アシュラン

登録日:2025/10/20 Mon 14:52:07
更新日:2025/10/21 Tue 02:41:30NEW!
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怪獣ボールは何だ?
それを狙って、たちまち怪獣が襲ってきた所を見ると、余程大切なものなんだね。


二面凶悪怪獣 アシュランとは、『ウルトラマンレオ』34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」に登場する怪獣。


概要


別名:二面凶悪怪獣
身長:55m
体重:3万t
出身地:宇宙

その名の通り、前後対象の身体を持つ阿修羅を彷彿とさせる怪獣。
目的は不明ながら、怪獣ボールを地球に持ち運ぼうとしたウルトラマンジャックを襲撃し、ジャックが片手に怪獣ボールを持っていたため優勢に立ち回り、ダンからもレオとウルトラマンが協力しないと勝てない、と断言される戦闘力を持つ。

最大の特徴は顔を含めて前後対象になっている身体で、赤い前面と青い背面を自在に切り替えて戦うことが可能となっているので前後に死角が無い。
相手に鉄の仮面を取り付ける特殊な光線をや破壊光線を放つほか、両面の顔から放つ火炎放射・ダブルフェイスファイヤーは前方に限らず、後方にも放つことが可能な強力な技で、加えて凄まじいタフさを備えており、先の戦いで相当疲弊した状態でありながら平然と退却できたり、レオとの1対1の戦いでも立て続けに攻撃を受けながら勢いを衰えさせることなく戦闘を続行できるほど*1
知能も高く総合的な強さは『レオ』に登場した怪獣の中でも最上位クラス…なのだが、脳は一つしかないので前後両方に対応出来るといっても同時に対応することは出来ないので挟み撃ちにされると却って混乱してしまう弱点を持つ。
実際、レオ・ジャックとの1VS2の戦いでは光線やダブルフェイスファイヤーを披露することなく、あまり真価を発揮できていなかった。

他にもウルトラ戦士の擬態を見抜く能力も持つが、変身出来るか否かまでは判別出来ない模様。


劇中での活躍


宇宙空間で怪獣ボールをモロボシ・ダンに渡すべく、地球に向かっていたタロウブレスレットを装着しており、ナレーターに5番目の兄弟と間違えられたウルトラマンジャックを襲撃。
怪獣ボールを片手に持っていたため全力が出せないジャックに対して優勢に立ち回り、特殊な光線をジャックに浴びせる。
なお、この戦いで危機を知らせるウルトラサインをジャックは出しており、ダンはそれを認知している。

命からがら地球に辿り着くも、気を失っていたジャックの地球での姿・郷秀樹何故か着ている服に刻まれたサインが初代マンのもので、ゲンに銃口を向けられるも、その口には仮面が取り付けられおり、言葉が話せなくなっていた上に怪獣ボールを紛失していた。

郷は傷ついていたためスポーツセンターで手当を受けることになり、依然苦しむ様子を見せていた中でアシュランが地球に出現。
MACがアシュランを迎え撃ち、スポーツセンターに迫る中で郷はダンの姿を目撃するも、手にしていたのは怪獣ボールに似た形のラグビーボールであり、ダンに負い目を見せたくなかったのか、近くにあったバイクで自身が落ち延びた際の海岸へと到達。
そこで怪獣ボールを見つけたのだが、ボールは子供達の遊び道具となっており、仮面をつけた異様な姿を見た子供達からかつて目の当たりにした残虐な事件で出会った少年のように投石を受けながらもボールの回収に成功*2
尚もMACがアシュランと戦う中、郷はダンに怪獣ボールを託し、ダンがボールを投げるとセブンガーが登場。
セブンガーは凄まじい戦闘力でアシュランを追い詰めるも、1分間しか戦えないという弱点を持っていたため時間切れで消滅。
アシュランを倒すには至らなかったものの、ゲン・ダン・郷の3人の姿を見て3人同時に変身されたら、と考えたアシュランは姿を消す。

ダンはウルトラ念力で郷の仮面を破壊することに成功し、皆既月食の夜、いつまでたってもウルトラマンが現れないことを好機と見たアシュランは再び暴れ始め、セブンガーは50時間のインターバルが必要で出撃できない中で、ゲンはレオに変身してアシュランと戦闘。
更にダンに制止されながらも郷はジャックに変身してレオに加勢すると、2VS1でアシュランを追い詰めていき、最後は月食の中で目がチカチカする攻撃クロスアタックで撃破した。


余談


  • 前述の通り、セブンガーとは1度タイマンで戦ったきりなのだが、図鑑等にはレオとセブンガーが共同でアシュランと戦うスチール写真が存在する。

  • 今話のエピローグでは郷がダンから壊れたウルトラアイを預かり、ダンが再びセブンとして戦うことを匂わせていたのだが、40話のシルバーブルーメ襲撃でダンが行方不明になってしまったため幻に終わった。またセブンガーが使用されたのも今話限りであった。

  • 今回レオと共闘したジャックだが、38話〜39話では今回の一件がなかったかのようにレオ・アストラ(ババルウ星人が化けていた)と対立し、他のウルトラ兄弟に対しても一切弁明しようとしなかった。



  • ウルトラマンZ』では防衛チーム・ストレイジに配備されている特空機1号として抜擢されたセブンガーが主役のスピンオフ漫画「戦え!セブンガー」にはアシュランがラスボス怪獣として登場し、特空機と怪獣ボールのダブルセブンガーと戦いを繰り広げる。

  • セブンガーがウルトラマンZで脚光を浴びたことによりグッズ展開でも優遇されるようになった一方、『レオ』34話のメイン怪獣であるアシュランは残念ながら今一つグッズ化には恵まれていない(一応、プレミアムバンダイ限定の「HG原色ウルトラ怪獣大百科 大ピンチ&大チャンスver.」ではアシュランを筆頭に、『レオ』34話に関するラインナップが『ウルトラマンタロウ』14話「タロウの首がすっ飛んだ!」に関するラインナップとカップリングで収録されているほか、「戦え!セブンガー」の単行本にはアシュランのペーパークラフトが付属している)のだが、アシュランの明日は果たして?


追記・修正は何だ?
それを狙って、たちまち荒らしが襲ってきた所を見ると、余程大切なものなんだね。


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最終更新:2025年10月21日 02:41

*1 セブンガー戦でもレオ戦でも攻撃されるとダメージはしっかり受けていたため肉体が特別堅いわけではなくただ純粋にしぶとい、ゲームで例えるなら防御力はそこそこな高さでHPは並外れて非常に高いタイプのタフさである。

*2 このシーンは新ウルトラマン列伝150話でレオ34話が放送された際、カットされている

*3 フォローすると坂田次郎は偽物の郷と対峙しても本物の郷は人を騙すようなことはしないと断言しており、ドロボンにカラータイマーを奪わせたのは人質救出とドロボンの弱体化を狙った作戦によるもので、今話ではレオとの共同戦線で白星を得ている。