マイア(MtG)

登録日:2025/10/20 Mon 11:44:00
更新日:2025/11/07 Fri 10:44:34
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マイアは空僻地のようなものだ。

それは素晴らしい創造を成すための真っ白なキャンバスなのだ。

《パラジウムのマイア》 フレイバー・テキスト

マイア/Myr とは、TCG『マジック:ザ・ギャザリング』に存在する種族およびクリーチャー・タイプの一種。
スリヴァーやルアゴイフなどと同様に、MTGオリジナルの種族である。



概要



メムナークがマイアを作ったとき、三つの機能を念頭においていた。すなわち、信頼性、操縦性、破棄性である。

《マイアの月帯び》 フレイバーテキスト

金属次元ミラディンおよびそれが変容した新ファイレクシアに生息している固有種。
全身が金属で構成された金属生命体である。

その正体は、ミラディンの管理者メムナークが他種族を監視するために生み出した、いうなれば生きた監視カメラである。
監視に限らず他の役割を担うことも多く、例を挙げると
  • 《マイアの苦役者》:他のマイアの修復
  • 《マイアの溶接工》:地ならし屋*1の修復
  • 《磁石マイア》:他の人工物の制御
  • 《地殻絞り》:エネルギー運搬
などなど。
また監視についても、他の種族ではなく他のマイアを監視する役割の《マイアの処罰者》もいる。サボり防止だろうか?
この役職本能に基づいた行動を、現地ミラディン人が生活の知恵として利用するケースもあるようだ。

その後、ミラディンがメムナークから解き放たれたことで野生化。
かつての主からもらった本能的な役職を繰り返したりしながら、各自でのびのびと生きている。
ミラディンが新ファイレクシアに汚染された後は、ある個体はミラディンのために戦い、ある個体は新ファイレクシアの軍門に下ったりなどしている。
そのそれぞれがどんなつもりで戦っているのかは、マイア達本人にしか分からないだろう。
そして現在、新ファイレクシアは最終決戦の末に漂流していた次元ザルファーと次元そのものの位置を入れ替えられて封印されてしまっている。
これにより固有種であるマイア達がどうなってしまったかは言及されていない。
少なくともミラディン陣営の個体はザルファーに避難していることを祈ろう。


マイアはメムナークによって生み出された機能を持った金属製の生物であるため、ミラディンに住む他の通常の生き物とは生まれ方も異なり、
  • 施設を経由する:《マイアのマトリックス》《マイアのタービン》《起源室》など
  • 他のマイアが生産する:《マイアの繁殖者》《マイアの種夫》*2
  • 呪文爆弾から生まれる:《起源の呪文爆弾》
  • ミラディン人が作る:《マイア鍛冶》
……最後のひとつはどうやっているんだろうか?
さらにこれについては元の創造主であるメムナークが実権を失ってからの誕生方法である。
何のために作ってるんだろうか?登場セット的に戦力補充だろうか?それとも趣味?

生み出されてからは前述の通りそれぞれの役割を全うし、あるいは自由気ままに生を謳歌する。
……が、死ぬときはあっさり死ぬ。というよりかなり命が軽い。
よくある死に方がミラディンのゴブリンの一族、クラーク族におもちゃにされる死に方。
バラバラにされて修復される様子を見て喜ばれたり*3、鉄工所にぶち込まれて溶かされたり*4と悲惨。
さらに特筆すべがは《四足マイア》のフレイバー・テキスト。

マイアはそれぞれ特定の役割をもって作られている。
例えばこれは、他のマイアを踏み潰すのが役割だ。

……なんで?
サボりを《マイアの処罰者》に見つかったらこいつに踏まれるのだろうか?
メムナークからの解放後もこの役割を維持していたとしたら、必要なく同族を踏みつぶし続ける殺戮機械となっているだろう。

元が監視生物だったためか、新ファイレクシア侵攻まではあまり他種族との関わりは多くないようで、各種族からの評価は
  • レオニン:お告げをする生き物
  • ヴィダルケン:玩具
  • モリオック:ゴミ漁り
  • ゴブリン:気にもとめない*5
  • エルフ:ちょっとした脅威
と、エルフ以外特に脅威にも感じていない。戦闘もほとんどしないようである。
しかし、いざ戦闘になると武器を構えて戦うなど攻撃性を完全に放棄した生き物ではない。
極めつけは後述する《マイアの戦闘球》のイラストだろう。塊魂よろしく、多数のマイアが合体?することで文字通り一つとなって戦うのだ。
このように、今日も増える、働く、死ぬを繰り返している。まるでピクミンか重ちーのハーベストである。

