「艦船全般2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

艦船全般2 - (2011/03/21 (月) 18:04:55) の最新版との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

#contents ---- **自衛隊の護衛艦や米空母などの場合「退役」と「除籍」同じ意味ですか? 「退役」は軍から退くこと、「除籍」は籍を離れることです。 どちらもほぼ同じと言えば同じ意味かな。 護衛艦の場合は少し経ってからスクラップにされます。 一方の米軍艦の場合は、予備役に入り、モスボール化され、海外に売られて第二の人生を歩むか、そのまま保管されます。 但し、一定期間を過ぎれば、スクラップです。 空母は建造費用にとてつもない金額をかけます。 しかし、竣工後はキャパシティが大きいため、その分改造は容易で最新の装備を搭載することが出来ます。 従って、主機に故障のない限り何十年となく利用されます。 第三世界では、第二次大戦当時の駆逐艦が未だに現役という国も多数ありますよ。 #right(){(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **海自の船のヘリ甲板のマーキングなんですけど、黄色いラインがクロスしてますよね。これはこのライン上にアプローチするんですか? 海上自衛隊のヘリ搭載型護衛艦はRASTと呼ばれるヘリコプター着艦拘束装置が装備されています。 んで、ラインがクロスしたあたりにその装置を展開します。 だからそのライン上にアプローチすれば捕まえやすくなるわけです。 前甲板の四角にクロスラインはヴァートレップと呼ばれるヘリによる空中からの 補給に使うための強化甲板であることを示すマーキングです。 #right(){(32:681)} **「自沈」は何故行われるのですか?放置してはいけないのですか? ほっといたら、敵の戦力として復帰するかもしれないから。 それに比べたら自分達で沈めた方が、マシでしょう? #right(){(32:654)} **軍艦の煙突から出る排気の温度はどの位なのでしょうか? 蒸気タービン機関の排気熱はおよそ300度、 ガスタービン機関の排気熱はおよそ1000度くらいのようです。 もちろん煙突を通るときに(ガスタービン艦は冷却装置がある)温度は下がりますので、 200度程度になると思います。 #right(){(33:714)} **軍艦の排水量ってどうやって測ってるんですか? 資料は見つかりませんでしたが、公試排水量は排水量を設計仕様書に調整するらしいので ドックに入ったときに注排水した水量とドックの容積から計算が出来ると思います #right(){(38:予備海士長)} **現在の海自艦艇のダメージコントロールってどんな具合なの? 幅が広いのですが基本で防火・防水・応急操舵ほとんど人力です ただ最新艦だとドアを自動閉鎖が出来るそうです 火災や浸水は応急指揮所や艦橋でモニターできます、 中央のコンピューターがCIC/CDSを指すのか操縦室・応急指揮所を指すのか不明ですが エンジンが動き速力が確保出来るならどちらもダウンしても 人力操舵で航行は出来るでしょう #right(){(38:予備海士長)} **艦船のBB・CV・DD・LHD等の略語が分かりません。 CA・CL:ロンドン条約で巡洋艦を備砲の口径によりA級・B級に区分したが (15.5cm以下がB級、超えるものがA級)、アメリカはA級をCA・B級をCLと 呼称した。この区別は1970年代初頭まで残っていた。 BB:Battleship DD:Destroyer BB・DDは略号が一文字の場合、同じ文字を重ねて艦種記号とするという 米海軍の方式から。 CVのCは、空母が巡洋艦(Cruiser)の系列とされていたことから。 Vについては、aviationのV(aViation)と聞いたけど。 #right(){(38:876)} 装甲巡洋艦がCA、軽巡洋艦がCLだったが、ワシントン条約で装甲巡洋艦は廃棄。 ワシントン条約に基づいて起工されたペンサコラ級は軽巡洋艦の区分だったが ロンドン条約の締結にあわせて竣工時にCAに変更された。 #right(){(38:881)} **戦記によく○度傾斜などと出ますが、○度の坂の上り下りのきつさを考えると艦内はえらいことになってそうですが・・・ そう言う状況になったとき(例えば暴風雨など)は、 艦内の物品は全て固縛し、料理も出せず乾パンに頼ったと言う話はありますね。 #right(){(42:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **艦船に使われる鋼板について質問です。 >有名なVHやVCについてはある程度わかるのですが、DS、HT、NS、STSなどになるとよくわかりません。 >材質としての特性や、用途について教えてください。 HTは造船用鋼材として一般用に用いられる高張力鋼のこと。 DSも多分同じだと思われ。 あとNSとSTSはほぼ同じものを指しているのではないかな? (参考) http://eneken.ieej.or.jp/data/pdf/466.pdf #right(){(43:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **兵器(特に大型艦とか)に保険を掛けてるって例はあり得ますか? 昔、日本海軍がフランスに発注した軍艦(畝傍)が日本に回航する途上で行方不明に なったけど、そのときは保険金が払われた(その保険金で代艦を建造した) また、ちょっと前に、アメリカで演習するために運搬中だった陸自の自走砲が 貨物船もろとも沈んでしまった事件があったが、あれも保険に入っていたはず。 #right(){(43:859)} **商船構造とは?軍艦と構造が違うのですか? 軍艦は被害を想定して、内部が細かく仕切ってあります。浸水や火災が発生したらそこを閉め切って それ以上の被害拡大を防ぐワケです 一方、商船は何でも積める容積こそが商売道具でありまして、 できるだけ広い貨物室を確保するような設計になっています このため、軍艦の建造費は商船に比べて5.6倍になるといわれております #right(){(44:82)} **戦艦や空母って、嵐や大波で沈んだことは無いのですか? 空母は日米とも、飛行甲板がもげたことはあったげな。 嵐で沈むかどうか論じるのはナンセンスだと思うよ。 船乗りで嵐に飛び込む馬鹿いないし。 #right(){(44:542)} **煙突マストのMACは何故廃れたのですか ガスタービンの普及。 #right(){(44:826)} **原子力を使って起動している艦船は被弾、大破した時に放射能汚染が発生する可能性はあるのですか? >またその対策というのはどの程度考えられて設計されているのですか? 勿論その危険はあります。原子力を用いた艦船は現在航空母艦・潜水艦の他一部の巡洋艦 が就役していますが、これらの艦は致命的なダメージを受けた際に原子炉のスクラム(緊急停止 操作のこと。炉心に炭素製の制御棒を一気に突込み、核分裂反応を停止させて暴走を防ぎます) を行ってから沈むことになっています。現在までにスクラムが失敗した例は報告されていません が、沈没した潜水艦の核燃料は当然海の底で放射線をばら撒きつづけています。まあ、もともと 地底にあったものですし、何万年も経てば資源に戻ることでしょう。また万が一スクラムに失敗 して海中で原子炉が暴走したとしても、膨大な量の海水にエネルギーを吸収されるので チェルノブイリのようなことにはなりません。危険なことには変わりないのですが。 燃料を補給せずに行動でき、無限の電力を供給できる利点が リスクよりも評価されて危険を承知で使用されています。 #right(){(45:906)} **ロシアの船舶に多いんですけど退役後「インドでスクラップ」などと言うのは鉄くずとして輸出されたと考えていいのですか? 