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射撃技術 - (2010/08/21 (土) 21:24:37) の1つ前との変更点

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#CONTENTS ---- **「アフガン兵士のパソトン民族の先頭能力は高く,ライフルで千m先のコインを打ち落とせる。」(夕刊フジ)このような事は本当に可能ですか? ボーア戦争時のボーア人遊撃隊の狙撃手が 100ヤード先の動物の目を打ち抜いたという話は聞いたことがある。 そういった環境に成長すればパシュトゥン人も不可能じゃないのかも知れん。 #right(){(9:195)} 1000m先のコインは肉眼ではまったく(網膜の解像度限界からも)見えません。 ですから「アフガン兵士はライフルで」といっても、その言葉から浮かぶ素朴な イメージではなく、ちゃんとしたスコープの付いた、当然高精度の狙撃用ライフルで あり、これまた当然二脚などで固定し、伏射で安定した状態での射撃でしょう。 で、当たらないわけでもない、というような意味でしょう。1000mは7.62mmNATO弾を使用する 一般的な対人狙撃銃の有効範囲(上記のようなマジの狙撃で)を微妙に超えています。 それも体の主幹部に当たって戦闘力を奪う、うまくいけば殺す、というレベルの精度です。 #right(){(9:system)} **狙撃が出来る限界の距離と的の大きさってどれ位でしょうか。 >使用する銃とかも答えてもらえるとありがたいです。 ゴルゴならできる、とか、まぐれ当たりを「当てた」と主張するとか、ギネスに載りました、とか を除いて、実用レベルでの話をしますと、ほぼ確実に相手を殺すか、戦闘能力を奪う事ができる距離、という意味であれば、 一般的に使われる対人狙撃銃、7.62mmで700~800m 一般的に使われる対物狙撃銃、12.7mmで1500~1600m(ただし、標的は車両、施設サイズ) でしょう。米軍であれば、前者はレミントン700の軍用モデル、M40A1。後者はバレット社のM82A1Aということになります。 #right(){(14:system)} **狙撃銃の射程距離について >本当に1500m~2000mの距離でターゲットに当たるのでしょうか? NATO軍クラスの弾丸では最大800メートルです。 それ以上では風等の影響で当たらないと書いてあります。 これは訓練時の距離で前線ではストレスにより、距離は半分以下でないと命中させるのは難しいでしょう。 WWⅡ当時のソ連軍狙撃兵は50から150で、最大でも200メートルと聞きます。 やはり戦闘中のストレス下ではそんなもんでしょう。 #right(){(15:一等自営業 ◆kawD31MU)} **ミルって何ですか? 照準における“ミル”ですね。 円は360度ですが、これを細分化して制度を上げたのがミルです。 1ミルは6400分の1です。 距離1.000メートルで1ミルの高さ(あるいは幅)の実寸は1メートル になります。距離500mで1ミルだったら、実寸は0.5mとなります。 T34がこちらに正面を向けていて、3ミルだったらT34の幅は3m ですので、T34までの距離は1.000mとなります。 つまり1ミルとは距離1.000mで1mの物体を見る角度です。 絵描けないと説明がキツイ! #right(){(29:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} **「零距離射撃」という言葉は大砲の水平射撃の事のように見えましたが、実際はどのような意味で、なぜ、零距離射撃と呼ぶのでしょうか。 たとえば戦車砲のAPFSDS弾の初速を1500m/secとすると、100mでの 落差は20cmであり、まず無視して良いレベルになります。目標の 面積が(遠距離になると風や敵の移動などによるずれも加わるので、 単に高さだけでなく横方向の調整も必要)大きくなれば、もっと 遅い初速、遠距離でも零距離射撃ということになります。 #right(){(36:914)} **優秀な狙撃兵というのは、何km先の敵軍指揮官の頭を撃ちぬけるんですか? 通常の狙撃銃であれば800m程度が有効射程であり、この範囲ではかなりの確率で相手に大きなダメージを与えられます。 ただし、胴体のまん中を狙うと、かなりの確率で体幹部のどこかに弾が当たる、というものであり、 頭部を狙った場合、左右や上にそれるとノーダメということも十分あります。十字線の中央に着弾、なんてのは その距離ではラッキーです。 12.7mmぐらいになると1~1.2km程度が有効射程とするものが多いですが、この程度の距離になると50~100cmの 着弾誤差が十分あります。そもそも12.7mmは通常対物用に使用されますから、これらのデータに書かれている「有効射程」は 車両や施設に対して有効なダメージが期待できるという意味です。対人狙撃で当るのはラッキー。 弾着まで2秒近くかかったりしますから、相手が動くことも考えねばならないでしょう。 というわけで、マンガや映画のようなヘッドショットを初弾で期待できるのは800~400mあたりまで。 長い射程での狙撃成功例はいくつか報告されていますが、確率的に当たった狙撃もある、という話になります。 ただベトナムでベテランといわれた米狙撃兵は、7.62mmを使用して900mでまず外さず、1300mでも80%当てたといいますから、 名人なら800mオーバーでも初弾ヘッドショット可能かも知れません。 #right(){(242:457)} **ゴルゴ13では、1000m先の人を狙撃する場面がありましたが、実際の戦場の狙撃は、どのくらいの距離まで狙えるんでしょうか? カナダの狙撃兵Rob Furling伍長の記録 http://www.macleans.ca/canada/national/article.jsp?content=20060515_126689_126689 3発目で当てています。距離は2430m 対物ライフルというか12.7mm口径の狙撃銃を使用。 この口径は重機関銃と一緒。 2002年3月のある午後、アフガニスタンにてマクミランTac-50を使用。 狙撃されたのはタリバンの3名で、そのうちのRPK機関銃を持っていた者を狙った。 1発目は外れ、2発目が背嚢に命中。3発目が胴部に命中。 この記事自体は狙撃の偉業を讃えるものではなくて、むしろその後の苦い戦地からの帰還 を扱ったものです。現在、伍長は退役しています。 #right{(658:841)} **ゴルゴ13は銃で敵の身に付けている手榴弾や、地上に露出している地雷や、飛翔中のミサイルを狙撃して爆破させていますが、実際に可能なんですか? フィクションですので基本的に不可能に近いのですが ハンマーなどでコンと突付いただけで発火・爆発するような事故は稀にですが起こります 有り得ないけど全く無い訳ではない事象を演出する事で物凄い狙撃スキルを演出しているのですね。 ただ、機雷や地雷の処理等で信管を狙撃して発火させて処理する方法は実際にあります その為に採用されたのが所謂アンチマテリアル・ライフルで安全な距離から直接爆破させるのです。 #right(){(518:24:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **軍隊では左利きでも右で撃つように習うって聞いたけど本当? 国による アメリカ軍はそのまま イギリス軍は右で撃つように訓練する #right(){(14:487)} **ダブルタップとバースト射撃の違いがわかりません。 ダブルタップとバースト射撃は似ては居ますが異なる射撃技術です まずタップ射撃とは、連発式拳銃または半自動拳銃により、同一の目標に対して素早く、二発または任意の弾数、射撃する事です。 またバースト射撃とは、機関銃等の自動火器の基本的な射撃技術で 同一目標または区域に二発ないし任意の弾数を一度に発射する事を言い、 半自動火器でこれを行う場合には速射(ラピッドファイア)と言います。 #right(){(初心者質問スレ468)} **小銃の間接射撃って無いの? 小銃という火器は有視界での照準射撃が主な使用法ですが、重機関銃等では例外的に 銃架に載せての長射程の射撃で、間接射撃に近い仰角で射撃する事もあり、 予め採取しておいた弾道曲線のデータにより、射程から仰角を決めて射撃します。 殆ど曲芸なので通常はやりませんが、理論上は40度近くの仰角で最大限の射程が取れます。 #right(){(378:677)} **ライフルに付いている3点バーストとフルオートではドチラの方が良いのですか? 使う状況が違うから一概に「どっちがいい」とは言えない。 ただ、戦闘に不慣れな人間にフルオートの銃を与えると、トリガーに 指をかけっぱなしにして一瞬で弾を撃ち切ってしまうので、バースト 機能がよい、とはされている。 #right(){<初心者質問スレ370:970>}  陣地の脇で隠れてて横合いから突撃してくる敵を撃つ役目の人なんかは実質的に機関銃っぽく 薙ぐように撃つから連射を使う。  敵の頭を下げさせておく場合などは3点射で十分な場合もあるとか、いろいろ言われていた。 あとは戦闘時の混乱の中で弾薬を節約して用いつつ戦闘を継続するには3点射のほうが良いのではとか、 指切りで点射できるから問題ないとかいろいろ議論有り。 #right(){<初心者質問スレ370:972>} **CQB関連の動画を見る限り、MOUTにおけるCQBでは、SMGも突撃銃も大抵セミで撃ってるよね? >SMGや突撃銃は基本的にセミオートで撃つものだと私は思うけど、それとは別に、 >「意図しない跳弾を防ぐためにフルオート射撃を避けてる。」って人から聞いたけど本当? >濠軍はバーストで撃ってるね。http://www.nicovideo.jp/watch/sm1212010 >AUGのスコープが近接戦闘に向かないからバーストで命中率稼いでるのかな。スコープにアイアンサイト付いてたと思うけど。 近接戦闘(CQB)における射撃教程では、室内では単発または制限点射にて射撃する様に教育されます 理由としては、戦闘中の弾薬の補給がほぼ望めないので、弾薬を節約する事と 最小限度の弾数で目標を無力化・制圧する事が第一とされるからです またAUGの場合、半自動と全自動の射撃選択は引き鉄の引き代によって切り替わる構造的特長がある為に 単発から短連射に簡単に移行可能となっている為、そのような運用になっています ご質問にあるような「意図しない跳弾」は、確実な照準をせずに無闇に発砲する事により起こるので もちろんそのような危険を避ける意味でも、自動火器を全自動で連続射撃する事はありません。 #right{(520:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ボルトアクションライフルでも、狙いをさだめなければM1並の発射速度で弾丸を発射できるんでしょうか? 精密射撃をしないである程度の狙いで撃つのであれば、二秒で一発程度の発射速度で撃てます これは弾幕射撃と言って、部隊全体で火力を発揮する場合に行なう射撃で 文字通り有る区域を制圧する目的で弾幕を張る時に実行します。 #right{(524:827:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **よく映画などでは腰の高さぐらいで銃を構えて乱射しまくるシーンがあります。軍隊ではこんな銃の撃ち方を教えるのでしょうか? >自動小銃(M16やAK47等)ってストックを肩に当てて、照準機を見ながら撃つと思うのですが、 「腰撃ち」っつーて、何処の軍隊でも普通に教えるぞ ちなみに陸自教範でも「腰撃ち」の他に 「かかえ撃ち」(小銃を胸付近に構えて撃つ)。 「かがみ撃ち」(腰を落として床尾板を右太股に当てて撃つ)。 等がある。その利点・注意点も書かれているが要は軍用射撃では 各種状況にも対応して撃つ必要があるし研究もされてるよ。 #right{(355:602,613)} **CQBでの射撃は基本的にセミオートで行われ、.223は威力不足と言われてますが、 >フルオートで弾ばらまきは無しにしても、ダブルタップやバースト射撃で数発撃ち込むようにしては駄目なのでしょうか? >.223はそういうコンセプトの弾薬だと思うし、軽量弾薬のP-90やMP7はかなり威力不足だと思うのですが。 基本的に全自動での射撃や制限点射(バースト射撃)は遠距離の目標に対する制圧射撃の際に限定されます 近接戦闘においては、確実に命中させる事が優先されますので、半自動で瞬間的に標的に照準を合わせ 目標を無力化するまで確実に命中弾を得るべく射撃します。 #right(){(545:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **小銃のストックって、右脇にあてるように構えると思ってたのですが違う(例外もある)んでしょうか? >イラクで警戒中の兵士がM4カービンを装備しているのですが、ストックを右肩にかつぐように構えていました。 警戒行動中は、敵を発見した時に即時発砲可能なように 射手の視線と、銃の照準線を一致させるように保持します その場合銃床を肩に乗せ、顔を真っ直ぐしした状態で警戒しながら行動します つまり「ちょろいもんだぜ」な構え方は、近距離での戦闘を想定した場合には正しい、と言えます。 #right(){(550:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **スコープを使った精密射撃では両目を開けて狙うべき? スコープを使った精密射撃でだけでなく、銃で照準するときに片目をつぶるやりかたそのものが 「良くない撃ち方」「悪い癖」として矯正の対象になる。 片目瞑るってのはそれだけ視界が狭まるってことだからな。 構えてるときに左側から接敵があったらどうする気かと。 #right{(549:974,972)} **暗夜に霜が降るごとく…って何? 小銃の引金を引くときの心得。できないと いわゆるガク引きになる。 なめらかに、丁寧に引き金を引くことを、人知れず降り積もる霜にたとえているのです。 なんとも文学的表現でいいもんですね。 #right(){(15:616,622)} **アサルトライフルのフルオート射撃って反動で照準どころじゃありませんよね。 >だとしたらフルオート射撃というのはどういう場面で使うものなのでしょうか? 突撃する時などに援護射撃としてぶっ放す。 例え正確に当らなくても、人間自分の廻りに鉄砲弾が着弾したら伏せたり 塹壕や物影に身を隠したりするので、その隙に敵の背後に廻ったりする。 現実にはアサルトライフルの弾倉容量でフルオート射撃するとあっという間に 弾が切れるので、「指切り射撃」といって数発ごとに引金を操作して小刻みに撃つ。 「バースト(点射)」機能といって最初から引金を一回引くと三発くらいだけ弾が 出るようになってるものもあり今はこれが一般的。 #right(){(347:845)} 通常、全自動に射撃選択しても、数発ずつの制限点射でもって制圧射撃をします 全自動で面制圧をするのはMINIMIやM16H-BAR等の分隊自動火器によってなされます。 #right(){(347:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **現代の兵器を使用した戦いにおいてシモ・ヘイへのような活躍ってあり得るんですか? 極めて限定された条件下で達成された戦果ですから 現代戦においてそれを再現するのは非常に困難です 例えば、映画にもなったソマリアでの強襲作戦が失敗したあとの救出作戦が 初期に投入された人員のみで達成されていれば、現代の「コラー川の奇跡」と呼ばれたかも知れませんが そのような事は通常はありえません、単純な火力と射撃技能と物量のぶつかり合いになれば尚更です また奇跡、と呼ばれるように、通常では達成困難とみなされています。 #right{(526:625:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **拳銃の講習で腕をまっすぐ伸ばして左手を添えろとか言われるが、腕で衝撃を吸収したほうがよく当たるのでは? 反動のいなし方として腕で反動を受けるような事は、大威力の回転式では有効かつリカバリーも早いようですが 自動式では作動不良の原因となります、これは腕で反動を吸収してしまい作動に必要な慣性が失われるからです。 #right(){(343:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **「集中射撃により敵を制圧」などとよく言いますが、有効な火力の集中投射=敵兵力への物理的打撃を狙ったもの、とは限らないのですか? 極端な話、全く敵兵にタマが当たらなくても、相手が伏せたり塹壕や物陰から 顔を出さなく(出せなく)なってくれるだけでいい>制圧射撃 そうすれば、こちらはその隙に相手の背後に廻ったりできる。 #right(){(343:740)} 機関銃等の面制圧火器の存在意義は 絶え間ない弾幕により、ある任意の区域における敵歩兵の行動を制限する という戦術思想で、これは機関銃が出現して以来ほとんど変わっていません ちなみに重機関銃一挺で手動連発式小銃のおよそ八倍の制圧火力を持つ、とされます。 #right(){(343:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **走りながら小銃を撃つ時は腰だめにして撃つのが基本でしょうか? >走ってると良く狙えないのはわかりますが、走りながら照星を合わせて撃つという描写は不自然でしょうか? 走りながら撃つってのは普通しない 当たらないし狙えないし、もしするにしても腰だめじゃあ余計に当たらない 基本的には構えて撃つときには動かない でも普通に構えながら、歩きながら撃つっていうのはある あるいは、すぐ構えられるようにしておき、走り、撃つときは止まって、素早く構えて撃つ #right(){(創作質問スレ49:709)} **89式小銃の写真って、やけに左利きの人が多くありませんか? >WIKIでも2枚ありますね。未回答質問の中にも、「丸」で3人中2人まで左構えですが、という質問があったようです。 それは、左利きだから左で構えているのではなく、所謂ウィークハンドと言って 利き手と逆の姿勢での射撃姿勢を取っていると思われます。 そして、最近の小銃は、左で構える射撃姿勢も考慮して造られています。 