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トロピコのツァリーツァ~エカチェリーナ
女帝の島
超投げ槍とかいわれてしまった。
じゃ、真面目にやりますか。
皇帝群島。気候とかは全部デフォルト(最初にチェックされているもの)。
当たった指導者はロシア・エカチェリーナ。
Civ3の頃に比べると大幅に若返って美人になっている。
きっとカエサルの生き血を吸ったのに違いない。あいつはやたらと老け込んでるし。
開拓者は1マスだけ流れてる川のほとりの丘の上に立ってた。
首都領域内に見えるのは豚が1と染料が3。染料はかなり後になるまで使えないから
あまりいい立地ともいえない。が悲観するほどでもない。
それにエカチェリーナの財政志向は強力だし、創造志向も早くから資源を都市領域に
納められるので序盤には役に立つだろう。群島じゃ後は役立たずだろうけどさ。
攻撃志向の指導者じゃなくて良かった。
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暦が取れれば素晴らしい地形になるが、それまでがきつい
ロシアは採鉱・狩猟持ちである。採鉱持ちではあるが、群島だから青銅器を急いで
開発する必要は全くない。衛生資源の種類を揃えられる保証もないから森林伐採も
やりたくないし。しかし群島とはいえ島の広さによっては蛮族との激しいやり合いに
なることもなくはない。最初の技術は弓術を選択。生産は斥候から入った。
というか蛮族がバンバン沸くくらいの広さであって欲しい。
少なくともオックスフォード大学が建てられる6都市分のスペースはないと
勝率が激減する。つか多分俺の腕じゃ無理。逆にいうとそれだけあれば、
群島はそれほど軍備を強化する必要はないから高難易度でもかなり楽しく内政に励める。
その辺はCiv3と同じだ。
2ターン目に初期保有の斥候が蛮族の小屋に突っ込む。
ここでロシアに最初の僥倖が訪れた。住人が教えてくれたのは神秘主義の技術。
自力で宗教引かないと二進も三進も行かなくなる群島には最高にありがたいものだ。
即刻、研究技術を多神教に切り替えてヒンドゥー教を狙いにいく。
てかなんで俺は弓術とか開発しようとしてましたか?アホですか?
3480BC、首都モスクワにてヒンドゥー教成立。同時にどっか知らない遠くで仏教成立。
ここから建築→一神教のルートを取ってユダヤ教も頂戴した。
やー軍備しなくていいってのはいいね。宗教ルート一直線でもいける。
足が速い斥候の探索で、自分のいる島の全容はほどなく判明した。
首都モスクワは島の西南に位置し、北にワインととうもろこし、北東に香料と石、東にまた染料、南に砂糖。
東の海では魚と貝が割りと豊富。うん、6都市は確保できそうだし資源的にも悪くない。
勝負になりそうだ。斥候や戦士をその辺に放置して蛮族の発生を抑える。
まず首都の豚を使うために畜産、次に車輪、僧職、漁撈、陶器、筆記の順で研究を続ける。
馬は見つからなかった。この時点でコサックを出すのはあきらめた。
首都では開拓者を2体作って北のワインと北東の石を押さえたあたりで
組織宗教へ体制を変更し、ピラミッドの建設を開始する。ピラミッド造れる状況って
そうそうないし。神託所はあきらめよう。と考えるまでもなくその数ターン後には
どこかでオラクルが完成して法律を取られた。
625BC、首尾よく首都モスクワにてピラミッド完成。これで偉大な技術者を狙える。
聖廟建設のための僧侶配置は北のサンクトペテルブルクに任せる。
なぜか国教のヒンドゥー教より先にユダヤ教のほうが3都市全てに勝手に拡がっていたので
国教をユダヤ教に切り替え、次は大図書館を目指してアルファベット→文学を研究。
と、ここで突然徳川が接触してきた。
「はじめまして、エカチェリーナ。汝の帝国が繁栄し拡大することを祈る、わしに役立つ限り。いやホントに」
なめとんのか。
幸い聖都は持っていないようである。ユダヤ教かヒンドゥー教が自然に伝播してくれるといいが。
こいつはまず勝手に国教が同じにならない限り交易も国境開放も通らない。
要するに交渉することが何もないのでさっさと追い返す。
BCがADに変わる頃――というかこの世界じゃキリスト教は275BCに成立してるんだけど
なにをもってBefore Christとしてるんだろう――重大な事実に気がついた。
ピラミッド建てたのに政体変えてねえ。忘れてた。
幸福全然足りねーとか言って必死で寺院作ってた。こんな馬鹿見たことねえ。
20ターンくらい研究ポイントを無駄にして無駄な反乱民を発生させてた。全く。
さっさと代議制に切り替える。
