「総記2」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

総記2 - (2011/05/11 (水) 00:13:40) の編集履歴(バックアップ)



いわゆる「忍者」は暗殺・諜報活動等の任務から「特殊部隊」と言っても差し支えないでしょうか?

忍者という組織の全体の概念からいうと「情報機関」の方が近いかと。
(48:570)

地下壕って、具体的には何?

地下を掘りぬいて、強化し、中に、軍事的施設・設備を建設・移設して、防御力を高めようとしたもの一般を、地下壕と称します。

内容は、それぞれの「地下壕」によって様々です。
(50:615)

軍事費がGDPの何%を突破すると経済に悪影響を及ぼすと考えられるのでしょうか?

発展途上国のケースですが、対GDP比2.2%の軍事支出を7年継続した場合、
GDPの約2%が永久に失われると言うシミュレーション結果が出ています。
従って、3%を支出すると言うことは、それだけ経済に悪影響を及ぼすことに
なります。
なお、5%になると、公共支出、特にインフラ維持、保健分野などの部分を抑え
ざるを得なくなります。
(308:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

こっちが「わが国は武器を持たない平和な国です!」と主張しても相手には全く関係なくないですか?

全く関係無くは無い。
相手は国連なんかで非難された上に、場合によっては国連軍や多国籍軍が開放しに・・・
そういう他力本願が平和主義の真骨頂なんだけどね。
ただ、武力を持たない場合は武力クーデターが起きにくくなったりとか、
主に内政面で国防組織の影響力が小さくなるというメリットもあるにはある。
もちろん、それは時節柄や地理的な面を考えないとダメだけど。
(俺初質スレ431:453)

永世中立国のメリット・デメリットは?

メリット: 自分の国の好きな政策を取りやすい。
デメリット: 他国と共同しての防衛ができないのでコスト高。
(俺初質スレ431:455)

原油高騰や枯渇に対応すため、民間では水素やバイオマスエネルギーの研究開発が進んでいるけど、軍事の方ではどうなんですか?

米国はかなり本気で代用石油の開発、普及に取りかかっており、最終的には
全軍共通の単一燃料を合成するという目標を掲げています。

代用石油はすでに南アでは大量に生産されており、ヨハネスブルグの国際空港で給油される
ジェット燃料に50%近い代用石油が混合されています。これは国際的にも試験され、認められています。
南アは石炭が原料ですが、米で国産する石炭、含油頁岩などを原料とする予定です。
また天然ガスも同じ工程で石油化することが可能です。

米軍ではすでにB-52のエンジンと、なんだっけ、もう一つの軍用エンジンを使用して、
すでに連続燃焼、低温下での燃焼、排気ガスの性状などについて試験を行っています。
民間にも輸入資源に依存せず、硫黄を含んだ排気がなく、微粒子も減るとして使用が薦められています。
水素燃料等は今のところ特殊用途の燃料電池、スクラムジェットの試験用ぐらいにしか使用は考えられていません。
ハイブリッドエンジンは積極的に開発と一部配備が行われています。
(305:590)
代替戦力として固形水素と酸素を混ぜて作ったプラスチックロケット燃料が在る。
電気さえ在れば大量に作れる。
同じくメタンも同様に固形化して使用できる。
(戦争板初質スレ5:76)

日本の様に65年前の戦争に保障とか謝罪を求められるということは、世界でも珍しいんでしょうか?

リビアのカダフィ大佐が、イタリアから植民地時代の賠償をとりたててます。
ttp://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100621_colonel_and_the_village/
植民地支配の賠償としてイタリアはリビアに50億ドル(約4536億円)を支払うことに合意していて、
両国は現在、海路リビアからイタリアへ渡る不法入国者の取り締まりに協力して取り組んでいるとのことです。
(641:641)

アメリカに限らず大使館や領事館はその国の軍隊が派遣されて警備するものなのでしょうか?