ですから射撃訓練においても、頻繁に左側に構えて射撃する事は当然で、 右側に構えて撃つのと同等の精度・練度を達成すべく訓練します。 なので寧ろ、訓練時には左で構えて射撃する事を重視して居る訳ですね。 #right(){(576:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ライフルの構え方 >陸軍マニュアル等を読むと「左手は銃の真下、右手は脇を空けて右ひじが方と同じ高さになるように構えろ」という風に書いてあります。 >が、実際の兵士たちの写真をみると脇を占めている人もかなりの割合でいるようです。 >これはただの基本で、慣れてくれば勝手に構えは自分に適したように変えていくものなのでしょうか? 射撃の方法論というのは年々変化しています ハンドガードに添える手の位置なども射手や教官によって様々です また脇を締めるのは銃撃戦において被弾面積を減らすとか 移動する場合に銃の取りまわしが素早く出来るとか 状況によって変動するベストポジションがあります。 #right(){(337:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **援護射撃の方法 援護射撃とは、小隊或いは分隊の移動を援護するものですが その方法論としては、後方より、弾道を味方の頭上に取って一定の区域を制圧し 敵勢力の行動を制限する事により味方の戦術行動を支援するものです 横方向に距離を取る場合、これはキルゾーン(制圧区域)を形成する必要のある 主に防御陣地における機関銃の運用法となり、 これは純粋に敵勢力の進出を制止する目的があります。 #right(){(583:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **制圧射撃という概念が登場したのはいつ頃ですか? >相手隊列が崩れて壊走するまでマスケット銃を撃ち合うのも制圧射撃の一種ですか? 初期の鉄砲が狙撃なんて出来るような精度が無く、主に音でビビらす目的で使われていた。 つまり、鉄砲は制圧射撃から始まったのではないだろうか #right(){(583:モッティ ◆uSDglizB3o)} 初期の銃器による弾幕射撃が既に、敵を制圧する目的で行なわれていたようですが 前出の通り威嚇を兼ねたものでした 現在言うような制圧射撃は、火砲の集中運用により面制圧を行なったり 機関銃などの自動火器によって、一定の区域における敵の進行を停滞させる戦術を指して言います。 #right(){(583:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **拳銃を水平にして撃つメリットってある? 薬莢を排出する方向を変更する以外のメリットは余りありません また照準を付けることが困難になるので至近距離以外でのレンジでは ワザワザその様にして発砲する程には利点もありません ただ映像栄えして格好良く見えるので映画等ではよく見られますね タランティーノ撃ちとかジョン・ウー撃ちとかデ・ニーロ撃ちとか呼ばれていますが 散弾銃の近接戦闘時においては正式なテクニックとして有効ではあります。 #right(){(331:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **射撃をする際には無駄な筋肉の収縮や緊張をなくすために両目を開けて撃つと聞きますが、それって、軍の狙撃手だけがやることなんですか? 無駄な緊張と言うよりは、自然な視野を得る目的で両眼照準が推奨されています 精密射撃などの状況を除いて、標的は常に移動している訳ですから 標的を視野に捉え、照星(フロントサイト)に意識を集中して狙うようにします 後は射撃姿勢と火器の保持方法により、照準線と標的を常に一致させる事で 命中率の向上が望めます。 これは軍隊の射法に限らず、射撃技能の基本姿勢となります。 #right(){(593:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **映画の早撃ちは実戦的ではないの? 「映画の」早撃ちは魅せるための映画用の撃ち方も少なくないけど 競技用の早撃ちは実戦的だぞ 腰だめ撃ちで狙えない用に思えるが、Youtubeなんかに上がってる 海外での射撃競技を見てるとちゃんと狙ったところに当てる事が出来る まあちゃんと競技用のモーションでやってる映画もあるけど… その場合、役者さんが早撃ちの訓練してくるとかプライベートでも射撃競技やってるとかの例がある (時代劇の殺陣と同じだね、映画の立ち回り重視の殺陣と、迫力出すため実際の剣術から殺陣を作るのと) #right(){(596:245)} **2丁拳銃って実用性あるんですかね? 200年ほど前ならば複数の拳銃を腰に下げておくことはあったが ゲームやアニメのように両手で連射するのはまずない 命中率はこの上なく悪いし、弾薬はすぐ使い切ってしまうので そりゃ、近距離に敵がいて、弾丸を威嚇としてばら撒きたい時はそうするが 本当に威嚇くらいにしか役に立たない ちなみにこの戦法 軍隊ではなく、一人で弾丸を作って撃っているような傭兵が用いることが多かった こき使われるので、後ろでのんびり弾をつめる余裕がないときは 一回の戦闘に使う弾丸はすべて銃に装填しておこう、という感じ いまでは拳銃を戦場で二つも持っていれば 「おいおい、戦場でカッコつけようなんざ100年早いぜBOY!HAHAHA!!」 など、子ども扱いされる それどころか拳銃で突撃銃とやり合おうとしていると 「HEY、BOY!!CQBの真似事か!?とんだCRAZYだぜ!!HAHAHAHA!!!」 もはやまともな頭をしているとは思われない 両手に持っていると 「H・・・HEY、BOY!悪いことは言わん!やめとけ!・・・ああ、やられちまった」 と、もはや笑い事ですらなくなるので注意 #right(){(329:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)} **映画などの銃撃戦で遮蔽物に隠れながらサッと乗り出してババッと撃って引っ込む・・これはリアルなんでしょうか? 相手を遮蔽物から移動出来ない様にする為に威嚇射撃を加える 別働隊が敵に接近する 相手が別働隊に向けて射撃を開始する間にこちらも移動する 制圧可能な距離になった方が無力化または制圧する 警察活動ではこんな感じですが、殺害が目的の軍事行動では はじめから全方位の退路を断って制圧します 実際の戦術行動はもっと複雑ですが簡単に言うとこのような感じです。 #right(){(327:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **クイックエイミング、タップ射撃の使い分けは? 近接戦闘での拳銃射撃はクイックエイミングと言って素早く照準を合わせる事が求められますが、 特殊部隊等の近接戦闘においては照準するよりも標的を視認した途端に急所エリアに数発撃ち込む タップ射撃が主流です。 #right(){(324:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **SWATがCQBで拳銃を使用する場合、人体のどこを狙うんですか? >やはり、胴体ですか?防弾チョッキの存在を考えて頭部? 警察活動においては制圧逮捕か射殺かによって射撃を加える部位は変わります 逮捕が目的ならば少なくとも死亡しないように手足を撃ちますし 射殺の許可がある場合は頭部から腹部に掛けての身体の中心線に複数の弾丸を撃ち込み無力化します 防弾装備がある場合は当然頭部を狙いますね。 #right(){(324:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **長距離狙撃の場合、距離が離れているとコリコリオカにも干渉されると思うんだけど コリオリ力でどのくらいずれるのか計算してみました 真空中、北緯34度、真南に向かって撃つ 初速1000m/s, 距離2500mで 飛翔時間は2.6秒。横方向のずれ28cmくらいでしょうか。 身体一つ分ほどずれることになりますね。 長距離だとコリオリ力に風、さらにしつ度も影響するとWikiには書いてあった… スナイパーは数学もできないとだめなのか。 コリオリ言う前に308のライフルを撃ってガク引きやフリンチしないようにする方が重要だがな。 100mで308の175grを2cm以下にグルーピングさせられないのに 遠距離での地球の自転の影響考えても無駄だから 最近は銃にモバイルパソコン付けてたり、レーザーレンジファインダーと組み合わさったハイテクスコープが自動補正してくれる。 ウインデージだけは横風を観測しなきゃ読めないだろうが、それはスポッターがやってくれる。 そういう計算は正確である事も重要だけど、考える時間との兼ね合いもあるな。 距離判定とクリック調整も大事だが、風による影響がかなり大きい。 その風が常に一定の方向で一定の風量で流れてくれるか、というと・・・w 「3時から9時方向へ10MPHの風か、よし」と読んでサイトノブを調整するなりホールドで狙うなり しようとした途端、急に方向が変わったり、風が強まったり、なんてのは日常茶飯事。 目の前に風旗がある射場ですら、刻々と変わる気象条件に翻弄される事が多い。 