登録日:2025/10/19 Sun 05:29:16
更新日:2025/10/28 Tue 19:22:20
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誰もいないステージを見た私は
変なテンションになってしまい…
なんとなくギターを持って
マイクの前に立ってみたのだが
これが大いなる間違いであり
すべての始まりでもあったのだ
『ふつうの軽音部』とは「少年ジャンプ+」で連載中の漫画である。原作:クワハリ。漫画:出内テツオ。コミックスは2025年10月現在既刊8巻。
クワハリ氏が「ジャンプルーキー」に投稿していた同作が好評で編集部の目に留まり、出内テツオ氏を作画に据えて少年ジャンプ+の連載が決まったという経緯がある。
次にくるマンガ大賞2024 Webマンガ部門第1位、「このマンガがすごい!2025」オトコ編第2位、マンガ大賞2025第3位を獲得している。
概要
大阪にある谷九高等学校の軽音部。その部内の人間模様をコメディタッチで描く。
舞台が大阪である為登場人物の大半が
関西弁で会話する。
本作の音楽シーンはJASRACの許諾を得て実在のバンドのものが使われており、そこかしこでの有名バンドの名前や楽曲が登場する。
バンド女子が主人公で「ふつうの軽音部」というタイトルと公式のあらすじから、日常系ガールズバンドものと思わせる雰囲気を持つ。
しかしその内容はそんな印象とはとは程遠い、鬱屈した過去、問題を抱える家庭環境、方向性の違いによるバンドの解散、男女関係を原因とする亀裂、配慮足らずによる友情の崩壊等の青春の辛い面が展開される。
登場人物たちは、そんなやりきれない辛い想いや感情を音楽に乗せてぶつけていく。
また一部でその複雑な人間関係を利用した策略や駆け引きがめぐらされており、話の筋書きとしては全体的に重めである。
しかしどんな苦境でもへこたれない主人公や後腐れを抑えて終える結末、更には出内氏の爽やかな画風からギスギスした印象は受け辛い作りとなっており、総じて本作はビターな青春群像劇として描かれている。
ちなみに登場人物が多い為、ジャンプ+連載の最後のページにはその回に登場した人物相関図が掲載される。
あらすじ
ちょっと渋めの邦ロックを愛する新高校1年生・鳩野ちひろは、初心者ながらも憧れのギターを手に入れ、念願の軽音部に入部する。
個性豊かな部員たちに困惑しつつも、バンドを結成することになるが──!?
超等身大のむきだし青春&音楽奮闘ドラマ、開幕!!
主な登場人物
谷九高等学校軽音部
本作の軽音部は1年生の入部希望者が40人を超えるくらいの大所帯であり、部内でも多数のバンドが存在する。
大所帯であるゆえに人間関係のトラブルも起こりやすく退部者も多い。また練習枠の限りがある問題から、掛け持ちは基本的にはNGとなっている。
学校名の由来は大阪の文教地区であり、高校集中区である「谷九」こと谷町九丁目だと思われる。
■はーとぶれいく
主人公鳩野ちひろ含む女子4人のバンド。
この4名を中心に物語は進んでいくが入部当初は各々が別のバンドに所属しており、紆余曲折を経てはーとぶれいくが結成されるのは2学期始めになる。
メンバーは厘の孤立工作によりむりやり集められたものだが、鳩野の人柄とボーカルに惹かれバンドを組みたいという部分は一致している。
バンド名の由来はZAZEN BOYSの楽曲『はあとぶれいく』より。考案者は鳩野で、彼女の案がくじで採用された。
軽音部43期生(1年4組)。9月21日生まれ。
本作の主人公。引っ込み思案な陰の者。全く特徴のない
モブ顔だが、それが特徴であり、本作の顔になっている。出内氏から描くのが楽な顔と評されている。
