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#CONTENTS ---- *アジア全般 **インドネシアって中国の犬になっちまったのか? >インドネシア、中国の支援を受けて兵器の国産化に取り組む。 >http://china-defense.blogspot.com/2008/06/first-photos-of-c-802-in-service-with.html そのような見解は物事を単純化しすぎ。 インドネシアは、兵器供給元を複数にすることや国産化を推進することで、 いずれかの国との関係悪化による兵器供給寸断のリスクを避ける手法をとっている。 昨年一年間のインドネシアの兵器供給国を見ても カナダ、フランス、イスラエル、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア 韓国、スペイン、アメリカ ときわめて多岐にわたっていることがわかる。 参照元 http://armstrade.sipri.org/arms_trade/trade_register.php #right(){(中国軍総合スレ10:485)} **インドネシアの宗教対立は? ポルノのダウンロードも禁止=規制法が成立 http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-081030X946.html あらゆるポルノは駄目.禁止法可決.性的な画像や音楽、アニメ、文章、会話も禁止。 http://sankei.jp.msn.com/world/asia/081030/asi0810302043002-n1.htm ヒンズー教徒やキリスト教徒は猛反発してるのでインドネシアが不安定化する要因になるかも。 #right{(東南アジアスレ2:278)} それでもインドネシアは南アジアでは一番政情が安定してる国の一つ。 ニューズウィークの記事を要約すると、 政府の汚職は深刻だが、地方分権、政党政治が正常に機能しており、 インドと並ぶ民主的な国家。 軍の対テロ部隊は優秀で、イスラム過激派を良く押さえ込んでいる。 2億3500万の人口と豊かな天然資源、自然環境で中国、インドのライバルに なりうる国家。 #right{(東南アジアスレ2:283)} **ラオス海軍は何をしてるんですか? 国境でもあるメコン川と接した国に対する警戒だと思うよ 戦うも何も500人しかいないけどね #right(){(4:813)} 麻薬と密出入国と密輸品の取り締まりだろう。 #right(){(4:815)} **ネパールで暴れてる毛沢東主義者のスポンサーは誰ですか? 推理小説だと、「一番利害関係のある人間が犯人だ」となるのですが、 容疑者が多いために犯人は特定できないと思います。 一つは中国です。 彼の国はチベットを征服した後、その国境地帯に昔から食指を伸ばしてきました。 しかし、これ以上の領土拡張は下手をすると米国の機嫌を損ね可能性もあり、また、 毛沢東主義そのものが廃れつつある現状では、これを抱え込むリスクは負えないと思います。 次がインド。 彼の国はシッキム、カシミールなどで内政混乱の上、王制打倒→強制併合という 前科がありますから、今のところ一番可能性がありそうです。 また、西ベンガジ州に住むグルカ人を牽制するためにも、ネパールへの野心はあるかもしれません。 #right(){(21:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **現代のモンゴル軍の国防体制はどんな具合なんでしょうか? 旧ソ連軍に国防は依存していたので、旧ソ連崩壊と共にあってないような状況に陥っています。 しかも、その後の経済的混乱で軍隊の方にもしわ寄せが行き、装備の更新もままなりません。 ただ、ロシアと中国の緩衝国家ですので、ロシアが崩壊しない限り、中国は手を出さないと思われます。 ちなみに軍の現況ですが…。 大統領が軍の総司令官で国家安全保障会議を主宰。 兵役は1年(18~28歳男子を徴兵)。 正規軍9100人(陸軍7500人、空軍800人を含む)。 戦車650両、装甲戦闘車720両、ミグ21戦闘機8機。 (このMiG-21もつい最近までは、初期型のFLでした。今はPFMになってますけど。) 予備役14万人。 このほか国境警備隊、公安部隊などが7200人。 2000年の国防予算は2338万ドル。 #right(){(23:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **ベトナムの名将ボー・グエン・ザップについて教えていただきたいのですが ボー・グエン・ザップ (1911年- ) ベトナム労働党政治局員、ベトナム民主共和国副首相兼国防相、人民軍総司令官(大将)。 ゲリラ戦や正規戦を駆使してベトナム戦争の勝利をもたらした戦略家として名高い。 