ましてフィールドでは自分と目標の間の風が一つだけ、という事もなく遠距離となると いわゆる「風が巻いている」状態になる事もある。 最終的にはPCによる判定よりも熟練した人間の勘の方が実用的な事も多い。 #right(){(狙撃技術2:129-140)} **狙撃手の横にでかい望遠鏡持ってる人がいますが、必要なんですか? >弾が当たったかどうかってスナイパーライフルのスコープでわからないもんなんですか? あれは観測手、スポッターと呼んだりもする。 高倍率の狙撃用スコープは、当然視界がその分狭いので、スコープを使っての観察に限界がある。 さらに極端に集中力を使う狙撃行為に、長時間の照準は事実上不可能。 そこでスポッターがサポートしてあげて、スナイパーに状況報告や指示を出してあげる。 #right(){(611:766)} **狙撃銃は分解整備後の照準調整って必ずするものなの? 分解整備後の照準調整ってどんなの想定してるんだ? かなりケースバイケースになるんだが。 クリーニング後は着弾点が安定しない場合があるから、作戦中は銃身の清掃自体をやらない場合も多い。 常識的にスナイパーは必要がなければスコープを銃から外さない。 通常クリーニング程度では狙点は狂わない。 一方で、 銃の狙点ってのは仮の点でしかなく着弾点はあらゆる状況で変化するから、可能な限りスナイパーは実環境で撃ってそれを把握しようとするが。 #right(){(狙撃技術2:284)} **名狙撃手は多少ボーっとした人が多いみたいな話を聞いたのですが、 それは名射手の特性であって、狙撃手に求められる特性じゃない ストレスに強く、物事に動じないって意味ではボーッとしているともとれるが 高度な判断能力や、運動能力も必要 射撃だけは上手いけど他のことをやらせたら駄目って人は目立つから、そのせいだと思うぞ。 確かにあまりにも神経質な人は射撃には向かないけど、トップクラスの人は闘争心なんかも必要。 ボーッとしていてそこそこ上手い人はいるけど、無茶苦茶上手い人はきかないな。 日本陸軍には「射撃もっさり」って言葉があった。 射撃時に変に力んでると、引き金を引く時に照準がずれたりするが、 件のもっさり君は端っから力まないのでいい結果が出たらしい。 因みに、この力まないで引き金を引くのを「寒夜に霜が降る如く」と称した。 #right(){(320:28-30)} **最近の近接戦闘ではこの状態で銃を横に90度倒して撃つ技があったりする・・これ事実なの? >http://www5a.biglobe.ne.jp/~shinotan/tyoro.JPG この構え方は近接戦闘における索敵しながら移動する状況においては正しいです また薬莢の飛ぶ方向をコントロールする意味もあって、排莢口(エジェクションポート)を上に向ける事もあります 勿論これは近接時においての射撃姿勢の中でも、即時発砲が必要な状況に限られます ちなみに、この「チョロいもんだぜスタイル」での遠距離狙撃は普通はやりません。 #right(){(320:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s )} **弾道曲線はどうやって計算し、照準の修整を行なうの? 弾道曲線というのは、おおまかに弾丸の自由落下と弾速の減衰率から計算します、これを弾道曲線と言い 主に弾丸重量と弾丸初速、形状効果による減速率によって出来る曲線で これが実際に弾丸が描く曲線とほぼ同一になります 飛翔体の特徴としてこの曲線は弾丸の飛翔距離が伸びるにつれ急激に下降しまた発射角度によって変化します 通常遠距離射撃ではこの曲線をもとに、弾丸の種類と標的までの距離から照準の修整を行なう事が出来ます 傾向として射程の長さと修整量の関係は前述の理由から一定では有りません 詳しくは弾丸関連のスレッドのテンプレートから検索可能です。 #right(){(318:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **この構え方ですが、具体的にどこがおかしいのでしょうか >http://www6.atwiki.jp/army2ch/pub/long.jpg この保持方法は、競技における精密射撃に向いた構え方を崩したように見えます 具体的には、銃床部への頬付けが甘く、反動によって銃が何処かへ飛んで行きそうです また先台を手に乗せるだけ、と言うのも二脚の付いたこの銃を保持するには良くないでしょう この場合、握把を強く引き付け肩付けと頬付けにより床尾と銃床を強く固定しなければなりません このカットでは、銃床も先台もちょこんと乗っているだけに見えますので この保持方法は、射撃においては不適切である、と言えます。 #right(){(623:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **狙撃ライフルのスコープのレンズが太陽光を反射して、敵に狙撃場所を知られてしまうことは、実際にあることなのでしょうか? ちゃんとした狙撃兵ならそうならないように狙うポジションを工夫する。 太陽を背にするのは狙撃兵の偽装の基礎中の基礎。 一応今ではスコープには反射防止コーティングがされるようになっているが、 光の入射角度によってはかなり遠くまで反射することはある。 #right(){(317:940)} **スナイパーは三角関数を用いてターゲットとの距離を即座に計算すると聞いたんですが、具体的にはどうやって計算するんですか? 既知の、あるいは予測出来る目標長(人物の身長だとか電柱の高さなど)と、その目標の視角度(レティクルの目盛りいくつ*目盛りあたりミル)から 目標までの距離が算定出来る #right(){(619:934)} それは"三角測量"の事では? 銃の場合は知らんが、大砲の場合だとあらかじめサイズの判っている 標的がレチクルの中で何分角の大きさに見えるかとか、左右にある程度の 距離離した対物レンズから入ってくる像を重ねる事で距離を測るね。 で、目標迄の距離が判ると、そこへ到達するまでに弾丸がどれだけ落下するか判る。 それを見越してある程度仰角を取って発射すれば命中を期待できるってわけ。 #right(){(619:ハインフェッツ ◆L81ZQG5HXc)} **セミオートで狙って人間に当てれるライフルと、フルオートで被せる様にして人間に当てれるライフルでは、どっちが実戦的なのでしょう? 実戦というか敵が複数いてある程度距離が離れている場合には 指切りによる制限点射(バースト射撃)による攻撃が有効です 米国ではこの考え方により制式小銃には単発と三発制限点射のみになっています。 #right(){(310:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s )} **兵士がアサルトライフルを構える際、銃床を肩のかなり上の方に当ててるように見えるんですが、本来もっと深く当てるように設計されてませんでしたっけ? >構えのトレンドが変わったんでしょうか? 銃床を当てる位置が高くなるのは、近接戦闘を想定した状況で 索敵しながらの移動時にライフルの照準を視線の正面に持ってくるための構え方です これは敵を発見した時に即時対応する為の行動で、素早い銃撃が可能です。 #right(){(309:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **アイアンサイトを利用してライフルの照準を行う場合、照星と照星の距離で照準精度が変わったり、狙いやすさに差が出たりするのでしょうか? 銃の照準を取る為の照準線は、可能な限り長く取る事が望ましいですが、 基本的に、照準線の長さは、最低限銃身長と同じ距離があれば、 通常求められる射程内で有効な精度を得る事が出来ます。 照星(フロントサイト)と照門(リアサイト)の位置関係は、主に製造上の理由と、 その銃の製造工程や運用思想によっても左右されますが、 Kar98kや三八式はカラシニコフは、照尺部分は射程の調整のみ可能となっており、 照星部分は製造時にから800零調整します、これは製造工場や後方でも個体毎に調整出来、 使用時には照尺を射程に合わせて調節します。 M1ガランドライフルや、その他の殆どの小銃は、照準線を可能な限り長く取り、 アイアンサイトによって600m~800m程度の射程を得られるように設計されています、 その為、照星、照尺共に上下左右に細かい調節が出来るようになっており、 光学照準器の補助が無くとも、射手が微調整する事で、有効射程内での照準が可能です。 ボルトアクション式の照準器は、かつては対空照尺と言って、見越し射撃の目安を付ける目的の、 可変照尺が作られており、対空照尺が省略されても、射程のみが可変する照尺を採用したものが多数あります。 照尺方式は、照準を素早く見出す事が出来、多少のズレよりも素早く照準を合わせる事を主とし、 微調整式のピープ(のぞき穴)サイトは、有効射程内での精密射撃を目的としています。 両者の特性と使用目的は相反する為、射程や使用目的により両者を切り替えて使用する、 H&Kのドラム式や、別途光学照準器を載せるなど、使用目的に応じて照準器は選択されます。 #right(){(646:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ----
