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参謀 - (2011/08/31 (水) 17:01:39) のソース
#CONTENTS ---- **米軍の参謀をS2とかJ2とか呼んでいる小説があるんですが、S1から3,J1から3はそれぞれ何担当の参謀なんでしょうか?SとJの違いはなんでしょうか? Sはスタッフ(STAFF)の略 S1=人事 S2=情報 S3=作戦 S4=兵站 で、師団や軍団レベルだと「S」が「G(General)」 2軍以上(陸海統合軍等)で「J(Joint)」になります。 #right(){(19:ulysses)} **参謀は軍階級とは別物であり、立場として軍の階級とは独立していると考えて良いのでしょうか? 指揮官を補佐する役目を指し、階級とは関係ありません #right(){(47:871)} **参謀が直接戦地に赴いて指揮を取る事があるのでしょうか? 司令部についてまわりますから、場合により戦地にも行きます 指揮を取ることは有りません #right(){(47:871)} **参謀と呼ばれる立場の人間はどのような経緯を経て参謀職に就けるのでしょうか? 軍の最高教育機関で教育を受け、そこを良い成績で終了した後、経験を積みながら #right(){(47:871)} **現代における「参謀」の役割とは何なのでしょう? >現代の様に司令官も士官学校を卒業し、参謀の経験を得て昇進し昇級した >司令官の場合、あえて作戦立案用の士官を用意する必要性がいまいち掴めません。 司令官=何でもできる は正解ですが、何人分も仕事ができるわけじゃありません どんどん部下に作業を移管していかないと、仕事が遅くて必要な時に間に合わない 司令官ができてしまいます 司令官は参謀へ抽象的な指示を出し、具体的な結果を得ることで作業量を減らしているのです #right(){(53:84)} ある種の基地外じゃないかぎり、一人で軍隊の作戦なんざ立てられないから。 「思いつき」と「具体的な計画」の間には無限の開きがある。 部隊の移動の為の軍用列車の運行スケジュールと、 補給物資の輸送の為の運行スケジュールの調整まで一人でやれる訳ないだろ。 指揮官が方針を決めたら、その方針を実行する為の計画を立てるのが参謀の仕事。 #right(){(53:85)} **「参謀」って結局何をするのですか?「参謀課」のような兵科は存在するのですか? 参謀の概念はドイツで生まれました。近代戦法を編み出したナポレオンを打ち破るためにクラウゼビッツが考案したのです。 今回は簡単に言います。要は作戦立案屋さんです。現在自衛隊では、幕僚と呼ばれています。 #right(){(5:ジハード)} 陸では大隊以上の規模の部隊で指揮官が作戦を立てる手助けをする為に各分野の情報を処理、発案する人のことでは? 軍のトップに近づくにつれて規模や取り扱う情報の量も増えて、情報・作戦・補給とか色々あるみたいだけど。 海では個々の艦ではなく、戦隊規模で幕僚がいるはず。 #right(){(5:370)} **高級参謀って何? 高級参謀ちうのは、沖縄戦で言うところの長参謀長みたいな人のことであって、決して中央の少佐程度ごときのことでは ないんだよねえ。 自衛隊では、通常陸幕と師団や方面なんかを往復しながらその間に大隊長とか連隊長とか指揮官やって、師団の幕僚長 とかやる。 高級幕僚ちうたら、そういう人たちのこと言うわなあ。 #right(){(324:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} **少佐以上の人?で参謀と呼ばれる人とそうでない人はどういう過程で決まるのでしょうか 人事異動でたまたま「参謀」というポストについてる人が参謀です。 日本陸軍では参謀になるには特別の教育課程「陸軍大学校」がありましたが、 日本海軍ではこれに相当する特別な課程は無く、 「海軍大学校」は将来的に将官に進むための高級士官一般の養成機関でした。 だから、理屈の上では、階級さえ相当ならば定期異動で参謀になることがあります。 もちろん、実務上はある程度人事パターンがあって、 兵学校の成績優秀者はさっさと海大に行って、基本的に中央のポストを回り、 軍令部や聯合艦隊司令部の参謀についたりします。 同じ参謀でも根拠地隊など前線部隊の参謀は、 ずっと現場で軍艦の士官をやってた人が、ひょっこりやることもあり。 でも、とにかく海軍では参謀というのをそんなに特別に考えてないので、 参謀やって、副長やって、今度は艦長をやって、また参謀やってみたいなのも普通。 #right(){(588:24)} **参謀本部の制度ってよく分からないんですが…。 >ようするに、軍事に関してど素人の文民政府に対して、軍事のプロが戦術を助言するための機関ですか? >でも、戦場で指揮をとっている師団長は参謀とはいいませんよね?では、誰が師団長等の人事を握っているんでしょうか? 参謀とは簡単にいって組織の指揮管理と作戦立案を分業する制度で、 近代ではドイツのプロイセンではじまった。 部隊の参謀は指揮官に対して作戦面で助言するが決定権は持たず、 一方で指揮官は部隊機能の維持をマネージメントする業務を中心にすることができる。 また、参謀本部とは簡単にいえば中央に人材を集めて一括して作戦立案するもので、 出来上がった作戦案は統幕や安全保障会議、国王や大統領などその国で最終的な権限を 握る所に助言として上げられる場合が基本。 つまり参謀とはアドバイス専門の作戦の専門家集団だと思ってもらえれば大丈夫かと。 ……例外あるけど。 参謀は人事に関して一般に権限をもたず、参謀本部も参謀に対してのみこれをもつので、 例えば参謀の命令で下級部隊の指揮官更迭という事になった場合、たとえ形式上でも 参謀の助言→指揮官が承認という経路を辿ったことにされ、 省の人事局など本来その権限を持っている部署に由来する 人事として書類上処理されねばならない。 #right(){(583:642)} ----