Magic the Gathering

登録日:2009/07/20 (月) 07:04:06
更新日:2021/04/19 Mon 18:48:30
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1993年8月からウィザーズ・オブ・ザ・コースト(通称ウィザーズ。WotCとも)*1により発売されているトレーディングカードゲーム。正式表記は原語となる英語では「Magic: the Gathering」、日本語では「マジック:ザ・ギャザリング」。

略記・略称は「 MtG 」「 MTG 」「マジック」「ギャザ」等複数あるが、当記事では正式表記や他のマジックブランドのゲーム(具体例は「ビデオゲーム」にて)を考慮し、ブランドや世界観は「マジック」、カードゲームは「MtG」と略記する。

【概要】

ウノ麻雀の様なテーブルゲームにトレーディングカード要素*2を世界で初めて掛け合わせたカードゲームであり、その事から 「トレーディングカードゲームの元祖」「世界初のトレーディングカードゲーム」 とも言われる。

最初のセットのアルファ、その改訂版のベータですらそれぞれ一千万枚ずつ半年かけて売る予定だったところわずか六週間で完売し、2021年3月時点でも手厚いサポートが続いているところからも、人気の凄まじさが窺える。

その魅力は未だ後発TCGの追随を許さないと評される程高度かつ多様な戦略性と、背景設定となる小説や美しいイラストが主。

現在日本国内においては、ライバルとなるTCGの増加や、一時期あったブームの終焉、新規参入による多局化、多くのイラストが非日本人向け、
『ローテーション(詳細は「現在のスタンダード」にて)』が採用タイトルの少なさもあって理解されづらい、一部の超高額カードの存在、
などの点で『ハードルが高そう*3』、『マニアックなTCG』という先入観を与えがちである。

しかし実際には他TCGと比べてもルール量こそ膨大だが個々の項で見ればいくらか覚えやすく、比較的複雑なのは接死+トランプルやスタック、立ち消えの処理など程度。
更にライフとライブラリーの残り枚数がほぼ飾りであり、似たような単語でも「カードを引く」と「手札に加える」、「対象とする」と「選ぶ」は違う処理*4、という辺りまで覚えておけば、あとはルールが複雑な部分を経験者に話を聞くだけで十分に適切なプレイができる。
これはルールが徹底した整備の果てに高い規則性を有している*5事と、要求予算的問題*6の手前プレイヤー層に大人が多く、相手か隣の人、最悪主催者*7に聞けば回答してくれるというのが大きく、
なにしろ「正式発売前*8に、触ったことの無いカードセットでシールド*9を行う プレリリース大会 が開かれる(みんなでメカニズムやそのシナジーについてなどでgdgdになりながら対戦する)」という事もあり、実は予算をクリアして妥当なフォーマットを選べば容易に参入可能なTCGである。

とはいえその予算の壁だけは『遊べる株券』などと揶揄される程にトレーディングカード成分が強い手前、中々下がりそうもないのはご愛嬌(上記のプレリリースでは通常2500円取られるし、同じくデッキを持っていなくてもプレイできるドラフト系のショップイベントは参加費1000円が基本。それでもパック料金込みと考えれば安いのだが)。

ビデオゲーム化作品である「Magic: the Gathering Arena(MtGA)」は同一のゲームを無課金から手軽に楽しめるため、そちらから始めてみるのもいいかもしれない。
「ワイルドカード*10」のおかげで高価なカードも簡単に手に入るし。

【カードセットとローテーション】

MtGではアイスエイジ(ICE 1995年6月発売)以降、連続する3つ(戦乱のゼンディカー・ブロック以降は2つ どちらも大型セット1つに小型セットが続く形態)のエキスパンションの組み合わせを「ブロック」と称し、ブロックが変わるごとに、物語の舞台となる次元を変えていた。

物語のストーリー(他のTCGがアニメや漫画などで展開する部分)もこのブロックごとに主役や敵役を変え、英語版のみだが順次小説として発売されていた。
英語が分からずとも一部のストーリーは公式サイトや、公式訳を行なっている人のサイト、カードショップのコラム等で断片的にだが私訳されているので、興味があれば読んでみるのも一興。

2セット1ブロックの時代は10月と1月に前編、4月と7月に後編が発売され、そして10月頃の新エキスパンション発売に合わせてローテーションが行われていた。一時期は4月にもローテーションを行っていたが、環境が早すぎる回転により過度に不安定化し、批判が続出したため、そちらは間もなく廃止された。
また、古参勢にとってはお馴染みだった「基本セット」も「マジック・オリジン(ORI 2015年7月発売)」を最後に廃止となった。

これには今まで基本セットが担当していた初心者向け部分を、基本無料ゲームの「マジック・デュエルズ」で代替できていたというのもあった。

が、ストーリーへ絡まないゆえにスタンダード環境の調整役を担えていた基本セットが無くなった事で「 スタンダードに必要なカードが背景世界に合わず再録できない 」といった問題が発生。
更に背景ストーリーでのゲートウォッチ*11の出しすぎ、これらから来るスタンダード環境のバランスの歪みすぎといった状態に批判が相次いだため、更なる制度変革を敢行。

結果、基本セット2019(M19 2018年7月発売)での基本セットの復活を以てドミナリア(DOM)、実質的にはイクサラン・ブロックを最後にブロック制を廃止。1セットに収まらない大作ストーリーや所謂メガサイクルを従来のブロックのように2セット以上にまたいで展開・収録するのはそのままにエキスパンションを大型セットとしてのみ発売するようになり、カルドハイム(KHM 2021年2月発売)期現在もこの体制を続けている。
なお、2021年の基本セットは代わりにD&Dコラボセット『フォーゴトン・レルム探訪』を発売予定。

また、これらとは別に不定期で特殊カードセットが発売されることがある。
代表的な特殊セットは以下の通り。
  • マスターズ
人気の高い過去カードを集めた再録セット。1パック1000円~1500円。
神ジェイスヴェリアナタルモゴイフ、魂の洞窟などのトップレアも収録されているが、解放の樹なんかが出たりすると目も当てられないなんてことも……。
2018年12月のアルティメットマスターズを以て一段落付いていたが、2020年8月のダブルマスターズで復活した。

  • コンスピラシー
ルネサンス期イタリアがモチーフの次元、フィオーラを舞台とする多人数戦用パック。
大きな特徴はゲーム開始時から効果を発揮する「策略カード」の存在。さらには多人数戦で大きな効果をもたらすカードも収録されており、裏切るか利用するかの駆け引きを楽しめる。

  • モダンホライゾン
モダン(とエターナル)にスタンダードを経由せず新カードを供給する目的で開発されたセット。通称モダホラ。セラにウルザ、スリヴァーなど古参ファンおなじみのキャラクターがカード化されている。
完全新規カードだけでなく「嘘か真か」などの再録カードも収録することでモダンマスターズ*12の目的も引き継いでおり、当然全てモダンリーガルとなっている割りにはモダン禁止が出てしまっているが
無印は2019年6月に発売され、2021年6月には2の発売を予定している。禁止が出ないのを祈りたい

  • ミステリーブースター
収録枚数 1815枚 のセット。2020年3月発売。
会場限定版と一般流通版の2バージョンあり、会場限定版ではパックの最後の枠にプレイテストカードが、一般流通版ではフォイルカードがそれぞれ1枚封入されている。どちらも全部で121種類あるが、プレイテストカードに関してはほぼ銀枠そのもの。
元ネタはデュエルマスターズのブラックボックスパック
なぜこの枚数かというと、MtGのカードは大きい紙(シート)に印刷した後に、カードの形に切り抜いて使用しているのだが、このシートは通常のカードサイズにすると121枚分が印刷される*13
このミステリーブースターでは、シートを15種類用意して、パックの1枚目には1枚目のシートのどれか、2枚目には2枚目のシートのどれかといった形で割り当てている。
15枚1パックなので、121×15=1815種類という仕掛け。そのためカード1枚の出現確率は「レアリティに関わらず1/121」で固定。
ブースターの中身が「各色のコモンorアンコモン×2枚」「マルチカラーのコモンorアンコモン」「アーティファクトor土地のコモンorアンコモン」「基本セット2015以前のカード」「基本セット2015以降のレアor神話レア」「プレイテストorフォイル」で固定されているため、ドラフト中の戦略がほぼ筒抜けという超上級者向け仕様だったりする。

  • 銀枠セット
公式大会では使えない銀枠のカードが収録されたセット。大体のセットにUnから始まる名前(Unsanctionedなど)が付いてる。
何故公式大会では使えないかというと、「 カードパックを買って中のカードを使う 」「 ピンク色のマナ 」「 カードをビリビリに破る 」「 指をトークンにする 」といったハチャメチャな能力・処理の所謂 ジョークカード を詰め込んだセットだからである。
そのせいもあってか、ルールに厳密に従うと無意味な能力を持つカードもある。トランプル付きの火力とか。
とはいえ、メカニズムの一部は(カードテキストの微修正を経て)黒枠に導入されており、実は黒枠新規メカニズムの導入試験という側面もある。
上のトランプル付き火力も、ルールに沿ったテキストで黒枠に導入されている*14

  • リマスター
入手困難な過去ブロックからセレクションしたカードを1つのセットにまとめたもの。2015年にMO限定で発売されたテンペストリマスターが第1段。
その後MtGA限定でアモンケット、カラデシュリマスターが発売後、時のらせんリマスターではテーブルトップ版も発売された。
基本的にMO及びMtGA限定。特にMtGAではヒストリックやパイオニア向けとされている。

【現在のスタンダード】

スタンダードとは、 現年度(ウィザーズがアメリカ企業とあってか年度初めは10月から)とその前年度のエキスパンション及び基本セットに収録されたカードのみが使用できるフォーマット
MtGの基軸を成すフォーマット(他TCGではレギュレーションと言ってることも)であり、大会も多く開催されている。セット数で言えば最新5~8セットが使用可能

セットの発売時期は1、4、7、10月頃の年4回、うち7月頃は基本セットと決まっている、そして10月頃のエキスパンション発売とともに前々年度発売の4セットが使用不能となり(所謂スタン落ち 詳しくは後述)、スタンダードプールは最新5セットに狭まる。