1927年ごろから独立運動に加わり、30年のベトナム共産党創設に参加。 39年に中国の広西に亡命し、帰国後、1944年に武装宣伝解放軍を作り、人民軍の基礎を創設。 45年の独立宣言とともに内相、国防相、人民軍最高司令官を歴任し、54年のディエンビエンフーの戦いを勝利に導いた。 南北分断後の55年に副首相となり、ベトナム戦争終結後も副首相兼国防相、政治局員を務めた。 戦争思想家の顔も持ち多くの軍事論文を発表している。 詳しくは穂高書店1992年刊の自伝「忘れられない年月」をお読み頂ければよろしいかと #right(){(26:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **フランス人の聞き分けがよければ、インドシナ三国は独立にソ連の力を借りず、赤色化しなくてもすんだのでしょうか? インドシナ三国のうち独立当時、共産党を含む政権だったのは 北ベトナムだけです またベトナム労働党は当時、中国の影響力が強く 直接的なソ連の援助は受けていなかったのではないでしょうか #right(){(26:186)} **シンガポールは国の大きさと比較してかなりの軍事力を保持していると思うんだけど、何のためにあれほどの軍事力を保持してるの? 地勢的に非常に重要なマラッカ・シンガポール海峡を扼する国であり、また 経済的にも豊かな国ですので、それにふさわしい軍備かと。 (アメリカの意向もある) #right(){(38:191)} **中越戦争に関する詳細な説明をお願いします。 http://www17.tok2.com/home/yueliang/China-Vietnam.htm#6 この辺が参考になるか、と。 簡単に解説をすると、当時、中国とカンボディアは友好関係を結んでいました。 ところが、カンボディアは以前からヴェト=ナムと関係が深く、政府要人にも、 中国派とヴェト=ナム派の二派に分かれていました。 で、ポルポトは中国派のボスで、ヴェト=ナム派を粛清しようとしました。 これに危惧を抱いた、ヘン=サムリンがヴェト=ナムに援助を求め、 その要請に基づき、ポルポトを首都から追い払いました。 これを黙過できないのが、中国政府で、カンボディア支援のために、軍を出動させてヴェト=ナムに侵攻しました。 しかし、ソ連から近代兵器を援助されているヴェト=ナムと、文化大革命で時代の時計が 止まった中国とでは、装備に差が有りすぎ、結果的に支援できないまま、撤退させられました。 以後、中国は軍の近代化に邁進することになったのです。 #right(){(45:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **クメール共和国のロン・ノルさんって今どこにいるの? ロン・ノル将軍は、共産政権樹立時にアメリカに亡命し、ハワイで暮らしていましたが 1985年に当地で客死しています。 #right(){(46:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **スリランカ反政府勢力は軍用機を持ってるとか? LTTEはセスナクラスの小型機に爆弾架つけただけのレシプロ『軍用機』で空爆繰り返してる。 手製の50kg×2発とか、WW1レベルの航空打撃力。 LTTEが使ってるのはこんなのだ。本当はロケット弾を使うと照準できるからより強力なんだが… http://defencewire.blogspot.com/2008_04_27_archive.html あと、マイクロ潜水艦の建造実績もある。 http://www.classnk.or.jp/hp/SMD/isps/Japanese/MonthlySummary/2006/12_2.html #right{(南アジアの軍事情勢スレ4:380,391)} **タイ軍の近代兵器に魔除けグッズで対抗、カンボジア兵士 >http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2536987/3511807 >本当に魔よけなんて信じてるのか? 東南アジア一帯は土着の精霊(ピー)信仰が盛んというか文化として根付いてるからねえ。 仏教の国もイスラム教の国もそこかしこに精霊を祀っているし ちょっと田舎だと普通に呪術師(モーピー)が職業としてある。 そしてこのピーの文化、かなり迷信好きというか面白い意味で俗っぽい。 弱いピーには一般人でも生み出せ使役できるという考え方があったり、 肩こりや風邪はピーの悪戯という考えも普通にあるし、 中にはピーと結婚する人もいるらしいし。 生活の中にそういう文化が染み付いていれば 生死をかけたときにお守りをありがたがるのも当然じゃない? 日本人だって結構そういうところあるでしょ。 #right{(南アジアの軍事情勢2:317)} **モンゴル軍のドクトリンは? 