優の演技が合わさってマジでストーリー変えてるし。 -- 名無しさん (2019-12-27 15:16:41) - 驚いて髪が逆立ったのび太を見るとコイツを思い出す -- 名無しさん (2020-09-09 15:11:33) - 物凄い偶然だと思うけどバラの一種に アートリークローズという、 "ピンクがかったの紫色"のバラがあったりするし、 「クローズ」という言葉には「ちかづく」や 場合によっては「(物語の)幕を下ろす」と いう意味として使う事もあるのでじつは ダブルミーニングどころじゃなかったりする。 -- ?さん (2020-09-15 18:56:24) - 前年の戦隊にも同名の悪役がいたんだよな。あっちは戦闘員だけど -- 名無しさん (2021-04-12 22:28:32) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2015/11/15 (日) 20:31 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&color(Purple){その夢、絶望の檻に閉じ込めてやるぜ!}} &bold(){&color(Purple){クローズ・ユア・ドリーム!}}} 『[[Go!プリンセスプリキュア]]』に登場する敵役。 「[[ディスダーク三銃士>ディスダーク(Go!プリンセスプリキュア)]]」の一人。 CV:[[真殿光昭]] パンクロッカー風の衣装に、[[リューク>DEATH NOTE(漫画)]]や[[伊藤真司>今日から俺は!!]]のようなトゲトゲの髪型に目元のメイクに尖った歯と、いかにもな凶暴そうな風貌。 その容姿に違わず粗暴な性格をしており、「~だぜ」が口癖。一人称は「オレ様」。 他人の夢を「くだらねぇ」と切り捨ててあざ笑う非道な性格だが、想定外の自体に遭遇するとすぐ取り乱す小心者な面もある。 主君であるディスピアのことを非常に恐れているが、ただ恐怖から従っているわけではなく彼女に対する忠誠心は厚い。 作中に最初に登場した敵幹部であり、伝説のプリンセスプリキュアの復活を阻止し、 世界を絶望に染めるためにホープキングダムの妖精、パフとアロマを追って人間界に現れた。 だが、[[春野はるか>春野はるか/キュアフローラ]]のルームメイトである七瀬ゆいの夢を絶望の檻に閉じ込め、 ゼツボーグに変えたことが切っ掛けではるかをキュアフローラとして覚醒させてしまう。 更に2話では[[海藤みなみ>海藤みなみ/キュアマーメイド]]を、4話では二度もゼツボーグを出して阻止しようとしたが[[天ノ川きらら>天ノ川きらら/キュアトゥインクル]]を覚醒させてしまい、 5話では一旦はプリキュアにならないと宣言したきららが参戦してしまう。 これらの話で出撃した幹部はクローズのみであり、6連敗な上に一人でプリンセスプリキュアを全員覚醒させてしまう大失態を犯したことになる。 その様子を同僚の[[シャット>シャット(Go!プリンセスプリキュア)]]からは馬鹿にされていた。 その失態から5話での敗北後にディスピアの叱責を受け呼び戻され、9話で早くも最後通告を受けてしまう。 ……が、その9話ではゼツボーグに口上の邪魔をされてギャグ顔を晒したり、お化けを怖がるみなみに呆れるなどコミカルな面を見せていた。&font(l){ふざけてる場合か。} そして案の定ラストチャンスでも敗北し、&bold(){&color(Purple){「もうディスピア様の下へは戻れねぇ……テメェのせいだぜキュアフローラ!」}}と ひどく怯えた表情と、キュアフローラに対する名指しの怒りをぶつけて去っていった。 その後、なんとか手柄を立てて返り咲こうとディスダークに戻らず放浪していたクローズは、かつての卒業生達が作ったローズガーデンの風車小屋を依代にゼツボーグを生み出す((夢を大量に閉じ込めた為パワーも耐久も通常個体の比ではなく単体技1発では浄化出来ず、3人の浄化技を同時にぶつけてようやく撃破できた程。))もまたしてもプリキュアたちに敗北し、更にディスピアに見つかってしまう。 度重なる失態、最後通告をする上司、更に11話の予告では謎の空間を舞台に姿が変貌したクローズが映っており、幹部と和解する展開の多かった近年(三幹部制になった[[フレッシュプリキュア!]]あたりから)では稀に見る死亡フラグが漂っていた。 そして11話……。 ディスピアに処刑されそうになるクローズだが、処刑される前にプリキュアに、特にキュアフローラを倒し忠誠を示す最後のチャンスを与えてほしいと懇願。 