これがMtGにおけるローテーションであり、他の採用TCGはデジタルを含めても有名どころはポケカシャドバ程度という、あまり採用されていないシステムである*15
そして1月、4月、7月とセットが発売されると使用可能セットも6、7、8と増え、10月に再度ローテーション。これを繰り返している。

以下に実例として、ここ最近のローテーションを示す。

  • 2019年度使用可能セット
イクサラン(前編)
イクサランの相克(後編)
ドミナリア(前編 ただし後編のSalad(仮コードネーム)は基本セット2019との置き換わりで開発中止)
基本セット2019
ラヴニカのギルド
ラヴニカの献身
灯争大戦
基本セット2020
  • 2019年10月ローテーション
イクサラン(前編)←ローテーション落ち
イクサランの相克(後編)←ローテーション落ち
ドミナリア←ローテーション落ち
基本セット2019←ローテーション落ち
ラヴニカのギルド
ラヴニカの献身
灯争大戦
基本セット2020
エルドレインの王権←NEW!!
  • 2020年度使用可能セット
ラヴニカのギルド
ラヴニカの献身
灯争大戦
基本セット2020
エルドレインの王権
テ―ロス還魂記
イコリア:巨獣の棲処
基本セット2021
  • 2020年10月ローテーション
ラヴニカのギルド←ローテーション落ち
ラヴニカの献身←ローテーション落ち
灯争大戦←ローテーション落ち
基本セット2020←ローテーション落ち
エルドレインの王権
テ―ロス還魂記
イコリア:巨獣の棲処
基本セット2021
ゼンディカーの夜明け←NEW!!
  • 2021年度使用可能セット(予定)
エルドレインの王権
テ―ロス還魂記
イコリア:巨獣の棲処
基本セット2021
ゼンディカーの夜明け
カルドハイム
ストリクスヘイヴン:魔法学院
フォーゴトン・レルム探訪
  • 2021年10月ローテーション(予定 正確には9月頃か?)
エルドレインの王権←ローテーション落ち
テ―ロス還魂記←ローテーション落ち
イコリア:巨獣の棲処←ローテーション落ち
基本セット2021←ローテーション落ち
ゼンディカーの夜明け
カルドハイム
ストリクスヘイヴン:魔法学院
フォーゴトン・レルム探訪
イニストラード:真夜中の狩猟←NEW!!
(イニストラード:真紅の契り←NEW!!)

このローテーションにより最新5セットに再録されなかったカードがスタンダードの公式大会で使用できなくなることを俗に「スタン落ち」(もしくは単に「落ちる」)と言う。

ローテーションの無いTCGと比較され批判される事もあるが、それらのTCGも公式大会の場ではメタゲームの変遷に従い3年も4年もキーカードが同じデッキを使い続けることが殆ど無いため、内情の大差は無いに等しい。
またこれがスタンダード環境のインフレのある程度の抑制、つまり環境のパワーの安定性を維持している面もある。
そしてウィザーズにとっては新しいカードを買わざるをえない状況を作り出せ、懐が温まる。
とはいえ、初心者が参入障壁を高く感じる一因になっている事も否めないが……。

ちなみに使用可能カードに関しては「どのセットに収録された物であれ、名前が一致しているのなら、そのフォーマットが禁止しない限り使用可能」となっており、態々全カードをローテーションに合わせ更新する必要はない。

例えば2021年10月頃のローテーションまでスタンダードで使用可能なエキスパンションの「イコリア:巨獣の棲処」に収録されている《平和な心/Pacifism》。
これは2021年2月現在のスタンダードでは旧枠*16である「ミラージュ」収録のでも、新枠*17である「基本セット2010」収録のでも、M15枠*18である「基本セット2020」収録のでも、もちろん「イコリア:巨獣の棲処」収録のでも使用可能。
そのため『昔から持っているから』とスタンダードでも旧枠カードを使用したり、逆にとにかく最新版のカードで揃える等といった、自己表現の手段にもなる。

特に基本土地は各セット毎に3種類以上入っている事からイラストの種類も多く、そのどれかに統一したりだとか、次元ごとに統一したりとか、一部で限定販売されたレア基本土地*19を使う人も多い。

もちろんスタンダード以外のフォーマットでもこのルールは遵守されているため、「全て旧枠のモダンデッキ」「全て新枠orM15枠のレガシーデッキ」なんてのもその気になれば組める。
カードの言語もこの「どのセットに~」の範疇であり、日本語版と英語版を混ぜて使っても、極論59枚日本語の中に1枚だけフランス語版や簡体字中国語版を挿しても問題ない。日本語名あるのに英語名でばかり覚えられてるカードもあるし

流石に日英以外の言語のカードを日本で使うと相手に嫌がられる可能性が高いので、その二言語以外は使わない方が安全。海外客も来るグランプリ以上の公式大会に出ようと思っている人は英語版統一が理想。
『どーしても日本語版と英語版だけじゃ揃わない!』という場合、日本語版のオラクル*20を書いた紙を用意し、『これはこういうカードです』と、出したカードに重ねて使うのが望ましい。

先述したようにMtGの基軸に据えられているフォーマットとあって、カードプールの狭さ(と新しさ)に由来する必要予算の低さとはじめに覚えるべきカードの少なさから初心者にも勧めやすく、公式プッシュもアツい。
ただし大会が多いぶん、賞金が掛かる「公式大会」は海外からの出稼ぎ客まで集う魔境となっており、その点を嫌うプレイヤーにはあまりオススメされない。
もちろんショップレベルの「公認大会」であれば魔境とまでは行かないが、神決定戦スタンダード部門や、公式大会直前の大手ショップ大会のように、魔境レベルのプレイヤーが集まる公認大会もあるので要注意。
また、2020年10月頃までの直近1年で禁止カードが頻出し、以降はMtGA参入による環境解析の高速化によりメタの固定化、加えて強烈なアグロ志向からかカードプールが大味気味となってきた事もあり、風当たりが非常に強い。

【スタンダードの先】

スタンダードでは先述したローテーションにより、MtGに入るきっかけとなったようなお気に入りカードのスタン落ちはよくあることである。
そういったカードを使い続けたい人向けに、スタンダードと別にローテーションの無いフォーマット、所謂下環境が存在する。
以下には代表的なものを挙げる。

公式サポート中フォーマット


  • パイオニア
ラヴニカへの回帰(2012年10月発売)以降のエキスパンションと基本セットに収録されたカードが使用可能。後記のフロンティアより約2年分、使える範囲が広い。
「スタンダードとエターナルの中間であったモダンが、セットの増加に伴って使用可能セットがエターナルに寄りすぎ、その役割を担いきれなくなってきた」という状況を受け、モダンとスタンダードの中間として公式に制定されたフォーマット。
禁止カードについては制定された2019年の間、調整の意味も兼ねて毎週更新されていた。
その後2020年から本格始動。2月のプレイヤーズツアー(旧プロツアー)やグランプリからは公式大会でも採用されている。

  • モダン
カード枠(フレーム)のレイアウトが所謂旧枠から新枠へ変わった第8版(2003年7月発売)以降の基本セットとエキスパンション(、モダンマスターズ)、モダンホライゾンに収録されたカードが使用可能。
2011年5月からの試験運用の後、同年8月に制定されたフォーマットで、禁止カードの選定基準は安定して3ターンキルが出来るか否か。
再販が少なくかつ4積みされやすいカードともなれば余裕で1枚1万を超えるが、エターナルと比べればそれでも遥かに安上がりであり、上述のパイオニアの歴史が浅い事もあってか、フォーマット別で見たプレイヤー人数は多い方。

  • レガシー
一部の禁止カードと使用不可カード以外、MtGのカードとして印刷された全てのカードが使用可能。他タイトルで言えば遊戯王OCGの大会ルールやデュエマのアドバンスが近い。
2004年9月20日にタイプ1.5と置き換わって制定されたフォーマットで、禁止カードの選定基準は安定して2ターンキルが出来るか否か。
ここまでくると再録禁止カード*21の多用からデッキが札束化し、盗まれようものならほぼ社会問題になる。そんなフォーマット達、所謂エターナルの入り口の一つであるレガシーを超えるのが……。

  • ヴィンテージ(2004年9月19日まではタイプ1)
1デッキ1枚の制限カードはあっても、カードパワーを理由に禁止された(事のある)カードが《夢の巣のルールス》しか存在せず、その他はMtGであることを放棄しているようなヘンテコカードと使用不可カード以外の全てが使用可能な真の魔境。使用可能カードの種類数も公式フォーマットで一番。
デッキが 同じ厚さの1万円札より高い 、具体的に言うと安物のデッキですら「60枚中必須級の9枚(所謂パワー9)だけで約150万。+残り51枚も1枚3万程度の取引」=デッキ一つで小型車が買えるレベルというのは当たり前。
もしカードの盗難等があった場合大問題に発展するため、大会には当然の如く警備員が配置される。
ただプレイヤーにとっては「新規参入があまりにも少なすぎる」という理由もあり、自分が見ている所であれば沼へのご招待とばかりに気軽にデッキを貸してくれたりする人も多い。

おかげで デッキ一つで時価数千万円・顔見知りによるデッキ強盗殺人 が発生、などの事例もある。
ここまで来るとプレイヤーも壊れており「一度組めれば制限カード改定の回数がレガシーより少ない(=1つのデッキをそのままでより長く使える)分逆に安い」「仮にP9買っても売ればそれ以上の値段で帰ってくるから資産に計上できる」とか言い出す始末。
もはや億万長者が資産目当てで購入する芸術品であり、『遊べる株券』と揶揄されるのもむべなるかな。
その性質上、Tier1デッキの複数所持は難しく、「Aさんはエルドラ、Bさんはオース、Cさんはサルベイジャー」と、名前だけで使ってるデッキを特定されるのもほぼ当たり前。