#CONTENTS ---- **「アフガン兵士のパソトン民族の先頭能力は高く,ライフルで千m先のコインを打ち落とせる。」(夕刊フジ)このような事は本当に可能ですか? ボーア戦争時のボーア人遊撃隊の狙撃手が 100ヤード先の動物の目を打ち抜いたという話は聞いたことがある。 そういった環境に成長すればパシュトゥン人も不可能じゃないのかも知れん。 #right(){(9:195)} 1000m先のコインは肉眼ではまったく(網膜の解像度限界からも)見えません。 ですから「アフガン兵士はライフルで」といっても、その言葉から浮かぶ素朴な イメージではなく、ちゃんとしたスコープの付いた、当然高精度の狙撃用ライフルで あり、これまた当然二脚などで固定し、伏射で安定した状態での射撃でしょう。 で、当たらないわけでもない、というような意味でしょう。1000mは7.62mmNATO弾を使用する 一般的な対人狙撃銃の有効範囲(上記のようなマジの狙撃で)を微妙に超えています。 それも体の主幹部に当たって戦闘力を奪う、うまくいけば殺す、というレベルの精度です。 #right(){(9:system)} **狙撃が出来る限界の距離と的の大きさってどれ位でしょうか。 >使用する銃とかも答えてもらえるとありがたいです。 ゴルゴならできる、とか、まぐれ当たりを「当てた」と主張するとか、ギネスに載りました、とか を除いて、実用レベルでの話をしますと、ほぼ確実に相手を殺すか、戦闘能力を奪う事ができる距離、という意味であれば、 一般的に使われる対人狙撃銃、7.62mmで700~800m 一般的に使われる対物狙撃銃、12.7mmで1500~1600m(ただし、標的は車両、施設サイズ) でしょう。米軍であれば、前者はレミントン700の軍用モデル、M40A1。後者はバレット社のM82A1Aということになります。 #right(){(14:system)} **狙撃銃の射程距離について >本当に1500m~2000mの距離でターゲットに当たるのでしょうか? NATO軍クラスの弾丸では最大800メートルです。 それ以上では風等の影響で当たらないと書いてあります。 これは訓練時の距離で前線ではストレスにより、距離は半分以下でないと命中させるのは難しいでしょう。 WWⅡ当時のソ連軍狙撃兵は50から150で、最大でも200メートルと聞きます。 やはり戦闘中のストレス下ではそんなもんでしょう。 #right(){(15:一等自営業 ◆kawD31MU)} **ミルって何ですか? 照準における“ミル”ですね。 円は360度ですが、これを細分化して制度を上げたのがミルです。 1ミルは6400分の1です。 距離1.000メートルで1ミルの高さ(あるいは幅)の実寸は1メートル になります。距離500mで1ミルだったら、実寸は0.5mとなります。 T34がこちらに正面を向けていて、3ミルだったらT34の幅は3m ですので、T34までの距離は1.000mとなります。 つまり1ミルとは距離1.000mで1mの物体を見る角度です。 絵描けないと説明がキツイ! #right(){(29:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} **「零距離射撃」という言葉は大砲の水平射撃の事のように見えましたが、実際はどのような意味で、なぜ、零距離射撃と呼ぶのでしょうか。 たとえば戦車砲のAPFSDS弾の初速を1500m/secとすると、100mでの 落差は20cmであり、まず無視して良いレベルになります。目標の 面積が(遠距離になると風や敵の移動などによるずれも加わるので、 単に高さだけでなく横方向の調整も必要)大きくなれば、もっと 遅い初速、遠距離でも零距離射撃ということになります。 #right(){(36:914)} **優秀な狙撃兵というのは、何km先の敵軍指揮官の頭を撃ちぬけるんですか? 通常の狙撃銃であれば800m程度が有効射程であり、この範囲ではかなりの確率で相手に大きなダメージを与えられます。 ただし、胴体のまん中を狙うと、かなりの確率で体幹部のどこかに弾が当たる、というものであり、 頭部を狙った場合、左右や上にそれるとノーダメということも十分あります。十字線の中央に着弾、なんてのは その距離ではラッキーです。 12.7mmぐらいになると1~1.2km程度が有効射程とするものが多いですが、この程度の距離になると50~100cmの 着弾誤差が十分あります。そもそも12.7mmは通常対物用に使用されますから、これらのデータに書かれている「有効射程」は 車両や施設に対して有効なダメージが期待できるという意味です。対人狙撃で当るのはラッキー。 弾着まで2秒近くかかったりしますから、相手が動くことも考えねばならないでしょう。 というわけで、マンガや映画のようなヘッドショットを初弾で期待できるのは800~400mあたりまで。 長い射程での狙撃成功例はいくつか報告されていますが、確率的に当たった狙撃もある、という話になります。 ただベトナムでベテランといわれた米狙撃兵は、7.62mmを使用して900mでまず外さず、1300mでも80%当てたといいますから、 名人なら800mオーバーでも初弾ヘッドショット可能かも知れません。 #right(){(242:457)} **ゴルゴ13では、1000m先の人を狙撃する場面がありましたが、実際の戦場の狙撃は、どのくらいの距離まで狙えるんでしょうか? カナダの狙撃兵Rob Furling伍長の記録 http://www.macleans.ca/canada/national/article.jsp?content=20060515_126689_126689 3発目で当てています。距離は2430m 対物ライフルというか12.7mm口径の狙撃銃を使用。 この口径は重機関銃と一緒。 2002年3月のある午後、アフガニスタンにてマクミランTac-50を使用。 狙撃されたのはタリバンの3名で、そのうちのRPK機関銃を持っていた者を狙った。 1発目は外れ、2発目が背嚢に命中。3発目が胴部に命中。 この記事自体は狙撃の偉業を讃えるものではなくて、むしろその後の苦い戦地からの帰還 を扱ったものです。現在、伍長は退役しています。 #right{(658:841)} **ゴルゴ13は銃で敵の身に付けている手榴弾や、地上に露出している地雷や、飛翔中のミサイルを狙撃して爆破させていますが、実際に可能なんですか? フィクションですので基本的に不可能に近いのですが ハンマーなどでコンと突付いただけで発火・爆発するような事故は稀にですが起こります 有り得ないけど全く無い訳ではない事象を演出する事で物凄い狙撃スキルを演出しているのですね。 ただ、機雷や地雷の処理等で信管を狙撃して発火させて処理する方法は実際にあります その為に採用されたのが所謂アンチマテリアル・ライフルで安全な距離から直接爆破させるのです。 #right(){(518:24:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **軍隊では左利きでも右で撃つように習うって聞いたけど本当? 国による アメリカ軍はそのまま イギリス軍は右で撃つように訓練する #right(){(14:487)} **ダブルタップとバースト射撃の違いがわかりません。 ダブルタップとバースト射撃は似ては居ますが異なる射撃技術です まずタップ射撃とは、連発式拳銃または半自動拳銃により、同一の目標に対して素早く、二発または任意の弾数、射撃する事です。 またバースト射撃とは、機関銃等の自動火器の基本的な射撃技術で 同一目標または区域に二発ないし任意の弾数を一度に発射する事を言い、 半自動火器でこれを行う場合には速射(ラピッドファイア)と言います。 #right(){(初心者質問スレ468)} **小銃の間接射撃って無いの? 小銃という火器は有視界での照準射撃が主な使用法ですが、重機関銃等では例外的に 銃架に載せての長射程の射撃で、間接射撃に近い仰角で射撃する事もあり、 予め採取しておいた弾道曲線のデータにより、射程から仰角を決めて射撃します。 殆ど曲芸なので通常はやりませんが、理論上は40度近くの仰角で最大限の射程が取れます。 #right(){(378:677)} **ライフルに付いている3点バーストとフルオートではドチラの方が良いのですか? 使う状況が違うから一概に「どっちがいい」とは言えない。 ただ、戦闘に不慣れな人間にフルオートの銃を与えると、トリガーに 指をかけっぱなしにして一瞬で弾を撃ち切ってしまうので、バースト 機能がよい、とはされている。 #right(){<初心者質問スレ370:970>}  陣地の脇で隠れてて横合いから突撃してくる敵を撃つ役目の人なんかは実質的に機関銃っぽく 薙ぐように撃つから連射を使う。  敵の頭を下げさせておく場合などは3点射で十分な場合もあるとか、いろいろ言われていた。 あとは戦闘時の混乱の中で弾薬を節約して用いつつ戦闘を継続するには3点射のほうが良いのではとか、 指切りで点射できるから問題ないとかいろいろ議論有り。 #right(){<初心者質問スレ370:972>} **CQB関連の動画を見る限り、MOUTにおけるCQBでは、SMGも突撃銃も大抵セミで撃ってるよね? >SMGや突撃銃は基本的にセミオートで撃つものだと私は思うけど、それとは別に、 >「意図しない跳弾を防ぐためにフルオート射撃を避けてる。」って人から聞いたけど本当? >濠軍はバーストで撃ってるね。http://www.nicovideo.jp/watch/sm1212010 >AUGのスコープが近接戦闘に向かないからバーストで命中率稼いでるのかな。スコープにアイアンサイト付いてたと思うけど。 近接戦闘(CQB)における射撃教程では、室内では単発または制限点射にて射撃する様に教育されます 理由としては、戦闘中の弾薬の補給がほぼ望めないので、弾薬を節約する事と 最小限度の弾数で目標を無力化・制圧する事が第一とされるからです またAUGの場合、半自動と全自動の射撃選択は引き鉄の引き代によって切り替わる構造的特長がある為に 単発から短連射に簡単に移行可能となっている為、そのような運用になっています ご質問にあるような「意図しない跳弾」は、確実な照準をせずに無闇に発砲する事により起こるので もちろんそのような危険を避ける意味でも、自動火器を全自動で連続射撃する事はありません。 #right{(520:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ボルトアクションライフルでも、狙いをさだめなければM1並の発射速度で弾丸を発射できるんでしょうか? 精密射撃をしないである程度の狙いで撃つのであれば、二秒で一発程度の発射速度で撃てます これは弾幕射撃と言って、部隊全体で火力を発揮する場合に行なう射撃で 文字通り有る区域を制圧する目的で弾幕を張る時に実行します。 #right{(524:827:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **よく映画などでは腰の高さぐらいで銃を構えて乱射しまくるシーンがあります。軍隊ではこんな銃の撃ち方を教えるのでしょうか? >自動小銃(M16やAK47等)ってストックを肩に当てて、照準機を見ながら撃つと思うのですが、 「腰撃ち」っつーて、何処の軍隊でも普通に教えるぞ ちなみに陸自教範でも「腰撃ち」の他に 「かかえ撃ち」(小銃を胸付近に構えて撃つ)。 「かがみ撃ち」(腰を落として床尾板を右太股に当てて撃つ)。 等がある。その利点・注意点も書かれているが要は軍用射撃では 各種状況にも対応して撃つ必要があるし研究もされてるよ。 #right{(355:602,613)} **CQBでの射撃は基本的にセミオートで行われ、.223は威力不足と言われてますが、 >フルオートで弾ばらまきは無しにしても、ダブルタップやバースト射撃で数発撃ち込むようにしては駄目なのでしょうか? >.223はそういうコンセプトの弾薬だと思うし、軽量弾薬のP-90やMP7はかなり威力不足だと思うのですが。 基本的に全自動での射撃や制限点射(バースト射撃)は遠距離の目標に対する制圧射撃の際に限定されます 近接戦闘においては、確実に命中させる事が優先されますので、半自動で瞬間的に標的に照準を合わせ 目標を無力化するまで確実に命中弾を得るべく射撃します。 #right(){(545:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **小銃のストックって、右脇にあてるように構えると思ってたのですが違う(例外もある)んでしょうか? >イラクで警戒中の兵士がM4カービンを装備しているのですが、ストックを右肩にかつぐように構えていました。 警戒行動中は、敵を発見した時に即時発砲可能なように 射手の視線と、銃の照準線を一致させるように保持します その場合銃床を肩に乗せ、顔を真っ直ぐしした状態で警戒しながら行動します つまり「ちょろいもんだぜ」な構え方は、近距離での戦闘を想定した場合には正しい、と言えます。 #right(){(550:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **スコープを使った精密射撃では両目を開けて狙うべき? スコープを使った精密射撃でだけでなく、銃で照準するときに片目をつぶるやりかたそのものが 「良くない撃ち方」「悪い癖」として矯正の対象になる。 片目瞑るってのはそれだけ視界が狭まるってことだからな。 構えてるときに左側から接敵があったらどうする気かと。 #right{(549:974,972)} **暗夜に霜が降るごとく…って何? 小銃の引金を引くときの心得。できないと いわゆるガク引きになる。 なめらかに、丁寧に引き金を引くことを、人知れず降り積もる霜にたとえているのです。 なんとも文学的表現でいいもんですね。 #right(){(15:616,622)} **アサルトライフルのフルオート射撃って反動で照準どころじゃありませんよね。 >だとしたらフルオート射撃というのはどういう場面で使うものなのでしょうか? 突撃する時などに援護射撃としてぶっ放す。 例え正確に当らなくても、人間自分の廻りに鉄砲弾が着弾したら伏せたり 塹壕や物影に身を隠したりするので、その隙に敵の背後に廻ったりする。 現実にはアサルトライフルの弾倉容量でフルオート射撃するとあっという間に 弾が切れるので、「指切り射撃」といって数発ごとに引金を操作して小刻みに撃つ。 「バースト(点射)」機能といって最初から引金を一回引くと三発くらいだけ弾が 出るようになってるものもあり今はこれが一般的。 #right(){(347:845)} 通常、全自動に射撃選択しても、数発ずつの制限点射でもって制圧射撃をします 全自動で面制圧をするのはMINIMIやM16H-BAR等の分隊自動火器によってなされます。 #right(){(347:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **現代の兵器を使用した戦いにおいてシモ・ヘイへのような活躍ってあり得るんですか? 極めて限定された条件下で達成された戦果ですから 現代戦においてそれを再現するのは非常に困難です 例えば、映画にもなったソマリアでの強襲作戦が失敗したあとの救出作戦が 初期に投入された人員のみで達成されていれば、現代の「コラー川の奇跡」と呼ばれたかも知れませんが そのような事は通常はありえません、単純な火力と射撃技能と物量のぶつかり合いになれば尚更です また奇跡、と呼ばれるように、通常では達成困難とみなされています。 #right{(526:625:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **拳銃の講習で腕をまっすぐ伸ばして左手を添えろとか言われるが、腕で衝撃を吸収したほうがよく当たるのでは? 反動のいなし方として腕で反動を受けるような事は、大威力の回転式では有効かつリカバリーも早いようですが 自動式では作動不良の原因となります、これは腕で反動を吸収してしまい作動に必要な慣性が失われるからです。 #right(){(343:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **「集中射撃により敵を制圧」などとよく言いますが、有効な火力の集中投射=敵兵力への物理的打撃を狙ったもの、とは限らないのですか? 極端な話、全く敵兵にタマが当たらなくても、相手が伏せたり塹壕や物陰から 顔を出さなく(出せなく)なってくれるだけでいい>制圧射撃 そうすれば、こちらはその隙に相手の背後に廻ったりできる。 #right(){(343:740)} 機関銃等の面制圧火器の存在意義は 絶え間ない弾幕により、ある任意の区域における敵歩兵の行動を制限する という戦術思想で、これは機関銃が出現して以来ほとんど変わっていません ちなみに重機関銃一挺で手動連発式小銃のおよそ八倍の制圧火力を持つ、とされます。 #right(){(343:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **走りながら小銃を撃つ時は腰だめにして撃つのが基本でしょうか? >走ってると良く狙えないのはわかりますが、走りながら照星を合わせて撃つという描写は不自然でしょうか? 走りながら撃つってのは普通しない 当たらないし狙えないし、もしするにしても腰だめじゃあ余計に当たらない 基本的には構えて撃つときには動かない でも普通に構えながら、歩きながら撃つっていうのはある あるいは、すぐ構えられるようにしておき、走り、撃つときは止まって、素早く構えて撃つ #right(){(創作質問スレ49:709)} **89式小銃の写真って、やけに左利きの人が多くありませんか? >WIKIでも2枚ありますね。未回答質問の中にも、「丸」で3人中2人まで左構えですが、という質問があったようです。 それは、左利きだから左で構えているのではなく、所謂ウィークハンドと言って 利き手と逆の姿勢での射撃姿勢を取っていると思われます。 そして、最近の小銃は、左で構える射撃姿勢も考慮して造られています。 ですから射撃訓練においても、頻繁に左側に構えて射撃する事は当然で、 右側に構えて撃つのと同等の精度・練度を達成すべく訓練します。 なので寧ろ、訓練時には左で構えて射撃する事を重視して居る訳ですね。 #right(){(576:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ライフルの構え方 >陸軍マニュアル等を読むと「左手は銃の真下、右手は脇を空けて右ひじが方と同じ高さになるように構えろ」という風に書いてあります。 >が、実際の兵士たちの写真をみると脇を占めている人もかなりの割合でいるようです。 >これはただの基本で、慣れてくれば勝手に構えは自分に適したように変えていくものなのでしょうか? 射撃の方法論というのは年々変化しています ハンドガードに添える手の位置なども射手や教官によって様々です また脇を締めるのは銃撃戦において被弾面積を減らすとか 移動する場合に銃の取りまわしが素早く出来るとか 状況によって変動するベストポジションがあります。 #right(){(337:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **援護射撃の方法 援護射撃とは、小隊或いは分隊の移動を援護するものですが その方法論としては、後方より、弾道を味方の頭上に取って一定の区域を制圧し 敵勢力の行動を制限する事により味方の戦術行動を支援するものです 横方向に距離を取る場合、これはキルゾーン(制圧区域)を形成する必要のある 主に防御陣地における機関銃の運用法となり、 これは純粋に敵勢力の進出を制止する目的があります。 #right(){(583:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **制圧射撃という概念が登場したのはいつ頃ですか? >相手隊列が崩れて壊走するまでマスケット銃を撃ち合うのも制圧射撃の一種ですか? 初期の鉄砲が狙撃なんて出来るような精度が無く、主に音でビビらす目的で使われていた。 つまり、鉄砲は制圧射撃から始まったのではないだろうか #right(){(583:モッティ ◆uSDglizB3o)} 初期の銃器による弾幕射撃が既に、敵を制圧する目的で行なわれていたようですが 前出の通り威嚇を兼ねたものでした 現在言うような制圧射撃は、火砲の集中運用により面制圧を行なったり 機関銃などの自動火器によって、一定の区域における敵の進行を停滞させる戦術を指して言います。 #right(){(583:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **拳銃を水平にして撃つメリットってある? 薬莢を排出する方向を変更する以外のメリットは余りありません また照準を付けることが困難になるので至近距離以外でのレンジでは ワザワザその様にして発砲する程には利点もありません ただ映像栄えして格好良く見えるので映画等ではよく見られますね タランティーノ撃ちとかジョン・ウー撃ちとかデ・ニーロ撃ちとか呼ばれていますが 散弾銃の近接戦闘時においては正式なテクニックとして有効ではあります。 #right(){(331:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **射撃をする際には無駄な筋肉の収縮や緊張をなくすために両目を開けて撃つと聞きますが、それって、軍の狙撃手だけがやることなんですか? 無駄な緊張と言うよりは、自然な視野を得る目的で両眼照準が推奨されています 精密射撃などの状況を除いて、標的は常に移動している訳ですから 標的を視野に捉え、照星(フロントサイト)に意識を集中して狙うようにします 後は射撃姿勢と火器の保持方法により、照準線と標的を常に一致させる事で 命中率の向上が望めます。 これは軍隊の射法に限らず、射撃技能の基本姿勢となります。 #right(){(593:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **映画の早撃ちは実戦的ではないの? 「映画の」早撃ちは魅せるための映画用の撃ち方も少なくないけど 競技用の早撃ちは実戦的だぞ 腰だめ撃ちで狙えない用に思えるが、Youtubeなんかに上がってる 海外での射撃競技を見てるとちゃんと狙ったところに当てる事が出来る まあちゃんと競技用のモーションでやってる映画もあるけど… その場合、役者さんが早撃ちの訓練してくるとかプライベートでも射撃競技やってるとかの例がある (時代劇の殺陣と同じだね、映画の立ち回り重視の殺陣と、迫力出すため実際の剣術から殺陣を作るのと) #right(){(596:245)} **2丁拳銃って実用性あるんですかね? 200年ほど前ならば複数の拳銃を腰に下げておくことはあったが ゲームやアニメのように両手で連射するのはまずない 命中率はこの上なく悪いし、弾薬はすぐ使い切ってしまうので そりゃ、近距離に敵がいて、弾丸を威嚇としてばら撒きたい時はそうするが 本当に威嚇くらいにしか役に立たない ちなみにこの戦法 軍隊ではなく、一人で弾丸を作って撃っているような傭兵が用いることが多かった こき使われるので、後ろでのんびり弾をつめる余裕がないときは 一回の戦闘に使う弾丸はすべて銃に装填しておこう、という感じ いまでは拳銃を戦場で二つも持っていれば 「おいおい、戦場でカッコつけようなんざ100年早いぜBOY!HAHAHA!!」 など、子ども扱いされる それどころか拳銃で突撃銃とやり合おうとしていると 「HEY、BOY!!CQBの真似事か!?とんだCRAZYだぜ!!HAHAHAHA!!!」 もはやまともな頭をしているとは思われない 両手に持っていると 「H・・・HEY、BOY!悪いことは言わん!やめとけ!・・・ああ、やられちまった」 と、もはや笑い事ですらなくなるので注意 #right(){(329:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)} **映画などの銃撃戦で遮蔽物に隠れながらサッと乗り出してババッと撃って引っ込む・・これはリアルなんでしょうか? 相手を遮蔽物から移動出来ない様にする為に威嚇射撃を加える 別働隊が敵に接近する 相手が別働隊に向けて射撃を開始する間にこちらも移動する 制圧可能な距離になった方が無力化または制圧する 警察活動ではこんな感じですが、殺害が目的の軍事行動では はじめから全方位の退路を断って制圧します 実際の戦術行動はもっと複雑ですが簡単に言うとこのような感じです。 #right(){(327:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **クイックエイミング、タップ射撃の使い分けは? 近接戦闘での拳銃射撃はクイックエイミングと言って素早く照準を合わせる事が求められますが、 特殊部隊等の近接戦闘においては照準するよりも標的を視認した途端に急所エリアに数発撃ち込む タップ射撃が主流です。 #right(){(324:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **SWATがCQBで拳銃を使用する場合、人体のどこを狙うんですか? >やはり、胴体ですか?防弾チョッキの存在を考えて頭部? 警察活動においては制圧逮捕か射殺かによって射撃を加える部位は変わります 逮捕が目的ならば少なくとも死亡しないように手足を撃ちますし 射殺の許可がある場合は頭部から腹部に掛けての身体の中心線に複数の弾丸を撃ち込み無力化します 防弾装備がある場合は当然頭部を狙いますね。 #right(){(324:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **長距離狙撃の場合、距離が離れているとコリコリオカにも干渉されると思うんだけど コリオリ力でどのくらいずれるのか計算してみました 真空中、北緯34度、真南に向かって撃つ 初速1000m/s, 距離2500mで 飛翔時間は2.6秒。横方向のずれ28cmくらいでしょうか。 身体一つ分ほどずれることになりますね。 長距離だとコリオリ力に風、さらにしつ度も影響するとWikiには書いてあった… スナイパーは数学もできないとだめなのか。 コリオリ言う前に308のライフルを撃ってガク引きやフリンチしないようにする方が重要だがな。 100mで308の175grを2cm以下にグルーピングさせられないのに 遠距離での地球の自転の影響考えても無駄だから 最近は銃にモバイルパソコン付けてたり、レーザーレンジファインダーと組み合わさったハイテクスコープが自動補正してくれる。 ウインデージだけは横風を観測しなきゃ読めないだろうが、それはスポッターがやってくれる。 そういう計算は正確である事も重要だけど、考える時間との兼ね合いもあるな。 距離判定とクリック調整も大事だが、風による影響がかなり大きい。 その風が常に一定の方向で一定の風量で流れてくれるか、というと・・・w 「3時から9時方向へ10MPHの風か、よし」と読んでサイトノブを調整するなりホールドで狙うなり しようとした途端、急に方向が変わったり、風が強まったり、なんてのは日常茶飯事。 目の前に風旗がある射場ですら、刻々と変わる気象条件に翻弄される事が多い。 ましてフィールドでは自分と目標の間の風が一つだけ、という事もなく遠距離となると いわゆる「風が巻いている」状態になる事もある。 最終的にはPCによる判定よりも熟練した人間の勘の方が実用的な事も多い。 #right(){(狙撃技術2:129-140)} **狙撃手の横にでかい望遠鏡持ってる人がいますが、必要なんですか? >弾が当たったかどうかってスナイパーライフルのスコープでわからないもんなんですか? あれは観測手、スポッターと呼んだりもする。 高倍率の狙撃用スコープは、当然視界がその分狭いので、スコープを使っての観察に限界がある。 さらに極端に集中力を使う狙撃行為に、長時間の照準は事実上不可能。 そこでスポッターがサポートしてあげて、スナイパーに状況報告や指示を出してあげる。 #right(){(611:766)} **狙撃銃は分解整備後の照準調整って必ずするものなの? 分解整備後の照準調整ってどんなの想定してるんだ? かなりケースバイケースになるんだが。 クリーニング後は着弾点が安定しない場合があるから、作戦中は銃身の清掃自体をやらない場合も多い。 常識的にスナイパーは必要がなければスコープを銃から外さない。 通常クリーニング程度では狙点は狂わない。 一方で、 銃の狙点ってのは仮の点でしかなく着弾点はあらゆる状況で変化するから、可能な限りスナイパーは実環境で撃ってそれを把握しようとするが。 #right(){(狙撃技術2:284)} **名狙撃手は多少ボーっとした人が多いみたいな話を聞いたのですが、 それは名射手の特性であって、狙撃手に求められる特性じゃない ストレスに強く、物事に動じないって意味ではボーッとしているともとれるが 高度な判断能力や、運動能力も必要 射撃だけは上手いけど他のことをやらせたら駄目って人は目立つから、そのせいだと思うぞ。 確かにあまりにも神経質な人は射撃には向かないけど、トップクラスの人は闘争心なんかも必要。 ボーッとしていてそこそこ上手い人はいるけど、無茶苦茶上手い人はきかないな。 日本陸軍には「射撃もっさり」って言葉があった。 射撃時に変に力んでると、引き金を引く時に照準がずれたりするが、 件のもっさり君は端っから力まないのでいい結果が出たらしい。 因みに、この力まないで引き金を引くのを「寒夜に霜が降る如く」と称した。 #right(){(320:28-30)} **最近の近接戦闘ではこの状態で銃を横に90度倒して撃つ技があったりする・・これ事実なの? >http://www5a.biglobe.ne.jp/~shinotan/tyoro.JPG この構え方は近接戦闘における索敵しながら移動する状況においては正しいです また薬莢の飛ぶ方向をコントロールする意味もあって、排莢口(エジェクションポート)を上に向ける事もあります 勿論これは近接時においての射撃姿勢の中でも、即時発砲が必要な状況に限られます ちなみに、この「チョロいもんだぜスタイル」での遠距離狙撃は普通はやりません。 #right(){(320:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s )} **弾道曲線はどうやって計算し、照準の修整を行なうの? 弾道曲線というのは、おおまかに弾丸の自由落下と弾速の減衰率から計算します、これを弾道曲線と言い 主に弾丸重量と弾丸初速、形状効果による減速率によって出来る曲線で これが実際に弾丸が描く曲線とほぼ同一になります 飛翔体の特徴としてこの曲線は弾丸の飛翔距離が伸びるにつれ急激に下降しまた発射角度によって変化します 通常遠距離射撃ではこの曲線をもとに、弾丸の種類と標的までの距離から照準の修整を行なう事が出来ます 傾向として射程の長さと修整量の関係は前述の理由から一定では有りません 詳しくは弾丸関連のスレッドのテンプレートから検索可能です。 #right(){(318:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **この構え方ですが、具体的にどこがおかしいのでしょうか >http://www6.atwiki.jp/army2ch/pub/long.jpg この保持方法は、競技における精密射撃に向いた構え方を崩したように見えます 具体的には、銃床部への頬付けが甘く、反動によって銃が何処かへ飛んで行きそうです また先台を手に乗せるだけ、と言うのも二脚の付いたこの銃を保持するには良くないでしょう この場合、握把を強く引き付け肩付けと頬付けにより床尾と銃床を強く固定しなければなりません このカットでは、銃床も先台もちょこんと乗っているだけに見えますので この保持方法は、射撃においては不適切である、と言えます。 #right(){(623:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **狙撃ライフルのスコープのレンズが太陽光を反射して、敵に狙撃場所を知られてしまうことは、実際にあることなのでしょうか? ちゃんとした狙撃兵ならそうならないように狙うポジションを工夫する。 太陽を背にするのは狙撃兵の偽装の基礎中の基礎。 一応今ではスコープには反射防止コーティングがされるようになっているが、 光の入射角度によってはかなり遠くまで反射することはある。 #right(){(317:940)} **スナイパーは三角関数を用いてターゲットとの距離を即座に計算すると聞いたんですが、具体的にはどうやって計算するんですか? 既知の、あるいは予測出来る目標長(人物の身長だとか電柱の高さなど)と、その目標の視角度(レティクルの目盛りいくつ*目盛りあたりミル)から 目標までの距離が算定出来る #right(){(619:934)} それは"三角測量"の事では? 銃の場合は知らんが、大砲の場合だとあらかじめサイズの判っている 標的がレチクルの中で何分角の大きさに見えるかとか、左右にある程度の 距離離した対物レンズから入ってくる像を重ねる事で距離を測るね。 で、目標迄の距離が判ると、そこへ到達するまでに弾丸がどれだけ落下するか判る。 それを見越してある程度仰角を取って発射すれば命中を期待できるってわけ。 #right(){(619:ハインフェッツ ◆L81ZQG5HXc)} **セミオートで狙って人間に当てれるライフルと、フルオートで被せる様にして人間に当てれるライフルでは、どっちが実戦的なのでしょう? 実戦というか敵が複数いてある程度距離が離れている場合には 指切りによる制限点射(バースト射撃)による攻撃が有効です 米国ではこの考え方により制式小銃には単発と三発制限点射のみになっています。 #right(){(310:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s )} **兵士がアサルトライフルを構える際、銃床を肩のかなり上の方に当ててるように見えるんですが、本来もっと深く当てるように設計されてませんでしたっけ? >構えのトレンドが変わったんでしょうか? 銃床を当てる位置が高くなるのは、近接戦闘を想定した状況で 索敵しながらの移動時にライフルの照準を視線の正面に持ってくるための構え方です これは敵を発見した時に即時対応する為の行動で、素早い銃撃が可能です。 #right(){(309:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **アイアンサイトを利用してライフルの照準を行う場合、照星と照星の距離で照準精度が変わったり、狙いやすさに差が出たりするのでしょうか? 銃の照準を取る為の照準線は、可能な限り長く取る事が望ましいですが、 基本的に、照準線の長さは、最低限銃身長と同じ距離があれば、 通常求められる射程内で有効な精度を得る事が出来ます。 照星(フロントサイト)と照門(リアサイト)の位置関係は、主に製造上の理由と、 その銃の製造工程や運用思想によっても左右されますが、 Kar98kや三八式はカラシニコフは、照尺部分は射程の調整のみ可能となっており、 照星部分は製造時にから800零調整します、これは製造工場や後方でも個体毎に調整出来、 使用時には照尺を射程に合わせて調節します。 M1ガランドライフルや、その他の殆どの小銃は、照準線を可能な限り長く取り、 アイアンサイトによって600m~800m程度の射程を得られるように設計されています、 その為、照星、照尺共に上下左右に細かい調節が出来るようになっており、 光学照準器の補助が無くとも、射手が微調整する事で、有効射程内での照準が可能です。 ボルトアクション式の照準器は、かつては対空照尺と言って、見越し射撃の目安を付ける目的の、 可変照尺が作られており、対空照尺が省略されても、射程のみが可変する照尺を採用したものが多数あります。 照尺方式は、照準を素早く見出す事が出来、多少のズレよりも素早く照準を合わせる事を主とし、 微調整式のピープ(のぞき穴)サイトは、有効射程内での精密射撃を目的としています。 両者の特性と使用目的は相反する為、射程や使用目的により両者を切り替えて使用する、 H&Kのドラム式や、別途光学照準器を載せるなど、使用目的に応じて照準器は選択されます。 #right(){(646:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **精密射撃のおけるスコープの倍率はどの程度までが有用といえるのでしょうか? 三倍から十二倍程度が主流ですが、可変倍率になったものもあります。 1000m以上の長射程では二十二倍と言うものもありますね。 #right(){(646:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ----

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