命惜しさではなく覚悟と忠誠心からその言葉が出たとディスピアも感じたのか、絶望の檻という空間を作り出し、そこにクローズとプリキュアたちを転移させる。 ディスダークの力が何倍にも増大するというこの空間の中で、クローズはフローラと対峙。 羽が生え、髪も伸び、目が赤くなり、体型も筋肉質になった強化形態に変貌して襲いかかる。 #center(){&bold(){&color(Purple){あの時、お前がキュアフローラにさえならなければ……}} &bold(){&color(Purple){今頃とっくにてめえの世界は絶望に閉じ込められていたはずだ!}} &bold(){&color(Purple){お前がいなければ、キュアマーメイドも! キュアトゥインクルも! 現れはしなかった!}} &bold(){&color(Purple){何かも全て! お前がくだらねえ夢を守ろうとしなければ、オレ様は大手柄だったんだ!}}} これまでも描写されていたフローラ個人に向けられた憎悪と怒りをぶつけていくクローズ。 もちろん、逆恨みであることは言うまでもないが、その迫力に飲まれてフローラは押されてしまう。 #center(){&bold(){&color(Purple){確か「プリンセスになりたい」だったよな}} &bold(){&color(Purple){迷惑な夢だぜ! もうなったんだから、満足だろ!}}} これまで、徹底して他人の夢を馬鹿にし続け、夢の内容には無関心だったクローズだが、 「なれるわけない」「叶うわけない」と切り捨てるのではなく、ある種フローラの夢を肯定した上で憎悪を募らせ、&bold(){出る番組間違えてるんじゃないかと言いたくなる劇画調の顔で}止めを刺そうとする。 別の場所に飛ばされていたマーメイド・トウィンクルが駆けつけるも、強化されたクローズはそれもものともせず圧倒する。 この状況を打破するためには、プリキュアの夢の力をホープキングダムのカナタ王子に送るしかない。 偶然絶望の檻の空間に巻き込まれ、カナタ王子から伝言を頼まれたゆいからそれを聞いたフローラたちは、想いを一つにし絶望の檻を突き破らんとする光柱を生み出す。 だが、クローズは巨大なカラス(closeとクロウのダブルミーニングである)のような異形に変貌してその光を霧散させてしまう。 その圧倒的な力でプリキュア諸共当たりを吹き飛ばしながらクローズは叫ぶ。 #center(){&bold(){&color(Purple){夢なんてねえぜ! 希望なんてねえぜ! 未来なんてねえぜ!}} &bold(){&color(Purple){夢は破れ、絶望に染まるゥ!}} &bold(){&color(Purple){プリキュアも! このオレ様も!}} &bold(){&color(Purple){この檻の中で絶望に消え去るんだぜェェェ!!}}} 「このオレ様も檻の中で消え去る」、夢も希望も未来もないのはクローズも同じだった。例えプリキュア達を始末したところで、そこにはディスピアに忠誠を示したという事実しか残らない。つまり、それはプリキュアを撃破し、自身諸共絶望の檻で消滅する事を望んだ叫びであった。 力の差だけでなく、その完全に絶望に飲まれたその姿に呆然とするフローラに襲いかかる攻撃からそれを庇ったのはゆいだった。 ゆいを加えた四人の想いの光に、今度こそクローズは押しとどめることができず吹き飛ばされる。 プリキュア三人の夢の力の結集という「お約束」すら跳ね返すクローズの絶望の力、 それを覆したのは皮肉にも彼が最初に利用した、プリキュアの力を持たない一人の少女だった。 #center(){&bold(){&color(Purple){オレ様はァァァァ!!}} &bold(){&color(Purple){偉大なるディスダークの三銃士ィィィィィ!}} &bold(){&color(Purple){ディス……ピア……様ァァァァァーッ!!!}}} カナタから届けられた「クリスタルプリンセスロッド」によるプリキュア三人による合体技「プリキュア・トリニティ・リュミエール」を浴びたクローズは、 最後までディスダーク三銃士の誇りとディスピアへの忠誠を叫びながら消滅。 クローズは確かに他人を踏み躙る悪人で、フローラへの恨み節も完全な逆恨みであったかもしれない。 だがそれでも彼の「手柄を立てる」といった「夢」はプリキュア達に阻まれ、絶望に囚われたまま遂に命を落とすことになってしまった。 