ちなみに《マイアの守衛》のフレイバー・テキストで後述するウルテトが喋っているため、マイアには言語機能が付いている可能性が浮上した。
これにより、それまでマイアは「ぴきーっ!」とか「みーっ!」とか鳴いているだけなんだと勝手に想像してきたプレイヤー達を驚かせた。
もっともネームドで特別な役割を持つウルテト固有の機能の可能性もあるのだが。



外見

かわいい。


これに尽きる。
大半のマイアの外見として、
「鳥類のような外見の頭部*6」「小さく瞳のない眼」「ジョイントのついた関節」「猫背」「低めの頭身」
などがあり、これがかわいらしい。
また個体によっては、手のひらは親指以外がくっついたミトンタイプである。かわいい。
大型になると
  • 頭身が上がってひょろ長くなる:《マイアの超越種》《ダークスティールのマイア》など
  • 関取体形になる:《マイアの処罰者》《磁石マイア》など
など、また違った形状に変化する。それもユーモラスな感じでかわいいのである。
ファイレクシアによって完成化しても元の外見を維持していることが多く、劇的にグロテスクになったりはしにくい。
変異しても《胆液爪のマイア》《マイアの改宗者》などのように「眼がなくツルンとした頭部」「鋭いかぎ爪」「針のようにとがった足」くらい。
……なのだが、流石は役割持ち生物。特殊な役割を担うと大胆な改造が施され、
  • ドラム缶ボディに5本のロッド型マニュピレーター搭載:《マイアの土地刻み》
  • 6本の武器腕に3本足:《マイアの適合者》
  • 非常に長い腕に4本足:《マイアの溶接工》
  • 亀のようなボディ、鋭いかぎ爪、ガイガンみたいな巨大回転ノコギリとサブ回転ノコギリ×2装備:《マイアの試作品》*7
と、途端にイカつい装備が組み込まれる。それでもかわいいんだけど。

ここまでマスコット感があるのは、そもそもカードデザインの面においてマイアが生まれた理由にある。
エキスパンションとしてのミラディンが開発されていたある日、マロー*8はミラディンの小型クリーチャーの選定を行っていた。マローはこの枠に既存のクリーチャータイプであるノーム*9の採用を検討。しかしそこに現れたブレイディ*10はノームである必要性に疑問を抱き、

「来月またここに来て下さい。本物の愛されアーティファクトクリーチャーをお見せしますよ」

と、マイアの初期デザインを持ってきた。これをマローは気に入り、ギリシャ神話のミュルミドーン人*11(Myrmidon)を由来としてマイアと名付けた*12
つまり、誕生の時点から公式愛されゆるかわクリーチャーなのだ。
その影響なのか、プレインズウォーカー以外では非常に珍しいWotC社公認のフィギュアが出ている。

かわいさ以外の外見に着目すると……またしてもわけの分からないポイントがあったりする。
《マイア鍛冶》や《疫病のマイア》のイラストを確認すると、脊髄がある。そう、彼らには骨格があるのだ。機械生物なのに。



ゲームにおいて


様々な役割を持つという設定に違わず、カードデザインは多岐にわたる。
そのため、マイアの種族的特徴というものは薄い。強いていえば、実物が小型だけあって軽量クリーチャーがほとんどというところくらい。
あえてマイアらしい能力を挙げるとすればマナ能力だろう。マナを生み出すマイアは俗に「マナマイア」と呼ばれる。
  • :《金のマイア》
  • :《銀のマイア》
  • 黒:《鉛のマイア》
  • :《鉄のマイア》
  • :《銅のマイア》
の5種類が「ミラディン(MRD)」で登場。
さらに後にミラディンを舞台にしたセットで
  • 無色:《疫病のマイア》(1マナ)《パラジウムのマイア》(2マナ)
  • 全色:《合金のマイア》
  • ファイレクシアマナ:《マイアの改宗者》
が登場した。

その大半がコモンということもあり、リミテッドではお手軽なマナ加速やマナ基盤の安定に貢献してくれる。
彼らが居るセットのリミテッドにおいては、これらマナマイアの使い方に慣れることが必要不可欠である。

