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ロシア戦車 - (2010/02/26 (金) 22:37:59) のソース

旧ソ連の戦車を含みます
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**ロシアのT-72系の戦車の一部はミサイルが撃てますが、これは何のためなんでしょうか?
対戦車ミサイルも対空ミサイルも撃てます。

最大のメリットは攻撃可能距離の底上げで、
これによって「計算上は」T-72系列の最新型ならM1を撃破できる、と
販売側は言っているようですが……

同口径の砲では西側に勝てないロシア戦車の苦肉の策とも言えましょう。
#right(){(27:746)}
**オブイェークトとはどういった意味なのでしょうか?検索してもいまいち要領を得ません
ソ連の戦車開発計画につけられたコードネーム。“Объект”と表記し、本来はロシア語で「製品」。
たとえばT-72は「オブイェークト172」として開発されていた。
#right(){(461:139)}
**戦後第三世代のT-72は弾道計算機を備えているにも拘らず、戦後第二世代のレオパルト1に命中率で劣っているのは何故ですか?

T-72は近距離で高速徹甲弾で戦闘することを考えてるので精密射撃をあんまり重視してない。 

西側の戦車は遠距離でHEAT弾で戦闘することを前提にしていたため、精密な弾道計算と 
射撃管制が重視された。 

近距離で高速徹甲弾で撃ち合うなら、大概はまず「狙ったところに飛んでく」ので複雑な 
射撃管制は要らない。 
遠距離目標にはちっとも当たらなくなるけど、「確実に当たる距離」まで突撃すればOK, 
という考え方。 
数で圧すのが前提だから、距離を詰める間に何両かやられても構わない、と。 

HEAT弾は弾速がトロいので遠距離射撃がしたかったら精密な射撃管制装置が必要になる。 
特に冷戦時代の西側戦車は数で勝る相手に防御戦を強いられるのが前提だったので、 
「初弾必中」を求めたから、命中精度に拘った。 
#right(){(489:768)}

**ロシア戦車は、なぜ今でも狭いお椀型砲塔に拘ってるんでしょうか
>砲塔デザインを再検討するプランは無かったのですか?

・敵に晒す面積を減らせる
・軽い
・APFSDS以外の砲弾なら弾けるかもしれない

そして広大な国境線を抱えているから数が必要
今でも高級なT-80Uの代わりにT-90を生産している訳で

ソ連構成国として戦車開発のインフラを持つウクライナではT-84というT-80の発展型を生産しているが
その中に西側仕様の120mm砲塔を備えたものがある
#right(){(365:356)}
**90年代のユーゴ内戦でT-34戦車が現役だったと聞いたんですが今でも使われているT-34ってあります?
お隣の北朝鮮では今でもT-34が主力戦車の一つで現役です。
#right{(496:525)}
**ソ連のMBTはパラシュートで空挺降下はできるのでしょうか?
無理。普通の車両は着地の大衝撃に耐えられずぶっ壊れる。 
少なくともすぐに戦闘に参加できないぐらいの機械的故障が発生する。 
投下できるのはBMDシリーズのような空挺戦闘車や空挺戦車と言った特殊な車両のみ。 
それすらも着地に失敗することがあるので空中投下せず飛行場で着地して降ろされることが多い
#right{(495:モッティ ◆uSDglizB3o)}
**もしイラク軍のT-72がダウングレードの輸出型でなくロシア本国型ならM1戦車相手にどうなっていましたか? 
本国軍仕様のT-72だと、時期にもよるけど複合装甲やレーザーレンジ 
ファインダーなんかも装備してるみたい。 
APFSDSも輸出用の鋼鉄弾芯のモンキーモデルは本国軍仕様のタングステンAPFSDSの半分の貫徹力 
しかないとかいう話もあるので、T-72でも本国軍仕様ならもうちょっとM1の損害も増えたかも。 

戦車本体の性能差も絶望的だが、何より弾薬の差で止めを刺された。 
イラク側のT-72はM1戦車の装甲に全く歯が立たなかった。 
そりゃ鉄で作った徹甲弾じゃ複合装甲は貫けないし、口径の差もあった。 
対するM1の劣化ウランAPFSDSはT-72の装甲を紙みたいに貫いた。 
#right(){(345:634,625)}