兵器、電子機器などは予め取り外されています。 一昔前の韓国とか、ふた昔前以上の日本などでも海外の軍艦のスクラップ は行われていました。 日本で解体された海外の軍艦としては、チリの戦艦、アルミランテ・ラトーレ が有名です。 その昔、鉄はスクラップを材料に作るのが殆どだったので…。 #right(){(46:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} インド海軍に譲渡となっていない物はそうです。 その場合、兵装・電装・主機を筆頭にお金になりそうな物は全部取り外した後、 目的地に到着できるぎりぎりの物を積みなおすのが常です。 #right(){(46:911)} **軍艦って体当たりして敵艦のドテっ腹に穴を開けられるようになってるんじゃ無かったんですかね? 後潜水艦相手に体当たりする目的で護衛艦艇が艦首を強化したりしてました。 海自の護衛艦も二次防あたりまでは採用してます。 図書館で読んだものなので本当にこの本だったか断言できないんですが「軍艦メカ4・日本の駆逐艦」 に護衛艦の強化構造について触れた記述があったと思います。 #right(){(597:ゆうかin職場 ◆u8WC078ef5ch)} 昔の軍艦にはあったが、あったとはいっても船と衝突して平気ってわけじゃない。 タイタニックの姉妹船は巡洋艦に追突される事故を起こしているが そのときは巡洋艦の衝角(ぶつかって敵艦に穴を穿つ部分)で大穴をあけられ大浸水したものの 巡洋艦のほうも船首部分が大破してこちらも大きく浸水を起こしている。 #right(){(597:437)} 古くはギリシャ時代の戦闘艦の頃から、艦首水面下に衝角(ラム)と呼ばれる 体当たりして相手を沈める為の鋭い構造物が存在しました。 1866年のリッサ海戦(イタリアとオーストリアの海戦)において衝角を敵艦に 突き立てる突撃が行われ、実際に何隻かの艦が損傷しまた沈んだことから 衝角攻撃は有効と思われ、その後も長く戦艦は衝角を装備しました。 しかし、1891年3月にジブラルタルでイギリスの戦艦アンソンが、豪雨と強風で 停泊地に迷い込んできた客船ユートピアの側面に接触し、衝角で切り裂かれた 船体から大量に浸水してユートピアが沈没すると言う事故があったりして 衝角は徐々に装備されなくなります。 #right(){(597:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 昔のガレー船やら戦列艦は装備してました。初期の戦艦くらいまでは装備しています。 当時は積んでる大砲が威力不足で、なかなか撃沈できませんでした。 そこで大体は接舷して斬り込むか、衝角使って大穴あけて沈めるかのどちらかが多かったです しかし、技術が進化するにつれて火砲やほかの手段(魚雷など)で撃沈できるようになり、衝角戦を仕掛ける距離で戦闘がなくなります。 その上衝角を装備している戦艦などが味方艦にぶつかると、大破はザラでろくでもない事になるのでこれも廃れた理由になります。 #right(){(597:444)} **上陸を支援する艦が現在ないのはなぜ? >昔は戦艦が海上野砲の役割果たしてたけど… そもそも敵前上陸という可能性が低くなってきた 昔と違ってホバーやヘリが出てきて上陸可能な地点が増えたし それを考えると人は要るし経費も掛かるし支援にしか使えない、誘導爆弾で航空支援の能率も上がった・・・ってな訳で作られてない 更に言えば沿岸砲台なんかとは段違いの命中率を持つ地対艦ミサイルなんてのもあるし ちなみに敵前上陸を信条とする(違)海兵隊は魔改造案まで出してアイオワ級の退役に反対していた #right(){(329:702)} **潜水艦じゃない水面に浮かぶ艦も、常時パッシブソナーで聞耳を立てているんですか? はいはい。もちろん船に依りますが、艦首ソナー、舷側ソナー、曳航ソナーと色とりどりでっせ。 さすがにミサイル艇はやってないと思うが。いろいろと無理なので。 >普通の航海中も、24時間体制でソナーの係の人はその色々なソナーで音を拾い聞いてしてるんでしょうか? >それとも戦闘配置の時だけ? 軍、艦種に依るでしょうが、訓練を兼ねていろいろな音を聞いて分析したり、 僚艦の音を確認したりしているようです。 24時間張り付けっぱなしはさすがに平時にはないかもしれないけど、 対潜任務の艦ならやってるかも。 この手のはふだん使わないでいて、いきなり使えるものではなく、 常に使用して整備し、調整し、担当者を訓練し、データベースを構築しないといけないものなので、 戦闘配置時以外は使いません、なんてことはあり得ないです。 #right(){(328:825,845)} **昔の軍艦は迷彩をしていたらしいですが最近の軍艦は殆ど見受けられません。何故なんでしょうか? 昔は目視で敵を捜索していたから。 今はレーダーなんて便利なモノがあるので、目で見つけるより先に発見できます。 北欧のミサイル艇は今でも迷彩塗装が施されている アメリカ海軍の特殊作戦用哨戒艇サイクロン級も一時的に迷彩塗装を導入した #right(){(328:889,909)} **艦橋構造物もマストも搭載機器の大型化と同時に大型化してるというのは事実? http://www.globalsecurity.org/military/world/europe/images/uk-rn-type45-1013787552f.jpg 凄く・・・大きいです・・・ >写真を見てなんか艦橋の窓?が有る部分が随分と下に来てるような気がしたので・・・・ >マストとかが大型化してるから目の錯覚でそう見えてるだけなんですかね? >こんごうとかタンコンテロガとかもっと窓が高い所にあったような気がするんですけども・・・ SPY-1A~Dは非常に大型で尚且つ重いのでマストに直付け出来ません。 それで海自の「こんごう」型や米海軍のタイコンデロガ級のように、 艦橋構造物に設置しているのです。 結果、航海艦橋はかなり上部に位置する事になっています。 A~Dよりも小型軽量なSPY-1Fならスペインのアルバロ・デ・バサン級や、 ノルウェーのフリチョフ・ナンセン級のようにマストに装備する事も可能ですが、 その場合はマストが矢張り写真の英海軍45型駆逐艦のように大型化します。 45型駆逐艦の艦橋上に生えてるおっきくてぶっとい構造物も「マスト」です。 (レーダー・タワーなどと呼称されることが有りますが、マストには変わりありません) 同じイージスでも欧州のは艦橋の上にフェーズドアレイ付きマスト載っけた形式が多い。 アルデロ・デ・バサンとかフリチョフ・ナンセンとか。 オーストラリアや韓国、日本のはアーレイ・バークが基本なんで艦橋とレーダーが一体化。 どちらが良い悪い、てほどの問題じゃないのよん。 #right(){(328:947-952)} **ACDSとイージスシステムはどちらが優秀ですか? 少なくともACDSに実績がない以上、イージス・システム。 イージスの核となるのは脅威判定システムだが、 こいつには米軍の長年のノウハウが詰まってるとされる。 #right(){(328:912)} **護衛艦の落雷対策にはどういったものがあるんですか? 基本的に護衛艦であろうと商船であろうと鋼船ですから、落雷による被害はあまり考慮する必要は有りません。 何故なら鋼船は良電体ですから、被雷しても問題は無いのです。可燃物の周辺に関しては電路関係の取り回しに注意する位です。 落雷が怖いのはFRP船です。 日本財団のホームページ等を参照されたら良いでしょう。 追記です。 良電体は落雷に対してあまり考慮する必要が無いかは身近な例として、落雷時に車の中は安全だと言う事実が証明しています。 これ以上は自分で調べるべきでしょう。 #right(){(600:オッチャン ◆UMCByHJxYk)} **魚雷を撃たれた場合艦船は回避しかできないんですか? ・デコイを投下してそちらに魚雷を逸らす ・マスカーと呼ばれる泡発生装置でスクリュー音等の誘導源を探知することを妨害する ・艦砲や機関砲を水面に撃ち込んで撃破を試みる ・短魚雷を発射して敵魚雷を破壊する 等、いろいろあるぞ。 #right(){(601:)} マスカーについて。 http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001680.html 魚雷が追尾するのは敵のエンジン音とかスクリュー音。気泡(マスカー)はこれらの音を 隠蔽してくれる。また、アクティブモードの魚雷が発する探信音が反射しにくくなると言う効果もある。 #right(){(280:268-269)} **軍艦はどれぐらい傾斜可能なのか? >C・R・カルフォーン著 「神風、米艦隊撃破」 朝日ソノラマ出版を読んでいて疑問に思ったのですが、 >第三艦隊を襲った44年12月の台風で米駆逐艦が60度~70度の傾斜を示したそうですが、水平軸から考え、 >武装してトップヘビー(乾舷はひくいが)気味な軍艦でこのような傾斜角が存在し、転覆しないものなのでしょうか? 第三艦隊の遭難に関して書かれている本をガサガサっと見ただけでも、 遭難した各艦が酷い傾斜を生じた事実が記されています。 沈没した駆逐艦「スペンス」は75度、かろうじて生還した駆逐艦「デューイ」に至っては 80度近い傾斜を総じたことが報告されています。 旧海軍では復元性能の目的値を艦種ごとに設定していますが、友鶴事件以降かなり 厳しい数値が設定されました。 例えば、常備排水量1000トンの駆逐艦では限界数値90度、2000トンでは80度とされています。 この数値までは傾斜しても再び起き上がれるような設計だったわけです。 #right(){(601:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **現代の艦船は「ハンマーで武装した卵」と表現されるほど装甲が貧弱だと言うことですが、どうして装甲を強化しないのでしょうか? >せっかく陸空軍の兵器より重量面で融通が利く艦船なのにおかしな話だと思います。 レーダーが装甲の代わりです ミサイルに耐えられるだけの装甲を装備することがほとんど困難だからです。 大和やアイオワといった戦艦ですら、対艦ミサイルを何発も打ち込まれると 戦闘能力を失うだろうといわれています。 そして対艦ミサイルの強化が比較的簡単なのに比べ(口径を大きくすればいいので)、 装甲を強化するのは重量が飛躍的に増大することから、非常に困難です。 小火器や、砲やIWSなどで撃破された際に生じる対艦ミサイルの弾片を防御するため 簡単な装甲を施された艦もあります。 対艦ミサイルというのは一般的に一発で戦闘能力を奪い、2発目以降で沈没するような威力になっている。 たとえ、装甲を強固なものにしてもレーダーなどのセンサー類、そのほか電子戦能力、通信能力が 初弾のミサイルで奪われれば、浮いていてもその艦は戦力にならない。 装甲を厚くするよりECMやダメコンを強化したほうが効果的。 ただし、海保巡視船の一部は近接戦闘重視なので装甲が強化されている #right(){(326:56-66)} **軍艦では、艦上や艦内に比較的大規模な火災が発生した場合、どのように対処するのですか? 海水をポンプで汲んでホースでぶっ掛ける。 また、スプリンクラーもついてます(これも水は海水)。 管内であれば同にも消火しようがないと判断した場合その区画を封鎖、密閉 して水を流し込みます(注水という。これも当然海水)。 いずれにしても自分で自艦内に水を流しこんでるわけで、あまりやりすぎると 艦が傾いたり沈んだりすることも。 あと僚艦にギリギリまで近寄ってもらってそっからも放水してもらったりする。 弾薬庫に火が迫った場合は弾薬庫にざぶざぶ注水します。 つけ加えとくと炭酸ガスやハロゲンガスなどの不活性ガスをつかった窒息消火装置というもののある。 これは水を使うことが出来ない電気系統の火災に対応する為のもの。 #right(){(326:794-796)} **航空戦艦は使い方を間違えなければ有効な戦力になりますよね? >中途半端だの無意味だと言われますが、搭載機を全て戦闘機にすれば >基地航空隊の支援やや護衛空母を随伴させなくてもいい訳ですから ぶっちゃけ、不要になった戦艦を空母にしたかったけど、費用・時間・資材的に厳しく、途中まで改造したってシロモノだからね。 戦場では中途半端な戦艦、中途半端な空母としてしか活躍できなかったと思う。 搭載機をすべて戦闘機にしても、着艦ができないから2式水戦とかにしかできないし、着水時にはいちいち回収しなくちゃならない。 1機2機ならともかく22機だろ? 回収してるうちに戦場に置き去りになるよ。 実際は搭載機が揃わなかったこともあり、戦艦として使用することになったけど、まともに打合いになったら後部甲板は弱点になるね。 #right(){(607:913)} **伝声管って今でも軍艦の艦内に張り巡らされているものなのでしょうか? >内線電話があるのに伝声管が残っているとは、ちょっと思えないのですけれど・・・。 冗長性という単語がある 敵の攻撃や事故で交換機やられちゃったら艦内電話はアウトになる そんな脆弱なシステムに全面依存する軍人はいないよ 現代の軍艦にはないですお。回線を多重化して冗長性を確保しています。 護衛艦には伝声管あるお #right(){(323:235-259)} **現代艦艇の耐久力というのはどの程度のものなのでしょうか? >フォークランド紛争では駆逐艦シェフィールドがエグゾセ一発で沈んでいますが、これを基準に考えて良いものでしょうか。 船によりますし、相手のミサイルによります。 例えばアメリカ海軍の艦艇(特に空母)などは特にダメコンを重視していると言われ、 高張力鋼を装甲として数百トン分貼っているらしいです。 対してミサイルにしても、ロシアのSS-N-19グラニトなどを食らえば大半の船が終わりです。 まあ沈むかは別ですが。 #right(){(321:751)} シェフィールドの場合、突入したミサイルは一発で、しかも不発でしたが、致命的になったのは ミサイルの残余の推進剤が燃焼して発生した激しい火災です。 通風ダクトを介して艦全体に延焼して、しかも電線が燃えて停電したため初期消火が 思うように出来ませんでした。 火は弾庫に迫り、このため4時間後には艦を放棄する決定がなされて乗員は退艦しています。 なお、シェフィールドの最終的な沈没原因は暴風による浸水で、ペルシャ湾のような 穏やかな海であれば「スターク」のように救えた可能性があります。 #right(){(321:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} いや、「こういう説もある」程度の話だ>暴風沈没説 #right(){(321:778)} **ヘリが積めない船=前時代艦というの定義がよく理解できません 今や巡洋艦、駆逐艦、護衛艦などについて言えば、既にヘリが戦闘システムの一部になっちゃってるわけ。 以前は対潜哨戒ばかりがクローズアップされてたけど、今のヘリは、対空/対水上哨戒もこなせば、 対艦ミサイルの発射プラットホームにもなる。 ソマリアの海賊退治でも、ヘリが飛んで、いち早く現場に駆けつけて、 それで海賊が退散しちゃったり、降伏しっちゃったりするケースもあるくらいで、 低烈度の紛争や警察的な活動でも、その機動性は非常に有用。 だから、より現代的な水上艦艇はヘリの運用を前提にして作られる。 逆に言えば、旧世代の艦艇にはヘリの搭載能力がないものがたくさんある、という次第。 #right(){(618:25)} **現代の軍艦って嵐で沈んじゃったりするんでしょうか? >どんな気候でも問題なく活動できるんですか? 嵐にも色んな規模があるので、無茶な嵐は気象情報を元に迂回します。 海面の状態や嵐の規模を表すシーステート(sea state 風浪階級)という概念が あって、その軍艦が任務を果たすためには、どの程度のシーステートに耐える 必要があるかを検討し、それを元に艦船の設計が行われます。 