1998年に遡る基本防衛ドクトリンに謳われているのは、文民優先のシビリアンコントロール、 国土(国境)防衛を基幹とする、三軍の協同性を高める、平時における軍の役割を明らかにする、というもの。 大統領が名目上の指揮官となり、議会が防衛政策及び防衛予算の責任を持つ。 軍の主目的は国家の独立を維持することであり、侵略に抗して国土を守ることにある。 平時には侵略に備え、国境及び領空を監視し、災害時の救助、人道活動を行い、 予備役を維持し、国家の施設を守り、国際平和活動に寄与する。 陸軍は約2万人+予備役4万人。T54/55戦車 350輌、BMP1 400輌、BRDM2 200輌など。 空軍は約3000人。An24輸送機6機、An2 15機、An26、An32 各1機。Mi8 16機、Mi24 10機。SA2大隊×1 #right(){(351:291)} **現代のモンゴルの国防方針というのはどうなっているんでしょうか? >ロシアか中国に侵攻されたら何も出来ずに征服されそうですが・・・ 396 名前:名無し三等兵 投稿日:2009/03/04(水) 19:49:53 ID:??? 相手が強力すぎ、国が貧乏で、地理的にも国境線が長大・平坦、人口が少ないので、 基本的に軍事力による侵攻阻止は不可能。そのため、外交重視。 ロシアと緊密なほか、中国、米国、インドなどと合同演習などの軍事面での交流中。 国際平和維持活動なんかにも積極的で、イラクやアフガン、シエラレオネほかに派兵実績。 #right(){(548:)} モンゴル国はもともと旧ソ連の衛生国でした。 中国が攻めてきたらノモンハン事件の時のように親分のソ連が援軍を出すわけです。 (おたがい核保有国なので微妙な駆け引きが予想されますが) ソ連の方でも緩衝地帯としての効果を期待して積極的な軍事援助をしていました (ランドパワーなロシアは伝統的に緩衝国を作るのが好きです) 時が流れること現代、冷戦は崩壊しロシアと中国の緊張も軟化しました。 もうかつてのような軍事援助はありません。 モンゴルは人口300弱、主産業が牧畜の小国ですので冷戦時代の規模の軍を維持できる はずも無く、弱体化著しいです。 (軍が日本人向けの兵器体験ツアーとか開いてみたり・・・・) 徴兵制で一万人規模の軍を維持しているのですが、兵器の更新ができないまま 減耗が続いているとか。ある意味、北朝鮮よりひどいかもわからんね。 まあ、なんだかんだいってロシアは東欧の緩衝国維持に血眼になってるから、 モンゴルのことも見捨てないでいてくれる・・・様な気がする #right(){(548:モッティ@いもば ◆uSDglizB3o)} **2006年のタイのクーデター事件はなぜ起こったんですか? すごくかいつまむと、タイの経済成長をもたらした首相が、 汚職で真っ黒なのが発覚しても政権に居座ったために、 軍と警察が首相訪米中に首都を占拠。 これを国王が(タイにおいて現国王の発言力は非常に強い)承認したために、 あっさりと無血クーデター成立。 つまり、軍の政権奪取が目的というよりは真っ黒な首相を追い落とすため。 #right(){(306:260)} **タイの三軍は仲悪かったみたいですが、最近は協力してるんですか? >あと軍部と警察の関係はどうなんでしょう? クーデター以前の話になりますが 簡単に想像できるように基本的に三軍同士の仲は悪く、縄張り争いが激しいです。 何の縄張り争いかというと、まあ、簡単に言ってサイドビジネスです。 テレビ局も以前は三軍がそれぞれ複数経営していました。 警察は軍よりも一歩下がる立場にあるようですが、 そのためか軍に対する感情はあまり良くないような。 数年前に軍の幹部の息子が警官を射殺して大問題になってたような記憶もあります。 #right(){(349:642)} **ミャンマーがヤンゴンからネピドーに遷都した理由は? 理由は不明だが、おそらくは軍事上観点で選んだであろうという説が有力 ただ、防衛上の観点よりも、むしろ内戦に備えて、早期の鎮圧に有意な戦略上重要なポイントとして ネビドーを選んだのではないか?との説が根強い。 #right(){(582:354)} 元々、国軍司令部がピンマナ(現在のネピドー)に移転する構想があり、首都移転に先だって 国軍の中枢機能はピンマナ北方地区に移転しています。 ピンマナ自体はヤンゴンから北方に約320km離れ、第2の都市マンダレーと最大都市ヤンゴン との中間にあるなだらかな丘陵地帯にあります。 一応、移転の理由は、ピンマナが国土の中心部に位置し、辺境地域を含めて全土を効率的に 統治できるためとしています。 しかしながら、旧首都ヤンゴンはエーヤワディー(イラワジ)川支流の河口から30kmほど遡った 処にある港湾都市であり、非常に脆弱です。 米国や欧州からの人権抑圧批判への圧力を意識し、その軍事介入を懸念しての移転とか、 大都市ヤンゴンが大衆運動で騒擾状態になった場合を想定した権力維持策等見方もあります。 実際、2007年の反政府デモでも、政府首脳はこのネピドーで対策を練っていたと言われています。 #right(){(582:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **タイ空母のチャクリ・ナルエベトってそもそもが何のために建造したんですか? >インドは印パ紛争の戦訓から、イギリスやフランスは海外領土があるから、と他の国は >持ってる理由がわかるんですが、タイが何を狙って建造したのかわかりません。 チャクリ・ナルエベトはプリンシペ・デ・アストゥリアスを建造したスペインのバサン造船所の設計・建造で、 1997年に就役したアストゥリアスの縮小版と言った外見を持つ空母ですが、 アストゥリアスよりもステルス性を考慮したアイランドを持つなど、全体的にリファインされています。 タイ海軍はチャクリ・ナルエベトを、台風などの災害時の救助などの為の、 「ヘリコプターの浮かぶプラットフォーム」とする事を強調しています。 この目的に沿う形で、艦内には航空機の格納甲板から下に通じるエレベーターが設置されており、 これは災害派遣の際にヘリコプターで運んできた傷病者を医療区画に運ぶ為の設計です。 性格としてはイタリアの建造したサン・ジョルジョ級揚陸艦のサン・マルコに酷似しています。 (サン・マルコは地震などで孤立した被災地を海から支援する目的で民間防衛省の予算で建造) 他にもタイ湾の国益保護、排他的経済水域の監視、 それに次いで海軍作戦の航空支援などがこの空母の運用構想ですが、 主としては海難救助や災害支援プラットフォームとしての性格が強いです。 #right(){(327:212)} **クーメル・ルージュはどんな基準で、またどういう理由(建前)で虐殺を行ってたんでしょう? >よく指の奇麗な奴、メガネをかけてる奴は農村送りだとか何とかって言うのを見かけるんですが。 クメール・ルージュの基礎思想は「農業絶対主義」。 要は人間は大地を耕して自給自足するべきで、それ以外のことは 全部「文明と言う病気」だという思想。 元々、農村主体の国だったクメール(カンボジア)は商業の発達した 国であるタイやヴェトナムに「搾取されている」という意識があり、 「農民こそが偉いのだ。商人や学者や役人は農民の敵だ。  地を耕して作物を育てる以外のことは何もしなくていいしそれ以外の  事を生業にしてる奴は人ではない」 という過激思想が育った。 ポル・ポトは留学中にこの思想を強固に説く人に感化されてしまい、 それを自身の支配したカンボジアで忠実且つ徹底的に実行した。 なので、クメールルージュ支配下のカンボジアでは「農民でない者」 は「生きてる価値がない」とされ、殺されるか「人間の本来の姿を取り戻せ」 と農村に送られて死ぬまで強制労働となった。 ちなみに ・指の奇麗な奴=土いじりをした事がないことの証明 ・メガネをかけてる奴=商人を始め学問を受けたことの証明 として「農民でない者」を見分けるポイントとされた。 中には農業学者だったので指が荒れていて、農業知識に詳しかった為 眼鏡を捨てて「先祖代々農民でした」と身分を隠して生き延びた、という人もいたり。 #right(){(326:296)} **インドネシアは日本以上に海岸線が長く、領海や経済水域が広く島嶼が多い国ですが、 どうやって自国を守ってるんですか? 小さい島嶼が多いゆえに、多数のコルベットや軽フリゲートで対応してるし 空軍力にも力を入れている 敵勢力が上陸した場合には中型揚陸艦や3個旅団からなる海兵隊で対応 陸軍も30万人、予備役も40万人居る 日本が「敵が領海・領空に近づく前に空自海自が殆ど撃滅して、潜り抜けて上陸できた残りを陸自でとどめ」 ってのに対して、インドネシアは哨戒や警備に重きを置いて、豊富な陸上戦力で上陸部隊を迎え撃つって感じ ただ、インドネシア陸軍は陸自に比べると軽装備の部隊に少数の重装備火砲って感じであり 質より量になってるっぽい でも、1万8,110もの大小の島から構成される国だし、インドネシア政府も把握してない島々も多くて とてもじゃないが守りきれてないのが現状 日本より人口は多いけど、日本より経済力は低い国だからねえ #right(){(619:652)} **タイ騒乱(2010年4月)だけど、国王は何やってるの? タクシン派の一部に王室打倒の動きがあると言われている(タクシン派幹部は否定)ので 動きたくても動けない状態。 最悪国王&現政府VSタクシン派なんて事になったら止められる人がいなくなる。 今は一応バンコクの中枢部で競り合ってるだけと言えないことも無い。 使ってる武器がだんだん物騒になってるが。 #right(){(東南アジア3:655)} **フィリピンやニュージーランドは戦闘機を保有して無いので空軍としての体をなしてませんよね。 >ニュージーランドはともかく、フィリピンはすぐそばに中国があるのになぜでしょう? どうせ今のフィリピンの国家財政で戦闘機を多少揃えたところで大陸中国には歯が立たない。 