なお、レガシーとヴィンテージはこれまで時折言われていた「エターナル」に分類され、最新収録セットによる使用禁止指定が無い*22
この分類方法は2011年以前に「スタンダード&エクステンデッド(廃止済み)&ブロック構築(廃止済み)」と「レガシー&ヴィンテージ」で強さの指標となる「レーティング」が別部門集計だった名残(注:モダンとパイオニアは制定前だったので名前が載っていない)。
そこから転じて、最新収録セットによる使用禁止指定が無いフォーマットを『エターナル』、そのカードプールを『エターナルプール』と総称・呼称する事もある。
現実での参戦が厳しいぶん、Magic Online(MO)上では非常に人気の高いフォーマット。

  • ヒストリック
MtGA限定フォーマット。
MtGAでリリースされているすべてのカードが使えるフォーマットだが、2021年3月現在は概ねカラデシュ以降+α*23が使用できる。
現状はパイオニアとスタンダードの中間のようで少し違うカードプールが楽しめるフォーマットになっているが、このフォーマットはアリーナで実装されているカードが全て使える都合、 過去へも未来へもカードプールが拡充される 特殊なフォーマットになっている。
当面はパイオニアリーガルのカードを全て含むようにカードプールを拡充していく予定とのこと。

禁止されていない、コモンで収録されたことのあるカード全てが使用可能。プール的にはエターナルだが、イベント規定上では構築にもエターナルにも含まれていない。元はMOなどで非公式に扱われていたフォーマットだったが、テーブルトップでプレイする人も多かったため、2019年6月28日に共通フォーマット化した。
たかがコモンと侮るなかれ、MtGの長い歴史上、コモンでもパワフルなカードはかなり存在し、実際にそのゲーム速度はレガシーに匹敵する。
安上りで熱い勝負ができるとあってMtG初心者でも参入しやすく、変わった勝負がしたい通な上級者にもおすすめ。他では全然目立たないあんなカードが、意外な活躍をすることもしばしば。で、ごく一部はコモンの癖に高騰した。
詳しくは当該項目参照。

  • 職工
MtGA限定フォーマット。
スタンダード(ヒストリック職工ならヒストリック)の範囲でアンコモンとコモンのカードのみが使用可能。
こちらはカードプールがスタンダード(orヒストリック)に制限されている上、アンコモン以下でもスタンダード同様のデッキが組めるカード*24は追加で禁止されるため、ゲーム速度は控えめ。
Arenaではアンコモン以下のワイルドカードが充分な量手に入る仕様になっているので、こちらもデッキを組むための予算は低い。
テーブルトップやパイオニア以下のカードプールでは公式にサポートされていないが、Pauper以上構築以下のフォーマットとして仲間内で楽しんでみるのも一興だろう。

多人数戦として最もメジャーで、公式でもよくフィーチャーされる、要はMtG版バトルロイヤル。日本国外では欧米圏を中心に通常構築(≒スタンダード~ヴィンテージ)を差し置いて人気。
公式とも非公式とも言い切れない、一応「ガチ大会では扱わないが公認大会としては開催可能」と公認ではあるカジュアル変種フォーマット。
ルールは非常に独特なので、該当項目参照。禁止カードはレガシーに近い、統率者戦特有のリストを使っている。
更なる変種フォーマットも最初から1VS1の「デュエルコマンダー」、土地以外の各マナ総量3マナ以下&メインデッキ50枚の「タイニー・リーダーズ」と逆に5マナ以上限定の「ヒュージ・リーダーズ」、スタンダードプール&デッキ60枚の「ブロール」、等々多種多様。

  • 双頭巨人戦
2VS2のチーム戦。
手札やクリーチャー(頭)は共有しない(2つある)がライフ(体)は共有(1つ)。ゆえに双頭巨人。呪文や能力の対象に味方を取ってフォローするプレイも可能。
デッキも「同名のカードは片方のプレイヤーしか使えない」ため、いかに色を被らせる事なく役割を分担出来るかがキーポイント。

  • 3人チーム戦
こちらはAはA、BはB、CはCと1VS1を3人で分担し、2勝した方がチームとして勝ちというタイプ。国別対抗戦のワールドマジックカップで毎年使われていた。
3人が同一フォーマットのパターンと、スタンダード+モダン+レガシーの2パターンが有る。
3人が同一フォーマットの場合、双頭巨人戦同様に、同名のカードは1人しか使えないというルールのため、チームスタンダードやチームモダンではどのデッキにどれを入れるのかが非常に悩ましい。スタンダードではデッキの選択肢自体が少なく、またその選択肢内で同じカードが使われている事が多いため。モダンでは多色デッキが多いのでフェッチランドの配分が重要に。

  • モミール・ベーシック
「Momir Vig, Simic Visionary Avatar」を用いて行う特殊なフォーマット。
「Momir」は1ターンに一度、任意のマナと手札一枚をコストに支払ったマナと同等のマナ・コスト*25を持つランダムなクリーチャーのトークンを生み出すことが出来る。

デッキに入れられるのは基本土地のみで、「Momir」の能力を起動することで生み出されるクリーチャー達を使って相手を倒す……、という一見するとかなり地味なフォーマットに思えるかもしれない。
しかしMomirによって生み出されるクリーチャーは{{古今東西、これまでのMtGで生まれたあらゆるクリーチャーからランダムに選ばれる}ため、
ヤバすぎるデメリットを持つクソクリーチャーを引き当てて悶絶することもあれば、逆に普通なら見向きもされないクソクリーチャーが大化けしたりと、このフォーマットにしかない中毒性を秘めている。

特に「7マナで起動して《触れられざる者フェイジ》を引き当て即死*26」というのはあるある過ぎるネタ。
あと「一生1/2から成長しない《タルモゴイフ》」なんてのも*27
ストレージからクリーチャーをかき集めてコスト毎に分別すればテーブルトップでも一応可能だが、完璧なプレイにはやはりMOでのプレイが望ましい。


リミテッド部門(両者公式フォーマット)。

  • シールド
基本は未開封のカードセット6パックをその場で剥き、40枚以上のデッキを作る。
基本土地に関しては氷雪土地と《荒地》こそパックから出てきた物に限るが他は何枚でも外から入れられる上、通常構築にある4枚制限が適用されない。
最も運要素が強く、通常6枚の(神話)レア枠から何枚「出たら勝ち」と言えてかつ使える色のカードを引くかの勝負と言っても過言ではない。
レア枠から《機知の戦い/Battle of Wits》とか《無限への突入/Enter the Infinity》とか、Foil枠*28から基本土地が出たら泣くしか無い。筆者はどれも喰らったことがある。
全員同じカードプールで構築するデュプリケイテッド・シールドや、12パック剥いて40枚以上で構築するスーパー・シールド等、こちらも変種が豊富。

  • ブースター・ドラフト
「剥いたパックから1枚取る→取らなかったカードを隣の人に渡し、逆の隣の人からカードを受け取る→以降渡されたカードの束から1枚取って隣に回す」を3パック分、計45枚をピックし、それと基本土地で40枚以上のデッキを作る。カードプールの作り方以外、ルールはシールドと同様。
自分が取らなかったカード、人から回ってきたカード内容から他の人のカードカラーを予測できるため、戦う前から戦略が渦巻き、プロ曰く「一番MtG力が問われる」との事。
シールドより多いパック数*29から自分が必要としやすいカードを選べるため、同じパックでのシールドよりデッキのパワーが高くなりやすい。
基本的には卓内で協調して全員のデッキを強くしようとするのだが、どこで裏切って人にカードを使わせないかという点まで勝負内容。

ちなみに大会出禁世界王者渡辺裕也は「45枚全カードのピック順とピック方針、何枚目で何と何の2択で迷ったか」をすべて記憶しているとか。
変形版に本来やらない組み合わせでブースター・ドラフトするカオス・ドラフトが、殆どのグランプリのサブイベントとして定着。
また非公式フォーマットながら世界選手権でも使われた「一定のカードプールから15枚を引き抜き、それをパックの代わりとして使う」キューブ・ドラフトもメジャー。
特にキューブ・ドラフトはMOにて、 パワー9と十手と神が飛び交う お祭りイベントである「ホリデー・キューブ」が年末に恒例行事として開催されている。


非公式フォーマット

  • カジュアル
お互いの承諾の元でなら何でも使用可能。
ローテーションに一切影響されないのとスタンダードの信用が揺らいでいる故、初心者がMtGに入るならスタンダードよりもこちらの方が良いと主張する人も近年増えつつある。
当然の事ながら公式フォーマットではなく、また行き過ぎると0キル1キル上等となりかねず、その線引きでもこれまた揉めやすい。

基本的に禁止・制限カードはヴィンテージやレガシーに準拠するが、これすら取り払ったパターンは TYPE0 と呼ばれる*30
4枚制限を廃し、コンスピラシーの策略カードまで組み込んだTYPE0デッキともなれば、 先攻取った人の勝ち レベルのパワーを有しうる。

非公式フォーマットの中では(カジュアルを除けば)最もメジャー。
簡単に言えば「ぼくのかんがえたさいきょうスタンダード」の範囲でデッキを組んで対戦する。
昔のスタンダードで輝いたカードを活躍させやすいという層を中心に人気。
地味に公式でも似たルールが採用された事がある。詳しくは該当項目参照。
ブロック制廃止などから、今だとカードプールをどうするかでちょっと揉めやすい。

  • フロンティア
MtG界隈の大手カードショップ「晴れる屋」と「BIG MAGIC」が共同提案し、パイオニアの制定までその立ち位置にあったフォーマット。
モダンに倣い、カード枠が再び変更された基本セット2015以降のエキスパンションと基本セットが使用可能。
2021年2月時点で禁止カード、制限カードが存在せず、金玉宝船の巡航/Treasure Cruise》と《時を越えた探索/Dig Through Time》とイニ影の墓地落としが併用出来る事も含め、結構えげつないデッキが使用可能。
《血染めの月/Blood Moon》が無い上に友好色フェッチランドが使える事もあり、3~4色デッキを遠慮なく、事故もそう気にせず使えるのも魅力。
前述したようにパイオニアの制定を受け、2019年10月を以て大会開催は終了した。