海自の護衛艦だとシーステート5(平均波高 2~4m)まで行動可能とされています。 ちなみに「シーステート9」というのは平均波高14m以上という異常事態です。 こんな異常な嵐に耐えるために、装備品を削ったり、建造コストをアップさせたり しても意味がないですよね? #right(){(315:995)} **護衛艦のマック構造、どうして最近採用されないんですか? ガスタービンの排気は蒸気タービンのそれと比較してかなり高温。 マックの様に煙突の真上にマストを持ってくると、排気の高温で電子機器に悪影響を与える恐れがある。 現に護衛艦の「あさぎり」ではマストと煙突の位置関係が問題になり、2番艦以降では煙突の位置が変わっている。 (あさぎりではマストを強引な位置に移して対処) 参考 http://weapons-free.masdf.com/sea/japan/takatsukidda.html #right(){(314:911)} **荒天だと、現在の海自や各国海軍戦闘艦艇でも食事時はあたり一面がべちゃべちゃになってるのが普通なんですか? >赤城は動揺が激しいので食事時は汁椀などが次々と倒れて食卓がべちゃべちゃになることが日常だったと書いてあったんですけど 今は「フィンスタビライザー」と呼ばれる安定化装置が軍艦にも普及してるから 荒天でも昔ほどには揺れはしない。 ただ、「フネが揺れるので茶碗がひっくり返った」は軍艦に限らず船の宿命なので 「仕方ないもの」として扱うのが船乗りのたしなみ。 一応、軍艦以外でも大概の船の食堂は、テーブルの縁に板を立てて、滑っていった 食器が下に落ちないようにしてある。 #right(){(625:491)} **WW2の空母が消火に使った水のために船体を傾けてる画像ってのがあったんですが、こういうとき全部海に落ちちゃいそうですが作業員とか艦載機はどうしてるんでしょ? 整備員は総出で「消防要員」となる。 甲板上の航空機は、作業に邪魔なら海に捨てる。 軍艦に限らず船には「バラストタンク」というものがあるので、 普通はこれで極力水平を保つように前後左右のタンクの水の量を 調節するけど、意図的に偏らせて調節すれば船体を傾けることが できる。 普通は危ないからそんなことやらないけどね。 船舶で火災が発生して消火活動を行うと、消火に使った水が船内に たまるので平衡バランスが狂うことが多い。 火災が起きると停電や火災の損傷でバラストタンクの調節に使うための ポンプが止まっちゃうことが多いので尚更。 完全に鎮火したことを確認したら、急いで復旧させポンプで水を排出して 水平に戻す。 軍艦ではあまり聞かないが、民間の船には「火災発生-消火用水で船内浸水しそのまま沈没」 と言う例が少なからずあったりする。 火災が鎮火したのに消火用水で沈没したのではたまらないので、最近の船舶はスプリンクラーを 単純なシャワー式からミスト式(細かい霧状の水を噴出して火を消す)にして、必要以上に浸水 しないように工夫されてる。 #right(){(626:389)} **近年、汎用護衛艦が大型化し、防空護衛艦と汎用護衛艦が似たような性能になるのなら、アーレイ・バーク級の様に一種類に絞った方が効率が良いのでは? 似たような性能にもならないし一種類に絞って効率良くもならないので統合すべきではありませんで終了。 船体には同じ設計を流用する部分はあるけど電子装備や兵装は異なってくるので統合されることは当分ありません。 >でも種類はだんだん少なくなってるよね? そうでもない。 統合の一方で新たな分化も起きてます。 ハコモノってのはあれも欲しいこれも欲しいで機能を詰め込み肥大化して ふと気づくとお高いとか取り回しが悪いとかでまた機能を限定した小さなハコモノが登場・・・の繰り返し。 現にアメリカではインデペンデンスやフリーダムが登場したし イギリスも次期水上艦に大中小3タイプのコンセプトを構想中。 #right(){(632:ゆうか ◆u8WC078ef5ch)} **戦場で敵艦を発見したとして名前はどうやって知るの? 敵艦を見つけると、まずはシルエットから敵艦の特定を行う。 そのため、艦にはぞれぞれ各国の艦船のシルエットが網羅されたリストなどが積まれている。 このシルエット表には、艦首・艦尾の波の具合から速度を推測できるような指針まで記されてる事がある。 なので、有視界戦闘だった時代には、戦闘後まで○○クラス・・・とまでは識別出来ても、具体的な艦名までは 特定できてなかったり、ドイツ艦の様に艦種が違ってもそっくりなシルエットな艦だと、戦闘開始後しばらくは 戦艦と巡洋艦すら間違えて認識したり・・・なんて事はザラだった。 ちなみに、喫水線から上だけを再現して浮いている状態を再現した、プラモデルのウォーターラインシリーズ。 これは、これらの識別のために米海軍が教育素材として作った模型セットを、田宮の社長が見て思いついた。 #right(){(637:859)} **軍艦の旗は、他国の港に入るときはその国の旗を自艦にあげるってのが風習ですよね? 外国に寄港する時は、その国の旗に最大の敬意を払うのがマナー。 マストだったら寄港先の旗が一番上、自国旗はその下。 自衛隊の場合は 第15条 自衛艦は、次の各号に掲げる時間、艦尾の旗ざおに自衛艦旗を掲揚しなければならない。 (1) 停泊中にあつては、午前8時から日没までの時間。ただし、(略)自衛艦が   外国港湾に停泊中の場合においては、必要に応じ何時でも掲揚するものとする。 (2) 航海中にあつては、常時 (武力行使等の場合) 第15条の2 (略)自衛艦が、武力を行使する場合には、自衛艦旗をメインマストに  掲揚するものを例とする。 2 前項の規定は、自衛艦が戦闘訓練を行なう場合に準用する。 ちゅうふうに細則がある。 が、外国を訪問した際の礼法に関する定めが見当たらない。 #right(){(303:870-872)} **全ての戦車は開発が終わるまで計画名称で呼ばれますが、軍艦にも計画名称があるのですか? >もしあるとするなら例えばアイオワやジョージ・ワシントンの計画名称は何でしょうか? アメリカは、最初から、艦番号そのままなので、アイオワはBB-61 G.WはCVN-73 ロシアではプロイェクト(プロジェクト)-番号 #right(){(645:144-145)} **今の艦船にダメコン要員って必要なのでしょうか? >音速で突っ込んでくるミサイル喰らったら、大抵の艦は復旧見込み立たないんでは。 確かに戦争が短期決戦になりがちな昨今、戦闘不能≒撃沈と考えられるのも無理はないですが そもそも純粋な意味でのダメコン要員ってそんなにいないと思いますよ。 艦艇の乗組員ってのは一人何役もかねていて、その内の戦闘時の役割がダメコン要員、 という感じでしょうから。最新鋭のタンカーや貨物船は確かに20名強で運行が可能ですが、 これは荷物の積み卸しなどを全面的に港湾側に依存しているからです。 軍艦でいえば航海関係の部署の人しか乗っていない状況ですね。 軍艦ではこれにセンサー・武器/機関/航空/後方関係の部署があるわけですから 昨今の軍艦の200名前後という定員は決して多くないでしょう。 船艇の選別のための水上見張りなど、自動化の難しい部分も軍艦の重要な任務ですので 人数減らした分で艦艇増勢、というふうには(特に大型艦では)行きにくいかと思われます。 中小型艦だとどうか、というのはアメリカの新沿岸戦闘艦の実績次第ではないでしょうか。 #right(){(302:608)} **台風がくると船を出してしまうのはなぜですか? >船を守るためですか?でも基地と海上とでなにか違うんですか? 風波が強いときは、陸岸近くだと座礁する危険がある。 洋上にいた方が安全なことが多い。 民間船舶の場合は純粋に船を守るため。 海保や海自の場合、船を守るという意味と、なにかあって出港しようした場合に 台風の影響で出港できなくなるおそれがあるので、予め出港しておくという意味 もあったりする。 #right(){(300:769-770)} **イージス艦などの護衛艦はEMP対策などは万全なのでしょうか? >半導体を使う以上非常に脆弱なイメージがあるのですが。 