ニックネームは本人がどう呼ばれるかを大して気にしない為色々な呼ばれ方をしている。
中学1年生まで川崎に住んでいたが両親の離婚を機に母親と大阪に移住した。その為会話は標準語を使う。
邦ロックをこよなく愛しており、音楽の話になると周りのにわかを引かせるくらいのマニアっぷりを見せる。
ただし演奏経験は無く、高校生になってギターを購入し軽音部に入部する初心者でありギターの演奏は部内でも下手な方。
本来はボーカル志望であったが、歌声の癖が強く綺麗な歌声ではない為、移り住んだ大阪での中学のクラスメイトと一緒に行ったカラオケで馬鹿にされたのを機に歌うのをやめていた。
その癖の強さとテンションと比例して上がっていく人並外れた声量から奏でられる歌声は、「上手い/下手」とは別のベクトルの魅力を持ち、刺さる人には強く刺さり魅了されていく人がちらほら出ている。
本人には自覚は無いがかなりの努力家であり、始めは部内でも目立たない下手な1年生程度の認識しかされていなかったが、持ち前の歌声と日々重ねた練習量により徐々に頭角を現す。
温厚で寛大な性格であり怒る事はめったになく、苦手な相手でも毛嫌いする事無く付き合える懐の深さを持つ。
ただし鷹見だけは生理的に苦手らしく、話が進めば進むほど嫌悪感が強くなっていっている。
感情が高まると自制心が無くなり、普段の引っ込み思案な性格とはかけ離れた本能に赴くままの奇行とも言える行動を起こしてしまう。そして冷静になってから後悔するまでがセット。
そのイカレっぷりが様々な人の心を掴んでいってる為に、部内外から注目される存在となっていく。
軽音部43期生(1年3組)。1月5日生まれ。鳩野への呼び名は「はとちゃん」。
長身でショートヘアのおっとり系女子(鳩野談)で裏から物語を動かす本作のキーパーソン。1学期期末試験と2学期中間試験での点数は学年1位。
非常に腹黒い性格だが、高1初期に鳩野の歌声に魅了された結果、どういう訳か鳩野を「神」と称し崇拝しており、鳩野には中学の同級生であった矢賀に紹介してもらう形で接触する。
部内での人間関係を熟知しており、鳩野を大舞台に立たせるという目的でそれを利用した工作を仕掛け続けている。
そのやり方は鳩野のバンドに入れるために桃や彩目を孤立させる、人間関係のトラブルを利用したバンド潰し、果ては許可書改ざん等非常に狡猾。
ただし最後は嵌めた当事者に決断を委ねる手法を取っている為、現段階で主立って恨まれるような事態には至っていない。
どこか自分を「神(鳩野)のために盤上を操る高位の存在」と錯覚してしまっているフシがあり、自分の暗躍と他人の暗躍がバッティングした際に失敗する年相応の青さも持つ。
ベースの腕は自宅で練習を続けているせいか高校から始めた割に基礎がしっかりしてて目立たないけど上手いと評されている。
軽音部43期生(1年4組)。3月3日生まれ。鳩野への呼び名は「はとっち」。
鳩野と同じクラスで軽音部志望であった為仲良くなる。可愛らしいつぶらなツリ目と泣きぼくろ、三つ編みおさげが特徴で男子からの人気は高い。
男女の恋愛感情を苦手としており、中学時代に告白された際に内心気持ち悪かったという理由から断っている。
軽音部では中学時代からの親友である舞伽と優希と共に「soundsleep」という3ピースバンドを組んだ。
しかし舞伽が失恋により退部する話になった時や優希に恋人ができた時に恋愛話の際は1人だけ蚊帳の外に置かれている事実を知りショックを受ける。
更には桃を孤立させようとする厘の横槍も相まって2人に当たり散らしてしまい喧嘩別れしてしまう(優希とは間もなく和解)。
失意の最中真っ先に元気づけようとした鳩野の優しさに触れた事や、厘の勧めでカラオケで鳩野の歌声に惹かれた事で鳩野ボーカルのバンドを組む事を決意する。