  • オールドスクール
リミテッド・エディションアルファ、同ベータ、アラビアンナイト、アンティキティー、レジェンド、ザ・ダーク で英語版として印刷されたカードのみ使用可能 という鬼畜縛りフォーマット。
これではあまりにも参入しづらいとして、ほとんどは使用可能セットにアンリミテッドやフォールン・エンパイアを加えたり、他言語版やコレクターズ・エディションを容認している。
現在は「再販でも良いけど絵は最古のセットの絵でかつ旧枠のやつ(例外2枚あり)」なら使用可能というルール(CFBルール)が主流の模様。

禁止・制限カードは主催者にもよるが黎明期のヴィンテージのそれに近く、アンティ関連のカードや《Chaos Orb》などのMtGである事を放棄しているカードが使えてしまうことも。
原形ルールはプレイする以前にそのためのカードを揃えられないという完全な神々の遊びだが、CFBルールならデッキを選べば現実的な金額で参戦できる。
なおゲーム自体は意外にもスローペースで進む。カードプールの関係でコンボパーツがほとんどなく、クリーチャーの質もそこまで高くないことが主因。

  • 旧枠モダン
旧枠時代初出かつモダンリーガルのカードのみ使用可能 *31なフォーマット。ぱっと見レガシーかヴィンテージなのに実はモダンという不思議な感覚が味わえる。
何気ないコモンが再録されてモダンリーガルになるだけで激震が走る など意外と奥深い(?)のかもしれない。
日本発祥であり、通常のモダンよりも安く参入できることもあってカルト的な人気を集めつつある。
モダンホライゾンをモダン以上に注視しているだろうフォーマット。

  • Penny Dreadful
MO限定フォーマット。
MOにおいて0.02tix(≒2円)以下で手に入るカードのみが使える超安上がりフォーマット。
カードプールが目まぐるしく移り変わる*32ため、デッキを組むには専用のサイトを見る必要がある。
0.02tix以下でさえあれば《宝船の巡航/Treasure Cruise》とか《ネクロポーテンス/Necropotence》といったぶっ壊れカードすら使え、更に圧倒的に安い為、じわじわ人気を延ばしている模様。
もともとは0.01tix以下だったのだが、イコリア:巨獣の棲処が追加されたシーズンで、0.01tix以下のカードが5000枚を下回る事から2倍になった、それでも1枚2円以下とこの上なく揃えやすい。

  • タワーマジック
所謂カジュアルでしか出来ない、MtGの原則ガン無視フォーマットで一番メジャーだろうフォーマット。
適当に作った数百枚(枚数は適当)、土地抜きのデッキを共有ライブラリーとして、マナはデュエマのように「すべてのカードをその色のマナが出る土地として使える」「多色カードを土地として使う場合はタップイン」というルールでプレイする。
共有ライブラリー故にサーチカードは抜いておいた方が無難。特に「土地を持ってくる」系のカードは何を持ってくるんだという話になる。
プール構築の感覚はキューブ・ドラフトに近く、ちゃんとバランスを考えてタワーを作ると意外に面白いとか。
シールド戦の後に、6パック分をタワーにするってのもあり。

廃止フォーマット

話題としてはちょくちょく出てくるので、簡単に明記。
  • タイプ1.5
現行のレガシーの位置にあったフォーマット。違うところは「タイプ1(現ヴィンテージ)の制限&禁止カードがそのまま禁止カード」という雑な1点のみ。
タイプ1がヴィンテージとして名称変更されたタイミングで、レガシーと置き換わる形で廃止された。

  • エクステンデッド
4ブロック+3基本セットで行われる拡張版スタンダード。年1回スタンダードと同じタイミングでローテーションもあり。タイプ1.5の延長で「タイプ1.75」と呼ばれる事も。
途中でルール改正があり、以前は8ブロック+4基本セット、ローテーションは3年に1回と、ちょっと古いカードがメインのフォーマットであった。
プレイ人口の減少とモダンの制定で役割を終えたと判断されて廃止に。

  • ブロック構築
1ブロック(3エキスパンション)のみで構築するフォーマット。Magic Onlineではさらに1つの基本セットのみで構築する、基本セット構築がサポートされていた。
1ブロックが2エキスパンションとなってからは公式大会*33での採用が行われず、ブロック制の廃止と共に完全に役割を終えた。
一応公式大会の採用が無かった時期でも、個人やショップレベルのイベントであれば開催する事は可能だった。集まるかどうかは別として。

【基本ルール】


  • 1.デッキ
メイン60枚以上、サイドボード最大15枚を、基本土地以外は最大4枚まで入れて構築する。最初期は4枚制限が無く、メインの下限も40枚であった。
テーブルトップにおいては上限が無いため、メイン240枚なんてタワーデッキで大型大会に出た人も。*34


  • 2.勝敗条件
初期ライフ20点でゲームが始まり、ライフが0以下になるか、ライブラリー(山札)が0枚のところからカードを引こうとする(ライブラリーアウト)か、毒カウンターを10個以上置かれるとゲームに敗北する。
もしくは誰かがカードに「勝利する」と書いてある特殊勝利条件を満たすか、「敗北する」と書いてある特殊敗北条件を満たすなどして残りプレイヤーが1人となったときにもゲームが終わる。

  • 3.ゲームの始まり
初期手札は7枚。土地ゲーとあってマリガン*35があり、基本セット2020期のルール改正以降は何度目のマリガンでも最初に7枚引き、キープ決定後にマリガン回数と同じ枚数の手札をライブラリーの下に望む順番で置く、というルールになっている。

なお、この通称『ロンドン・マリガン』までには
最初期:無し
初期:手札がノーランドorフルランドの時のみ可能、相手に公開後7枚引き直し*36
パリ・マリガン:任意にマリガン可能。マリガン時の手札公開がなくなり、マリガンするたびに最初に引ける枚数が1枚減る。
バンクーバー・マリガン:マリガン時の手順はパリ同様で、キープ宣言後、手札が初期枚数より少ない*37プレイヤーはライブラリトップを見てそれをトップかボトムに置く*38
という変遷を辿っている。

対する統率者戦は当初、「引いたカードから不要なカードを追放した後、その枚数-1枚を引く。これをキープまで繰り返した後、追放したカードをライブラリーに混ぜてシャッフル」という所謂「部分的パリ・マリガン」が採用されていた。
しかし通常ルールでのロンドン・マリガン採用以降はそれへ「1度目のマリガンをマリガンした回数に計上しない」というフリー・マリガンを付け足したものを採用しており、カルドハイム期現在も採用されている。これは他の多人数戦でも共通。


  • 4.ターンの進行
a.アンタップ・ステップ
b.アップキープ・ステップ
c.ドロー・ステップ(1ターン目の先攻のみ省略)
d.第1メイン・フェイズ
e.戦闘フェイズ
f.第2メイン・フェイズ
g.終了ステップ
h.クリンナップ・ステップ
といった流れで進行。
インスタントでないカードをプレイするのはメイン・フェイズ中かつスタックが空の時(ソーサリー・タイミング)にしか行えない。
土地は1ターンに1枚のみ、手札から戦場に出せる。


<用語>(2021年現在)


(ゲーム領域)

  • デッキ
内訳は基本ルールにある通り。2勝(以上)先取のマッチではゲーム間にメインデッキとサイドボードの間でカードの入れ替えを行える*39
入れ替えと書いてあるが、サイドボードから入れるだけ入れてメインから抜かないというのも適正。具体的には「メインが60枚以上、サイドが15枚以下」を満たしていればその中でどう入れ替えてもOK。例えば相手がライブラリーアウト狙いなので、サイドボード全入れの75枚デッキでゲーム2を戦うなど。
ゲーム中はメインデッキの内、所謂山札は「ライブラリー」と呼ばれる。
ストーリー上では「書庫」などと呼ばれ、魔導書を収めた本棚として表現される。

  • 手札
7枚までしか他プレイヤーのターンに持ちこせない*40。もちろんカードの能力で無制限になったり5枚までになったりする。
ストーリー上では「魔導書」などと呼ばれ、プレインズウォーカーが書庫から取り出した魔導書や、持っている知識の量として表現される。
そのためストーリー上での「知識」とは、ゲーム中では基本的に手札のことである。

  • 戦場
所謂フィールド。ルール上は全プレイヤーで1つを共有している。

  • 墓地
文字通り墓地。使用したソーサリーやインスタント、破壊されたパーマネントなどが置かれる。
しかし【ドレッジ】や【リアニメイト】といったここからクリーチャーを呼び戻すのが勝ち手段のデッキにとっては第二の手札まるでデジャヴュだな
ヴィンテージでの【ドレッジ】ともなればあっという間に「ライブラリーの枚数<墓地の枚数」となる。
他には自分のライブラリーをわざと落とし、ライブラリーアウトor残りライブラリーごくわずかという状況から出したor出ているパーマネントの能力で特殊勝利するデッキもある。

  • 追放領域
ゲームから追放された(かつてのオラクルでは「取り除かれた」)カードはここに置く。他TCGでは除外やロストゾーンが相当する。
ここから使えたり、ここのカードをゲームに引き戻すカードはほぼ無い。第二の墓地にするのが厳しい再利用の最も困難な領域である。
続唱やブリンクのように「一時的に退避させて、すぐに特定の場所に戻す」というニュアンスでその退避先に一瞬だけ使う場合もある。
近年では赤を中心に呪文や能力で主にライブラリーからカードをここに置き、それを(一定期間の間)プレイできるという『衝動的ドロー』を行うことが増えてきている。

  • 統率領域
統率者戦で統率者を置くスペース。
墓地でも手札でも追放領域でもライブラリーでも無いので、専用のスペースが設けられている。
一部のカードにこの統率領域を参照する物がある。
統率者を用いないフォーマットではプレインズウォーカーでの奥義などで出る事のある「紋章」の置き場所にしか使用されない。

