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横浜環状線

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横浜環状線 (よこはまかんじょうせん・Yokohama Loop Line)は、神奈川県横浜市中区の横浜駅から新横浜駅川崎駅磯子駅を経て横浜駅を環状に結ぶ、ちばドリームエクスプレス(cdx)の鉄道路線である。
路線番号の記号は YL 。単に 環状線 と呼ばれることもある。



路線データ

横浜環状線 Yokohama Loop Line
愛称 横浜ベイサイドライン
営業距離
(営業キロ)
58.2 km
管轄 横浜支部 : 58.2 km(全線)
軌間 1067 mm
駅数 48 駅(重複分除く)
平均駅間距離 1.19 km
複線区間 全線
電化区間 全線(直流1500 V)
閉塞方式 車内信号閉塞式
保安装置 Digital-ATC
運賃区分 都市線
  路線図

概要

横浜市内を一周する環状線である。建設中であった複数の地下鉄路線・貨物線をつなぎ合わせて1998年9月23日に開業した。
日本国内の完全な環状鉄道線としてはJR西日本大阪環状線に次いで2例目であり、大手私鉄で唯一の存在である(他にもJR東日本山手線と名古屋市営地下鉄名城線が営業上は環状線だが、区間上は複数の路線で成っている)。日本最長の環状鉄道でもある。
横浜環状線は一応は「地下鉄」だが、その割には地上区間があったり、駅間が約2kmほど離れた区間が存在する。
磯子駅新杉田駅別所中里台駅で大横本線と接続しており、新杉田駅は相互に乗り入れが可能。

沿線風景

横浜駅新横浜駅川崎駅間は横浜市港北区内の丘陵地帯を通る。横浜・新横浜・川崎と大きな駅と接続するため、利用客が最も多い。山がちな地形ではあるが、横浜市営地下鉄線の様な地上区間はほとんど無い。三ツ池公園駅尻手駅間に市境があり、川崎市に入る。ほどなくして川崎駅に到着する。
川崎駅 – 横浜ベイブリッジ駅新杉田駅間は海沿いの工業地帯を通る。沿線の通勤利用がメインで日中と休日は閑散としている。大師公園駅は川崎大師の最寄り駅で、年末年始は多くの参拝客で賑わう。鶴見小野駅でJR根岸線と接続すると、高架区間となり、首都高速道路と併走する。横浜ベイブリッジ駅から横浜市の名所・横浜ベイブリッジを渡る。この区間は特に景色が良く、東京湾や横浜ベイサイドエリアの町並みが一望出来る。
新山下駅からは再び地下に潜り、国道16号線と併走しながら磯子区内を南下する。磯子駅を抜けると大横本線の線路が横浜環状線を挟むように併走し、新杉田駅に到着する。
新杉田駅から進行方向を再び変え、北上を始める。新杉田駅上永谷駅横浜駅間は港南区内のベッドタウンを通る。別所中里台駅大横本線と接続するが、町田方面からの列車は隣の六ツ川駅から乗り入れる。そして、弘明寺・保土ケ谷・西横浜と小さな駅と接続し、市街地へ。直角カーブを曲がれば再び横浜駅へ到達する。

運行形態

有料特急列車は「ベイなのはな」が新杉田駅から洋光台駅経由で横浜駅まで乗り入れる。有料特急以外の列車種別は 普通 直通快速 の2種別ある。(ただし、横浜環状線内は各駅停車)
かつては「特急はまゆう」(←快速はまゆう)も乗り入れていたが、2014年3月15日のダイヤ改正で運行経路が変わったため、現在は乗り入れていない。
  • 朝ラッシュ時は2 – 3分ヘッドの過密ダイヤで運転され、日中は横浜駅基準で約5分ヘッドで運転される。路線延長が比較的長いため、途中で折り返す便も多数設定されている。
  • 大横本線は環状線であるため、列車の進行方向は「上り」「下り」ではなく「 右回り (Clockwise)」「 左回り (Counterclockwise)」と呼んでいる。なお、運行管理上は右回りが「 A線 」で左回りが「 B線 」である。
    かつては「外回り」「内回り」と呼んでいたが、環状線が左側通行であることを知らない旅客にはわかりづらい表現であったため、2016年のワンマン運転開始時にあわせて現在の呼び方に変更した。(運行管理上は今も昔もA線・B線である)
  • 2016年3月のダイヤ改正からワンマン運転(都市型ワンマン)を行っており、全ての駅がワンマン運転に対応した構造となっている。なお、自動運転(ATO)は行っていない。