しかし日本がこんなに早く接触してきたということはガレー船でここまで来れるということか。
南東部の都市建設は完了していない。開拓者を送り込まれる前に急がねば。
だが金も銀も宝石もなくしかも法律を後回しにしてるので維持費がつらい。
4都市目にして既に科学収入はかなりの落ち込みを見せている。早く預言者出て来い。
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4都市目ロストフ建設
創造志向なので海上資源に速やかにアクセスできるのは大きい
俺以外大航海時代
次いでアレクサンドロスが接触してくる。国教は儒教か。やな感じだ。
だが聖都持ちではないらしい。この時点でアルファベットの開発は完了しているが、
取引はせずにとりあえず世間話などしてさっさと追い返す。
文学の研究が完了、モスクワで大図書館の建設を開始する。
まもなくサンクトペテルブルクでは最初の偉大な預言者がようやく誕生、
首都モスクワに移動させ、425AD、ソロモン神殿が建立される。
文学の次は君主政治を開発してワインを使えるようにする。
やっと財政が立て直せてきた。
フランスが接触してくる。一体どこから沸いて来てるんだこいつら。
「お初にお目にかかる。我が名はナポレオン、フランスの皇帝にして元帥にして第一執政。
『チビの伍長』と呼んでも構わないが、呼んだらファックユーぶち殺すぞのび太」
呼んでみてえ。それになんで伍長?伍長はヒゲのほうの独裁者じゃないのか?
が戦争してもメリットはないので疑問は胸に秘めたまま愛想笑いしてさっさと追い返す。
こいつも儒教で聖都無しだった。かなりやな感じだ。どこが聖都持ってるか知らんが
収入がぽがぽで研究うはうはってことじゃないか…
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ならエロ本屋のバイトと呼んでやる
接触が始まってそろそろ軍備のほうもどうにかせんとまずいか。ということで青銅器を研究。
終わったところでギリシア、フランスを相手に交渉を始める。
君主制を目玉にして鉄器、法律、瞑想を入手。
鉄は無かったがサンクトペテルブルクで銅が見つかった。
帆走を自力で研究してガレー船を作れるようにし、海の探索を行ってユダヤ教を広め
友好国を増やすことにした。あと徳川はいつの間にか自主的に割礼してた。まずは一安心。
800AD、大図書館完成。研究は数学、音楽と進んで無料の芸術家を目指す。
940AD、フリードリッヒが接触してくる。
「大ドイツと優秀なドイツ国民が歓迎の意を表する。余、フリードリッヒは、全ての
隣人との平和を望んでいる。たとえ貴様のような貧弱貧弱ゥな文化しか持たない隣人でもだ」
てめえ創造的ロシアをなめとんのか。と思ったがドイツも創造的でしたかそうですか。
おとなしく負けを認めてさっさと追い返す。
1000AD、音楽の研究が完了して、無料の芸術家が――あれ、いねえ。どうなってんだ?
それどころかノートルダム大聖堂も造れない。誰か建てたのか。いつの間にだよ。
調べてみるとドイツが960ADに完成させてた。うそーん。940ADには音楽持ってなかったのに。
偉人ですかそうですか。そういえばフリードリッヒは創造的・哲学的でしたかそうですか。
ちくしょう音楽意味ねー!!
こいつも腐れ儒者で聖都無しだ。世の中狂ってやがる。
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確かに音楽持ってない
この時期新しい文明と接触してあまりの技術格差に心が折れるのはいつものことだ
音楽を先に取られてしまったので研究がド派手に遅れてるのに何も交渉材料がない。
どうしよう。とよく見ると誰も公務員制度を持ってなかった。よしこれを狙おう。
ヴィクトリア女王が接触してきたが婆さんに用は無いのでさっさと追い返す。
てかあんたCiv3のエカチェリーナそっくりですね。君は僕と同じだね。
てかいきなりannoyedだった。てめえか儒教の総元締めは。ふん。
徳川のところに遊びに行くと技術交渉が可能になっていた。
法律とアルファベットを提供して通貨と弓術の供与を受けることができた。
直後に公務員制度が完成。官僚制に移行、ドイツ・ギリシア・日本を呼びつけて
神学、暦、建設、鋳造、羅針盤を手に入れた。結構差が詰まったな。
次は製紙から教育といくか。
暦の入手で我が国は赤道上に位置することがわかった。どうりで暑いと思ったぜ。
この島をトロピコと名づける。
トロピコの資源は、これも暦のおかげで全て利用可能となった。
急襲と天佑と~祖国戦争
この頃からぼちