Dance Dance Revolution

【ダンスダンスレボリューション】

1998年9月にポップンミュージックとほぼ同時期に登場した、BEMANIシリーズの第3弾。
2013年からのタイトル表記は「DanceDanceRevolution」と、スペースの無い表記になっている。

操作は、曲に合わせて画面で流れてくる指示された矢印をタイミングよく上下左右の4枚のパネルを足で踏んでプレイするという、今までになかった「足を使うゲーム」として人気を集め、「良い運動になる」としてテレビなどの記事で話題となり、一大ブームを巻き起こした上に音ゲーの全盛期を作り上げた。
この評判の影響から後に、フィットネスクラブ・コナミスポーツクラブを展開するコナミスポーツ&ライフ(旧・株式会社ピープル)との提携により、消費カロリーなどを評価・記録可能なWORKOUT(ダイエット)モードがCS版3rdMIXから収録されていたり、このゲームを応用したフィットネスの一部にも使われていたりする。

足を使うゲームということもあり、動きを表現しやすいのも特徴であるためパフォーマンスやアレンジプレイも多かったのが特徴。
特にDPで8枚のパネルを生かせるため、表現の幅が広がった。
その1つの要因がEDITプレイである。
CS版で自由に矢印を配置してオリジナルのステップが作れるためである。
PS版のメモリーカードを筐体に差し込むことでACでもプレイできる上に、AC版での楽曲等のプレイをメモリーカードに記録してCS版で見れるのが最大の特徴。
現在のe-AMUSEMENTを生かしたエントリーカードe-AMUSEMENT PASSの記録のシステムに通じるものといえる。
2001年のDDRMAXで新要素として踏みっぱなしにするフリーズアローが登場し、2008年末に登場したDDRXでは踏んではいけない矢印であるショックアローが登場。
ゲーム要素としては楽曲プレイ中のゲージが、ポップンのEXTRA STAGE(pm19まで)と同じ方式で、ゲージが0になった時点で強制終了する(一部の作品を除く)という特徴がある。

2ndMIXに限り、beatmaniaIIDX(2ndstyleまで)とのクラブプレイが可能となり、DJとダンスという関連性の高い協力プレイもできた。

後に派生版として小室哲也プロデュースのTKDやDreams Come True、ディズニーとのタイアップ曲が特徴的な「Dancing Stage」シリーズや、あまり大きくない面積の店舗向けに1人用で左右の斜め上が追加された、6枚のパネルを使用したDDR Soloシリーズも登場している。
beatmania5鍵盤シリーズが2002年に終幕したりプレイ人口の減少のこともあってか、DDRシリーズは2002年12月のEXTREMEをもってAC版としては一旦ピリオドを打つことになるが、2006年夏にsuperNOVAが登場し、国内のAC版では約3年半ぶりの復活を果たした。
AC版DDRが復活したきっかけは2001年にアメリカへと進出して人気になったことによる。

2007年1月にアメリカでは「DDRが肥満防止に役立つ」という実験結果が発表されたこともあり、体育の時間などにDDRを活用することを奨励している学校すら存在する(学校内に筐体が設置されていて、休み時間等自由に遊ぶことができるらしい)。
日本で生まれたゲームが海外で人気となり、このように教育の一部に使われることは珍しいことである。

登場20周年を記念して、2019年に黄金の新筐体というインパクトを引っ提げて、「~A20」が並行して稼働開始した。

DDRシリーズは特にNAOKIが最も関わっている作品としても知られる。
初期のオリジナル曲は今でも人気の高いものばかりだ。2000年にはオーディションが行われ、そこからPARANOIAの新バージョンが生まれたり、女性アーティストユニット「BeForU」が誕生し、その後メンバーの一部がソロとして楽曲が生まれ、さまざまなBEMANIシリーズに収録された。
これまでシリーズのサウンドプロデューサーを務めてきたNAOKIだったが、DDR X2ではdj TAKAとTAGにその座を譲る形となった。
ただし、楽曲提供は引き続き行うとのこと。
サウンドプロデューサーが変わったことにより、システム関連がIIDXの要素の一部を取り込んでいる(ボスフォルダに入っている曲、ONE MORE演出など)。
また、ダンスという共通点からか、2012年にAC版でも稼動開始したDance Evolutionへの他機種からの移植曲も多いのが特徴。

