メトロイド Other M

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&font(#6495ED){登録日}:2021/06/18 Fri 00:47:25 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(25){&font(b){“Baby’s Cry”}}} #center(){&font(b){その響きが私を呼び寄せたのかもしれない……}} #openclose(show=●目次){ #contents() } *【概要】 &bold(){『メトロイド &ruby(アザー){Other} &ruby(エム){M}』}とは[[任天堂]]の[[メトロイドシリーズ]]第11作である。発売日は2010年9月2日、対応機種は[[Wii]]。 『[[初代/ゼロミッション>メトロイド/メトロイドゼロミッション]]』、『Ⅱ/[[サムスリターンズ>メトロイド サムスリターンズ]]』、『[[スーパー>スーパーメトロイド]]』の初期三部作と同じ世界線のストーリーとなっており、時系列的には『スーパー』と『[[フュージョン>メトロイドフュージョン]]』の間のエピソードとなっている。 シリーズで初めて日本語音声が収録されており、英語音声と好きな方を選べる。 開発はコーエーテクモのチームニンジャが担当している。 今作は特に主人公・サムスの内面に焦点を当てているのが特徴で、作中では彼女の感情がはっきり描写され、心境や心情がモノローグによって語られる場面が随所に挟まれる。 また銀河連邦軍在籍時代の回想シーンもムービーで描写され、サムスの過去に関しても掘り下げられている。 今作だけでも十分引き込まれる作品となっているが、物語をより感慨深く味わいたい場合は、少なくとも『Ⅱ』及び『スーパー』のストーリーを理解しておくことをお勧めする。 ---- **●操作システム 「&color(red){最新技術を使ったファミコンゲーム}」をコンセプトとしており、操作方法ができるだけ簡略化されている。 Wiiリモコンを横持ちして[[ファミコン>ファミリーコンピュータ]]のコントローラーをイメージした「&b(){基本ビュー}」と、Wiiリモコンを普通に画面に向けて使う「&b(){サーチングビュー}」の2つを使い分けて進行する。 ・基本ビュー 三人称視点で主な操作はこちらで行う。 十字ボタンで移動、Aボタンでモーフボールに変形、1ボタンでショット、2ボタンでジャンプとシンプルな操作。 1ボタンでビームを撃つ際、ある程度は自動で狙いを付けて撃ってくれる。 ・サーチングビュー [[プライムシリーズ>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/sp/tag/メトロイドプライムシリーズ]]のような一人称視点になる。 主にAボタンでショット、Bボタンで注視またはロックの操作が行える。 Bボタンを押しつつポインターを動かす事で回りを見渡すことができるが移動は不可能。 一部のアクションはこのモードでしか使用できず、戦闘中にも頻繁に使用するのでモードを切り替えるタイミングの見極めが重要となる。 ゲーム内では「強制的にこのモードとなって画面内の怪しい部分を探して注視する」という場面がたまに出てくるが、これが少々厄介。 怪しい部分を注視しなければ永遠に先に進めず、しばらくしても見つからない場合はヒントが出てくるといった救済が無い仕様も相まって、初見プレイではこれに苦戦させられる事もしばしば((例として、チュートリアルが終わって本格的にゲームが始まった直後にもこれが出てくる。答えは目の前の宇宙船に小さく描かれた銀河連邦軍の紋章を注視するのだが、初見だと迷うこと必至。))((一応、草むらがガサガサうごめいている、明らかに怪しい物体が目の前にあるなど、普通にわかるものも中にはあるが))。 &font(l){またサーチングビューに関しては、いちいちリモコンの持ち替えが億劫だとか、「最新技術を使ったファミコンゲーム」がコンセプトなのに結局普通にWiiじゃねーかといった意見もある。} ---- *【ストーリー】 物語は『スーパー』の最終決戦から始まる。 サムスの命を救ったベビーメトロイドは彼女の頭上で砕け散った。 死闘の末、マザーブレインを撃破したサムスだったが、それと同時にスペースパイレーツ、そしてメトロイドという存在がこの世から消え去った。 スペースパイレーツとの死闘からしばらく経った頃、サムスは宇宙を放浪していたときに謎のシグナルをキャッチする。 そのシグナルは通称“Baby’s Cry”。誰かを呼ぶ声を赤ん坊の泣き声になぞらえた救難信号であった。 発信源は辺境の宙域にあるスペースコロニー。 彼女は最初から決められていたかのように、進路をそのコロニーへと変更した。 ---- *【登場キャラクター】 CVは(日本語版)、(英語版)の順で表記する。 **●主人公 ・&bold(){[[サムス・アラン]]} CV:小林愛、ジェシカ・マーティン ご存知銀河最強の戦士。 前述の通り今作では銀河連邦に在籍していたときのエピソードが語られる他、内面もいくらか掘り下げられている。 今はもうフリーのバウンティハンターだが、成り行きで銀河連邦のアダムの指揮下に入り、07小隊のメンバーと共にボトルシップでの任務に従事する。 **●銀河連邦軍第07小隊 ・&bold(){アダム・マルコビッチ} CV:[[小山力也]] 、デイヴ・エルヴィン 銀河連邦軍司令官で第07小隊の隊長。『フュージョン』でも名前および彼の思考を再現した人工知能だけ登場していた。 ボトルシップから発せられた救難信号をキャッチし、サムスよりも先に生存者の捜索のために部隊を率いて上陸していた。 実は銀河連邦に在籍していた頃のサムスの上官で、彼女の凄惨な過去を知る数少ない人物。 サムスにとっては良き理解者で、密かに父親の姿を重ねていた事もあったという。 ・&bold(){アンソニー・ヒッグス} CV:乃村健次、マイク・マクギリカットイー サムスが銀河連邦に在籍していた頃の戦友で、親しみを込めて彼女を「プリンセス」と呼ぶナイスガイ。アダムのことも「大将」と呼んでいる。 サムスからも信頼されており、彼女からは兵士としても優秀であると評価されている((実際に作中では、サムスでも手こずる強敵であるレドギア星人とタイマンでもある程度戦えるほどの実力を見せる))。 チーム内で唯一重火器のプラズマ砲を所有しており、アダムの指示によりセクター3の捜索を担当する。 ・&bold(){ライアル・スミソニアン} CV:田中一永、マーク・カー 特殊工作兵で爆発物の専門家。粗野でせっかちだが臆病な一面もある。 アダムの指示によりセクター1の捜索を担当する。 設定資料によると、最初は温厚な癒し系のイケメンキャラという設定だったが、後から粗野な性格に変更されたとのこと。 ・&bold(){モーリス・ファンボロー} CV:山本満太、ヘンリー・スミス 寡黙な職人気質の熟練工。