はーとぶれいく結成の際は「適任者がいないから消去法で」という後ろ向きな理由から、とりあえずリーダーを務める事になる。
結成後は小学校時代に見せていた本来の勝ち気な性格に戻ってきており、周囲から変わったと認識されている。
無類の動物好きであり、文化祭では動物の模型を何十体も作成していた。ラインナップは鳩野曰く「絶妙」。
また、
- 夕食前におやつとして大盛パスタ
- バンド練習の休憩にビッグサイズのココア
- 文化祭では弁当と菓子パンを平らげた後ワッフル、フランクフルト、タピオカミルクティーを食す
軽音部43期生(1年7組)。11月16日生まれ。鳩野には普通に苗字で呼んでいる。
1年で飛び抜けた実力を持つバンド「prorocol.」のギターであり紅一点。1年生バンドでトップを走り続けるだけあってギターの腕は相当なもの。
小中と心許せる友人がおらず常に孤独だった事からか卑屈で捻くれた性格であり更に口も悪い為、特に同性から嫌われている。
通っていた小学校は引っ越すまでは桃と同じであり、当時いじめられてた彩目を桃が助けた事がある事から軽音部で桃を発見した時は興味を寄せていた。
同じメンバーの鷹見が交際していた舞伽に飽きてきた頃に別れを勧めて、略奪する形で鷹見と付き合い始めた。
しかし厘が仕掛けた罠にはまり、厘に対しての悪口が鷹見にも刺さってしまい冷められた事で、後に別れを切り出されてしまう。
更には鷹見が彩目のバンド脱退を前提にして勝手に補充メンバーを入れていた事に強いショックを受け、居場所を一気に失った彩目は失意のままバンドはおろか軽音部を辞めようとする。
しかし桃が自分を必要としてくれた事、そして鳩野の人間性と弾き語りで見せた本気ボーカルに惹かれた事でバンドに加入する。
ちなみにテストで学年ワーストになるくらいには勉強は苦手であり、決まったバンド名「はーとぶれいく」は自虐ネタになっちゃっているのだが、その事については全く気付いていない。
■prorocol.
軽音部43期生の中でも飛び抜けた実力と人気を持つバンド。主人公たちのライバルポジションにあたる。
中学で友人だった鷹見と田口が、部内の腕の立つ人材を誘って結成された。
結成当初は男女混合だったがメンバー入れ替えによる男子のみのバンドになった事により女子人気が増加している。
軽音部43期生(1年5組)。6月5日生まれ。鳩野の事は親しくもないのに「はとっち」と呼んでいる。
マッシュカットのイケメン男子。歌が上手くギターの腕も相当なもので、1年(43期生)の中でもダントツの実力を持つ。
鳩野とは初回から楽器店で顔合わせし、その後も因縁めいたライバルとして君臨し続ける。
当初は鳩野の事はただの下手な同級生部員という認識でしかなかったが、はーとぶれいくの文化祭ライブ見た際に、鳩野がとある人物と重なってしまい「実力で叩き潰すべき存在」と認識しだす。
気さくで会話上手な事もあり知人友人は多く、容姿もいい為女子にも非常にモテる。
ただし女性関係においては軽薄で不誠実であり、中学時代から告白されたらとりあえず付き合って飽きたら捨てる、を繰り返している。
更には間接的とはいえ桃達の友人関係を壊して悪びれる素振りが一切なかったり、鳩野の失敗を馬鹿にして嘲笑ったり、彩目を捨てる事前提で水尾をスカウトしたりする等、どこか人の気持ちを考えない言動が目立つ。
このような性格になったのは自身の家庭環境によるものが一因だが、それを知る人物はごく僅かである。
中途入部の軽音部43期生(1年5組)。3月20日生まれ。
元々はバレー部だったが、同じクラスだった鷹見に誘われる形で軽音部に入部した。無表情で無口だが整った顔立ちから女子からの人気は高い。