舞い落ちる無数のクローズの羽を見て、フローラは悲しそうに目を伏せるのだった。((この時、無数の羽が舞い落ちてからフローラが目を伏せホワイトアウトするまでのシーンは完全に無音であり、より悲愴な状況を引きたてている。)) 11話という早い段階での幹部の退場は[[ピーサード]](初代)の5話、[[カレハーン>カレハーン(ふたりはプリキュア Splash☆Star)]](SS)の7話に次ぎ、[[ゲキドラーゴ]](初代)、[[スコルプ(5GoGo)>スコルプ(Yes!プリキュア5Go!Go!)]]と並んで歴代3番目の早さとなる。 所謂「三幹部」タイプの敵役が浄化させられることのなく消滅させられるのもシリーズ初であった。 追記・修正は絶望の檻に閉じ込められてからお願いします。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #center(){&bold(){&color(Purple){地獄の底から舞い戻って来たぜ……プリンセスプリキュア}} &bold(){&color(Purple){お前らを倒すためになァ。}}} #center(){&bold(){&color(hotpink){…クローズ!}}} 三銃士の一人、[[ロック>ロック(Go!プリンセスプリキュア)]]が浄化され、戦いは一息ついたかに思われた31話。 どうした事か突如「嫌な気配を感じる」と怯えるパフ。 それと同じ頃、ノーブル学園の校舎の外に出たはるかが見たのは、夕暮れの空に舞う大量のカラスだった。 その中のトゲトゲの頭と隈取のような目の模様を持つ1体がはるかへと襲いかかるが、トワのおかげでなんとか回避する。 しかしそれだけでは終わらず、カラスの目の周りに赤い模様が浮かび、聞き覚えのある声で口を聞いた。 そのカラスに他のカラスが集まっていき、現れたのは消滅したはずのクローズだった。 判明するのはもう少し先だが、ディスピアの手によって蘇った様子。 実はロックとの戦いの最中にもこのカラスの描写は入っており、この時点で伏線は貼られていた。 なお、SDの田中裕太氏によると、本来は11話で退場してそのままの予定だったが、 ファンにも強く印象を与えた真殿氏の熱演と悪役を貫いたその散り様はスタッフ内でも評判が良く、復活に至ったという。 ディスピアを演じた榊原女史も雑誌でのインタビューにていい演技とは、という質問に対し「心を動かされる演技、11話の真殿氏の演技がそうだった」と非常に高い評価をしている。 容姿は目元のメイクが変わり眉なしになり、ピアスが増える、衣服も変わるなど変更が加えられている。 そして何よりも最大の変化はその戦闘力の大幅な増加である。 ノーモーションで出せるバリアーとどこからでも撃てる紫の稲妻のような衝撃派を習得しており、 [[キュアスカーレット>トワイライト/紅城トワ/キュアスカーレット]]を加えたプリンセスプリキュアの4人を、 ・フローラの姿を見て「その姿は久しぶりだ」と言いながらパンチを避け、遅いと言いながら叩き落とす。 ・マーメイドのフローズンリップルを受け氷漬けになるも、瞬時に砕いて黒い稲妻の衝撃波を放って吹き飛ばす。 ・トゥインクルの放ったミーティアハミングを手から謎の力を発して消滅させ無効化。直後に彼女の目の前にワープし蹴り飛ばす。 ・スカーレットの背後からの攻撃を背を向けながらバリアで防ぎ、「どれほど熱い炎かと思えば、ぬるい」と称し、極太の衝撃波で撃ち落とす。 という再生怪人は弱いという一種のお約束を真っ向から否定し、軽くあしらってしまった。 なお、トワイライトは彼の退場後から登場したため幹部時代には面識がなく、これが初対面となった。 それに伴い性格も以前の小物っぽさはなりを潜め、むしろ冷静で貫禄のあるものに変わっている。 (元々復活前もギャグに走ったのは9話くらいで、表面の態度の割に使命には真面目なキャラではあったが) 一人称も「オレ様」から「オレ」に変わり、多用していた「だぜ」という口調も使わなくなっている。 ディスピアに対して下克上をしようとしたロックには「つまらねぇ裏切り者だった」と吐き捨て、 そのロックから発された絶望を使いディスピアを復活させるなど、忠誠心は健在。 絶望を吸収し復活、帰還したディスピアは「大義であった」と不気味に微笑み、彼が絶望の種を使い生み出した新幹部、ストップとフリーズ、更に&bold(){その辺を彷徨ってたシャット}の三人を従える地位を彼に与えた。