おそらく中の人でないと答えられない質問 手元にはちょっと古い公式情報しかないのだが、 どうやら「装備による。かつ程度問題でもある」ということらしい ○西廣政府委員 高空で原子爆弾が爆発した場合に非常に高い電磁波が出る、 そしてそれが電子機器等に障害を及ぼすということは承知をいたしております。しかしながら、 (中略) 現在特段に私ども十分な知識があるわけでもないし、 その対策を特にとっておるということではございません。 (昭和61年 衆議院予算委員会での答弁) ○内藤功君 (中略)シーレーンに関連をして海上自衛隊のイージス艦、その他新造予定の艦船、 新造艦にいわゆるCBR対策、EMP効果の防止対策がとられている、こういうふうに聞いておりますが、 その内容とその理由を御説明願いたい。 ○政府委員(西廣整輝君) イージス艦等については、 新しい船で自衛隊が持っておりませんので私承知をいたしておりませんが、 例えば艦艇等については従来から、汚染があったときにそれを排除するための水洗というようなシステム、 そういったものがついておることは事実でございます。  また、最近我が国が導入しているもの、例えばペトリオットとかこの種の各種の新しい装備がございますが、 この種の装備については、古い時代のものに比べれば、先生の言われたパルスといいますか、 そういう衝撃波に対する防御能力もまさっておるというように聞いております。 (昭和61年 参議院内閣委員会での答弁) 少し前の防衛技術ジャーナルに、 EMP対策のJIS規格が制定されるという話が出ていた記憶がある #right(){(649:759)} **軍艦にとってトップヘビーってそんなに大問題なんですか? >友鶴事件や第四艦隊事件以降の日本艦はトップヘビー対策に神経質で、(台風対策と聞くけど)米艦より重心が低いとのことですが そのトップヘビー気味だったアメリカ海軍は、1944年12月に台風で、 沈没駆逐艦3隻、損傷艦21隻、航空機損失150機なんて、損害を食らってるぞ.。 #right(){(298:560)} 車を例に例えて考えるといいかと。 車の基本性能(まっすぐ走る、きちんと止まる、うまく曲がる)のみを追求していくと スポーツカーになる。一方戦闘艦ってのはその基本性能以外の部分(装甲/武装)が一杯ついてて 過積載のトラックなみになっている状態。 積みすぎのトレーラーがカーブ曲がっただけでこけたりするのは知ってるかな? そうならなくても上荷(積み方や積み杉で重心が高くなってしまっている)のトラックは カーヴを曲がる時かな~り速度を落とすよね。 舟も同じ事なのよ。重武装にし過ぎると、機敏な機動ができなくなる。 で、そうなるとアラシ等で転覆してしまう事もある。 超重武装の艦船は今の4tトラックに12tほど積んだくらいになってた。 4tトラックなら倍の8tくらいまでにしておかないと、 例え警察がまったくいなくても走るだけでヤヴァイ #right(){(298:フェチ ◆kK77XB6/ug)} **木造船だった頃は軍艦というのはどのような色をしていたのでしょうか? >ペルーが来日した時のように真っ黒だったのでしょうか? 木造船ということで18世紀末~19世紀初頭についてお話しますが、 当時において軍艦の外舷塗装は公式に統一されておらず、艦長の好みに 任されていました。つまり艦長が私費で自由に塗装できたわけです。 18世紀末の英海軍では塗装を統一しようという気運が現れ、黒もしくは黄色を艦長の 好みで選べることになしました。 そしてさらにネルソン提督はトラファルガー沖海戦に挑むにあたって軍艦の 塗装の統一を主張し、「黄色い船体に黒の横帯、マストは黄色」と定められました。 #right(){(654:375)} **護衛艦って津波にも耐えられんの? 津波自体は起きてるよ でなきゃチリ沖で発生した津波が太平洋の反対側の日本に押し寄せてくるわけがない 外洋を航海している船が津波を受けてもなんともないのは、外洋では津波の波と波の間の間隔(波長)が 数十キロとかそのくらいあるから いくら波高10メートルの津波でも、その波と波の間が100キロも離れてたらそもそも津波の存在に気付くのが無理 #right(){(自衛隊板初質スレ110:415)} **菊花紋章が二つ付いている艦があると聞いたことがあるのですが本当ですか? 明治時代の軍艦だと、艦首の両側に一つずつ、合計二つ付ける例は珍しくないぞ #right(){(俺初質スレ431:678)} 敷設艦白鷹とかは艦首に機雷揚収ダビットがあるから、菊の紋は艦首左右二つに分けてる。 #right(){(俺初質スレ431:680)} **西側に対艦ミサイルを多数搭載した艦艇が少ないのは何故ですか? 東西の比較でいうなら、西側が少ないんじゃなくて東側が多すぎるの。 その昔、冷戦時代にソ連はアメリカの空母機動部隊に対抗する手段を探していた。 本来なら同等以上の機動部隊を用意するのが正統だが、アメリカがぶっ飛びすぎてて とてもじゃないけど不可能だった。 ならば、と考え出されたのが対艦ミサイル飽和攻撃理論。 これは艦隊のミサイル対処能力を上回る物量で押し切るというかにもソ連的な 合理主義に基づいていて、アメリカはこれに対抗するためにイージス艦を 生み出して(以下省略。 現代の米軍がSSMに不熱心なのは空母機動部隊もってるから。 これほど技術が発達した現代においても「稜線の向こうに何があるの?」という 問いにリアルタイム高精度で答えてくれる実用的な手段はないといっていい。 超水平線レーダは精度が悪いし、人工衛星は創作で活躍する様な超兵器じゃないし。 ならば一番現実的な手段はより高いところから眺めるというものだけで、 航空機はこの任務にうってつけ。 そして航空機で発見して航空機でミサイル誘導するぐらいなら 航空機から撃っちゃった方が早いよね、ってわけ。 アメリカ以外の西側諸国じゃそこそこの程度SSMは装備してる。 #right(){(657:557)} **対空砲だけを専門につんだ対空専門の船とかできなかったのですか とりあえず防空をメインにした艦は作られている(防空艦) だが、その艦だけに防空を頼ると、その艦が沈んだ時に 艦隊の防空ががら空きになる だから1艦だけに集中はせず、他の艦にもある程度の防空能力を持たせている #right(){(俺初質スレ430:238)} **戦前の大型戦闘艦艇は改造とか改装とか大改装とかするけど、現代のはするの? 装甲の追加の例はほとんど無いけど、レーダーのアップデートなんかは頻繁に行われてる。 イージス艦の場合なんかだと、見た目は変わらなくても、ソフトウェアのUPで性能向上してたり。 現代はミサイルが主流なんで、見た目が大きく変わる事は少ない。 一番大きな変化でもタイコンテロガ級のミサイルランチャーがVLSに切り替わった時位。 自衛艦なんかだと、80年代にはるな型が大改装をやった位。 #right(){(663:70)} 蛇足すると、最近の軍艦は電力化、ネットワーク化が進んでいて、電気やデータのケーブルが 錯綜する上、それらを統合する艦のソフトの構成も必要だから、あとから大改装するのは難しい。そこで、 準備だけして装備しない (fitted for but not with) のが流行り。イギリスのDaring級のハープーン 対艦ミサイルなんかが代表例。それの極端なのがモジュール化した艦船。言わばレゴかコンテナみたいに、 必要な各ブロックをベースの艦艇に搭載する。 http://forum.nationstates.net/viewtopic.php?f=6&t=7237&start=0 まあ、どちらも改造というのとは少し違うが。 #right(){(663:system ◆systemVXQ2)} **軍艦の性別は女性だとされていますが、これはどのような経緯で女性とされるようになったのですか? 大航海時代からの慣習で、海の神様であるポセイドンが男性神であった事から、 海難に遭い難いように、神様に気に入られようと、艦船を女性として扱った名残です。 ですから、進水して最初の航海を処女航海と言って、神様に船を紹介する儀式としたのですね #right(){(663:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **操艦の名手として有名な艦長はどんな人がいるのでしょうか? >レイテ沖海戦時に大和の艦長だった森下大佐は操艦の神様とまで言われていますが 松田千秋さんは日本海軍における対空回避運動の第一人者と自称してますが その松田さんの指揮下で伊勢をフィリピンから生還せしめた中瀬泝艦長について 松田さんは「海軍が存続していれば、中瀬はきっと将来すばらしい提督になれたはずだ」と大絶賛してます。 #right(){(289:鷂 ◆Kr61cmWkkQ)} **軍艦が完成してからの流れって、完成→進水→搭乗員の乗り組み→公試→引き渡し、って感じですかね。 進水は船体が出来上がるだけ。艤装はその後、行う。 #right(){(283:667)} 進水をもって船は完成ですから、同時に命名式と乗組員定員表の発表があります。 ただし装備が何もないので、軍艦としての完成は竣工式となります。 乗組員定員表に基づき、艦長候補以下の候補者は「艤装員」に組み込まれ 部屋割りから装備まで使い方を実地で学んでから、竣工式以後に正式な乗組員となります。 #right(){(283:携帯鷂 ◆exxupUqotM)} ----
#contents ---- **船全部そうなのかも知れませんが-船底が赤く塗装されているのはなぜですか? フジツボが付くのを防止するための塗料です。 #right(){(3:97)} 塗料に混ぜる防錆剤の色だったと思いますけど。 #right(){(3:98)} 金属塗装用のプライマーの色。 プライマーにもいろいろあるが、赤い物は広く使われていてる。 なお、大戦末期のドイツ戦車の赤みの強い茶色も、プライマーのみ塗ったものとされている。 #right(){(110:734)} ええと、船底は当然ほとんど水中にあるわけで、そこはフジツボなど 定着性海洋生物の絶好の住処になります これはこれで地球にやさしくていいんですが、水中抵抗が増大して速力が落ち、 なにより燃費の悪化で経済性が悪くなります そこで水中に沈む部分の塗料には有毒物が混ぜてあって取り付こうとする生物を殺す役割が 期待されているのですが、これは当然船底を塗る作業員にも有毒なので 普通の塗料と見分けが付くように赤色にして危険を警告しておるわけですな それに船用の下塗り塗料はジンクロを使う事が多く、こいつの色はグレーがフツーでつ #right(){(110:756)} **軍艦で「……」級(Class)となっているフネ(例:「ニミッツ」級)と「……」型(Type)になっているフネ(例:「こんごう」型)がありますよね? >あれって何か理由があるんでしょうか? 無自覚で使われている場合も多々ありますが、基本的に   級(Class) → 同型艦や同種の艦を緩やかにまとめて言う場合   型(Type) → 設計レベルで同一艦形であるフネをまとめていう場合 となります。  たとえば、xx級( xx Class)という系列の艦があったとして、中には対空重視のyy型(Type yy)、対戦重視のzz型(Type zz)がある、というような使い方です。  ただ、これは厳密に制式採用時のクラス分けに関する話であって、「級」にはほかにも「ド級」というように、 もっと大きなくくりでまとめる場合の使い方もありますです。 #right(){(7:海の人)} 海軍・海自の正式用語は、「型」です。 #right(){(117:897)} 戦前なら日本の艦船でも「級」 #right(){(117:909)} 海外ではclassとtypeは混同されることがあり、 日本でも外国の軍用艦について級と型はしばしば同じ意味で使われてる。 答えと言うと「色々あって明確な決まりはない」 日本の艦は歴史的に見ても、もっぱら型ですけどね。 #right(){(117:910)} もともとはドレッドノート級、超ドレッドノート級のように、排水量をもとに 同じぐらいの大きさの戦艦で他国のもの、あるいは同系艦ではない自国のものをさす時に「級」 と言っていたのが次第に混同されるようになったというあたりだと思うが。 #right(){(117:917)} 型と級の違いについては戦鳥さんが詳しいかと。 http://www.warbirds.jp/ansq/22/B2002291.html **儀装員って、何する人ですか? 艤装員とは新造艦の就役後の乗組み予定者なのですが、艦の建造中に 装備品の取り付けなどに意見を述べたり調査をしたりするのが役目です。 また、艦の就役前に艦に取り付けられる装備に関する知識や運用に関して 学んでおき、引渡し後に速やかに艦を運航することも重要です。 完工前にはさまざまな試験が行われますので、それに立ち会ったりもします。 艤装員は進水前には艦長以下機関長・補給長など4~5人に過ぎませんが、 進水後・完工前などに分かれて順に着任します。 艦長予定者を艤装員長と呼び、艤装に関する要望を海幕長に具申することが出来ます。 他国のことは知りませんが、海上自衛隊ではこういうシステムになってますです。 #right(){(107:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **「内火艇」とはどんな船なのでしょうか。 辞書ひいてみた? 「内燃機関で走る小艇」って載ってるよ。 要するにエンジン付きのボート。言葉としても現物としても、現在でも使われている。 #right(){(108:499)} **アイオワ級などの「級」は英語ではどう表現されてるのでしょうか? class http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/bb-61.htm #right(){(108:382)} 級はclass 式と型はtype #right(){(108:383)} **ホパークラフトについてる浮き輪みたいなのは何て名称なの? そのまんま”スカート”で通じます。 #right(){(109:116)} **現代の空母や、昔の戦艦等の巨大艦船って、艦内移動用の乗り物(自転車等)が一つくらいは用意されているのでしょうか? アメリカの空母には自転車が装備? されているそうだが、危険なので当然飛行甲板での使用は禁止されている。 停泊している時に格納庫の中を移動する時専用で、もっぱらエアロバイクとして使われているそうな。 戦艦に艦内移動用乗り物があったという話は聞かない。 そもそも、軍艦の通路は狭いし、頻繁に水密隔壁があるので自転車などでは移動できません。 それに、広いと言っても戦艦なら艦尾から艦首まで歩いてもせいぜい250m、空母なら300mというところ。 その程度の距離を歩きまわってて「疲労」するような軟弱者は兵として不適格ということでしょう。 #right(){(109:404)} **現代の海軍の艦船にも伝声管ってついてるんでしょうか? ロシアやフランスの艦には残ってるよ。 #right(){(109:959)} 自衛隊の護衛艦の場合 一番上の上部指揮所とその下の舵輪のある艦橋との間にあるようです #right(){(109:961)} こんごう以降は無いですな #right(){(109:962)} **軍艦内は国家の一部(領土)ではないの? 基本的に、軍艦には、その所属する国家以外の官憲は、 その艦の船長の許可なしには立ち入ることはできませんし、艦内にいる人間には、 その所属する国家以外の管轄権は及びません。 また、艦内で生じた出来事の処理は、当然その所属する国家の管轄権に属し、 艦においては、慣習的・歴史的な経緯からその管轄権の実行者は艦長です。 もちろん、どの程度管轄権を船長に委ねるかは国家によって違いがあります。 そういう意味では、艦はそれが所属する国家の一部ですが、国際法で言うところの「領土」とは異なります。 