国によりけりですが、一般的には大使館の警備は自分の国の武官を使う国は多いです。
しかし、日本の場合軍人の海外派遣にはえらく神経質な国なので、
だいたいは現地のガードマンを雇って警備を行わせています。
イラクでは米軍に「大使館の警備をしてくれ」と依頼したところ
「それぐらい自分の国でやれよ!」と返答されたことがあります。
ただ、その後外交官殺害事件などがあったので、米軍もしぶしぶ警護しているようですが。

外交特権により不可侵とされ領土と同じ扱いをうける大使館の敷地内の警備はその国の駐在武官などが行う。
しかし、敷地外部からの攻撃や侵入に対して、それを防ぐ責任と義務は大使館が置かれた国にある。
米国シリア大使館に対するテロ攻撃でも、実際に防衛したのはシリアの治安部隊。
(304:227-231)

いまだに第三国による観戦武官ってあるんですか?

まだ中東で戦争が一杯あってた頃、イスラエル軍の中の人が日本に来て
今やってる戦争は米とソ連の兵器の実験場でもあるんだから日本も観戦武官送ってよー
と言った事があるらしい

本音はジェリコミサイルを買って欲しかっただけらしいけどな
(301:15)

ロシアとかの大陸国家って国境の防衛はどうしてるんでしょうか?

国境長いからただ数をたくさん配備するわけにもいかないし、
数k~数十km単位に監視所をおいて、
その後方に駐屯地作ってる程度です。

ランドパワーは緩衝地帯を設けたがり、緊張状態では侵略を受ける前に侵略する事を好む。
戦争の違法化が進んだ現代では暗黙の了解か条約による明示にのっとり
双方の領土に緩衝地帯として平時は軍を展開しなかったり
密度を薄くしておく領域を設けて意図しない緊張と衝突を避けている。
あとロシアでは準軍隊である国境警備隊を貼付ける事で
コスト削減と意図しない場面での圧力の防止としている。
(682:551-550)

リビアの空軍機(ミラージュ)がマルタへ亡命したニュースがありましたが、あの機体は今後どうなるんでしょ?

マルタが接収してもおk?
現実的にはマルタが好きに処分しておk。
同様のケースは湾岸戦争当時のイランに亡命したイラク軍機があるから興味があるなら調べると吉。
ただし厳密に国際法に従うなら亡命機が軍が所有する機体であった場合、
所有権はリビアにあり、マルタ政府は国内法の執行に必要な範囲で
適切に管理する権限を持つが無条件の接収はできない。
これに従い亡命してきた機体を最終的に返却した例は函館に着陸したMig-25がある。
散々弄くり回した後でだけど。
(690:704)

平時における軍事費が、その国の国家予算に占める割合の限度について、研究した本ってありますか?

とりあえず、中原茂敏著「大東亜補給戦」(原書房)、山田朗著「軍備拡張の近代史」(山川出版社)、後、
森本忠夫の「魔性の歴史」(最近改題されてPHP新書に収録)くらいが入手しやすいものでは無い
でしょうか。
他に、アメリカ合衆国戦略爆撃調査団編「日本戦争経済の崩壊」(日本評論社)とか。

また、第二次大戦前のGermanyの状況については、大島通義著「総力戦時代のドイツ再軍備」(同文館)
なんてのも面白いか、と。

近代の内戦に関するものであれば、世界銀行編「戦乱下の開発政策」(シュプリンガー・フェアラーク東京)
がお勧めです。

後、大学の図書館では入手不可能で、防衛庁戦史室か国会図書館に所蔵されているもの
として、1925年に村上啓作陸軍中将が著した「戦争要論」にも総力戦に言及した箇所がありますね。

これは第一次大戦の各国状況を研究した本で、例えば以下のような記述があります。

てことで、昔書いたスレから転載。

まず、総力戦下に於いて、戦争を勝ち抜く要員としては、「国民の精神力」、即ち戦意を高揚させ戦争協力を引き出すこと、
この実現の為には、戦時教育、メディアを用いた精神動員を図り、「総動員態勢」を構築することが出来るとした。

次いで、「戦争諸資源の質の優勢と数の豊富」、「戦争諸資源統一運用組織の優越」、「外交政策」と続いている。
戦争諸資源というのは、石油、金属、石炭などの物質とそれによって生産されるものの他に、人員も含まれる。
そして、質の高い資源を多く持ち、それらを統一的に運用する必要があるとして、戦時経済計画を運営した企画院、生産を
司った軍需省の他、人の場合は、動員計画、召集延期制度、徴用などの軍需生産工場への人員分配などが統一的に運
営されることが必要とし、全ての国民は戦争遂行の資源として、最大効率を達成することを求めている。

なんて感じの本です。
戦前に書かれた本は結構、この辺を参考にしているみたいです。
(281:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ドイツも液化石炭に頼っていたのは周知ですが、液化石炭からは重油はとれないのですか?