((後の2人が二つ返事で了承していたのに対し、知らぬ間にロックが増えたと思ったら城ごといなくなり、跡地をさまよっていたら死んだはずのクローズが蘇り、彼の部下にされたと状況に振り回されっぱなしの彼が困惑したのは言うまでもない。)) 実質的なこれまでのシリーズにおける三幹部の上位に位置するNo.2幹部のポジションとなる。 その後はストップとフリーズに人間界での絶望のエネルギーを集めることを任せ、自身はあまり表に出ず何かを企んでいるようだったが、 38話において遂にその計画のため動き出す。 それはクローズが以前と変わらず執着を続けているキュアフローラ・春野はるかを陥れるものだった。 クローズのとった作戦は、なんと&bold(){黒須(くろす)}という中学生に変身をしてノーブル学園に潜入するというもの。 復活クローズと打って変わっての爽やかな少年演技は笑いを誘うが、 その目的は他人の夢を応援する好青年を演じてはるか達を信用させてチームをバラバラにし、はるかを孤立させ絶望させるという陰湿極まりないもの。 &font(l){[[声的にそれはシャットさんの役割の気もするが>真月零(遊戯王ZEXAL)]]} 黒須はその言動で「はるかが他人の夢を応援するため自分の意思で仲間を送り出す」ように誘導し、みなみときららを数日の間学園から離れさせる。 また、以前敗北の切っ掛けになったゆいに対しても警戒しているのか、わざわざ絵画のイベントのチラシをでっち上げてまで誘い出している。 その演技の巧みさのためか、トワ以外は全く彼を警戒しておらず。むしろはるかは&bold(){「いい子だと思う」}とすら言っていた。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){実はこのはるかの見立ても、あながち間違いではなかったのであるが。}} 更にパフとアロマを捕え、はるかが完全に孤立したところで森の奥に誘い出し、本性を表す。 #center(){&bold(){&color(Purple){気にするこたぁないぜ。お前はこの先もずーっと1人なんだからな……。}} &bold(){&color(Purple){お前は自分で仲間を送り出した。お前の仲間も、お前より夢を……大事な大事な夢を選んだ……。}}} クローズの目的はただはるかを孤立させ撃破することだけではなく、はるかに「夢が自分自身を苦しめる」と思い知らせその心を抉るためだった。 #center(){&bold(){&color(Purple){夢を大事にすればするほど……お前は一人ぼっちになるんだよ!}} &bold(){&color(Purple){オレにもやっと分かったぜ、夢の素晴らしさが。寂しいって言ったな? その通りだ! 夢はお前達をバラバラにする!!}} &bold(){&color(Purple){夢はお前を追いつめる! お前達の大事な夢は、お前を絶望させる悪夢でもあるんだよォ!!}}} それでもフローラはカナタ王子との幼少期との約束を胸に、折れずに何度もクローズに立ち向かっていく。 だがクローズはそれを「強がり」と断じ、実際にクローズとフローラの実力差はそれで埋まるものではなくフローラはボロボロにされてしまう。 そして、事態は意外な展開に及び、遂にはるかの心は折れ絶望してしまう……。 はるかの心が折れたことによりこれまでディスダークによって密かに撒かれていた『絶望の森』は急速に成長し、目的を達成したクローズは満足して戻っていく。 39話、夢ヶ浜全域を覆う『絶望の森』は世界中をやがて覆い尽くす勢いとなる。 必死に戦うマーメイド達をクローズは嘲笑い、「お前たちの夢があいつを追い詰めた」と心を抉る。 だが、一度は絶望に飲まれたはるかは自分の原点を見つめなおすことで復活。チームも再び結束する。 それを見たクローズはそれまでの冷徹な態度をかなぐり捨て、11話を彷彿させる恐ろしい形相となり襲いかかる。 #center(){&bold(){&color(Purple){キュア……フロォーラァァァーーーッ!!}} &bold(){&color(Purple){夢を取り戻したってのか!? だが夢はまたお前を追い詰めるぞ!!}}} プリキュアとディスダーク、その全員が参戦する大乱戦の末にクローズは遂に追い詰められ、ストップ・フリーズと共に新技「プリキュア・グランプランタン」に捕えられる。(なぜかシャットは囚われておらず、彼女たちの新フォームを「美しい…」と眺めているだけだった。) だが、直撃の直前でクローズ達は撤退し、辛うじて生存する。