ギターは小学生の頃兄から譲り受けたのを機に始めている。その為バレーを始めた中学から一旦ギターをやめていたが軽音部の入部を機に再開している。
人付き合いはあまり得意ではなく、1人で1つの事に打ち込む事が好きで練習を苦にしないなタイプでありバレーもギターも技術の上達速度は並の人より早い。
その分不愛想なのも相まって他人から嫉妬されやすく、バレー部では孤立しており退部する事になってしまっている。
鳩野とは同じ中学出身ではあったが会話を交わしたことが無く、偶然中華料理屋のバイトで同僚となった事から実質的に知り合う。
父と兄は仕事が安定しないものの、家庭環境に難のある人物が目立つこの作品では珍しく家族仲が良好で、同級生に父親を馬鹿にされた時は血相を変えていた。
祖母は鳩野の夏休み中の弾き語りを毎回見ており、祖母を通じて鳩野の頑張りを知る事になる。
軽音部43期生(1年6組)。12月5日生まれ。
一癖あるprorocol.メンバー揃いの中、地味ながら人当たりが良く人脈が広い。
趣味は漫画読書であり、6組の昼休みは彼持参の漫画をクラスメイト多数が読みふけっている。
本人は「楽しくベースを弾けたらそれでいい」「ベースは目立つ必要が無い」というスタンスでバンド活動に臨んでいる。
厘のいとこで鷹見とは中学からの友人。しかし厘からはいとこである事は口外しないように言われている。
作中では目立たぬも反面、「厘の過去を知っている」「鷹見の過去を知っている」「とある理由から〇〇の××への想いを知っている」...という重要なポジションにいる人物。
軽音部43期生(1年4組)。12月18日生まれ。
非常に真面目で強面のprorocol.のリーダー。バンド結成は鷹見発案だがリーダーを押し付けられている。
ドラムの腕はかなりのもので、高校の部活の枠を超えたレベルの高いバンド活動を求めており、自分にも他人にも厳しい。
ただ厳しいだけでなく友達思いでもあり、唯一脱退後の彩目を気にかけていた。その性格からメンバーからの信頼は厚い。
彩目からも脱退後も気を許されており、顔を合わすたびに集られては断っている。
桃にベタ惚れしており桃が絡んでいる場面では冷静さを失い普段の強面イメージとはかけ離れたギャグキャラと化す。
初期メンバー。鷹見に捨てられる形で脱退。
■ラチッタデッラ
鳩野含めた余り者達がとりあえず組んだ男女混合バンド。
腕前は下手の一言であり、オーディションに落ちた事で男子のモチベーションが下がりヨンスの退部をもって解散した。
バンド名は鳩野発案で、彼女が川崎に住んでいたころのお気に入りのショッピングモールの名前を使っている。
軽音部43期生(1年8組)。4月1日生まれ。
タラコ唇が特徴のボーカル。悪い人間ではないが、シャツの半分を出すよくわからないセンスに加えウザ絡みをする為女子からは嫌われている。総じて「ウザい。でも善い人。」と他人から評される。
厘がお気に入りでモーションをかけまくっていたが、厘にボロカスにお断りされたことを機に軽音部を退部した。
しかしその後もめげずに厘に絡み始め、厘もその図太さは使えると駒として利用し始めた事と、新バンドのボーカルが抜けて困ってたかっきーから復帰を持ちかけられて軽音部に復帰した。
ウザさの裏返しで良くも悪くもムードメーカーであり、練習も積極的であるため仲間内での評価は高い。
軽音部43期生(1年2組)。10月26日生まれ。
ヨンスの中学からの友人。基本的にいい奴で特にヨンスに甘い。同じ軽音部員である吉田佳織とは幼なじみ。
ヨンス退部時、吉田のバンドのドラマーも退部しており加入を誘われていたので厘に了承を得て移籍、ラチッタデッラは解散した。
入部当初はボーカル志望では無かった為ギターのみの担当。