**T-64とT-72とT-80ってどうやって見分ければいいんですか?
一番明確な違いは
T-64は赤外線投光器(砲塔主砲の横についてる丸いやつ)が
正面から見てT-64は右についてる。
T-72は同じく赤外線投光器が正面から見てT-64の逆の左についてる。
T-80はT-64、72に比べて砲塔上面のハッチ周辺(特に正面右上)に
レーザ測距離儀(だったか?)などの細々した装置が搭載されている。
あと点輪がゴム付きになったのはT-80だけだったような気がした。
#right(){(343:119)}
**T72等ソ連系戦車の砲弾庫が砲塔基部にあり、被弾・誘爆した場合には車内で爆発する事になり極めて危険というのは、いつ頃知られるようになった事でしょうか? 
T-72の誘爆のしやすさの原因である自動装填装置はT-64以降から搭載されるようになった。 
ソ連戦車としてはグレードが高い部類なので紛争にはあまり出てこなかった 
T-72の初陣は確かレバノン内戦だったと思うがイスラエル軍にボコボコにされて評判を落としてる 
知ってる人は知っていたと思われるが、人口に膾炙したのはやはり湾岸戦争時。オブイエクト 
#right(){(569:モッティ ◆uSDglizB3o)}

民間レベルにはなかなか実状は判らなかった。 
80年代後半になっても、まだT-74と表記したプラモが発売されるくらいで。 

東西冷戦期、ソ連が公開した内部図解などでは、今思えば絶対にありえないくらい装甲 
が厚く描かれてたり、時速100km出るだの吹きまくっていた。 
かと思ったらレバノン紛争などは、当初、あたかもメルカバが一方的にT-72を撃破した 
と伝わったくらいで。 
はっきり言って、T-72に関しては、アメリカのM60A3なんぞより相当に強そうだと言う 
認識で、砲弾が貫通したらどうなるか?なんてとこまで考えてる人はそんないなかった 
でしょう。 

と言うかね。中東戦争の戦訓で、砲塔に即用弾積んでると危険とか、砲塔旋回に高圧の 
オイルモーター使うと(高圧のオイルは高温化して、如何に作動油とは言え発火しやすい 
ので、)危険なんて話は伝わってて。 要は西側の戦車も砲塔リング周辺まで貫通弾が 
到達すればアウトでした。 はい。 (M60とかドライバーの周辺に弾庫あるし。) 
#right(){(570:222)}
**湾岸のT-72は簡単に砲弾が誘爆して砲塔が派手に吹き飛んでましたが
T-72が被弾すると砲塔が派手に飛んでしまうのは、弾薬庫が砲塔の真下にある
構造だから(自動装填装置をコンパクトにまとめるためなのでしょうがない)。

日本の90式や自動装填式ではないがアメリカのM1エイブラムスなんかは、
砲塔の後部に弾薬庫を置き、弾薬庫の真上の天井をわざとボルトで弱く
止めただけにして、弾薬が誘爆すると天井の方が先に吹き飛んで爆発の
エネルギーが外に逃げるような構造になってる。 
#right(){(342:637)}
**旧ソ連の戦車でキャタピラが四本あるものがあったと思いますが
オブイェクト279試作重戦車だね。
これだ。
http://www3.kcn.ne.jp/~a400lbs/sfs/page009.html
#right(){(342:726)}

**ソ連・ロシア製戦車ですが、砲塔基部に砲弾を並べる方式は被弾誘爆した場合、危険と分かっていながら、いまだにその方式が採用されている理由は何でしょうか? 
>なぜ、西側第3世代戦車の様に、砲塔後部に弾薬庫を設け、弾薬庫と乗員室の間は装甲板で仕切る方式にしないのでしょうか? 
危険きわまりなくもないからです。 

簡単に言っちゃうと、第3世代の開発当時、中東戦争などの戦訓で、戦車が直撃弾くらって戦闘不能になる可能性としては、 
やはり車体より砲塔の方が危険性が高いと言うことが言われました。 

乗員の死傷確率や砲塔旋回装置の作動油の火災など、砲弾の誘爆以外のファクターもあるのですが、やはり砲塔後部の弾庫 
への直撃弾はまずいと言う話になりました。 
とは言え、砲塔後部の弾庫は砲弾の搭載数を確保する上でも、長砲身砲や砲塔前面装甲とのカウンターバランスとしても 
有効(砲弾の重さより、弾庫の張り出しと後面装甲の重さ)です。 

で、西側は弾庫を隔壁で多い、天井板から爆風を逃がす方式を採用しました。 
ソ連/ロシアは始めから砲塔後部には砲弾を搭載していません。 
そう言うことです。 

また、車体に被弾して砲弾が誘爆してしまう危険性ですが、地形を生かしてなるべく車体は晒さないように 
戦うものですし、装填手を省き、車体を小型化することで被弾率そのものを下げると言う意図もあった訳です。 
ソ連/ロシアの場合、自国の厳冬期や泥濘期の路外走行や道路事情が悪い地域・支援装備が貧弱な友好国への 
配備など考えるとおいそれと戦車を大型化できない背景もあります。 

また、砲身から発射するミサイルの開発により、西側の戦車をアウトレンジで撃破出来ると彼らは主張しています 
から、現用の方式が西側の戦車と比較して劣っていると言う意識も無いのかも知れません。 

海外への売り込みは苦闘してますけどね。 
#right(){(575:627)}
**ソビエト戦車は遠距離射撃が苦手の為中東戦争で活躍できなかったそうですが、
>T-90やT-80など現在配備されている戦車においても苦手には変わらないのでしょうか? 
中東戦争やレバノン紛争に投入されたT62・T72などはソ連本国に配備された形式より性能が劣る。
 
射撃統制装置・・・ソ連国内版のT72はレーザーで測定した距離が弾道コンピューターにそのまま入力 
         される方式。同時期の74式戦車より進んでいる。 
エンジン・・・・・T62では過給器の性能など、ソ連国内版より輸出版の機動性は落ちたようだ。 
装甲・・・・・・・ソ連国内版のT72はハト胸と言うかドリーバートン胸の中にいろいろ内緒が詰まって 
         いる。 

で、レバノン紛争については日本国内の民間レベルにはメルカバやM60が圧勝したかのような情報が 
入っていたのだが、(イスラエルの戦車を過大評価する余り、メルカバのホルストマン式サスペンション 
まで誉めだす始末)軍事情報筋や当のソ連は「ソ連に配備された戦車なら」と言うことはちゃんと判って 
いたはず。 
#right(){(577:500)}
**T-72やT-80のような戦車はFCS?の交換で西側の戦車と互角に撃ちあえるレベルにすることは可能なのでしょうか 
その「西側の戦車」ってのが、どの程度のレベルかによるが 
第3世代を想定してるんなら無理・・ちゅうか無意味 
元々、旧ソ連の全縦深同時打撃ドクトリンに特化した設計であり、圧倒的な砲兵火力の支援下、数と速度で敵陣を押し流す鉄津波が売りなんだから 
敵戦車と互角に撃ち合うことなんか考えてない 

一方、西側第三世代戦車は、ベラボーな戦力比で押し寄せるワルシャワパクトの鉄津波を少数のNATO軍で押しとどめるために、これまた互角に撃ち合っちゃならねぇレベルのキルレシオを要求されて作ってる 

で、前者に後者の能力を付与するってことは、前者がせっかくもってる安価・軽量・高速って有利な点をスポイルして、それでも後者に迫るだけで優越はできない中途半端なシロモノができあがる 
しかも改造費だけで後者が買えちゃうし 
んなもったいないマネするよりは、自分でも書いてるように、あくまで「自軍機甲戦力の足し」=速度や軽さを活かした補完的運用に限定するほうが合理的 

ただ、戦車の製造ラインってのは限られていて、特に車体が簡単に増産できない 
バスタブ状になったハルを持ち上げたりひっくり返して加工する機械が、日本には一台しかないし、米ソだって各工場に一台しかないから 
だから、どうしても戦車が急遽大量に要る!って事態に備えて、車体の新造なしに旧世代戦車を新型と互角とまではいかないまでも、とりあえず一線での使用に耐えうるレベルに機能向上させる研究は各国行っている 
74改とかね 
#right(){(創作質問55:400)}
輸出用ならともかく、本国仕様のT-72はあなどれんぞ。 
T-80は…あえて改修する?韓国はそのまま使ってるぜ? 
#right(){(創作質問55:399)}
ウクライナはT-84に西側仕様の砲塔に120mm砲載っけたタイプを輸出用に作ったりしてますね。 
#right(){(創作質問55:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)}
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