  • スタック
呪文を唱えたり能力を使う際、処理待ちになる部分。
呪文や能力はこのスタックに積まれていき、両者が呪文を唱えたり能力を起動しないと合意した時点で上から処理(解決)される。
このスタックは1つ解決するごとに、新たに呪文や能力を乗せる事が可能
打ち消せない《対抗呪文》である《最後の言葉》がカウンター合戦に弱いというのはこれが理由で、「《稲妻》→《対抗呪文》→《最後の言葉》」までスタックに積み上がったら、《最後の言葉》のみ解決、《対抗呪文》が打ち消されてスタック上が《稲妻》のみになった段階で、もう一度《対抗呪文》などのカウンターを唱える余地があるからである。
スタックを理解しててもたまにバグのような挙動が起こる。
《師範の占い独楽》には「ライブラリーの上から3枚を見て並べ替える」「ライブラリーの一番上のカードを引いて、《師範の占い独楽》を一番上に置く」という2つの能力を持っているが、
先に前者の能力を起動、解決を開始する前に後者の能力を起動してライブラリーの一番上に《師範の占い独楽》を置く、そこから前者の能力を解決し始める事により、ライブラリーの2枚目か3枚目に《師範の占い独楽》を仕込む事も可能である。
更に前後前の順で起動した場合、「ライブラリーの上3枚から任意の1枚を引いて、《師範の占い独楽》と残りの2枚を好きな順番でライブラリーの上に置く、となる。
【アイアンワークス】というデッキでは、これ以上にバグ臭い挙動を起こしていて、あまりにも難解かつ大会運営を阻害するレベルで遅いデッキだったためにモダン禁止となった。

(カード・タイプ)

  • クリーチャー/Creature
プレイヤーが召喚し、手下とする被造物。ごく一部を除いてエルフやゴブリン、吸血鬼といった種族を少なくとも1つ*41持っており、職業と合わせてそれらはゲーム中においてクリーチャー・タイプと呼称される。
一部はストーリー上での重要人物をカード化した 『「伝説の」クリーチャー』 であり、それらは「レジェンド・ルール」により 1種につき1体までしかコントロールできない 代わりに基本的に強力。
某覇者とかヤーグルとかネタにしかならない伝説のクリーチャーもいるのはご愛嬌。

  • 土地/Land
MtGのそうたる所以の一つともされるカード。事故の大体はこれの引きや偏りが極端。土地岡さんとかネタにされる人もいる。
1ターンに1枚しかプレイできない。基本的に、だが。
プレイヤーはこれからマナを生み出す。かつては自力ではマナ出せない土地も出ていたが、現在はMtG全体の方針として「マナ能力を持たない土地は作らない」となっているため、最低でも無色マナは出せるようにデザインしている。
伝説の土地もある。

  • ソーサリー/Sorcery
使い切りの呪文その1。
自ターンのメインフェイズ中かつスタックが空の時にのみ使用可能な代わりにマナ効率が良く、派手な効果を持つものも多い。
伝説のソーサリーは長らく概念上の存在だったが、ドミナリアでようやく登場した。
これは伝説のパーマネントをコントロールしていないと唱えられないというものであり、そこは他の伝説のカードと異なる。

  • インスタント/Instant
使いきりの呪文その2。瞬速を持つソーサリーになりそこなった
優先権さえ回ってきていれば相手ターンや戦闘フェイズ等、好きなタイミングでスタックの状態を問わず使用可能な為、取り回しに優れる。
その分ソーサリーに比べて効果が控え目だったり、限定的な傾向が強い。
打ち消し等はルール上全てインスタント・呪文であり、その他はパンプなどの堅実な効果が中心。

  • アーティファクト/Artifact
特殊なアイテムや機械など。所謂置物その1。後述のエンチャントに比べ、自身をタップしたり生け贄に捧げて起動する能力(起動型能力)を持つ傾向が強い。
クリーチャーにつける「装備品」や操縦者が居ないと動かない「機体」など、サブタイプも様々。
ゴーレムのようなクリーチャーでもあるカードも、そしてやはり伝説のアーティファクトも存在する。

  • エンチャント/Enchant
結界などの持続する呪文。所謂置物その2。前述のアーティファクトに比べ、常に発動する能力(常在型能力)を持つ傾向が強い。
他のカードに付ける「オーラ」であるエンチャントも、クリーチャーでもあるエンチャントも、くどいようだが伝説のエンチャントもある。

  • 部族/Tribal
クリーチャーではないカードにクリーチャー・タイプを持たせるためのカード・タイプ。
基本的に併せ持った他のカード・タイプと同じ挙動をする。
例えば「部族ソーサリー・ゴブリン」であればソーサリー・カードとしてもゴブリンとしても扱われ、「墓地からソーサリー・カードを手札に戻す」はもちろん「墓地からゴブリンであるカードを手札に戻す」でも回収可能。
一時期使われたが、ウィザーズとしてはもう使いたくないとのこと。

元々はプレイヤーの事のみを指していた。
ストーリー上では「探求者」や「冒険者」とも呼ばれる、「プレインズウォーカーの灯(Planeswalker's Spark 単に「灯(The Spark)」とも)」が灯った人。
平行世界の一つであるPlane(次元)を渡り歩く者(walker)という意味。
プレインズウォーカー以外は基本的に次元が複数あるとは思っていない。

プレインズウォーカーの中には舞台となった世界(作中では次元)のその時代に居合わせる者もいる。
そういう者は(ごく一部の例外を除いて)プレインズウォーカー・カードとしてゲーム内に収録される。
ただしプレインズウォーカーというカード・タイプはローウィン(2007年10月発売)まで無かったため、それ以前では代わりに伝説のクリーチャーとして収録されている。
プレインズウォーカーは当初、レジェンド・ルール以上に厳しい制限*42があったが、
イクサラン期のルール改正で他の伝説のパーマネント同様の扱いとなり、それ以前のプレインズウォーカーも伝説のプレインズウォーカーへオラクルが更新された。
要は神ジェイスと神童ジェイスが同時に出ているどころかそれが敵味方それぞれから睨み合う形勢もありえるようになった。

上にもあるように、一応プレイヤーもプレインズウォーカーだが、「プレインズウォーカーを破壊する」の効果で敗北させることは出来ない。
ただし「プレイヤーを破壊する」は有効らしい(銀枠だけど)。
なお、この破壊に対応して「プレイヤーを再生する」「プレイヤーに破壊不能をもたせる」も一応有効とのこと。両者とも該当するカードはないが。


ソーサリーとインスタント以外は戦場にある間、「パーマネント」と総称され、扱われる。たとえば「土地でないパーマネント」と言うと戦場にあり土地でない、クリーチャーかエンチャントかアーティファクトかプレインズウォーカーであるパーマネントを指す。
そして土地以外のカードは全て「呪文」である。スタック上にあるなら尚更。
他のTCGを知る人はクリーチャーやアーティファクトなども呪文である事に違和感を覚えるかもしれないが、呪文を唱えてそれらを生み出す、と解釈すれば合点がいくだろう。
実際、マジック公式サイト内に『マジックの世界では、あなたは魔法使いになり壮大なファンタジー世界の主人公。呪文を駆使して相手と戦います。(原文ママfrom日本公式ウェブサイト・遊び方)』との文章があったり、
最初期のクリーチャー・カードに「○○の召喚/Summon ○○」と表記されている等、上述の「何かを生み出す呪文」という解釈にぴったり合致する。
なお、遊戯王デーモンの召喚はMtGの《奈落の王/Lord of the Pit》とこのフレーバーを元ネタとしたカードである。


<MtGの大原則>


“カードはルールに勝つ”

他の大原則*43は割愛するが、これだけはMtGの面白さを語るにあたって外せない。理由はその他の項に少々。

実際、多くのカードはルールを超越・書き換える能力を有している。それはささいなものから、ゲームを破壊しかねない強大なものまで様々。
例えば

白金の天使
あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。

……むちゃくちゃでしょ?
でもこいつ自体はアーティファクトでもあるから壊されやすいし、タフネスも4だから死亡しやすい。
だが何らかの方法で破壊不能*44と被覆*45か呪禁*46を持たせるとほぼゲームセット*47
そんなドヤ顔コンボを決めるのもMtGの楽しさの一つだ。

ちなみに逆もおり

深淵の迫害者
あなたはゲームに勝利することはなく、あなたの対戦相手はゲームに敗北することはない。

……こっちもむちゃくちゃだが、本体が4マナ6/6飛行トランプルと中々パワフル*48
これで序盤から相手を攻撃し、相手のライフがマイナスになった所でこれを能動的に処分する、という戦法を取れば十分にエースカードと言える。
相手からしたらこれに殴られながら守らなければいけないという謎の展開になる。

他にも「ソーサリーをインスタントと同様のタイミングで唱えられる」や、それに対抗した「ソーサリーを唱えられる時にしか呪文を唱えられなくする」等、ルールを基本原則から覆すような能力はたくさんある。
あんまり歪めるようだと銀枠でしか出せなかったり公式な使用が完全に禁止されるが。

魅力的な特殊勝利条件
  • 「死闘により死屍累々。はい、勝利!」
  • 「とあるクリーチャーに触られると『お前はもう、死んでいる』
  • 「5色土地と生物がそろえば何でもできる。だから戦は(中略」
  • 「俺たち四つ(同カードです)が全部出たら何でも(以下同文」
  • 「狂人が作った扉を、うすのろが開いてしまう。そしてうすのろはやがて考えるのをやめる」
  • 「世界なんて争いも罪もいっぱい!じゃあみんないなくなればいいじゃない!」
  • 「ライフ1?山札0?残念、俺の勝ちだ。このカードがあるからさ!」
  • 「ギルドも思想も関係ない!争いは辞めてみんな仲良く!~HAPPY END~」
  • 「信心の力で未来はすべて見通した。あなたの未来はもう来ない」

こっちもそそりそうな敗北条件
  • 「ライフロスが嫌?じゃあ山札でいいよ。空になったら負けるけどね!」 (※元祖です)
  • 「インチキはだめよ!ちゃんと手札から召喚してね!」
  • 「ライフ13になったら負けね!何故って?13って忌み名だからね!」
  • 「マナ後払いでいいよ!ただし支払わなかったら死ぬけどね!」
  • 「三つ願いを叶えてやろう。ただし四つ目でお前の命を頂く」
  • 「Time is money.追加ターンはそれだけ価値のあるものだ。そのターンで勝てよ?」


自分も相手もそんなカードを使えるなら、静かにゲームが進むわけも無く。
  • 地ならし屋+明日の標= 「ずっと俺のターン!」
  • 通電式キー+Time Vault= 「1ターン目からずっと俺のターンするけどいいかな?」
  • ベルチャー= 「1ターン目だけど50ダメージだぞ、死ね」
  • ストーム= 「1ターン目から2点ドレイン10発だ、死ね」
  • クロノステイシス= 「ゆっくり死んで逝ってね!」(別名「ずっとお前のターン」)
  • 玉虫アルター、MoMa= 「ソリディアで貴様の精神力を蒸発させたる」
  • 感染= 「一撃毒殺」
  • バベル= 「デッキの残り枚数200枚あるから僕の勝ちです」
  • MUD= 「MtGさせない」
  • 双子= 「とりあえずクリーチャー1億体でアタック」
  • Super Crazy Zoo=「対応して《稲妻》打ちます、 自分に
  • the spy= 「自分のデッキ土地入ってないんで全部墓地に落としますね」
  • Doomsday= 「5枚を詰将棋するのが楽しいんだよね」
  • 続唱計略=「追加ターン!相手の場札を6枚吹き飛ばす! ちなみに今は2ターン目だ

以上が簡易的なゲーム説明と、特徴が強烈なデッキの解説である。


<各色の特徴>

MtGは土地からマナを生み出して戦う。土地毎に生み出せるマナの色は決まっており、デッキの特徴のおおよそはその色から決まる。
以下にそんな色の色々な特徴と代表的なカードをそれぞれ紹介する。



白/White

白は正義や秩序、平和や平等などを司る色であり、対応する基本土地は「平地」。
5色の中で最もバランスのとれた色であり、白ウィニーのような超短期決戦デッキから、神の怒りなどの全体除去をも駆使する究極のコントロールデッキまで、白なら単色でも組める。

しかし逆に言えば器用貧乏になりがちで、また平等も重んずる色とあって一方的かつ瞬間的に大きくアドバンテージを稼ぐのが苦手。そのため一見するとマナレシオの良いカードも、選べる対象などの条件に阻まれがち。

とはいえトークン生成にライフ回復、エンチャントの破壊、(一時的)追放、そして全体除去は得意であり、クリーチャーも飛行や先制攻撃、二段攻撃(先制攻撃と普通の攻撃で2度ダメージを与えられる)に絆魂(与えたダメージ分ライフを回復)、警戒(攻撃に参加してもタップしない)を持つものが多く、横並べしやすいなど質はまずまず。
そのクリーチャーのタイプは天使や騎士など、神聖さを感じさせるものが多く、人間も多くは白。

代表的な記事ありカードはサバンナ・ライオンセラの天使剣を鍬になど。
代表的なPWは正義を守る誇り高き「ギデオン・ジュラ」、……は惜しくも死亡しており、現在は「黄金のたてがみのアジャニ」や「エルズペス・ティレル」などの辺り。

理想:秩序統一
人間:騎士・兵士・執政者・クレリック
弱点:行き過ぎた全体主義・教条主義


青/Blue

青は精神や知識、水や大気などを司る色であり、対応する基本土地は「島」。
様々な呪文を使った駆け引きを得意とし、インスタント以外をインスタント同様のタイミングで唱えられる能力も自前・付与問わず多い。*49

擁するクリーチャーはマーフォーク(≒魚人)やフェアリー、スフィンクスなど、水や空と縁の深い存在が多く、ほとんどは飛行や瞬速などと引き換えにマナ総量当たりのP/Tが控え目
対してドローやバウンス、打ち消しはすこぶる豊富であり、相手を妨害しつつ相手の妨害を躱す、コントロールに分類される陰気臭くて狡猾テクニカルでトリッキーな戦法に長ける。
特に打ち消しは他のTCGだと存在しないかできても非常に高コストな傾向にあり、MtGの華の一つとされる。
その打ち消しを筆頭としたインスタント・タイミングでの攻防が生み出す『対話』は濃厚そのものであり、これを求めてMtGを嗜むプレイヤーも少なくない。そんなプレイヤー達曰く、『青は最もMtGらしい色なのです』との事。

代表的な記事ありカードは対抗呪文選択金玉宝船の巡航など。
代表的なPWは若く陰気な、精神操作魔法の天才「ジェイス・ベレレン」。

理想:全知全能
人間:技工士(工匠)・魔導士(ウィザード)
弱点:頭でっかち・スロースターター


黒/Black

黒は腐敗や死、悲しみや恐怖などを司る色であり、対応する基本土地は「沼」。
スーサイドのように勝利の為なら自分のライフ(命)をも1点まではかすり傷と言わんばかりにコストとし、最終的に勝てれば良いというリスキーかつ破滅的な色でもあり、相手のクリーチャーや手札どころか、プレインズウォーカーまで 直接 破壊できるのが最大の特徴。ただしアーティファクトに触れるのだけはかなり苦手。

クリーチャーにはゾンビや吸血鬼、デーモン、……他に形容のしようがないホラーなど、おぞましい化け物が多い。
そんなクリーチャーにはかつてこそパワー>タフネスな奴が多かったが、最近はそれでは赤と丸被りであるとして、パワー<タフネスな奴と半々気味になりつつある。要は両極端。
代表的な記事ありカードは消えないこだまファイレクシアの抹殺者ファイレクシアの抹消者など。
代表的なPWは偉大なる吸血鬼「ソリン・マルコフ」、……は一時的な退場によりストーリーの本筋から外れてしまったため、現在のメインは若BBAイケメンお姐さん「リリアナ・ヴェス」。

理想:唯我独尊
人間:無頼漢(ならず者)・暗殺者・傭兵・邪術士
弱点:歪んだ力による尻ぬぐいや代償・ボッチ


赤/Red

赤は炎や雷、混沌や激情などを司る色であり、対応する基本土地は「山」。
極めて攻撃的かつ刹那的な色であり、特に火力と俗称される、クリーチャーやプレインズウォーカー、プレイヤーに直接ダメージを与える呪文や能力は黎明期から今も赤に最も多く、性能も断トツ。

そんな具合なのでデッキは体力や持続力に乏しくなりがちで、攻め切れないと息切れしたところをそのまま逆転勝ちされやすい。あとエンチャントに触れるのが凄く苦手。
またできる事がフレーバーの関係で少なく、所謂「衝動的ドロー」「捨ててから引くルーティング*50」の獲得、黒からの「一時的なマナ加速」の移動などはその開拓に苦心した結果の一つである。

所属するクリーチャーはゴブリンやオーガ、ドラゴンが多く、やはりことごとく攻撃的。速攻(戦場に出たターンから攻撃に参加したりタップ能力を起動できる)を持つクリーチャーも赤が一番多く、P/Tはほとんどがパワー>タフネスな所謂「頭でっかち」。
代表的な記事ありカードは稲妻シヴ山のドラゴン火炎舌のカヴーなど。
代表的なPWは情熱と激情の紅蓮術士「チャンドラ」。

理想:本願成就
人間:無政府主義者・傭兵・蛮族・戦闘狂
弱点:視野狭窄・刹那主義


緑/Green

緑は自然や純粋さ、成長や調和などを司る色であり、対応する基本土地は「森」。
土地とクリーチャーの展開を得意としており、序盤からさっさとマナ加速し、相手に先んじて高P/Tクリーチャーをどんどん叩きつけ、
その圧倒的な力で全てをねじ伏せるのはお手の物。

マナ加速をせずともクリーチャーのP/Tが他の色の同マナ・コスト帯のそれと比べどちらも1以上高い事が珍しくなく、能力にしてもトランプルでの余剰ダメージ割り振りを中心に戦闘向きなものが多い。
また、自然の色とあって憎き人工物たるアーティファクトの破壊に長ける他、クリーチャーを介せば大体の事(格闘、パワー依存の火力、最大パワー分のコスト軽減、ドロー、等々)をこなせ、対飛行カードも到達(飛行を持つクリーチャーの攻撃をブロックできる)を持つクリーチャーを中心に多数。

しかしクリーチャーを介さない事、特に相手のクリーチャーやプレインズウォーカーに直接触れる事は不得手で、飛行持ちも5色のうちで最少。
また、デッキも一枚々々に強く依存する所謂グッドスタッフになりがちで、どうにか高マナフィニッシャーを唱えたのに打ち消されたり、出せても攻撃前に除去を食らってそのまま敗北する事もよくある。

代表的な記事ありカードは甲鱗のワーム様、ラノワールのエルフ極楽鳥など。
代表的なPWは自然を崇拝する筋肉ダルマ「ガラク」、……はこれまた一時的な闇堕ち退場を経て代表格から一歩引いているため、現在は「ビビアン・リード」、次いで「ニッサ・レヴェイン」が代表格。

理想:現状維持
人間:修行僧・ドルイド・狩人
弱点:世間知らず・生命最優先(敵までも)


無色

厳密には色ではない(有色として扱われはしない)が一応。対応する基本土地は「荒地」だが、これだけは基本土地・タイプを持たず、リミテッドでの無限支給の対象外でもあり、実際に収録セットが大きく限定されている。
主な無色であるカードはアーティファクトの大部分、エルドラージ一族、一部のファイレクシア、そしてウギン関連。
あらゆる色で使え、色事故の心配もない代わりにカードパワーは抑え気味。だってそうでないとぶっ壊れまっしぐらだし……

またアーティファクトの大部分といってもそのアーティファクトの各色との関係はまちまち。
利用:黒(利用できるものは何でも)・青(技術の結晶)
破壊:緑(自然の大敵)
両方:白(時に秩序の敵時に味方)・赤(壊すのも作るのも大好き)

代表的な記事ありカードはマスティコア引き裂かれし永劫、エムラクール頭蓋骨絞めなど。
代表的なPWはウルザが作った銀のゴーレム「カーン」。



各色は相互に「友好色」か「対抗色」の関係にあり、その並び順はカラーパイ(古くはカラーホイールとも)において白青黒赤緑*51となっている。これを五角形に並べた時、その中でとある色から見て隣り合う2色が友好色、向かい合う2色が対抗色である。
カードの通常の裏面に描かれた5色の点もこのカラーパイに沿って描かれたもの。

傾向として、かつて友好色は複数の色のマナを出せる土地や多色カード等のサポートが充実しており、逆に対抗色はその色を妨害したり、土地渡りやプロテクション等の有利に戦える能力を持つクリーチャーが多かった。
しかし現在は基本的に色数毎のその組み合わせに差を設けずデザインする方針であり*52、これにはデッキ構築の自由度を広げる意味合いもある。リミテッド、特にシールドで対抗色が濃いと割り合い悲惨だったし

とはいえその方針となって以降も、かつてアポカリプスであえて対抗色を強調したり、ラヴニカで友好も対抗も対等に重視したり、あるいはアラーラやタルキールで3色の組み合わせを推奨したように、特定の色数または組み合わせを推奨するセットを発売・存在している*53
現在、2色の組み合わせについてはラヴニカ次元のギルド、ある色とその色の友好色の3色(弧)についてはアラーラの各次元、ある色とその色の対抗色の3色(楔)はタルキール次元の氏族の各名称で呼ばれることが多い。以下はその内訳である。

  • 友好色(共通志向)→白青=アゾリウス(支配)、青黒=ディミーア(狡猾)、黒赤=ラグドス(加虐性)、赤緑=グルール(衝動性)、緑白=メロンセレズニア(共同体)
  • 対抗色→白黒=オルゾフ、青赤=イゼット、黒緑=ゴルガリ、赤白=ボロス、緑青=シミック
  • 弧→白青黒=エスパー、青黒赤=グリクシス、黒赤緑=スイカジャンド、赤緑白=ナヤ、緑白青=バント
  • 楔→白青赤=トリコロールジェスカイ、青黒緑=スゥルタイ、黒赤白=マルドゥ、赤緑青=ティムール、緑白黒=アブザン

これを取り込んだデッキ名としては、たとえば《秘密を掘り下げるもの/Delver of Secrets》をメインとしたレガシーの青黒赤3色デッキなら【グリクシスデルバー】、といった形になる。
4色デッキには特に名称は無く*54、【4cデルバー】など色数で呼ばれたり、オリジナルの名称がつけられることが多い。

フレーバーテキスト

一部のカードの一番下には、コメントのようなテキストが記載されている。それがフレーバーテキスト(FT)である。
ゲームには影響しないもののマジックの世界をより深く知る事ができ、内容はカードの能力に関係する事から、古典文学、歴史考察、皮肉など様々。

例えばアーティファクト1つか土地1つを破壊する呪文である《破砕》なら「計画には数日。建設には数週。完成には数ヶ月。  破壊には数秒。」(ミラディン再録時)など。

FTにはその他、ストーリーの断片だったりとしてちゃんとマジックに関係しているものや、キャリアーサイクルのように一まとまりが複数枚にまたがるものもある。
「君がいたあらゆる場所*55」などの非常にポエミーな物もある。
その中でも《Now I Know My ABC's》の「The quick onyx goblin jumps over the lazy dwarf」とその非公式日本語訳「歴戦経る素早い黒小鬼、怠けドワアフ達をひらり。裃の鵺、棟誉めて夜露誘う」は両者ともにすべての文字(英語版はA-Z、日本語版はあ-ん)を使い切ったものであり、日本語版はマジックに関係ない書籍でも紹介された事がある。
ストーリーに関わるが、プレインズウォーカーには原則としてFTが書かれない。
と言っても能力の関係でどうしてもカードテキストが圧迫されて書くスペースが無いという単純な理由からであり、むしろ文章欄の余白を埋めるために生まれたのがフレーバーテキストなので当然と言えば当然だが。

【ビデオゲーム】

紙媒体として誕生したゲームであるMtGだが、これまでに何度かビデオゲーム化している。
その内2021年3月現在も継続的にアップデート、サポートが続けられているのは「Magic Online(MO)」と「Magic the Gathering Arena(MtGA)」の二つ。
MtGAの登場以降、それまで「アナログ」などと呼ばれていた紙媒体でのゲームは「テーブルトップ」が正式名称となった。


MO は2002年からサービスが開始され、MtGに存在するほぼすべてのカードを網羅している老舗オンラインDCG。
基本無料ではあるが無料で出来ることがほぼ無く、 実物を使わない事しかテーブルトップと違わない と言っても良い環境。
大会参加費も徴収されるしパック買うのも有料。
しかし大会で上位に入賞するとパックを貰え、そのパックを大会参加費に当てる事も可能なため、理論上は初期投資以外の課金をせずにプレイし続ける事が出来る。

ただし2002年に誕生したという事もあってUI周りはかなり古臭く、また後発DCGのような派手な演出が無い質素そのものの仕上がりなため、プレイヤーの間では『MOはMtGのビデオゲームではなくシミュレーター』と評されがち。
それでも公認大会が頻繁に開催されており、MOから始めて現実の大会で優勝するにまで至ったプレイヤーもいるなど、未だに人気のあるタイトルである。
またMtGAの対応フォーマットがまだ少なく、カードプールも狭い事から、MtGAに無いそれを求めてMOを嗜むプレイヤーも少なくない。

ちなみに1セットに収録されているカードを基本土地含め全て揃えると、テーブルトップ版のカードに交換してくれるサービスもある。あくまでも交換なので、これを頼むとMO側からカードが消滅する上、英語版のカードにしか交換出来ない。全てをFoilで揃えていると、交換後のカードも全Foilで来るんだとか。
また交換には期限があるので、たとえばミラディンの傷跡(2010年10月発売)を2021年に全部揃えた所で交換は不能。


MtGA は近年のDCGに合わせる形で作られており、収録されているカードの範囲は2021年2月時点でもパイオニアより狭いながら、神話レア(+一部のレア)の登場や能力にエフェクトが付いたり、ターンの進行をある程度自動化できたりなど、シミュレーターと揶揄されるMOに比べて相当グラフィカルであり、また遊びやすい。
更にMtGAを使った大規模な大会も行われており、MOと並行して展開されている。

しかし無課金プレイの容易なDCGの避けられぬ性か、はたまた手軽にできるゆえに短時間で遊びたいという需要からか、MtGのトーナメントシーンで基本となるサイドボード有・2勝先取のマッチ戦(BO3)よりも、一般的なDCGで主流の1本勝負なメイン戦(BO1)がMtGAでも主流になっており、メイン戦で強いデッキが幅を利かせるという差異もあったりする。もちろんBO3もフルサポートされているが、サイドボーディングの奥深さを味わえないBO1に押され気味なのはもったいないとの声も一部からは聞こえる。
また連続長時間プレイでエラー終了しやすかったり、スタックの処理などに手間が掛かりすぎたり、挙動をもっさりとさせがちな演出をスキップしたりオフにすることができなかったり、日本語では加えて主にカード名やタイプの指定にバグを抱えているなど、MOとは別系統の不満・批判の種が植わっており、まだまだ課題は多い。


先述したようにMOにもMtGAにも不満や批判の声が少なくないため、その根拠などからしばしば「ウィザーズはビデオゲーム作りが下手」と揶揄されている。デュエプレにまで伝播してません?
またカードの柔軟性からくるカジュアル需要やカード市場の広大さ(特に再録禁止カードの存在)などと合わさり、未だにテーブルトップ需要は根強い状況にある。

MtGの明日は、どっちだ。


と、MtG自体のビデオゲーム化こそあまり捗っていないものの、マジックの世界観が凝っていることもあり、TCGが原点なのにTCGでないゲームもいくつか存在する。
例を挙げると、戦略アクションゲームである「マジック:ザ・ギャザリング バトルグラウンド」やパズルゲームである「Magic: Puzzle Quest」、対戦型RTSの「マジック:マナストライク」など。
一応マナを使って呪文を唱えるなど、本家MtGの要素も反映されてはいるが……。

【メディア展開】

コロコロコミック連載の漫画『デュエル・マスターズ』は当初、このMtGを題材とした漫画 だった 事は有名。
またほぼ同時期にはホビージャパンで『デュエルファイター刃』が連載されており、MtG漫画と言われて上記2作を思い浮かべるプレイヤーは少なくないはず。
現在は少年エースで1990年代後期の日本が舞台のMtGラブコメ漫画『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』が、コロコロアニキで2018年秋号から「もしデュエマがMtGを題材とし続けたままだったら」というifを描いたギャグ漫画『切札勝舞はマジック・ザ・ギャザリングを使いつづける』が連載されている。

また、MtGでの対戦ではなくマジックの世界観を扱う漫画やアメコミも存在している。
日本では「電撃!ピカチュウ」で知られる小野敏洋先生が手掛けた「MAGIC URZA & MISHRA」や萌えチャンで有名な「燃え尽きぬ炎」などが比較的有名。

また、アニメシリーズがNetfilxで配信予定であり、製作総指揮はアベンジャーズシリーズでおなじみのルッソ兄弟が手掛ける。
こちらもMtGではなくマジックの世界観を扱う予定。

【その他】

MtGはリチャード・ガーフィールドらがボードゲーム『コズミック・エンカウンター』の「ルールを超越する特殊能力」、「拡張セットによるルールや特殊能力の拡張」などに発想を得て、それとトレーディングカードを掛け合わせてデザインする事で誕生している。

また、カード自体も元々は同じくウィザーズ発のTRPG『DECKMASTER』の、ゲーム中の処理のダイスに代わる解決手段となるサプライであり、裏面の『DECKMASTER』はその名残である。公式記事『やり直し』でマローことマーク・ローズウォーターに裏面から取り除きたいと評されていたが
その方向から見れば、MtGは簡易的なTRPGと言えるだろう。実際、既存TRPGのシステムをベースにマジックの世界が舞台のシナリオを手掛け、楽しむ者もおり、その相性は非常に良い。

先述したようにプレイヤーは比較的社会人が多い為、初心者の質問にも快く答えてくれる事が多い。
その年齢層の高さもかえって参入障壁を一層高くしていたりするのだが。

世界にはカリスマ・プレイヤーやプロギャザリングプレイヤーも存在し
カリスマ過ぎてスライシュナイダーポックス、ヤソコンの様にプレイヤーの名前を冠するデッキ(タイプ)もある。
更にポイント制の「プロツアー」制度があり、ランクを上げていくと大会に出るだけでギャラがもらえるため、上り詰められれば専業で飯を食える世界である。

プロの中には日本人もおり、
黒が好きすぎて、(周囲から勝手に)組長として称された 藤田憲一
プレイヤー初の禁止カードにされてしまったあずにゃん大好き 渡辺雄也 や、
クリーチャー嫌いの悪魔のデッキビルダー 八十岡翔太 など、個性豊かすぎるメンツが大勢いる。
以前は日本人詐欺(公式コラムに「国籍が不明になりつつある」とまで書かれた)、現在は引退詐欺でプロツアートップ8に入ってた殿堂入り詐欺師 中村修平 なんかも(主に日本国外で)有名。

また、スクウェア・エニックスのアーケードカードゲーム『LORD of VERMILIONⅡ』には10体のクリーチャーが(イラストはそのままに)参戦しており、3D化したクリーチャー達がボイス入りで『対抗呪文』、『踏み荒らし』、『残酷な根本原理』等を使用するのはファン必見である。
なお、PWが元のカードは名前の「プレインズウォーカー」が省かれており、例えば元イラストが『プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス』のものでも、カード名は単に『ニコル・ボーラス』となっている。

そして四半世紀超えの歴史を有するだけあってMtG側でのコラボも少なくなく、銀枠ではD&D*56やトランスフォーマー、マイリトルポニーなど、黒枠でもあの怪獣王(達)とコラボしている。あとモチーフ程度だがシャークネードやキングコングなどとも

ウィザーズとタカラトミーが製作したTCG『デュエル・マスターズ』は、そんなMtGを低年齢層(主に小学生)向けに簡略化して製作されたものであり、マナや召喚酔いなど、MtGの用語とギミックを一部取り入れている。
ウィザーズの登録商標であるタップ、アンタップなどの語を用いているのもウィザーズが関与しているため。
その経緯からデュエマ側はMtGを 「兄貴分」 としており、ある闇鍋エキスパンションではプレインズウォーカーなど一部のMtGのカードがデュエマに参戦した。
逆にデュエマ側のギミックがMtGに導入されることもあり、 デュエマのぶっ飛び要素だったサイキック(両面カード)やGリンク(合体カード)の採用決定 に度肝を抜いたプレイヤーも少なくないはず(Gリンクは実際にはMtGのジョークエキスパンションが一番の発端なんだけどね)。


追記、修正はプレインズウォーカーの灯がともっている方がお願いします。

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最終更新:2021年04月19日 18:48

*1 2021年2月末、親会社であるハズブロ社の一部門「Wizards & Digital」へ再編する予定である事が発表されている。

*2 組み替え可能なデッキ、それを持ち寄っての対戦、そのためのカードの収集・交換、そのカードのレイアウトやFoilなどのバリエーション、等々。

*3 特にヴィンテージへの参入障壁は必要予算と、テーブルトップでは更に現物が手に入らない的な意味でぶっちぎりに高い。

*4 後者に至っては10中9は何についての用語かからして異なるが「オーラを直接戦場に出した場合、オーラを付けるクリーチャーを選ぶ。対象に取るわけではない」という点で似た用語だが違う処理が使われる。

*5 とはいえ現状のルールでも裁定のあやふやな件が3つほどあるが、そのうち現実的に起こりうる物は《魂剥ぎ》の1件。それでもルールマネージャーから暫定的に指針が示されている。

*6 通常のブースターパック(MtGではエルドレインの王権以降、日本語版ではゼンディカーの夜明け以降ドラフト・ブースターと改称)1つの本体価格が他タイトルなら5枚入り150円などのところ、15枚入りとはいえ350円から。それでも500円だった頃よりは安いし1枚当たりの値段だけ見れば400円となるストリクスヘイヴン以降でもMtGの方が安い。

*7 認定大会の主催者は「認定ジャッジの資格」を持っていることが最低条件。

*8 大体1週間前から。

*9 ざっくり言うと「ドラフト・ブースター6パック(≒約90枚分)を剥き、出たカードと基本土地だけでデッキを作って対戦する」遊び方。詳細は下記参照。

*10 特定のレアリティの好きなカード1枚と交換できるカード。

*11 物凄く大雑把に説明すれば「プレインズウォーカー戦隊」。

*12 通称モダマス。マスターズとあるように再録カードからなるセットであり、収録カードは全てモダンリーガル。

*13 たまに大会の景品として「切り抜く前のシート」が出たりする。

*14 たとえば簡単に言えば「そのダメージがその対象のクリーチャーなら『タフネス-他のダメージ』、プレインズウォーカーなら忠誠度より大きければ、その差と同点のダメージを別の任意の対象に与える」など。

*15 弟分のデュエマにも2ブロック構築という名で直近2年のエキスパンションを用いるフォーマットがあるが、デュエマにおいては最新収録セットでの禁止指定が無い「アドバンス(旧称:殿堂レギュレーション)」が主流である。

*16 スカージ以前のレイアウト。

*17 基本セット第8版~ニクスへの旅までのレイアウト。

*18 基本セット2015以降のレイアウト。

*19 主にグルランドやAPACランド。限定では無いがゼンディカー等に収録されたフルアート基本土地等、基本土地だが高価なカード。

*20 平たく言えばカードの最新のルール文章。主に用語の変更やサブタイプの廃統合などで改訂される。

*21 カードショップへの配慮として、ウィザーズが半永久的に新規印刷を自主規制しているカード。ものによってはそのリストからの除名だけで社が傾くと言われる。

*22 禁止・制限の理由はカードパワーが強すぎる、アンティに関連している、カード・タイプが『策略』である、両面カードでも合体カードでもないが裏面が通常のカードと異なる、銀枠、金枠、等々。

*23 ドミナリア以降のカードは禁止カード除きすべてカードプールに存在し、カラデシュ・ブロックおよびアモンケット・ブロックはその大部分と一部追加再録で構成されるリマスター・セットで実装、それに加えてヒストリック・アンソロジー(ヒストリック向けに追加された数十枚の再録カード)のカードとJumpstartのカード、BO1のみArena限定カード。

*24 《天頂の閃光/Zenith Flare》等。

*25 参照するのは点数で見たマナ・コストのみで、支払ったマナの色、クリーチャーのマナ・シンボル、追加コスト等は関係ない

*26 Momirで呼び出した場合「手札から唱えていない」ため、敗北条件を満たしてしまう。

*27 土地とクリーチャートークンしか無く、クリーチャートークンは墓地に行く場合代わりに消滅するため、墓地に貯まるのは土地以外存在しない。

*28 Foilが出た場合、コモン枠が1枚上書きされる。

*29 基本8人なので合計24パック。

*30 かつてのフォーマットがヴィンテージはTYPE1、レガシーはTYPE1.5、スタンダードはTYPE2、という名称でカードプールが狭められるほど数字が上がっていったため、逆に無制限=数字が下がるということで1以下→0となった。

*31 旧枠か否かでは問わないため、時のらせんリマスターの新規旧枠カードは対象外。

*32 新セット追加時の価格を元に変更。

*33 グランプリやプロツアー

*34 Arenaにおいては250枚の枚数上限がある。そんなに使わない……、と思いきや上述の職工フォーマットで250枚上限まで《しつこい請願者/Persistent Petitioner》(基本土地でないが4枚以上入れてもよいカード)と島だけを詰め込んだデッキが環境を席巻したことがあった。

*35 要は引きなおしルール。他の一部TCGにも様々な条件で採用されている。

*36 故に「マナ能力を持たない土地1枚」が初期手札に来てしまうとマリガン出来ないし1ターン目の展開が出来ないしと悲惨な事に。

*37 通常は初期7枚なので6枚以下となるが、特殊ルールで最初の手札が7枚でない可能性があるため、例外処置を避けるべくこのような形式になっている。

*38 ルール文章風に述べるなら「マリガンをしているプレイヤーはキープを宣言した後、占術1を行う。」

*39 MtGでは1戦全体をマッチ、その中の各対戦をゲームと呼ぶ。

*40 7枚以上持っている場合はクリンナップ・ステップに捨てる。

*41 「Nameless Race」というクリーチャーのみ、名前の通りに種族無しという例外がある。

*42 同名カードどころか同一人物、つまりプレインズウォーカー・タイプ1種につき1枚しか戦場にいられず、2体目が現れようものならどちらも破壊を経ずにそのオーナーの墓地へ置かれた。後に一人につきプレインズウォーカー・タイプ1種当たり1枚のみコントロールでき、2体目以降が出た場合、1枚を残して他を墓地に送るようになった。

*43 これらは総合ルールによって『マジックの黄金律』と命名・総称されている。

*44 文字通り「○○を破壊する」やタフネス以上のダメージでは墓地に行かなくなる。

*45 すべての対象を取る呪文から対象にならなくなる。

*46 相手プレイヤーはこのカードを対象に取れなくなる。

*47 全体追放(対象を取らない)に巻き込んだり、コントロールしているプレイヤーの手で生贄に捧げさせるなどの手段でこの状況からでも逆転は可能。

*48 普通、4マナの飛行クリーチャーならアンコモン以上で『3/3+別のメリット能力』、コモンだと『3/2飛行のみ』や『3/3、飛行するのに条件が必要』でも妥当なラインである。

*49 前者はキーワード能力『瞬速』として制定されているが、後者はほとんどが瞬速を持つかのように唱えられるというもので、直接付与する事は稀。

*50 逆の引いてから捨てるルーティングは青がメイン。

*51 ラテン文字では『WUBRG(ウーバーグ)』。青がUなのは黒のB、土地のLとの重複を避けるため。

*52 2色地形が1セットに10通り全部投入されるなど。特殊な例では友好色3通り、対抗色3通りが先行投入された両面土地の「小道」メガサイクルなんかも存在する。

*53 単色のエルドレイン、楔3色のイコリア、等々。

*54 統率者2016のサイクルや《創造の座、オムナス/Omnath,Locus of Creation》等、4色カードが存在しないわけではないが、そのカードが使われていないデッキで名称が取られることはほぼない。

*55 他の土地のコピーになれる《ヴェズーヴァ》のFT。

*56 2021年発売予定の黒枠セットでもコラボを予定しており、ゼンディカーの夜明け初出のメカニズム『パーティー』はその一環。