(この時、ストップとフリーズは危うく浄化されかかっていた。) しかし、40話では何事もなくディスピアのそばにいた。(勿論ストップとフリーズも) その後もストップとフリーズに任務を任せた時にでしゃばってきたシャットに「てめぇはいい!」と一喝したり&footnote(余談だが、この直後のシーンでストップとフリーズのセリフと動きが逆になっている。台詞部分ではストップが「プリキュアを潰そう」、後からフリーズが続けて「あぁ、潰そう」と喋るのだが、映像ではフリーズの方が先に動き、ストップが続いて動いている。) 今度はディスピアの作戦(花の城の主人であるはるかを幸せな夢の世界に閉じ込め堕落させる)により、はるかの望む花のプリンセスの世界の小鳥に化けて罠に陥れようとした。 (この時はさすがに同じ声優がやるのはまずかったのか、小鳥の声は西明日香氏に変更となっている) しかし、はるかがその罠を打ち破った際も動揺せず「だがそんな気はしていた」と呟き(この時、拳を握りしめる直前に一瞬笑みを浮かべている)、。 その後のフローラとのタイマンでも「プリンセスってなんだ?」「どうすればなれる? いつなれる?」と彼女の夢に明確な目標点がないというある種の真理を付き、「お前の夢に終わりなんてない」と喝破するなど、はるかに対する執着から始まる彼女への理解は更に深まった様子を見せていた。 その後、ノーブル学園への侵攻では再生されたロックを操るも、ロックはプリキュアとディスダークから離反したシャットの活躍により浄化され、更にシャットから顔面パンチを食らう。 最後はディスピアに「お前は甦らせて正解だった、これまでよくやった」と激励され、恍惚とした表情で彼女に抱きとめられディスピアの一部になったが、 グランプリンセスに覚醒したはるかたち4人の浄化技「プリキュア・グラン・リベラシオン」によってディスピア諸共倒された。 これで全て決着が付いたと思われたが、ストップとフリーズが姿を変えた金と銀のイバラはそのまま残っており… #openclose(show=以下、最終回のネタバレ){ #center(){&bold(){&color(purple){知ってるだろ…?ディスダークは…何度でも蘇るぜ!!}}} #center(){&bold(){&color(purple){ディスピア様は最後に俺に全てを下さった…。あらゆる夢を閉ざすまで}}} #center(){&bold(){絶望は…}} #center(){&bold(){&color(purple){消えない…!}}} ディスピア諸共消滅したと思われたクローズだが、どっこい生きていた。 ディスピアは消滅する寸前、彼女にとって唯一「良い子」であったクローズに自身の力を全て託していた。 そしてクローズは黒いオーラに包まれ、ディスピアに酷似した究極体へと変貌する。%%聖飢魔ⅡからXJAPANにイメチェンしたとか言ってはいけない。%% 白髪の長髪になり、ディスピアやトワイライトの変貌したブラックプリンスのような女性的な衣装に包まれ大きく変貌したように見えるが、 消えていた眉毛が生え、テンション高く悪どい笑みを浮かべるようになった姿からは、どこか冷酷だった復活後から初期のチンピラ路線に回帰したような雰囲気も感じさせる。 更に復活以降はほとんど使わなかった「だぜ」を頻発するようになっている。 再び茨を発生させながら、夢と絶望は真逆の存在で相容れることはなく、オレたちは戦う運命だというクローズ。 最後の戦いと身構えるトゥインクル達だったが、フローラだけは&bold(){&color(hotpink){「このまま戦っても変わらない、クローズと話さなきゃ」}}と単身クローズの元に向かう。 フローラ1人だけが向かってくるのを見たクローズは、歓迎すると自分とフローラを茨で包んで空間を作り出し、文字通り1対1の最終決戦に持ち込む。 #center(){&bold(){&color(purple){やはり最後までお前だったな、キュアフローラ…}}} #center(){&bold(){&color(purple){俺とお前だけのステージだ、さぁ…踊ろうぜェェェッ!!}}} ディスピアの力を受け継いだのは伊達ではなく、グランプリンセスとなったフローラ相手に一歩も引かず、様々な攻撃で彼女を絶望させようとする。 しかし、クローズの心を理解しようとするフローラの出した答えは、絶望を否定するものではなく、「絶望は消えない」と絶望と向き合う事であった。 彼の言葉を認め、その上で&bold(){&color(hotpink){「つらい事もたくさんあった。