普通(Local)

横浜環状線の基本的な種別であり、各駅に停車する。区間便も多く設定されている。「各駅停車」と案内されることもある。

直通快速(Direct Rapid)

大横本線からの直通列車で、2012年3月17日のダイヤ改正から運転を開始した。町田駅鶴ケ峰駅六ツ川駅横浜駅間で運転し、環状線内は各駅に停車する。
環状線では2016年3月のダイヤ改正からワンマン運転を行っているため、直通快速の車掌は町田駅 – 鶴ケ峰駅間のみ乗務する。(ワンマン運転開始前は大横本線の車掌と環状線の車掌が鶴ケ峰駅で交代していた)

特急ベイなのはな(Limited Express BAY-NANOHANA)

東京湾を横断して横浜と房総半島を結ぶ特急列車。2014年3月15日から運転を開始した。環状線内は横浜駅 – 新杉田駅間を左回り(別所中里台駅経由)で結び、新杉田駅から三浦線東京湾横断線・安房急行電鉄線を経由して南房総まで乗り入れる。
この列車の前身は2012年3月17日のダイヤ改正から運転を開始した「特急はまゆう」だが、浜金谷駅止まりであった。(さらにその前身は快速列車であった)
詳細は 特急なのはなの項目 を参照。

運賃計算の特例

新杉田駅別所中里台駅間は環状線の他に大横本線が両駅を結んでいるが、住宅街をぐるりと迂回する環状線に対し大横本線は比較的まっすぐ結んでいる。
このため、この区間の運賃は距離の短い大横本線経由で計算され、ICカードYuMeCaでも実際の経路に関わらず大横本線経由で処理される。

車両

環状線ではワンマン運転とTASC(定位置停止装置)の運用を行っているため、同線に乗り入れる車両はこれらに対応したものに限られる。(ただし、特急列車はワンマン運転を行わないため、ワンマン運転に対応する必要は無い)
環状線内の普通・快速用車両は6両編成に統一されている。

現在運用している車両


  • 24系 – 環状線で最も新しい車両で、2021年3月6日から運用を開始した。新杉田車両センター(浜スキ)に所属し、2024年2月現在は環状線の運用のほぼ半分が本系列である。また、大横本線用の青い24系も乗り入れる。24系は2025年までに環状線内の旧式車両(後述)を全て置き換える予定。

  • 30系 – 同線の主力車両で、8系をベースに横浜環状線に特化した仕様となっている。全車新杉田車両センター(浜スキ)に所属しており、全ての編成が環状線で運用している。2021年度から順次、全編成が後述の24系に置き換わる予定。


  • 8系 大横本線用の車両で新杉田車両センター(浜スキ)に所属。主に大横本線から乗り入れる直通列車に使用しているほか、一部の環状線普通列車にも使用している。かつては所属する全編成が共通で使われていたが、現在はTASCと都市型ワンマン運転に対応した編成のみが環状線で使われている。

  • 38000系 – 特急「ベイなのはな」用の車両。木更津車両センター(千キサ)所属で、主に「なのはな」用の80番台を使用。稀に「はまゆう」用の60番台を使用することもある。

ラインカラー

ラインカラーはクロームオレンジである。2009年10月31日まではロイヤルブルーだった。

歴史

  • 1998年9月23日 – 開業。
  • 2008年3月15日 – 【運転開始】直通快速を新設、大横本線と直通運転を開始。
  • 2012年3月17日 – 【特急格上げ】快速はまゆう→特急はまゆう。
  • 2014年3月15日 – 【運転終了】特急はまゆう(運行経路の変更に伴う)。【運転開始】特急ベイなのはな。
  • 2016年3月 – ワンマン運転(特急を除く)とTASC(定位置停止装置)の運用を開始。
  • 2019年3月 – 【運用開始】横浜駅に設置したホームドアの運用を開始(cdxでは初)
  • 2021年3月6日 – 【運用開始】24系(営業試験)

駅一覧・接続路線

  • 2021年3月13日改正。特急「ベイなのはな」の停車駅については 特急なのはな の項を参照。
  • 全駅神奈川県内に所在、横浜支部管轄。
  • ●は停車駅、◆は折り返す列車のある駅。
横浜環状線
駅間
キロ
営業
キロ
駅番号 駅名 普通 直通
快速
接続路線・備考 所在地
- 0.0 YL01 横浜駅 JR東日本: JT 東海道本線・ JO 横須賀線・ JS 湘南新宿ライン・ JK 京浜東北線・ JK 根岸線
KK 京急本線・ TY 東急東横線・ SO 相鉄本線・ MM みなとみらい線
B 横浜市営地下鉄ブルーライン


西区
1.2 1.2 YL02 松本町駅 神奈川区
0.9 2.1 YL03 神奈川大学下駅
1.5 3.6 YL04 岸根公園駅
1.3 4.9 YL05 きしね駅 港北区
0.8 5.7 YL06 新横浜駅 JR東海:東海道新幹線
JH JR東日本横浜線・ B 横浜市営地下鉄ブルーライン)
1.1 6.8 YL07 大豆戸町駅
0.9 7.7 YL08 港北区役所前駅
1.5 9.2 YL09 師岡駅
1.4 10.6 YL10 三ツ池公園駅 鶴見区
2.2 12.8 YL11 尻手駅 JR東日本: JN 南武線

幸区
1.3 14.1 YL12 川崎駅 JR東日本: JT 東海道本線・ JS 湘南新宿ライン・ JK 京浜東北線・ JN 南武線
KK 京急電鉄:本線・大師線(京急川崎駅)
川崎区
0.9 15.0 YL13 教育文化会館駅
1.0 16.0 YL14 中島藤崎駅
1.0 17.0 YL15 大師公園駅
1.3 18.3 YL16 観音橋駅
0.9 19.2 YL17 桜橋駅
1.6 20.8 YL18 浜川崎駅 JR東日本: JN 南武支線・ JI 鶴見線
1.1 21.9 YL19 浅田町駅
1.0 22.9 YL20 入船橋駅

鶴見区
2.0 24.9 YL21 鶴見小野駅 JI JR東日本鶴見線
0.8 25.7 YL22 新興駅
1.0 26.7 YL23 大黒町駅
2.0 28.7 YL24 横浜ベイブリッジ駅
2.7 31.4 YL25 新山下駅 中区
1.1 32.5 YL26 小港町駅
1.6 34.1 YL27 新本牧公園駅
1.1 35.2 YL28 間門駅
1.0 36.2 YL29 根岸駅 JK JR東日本根岸線 磯子区
1.2 37.4 YL30 八幡橋駅
0.9 38.3 YL31 磯子三丁目駅
0.9 39.2 YL32 磯子駅 JK JR東日本根岸線
1.8 41.0 YL33 新杉田駅 OY 大横本線(快速はまゆう号乗入れ)
JK JR東日本根岸線
KK 京急本線(杉田駅)
1.9 42.9 YL34 栗木駅
1.4 44.3 YL35 洋光台駅 JK JR東日本根岸線
1.9 46.2 YL36 港南日野駅 港南区
1.5 47.7 YL37 上永谷駅 B 横浜市営地下鉄ブルーライン
1.1 48.8 YL38 東永谷駅
0.8 49.6 YL39 東芹が谷駅
0.9 50.5 YL40 別所中里台駅 OY 大横本線 南区
0.7 51.2 YL41 六ツ川駅 (六平連絡線(直通快速乗り入れ))
0.7 51.9 YL42 新弘明寺駅
1.0 52.9 YL43 井土ケ谷駅 KK 京急本線
0.8 53.7 YL44 北永田駅
0.9 54.6 YL45 保土ケ谷駅 JO JR東日本横須賀線 保土ケ谷区
1.1 55.7 YL46 久保町駅 西区
1.1 56.8 YL47 戸部駅 KK 京急本線
0.4 57.2 YL48 高島町駅 B 横浜市営地下鉄ブルーライン
1.0 58.2 YL01 横浜駅 JR東日本: JT 東海道本線・ JO 横須賀線・ JS 湘南新宿ライン・ JK 京浜東北線・ JK 根岸線
KK 京急本線・ TY 東急東横線・ SO 相鉄本線・ MM みなとみらい線
B 横浜市営地下鉄ブルーライン
中区
駅間
キロ
営業
キロ
駅番号 駅名 普通 直通
快速
接続路線・備考 所在地

今後の計画

2021年度から3 – 4年を掛けて、車両を30系から新型の24系に順次置き換える予定である。



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