領土はあくまでも陸地のことですから。 #right(){(110:409)} **艦種記号で護衛駆逐艦、巡洋艦はそれぞれDとCが1つだけですが、これには何か意味があるんでしょうか。 艦の性格を現わす上で、適当な用語の頭文字を組み合わせているのが米海軍方式で、 特にDが一つ、Cが一つというのに余り意味がありません。 単に文字を重ねるのは、語呂が良いから、 それから、間違いを防ぐようにしていたかと記憶しています。 #right(){(110:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **旧日本海軍の主だった艦艇の機関にディーゼルエンジンを使わなかった理由は何でしょうか? 国産大型・大出力ディーゼル機関の信頼性の問題。 潜水艦や海防艦ではディーゼル使いまくり。 #right(){(111:155)} **退役した艦は有効使用されているの? ・予備艦として保管(有事の際に戦力が増える) ・他国海軍に売却(金が儲かる) ・標的として、兵器の実験・訓練に使用(味方の能力向上に役立つ) ・解体業者に売却(やはり金が儲かる) いずれにせよ、海軍にとって不利にはなりません #right(){(111:569)} >解体業者ってどこから解体料を得るのだ? くず鉄を製鉄業者に売って利益を得ます 製鉄業者は鉄鉱石から製鉄するより安価に鉄鋼を生産できます #right(){(111:573)} **いくらなんでも自国の艦に外国の言葉を使った例はないですよね。 イギリス海軍は奪った敵艦の名前を自分とこの新造艦に名付けていたらしいぞ さすが紳士の海軍(嫌み) #right(){(113:458)} ロシアは「朝鮮人」とか「満州人」とか付けてるよ。 ロシア読みだけど。 #right(){(113:462)} アメリカ陸軍の場合ヘリコプターは騎兵科の装備とされていたので (実際にヘリコプター強襲部隊に改編された騎兵部隊もある)、 騎兵の戦歴からの連想でインディアン(敢えてこの名称を使います)の 部族の名から愛称をとることになった。 インディアンの部族の名前、というよりは自分たちが戦い勝利をおさめた相手の名、 という感覚なのかも。 AH-1だけは”コブラ(ヒュイコブラ)”であってインディアンの部族の名前じゃないけど、 これは確か非公式の愛称が定着しちゃったということで例外扱いのはず。 #right(){(113:493)} **原子力潜水艦や空母が撃沈された場合、どれ位の放射能汚染が発生するのでしょうか? んで撃沈のショックでコナゴナにならなかった分はまとめて海底に沈むわけだし。 よほどの浅海でもないかいぎり…やっぱり「場合による」か。 #right(){(114:582)} 炉心まわりはパッケージングされてて深海に沈没しても大丈夫だったんじゃないかな。 但し、パッケージングが破壊されて動いたままの炉心が海水に接すると爆発→汚染→マズーだったと思う。 #right(){(114:593)} 炉心周りは「SSMの直撃に耐えられる設計だ」と言う話ではあるけどね。 #right(){(114:594)} **太平洋戦争当時に、今の護衛艦のエンジンに合う燃料はあったのでしょうか? 日本の護衛艦が搭載しているエンジンは、ガスタービンエンジンです。 これは、軽油を燃料としています。(細かい成分は別にして) 当時でもディーゼルエンジン用の軽油はありますから、問題は少ないかと。 #right(){(115:175)} **軍事板でよく使われる『被害担当艦』とは本来どういう意味だったのですか 敵の空襲を一手に引き受け、部隊全体の損害を相対的に減らす艦のこと レイテ沖海戦のでの栗田部隊の戦艦武蔵などが好例です。 (一説には塗色も他艦よりはるかに目立つ色調にしていたとのこと) #right(){(84:213)} かつて捷一号作戦の際に戦艦「武蔵」が敵を引き付ける形で攻撃を受けて沈没し、 後世『被害担当艦』だったと言われるようになった故事に倣ったものです。 http://www.warbirds.jp/ansq_old/B1000335.html もちろん、軍事板の『被害担当艦』はそんなに格好のいいものではありませんが・・・。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} >現在の海戦でも装甲が厚い艦に被害を集中させるといったような戦術はあるのでしょうか 現在、装甲の厚い戦闘艦を保有している海軍はありません。 攻撃力が防御力を上回っているので、攻撃を喰らう前に何とかするのが現在の船です。 #right(){(115:39)} **軍艦に魚雷などが当たって艦内に海水が入ってきても魚雷一発で沈んだりしてないですよね? 魚雷一発で沈む場合もあれば沈まない場合もあります。 軍艦は艦内が細かく区分けされていて、 それぞれの区画は隔壁とハッチで密閉することが可能です。 浸水の際には浸水区画を密閉してそれ以上の水の侵入を防ぐのです。 映画『Uボート』においてを締めると浸水が止まっているように見えるのは、 単に浸水している部分のボルトを増し締めしているだけです。 (部品と部品の接続部分、特にパイプの接続がもっとも浸水を招きやすい部分です) さらに必要な場合は充填材と呼ばれる角材をあてがって補強します。 #right(){(115:288)} **ビキニ環礁で吹っ飛ばされた艦隊は、どのくらいだったのでしょうか 詳しくは、こちらのリストを見てください。 https://www.history.navy.mil/research/library/online-reading-room/title-list-alphabetically/o/operation-crossroads/composition-of-joint-task-force-one.html#anchor90660 Task Group 1.2 (Target Vessel Group)と書かれているのが標的艦です。 実に、戦艦5隻・巡洋艦4隻・空母2隻・駆逐艦13隻・潜水艦8隻・LST6隻 その他という多数の艦艇からなっています。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **原子力推進の軍艦は、被弾時に原子炉が損傷する危険性があると思うのですが、その点はどうなってるのでしょうか? どうなってるって言われても、損傷して放射線撒き散らして 乗員被曝させる危険性があります。 #right(){(117:550)} 当然危険性はあります。 緊急原子炉閉鎖を行えば、放射能汚染を防げる可能性が高くなります。 それゆえ、原子力艦スタッフの訓練では原子炉閉鎖の演習を徹底して行います。 ただ、原子炉そのものが破壊されて飛散してしまう可能性は大いにあります。 そうなったら、汚染されるだけです。 #right(){(117:551)} >ところで、なぜそんなリスクを背負ってまで原子力推進にしたのでしょうか? どのみちそんな事になるぐらいなら 地上でも核が使われてひどい事になってると思う 原子力推進はそれほどまでしても魅力のある推進方法 #right(){(117:557)} 水に困らない 長期航海可能 等々 #right(){(117:561)} 後続距離が無限に近い原子力空母を護衛する巡洋艦が通常動力じゃ 足手まといになりかねないって考えがあった。 #right(){(117:563)} 航空母艦の場合の原子力推進のメリットは 1.化石燃料を使った機関(ガスタービンや蒸気タービン、ディーゼル等)と比べ、熱を  持った排気を出さないので、それによる気流の乱れを生じさせない為、航空機の  運用に好都合である(早い話が煙突が無くて済む)。 2.自艦の航行用の燃料を搭載しなくてよい為、その分、搭載機用の燃料や弾薬を多く  積める。 3.航続距離が事実上無限である。  などが有ります。 潜水艦の場合は、説明しなくても良いでしょう。