ファミ通で2017年に行われたゲーム総選挙では、音楽ゲーム部門で第13位に入った。

2022年からのBEMANI PRO LEAGUEの種目として、SOUND VOLTEXと共に採用され、2023/05に実施された。
こちらは身体を大きく動かす要素が大きく、eスポーツとしてはもちろん、スポーツ的な要素が強い機種であることが影響しているだろう。

シリーズ一覧

作品名 AC版での初出 CS版での初出
Dance Dance Revolution 1997/12 1999/04
Dance Dance Revolution 2ndMIX 1999/01 1999/08
(PS版は2ndReMIXとして登場)
(Link Ver) 1999/04
Dance Dance Revolution 3rdMIX 1999/10 2000/06
Dance Dance Revolution 3rdMIX Plus 2000/06
Dance Dance Revolution 4thMIX 2000/08 2001/03
Dance Dance Revolution 4thMIX Plus 2000/12
Dance Dance Revolution BEST HITS × 2000/12
Dance Dance Revolution 5thMIX 2001/03 2001/09
Dance Dance Revolution EXTRA MIX × 2000/06
DDRMAX Dance Dance Revolution 6thMIX 2001/10 2002/05
DDRMAX2 Dance Dance Revolution 7thMIX 2002/03 2003/04
Dance Dance Revolution EXTREME 2002/12/25 2003/10
Dance Dance Revolution Party Collection × 2003/12
DDR FESTIVAL Dance Dance Revolution × 2004/11
Dance Dance Revolution with MARIO × 2005/07
Dance Dance Revolution STRIKE × 2006/02
Dance Dance Revolution SuperNOVA 2006/07 2007/01
Dance Dance Revolution SuperNOVA2 2007/08 2008/03
Dance Dance Revolution HOTTEST PARTY × 2007/10/25
Dance Dance Revolution フルフル♪パーティー × 2008/12/18
Dance Dance Revolution X 2008/12 2009/01
Dance Dance Revolution MUSIC FIT × 2010/01/28
Dance Dance Revolution X2 2010/07 ×
Dance Dance Revolution X3 vs 2ndMIX 2011/11 ×
DanceDanceRevolution(新、2013) 2013/03/11 ×
DanceDanceRevolution(新、2014) 2014/05/12 ×
DanceDanceRevolution  A (エース) 2016/03/30 ×
DanceDanceRevolution  A (エース)20 2019/03/20(新筐体)
2019/07/24(従来の筐体)
×
DanceDanceRevolution  A (エース)20 PLUS 2020/07/01(新筐体)
2020/07/06(従来の筐体)
×
DanceDanceRevolution  A (エース)3 2022/03/17(新筐体)
2022/06/22(従来の筐体)
×
DanceDanceRevolution GRANDPRIX
(※コナステ
× 2021/11/08
派生作品
Dancing Stage feauturing TRUE KiSS DESTiNATION 1999/08 2000/03
Dancing Stage feauturing DREAMS COME TRUE 2000/?? 2000/06
Dancing Stage feauturing Disney's RAVE 2000/?? 2000/??
Dance Dance Revolution Solo 1999/09 ※EXTRA MIXにノンストップ曲以外がほぼ収録
Dance Dance Revolution Solo 2000 1999/12

BEMANI PRO LEAGUEではAC版DDRの登場作品の時期に合わせて、選曲テーマがCLASSIC(X3まで)、WHITE(2013~A)、GOLD(A20~)で分けられている。