構築戦においては、1マナしか生み出せないマナクリが2マナというのは遅めな部類。
またマイアはタイプを参照するカードがさほど多い種族ではなく*13、横の繋がりがほとんど無い。
タイプ統一デッキを作ってもいっぱい展開していっぱい愛でる以外にやりようがないのだ。
おまけに初登場時の環境トップは超高速ビートダウンの【親和】である。
カジュアル環境でさえまともなデッキが日の目を見るのは、後述の統率者戦で伝説のマイアが登場するまで待つこととなった。


また、現在では普通の存在になった「有色アーティファクト」の端緒を切り拓いたのも実はマイアである。

Sarcomite Myr / サルコマイトのマイア(2)(青)
アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) マイア(Myr)
(2):サルコマイトのマイアはターン終了時まで飛行を得る。
(2),サルコマイトのマイアを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。
2/1

「未来予知(FUT)」で未来を映すタイムシフトとして登場したマイア。アーティファクトでありながら色マナが含まれている初のカード。
性能自体はリミテッドでもそこまで使いたい性能ではない。
しましそれまでの「アーティファクトは無色マナのみで唱えられることが当然」という常識を変えたのがこのカード。
設定的には「有機的な部分を部品に持っている機械」であり、当時の設定がしのばれる*14

その後、有色アーティファクトは「アラーラの断片ブロック」で本格的にフィーチャー。
また、このカードのフレイバー・テキストに登場する《テルカーの技師、ブルーディクラッド》がカード化されたりもした。
他にもこのカード自体が手掛かりのアーティファクト・タイプを持つ別のマイアとしてリメイクされたりもした。

さらに現在のオラクルでは「ファイレクシアン」のクリーチャー・タイプを持っているが、登場した当時はファイレクシアン自体がまだ定義されていなかった。
つまり、開発陣がそれこそファイレクシアの油のようにひっそりと潜り込ませた新ファイレクシアの予兆でもあったのだ。
そういった意味ではまさに「未来予知」を象徴するカードでもある。
……が、《サルコマイトのマイア》本人は一切再録されることなく新ファイレクシアは封印されたのであった。

総じて地味ながらもMTGのマイルストーンとして印象的なカードだったりする。


トーナメントシーンにおいて活躍したマイアも多数存在する。

Myr Enforcer / マイアの処罰者 (7)
アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
4/4

恐らく環境で最も活躍したマイア。
歴史に残るぶっ壊れキーワード能力として名高い「親和」を持つ最初期のクリーチャーであり、つまりはぶっ壊れ組の一員である。
7マナを正規に払って登場することはほぼ無く、何ならマナを一切払わず出てくることの方が多数。
4/4という大型クリーチャーに足を踏み入れるその大きさは、同程度の速度で出てくるほかのクリーチャーを蹴散らすのに十分なサイズである。

その時代から時が経ち、接合や装備品による後天的なスペックアップや上位互換の登場などで各時代ごとに他が優先されることはあった。
しかし使用可能なフォーマット全て*15でちゃんと戦力として採用された実績のあるクリーチャーである。

Myr Servitor / マイアの苦役者 (1)
アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)
あなたのアップキープの開始時に、マイアの苦役者が戦場に出ている場合、各プレイヤーは自分の墓地にある名前が《マイアの苦役者/Myr Servitor》であるすべてのカードを戦場に戻す。
1/1

Myr Moonvessel / マイアの月帯び (1)
アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)
マイアの月帯びが死亡したとき、(◇)を加える。
1/1

コンボプレイヤー御用達のマイア達。
特に史上最強最悪の装備品と名高い《頭蓋骨絞め》と恐ろしいシナジーを構成する。
前者は1体残しておけばアップキープにそれまでに締めた同族が帰ってくるし、後者は締めると締めた時の装備マナがキャッシュバックされるのである。

これらのマイアの頭蓋骨をを片っ端から締め上げ、大量にドローしたカードを運用するデッキがヴィンテージの末席にではあるが存在している。
彼らの頭痛の上に勝利が成り立っていると考えると、かわいそうではあるが。

Myr Battlesphere / マイアの戦闘球 (7)
アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr) 構築物(Construct)
マイアの戦闘球が戦場に出たとき、無色の1/1のマイア(Myr)・アーティファクト・クリーチャー・トークンを4体生成する。
マイアの戦闘球が攻撃するたび、あなたはあなたがコントロールするアンタップ状態のマイアをX体タップしてもよい。そうしたなら、ターン終了時までマイアの戦闘球は+X/+0の修整を受けるとともに、それが攻撃しているプレイヤーかプレインズウォーカーにX点のダメージを与える。
4/7
「ミラディンの傷跡(SOM)」で登場したレアのマイア。
特殊例を除いて小型クリーチャーばかりのマイアにおいて、どストレートな重量級である。
出すだけで打点が計8点に加え、攻撃時の誘発型能力によってダメージをすごい勢いで加速させる。
というより出した時点でアーティファクトが4つも増えるため、「金属術」などのサポートにも向いている。
タフネスが7と、当時のタフネスを参照するタイプの除去をほぼ全て受け付けないのも強かった。
出した時点でトークンをばらまけるため、単体除去にもある程度耐性がある。