で、一番メリットが有るのが潜水艦、次は 空母と言う事になり、結局は現役の原子力推進艦はこの2艦種だけに成っています。 #right(){(117:蒲田の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)} 原子力空母の場合は、原子力推進にすると機関スペースをコンパクトに出来る上に 燃料庫が必要無いので、その分のスペースを搭載機向けスペースや弾薬庫なんかに向けられる。 ニミッツ級になると随伴艦に燃料を補給まで出来ます。 #right(){(117:566)} **ステルス性能を重視したのっぺりした外見の水上艦がよく作られているようですが、 >表面の素材は別として艦橋側面の角度を微妙に変えるといった工夫も比較的最近になって出てきたのはなぜですか? レーダー波には鋭角部による回析と反射いう複雑な問題がありまして それを完全に把握できる理論と計算可能なコンピュータが登場するまでに 時間がかかったのです #right(){(119:441)} **「総員退艦せよ」は英語ではどう言うのですか? abandan ship #right(){(120:869)} **島型艦橋の島は飛行甲板が海で艦橋が島っていう意味ですか? 米空母でも艦橋をアイランドと言いますしねえー #right(){(120:767)} 航空母艦のスタイルで艦橋が飛行甲板より上にあるタイプ 反対はフラッシュデッキ #right(){(120:774)} 貴方が書いたように >島型艦橋の島は飛行甲板が海で艦橋が島っていう意味です。 反対に、龍驤や瑞鳳、祥鳳の様に、飛行甲板上にアンテナマスト以外の構造物が 一切無い空母を、平甲板(フラッシュ・デッキ)型と言います。 ちなみに、蒼龍、飛龍や、翔鶴、瑞鶴の日本の空母の様に、煙突と艦橋が別れており、 煙突が飛行甲板より下に有る物は、文献により準島型と言ったり、 島型に分類する物が有ったりとまちまちです。 #right(){(120:凄腕蒲田の三等兵。 ◆UkUFfcwWIs)} **○○級ミサイル巡洋艦とか○○級ミサイルフリゲイトのように名前に「ミサイル」がつくのはどういう理由からでしょうか? 対艦ミサイルの有無ではなく、対空ミサイルの種類での区別 近距離艦対空ミサイル(例:シースパロー)搭載 = 護衛艦 長距離艦対空ミサイル(例:スタンダード)搭載 = ミサイル護衛艦 #right(){(121:511)} **今でも発光信号は使われているそうですが、今でも全部手動発信、目視読込なんでしょうか? WW II 時代だと 二式哨信儀(通称:97式山川燈) 海上自衛隊だとOAC-1/2通信機(哨信儀) 赤外線使用による秘匿性を目的にして開発されてるみたいだが、機密性が高くて資料がろくにない 敵味方識別を目的にしている部分があるためかもしれない 技術的には民生品の赤外線レーザーを使ってのLANで通信速度は100Mbps 10キロ弱まで通信可能 もちろん気象条件によっては転送速度や通信距離に影響は受けますが シャッター付き探照燈は新鋭艦にも装備されており、有効に使われている模様です #right(){(122:113)}※2004年時点の情報 **船の形が同じで全長全幅吃水が同じなら、装甲の厚さに関係なく滿載排水量は同じですよね? 軍艦と一般船舶の排水量を比較するのは無意味。 #right(){(122:66)} 容積トンでの記述か排水トンでの記述かで数字が変わる #right(){(122:67)} その通りです。 #right(){(122:69)} 船体の形状が同一で全長・全幅が同じということは、 水線下の船体形状も同一同寸ということになります。 この条件で「吃水」が同じということは、船の重さも 同じということになります。 したがって、内部区画の配置や用途に関係しない 「満載排水量」は同じです。 もちろん、装甲や機関は船の自重に含まれますから 関係ありません。 まあ、上の条件で装甲厚だけが違うというのも 難しいでしょうが...。 #right(){(122:79)} **軍艦の写真を見て思ったのですが、木製の甲板の場合は鉄不足が理由ですか? 火災を防ぐため。 正確には、静電気による火災発生を防ぐため。 って、ミズーリ記念館のオッチャンに教えてもらったが。 #right(){(122:iwsjnf[Vice Admiral])} あと木はクッションと滑り止めを兼ねてくれるからな 今の鉄板アスファルト舗装は足腰にイクナイ #right(){(122:821)} 鋼だとしゃれにならない温度になるからってのもあると思う。 木製といっても装甲が足りないので木で間に合わせているというわけではない。 設計上十分と思われるだけの装甲を施してからその上に木を張っているだけ。 #right(){(122:824)} ただ火災の原因になるのはたしか>木甲板 でも日本海軍みたいにリノリウム(合成樹脂の一種)貼ったりすると、更に火災の危険度が…。 日本海軍は戦争後期にはリノリウムは火災時に危険、ということで剥がしてたけど (そのせいで南方へ派遣された艦は艦内炎熱地獄と化したそうな) 今は鉄板に滑止塗装をするか強化モルタルを塗るようになって、木甲板は廃れたね・・・。 #right(){(122:825)} 木甲板を用いる目的は防熱、防音、歩行の便利のため(無いと船内が暑くなって大変) 暴露甲板の場合で水密を求める場合はビームとの間にテーパーライナーを入れて「よろい張」するのが標準(リベット構造の場合) 装甲=甲板でないことに注意 上に木甲板を張る場合は「内外張」として甲板鋼に段付加工するのが標準(甲板リベットのコーキングは行わない) また、ビームの上に直接に木甲板を張る場合も有る(裏に鋼甲板の無いタイプ) 木甲板の厚さは鋼甲板の上に張る場合で50~65mm以上 甲板ビーム上に直接張る場合で50~75mm以上 (厚みの幅があるのは、木材の種類によって違いが有るため) 木甲板の材料として用いられるのはチーク、ケヤキといった硬材、 ヒノキ、杉、米松といった軟材がある 固定方法はボルト止めで、ボルト穴はシールし木材で栓をする 木材の間はOakum(麻縄)を打ち込み、パテかピッチ(Black Marine Glue)を流してコーキングする(寿命は1~2年) #right(){(122:826)} **旧海軍の艦は型なのでしょうか級なのでしょうか? 旧海軍も型だよ。 #right(){(123:113)} **よく寄港する船から水がジョボジョボと落ちてる光景を見ますがこれは何をしているところなのでしょうか? 一番の原因は船内で使う生活排水 つまり風呂の水とかトイレの水だよ #right(){(124:499)} あとどうしても船内には漏水や浸水・結露などで船底に水が溜まりやすい。 なんたって海の上だし。 ビルジと呼ばれるそれらの汚水を停泊中に排水しているの。 #right(){(124:501)} >>499 海洋汚染防止法で禁止されているはずですが・・・ 漁船などは規制外ですが、タンカーや大型貨物船は出来ないはず。 #right(){(124:502)} バラスト水では。 積荷の状況で変化するバランスや姿勢を調整するため、船内のタンクに取り込む海水です。 #right(){(124:503)} 適正な処理がなされていれば大型船でも 汚水を排出してもかまわない。 暇なら下も読んでみ。特に(4) (1)汚水排出を規制する対象船舶の規模を現行の 「最大搭載人員100人以上の船舶」から、「総トン数400トン以上の 船舶または最大搭載人員16人以上の船舶」に拡大する (2)未処理のふん尿・汚水について領海の基線から12海里以内での排出を禁止する (3)一定の装置で処理したふん尿・汚水について領海の基線から3海里以内での排出を禁止する、 (4)一定の装置で浄化したふん尿・汚水の排出については海域・方法とも限定しない #right(){(124:505)} ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー