登録日:2011/02/15(火) 10:05:10
更新日:2023/02/16 Thu 03:34:42
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■概要
本名は、斉藤健一。
明達主人公側の1人で主要キャラクターであり、主人公の宮本明の親友。
明が好意を寄せていたユキの彼氏だったことから、明が内心で嫉妬と妄想に苦しむ原因でもあったのだが、それでも友情は強い関係だった。
商店街の魚屋の息子で父親から譲られたジミヘン号をこよなく愛する。
実はジミヘン号を譲った父親は実の親ではなく、実の父親と兄が幼少期に事故で死亡し、残された母親が再婚を繰り返していたことで孤立していたという複雑な家庭環境を抱える。
将来の夢はバンドマンだが篤曰わく、ギターはあまり上手くないらしい。
明ほどではないが戦闘力が高い人物でもあり、作中では多くのモブ
吸血鬼を殺害した。
■作中での活躍
彼岸島に行くと決断したのは彼で、卒業旅行と偽って全く無関係のクラスメイト約30名を連れていく。
彼のその無責任な行動でクラスメイトの約半分が命を落とすことになるのだが……。酷ェ!
彼岸島に上陸した直後に
吸血鬼に捕まり、吸血椅子に座らされる要員として明達と共に投獄される。ヤベェ!
吸血椅子に座る順番が来た時は、自ら進んで立候補した。
その後牢屋を脱出した明達は、兄貴の力を借りてケンちゃんの救出に成功する。
その後はなんやかんやあって仲間達と散り散りになるケンちゃん。
吸血鬼達に捕らえられた恋人のユキを助ける為に一人で戦っていたところを、
忍……レジスタンスに発見され、明一行はケンちゃんの元へ向かうことに。
ケンちゃんのいた場所は
樹海だった。
今更突っ込みませんよ。だってここは
彼岸島。無限に広がる凄ェ孤島。
ケンちゃんの帰りをケンちゃんの隠れ家で待つ明一行。
帰宅したケンちゃんは、自分の隠れ家に明達がいることに気づく。
久々に会えた嬉しさで明達に駆け寄ろうとするがケンちゃんは
「ユキを助けていないのに顔を合わせるなんてできない」
と、無駄なプライド持って引き返すことに。
直後にケンちゃんは自分の不注意で目に
吸血鬼の血が入ってしまい、ウィルスに感染して
吸血鬼化してしまう。
その後
吸血鬼達の情報からユキの居場所を知ったケンちゃんは、
自分が
吸血鬼だという事を隠して明達とユキの救出に向かうことに。
ヴァンパイアケンちゃんの性能は頼もしく、クレーン車のクレーンを持ち上げて投げ飛ばすことも可能。
いくら腕力が三倍だからってそれは流石にいきすぎだと思うけどね……。
まぁここは凄ェ! と言っておこう
しかし、道中で自分が
吸血鬼だということがバレてしまう。
明は、「
吸血鬼は一匹たりとも生かしてはおけない」と言ってケンちゃんを殺そうとする(斧神や後の西山は仲間にしようとしたくせに……)。
ケンちゃん自身も
吸血鬼になってまでも生きたくはないらしく、
死を覚悟してはいるが、ユキを助けるまでは死ねないと言って明に決闘を申し込む。
だが、親友であろうと
吸血鬼に容赦ない明は、ケンちゃんをフルボッコに。
体が真っ二つに切れるんじゃないかと思うくらいに深く切られても、
「痛ェ……痛ェよ……けど流石
吸血鬼……。何度でも立ち上がれるぜ……」
と言っている。
死闘の末、ケンちゃんは明を追い込み、明を降参させることに。
そして明はユキを救出するまでの間はケンちゃんの命を預かると言って再び救出へ向かう。
そして目的地に到着するが、そこは巨大な防壁で守られていて、人間が入れないようになっている。
ここからは、
吸血鬼であるケンちゃん一人で砦へ。
人間が捕らわれている寺に侵入成功。
するとそこには……元気に見張りをするあの雅の姿が!
これには流石のケンちゃんも後ずさり。
そこでケンちゃんは寺に火をつけて
吸血鬼を追い出す作戦に。
だが全く逆効果で雅の前に現れるはめに。
そして地下へ落とされる。
いつのまにか全裸の二人。
食塩水を打たれるケンちゃんだったが、
吸血鬼は食塩水を打たれると猛烈に喉が乾くらしい。
ここでまた新設定。
近くにいるユキの血を吸うことに絶えられなくなったケンちゃんは、自分の心臓を自ら引き抜いて自殺することに。
斉藤ケン、
彼岸島に散る……かのように思えたが、
吸血鬼にとっては、心臓? なにそれおいしいの? って感じらしい。
まだ息があるケンちゃんは、ユキを連れて脱出し、ボロボロになるもユキを明の元へ渡すことに成功。
そして今度こそ本当に死ぬ……。
斉藤ケン、享年21歳。
■備考
ケンちゃんの
吸血鬼への覚醒やそれ以降の雅に抵抗しながら絶命するまでの展開はネタ抜きで名シーンとして評価する声は多い。
シリーズが長期化した後も無敵の存在として君臨し続け、常に余裕のある態度を取り続けている雅が本気で精神面で大きく動揺した末に屈辱を感じた極めて珍しい人物でもあり、何気に快挙を果たした人物でもある。凄ェ!
一方で上述したように結果的にクラスメイトを地獄に落とした点も否定できない人物だったりもする…まあ雅の計画から考えるに地獄行きが早まった程度でどちらにせよクラスメイトには未来はなかったのだが…。
明を初めとした一部の登場人物が
吸血鬼に攻撃した際に思いっきり返り血を浴びているのに何故か感染しないのに対し、こちらは目に入った一滴で感染してしまったという不幸っぷりもネタにされることも多い。
メタ視点の話では作者(先生ェ)が映画好きという点から、目に血液が入る展開は映画『28日後…』の
オマージュではないかとする見方もある。
上述した名シーンも、ユキの最終的な末路を考えると結果としては無意味となってしまった。
まあ登場人物に対して「今までのことは全ては無駄」と言うかのように無情な展開を用意するのは
彼岸島の作風でもあるので、ケンちゃんだけが特別悲惨という訳でもないのだが…。
■その後
第三章「
彼岸島 48日後…」では、「ケンちゃん」の名を継ぐ者が登場。
彼の名は、岩田健太。
吸血鬼に支配された本土で妻の葉子と共に隠れ住み、彼女からケンちゃんと呼ばれている。
葉子を
吸血鬼達にさらわれ、自身も襲われて絶体絶命の中、そこに明が通り掛かる。
「人助けに興味はない」と言って
スルーしようとするが、葉子が「ケンちゃん」と呼び掛けたのを聞いてケンちゃんの事を思い出し、彼らを助ける。
以降、健太ことケンちゃん2号は明と関わっていく事になる。
第1話の表紙でいきなり妻と共に吸血鬼化したと思われる姿が描かれていた…が、実際は明と別れるまで吸血鬼になることはなかった。
彼岸島では単行本表紙と本編の内容が合致しないことが度々あるので、IFルートの想像図か或いは明と別れた後の末路…などが考えられるか。
『48日後…』の大阪編では、雅を名乗る人物の正体が西山であることを知った際の明の回想にて、篤と共に登場。
またもや商店街の仲間が
吸血鬼に堕ちた現実を実感した明は、自分の大切な人間が
吸血鬼になっていくという展開を嘆いていた。
ケン「なんてこった! 俺の項目があやふやだぞ!」
ユキ「だっ……誰か早く追記・修正しないとケンちゃんが!」
明「俺に任せろ!」
西山「さすが明だ!」
加藤「凄ェ!」
- よく生きてたな -- なかはら (2013-12-06 15:35:09)
- ちくしょう!凄ェ!やべェ! -- 名無しさん (2014-08-27 00:30:37)
- 48日後でケンちゃん2号登場!でかした! -- 名無しさん (2014-09-19 14:23:12)
- ケンちゃんが増えたよ!すげェ!! -- 名無しさん (2015-01-11 20:07:56)
- なかなかいい項目じゃないか -- 雅 (2015-06-17 06:12:57)
- ちなみにヴァンパイアケンちゃんが死ぬ時に書かれるモノローグでは「斎藤ケン」となってるが本名は「斉藤健一」なんだけどね・・・松本先生の記憶力凄ェ! -- 名無しさん (2015-07-14 00:53:13)
- ユキが邪鬼化した上に死んだから完全に犬死にに… -- 名無しさん (2016-04-15 00:14:05)
- 彼の浮き出た頬骨を楽しむのも彼岸島初期の楽しみ方の一つである -- 名無しさん (2016-07-31 21:26:41)
最終更新:2023年02月16日 03:34