当時は様々なデッキに1枚挿しされており、特に《カルドーサの鍛冶場主》との相性が抜群だった。
そちらでデッキから直接出すことができ、生み出したトークンをコストにまた別のアーティファクトを持ってくる動きが可能だった。
《大建築家》との相性も良く、《ワームとぐろエンジン》とは軸をずらしたフィニッシャーとして採用されていた。
歪んだ世界》とも好相性で、踏み倒しできればパーマネントの水増しも可能。
《マイアの貯蔵庫》《マイアのタービン》などと組むことも提唱されていたりした。
他のフィニッシャーの後塵を拝しがちだったが、独自の利点も多かったという知る人ぞ知る名カードである。

Perilous Myr / 危険なマイア (2)
アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) マイア(Myr)
危険なマイアが死亡したとき、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。危険なマイアはそれに2点のダメージを与える。
1/1

死亡時の誘発で2点ダメージをどこかに飛ばせるマイア。「機械兵団の進軍(MOM)」の頃にファイレクシアンが追加された。
アーティファクトをコストにするカードと合わせると2点ダメージがオマケでついてくるのはそこそこだが、単体ではあまり採用したい性能ではない。
それでも当時の【赤単(ゴブナイト)】でたびたび用いられた。
このカードは無色のダメージ源であるため、プロテクション(赤)を持つ憎い憎い憎い色対策カードの《コーの火歩き》に対して現実的に対処できたのだ。
そんなわけで、当時のスタンダードの【赤単】のデッキリストを見るとだいたい何枚か入っている。

後述する《心無き召喚》を用いたデッキに、出た瞬間自爆してもらうという使われ方でも採用された実績もある。
しかしコンボ御用達マイアたちといい、本当に命の軽い種族である。

ちなみにこのカードが出た「ミラディンの傷跡(SOM)」の頃(2010年)は、ニコニコ動画で「危険な○○シリーズ」という音MADが流行っていた頃。
それにちなんでこのカードのイラストとともに原曲を流すという一発ネタ動画が投稿されたたりもした。
当時の他TCGのやらかしなども手伝って急激に増えたプレイヤーに喜ばれ、それなりの回数再生されたようである。

Myr Superion / マイアの超越種 (2)
アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)
この呪文を唱えるためには、クリーチャーから生み出されたマナのみで支払える。
5/6
2マナ5/6にしてデメリット一切というクソ強マイア。ただ唱えるときにちょっと制限があるだけ。
そのぶっ壊れたスペックから当時はジョニーからスパイクに至るまで熱心に研究したカード。

「クリーチャーから生み出されたマナ」というのは、素直に考えるとマナマイアから出すべきなのだがそれでは遅い。
なんとかマナクリから出そうと多くのプレイヤーが挑戦し、そして挫折した。
たとえば【エルフ】ではかなり簡単に出せるのだが、その場合このカードは5/6のバニラにすぎず、タイプによるシナジーも一切共有できない。
そのため別に無理に入れる必要はどこにもない。
《出産の殻》《ミミックの大桶》などで唱えずに出すことでデメリットを完全に消すことが考えられたが、そちらも大成はしなかった。
つまりこのカード、
「ポテンシャルはあるのだがそれを生かそうとするとデッキの方がアンバランスになってしまい、わざわざ入れるだけの理由が無い」
というピーキーすぎるカードだったのだ。

転機が訪れたのは「イニストラード(ISD)」。
こちらで《心無き召喚》という「クリーチャー呪文は2マナ軽くなるが、-1/-1修正を受ける」というピーキーなコスト軽減カードが登場。
これがあれば《マイアの超越種》は0マナ4/5という《虚ろな者》も真っ青なスペックになる。
また《心無き召喚》がなければ展開できない問題も、登場当初はスペック不足と思われていた《大建築家》と併用した8枚体制を築くことで克服。
ついでに《心無き召喚》で即死するようになった《危険なマイア》を《ヘイブングルの死者》でマナの限り投げつけ続けるコンボも誕生。
【ハートレス】の序盤の攻めっ気を強くするカードとして活躍し、同デッキが単なるファンデッキに収まらないポテンシャルを与えたのである。


統率者戦においては長らくマイア統一デッキ向きの統率者が登場せず、時折マナクリとして使われるくらいであった。
しかし「ファイレクシア:完全なる統一(ONE)」で伝説のマイアである《メムナークの残滓、ウルテト》が満を持して登場。
喋れることもそうだが、この生きた監視カメラである量産生物に固有の物語が存在していたことに驚いたプレイヤーも多いだろう。

Urtet, Remnant of Memnarch / メムナークの残滓、ウルテト (3)
伝説のアーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)
あなたがマイア(Myr)呪文を唱えるたび、無色の1/1のマイア・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがコントロールしているすべてのマイアをアンタップする。
(白)(青)(黒)(赤)(緑),(T):あなたがコントロールしている各マイアの上にそれぞれ+1/+1カウンター3個を置く。あなたのターン中にしか起動できない。
2/2
マイアのアンタップや5色マナを要求するところなど、マナマイアを意識したデザインとなっている。
いっぱいマナ出していっぱいマイアを唱えていっぱいカウンターを乗っけましょう!みたいなわかりやすい戦法が取りやすい。
マイアの大半が軽量小型クリーチャーであることも、爆発的な展開力を後押ししている。戦場をマイアで埋め尽くしてやろう。
また、アンタップはマナに関係無いタップとも相性が良い。
例えば搭乗を持つ機体などとは相性が良く、同時に攻撃に参加させられる
《領事の旗艦、スカイソブリン》あたりに乗り込ませて攻撃時にアンタップさせれば、まるでマイアが乗り込んだうえで自動操縦に切り替えてるかのよう。
フレイバー的にもかっこかわいくていい感じ。

総じて攻めている時は非常に頼もしいのだが、マイアはタイプ的にハンドアドバンテージの回収手段や除去耐性をあまり持ち合わせていない。
そのため一度全体除去を食らうと立て直しに難儀するのが最大の弱点。
何しろマイアは「クリーチャー」で「アーティファクト」で「低タフネス」で「低マナ総量」と、何かしら全体除去の引っかかる集団である。
調子に乗ってシナジーのために土地までアーティファクトにしようものなら、《告別》のアーティファクト指定一発でゲームから告別である。
対戦相手の色をよく見つつ、攻め時を逃さないようにしよう。



見る者がいようといまいと、アニヲタは誰も読まないような項目に追記・修正を続けるのだ。

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最終更新:2025年11月07日 10:44

*1 マイアと同じくミラディンに生息する機会生命体の一種。

*2 前者はミラディンの地面である空僻地のタイルのような地盤を引っぺがすことで、後者はファイレクシア側らしく腹腔で新しいマイアを生産している。

*3 《マイアの苦役者》 フレイバー・テキスト

*4 《クラーク族の鉄工所》 イラスト

*5 もっともバラバラにして楽しんでるあたり、ヴィダルケン同様に玩具だと思っていると考える方が自然だろう。

*6 オオハシに似たものが多いが、ウズラのような個体もちょこちょこいる。

*7 この試作品というのが、新型マイアの試作品なのか、マイアという種族の試作品なのかは不明だが、後者だとしたらメムナークは監視カメラに何を求めていたのだろうか?

*8 カードデザインに関わるお偉いさんの1人。

*9 一般的には大地の精霊として扱われるノームだが、なぜかMTGにおいては昔からアーティファクトの小型クリーチャーという扱いになっている。また、この話の影響なのかは定かではないが、ミラディンでは既にマスコット的なイラストで描かれ世に出ていた《ボトルのノーム》が再録されている。

*10 クリエイティブチームのお偉いさんの1人。

*11 元の神話から転じて、「任務をこなす従者」の意味を持つ。

*12 公式コラム 『任務完成化 その2』 より。

*13 ロードとして初登場した《マイアのマトリックス》が5マナ、次のロードは「ミラディンの傷跡(SOM)」に登場した《マイアの感電者》まで待たないといけない。

*14 このマイアは「機械の構成部品に生命の肉や骨が混ざっている」、アラーラのエスパーは「エーテリウムという物質で有機部分を機械化していく」という次元だったが、現在の有色アーティファクトには特に生体と関連付けられるような設定はない。

*15 スタンダード/モダン/レガシー/ヴィンテージ/パウパー/統率者戦。流石にヴィンテージではごくごく少数ではあるが。