楽曲関連

複数のBEMANI機種との連動イベントが本格化する前は、何よりも東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)から発売されているCDとのタイアップも強力で、主にDancemaniaシリーズから海外の有名な楽曲が多数収録されたのも特徴的。
日本でも聞き覚えのある曲も多く、今ではおなじみのSMILE.dkや今は亡きCAPTAIN JACKの曲などもこれらのCDに収録されている。
特にDDR2ndのサントラの売り上げはゲーム関連では異例の50万枚を超え、X3 vs 2ndMIXの登場記念に2ndMIXのリマスター版が発売された。
superNOVA以降の版権曲はEMIタイアップの表示もなくなってか、サントラがコナミスタイル専売になった関係もあってか収録されていない。
代わりにBEMANIシリーズの移植曲がノンストップ内に収録されているが、X2以降のサントラにはノンストップが収録されていない。
しかしDDRXで初期DDRシリーズでは人気のあった曲が、DDRX用に新バージョンで登場している。

上記にもあるように2ndMIXではbeatmaniaIIDX(2ndstyleまで)とのクラブプレイが可能となり、DJとダンスという関連性の高い協力プレイもできた。
DDRが3rdMIXになってからはできなくなったが、この縁もあってか後のIIDXシリーズではDDR初出曲が多数移植されていたり、逆にDDRにIIDXの楽曲が多数移植されている。
移植曲も多いが、初期のDDRでは体力の消耗が多い傾向もあってか全体的に曲の長さが短めというよりはむしろ90秒前後な曲が多いため、それ以上~2分前後もある移植曲は一部分曲の長さがカットされて収録されることも珍しくはなかった。
しかしDDRX2からはサウンドプロデューサーが変わった影響もあるのか、移植曲は短縮されることがなく、プレイ時間2分近く、もしくは2分以上の楽曲も収録されることが多くなってきた。

難易度表記の比較

BASIC / ANOTHER / MANIAC の3段階で、DDRMAXまでは表記が変わりながらもこの形を保ってきた。
ただしDOUBLEは当時隠し要素・上位プレイヤー向けの要素としての位置づけだったためか、2ndMIX・CLUB VERSIONまでの登場楽曲には MANIAC 譜面が設けられていなかった。
その後、DDRMAX2で鬼モードが設けられた際に、モード限定という形で新規難易度の CHALLENGE が登場し、次作のEXTREMEでは CHALLENGE が難易度切り替えで選択できると同時に初心者向けの BEGINNER が追加された。
ただし、 BEGINNER 譜面はDOUBLEには存在しない。
難易度の種類表記がSuperNOVAから変わった現在でも、DDRMAXから追加された漢字一文字の難易度表記が浸透している。

このシリーズでは足マークの数でレベル表記されていた時期があり、2ndMIX CLUB VERSIONで足9の譜面が登場し、DDRMAX2で足10の表記が登場した。
EXTREMEでは足10でもボス級の譜面は点滅する表記が使われていた。
DDR Xでこれまでの10段階から20段階へと変化し、大きく難易度基準が変更された(この影響でBEGINNER>BASICやDIFFICULT>EXPERTになっている楽曲もごく一部ながら存在)。
その後、DDR X2で足19の譜面が初登場し、現在では最高位難易度となっている(一応、EDIT譜面で最大20にすることも可能)。

ゲージの増減がバージョンによって設定の基準にバラつきがあるため、同じ譜面でもミスの数によっては途中でFAILEDになる場合もあるため、注意が必要であった。
旧作ではステージが進むほど、ゲージの減りが大きくなる仕様であった。

CHALLENGE 譜面は最上位難易度だが、特殊な譜面の要素に慣れるという意味でEXPERTより難易度が低い譜面も存在する。
DDR Xから追加された要素のショックアローは、原則として一部楽曲の CHALLENGE 譜面のみ存在する*1

Dance Dance Revolution BEGINNER(習) BASIC
LIGHT(楽)
ANOTHER
TRICK
STANDARD(踊)
DIFFICULT
MANIAC(SSR)
HEAVY(激)
EXPERT
CHALLENGE(鬼)
pop'n music EASY NORMAL HYPER EXTRA -