ドイツ戦車はガソリンエンジンばかりなので、もしかしたらこの辺が理由になったのかなと
一番基礎的な石炭の低温乾留法でも、ガソリン、重油、軽油、パラフィンは生産されています。
ちなみに、乾留終了後の残渣は、木炭の代用品です。

ちなみに、石炭79,592tから、ガソリンは433kl、クレオソート油2,765kl、パラフィン104t、ピッチ1,238t、
発動機油9kl、コールタール16kl、B重油11kl、含蝋油9kl、酸性油10klとコーライト21,123tが出来ています。

合成法だともう少し生産量が多くなります。
ドイツなんかは乾留法よりもっと進歩したものなので、もう少し品質と種類が
多かったみたいです。
(275:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

軍人と民間人の適切な比率ってどれくらいですか?

個人的には、師団を一万人として、民間人100対軍人1くらいかなっておもうのですが
村上啓作陸軍中将が1925年に著わした参謀教育用テキストである「戦争要論」を見てみると。

(前略)即ち、総動員態勢は軍動員が最優先で、軍の能力を最大限に発揮されるものであり、平時に於いても軍動員を中心に、
国家 の政治、経済、教育全ての領域での統一的な運用、具体的には、軍動員、軍需動員、交通動員、食糧燃料動員、金融動
員が 想定され、広範囲に渡る軍需品生産、鉄道船舶と言った交通手段の確保、食糧、燃料の確保、経済活動を可能とする金
融などを国家が集中的に管理するものとされ、実際に1937年の国家総動員法にてこれが結実している。

そこで、総力戦下での国民の役割分担の限界値は何処かを、件のテキストから拾うと、
 「普通の国家では、男子総数の25%を軍兵として出すも、国家の運営、国民生活、軍需品製造には支障がない。
  その25%のうち、12%は野戦部隊、残り13%は後方部隊に回す」
としている。
…第一次大戦での各国動員割合としては、フランス27%、ドイツ25%、英国23%、イタリア20%だった。

 「軍需工業動員は、戦場へ委員の二倍を要する。
  例え、老幼婦女を使用するにしても、男子20%内外を必要とす。」としており、
 「戦時に各種業務に服する男子総数は55%内外なるべし。
  戦争二年間の間の絶対的消耗は4:6。理論上は、交戦三年半に及べば、
  消耗は全戦場、兵士に達する。」
 「大戦末期の鉄の平均使用量は兵員一人に対し、毎日三トン」
 「兵員一人の戦費の各国比
   英国21円、イタリア5円、枢軸国4円など平均16円」

これらはあくまでも第一次大戦での数字であるけれど、国家の兵士は25%が許容範囲
であり、それ以内なら国民生活と戦争との両立が可能であるとしている。
また一人の兵士を賄う軍需生産の人員は二名であり、100万人の軍隊を作ると、国内の
生産者は200万人になる(後略)。
(112:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

古今東西多くの軍で★のマークが多用されてますがなぜでしょうか?

また、その起源はどのあたりでしょうか?
星印の起源は分らないというのが今のところの説。
四稜星はアッシリア、バビロニアの太陽神シャマシュと同じでこれがマルタ十字架の起源。
五稜星はエジプトの至高神ホルスの象徴とかピタゴラス派にとっては完全、宇宙、人間を現わすとしていますが、
何故、星印が広まったかという説明はありません。

西洋騎士の場合、Mark Of Cadencyというもので、同一家族の兄弟それぞれの紋章を区別する為、また、分家を
立てず、親の家紋を自分のものとしている場合、特別の印を以て区別するようにしており、三男は五稜星を使用して
いますね。
後、イスラーム諸国家はその象徴として、月と星を使用していますし、モロッコ、
アビシニア辺りでは、ソロモンの星(Seal Of Solomon)が使用されています。
また、魔除けとして西洋では使われています。
軍隊の星形使用の起源はこの辺りではないでしょうか。

日本のはドイツ軍の星形を採用して帽章とか記章に使用しています。
ちなみに、日本で星形家紋と言えば、毛利氏、渡辺氏などの丸型のものを言い、
☆型は、安部清明判紋と言われています。
(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)


記事メニュー
目安箱バナー