機械に精通している。 アダムの指示によりセクター2の探索を担当する。 ・&bold(){ジェイムス・ピアース} CV:最上嗣生、アーロン・トーマス 通信傍受やハッキングを得意とする生真面目な好青年。 アダムの指示によってコントロールブリッジの調査を行う。 ・&bold(){ケイジ・ミサワ} CV:?((日本語版の声優は何故かスタッフクレジットに表記されていない))、ジェフ・ミネリー 索敵や偵察を専門とする斥候兵。無口で何でもそつなくこなすクールなタイプで眼鏡が印象的。 アダムの指示により各地の居住区で生存者の痕跡や手がかりを捜索する。 設定資料によると、チーム内で唯一オシャレに気が回る男であるとのこと。 **●その他 #openclose(show=ネタバレ注意){ ・&bold(){マデリーン・バーグマン} CV:[[伊藤静]]、サラ・ネイド ボトルシップの研究員で唯一の生存者。金髪が特徴的な若い女性。 ここボトルシップにおける研究の責任者であり、セクター2に潜伏していた。 ・&bold(){デリーター} 連邦軍07小隊の隊員だが、何故か同じ小隊員を秘密裏に殺害している謎の裏切り者。 常にバイザーを下ろした状態にしているので素顔は不明。 サムスはボトルシップに隠された秘密を知ってしまった者の口封じをしていると考えており、&ruby(処理人){Deleter}の通称を付けた。 ・&bold(){リトルバード} ウサギのような白いモフモフの身体に鳥のような二本の脚が付いた生物。 キモカワイイ見た目によらず、口の中にはびっしりと鋭い歯が連なっており、他の様々な生物を操ってサムスに襲わせるなど高度な知能を持っている。 セクター1で飼育されていたが飼育員を騙し討ちして惨殺し、飼育ケージから脱走した模様。 最初に愛らしい姿を見た際にサムスは少し表情を緩めたが、昆虫型宇宙人の死骸を汚らしく食い散らかす様子を見たときは「下品な獣」と称された。 #region(以下物語の根幹に関わるネタバレ注意) ・&bold(){[[リドリー>リドリー(メトロイド)]]} ご存知サムスの宿敵にして、&b(){&color(purple){リトルバードの正体。}} 前述した白いモフモフのリトルバードはリドリーの幼体の姿で、脱皮による進化を二つ経ていつもの翼竜のような姿へと変貌した。 実はサムスのパワードスーツに付着していたリドリーのDNAから造り出された個体であり、『スーパー』で戦った個体のクローン。 今までのシリーズと比べて若干筋肉質な体格となっており、セクター3においてサムスと激闘を繰り広げる。 ・&bold(){[[メトロイド>メトロイド(生物)]]} リドリーと同様にサムスのパワードスーツから採取されたDNAから生み出されたクローン。 セクター2の奥地に隠されているセクターZEROと呼ばれるエリアでは、遺伝子改良を施して低温に弱いという弱点を克服したメトロイドの量産が計画されていた。 ・&bold(){ジェイムス・ピアース} CV:最上嗣生、アーロン・トーマス 前述した銀河連邦軍第07小隊のメンバーにしてデリーターの正体。 ボトルシップに関する陰謀を知ってしまった者を消す刺客として07小隊に配属されていた。 ・&bold(){MB/メリッサ・バーグマン} CV:[[伊藤静]]、サラ・ネイド 前述した金髪の若い女性。マデリーンの名を騙っていたが本名はMBで、「メリッサ・バーグマン」はあくまで愛称である。 &font(b){その正体はマザーブレインを模した人造人間。} ボトルシップではスペースパイレーツをモデルとした、生物兵器の軍隊を作るという研究が密かに進められていた。 そしてそれらを統率する第二のマザーブレインとして生み出されたのが彼女である。 元々はただの人工知能で概念のような存在だったが、メトロイドを始めとして多くの生物兵器を統率するには「生物の姿を持つ者」でなければならないといったところから、地球人の女性の肉体を与えられた。以降はボトルシップでの研究にも参加していた様子。 そして、あたかも本物の人間のように感情を開花させるが…… ・&bold(){マデリーン・バーグマン} CV:日野未歩、リンダ・K・モーリス 本当の意味でボトルシップ内の唯一の生存者。赤毛の中年女性。 セクター1の最深部に隠された「バイオウエポンリサーチセンター」の更に最奥に潜伏していた。 彼女が本物のマデリーンで、このボトルシップの責任者である。 兵器として生み出されたMBにメリッサという愛称を与え、実の娘のようにかわいがっていた。メリッサも感情を得たことも相まって徐々にマデリーンのことを母親のように慕い始める。 しかし様々な実験を進めていく上で、ある事をきっかけにマデリーンとメリッサの関係に亀裂が生じていった。 #endregion } ---- *【ボトルシップ】 本作の舞台となるスペースコロニー。名前の通りボトルのような形をしている。 主に4つのセクターに分かれている。 ・メインセクター 一般的に想像される宇宙船のような無機質な空間が広がるエリア。 他のセクターへの経由地点となっている中枢を担う区域である。 宇宙船が出入りするドッグや居住区に当たるエリア、各地のナビゲーションブースと繋がっている司令室などがある。 ・セクター1/バイオスフィア 高温多湿のジャングルや森林地帯の環境を再現したエリア。 植物・虫系統の生物が多く生息しており、ホログラムで壁をリアルな景色に見せかける仕掛けが多用されている。 ・セクター2/クライオスフィア 雪原や氷河など極寒の環境を再現したエリア。 どこもかしこも雪や氷に閉ざされている。 ・セクター3/パイロスフィア 火山や砂漠など灼熱の環境を再現したエリア。 生身の人間では容易く死に至るほどの過酷な環境が多く広がり、獰猛な生物も多数生息している。 ・ナビゲーションブース 全てのエリアに複数ある施設。司令室や他のナビゲーションブースと通信が可能。 ゲーム的には所謂セーブポイントで、中心の円に立つと体力が全回復して進行状況がセーブされる。 ---- *【サムスの能力】 今作はアダムの指揮下に入ることでサムスの能力に制限が課せられ、彼の判断によって随時能力が解禁されていくという設定になっている。 よってアイテムの入手で得られる能力は2つだけとなっている。 **●スーツ 初期状態では特別な機能は特に無く、黄緑色っぽいカラーをしている。 ・バリア機能 熱気によるダメージを無効化し、敵の攻撃によるダメージも軽減する。 マグマに落ちてしまったときのダメージもある程度カットできる。 これが解放されるとスーツの色が見慣れたオレンジ色になる。 ・グラビティ機能 重力と水の影響を無効化し、被ダメージを更に軽減。 そしてマグマに浸かっている間のダメージも大幅に減少する(完全に無効にはならない)。 今作では従来の「紫色を基調としたスーツ」にはならず、見た目はバリアスーツと同じだが重力や水の影響を無効化している効果中だけ紫色のオーラを全身に纏うようになる、という演出になっている。 名前がグラビティスーツではなく「機能」なのはその為である。 これは「&color(purple){(終盤の)シリアスな場面でサムスが紫色なのはおかしい}」という坂本賀勇氏の指摘があったからなんだとか。 **●ビーム サムスのメイン武装。グラップリングビーム以外は基本ビューとサーチングビューの両方で使用可能。 今作はビームの切り替えといった概念は無く、物語が進むにつれてアップデートされるように解放されていく仕組みとなっている。 弾薬の制限などは無い。 ・ノーマルビーム 初期状態のビーム。特に能力は無い。 ・アイスビーム 被弾した敵を凍らせる効果を持ったビーム。 炎を纏った敵に有効で、ノーマルビームよりもダメージアップ。 ・ウェイブビーム ガラスなど半透明の壁を貫通できるビーム。 ダメージも更にアップし、アイスビームの効果も引き継ぐ。 ・プラズマビーム 敵を貫通するようになる最強のビーム。 ウェイブビームから更にダメージがアップし、アイス・ウェイブ両方のビームの効果も引き継ぐ。 ・チャージショット サムス十八番の溜め撃ち。 連射は効かなくなるが、普通に撃つよりもダメージが大きくなる。 ・ディフュージョンビーム アイテムを入手する事で解禁される。 チャージショットが敵に着弾した際にビームが拡散し、広範囲にダメージを与えられるようになる。 ・グラップリングビーム サーチングビューでのみ使用可能。 ロックした対象に向けてワイヤー状のビームを射出し、ぶら下がったりできる((このビームが使用できる対象は予め決められており、いつでもどこでも何に対しても使えるわけではない))。 基本的に攻撃に使うものではないが、一部のボス戦では有効打を与えるために必要となる場面がある。 **●ミサイル サーチングビューでのみ使用可能。という訳で、2D作品のように走りながら気軽にバンバン撃ち込むことはできない。 弾薬は有限だが、コンセントレーションでいつでも補充できる他、アイテムを入手する事で最大弾薬数を増やせる。 ・ノーマルミサイル 敵をロックした状態で引き金を引くと、弾薬を1消費してミサイルを撃つ。 発射されたミサイルはロックした対象をある程度追尾し、ビームが効かない敵に対して有効打を与えられる。 ただし実弾兵器なので超重力が働いているエリアでは真っ直ぐ飛ばない。 ・スーパーミサイル チャージショットの要領で、チャージした状態でミサイルを撃つとスーパーミサイルとなる。 一発につき弾薬を5消費するが、威力は絶大。 チャージはサーチングビューでしなければならないという訳ではなく、基本ビューでチャージ→サーチングビューに切り替えてロック→すぐ発射といった芸当も可能。 ・シーカーミサイル アイテムを入手すると使用可能になる。 スーパーミサイルを発射した際に、視界に入っているロックした対象以外の敵にも同時にノーマルミサイルを発射する。 使用可能になってからはスーパーミサイルを発射する際に自動で発動し、追加で発射するノーマルミサイルがいくつであろうとも消費する弾薬数は5。 **●ボム モーフボール状態でのみ使用可能。 モーフボール状態での唯一の攻撃手段だが、仕掛けを解いたり一部の敵に拘束された際の脱出手段として使うこともある。 ・ノーマルボム 設置後数秒後に自動で爆発するボムを出す。ボムは一度に三つまで出せる。 ボムの爆風を利用してジャンプする事もできる。 ・パワーボム チャージショットの要領でボムを放つとパワーボムとなる。 サムスの周囲に超強烈な爆破を起こし、衝撃と熱波によって大抵の敵は蒸発する。 今作での能力の使用はアダムによる許可が無いと使えないという設定だが、唯一「許可を出す予定は無い」と当初に名指しで断言されていたのがコレ。 理由はアダム曰く「爆発の熱波が強力すぎて味方や生存者に損害を与えかねない」から。((解禁前に使用しようとするとチャージがマックスまで溜められず、通常のボムになる))&font(l){そんな物騒な物をポンポン使えてた過去作って……} **●その他 ・スピードブースター 一定方向に走り続けると自動で発動。青いオーラを発生させながら高速でダッシュする。 このオーラにはダメージ判定があり、敵や破壊可能な障害物をなぎ倒せる。 十字ボタンを離すor障害物や壁にぶつかると止まる。 ・シャインスパーク スピードブースター使用中にジャンプボタンを押すと発動。 垂直方向または十字ボタンを押した方向に大ジャンプする。 ・スクリューアタック ジャンプ時にオレンジ色のオーラを発生させ、接触した敵にダメージを与える。 相変わらず高威力で、ガルマン星人やカイラス星人などの&bold(){今まで苦労して倒してきた敵を一撃で葬るほどの威力を持つ。} ・スペースジャンプ スクリューアタック発動時にタイミング良く繰り返しボタン入力をする事で、連続してスクリューアタックを発動させる。 横方向なら無限に空中移動ができる。 ---- *【アクション】 ・キッククライム [[某配管工>マリオ]]の十八番の壁キック。 彼と同じように、壁が向かい合っているところならばいくらでも上に登っていける。 ・センスムーブ 敵の攻撃が当たる瞬間に十字ボタンを入力すると、入力した方向へ回避行動を取る。 サーチングビューでも使用可能で、この場合は攻撃が当たる瞬間に照準を画面外に素早く動かすような動作で発動できる((回避をする瞬間だけ三人称視点に戻る))。 回避する際にショットボタンを押していると、即座にチャージが完了する。 ・コンセントレーション リモコンを垂直に立ててAボタンを押すことで発動。ミサイルの残弾と体力を回復する。 ミサイルの回復はいつでも可能だが、体力の回復は瀕死の状態((体力が赤く表示された状態))でないと不可能。 またミサイルはすぐにMAXまで回復するが、体力は回復に時間が掛かるうえに初期状態ではタンク一本分しか回復しない。 ・カウンター 敵の攻撃を受けた際にタイミング良くショットボタンを入力すると、華麗な回し蹴りをキメて反撃する。 モーションが非常にカッコイイが、極一部の敵の攻撃に対してしか使えず、見る機会がほぼ無いロマン技。 ・オーバーブラスト 一部の敵に対して使用可能。頭の上や背中に乗ってゼロ距離でチャージショットを撃ち込む。 普通にチャージショットを当てるよりも大きなダメージを与える事ができる。 敵によっては弱っていないと振り払われてしまう場合がある。 ・リーサルストライク 一部の敵に対して使用可能。ダウンしている状態の敵にショットボタンを押しながら近づくと発動し、強力な一撃を食らわせる。 多くの場合は大型の敵のトドメに使われ、&bold(){組み伏せて頭にゼロ距離ブッパや、アームキャノンを口の中に突っ込んでチャージショットをぶち込むなど絵面が結構エグい。} ---- *【アイテム】 ・ミサイルタンク ミサイルの最大弾薬数と残り弾薬数をそれぞれ1つずつ増やす。最も多く登場する。 ・エネルギータンク サムスの最大体力を99増やす。序盤はモーフボール状態で必ず通るところにおいてある事が多い。 ・エネルギーパーツ 4つ集めるとエネルギータンクとなり、体力が99増える。いくつ集まっているかはポーズ画面から確認できる。 ・アクセルチャージ コンセントレーション以外の全てのチャージ速度が上昇する。 ・リカバリータンク コンセントレーションで体力を回復させるときに回復できる量を99増やす。 またコンセントレーションで体力が回復できるようになる(=体力ゲージが赤く表示される)タイミングも少し早まる。 ちなみに、今作ではアイテム取得時のいつもの&font(l){桃屋のキムチ}ファンファーレが流れない。 ちょっと寂しい。 ---- *【クリア後の特典】 ゲームを最後までプレイすると以下の3つの要素が追加される。 ・シアターモード ゲーム内のムービーを再生できる。 ムービーはチャプターごとに分けられているが、全てのムービーを最初から最後まで流すPLAY ALLも可能。 ・ギャラリーモード ゲームに関する設定資料などを閲覧できる。 登場人物や装備品のデザイン画や設定イラストの他、ゲームに登場する建造物やそれに関するイベント、敵キャラの攻撃モーションなど様々な資料がある。 ・ハードモード ストーリーでハードモードがプレイ可能になる。 ハードモードでは&bold(){アイテムが一切登場せず、致死ダメージを受けるとその場で即死となる。}((ノーマルでは致死ダメージを受けたとしても、一度だけHPが0、1、0、1……という状態で耐えるが、ハードモードではそれがなくなる)) アイテムが無いという事で体力の強化もできず、&bold(){ボス戦の多くは大半の攻撃が一撃死となるマゾゲーと化す。} #center(){各自、この項目を追記・修正せよ} #center(){ブリーフィングは以上だ} #center(){異論は無いな?レディー} #center(){b b b b b b b b p} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - スラッシュアクションの一種としては好きだった この路線のメトロイドは別に要らないけどほかのタイトルとして -- 名無しさん (2021-06-18 03:24:39) - 新作出してくれないかな -- 名無しさん (2021-06-18 03:25:10) - サムスの精神的な脆さを描写した作品の訳だけど、他作品とのブレでファンからの評価がイマイチだったんだよな。時系列を初代(ゼロミ)の前にしたなら、本編の強いサムスに至るまでの過程としてもっと受け入れられたと思う -- 名無しさん (2021-06-18 10:50:18) - ベビーの事を思い出してナイーブになってたのかなとは思う -- 名無しさん (2021-06-18 21:05:34) - Other Mって意味深だよね。メトロイド、マデリーン、メリッサ、マザーブレイン、マルコビッチ -- 名無しさん (2021-06-19 02:47:05) - 宇宙海賊もメトロイドも壊滅した後だから、ひたすら連邦の黒い部分見せられるのがキツイ、メトロイドのゲームでやりたい事ってそこじゃないし -- 名無しさん (2021-06-19 09:53:51) - 時系列的な意味でこれの続編であるフュージョンの続きが発表された矢先に立つとかタイムリー過ぎる -- 名無しさん (2021-06-19 19:15:19) - アダムとアンソニー以外の小隊メンバーとの絡みが薄いのも残念な点だよな。正直四人の立ち位置を入れ替えても話が成立すると思う。 -- 名無しさん (2021-06-20 01:51:20) - ケイジの日本語声優が書かれていないのは単にほかのキャラと兼役だからじゃないかな。個人的には検疫官役の河田吉正さんだと思う -- 名無しさん (2021-06-29 19:06:29) - リドリーのトラウマに関しては何度も倒してる相手なんだしちょっとオーバー過ぎない?って思ったけど元々メトロイドの赤ん坊なんてどう考えてもヤバい奴に情が沸くくらい愛情に飢えてる20代前半のお姉さんなんだよね…って思うとそれ以外の部分はおおむね納得できる。「本当につらいのはアダムなのに私は責めることしかできなかった」の下りとかホント切ない -- 名無しさん (2021-07-16 10:59:52) - ↑6 Mを先頭にしたらMotherにもなるし、意味深すぎる -- 名無しさん (2021-10-10 22:48:34) - ↑2むしろ自分の未熟さや心情も客観的にとらえてるし、20台にしては成熟しすぎなくらいだ。リドリーのトラウマ関係とか考えると時系列的には初代の前後くらいのほうがよかったのかもしれない。 -- 名無しさん (2021-11-09 13:11:31) - フュージョンやった後にはぜひプレイして欲しい作品。アダムだけでなく初登場のアンソニーのナイスガイっぷりもGood。 -- 名無しさん (2021-11-30 17:04:28) - アクションゲームとしてみると、もう一つの3Dメトロイドの可能性だったと思うんだよなぁ。Returns/ドレッド系もいいんだけど、Other Mの発展型も見てみたいんだ。 -- 名無しさん (2022-04-12 18:12:11) - 本作のツッコミの一つで「何故アダムはサムスの装備を制限する必要性があるのか?」っていうのがあるけど、正直そういう奴らって考えが足りない気がする。まず第一に、本作の舞台であるボトルシップは銀河連邦の過激派がメトロイドとスペースパイレーツを兵器化する為に独断かつ極秘に造られた人工天体。なので司令官であるはずのアダムでさえボトルシップの存在は知らない。デリーターであるジェイムス以外の第7小隊にとってはボトルシップは未開の地同然なので構造も造られた目的も知らない。
そんな何も知らない場所で救助活動する訳だから、フルコンディションの状態でサムスが暴れ回ったら救助活動に支障が出るから装備を制限したのは言わなくても分かるだろ。話が進むにつれて装備の使用が許可されたのだって、内部の環境が惑星ゼーベスそっくりである事、リドリーをはじめとするスペースパイレーツが連邦の手で造られた事、生存者がマデリーンしかいなかった事が確認された上での承認だし。到着時にアダムはそれすら知らなかったから、そういう状況で人命救助する訳だし、装備を制限するのは当然だろ? -- 名無しさん (2023-07-17 17:41:29) - 理屈が通ってれば納得いくわけじゃないだろう。「いやボムはともかくバリアとかは使わせろよ」というのがあるから大雑把になんでやねんと言われるわけで。 -- 名無しさん (2023-09-14 16:16:57) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/06/18 Fri 00:47:25 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(25){&font(b){“Baby’s Cry”}}} #center(){&font(b){その響きが私を呼び寄せたのかもしれない……}} #openclose(show=●目次){ #contents() } *【概要】 &bold(){『メトロイド &ruby(アザー){Other} &ruby(エム){M}』}とは[[任天堂]]の[[メトロイドシリーズ]]第11作である。発売日は2010年9月2日、対応機種は[[Wii]]。 『[[初代/ゼロミッション>メトロイド/メトロイドゼロミッション]]』、『Ⅱ/[[サムスリターンズ>メトロイド サムスリターンズ]]』、『[[スーパー>スーパーメトロイド]]』の初期三部作と同じ世界線のストーリーとなっており、時系列的には『スーパー』と『[[フュージョン>メトロイドフュージョン]]』の間のエピソードとなっている。 シリーズで初めて日本語音声が収録されており、英語音声と好きな方を選べる。 開発はコーエーテクモのチームニンジャが担当している。 今作は特に主人公・サムスの内面に焦点を当てているのが特徴で、作中では彼女の感情がはっきり描写され、心境や心情がモノローグによって語られる場面が随所に挟まれる。 また銀河連邦軍在籍時代の回想シーンもムービーで描写され、サムスの過去に関しても掘り下げられている。 今作だけでも十分引き込まれる作品となっているが、物語をより感慨深く味わいたい場合は、少なくとも『Ⅱ』及び『スーパー』のストーリーを理解しておくことをお勧めする。 ---- **●操作システム 「&color(red){最新技術を使ったファミコンゲーム}」をコンセプトとしており、操作方法ができるだけ簡略化されている。 Wiiリモコンを横持ちして[[ファミコン>ファミリーコンピュータ]]のコントローラーをイメージした「&b(){基本ビュー}」と、Wiiリモコンを普通に画面に向けて使う「&b(){サーチングビュー}」の2つを使い分けて進行する。 ・基本ビュー 三人称視点で主な操作はこちらで行う。 十字ボタンで移動、Aボタンでモーフボールに変形、1ボタンでショット、2ボタンでジャンプとシンプルな操作。 1ボタンでビームを撃つ際、ある程度は自動で狙いを付けて撃ってくれる。 ・サーチングビュー [[プライムシリーズ>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/sp/tag/メトロイドプライムシリーズ]]のような一人称視点になる。 主にAボタンでショット、Bボタンで注視またはロックの操作が行える。 Bボタンを押しつつポインターを動かす事で回りを見渡すことができるが移動は不可能。 一部のアクションはこのモードでしか使用できず、戦闘中にも頻繁に使用するのでモードを切り替えるタイミングの見極めが重要となる。 ゲーム内では「強制的にこのモードとなって画面内の怪しい部分を探して注視する」という場面がたまに出てくるが、これが少々厄介。 怪しい部分を注視しなければ永遠に先に進めず、しばらくしても見つからない場合はヒントが出てくるといった救済が無い仕様も相まって、初見プレイではこれに苦戦させられる事もしばしば((例として、チュートリアルが終わって本格的にゲームが始まった直後にもこれが出てくる。答えは目の前の宇宙船に小さく描かれた銀河連邦軍の紋章を注視するのだが、初見だと迷うこと必至。))((一応、草むらがガサガサうごめいている、明らかに怪しい物体が目の前にあるなど、普通にわかるものも中にはあるが))。 &font(l){またサーチングビューに関しては、いちいちリモコンの持ち替えが億劫だとか、「最新技術を使ったファミコンゲーム」がコンセプトなのに結局普通にWiiじゃねーかといった意見もある。} ---- *【ストーリー】 物語は『スーパー』の最終決戦から始まる。 サムスの命を救ったベビーメトロイドは彼女の頭上で砕け散った。 死闘の末、マザーブレインを撃破したサムスだったが、それと同時にスペースパイレーツ、そしてメトロイドという存在がこの世から消え去った。 スペースパイレーツとの死闘からしばらく経った頃、サムスは宇宙を放浪していたときに謎のシグナルをキャッチする。 そのシグナルは通称“Baby’s Cry”。誰かを呼ぶ声を赤ん坊の泣き声になぞらえた救難信号であった。 発信源は辺境の宙域にあるスペースコロニー。 彼女は最初から決められていたかのように、進路をそのコロニーへと変更した。 ---- *【登場キャラクター】 CVは(日本語版)、(英語版)の順で表記する。 **●主人公 ・&bold(){[[サムス・アラン]]} CV:小林愛、ジェシカ・マーティン ご存知銀河最強の戦士。 前述の通り今作では銀河連邦に在籍していたときのエピソードが語られる他、内面もいくらか掘り下げられている。 今はもうフリーのバウンティハンターだが、成り行きで銀河連邦のアダムの指揮下に入り、07小隊のメンバーと共にボトルシップでの任務に従事する。 **●銀河連邦軍第07小隊 ・&bold(){アダム・マルコビッチ} CV:[[小山力也]] 、デイヴ・エルヴィン 銀河連邦軍司令官で第07小隊の隊長。『フュージョン』でも名前および彼の思考を再現した人工知能だけ登場していた。 ボトルシップから発せられた救難信号をキャッチし、サムスよりも先に生存者の捜索のために部隊を率いて上陸していた。 実は銀河連邦に在籍していた頃のサムスの上官で、彼女の凄惨な過去を知る数少ない人物。 サムスにとっては良き理解者で、密かに父親の姿を重ねていた事もあったという。 ・&bold(){アンソニー・ヒッグス} CV:乃村健次、マイク・マクギリカットイー サムスが銀河連邦に在籍していた頃の戦友で、親しみを込めて彼女を「プリンセス」と呼ぶナイスガイ。アダムのことも「大将」と呼んでいる。 サムスからも信頼されており、彼女からは兵士としても優秀であると評価されている((実際に作中では、サムスでも手こずる強敵であるレドギア星人とタイマンでもある程度戦えるほどの実力を見せる))。 チーム内で唯一重火器のプラズマ砲を所有しており、アダムの指示によりセクター3の捜索を担当する。 ・&bold(){ライアル・スミソニアン} CV:田中一永、マーク・カー 特殊工作兵で爆発物の専門家。粗野でせっかちだが臆病な一面もある。 アダムの指示によりセクター1の捜索を担当する。 設定資料によると、最初は温厚な癒し系のイケメンキャラという設定だったが、後から粗野な性格に変更されたとのこと。 ・&bold(){モーリス・ファンボロー} CV:山本満太、ヘンリー・スミス 寡黙な職人気質の熟練工。機械に精通している。 アダムの指示によりセクター2の探索を担当する。 ・&bold(){ジェイムス・ピアース} CV:最上嗣生、アーロン・トーマス 通信傍受やハッキングを得意とする生真面目な好青年。 アダムの指示によってコントロールブリッジの調査を行う。 ・&bold(){ケイジ・ミサワ} CV:?((日本語版の声優は何故かスタッフクレジットに表記されていない))、ジェフ・ミネリー 索敵や偵察を専門とする斥候兵。無口で何でもそつなくこなすクールなタイプで眼鏡が印象的。 アダムの指示により各地の居住区で生存者の痕跡や手がかりを捜索する。 設定資料によると、チーム内で唯一オシャレに気が回る男であるとのこと。 **●その他 #openclose(show=ネタバレ注意){ ・&bold(){マデリーン・バーグマン} CV:[[伊藤静]]、サラ・ネイド ボトルシップの研究員で唯一の生存者。金髪が特徴的な若い女性。 ここボトルシップにおける研究の責任者であり、セクター2に潜伏していた。 ・&bold(){デリーター} 連邦軍07小隊の隊員だが、何故か同じ小隊員を秘密裏に殺害している謎の裏切り者。 常にバイザーを下ろした状態にしているので素顔は不明。 サムスはボトルシップに隠された秘密を知ってしまった者の口封じをしていると考えており、&ruby(処理人){Deleter}の通称を付けた。 ・&bold(){リトルバード} ウサギのような白いモフモフの身体に鳥のような二本の脚が付いた生物。 キモカワイイ見た目によらず、口の中にはびっしりと鋭い歯が連なっており、他の様々な生物を操ってサムスに襲わせるなど高度な知能を持っている。 セクター1で飼育されていたが飼育員を騙し討ちして惨殺し、飼育ケージから脱走した模様。 最初に愛らしい姿を見た際にサムスは少し表情を緩めたが、昆虫型宇宙人の死骸を汚らしく食い散らかす様子を見たときは「下品な獣」と称された。 #region(以下物語の根幹に関わるネタバレ注意) ・&bold(){[[リドリー>リドリー(メトロイド)]]} ご存知サムスの宿敵にして、&b(){&color(purple){リトルバードの正体。}} 前述した白いモフモフのリトルバードはリドリーの幼体の姿で、脱皮による進化を二つ経ていつもの翼竜のような姿へと変貌した。 実はサムスのパワードスーツに付着していたリドリーのDNAから造り出された個体であり、『スーパー』で戦った個体のクローン。 今までのシリーズと比べて若干筋肉質な体格となっており、セクター3においてサムスと激闘を繰り広げる。 ・&bold(){[[メトロイド>メトロイド(生物)]]} リドリーと同様にサムスのパワードスーツから採取されたDNAから生み出されたクローン。 セクター2の奥地に隠されているセクターZEROと呼ばれるエリアでは、遺伝子改良を施して低温に弱いという弱点を克服したメトロイドの量産が計画されていた。 ・&bold(){ジェイムス・ピアース} CV:最上嗣生、アーロン・トーマス 前述した銀河連邦軍第07小隊のメンバーにしてデリーターの正体。 ボトルシップに関する陰謀を知ってしまった者を消す刺客として07小隊に配属されていた。 ・&bold(){MB/メリッサ・バーグマン} CV:[[伊藤静]]、サラ・ネイド 前述した金髪の若い女性。マデリーンの名を騙っていたが本名はMBで、「メリッサ・バーグマン」はあくまで愛称である。 &font(b){その正体はマザーブレインを模した人造人間。} ボトルシップではスペースパイレーツをモデルとした、生物兵器の軍隊を作るという研究が密かに進められていた。 そしてそれらを統率する第二のマザーブレインとして生み出されたのが彼女である。 元々はただの人工知能で概念のような存在だったが、メトロイドを始めとして多くの生物兵器を統率するには「生物の姿を持つ者」でなければならないといったところから、地球人の女性の肉体を与えられた。以降はボトルシップでの研究にも参加していた様子。 そして、あたかも本物の人間のように感情を開花させるが…… ・&bold(){マデリーン・バーグマン} CV:日野未歩、リンダ・K・モーリス 本当の意味でボトルシップ内の唯一の生存者。赤毛の中年女性。 セクター1の最深部に隠された「バイオウエポンリサーチセンター」の更に最奥に潜伏していた。 彼女が本物のマデリーンで、このボトルシップの責任者である。 兵器として生み出されたMBにメリッサという愛称を与え、実の娘のようにかわいがっていた。メリッサも感情を得たことも相まって徐々にマデリーンのことを母親のように慕い始める。 しかし様々な実験を進めていく上で、ある事をきっかけにマデリーンとメリッサの関係に亀裂が生じていった。 #endregion } ---- *【ボトルシップ】 本作の舞台となるスペースコロニー。名前の通りボトルのような形をしている。 主に4つのセクターに分かれている。 ・メインセクター 一般的に想像される宇宙船のような無機質な空間が広がるエリア。 他のセクターへの経由地点となっている中枢を担う区域である。 宇宙船が出入りするドッグや居住区に当たるエリア、各地のナビゲーションブースと繋がっている司令室などがある。 ・セクター1/バイオスフィア 高温多湿のジャングルや森林地帯の環境を再現したエリア。 植物・虫系統の生物が多く生息しており、ホログラムで壁をリアルな景色に見せかける仕掛けが多用されている。 ・セクター2/クライオスフィア 雪原や氷河など極寒の環境を再現したエリア。 どこもかしこも雪や氷に閉ざされている。 ・セクター3/パイロスフィア 火山や砂漠など灼熱の環境を再現したエリア。 生身の人間では容易く死に至るほどの過酷な環境が多く広がり、獰猛な生物も多数生息している。 ・ナビゲーションブース 全てのエリアに複数ある施設。司令室や他のナビゲーションブースと通信が可能。 ゲーム的には所謂セーブポイントで、中心の円に立つと体力が全回復して進行状況がセーブされる。 ---- *【サムスの能力】 今作はアダムの指揮下に入ることでサムスの能力に制限が課せられ、彼の判断によって随時能力が解禁されていくという設定になっている。 よってアイテムの入手で得られる能力は2つだけとなっている。 **●スーツ 初期状態では特別な機能は特に無く、黄緑色っぽいカラーをしている。 ・バリア機能 熱気によるダメージを無効化し、敵の攻撃によるダメージも軽減する。 マグマに落ちてしまったときのダメージもある程度カットできる。 これが解放されるとスーツの色が見慣れたオレンジ色になる。 ・グラビティ機能 重力と水の影響を無効化し、被ダメージを更に軽減。 そしてマグマに浸かっている間のダメージも大幅に減少する(完全に無効にはならない)。 今作では従来の「紫色を基調としたスーツ」にはならず、見た目はバリアスーツと同じだが重力や水の影響を無効化している効果中だけ紫色のオーラを全身に纏うようになる、という演出になっている。 名前がグラビティスーツではなく「機能」なのはその為である。 これは「&color(purple){(終盤の)シリアスな場面でサムスが紫色なのはおかしい}」という坂本賀勇氏の指摘があったからなんだとか。 **●ビーム サムスのメイン武装。グラップリングビーム以外は基本ビューとサーチングビューの両方で使用可能。 今作はビームの切り替えといった概念は無く、物語が進むにつれてアップデートされるように解放されていく仕組みとなっている。 