戦力差を考えると焼け石に水。 だったら金が掛かるだけで実質戦力にならない戦闘機は要らん、という ことらしい。 #right(){(290:374)} *その他の地域 **中南米諸国の軍事力についてなんですけど >対犯罪組織、暴動鎮圧、内乱 等の自国内向け軍のイメージしか無いんですが >フォークランドの時のような国家間紛争で使用するような部隊や装備はどのくらい持っているのでしょうか? フォークランドと言うことであれば、例えば主要戦闘機、爆撃機の概数を見ると、 ブラジル:F-5、50機 ペルー:ミラージュ5、15機、同2000、10機、ミグ-29、20機、スホーイ20,22,25、各20機 アルゼンチン:ミラージュ3、20機、同5、10機、A-4、50機、スホーイ29,10機、スーパーエタンダール、10機 チリ:F-5、15機 コロンビア:ミラージュ5、10機 パナマ、ボリビア:練習機兼軽攻撃機、程度 といったところです。一部あなどれない国もありますが、しかし旧式化しているのは明瞭です。 給油機を持っているのも、アルゼンチン、ブラジル(各2機)ぐらいのようです。 #right(){(10:system)} **ボリビアに海軍があるというのは事実? ボリビアは往時は今の倍くらいの国土があって太平洋岸に面した地域もあった。 のでれっきとした「海軍」が存在してた。 周りの国と戦争して負ける度に領土を割譲させられたため、今では内陸国に なってしまい、密かに有名な「ボリビア湖海軍」等を残すのみ。 ちなみに昔の太平洋岸領土地域は現在はチリの領土。 この結果を招いたチリとボリビアの戦争は(も)「太平洋戦争」と呼ばれる。 #right(){(603:323)} **ボリビア以外に、海軍を保持している内陸国はありますか? >それと、もしあった場合その国の海軍設立の経緯を教えてください。 モンゴル海軍とか。 後に初代海軍司令官となる人物が、「魚の養殖技術」を学ぶためにソ連に留学したとき、 書類上の手続きミスで「航海術」を学んでしまい、そのまま海軍司令官に任命され、 モンゴルの小さな湖に哨戒艇を浮かべて任務に就いていたという。 #right(){(481:810)} パラグアイ海軍は、国境の河の警備に当たってる 19世紀には、ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイ連合軍と、 派手な海戦というか河上戦もやっているぞ #right(){(481:815)} オーストリア海軍、現有兵力、哨戒艇2隻。 ハンガリー海軍、現有兵力、掃海艇3隻。 どっちも河川軍だな。 オーストリア海軍は、かつて、アドリア海に面していた関係で、戦艦まで保有し、 青島で、日本海軍とも戦ったらしいけど、WW1の敗戦で、海軍も解体。 #right(){(481:816)} **「グルカ兵」ってなんですか? >19世紀から続く英国に雇われているネパール人の傭兵でなにやらとっても勇敢としか分からなかったんですけど。 英国は18世紀にインドの諸侯を下して、英領インド帝国を築きます。 それと同時代、1769年にゴルカ地方を支配していた部族が周辺部族を 支配し、現在のネパール王国の領域が確定しました。 更にその支配勢力は拡大を続け、インドの東シッキム、ブータンの辺り まで進出し、英領インド帝国にとって脅威となりました。 このため、1814~16年にかけて英国とネパールは戦争を行い、1815年に 英国の一応の勝利で幕を閉じました。 で、その時に戦った勇敢さに着目し、遠い本国から兵を調達するよりも、 これらの兵士を使った方が良いというわけで、東インド軍への徴募が始まり、 北インドのゴラクプールとダージリンのグームに募兵事務所が設けられました。 彼等はアッサムなど北東周辺地域に主に駐屯し、英国の植民地支配の軍事 装置として、長年機能しました。 そして、英国が絡む戦争がある都度、最前線に立って弾除けとして使用され ました。 最近では、その使用法が人種差別ではないかという声が出ていますね。 なお、そのグルカ兵の末裔はネパールだけでなくインドにも土着し、こちらも インドの中の少数民族として生活しています。 #right(){(10:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} **ホンジュラスって本当にサッカーが原因で戦争したのですか? W杯予選の結果をめぐって、ホンジュラスとエル・サルバドルが行った戦争。 別名「100日戦争」ともいう。 発端は1970年のメキシコ大会予選で、既に政治的、経済的に緊迫した関係にあった両国が、 ワールドカップ出場をかけてプレーオフを戦った。 キックオフ直後から試合はデッドヒート、殴り合いがおこり、結局エルサルバドルが勝利した。 ゲームが接戦だっただけに国民の興奮は異常に高まり、 試合終了直後から国境では発砲が起こり、戦争へと突入していった。 結局、アメリカ、国連の仲介により戦争は終結したが、戦争は3ヶ月も続いた。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **キューバには米軍の基地がありますがキューバ危機の時にはどのような役割を果たしたのでしょうか? 海兵隊が臨戦態勢に入って、軍用機がそこをベースにキューバに来る 艦船を威嚇するだけでした。 ピッグス湾事件の時も脇役ですね。 #right(){(18:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **カナダで、統合軍てなんでしょうか? カナダの軍隊はカナダ国防軍と言うことで、陸海空軍を一つに纏めた統合軍となっています。 元々は他の軍隊と同じように陸軍、海軍、空軍に分かれていましたが、 60年代に指揮系統の一元化と予算分配の観点、そして軍縮を目的として統合したかと記憶しています。 きっかけは、空母の廃棄で浮いた海軍航空隊の移譲を空軍が要求し、 海軍がそれを蹴って軍内部の調整が出来なくなったというのがあったからだったとか。 #right(){(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **チェ・ゲバラの服装や装備品なども当時の米軍のものだったのでしょうか? バチスタ政権というか、キューバ政府は1902年以来、米国の傀儡政権でしたので、 武器供給は米国が行っていました。 革命軍の最初の蜂起は1953年7月26日のモンガタ兵営襲撃です。 この時は敗れ(2000名の兵士に165名で襲撃したから当然)、165人中80名が犠牲になっています。 カストロはこの時に逮捕・投獄されましたが、後に世論の要求で1年9ヶ月後に釈放されました。 この時はアジトにしていた鶏卵農場用の物品と称して、フロリダから武器弾薬を仕入れています。 1955年7月にメキシコに渡り、そこでスペインの元軍人アルベルト・バヨ元大佐から 軍事訓練を受け、更にチェ・ゲバラと宿命的な出会いをしています。 1956年2月2日にグランマ号に購入した武器弾薬を積み込んでキューバに向けて出港しました。 この武器弾薬を購入するに当たって、マイアミ、コスタリカなどで上陸地まで公表しています。 従って、この時も現地に着いたと同時に、銃撃を浴びせられ、 86名の同志は後に再集結したときには12名に減っていました。 この後は、政権側の兵士を襲って武器弾薬を集積し、1959年に漸く革命を成功させる訳です。 #right(){(40:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **オーストラリアが中国を警戒する理由はどの辺にあるのでしょうか? >日本はオーストラリアと安保共同宣言を出しましたが、日米豪の三角同盟は対中国を意識しているらしいと聞きました 色々ある。 共産党の一党独裁制で、政治の意思決定が不透明。 経済力の急激な膨張と、急速に進む軍拡。 国内の治安事情の酷さに起因する、国家体制そのものの不安定さ。 そもそも民主主義国家じゃないので、理解しがたい異質な思考パターンを持つ。 追加すると 理解しがたいというか、民主国家と違って政策決定が完全に密室で行われているので 誰がどの程度の影響力を持っていて、何をしたがっているのかが分からず行動が予測しがたい。 オーストラリアは海洋国家。 東南アジアを自身のテリトリーにせんとする、中国の行動は認め難いものがある。 昔はインドネシアがそれだったが、今は勢力拡張著しい中国が警戒対象。 横レスになりますが、オーストラリアが海洋国家であろうと無かろうと インドネシアとはニューギニア島とチモール周辺の縄張り争いがありますので、 東南アジアの覇権がどうあろうと両国の仲は悪いです。 #right{(356:232-244)} **ナム戦のオーストラリアの部隊ってジャングルでの戦い方は国内で訓練できる場所あったんですか? オーストラリアの北側は熱帯でジャングルもあるぜ。 オージーは英国人よりは自然に馴染みやすいんじゃーねーのかな。 バリ島の事件以来、ここはUSAも手を出さずオージーSASが ジャングルで対テロ作戦をやってるよ。 いまじゃジャングル戦では一番と自負してるようです。 #right(){(341:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} **キューバ革命はなぜ成功したの?というかアメリカは何をやっていたのですか? 米国は基本的に傍観していただけ。 1957年当時既に民心は離れており、Fidel Castroの方に人気が集まっていた。 これに介入する事は、1956年に行ったスエズ動乱に対し、米国が英仏を批判した事に対する自己 正当性を否定する事に繋がる行為だった為、積極的な介入を躊躇わせる原因となった。 また、軍事介入を行う事は、キューバをソ連に押しやるだけと言う判断も働いた。 