楽しい事とつらい事は背中合わせ、絶望があったから今の自分がいる」}}と絶望の存在を認め、それがあったからこそ今の自分があるというのが彼女のたどり着いた答えだった。 彼女に理解されるのは予想外だったのか、それまでの余裕の態度や煽りが消え「黙れ!!」と怒鳴り散らすことしかできなくなり、フローラに攻撃を続けるクローズだが、次第に形勢は逆転していき、追いつめられていく。 金と銀の蛇のような姿になったストップとフリーズを取り込み、なおも攻撃を続けるが、フローラにすべて受け止められてしまう。 そしてフローラは初期技である「フローラル・トルビヨン」をゼロ距離でクローズに放つ、だがその一撃はクローズを倒すものではなく、闇に包まれていた空間は桜色に染まっていく。 戸惑うクローズにフローラは語る。 #center(){&bold(){&color(hotpink){絶望は…消えない}}} #center(){&bold(){&color(purple){そうだ。これからも現れ続けるぜ…}}} #center(){&bold(){&color(hotpink){乗り越えていくよ。時々負けちゃうこともあるけど、何度でも前を向ける、だって私達には…}}} #center(){&bold(){&color(purple){夢があるから…?}}} #center(){&bold(){&color(hotpink){夢だって…消せないよ。絶望がある限り、夢だって輝き続ける。いつまでも…}}} #center(){&bold(){&color(purple){『強く、優しく、美しく』か……}}} #center(){&bold(){&color(purple){ハァ…やめだ。お前の相手は。これ以上やってらんねぇぜ。……消えてやるよ、今はな}}} 夢も絶望も表裏一体。どちらかが存在する限りともに不滅。 不滅の者同士がこれ以上戦ったところで、何も変わらない。 絶望を認め、自分の一部だという事を理解したフローラに興醒めしたのか、彼は戦意を喪失し、彼女の前から姿を消した。 #center(){ &bold(){&color(purple){あばよ。}} &bold(){&color(purple){…またな}} &bold(){&color(hotpink){ごきげんよう…}} } その際の再会の約束の言葉は、普段の彼からは想像もつかない穏やかで優しいものだった。 フローラも、いつか彼がまた現れる事を疑わず、正しい意味の「ごきげんよう」で彼を見送った…。 その日以降、ホープキングダムの「絶望の森」の浸食はピタリと止んだ。 まるではるかとの「約束」を守るかのように。 絶望は消えず茨となって残り、いつかまた動き出すかもしれないが、それでもホープキングダムはそれを否定せず今は共存していく道を選んだ。 彼はこれからも、はるかの「夢」を時に喝を入れながらも、陰ながら見守り続けていくのだろう。 「強く、優しく、美しく」の信念のもとに、自分を打ち負かした少女が大人になってどんな花を咲かせ、どんな実を育み、どんな種を撒くのか。 それを見届ける為に…。 } どこまでも真っ直ぐに夢を追い続けるはるかと、 その行為に対し&bold(){「夢のせいで迷惑する他人がいる」「夢を追い続けることで自分自身が傷つくこともある」}とある種の真理に切り込んでいくクローズ。 夢を否定するスタンスには変わりは無いが、初期のただ頭ごなしに夢を否定する頃と比べると夢に対する認識が変わってきており、彼もまた「成長するキャラ」とも言えよう。 また、はるかが幼少の頃から憧れ、その夢の原点となった絵本『花のプリンセス』のストーリーは&bold(){「お姫様を騙して森の奥に閉じ込めた悪い鳥を許す」}というものである。 38話・39話のクローズの行動と酷似しているため、この因縁に対する結末の伏線ではないかという予想もあったが、結果的に和解はできなかったものの、 互いを認めあい、共存するという意味では見事に一致していると言える。 ちなみに、クローズは歴代の三幹部に比べてもOPでの描写が他の二人よりも多いという特徴がある。 サビの前での顔アップと、サビでのクローズとキュアフローラの戦闘が長めの尺で描かれており、 11話で退場し、26話でOPが大幅変更された際に顔アップはロックに差し替えられたが、サビの戦闘部分はそのままであり、 32話で復活後のデザインでクローズが返り咲いている。 初期の顔アップはいかにもな悪い笑顔だったが、復活後は厳しい真顔に変わっている。 さらに、最終話のOPでは左目が赤く光る演出が追加されている。 第1話で初登場し、本来なら11話で退場するはずだった彼。 それが31話で蘇った後や終盤のまさかの展開はまさしくプリキュアシリーズの歴史に残る悪役、と言っても過言ではないだろう。 迫真の演技でキャラの運命を変えた、クローズを演じた真殿光昭氏に拍手を送りたい。 当初の予定と扱いが変わったことはあれど、今になって見ればフローラを相手取る因縁の宿敵に相応しい扱いだったと言えよう。 追記・修正は不滅の宿敵と再会の約束をしてからお願いするぜ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,26) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ネタもガチもどっちもこなせる名悪役 -- 名無しさん (2015-11-15 20:46:10) - 乙。黒須の項目作りたいなと思ったけど録画消しちゃったし俺の国語力じゃあんま膨らませられないだろうから誰か建ててくんないかなー(チラッチラッ -- 名無しさん (2015-11-15 21:02:20) - 38話での彼の言葉は単なる悪役とも言いきれない紛れもない真実。友の夢を応援する以上、その友のと別れは必ずやってくる。はるかには辛い思いだったがこの出来事がきっかけで単なる馴れ合いだった姫プリチームに「喝」が入ったと思う。 -- 名無しさん (2015-11-15 21:18:43) - 絵もすごいが負けない真殿さんの演技もすごい -- 名無しさん (2015-11-15 21:46:42) - もっと愛を込めて!!! -- 名無しさん (2015-11-15 22:08:55) - シャットさんのも某中間管理職怪人みたいに濃いキャラだから誰か項目つくってくれないかな~ -- 名無しさん (2015-11-15 22:19:08) - 復活の経緯ここで知ったが 声優の演技力ってスゲー -- 名無しさん (2015-11-15 23:02:07) - 久々にワンクールで早死にした初期幹部かと思ったら、歴代初期幹部の中でも破格の出世頭になって帰ってきたでござるの巻 -- 名無しさん (2015-11-16 00:12:10) - セリフを呼んだだけで、真殿さんの気迫が伝わってきたわ -- 名無しさん (2015-11-16 00:57:09) - 始めは声優繋がりと夢を否定するつながりで足立みたいだなぁと思った -- 名無しさん (2015-11-16 11:08:47) - オールスターズのラスボスとして出てきても違和感がない。歴代プリキュア一人一人に対して熱弁しそうだ。 -- 名無しさん (2015-11-16 21:15:33) - ↑今DX2やったらノーザさんとタメはれる扱いで出てきそう。 クローズさんの作戦の嫌らしいところは夢を少しだけ肯定すること。絶望の森の考え事態、夢を持つから絶望する、と夢を高く評価した上で考えられている。 -- 名無しさん (2015-11-16 21:54:41) - 若干ウルフルンと芸風が被る -- 名無しさん (2015-11-16 22:55:42) - ブンビーさんも一期で退場する際に「こんな終わり方やだあ~」ってアドリブで叫んだことで続投が決定したらしいし、声優の熱演は時にキャラの運命すら覆すんだな -- 名無しさん (2015-11-17 09:19:56) - 今のところ結構気に入ってる -- 名無しさん (2015-11-18 12:19:25) - もしかしてコイツ、カラスの他にも黒薔薇が名前の由来に含まれてる? -- 名無しさん (2015-11-23 12:39:32) - 薔薇=ローズ→黒いローズ→クローズ 。黒薔薇の花言葉は「恨み」、「憎しみ」=フローラへの憎悪・・・メッチャマッチしてんじゃん!!www -- 名無しさん (2016-01-04 13:09:03) - かなり完成された敵キャラ。深いよな。 -- 名無しさん (2016-01-06 19:31:31) - 今回の作戦が失敗する気はしてたって発言といいこれ以上なくはるかを評価してるよな。ライバルキャラに成長して主人をも食ってしまいそう -- 名無しさん (2016-01-10 16:13:54) - ある意味じゃはるかにとってクローズは人生の師とも言える存在になってるな。反面教師的な意味でも。 -- 名無しさん (2016-01-10 18:50:51) - 逆ヤムチャ -- 名無しさん (2016-01-22 20:52:35) - まさかのラスボス化 -- 名無しさん (2016-01-24 11:52:12) - ラスボス昇格とか、本当に11話で退場の予定だったのか?w -- 名無しさん (2016-01-24 12:18:09) - えっ!?ラスボス化!! -- 名無しさん (2016-01-24 12:22:25) - 知ってた(バレ見てたから) -- 名無しさん (2016-01-24 13:41:25) - ラスボスというより隠しボスじゃない。ディスダークを一通り片付けて平和になった後はるか個人のサブミッションをこなす感じ -- 名無しさん (2016-01-24 16:30:42) - プロジコポジション? -- 名無しさん (2016-01-25 12:24:57) - ディスピア様は前座だったな。紛れもなくクローズさんがラスボスだった。 -- 名無しさん (2016-01-31 13:13:49) - もしも初期案のまま退場してたら今のクローズポジはフレプリのノーザさんみたいな完全シリアスの追加敵幹部が担当する予定だったのかな? -- 名無しさん (2016-01-31 17:09:36) - 最終回に主人公のプリンセスと二人きりで踊ったと書くと完全に王子様だな・・・ -- 名無しさん (2016-02-09 22:10:17) - 最終回の後も何だかんだではるかを見守り続けていくんだろうな。「お前の夢がどんな花を咲かせて、どんな種を撒くのか見届けてやらァ。もしもロクでもない事になったら、鼻で笑ってやるぜ」みたいな感じで… -- 名無しさん (2016-02-18 22:31:17) - もし11話で退場したままだったとしたらどんな展開になってたんだろう。終盤を飾ったのは全くの新キャラだったんだろうか -- 名無しさん (2016-03-29 13:23:02) - 「プリキュアが目覚めたのはクローズのおかげ」「かえってプリキュア強化しちゃってんじゃんww」ってファンから序盤ネタにされてたけど、まさか本編内ではるか自身がそれに気がつくとは。しかもそれこそが最後の肝になるとはなあ -- 名無しさん (2016-04-23 23:53:19) - 公式によれば、ディスピアがラスボスでクローズが裏ボスらしいよ -- 名無しさん (2016-10-24 00:17:19) - 上司に認められて後継者となったラスボスって他に誰がいたっけ? -- 名無しさん (2016-10-29 06:50:20) - ↑2ハニーFのシスター・ジルみたいな感じだったな。 -- 名無しさん (2017-02-08 20:55:19) - 軌道修正したのによくこんなに綺麗に纏めきったもんだわ -- 名無しさん (2017-02-08 21:07:54) - 47話ではクローズは、はるかのプリンセスになりたいっていう非現実的な夢そのものを否定せずにプリンセスをどこまでも目指し続ける姿勢を否定しているからこの時点でかなりはるはるの事を理解していると思っている。クローズの夢に対する捉え方が段々変わってきているのが少しずつ分かっていくのも面白いところ。 -- 名無しさん (2019-11-17 11:19:34) - 裏話的な意味で言えばこの作品のストーリーの方向性を180度変えたキャラだからある意味裏主人公。プロデューサーの何気ない一言と声優の演技が合わさってマジでストーリー変えてるし。 -- 名無しさん (2019-12-27 15:16:41) - 驚いて髪が逆立ったのび太を見るとコイツを思い出す -- 名無しさん (2020-09-09 15:11:33) - 物凄い偶然だと思うけどバラの一種に アートリークローズという、 "ピンクがかったの紫色"のバラがあったりするし、 「クローズ」という言葉には「ちかづく」や 場合によっては「(物語の)幕を下ろす」と いう意味として使う事もあるのでじつは ダブルミーニングどころじゃなかったりする。 -- ?さん (2020-09-15 18:56:24) - 前年の戦隊にも同名の悪役がいたんだよな。あっちは戦闘員だけど -- 名無しさん (2021-04-12 22:28:32) #comment #areaedit(end) }

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