神聖ローマは十字軍の夢を見るか? のあとがきにあたります。
一寸小話 愉快な槍兵の運用法
ここまで見てくださった方には、寸劇だらけの本プレイレポにお付き合い下さり
感謝の極みであります。まずは御礼を。
外交の重要性を体感しよう、という建前だったのに、気が付いたらいつも通り。どうしてこうなった…
だが、私は謝らない。とか言ったら石を投げられそうなので、先に謝っておきます。本当にゴメンナサイ。
流石に自分も人の子。マンサの都市を破壊した時なんて遺産が惜しくて心が張り裂けそうでしタ!
さて。今回、当初の下馬評を覆し獅子奮迅・救世主として活躍した神聖ローマUU,ランツクネヒト。
レポ中で述べたとおり、それまでのユニットに対する対応力は素晴らしい物で、
それまでの主力級ユニット・軍用象を完全に封じ込めるばかりか、剣士以下の古代ユニット全てと
メイスであっても野戦では互角以上に戦え、まさに敵に会っては敵を突き、の無双状態を繰り広げられる。
と、いうのが陽のあたる部分。
しかしながら、白兵・騎乗ユニットに無敵のツクネも、弓系ユニットにはまるで歯が立たない。
特に、同じ攻撃力6ながら、先制1+白兵+50%を持つ弩兵。対白兵昇進がつけば、+75%となり
戦闘術2のツクネでは、野戦で当たっても6.7%と、絶望的な数字しか出ない。
これが都市攻撃となると、なお悲惨で、いくら都市攻撃の昇進がつけられるといっても
守りに出てくるのが都市駐留もつけられる長弓兵・弩兵相手では、素の戦闘力が6しかない
ツクネは+10%の都市攻撃ボーナスがある剣士にすら劣る。
丘に登ったばかりの戦闘術2長弓兵相手にも、戦闘術2では8.8%と、どうしようもない。
ツクネRなどやるぐらいなら、間違いなくメイスRのほうがいいし、
極論するならば、工学まで待つ前に剣士Rでもやった方がはるかにマシなのだ。
また、レポその2で述べたが、通常の兵舎+神権で出せるLV3では、同世代の戦闘術2の騎士に勝率76.9%。
相手は兵舎+厩舎で組織宗教でもLV3が必ず出てくるが、こちらは布教と神権の手間がいる。
そしてカウンターユニットならば初戦は確実に勝ちたい所なのに、4回に1回は負けるというのが厄介で
出撃しました、負けました、防衛のユニット足りません、では話にならない。
では、都市に篭ればいいかというと、ツクネ(長槍)は都市駐留の昇進がつけられない。丘の昇進も無理だ。
結局戦闘術をつけるのが一番いいということになり、ロクなボーナスがつかない。
先制特化した長弓兵のように連戦に強いわけでもなく、殴られれば傷を負い、トレブで砲撃されれば
戦力にすらならないこともある。
ならば、カノンの護衛にはどうか。一番最初に側面をかけてくる胸甲騎兵は、戦闘力12と倍で
こちらから出撃した場合、戦闘術2同士だと、67.1%と博打の領域になってしまう。
逆に攻撃を仕掛けられた場合、胸甲騎兵の勝率は持っている撤退率15%のせいで逆転し
67.6%と撤退率4.9%という数字。これでは抑止にすらならない。
胸甲騎兵でコレなのだから、騎兵隊は言うに及ばずだろう。
実際のところ、ツクネ(長槍)は守るにも不安が残り、攻撃にも使い辛いユニットなのだ。
では彼らを上手く運用するにはどうするか。そこで出た一つの解答がコレ。
当初から迎撃専用ユニットとして活躍させ、EXPを積ませLV4で対騎乗、そして可能ならば
Lv6で戦闘術3から行軍を取り、護衛と都市攻撃のシメを兼ね備えるというもの。
今回の状況は特殊すぎるケースだったが、やりようによっては通常でも応用できる物もあると思う。
参考までにご一読して頂ければ幸い。
LV4で戦闘術2・対騎乗を取ったツクネは戦闘術2騎士に89.7%と、今度は安定感のある数字になり
前述の対白兵の強さを活かして、その時代では、弓兵を含まないスタックならば全て殲滅できる。
はっきり言えば、弩兵、もしくは長弓兵は他に任せて他のヤツらを狙い打ちにしてやればいいのだ。
幸い、シャルルマーニュは帝国志向なので大将軍の出が早い。これを活かし、先にこちらから布告し
予め用意させないことで小出しに軍を出させ、それを領内で迎撃、殲滅。そして大将軍を定住させ、
早めに英雄叙事詩を作り、他の兵にも使える質と量を確保する。
敵領に侵入した攻撃には使えなくても、領内ならば道路と工学の道路移動+1を使い、ある程度は融通の効いた
立ち回りが出来るはずだ。
迎撃中心に立ち回る戦闘術3+対騎乗のついたLV5ツクネ(EXP17)は、戦闘術2騎士に対し95.6%。
都市攻撃Ⅱメイスに89.4%。それ以前の他の白兵・騎乗ユニットには必勝といっていい。
ここで、いかにカタパや対弓メイスなどを使い弩兵を始末し、胸甲騎兵がくるまでに大将軍を輩出し、
また自分のEXPを積むか。
騎士の攻撃を完全にシャットアウトすることができるため、この時代から戦争に連れて行っても
純粋なトレブの護衛としては申し分ない。
攻撃の初撃はメイスに任せる。全てにおいてオールマイティである必要はない。
メインの攻撃陣をしっかりと守り、その脇を支えるのがツクネの役目だ。
EXP26に達し行軍を取った後は、随伴歩兵として衛生Ⅲ大将軍とあわせ、都市のとどめの攻撃に使った後も
回復待機なしで、また対騎乗迎撃ユニットとして使用可能という得難い資質を手に入れられる。
無論、迎撃に特化したまま都市から逆出撃し続け、寄らば突くぞの槍兵無双を繰り広げるもよし。
相手がまだ火薬を持っていない場合、その信頼度は以前と比べ段違いだ。
そして、ここまでくれば、やがて出てくる戦闘術2胸甲騎兵に対しても78.3%といい勝率を誇る。
攻撃された場合でも34.1%に撤退9.9%とまだ不安が残るが、ある程度の抑止にはなりえてくる。
これ以上を求めるなら通常でも、ライフル兵を出さないと無理。
そして、軍事科学へ進み擲弾兵が出せるようになれば、アホみたいな数の昇進をつけたまま
ツクネ→擲弾兵へアップグレードしたっていい。
勿論、『カノンのお供は斧兵でも十分』といわれるぐらいだから、余裕がなければツクネのままだって問題はない。
新しく生産されるユニットも、それまでの戦闘のおかげで定住した大将軍により、多くのEXPを持ったまま
生まれてくることが出来るはずだ。それは今後の展開に大きな助けとなるだろう。
あくまで、これは一つの解答、なので多くの選択肢が他にも無数に存在する。
ツクネに限らず、他ユニットでもそういった可能性を探してみるのも、面白い楽しみ方ではなかろうか。
それでは、その大活躍した彼にこの言葉を貰って、本プレイレポを締めくくろうと思う。
「良いCivライフを! Amen!」
おまけのおまけ 真・アーチャー もしくは蘇った五十六
「ハアハア…。長い時間はかかりマシたが、数え切れぬ程の釣った魚を売って買い集めた、
この近代兵器! ──コレを使って、今こそ! あの悪魔に復讐の時デース!!」
「文化防御最大、丘都市5回防御長弓兵、防衛志向・大将軍付LV14。
現代機甲部隊を除く、全ての地上・ヘリコプターユニットを迎撃、撃破できます」
「な、なんじゃこりゃあああああ!?」
プレイレポ/BtS/神聖ローマは十字軍の夢を見るか?