特急なのはな

なのはな (NANOHANA)とは、ちばドリームエクスプレス(cdx)と安房急行電鉄(安房急行)が新千葉駅 - 安房急白浜駅間を千葉本線富津線・安房急行館富線・同館鴨線・同相の浜線経由で運行している特急列車である。
本項ではちばドリームエクスプレスが横浜駅 - 安房急白浜駅間を横浜環状線大横本線三浦線東京湾横断線・安房急行館富線・同館鴨線・同相の浜線経由で運行している「ベイなのはな(BAY NANOHANA)」についても記述する。



概要

(東京・)千葉エリアと房総エリアを互いにアクセスする優等列車として運行を開始した。千葉本線(内房鉄道時代を含む)・館富線では初めての有料特急列車である。
全線で東日本旅客鉄道(JR東日本)と競合しており、運行開始初日からcdx・安房急行とJR東日本との間で激しい旅客争奪戦が繰り広げられている。
2014年3月15日からは、横浜駅から東京湾横断線を経由する「ベイなのはな」も運転開始した。

列車名の由来

千葉県内で広く親しまれている花「ナノハナ」に由来する。

運行状況


「なのはな」は1日6往復の運行、「ベイなのはな」は1日1往復の運行である。「なのはな」のうち1往復が新千葉駅〜館山北条駅間の運転、早朝・夜間の各1本は新千葉駅浜金谷駅間の運転となっている。
  • 新千葉駅には車両の留置スペースが無いため、新千葉駅折り返し時の車内整備は一旦蘇我駅まで回送してから行う。
全席指定席となっており、ワンマン運転主体の安房急行線内でもツーマン運転を行っている。

停車駅

「なのはな」
新千葉駅 - 千葉駅 - 蘇我駅 - 市原駅 - 木更津駅 - 君津駅 - 浜金谷駅 - 安房急富浦駅 - (鶴ヶ谷八幡宮駅) - 館山北条駅 - 安房急白浜駅
「ベイなのはな」
横浜駅 - (横浜環状線内回り) - 新杉田駅 - 葉山町駅 - 三崎口駅 - 油壺駅 - 浜金谷駅 - 安房急富浦駅 - (鶴ヶ谷八幡宮駅) - 館山北条駅 - 安房急白浜駅
  • 鶴ヶ谷八幡宮駅は八幡祭礼や沿線の花火大会開催時に限り停車。

使用車両

cdx所有の38000系および安房急行所有の80系を使用。どちらも4両編成である。安房急行80系は2編成のみで予備編成が無いため、検査や故障などで使用出来ない場合は38000系が代走する。また、「ベイなのはな」は38000系のみ使用している。特急はまゆう用の38000系を使用することもある。

編成表

38000系

安房急行80系
編成表(安房急行80系)
  1 2 3 4  
←新千葉・相の浜 P・指 浜金谷→
P…プレミアムクラス 指…指定席
※全席禁煙

プレミアムクラス

1号車の運転室寄り半分は特別車両のプレミアムクラスとなっている。プレミアムクラスを利用する際には特急料金の他に特別料金(プレミアム料金)が必要。尚、2011年12月の運転開始当初は安房急行線内は普通車指定席扱いだったため、特別料金は不要であった。
プレミアムクラスではおしぼりの配布とウェルカムドリンクのサービスが行われるほか、普通車よりも優先してシートサービスを行っている。

特徴

ほぼ全区間で併走するJR東日本の特急「さざなみ」に対抗するため、38000系・安房急行80系共に内装に力を入れている。
  • 普通車のシートピッチをJRの910mmに対し1,020mmと広めにとっている。座席自体も非常に高品質である。尚、プレミアムクラスはシートピッチ1200mmの本革シートである(2014年よりシート表皮を「エクセーヌ」に改修中)。
  • 1号車後位側にカフェコーナーを設けており、ここを拠点としてシートサービスによる車内販売を行っている。また、カフェコーナーで記念品などのグッズの販売も行っている。
他にも各車両にコモンスペースや大型トイレを設けるなど、比較的乗車時間の短い列車ながらも快適に利用出来る工夫が随所に凝らされている。

特急券の発券

2014年3月現在はcdx・安房急行の2社で特急券を発券している。安房急行が特急列車の予約・発券システムを導入する前はcdxが一括して行っており、安房急行線にcdxの予約・発券システム端末(JRのマルス端末に相当)を主要駅に設置することで対応していた。

沿革

2011年12月10日 - 運行開始。
2012年03月17日 - 運転本数を6往復に増強。
2014年03月15日 - 「ベイなのはな」運転開始。

関連項目



最終更新:2014-03-21    列車

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最終更新:2014年03月21日 04:48