そればかりではなく、Fidel Castroを当初は社会主義ではなく民族主義者と見ていた為、介入は 第三世界の米国への支持失わせる原因となると言う判断が働いた。 唯でさえ、この時期、米国の威信が落ちている状況で、これ以上の厄介は避けたかったのもある。 序でに、軍もFulgencio Batista y Zaldivarを見限っていたと言うのもある訳で。 #right{(523:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **「オーストラリアが軍備を拡張し続けるのはインドネシアが敵だから」と言っていたのですが事実でしょうか。 >どういった理由があるのでしょうか。ただ隣国だからという理由ではなくて。 まあ基本的に近いからなんだが、いろいろ相容れない点がある。 ・インドネシアが周囲の島々を領土にしてきたことによる領土紛争。  特に東ティモール独立闘争でオーストラリアと対立。またニュージランドとも領土係争 ・インドネシアは欧米(オランダ)に対して武装闘争をして独立した国。オーストラリアの占領軍とも戦火を交えている。 ・インドネシアは多様な文化を持つ島々をまとめるため強権的な傾向がある ・インドネシアは穏健派とはいえイスラム教国。知り合いのマレーシア人からすると信心深い連中らしいけど  まあ国というものは文化を共有してるとか共通の敵がいるみたいな理由がないと張り合うもの 両国とも南太平洋地域の地域大国だからね。 #right(){(596:モッティ ◆uSDglizB3o)} **南米のチリって細長いから守りにくくね? 何か特別な防衛計画とかあるの? 基本的に南米諸国は1945年3月、4月に決議されたチャパルテペック決議に拘束されます。 この決議は、条約によって確立された国境線を侵す、もしくは侵す危険性がある場合は、締約国は共同して武力使用もしくは 武力使用を含む措置に同意すると言うもので、下手をすれば侵略国は米国をはじめとする各国から袋だたきに遭う可能性が あります。 また、1948年12月3日に発効した米州間相互援助条約では、チャパルテペック決議を拡大して、内部の論争を平和的に解決 するように調印国を拘束し、加盟国が外部からの攻撃を受けた場合は集団的自衛措置を執ることになっています。 従って、外部からChileが攻撃を受けた場合、首都サンチアゴ近辺とバルパライソ近辺に兵力を集中させ、持久を行いつつ、 周辺諸国の参戦と米国の援助待つと言うものになるかと思います。 ちなみに、Chileの海軍は四分割されており、南緯26~36度を担当するバルパライソを司令部とした第1海軍管区、 南緯36~43度を担当するタルカワノを司令部とする第2海軍管区、南緯43度~ホーン岬までを担当する、プンタ アレナスを司令部とする第3海軍管区、南緯26度以北を担当するイキケが司令部の第4海軍管区に分かれており、 主力艦艇は殆どがバルパライソに、残りが第2~第3海軍管区に配備されています。 それぞれの管区には海軍航空隊1個飛行隊と海兵隊が1個群配備されています。 陸軍も同様に海に向かっては4分割ですが、山間部を2分割、首都に軍管区が分かれており、南北に司令部が設置 されています。 空軍は南北に戦闘機部隊があり、防空隊は海軍と同様に4分割+首都という配置です。 #right(){(329:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **ベネズエラ、今さらなんでT-72購入なんだ? >ロシアでも生産も止まってなかったっけ T-90では高すぎるとの理由。購入するT-72はロシア軍の在庫を改造する とされる。 各国次期主力戦車(戦闘車)動向2009(2) より http://en.rian.ru/mlitary_news/20090909/156068044.html ロシアの防衛産業の情報提供者によると、ロシアとベネズエラは100両の 戦車の輸出に関する約五億ドルの契約に調印するであろうとのこと。 ベネズエラのチャベス大統領は水曜日からロシアを訪問しており、情報 提供者によると、この間にベネズエラへのT-72とT-90の輸出に関する 契約調印が期待されるとした。また、将来の歩兵戦闘車の購入に関す る協議も行われるとの事。 軍事専門家は、T-72はT-90よりも安価(T-90:500~700万ドル、T-72: 100~200万ドル)でラテンアメリカの市場の要求に適合している事から 発注の多くはT-72になるとしている。 昨年、ウラルヴァゴンザヴォードは165両のT-90を生産し、その半分以 上を輸出した。残りはロシア軍のT-72の一部を代替した。そのため、ロ シアにはベネズエラに販売するために使用可能な十分なT-72を保有し ているだろう。 2005年から2007年の間に、ベネズエラはロシアから44億ドル以上の価 格の12項目に上る兵器を購入している。 #right(){(中南米情勢スレ5:79)} **ハイチ大地震でアメリカが支援に熱心なのは? ハイチ系アメリカ人はアメリカの国籍持ちだけで50万人以上居るし、 国籍持ってない奴入れたら100万軽く超えるとされてる。 彼らの発言力は決して無視できないし、仮に無視したら ポートピープルがフロリダに押し寄せるなんて悪夢が現実になりかねない。 難民圧でドミニカまで崩壊したらもう目も当てられない。 アメリカが必死になる理由は普通に存在する。 #right(){(中南米情勢スレ5:611)} **ハイチの震災地へドミニカからの陸路は使えないのか? 丁度両国の間に山脈があるんだよな。 陸路だと海岸沿いのわずかな道に頼るしかない。 昔はサントドミンゴからポルトーフランスまで植民地時代に引いた鉄道あったのに退化してる…。 ドミニカ政府がしっかりしていて中継基地としてアテにできるのが不幸中の幸いか。 物資や人はいろんな国が我先と送り込んでくるけど、現地で人やモノの流れを管理した上で 交通整理して、内陸部まで送り届けるのは米軍頼みになっちゃうわな。 #right(){(中南米情勢スレ5:617)} **ブラジルの核兵器開発について教えて下さい 一つ覚えの定番サイトで芸がないのですが、 http://nuclearweaponarchive.org/Nwfaq/Nfaq7-4.html#brazil にまとまっています。要約すると、軍政下の1978年から秘密裏に開発が始められ、1985年民政に復帰した後も 公開された平和利用の核開発と併行して、強力な軍の元で軍事的な開発が続けられました。 ウラン濃縮に力が注がれ、原子炉級は完全に自力で製造でき、軍用レベルも製造可能と考えられています。 1991年、陸軍がプルトニウム生成用の原子炉建造を計画したものの、計画規模は縮小され、結局中止されています。 結局、1998年に核拡散防止条約に調印し、ブラジルの核兵器開発計画は完全に消滅しました。 #right(){(320:179)} **カナダ、豪州、ブラジルが身の丈以上の軍備を指向した時代を教えてください 1950年代後半から60年代に掛けて、例えば、カナダは国産ジェット戦闘機の開発に成功した後、 更に国産発動機を用いた超音速の超大型ジェット迎撃戦闘機を開発しようとしていましたが、その 価格高騰に防衛予算が付いて来れずに破綻しかけ、結果開発を放棄して、前に不採用にしたF-101と、 無人戦闘機ボマークを採用しています。 後者は、実際に食わせ物で、直ぐに退役の憂き目を見ましたが、航空機産業はその失敗により壊滅的な 打撃を被りました。 豪州、ブラジルは、核兵器保有を志していました。 豪州は英国の核実験に自国の砂漠地帯を提供していましたが、その実験データは、豪州にも渡されてい ました。 ブラジルも核爆弾の国産化を指向し、それを搭載するロケットの開発に勤しんでいました。 しかし、オイルショックによる経済の悪化で、それどころではなく頓挫しています。 #right(){(319:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **アメリカ大陸において、インディアンが侵略者の白人達と戦ったように、オーストラリアにおいてアボリジニと白人達との、大規模な戦争はなかったのでしょうか? アボリジニには土地の所有・定住という概念がなかったため、 「彼らもそのうち何処か行くだろう」と思っていて、ヤバいと思った時は手遅れ。 散発的な抵抗はいくつかあったようだけど、非常に効率よく虐殺されましたとさ。 あと、完全に隔離されていたオーストラリアに白人が持ち込んだ伝染病の影響もでかかったようだ。 付け加えると、 アメリカ先住民のインディオにも「土地の個人所有」と言う概念は無かった。 アボリジニもインディオも(北米に限らず、中南米のインディオも)、まんまと西洋人に騙され、土地を取り上げられたワケだ。 #right(){(302:211-226)} **キューバ革命はプロレタリア革命なんでしょうか?それとも民族に主観をおいた、民族革命なんでしょうか? >本には「はじめから社会主義を目指してたわけじゃない。それどころか反共」という趣旨のことが載ってたり 基本は、アメリカの支配下にあったキューバのバチスタ政権を倒して、真の民族自決(キューバは当時、 米国の属国状態)を目指そうとしていた訳で、政権打倒が成功したら、親米路線になろうとしたりするのですが、 米国の方が、共産主義者認定をしてしまって経済封鎖を掛けたので、仕方なしに、敵の敵は味方という格言 通り、ソ連に擦寄らざるを得ないわけで…。 ここらへん、ヴェトナムとか、エジプトなんかも同じような歩みをしています。 #right(){(293:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} ----

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