弾薬の制限などは無い。 ・ノーマルビーム 初期状態のビーム。特に能力は無い。 ・アイスビーム 被弾した敵を凍らせる効果を持ったビーム。 炎を纏った敵に有効で、ノーマルビームよりもダメージアップ。 ・ウェイブビーム ガラスなど半透明の壁を貫通できるビーム。 ダメージも更にアップし、アイスビームの効果も引き継ぐ。 ・プラズマビーム 敵を貫通するようになる最強のビーム。 ウェイブビームから更にダメージがアップし、アイス・ウェイブ両方のビームの効果も引き継ぐ。 ・チャージショット サムス十八番の溜め撃ち。 連射は効かなくなるが、普通に撃つよりもダメージが大きくなる。 ・ディフュージョンビーム アイテムを入手する事で解禁される。 チャージショットが敵に着弾した際にビームが拡散し、広範囲にダメージを与えられるようになる。 ・グラップリングビーム サーチングビューでのみ使用可能。 ロックした対象に向けてワイヤー状のビームを射出し、ぶら下がったりできる((このビームが使用できる対象は予め決められており、いつでもどこでも何に対しても使えるわけではない))。 基本的に攻撃に使うものではないが、一部のボス戦では有効打を与えるために必要となる場面がある。 **●ミサイル サーチングビューでのみ使用可能。という訳で、2D作品のように走りながら気軽にバンバン撃ち込むことはできない。 弾薬は有限だが、コンセントレーションでいつでも補充できる他、アイテムを入手する事で最大弾薬数を増やせる。 ・ノーマルミサイル 敵をロックした状態で引き金を引くと、弾薬を1消費してミサイルを撃つ。 発射されたミサイルはロックした対象をある程度追尾し、ビームが効かない敵に対して有効打を与えられる。 ただし実弾兵器なので超重力が働いているエリアでは真っ直ぐ飛ばない。 ・スーパーミサイル チャージショットの要領で、チャージした状態でミサイルを撃つとスーパーミサイルとなる。 一発につき弾薬を5消費するが、威力は絶大。 チャージはサーチングビューでしなければならないという訳ではなく、基本ビューでチャージ→サーチングビューに切り替えてロック→すぐ発射といった芸当も可能。 ・シーカーミサイル アイテムを入手すると使用可能になる。 スーパーミサイルを発射した際に、視界に入っているロックした対象以外の敵にも同時にノーマルミサイルを発射する。 使用可能になってからはスーパーミサイルを発射する際に自動で発動し、追加で発射するノーマルミサイルがいくつであろうとも消費する弾薬数は5。 **●ボム モーフボール状態でのみ使用可能。 モーフボール状態での唯一の攻撃手段だが、仕掛けを解いたり一部の敵に拘束された際の脱出手段として使うこともある。 ・ノーマルボム 設置後数秒後に自動で爆発するボムを出す。ボムは一度に三つまで出せる。 ボムの爆風を利用してジャンプする事もできる。 ・パワーボム チャージショットの要領でボムを放つとパワーボムとなる。 サムスの周囲に超強烈な爆破を起こし、衝撃と熱波によって大抵の敵は蒸発する。 今作での能力の使用はアダムによる許可が無いと使えないという設定だが、唯一「許可を出す予定は無い」と当初に名指しで断言されていたのがコレ。 理由はアダム曰く「爆発の熱波が強力すぎて味方や生存者に損害を与えかねない」から。((解禁前に使用しようとするとチャージがマックスまで溜められず、通常のボムになる))&font(l){そんな物騒な物をポンポン使えてた過去作って……} **●その他 ・スピードブースター 一定方向に走り続けると自動で発動。青いオーラを発生させながら高速でダッシュする。 このオーラにはダメージ判定があり、敵や破壊可能な障害物をなぎ倒せる。 十字ボタンを離すor障害物や壁にぶつかると止まる。 ・シャインスパーク スピードブースター使用中にジャンプボタンを押すと発動。 垂直方向または十字ボタンを押した方向に大ジャンプする。 ・スクリューアタック ジャンプ時にオレンジ色のオーラを発生させ、接触した敵にダメージを与える。 相変わらず高威力で、ガルマン星人やカイラス星人などの&bold(){今まで苦労して倒してきた敵を一撃で葬るほどの威力を持つ。} ・スペースジャンプ スクリューアタック発動時にタイミング良く繰り返しボタン入力をする事で、連続してスクリューアタックを発動させる。 横方向なら無限に空中移動ができる。 ---- *【アクション】 ・キッククライム [[某配管工>マリオ]]の十八番の壁キック。 彼と同じように、壁が向かい合っているところならばいくらでも上に登っていける。序盤から使う場面が出てくるが、これまでのように壁に触れるたびに逆方向に方向キーを入力する必要はなく、ボタンを押すだけでポンポン登っていけるため、初心者でも安心。 ・センスムーブ 敵の攻撃が当たる瞬間に十字ボタンを入力すると、入力した方向へ回避行動を取る。 サーチングビューでも使用可能で、この場合は攻撃が当たる瞬間に照準を画面外に素早く動かすような動作で発動できる((回避をする瞬間だけ三人称視点に戻る))。 回避する際にショットボタンを押していると、即座にチャージが完了する。 ・コンセントレーション リモコンを垂直に立ててAボタンを押すことで発動。ミサイルの残弾と体力を回復する。 ミサイルの回復はいつでも可能だが、体力の回復は瀕死の状態((体力が赤く表示された状態))でないと不可能。 またミサイルはすぐにMAXまで回復するが、体力は回復に時間が掛かるうえに初期状態ではタンク一本分しか回復しない。 ・カウンター 敵の攻撃を受けた際にタイミング良くショットボタンを入力すると、華麗な回し蹴りをキメて反撃する。 モーションが非常にカッコイイが、極一部の敵の攻撃に対してしか使えず、見る機会がほぼ無いロマン技。 ・オーバーブラスト 一部の敵に対して使用可能。頭の上や背中に乗ってゼロ距離でチャージショットを撃ち込む。 普通にチャージショットを当てるよりも大きなダメージを与える事ができる。 敵によっては弱っていないと振り払われてしまう場合がある。&s(){敵に乗ってからチャージするよりも、&bold(){初めからチャージした状態で飛び乗った方が発動しやすいのは内緒だ!}} ・リーサルストライク 一部の敵に対して使用可能。ダウンしている状態の敵にショットボタンを押しながら近づくと発動し、強力な一撃を食らわせる。 多くの場合は大型の敵のトドメに使われ、&bold(){組み伏せて頭にゼロ距離ブッパや、アームキャノンを口の中に突っ込んでチャージショットをぶち込むなど絵面が結構エグい。} ---- *【アイテム】 ・ミサイルタンク ミサイルの最大弾薬数と残り弾薬数をそれぞれ1つずつ増やす。最も多く登場する。 ・エネルギータンク サムスの最大体力を99増やす。序盤はモーフボール状態で必ず通るところにおいてある事が多い。 ・エネルギーパーツ 4つ集めるとエネルギータンクとなり、体力が99増える。いくつ集まっているかはポーズ画面から確認できる。 ・アクセルチャージ コンセントレーション以外の全てのチャージ速度が上昇する。 ・リカバリータンク コンセントレーションで体力を回復させるときに回復できる量を99増やす。 またコンセントレーションで体力が回復できるようになる(=体力ゲージが赤く表示される)タイミングも少し早まる。 ちなみに、今作ではアイテム取得時のいつもの&font(l){桃屋のキムチ}ファンファーレが流れない。 ちょっと寂しい。 ---- *【クリア後の特典】 ゲームを最後までプレイすると以下の3つの要素が追加される。 ・シアターモード ゲーム内のムービーを再生できる。 ムービーはチャプターごとに分けられているが、全てのムービーを最初から最後まで流すPLAY ALLも可能。この場合、単に全ムービーだけを流すのではなく、エリア移動やボスとの戦闘などムービー間の通常プレイ映像もある程度補完されているため、まるで映画鑑賞のような感覚で観ることができる。中には、通常プレイでは気づけなかったテクニックなどが映っている事も。 ・ギャラリーモード ゲームに関する設定資料などを閲覧できる。 登場人物や装備品のデザイン画や設定イラストの他、ゲームに登場する建造物やそれに関するイベント、敵キャラの攻撃モーションなど様々な資料がある。 ・ハードモード ストーリーでハードモードがプレイ可能になる。 ハードモードでは&bold(){アイテムが一切登場せず、致死ダメージを受けるとその場で即死となる。}((ノーマルでは致死ダメージを受けたとしても、一度だけHPが0、1、0、1……という状態で耐えるが、ハードモードではそれがなくなる)) アイテムが無いという事で体力の強化もできず、&bold(){ボス戦の多くは大半の攻撃が一撃死となるマゾゲーと化す。} #center(){各自、この項目を追記・修正せよ} #center(){ブリーフィングは以上だ} #center(){異論は無いな?レディー} #center(){b b b b b b b b p} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - スラッシュアクションの一種としては好きだった この路線のメトロイドは別に要らないけどほかのタイトルとして -- 名無しさん (2021-06-18 03:24:39) - 新作出してくれないかな -- 名無しさん (2021-06-18 03:25:10) - サムスの精神的な脆さを描写した作品の訳だけど、他作品とのブレでファンからの評価がイマイチだったんだよな。時系列を初代(ゼロミ)の前にしたなら、本編の強いサムスに至るまでの過程としてもっと受け入れられたと思う -- 名無しさん (2021-06-18 10:50:18) - ベビーの事を思い出してナイーブになってたのかなとは思う -- 名無しさん (2021-06-18 21:05:34) - Other Mって意味深だよね。メトロイド、マデリーン、メリッサ、マザーブレイン、マルコビッチ -- 名無しさん (2021-06-19 02:47:05) - 宇宙海賊もメトロイドも壊滅した後だから、ひたすら連邦の黒い部分見せられるのがキツイ、メトロイドのゲームでやりたい事ってそこじゃないし -- 名無しさん (2021-06-19 09:53:51) - 時系列的な意味でこれの続編であるフュージョンの続きが発表された矢先に立つとかタイムリー過ぎる -- 名無しさん (2021-06-19 19:15:19) - アダムとアンソニー以外の小隊メンバーとの絡みが薄いのも残念な点だよな。正直四人の立ち位置を入れ替えても話が成立すると思う。 -- 名無しさん (2021-06-20 01:51:20) - ケイジの日本語声優が書かれていないのは単にほかのキャラと兼役だからじゃないかな。個人的には検疫官役の河田吉正さんだと思う -- 名無しさん (2021-06-29 19:06:29) - リドリーのトラウマに関しては何度も倒してる相手なんだしちょっとオーバー過ぎない?って思ったけど元々メトロイドの赤ん坊なんてどう考えてもヤバい奴に情が沸くくらい愛情に飢えてる20代前半のお姉さんなんだよね…って思うとそれ以外の部分はおおむね納得できる。「本当につらいのはアダムなのに私は責めることしかできなかった」の下りとかホント切ない -- 名無しさん (2021-07-16 10:59:52) - ↑6 Mを先頭にしたらMotherにもなるし、意味深すぎる -- 名無しさん (2021-10-10 22:48:34) - ↑2むしろ自分の未熟さや心情も客観的にとらえてるし、20台にしては成熟しすぎなくらいだ。リドリーのトラウマ関係とか考えると時系列的には初代の前後くらいのほうがよかったのかもしれない。 -- 名無しさん (2021-11-09 13:11:31) - フュージョンやった後にはぜひプレイして欲しい作品。アダムだけでなく初登場のアンソニーのナイスガイっぷりもGood。 -- 名無しさん (2021-11-30 17:04:28) - アクションゲームとしてみると、もう一つの3Dメトロイドの可能性だったと思うんだよなぁ。Returns/ドレッド系もいいんだけど、Other Mの発展型も見てみたいんだ。 -- 名無しさん (2022-04-12 18:12:11) - 本作のツッコミの一つで「何故アダムはサムスの装備を制限する必要性があるのか?」っていうのがあるけど、正直そういう奴らって考えが足りない気がする。まず第一に、本作の舞台であるボトルシップは銀河連邦の過激派がメトロイドとスペースパイレーツを兵器化する為に独断かつ極秘に造られた人工天体。なので司令官であるはずのアダムでさえボトルシップの存在は知らない。デリーターであるジェイムス以外の第7小隊にとってはボトルシップは未開の地同然なので構造も造られた目的も知らない。
そんな何も知らない場所で救助活動する訳だから、フルコンディションの状態でサムスが暴れ回ったら救助活動に支障が出るから装備を制限したのは言わなくても分かるだろ。話が進むにつれて装備の使用が許可されたのだって、内部の環境が惑星ゼーベスそっくりである事、リドリーをはじめとするスペースパイレーツが連邦の手で造られた事、生存者がマデリーンしかいなかった事が確認された上での承認だし。到着時にアダムはそれすら知らなかったから、そういう状況で人命救助する訳だし、装備を制限するのは当然だろ? -- 名無しさん (2023-07-17 17:41:29) - 理屈が通ってれば納得いくわけじゃないだろう。「いやボムはともかくバリアとかは使わせろよ」というのがあるから大雑把になんでやねんと言われるわけで。 -- 名無しさん (2023-09-14 16:16:57) #comment #areaedit(end) }

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