ポップンミュージックとの関連

ファミリー層向けのゲーム「ダンスダンスレボリューション ふぁみマット」に、ポップン初出の楽曲が収録されたことがある。
詳細は該当ページを参照。

上記を除くと、EXTREMEでポップン関連曲が移植された。
楽曲のバナーなクリップにポップンキャラが使われる場合もある。 DDRでは体力の消耗が多い傾向のゲームというのもあってか、全体的に曲の長さが短めというよりはむしろ90秒前後な曲が多い。
初期のころはそれ以上~2分前後もある移植曲は、一部分曲の長さがカットされて収録される例もあった。

EXTREMEの連コース(NONSTOP)には、文字通りポップンからの移植曲で構成した「from pop'nコース」が収録されている。

第1作の登場から20周年を迎えたことを記念し、2018/11/15にポップンと同時追加の形で、[ANNIVERSARY∴∵∴ ←↓↑→]が登場した。

移植関連

  • 灰色の背景はAC版ポップンでは削除曲
    詳細は各楽曲ページを参照。
  • 太い文字はDDRでは一部短縮されて収録されている曲。
  • ee'MALLの配信曲で登場した楽曲は全てポップン14で、ee'MALL 2nd avenueの配信曲で登場した楽曲は全てポップン15でそれぞれ常時解禁した。

ポップンからDance Dance Revolutionに移植された曲など

ポップンでの楽曲 Dance Dance Revolutionでの曲名 備考
哀愁ユーロ SuperNOVAに収録、アーティスト名が一部省略
アニメヒロイン EXTREMEに収録
アンセムトランスREMIX Votum stellarum -forest #25 DDR RMX- SuperNOVA2に別バージョンで収録
ウィンターポップ EXTREMEに収録
ガールズロック(☆shining☆) X2でボーカルが変更されて収録
カラフルポップ Raspberry♡Heart(English Version) SuperNOVA2に収録、IIDXに移植されたときのバージョンと同じ
サイバーアラビアン SuperNOVA2に収録
スカ(Ska Ska No.3) SuperNOVAに収録
トイブレークコア SuperNOVA2に収録
撫子ロック 音源はギタドラ版
ハイパージャパネスク SuperNOVAに収録
ハイパージャパネスク3 X3に収録
ハイパーJポップ CS版Party Collectionに別バージョンが収録
後にSuperNOVA2でさらに別バージョンが収録
ヒップロック EXTREMEに収録、アーティスト名は初出時のものを使用
ヒップロックLONG
ヒップロック2 SuperNOVAに収録
フロウビート SuperNOVAに収録
プログレッシブバロック Xに収録
モンゴル SuperNOVAに収録
ユーロビート(Love2シュガ→) 13 EXTREMEに収録
ラブリートランスポップ SuperNOVAに収録
ラメント X3に収録
リンセイ SuperNOVAに収録
IDM X2に収録
J-テクノ SuperNOVAに収録
海外版のみに収録の楽曲

Dance Dance Revolutionからポップンに移植された曲など

ポップンでのジャンル名 Dance Dance Revolutionシリーズでの初出 ポップンに登場した作品

Dance Dance Revolutionを初出とし、ポップンに登場した使用可能キャラクター


  • 2006年にACでシリーズが復活したが、高難易度譜面のインフレ化は加速した末、その譜面の内容は高速BPMメイン、急な譜面停止・BPM変化が入っていたりと、もはや地団駄踏みをしているようにしか見えないものとなっている。
    生みの親ともいえるNAOKIは皮肉にも「地団駄踏んで何がダンスだ、と!」という酷評をしており、高難易度に対するアンチテーゼを語っている。
    そして2010年7月に登場したDDRX2では、遂に公式難易度で(20段階中)初のLv19の譜面を持つ、Varkyrie dimensionが登場してしまった。
    その譜面の内容に思わずプレイヤーは「全ての譜面が過去になった」と発したほどである。

関連用語

BEMANIカテゴリ
BEMANI

最終更新:2023年11月03日 21:40

*1 A3で例外となる楽曲が配信