桃と彩目が加入できるまでのつなぎの為にとりあえずラチッタデッラを結成させ、桃が孤立したタイミングで解散させた。
■soundsleep
中学時代からの親友である桃、舞伽、優希による3ピースバンド。バンド名は桃が授業中良く寝ていたからというもの。
華やかで実力もあるが、恋愛トラブルでのゴタゴタ、退部によるバンド解散、修復不能な友情と、本作の特徴である青春の暗部要素がこれでもかという位に詰まっている。
軽音部43期生(1年3組)。8月10日生まれ。
桃の中学時代からの親友。人当たりが良く穏やかな性格ではあるが、自己紹介に八方美人と自虐してしまう位の日和見主義。
自己評価が低く何事にも悪目立ちしないよう向上心を持たず「そこそこ」で済ますように立ち振る舞っている。
桃には内緒で部内の先輩と付き合っているが、この事がきっかけで桃から反感を買い、バンド解散に至ってしまう。ただし桃とは和解し今でも友達でいる。
彩目に対し彼女と別れた件で鳩野が鷹見に噛みついたことを伝えており、彼女のはーとぶれいく加入の立役者と言えよう。
soundsleep解散後は別の同級生部員と「ColorCircuit」というバンドを組んだ。
軽音部43期生(1年1組)。1月3日生まれ。
桃の中学時代からの親友。高校入学早々鷹見に惹かれ告白して交際をスタートさせている。
しかし飽きた鷹見に捨てられ軽音部にいられなくなった事により退部、バンドは解散する事になる。
その際桃に辛く当たってしまった事で関係に亀裂が生じてしまい、それでも互いに仲直りをしようと試みたが関係は修復できずにいた。
舞伽の退部の際1人蚊帳の外に置かれていた事にショックを受け2人に当たり散らしてしまい孤立した。
■吉田商店/フライデーナイツ
吉田佳織率いるバンド。結成当初は吉田の中学からの友人発案で吉田商店と適当に命名したが程なくその友人は退部。
その後かっきーがメンバー入りしたが今度はボーカルが退部。かっきーからの誘いで部活に復帰したヨンスが所属した。
吉田自身はバンド名を快く思っておらず、メンバー一新を機に「フライデーナイツ(ヨンス発案)」に改名している。
文化祭ライブの出場が決まっていたが、上記の事情と吉田の気持ちを知る厘から出場枠を狙われている。
軽音部43期生(1年2組)。
かっきーとは幼なじみであり絶賛片思い中。かっきーの事を目で追い過ぎている為、鋭い人にはバレている。
かっきーにまとわりついているヨンスの事は快く思っておらず悩みの種になっている。
出場枠狙いの為に接触を計ってきた厘にかっきーとヨンスの事について相談をしてしまう。
かっきーの誘いで所属。歌唱力に定評のあった前ボーカルの穴は埋められていない模様。
しかし歌詞を間違えた際謝るなど、ラチッタデッラ時代より真面目に取り組んでいる。
相変わらずヨンスには甘い。
ラチッタデッラ時代に鳩野と厘に迷惑をかけたと後ろめたく思っており、鳩野が熱心に練習しているのを見ている。
サポートメンバー。
文化祭でヨンスの誘いに乗るなど、こちらのメンバーとも仲良くやっているのが見て取れる。
■るりるり帝国
小学生からの同級生4人組。るりが思いつきで軽音部に入ると言ったところ他3人が真に受けたのが結成の経緯。
軽音部43期生(1年6組)。
バンド名を決めたのは彼女だが、帝国とはどういう意味なのかは分かっておらず後悔している。
鳩野とは早いうちから打ち解けている。
ボーカルのパート練習ではリップロールするヨンスに爆笑してしまった。
- 牧田宗平(Dr.)
- 西山(Ba.)
- 進藤(gt.)
軽音部43期生(1年生)。
3人共るりに好意を抱いているが、抜け駆けして告白しないよう紳士協定を結んでいる。
このうち牧田は厘に協力する素振りを見せているが……?
その他の主な軽音部員
軽音部41期生(3年生)。7月7日生まれ。
軽音部副部長。中学まで東京に住んでいたが卒業と同時にに大阪に引っ越している。その為会話は標準語で話す。
「
性的カスタマーズ」というバンドを組んでおり新入生歓迎会では部を代表してライブを行った。
気さくで後輩の面倒見がいい優しい先輩。その為鳩野含む多くの後輩から慕われている。
鳩野とは音楽の趣味が似ていた事もあり意気投合、鳩野にとってあこがれの存在となっている。
笑いのツボが変なうえに笑い上戸なので、妙なところで吹きだして大笑いする事も。
美人で男子の人気も高く数多くの男子から告白されているがすべて断っており、更には好きだった家庭教師のエピソードから
ある疑惑があるが、作中では明言されず匂わせ程度に留められている。
軽音部41期生(3年生)。性的カスタマーズメンバーの1人。
誠実な性格で後輩から慕われている。ただし若干マザコン気味。
たまきの最初のバンドが解散した際にたまきを誘って性的カスタマーズを結成させた。
たまきに片思いをしているがたまきの事情や気持ちを察して告白するのをやめている。
軽音部42期生(2年生)。12月31日生まれ。
たまき引退後の次期副部長にして次期生徒会長。頭脳明晰で仕事ができ人当たりもいい為人望が厚い。
しかし性格に難があり歪んだ青春を求めるため、裏から軽音部を操ってめちゃくちゃにぶっ壊したいと企んでいる。
その為厘からは生態系を乱す倒すべき敵と認識されている。
その他の主な登場人物
鳩野の高校に入ってからの友人。1年4組。帰宅部。鳩野への呼び名は「ハトノ」。
自分と同じ雰囲気を持つ鳩野に接触させるよう仕掛け、互いに大河ドラマ「
鎌倉殿の13人」のファンだった事から意気投合、友人となる。
鳩野が努力家の陰の者であるのに対しこちらは天才肌の陰の者で、学年テストの成績が上位だったり、ピアノが弾けたり、即興イラストが上手だったりする。
インフルエンサー「アップデート堀井」にハマっているが、そちらは鳩野に受け入れられていない。
鳩野が自主練とバイトでへとへとの中差し入れを持ってくるなど、軽音部メンバーとはまた別に鳩野を支える親友であり続けている。
上述の様に厘とは中学時代の知り合いである他、桃はクラスメイト、彩目とはバイト仲間と、はーとぶれいく全員と関わりを持っている。
鳩野の中学時代のクラスメイト。現在は進学校である七道高校に通っている。
軽音部所属でギターボーカルを務めているうえ、スタイルが良くモデルもやってるという多才な人物。
性格は奔放の一言でぐいぐい距離を詰めてくるタイプであり、鳩野はレイハを苦手としており敬語で接している。
また鳩野の事を内心見下しているが、鳩野もその事については気付いている。
水尾とは浅からぬ因縁がある。
元谷九軽音部41期生。たまきと同じクラスで最初の友人となり、一緒に軽音部に入部し同じバンドのメンバーになる。
喜田とは中学時代からの同級生であり片思いをしている。
たまきとは良い友人関係でいたが、自分より歌がうまい事や喜田がたまきに片思いしている事から嫉妬心が芽生えてしまう。
メンタルが弱く中学時代は不登校気味であり、高校ではその素振りを見せなかったが前途の件による自責の念により再発。
そのまま谷九高校を辞め通信制高校に転学、バンドも解散させてしまう事になった。
たまきには正直にその事を吐露し、たまき本人も夏帆の事を大切に想っている為、仲がこじれる事なく友人関係を続けている。
追記・修正は文化祭真っ只中の中庭で全力のアカペラを披露できる方がお願いします。
- 暗め…かなぁ -- 名無しさん (2025-10-19 15:10:13)
- ↑改めて読み返してみて感じたんですが言葉間違ってましたね。修正しました。 -- home2000 (2025-10-19 22:33:08)
- ふつうが何か分からなくなるな -- 名無しさん (2025-10-20 22:08:31)
- 大阪が舞台なのに主人公大阪人じゃないのちょっと勿体ないなぁって -- 名無しさん (2025-10-21 11:12:07)
最終更新:2025年10月28日 19:22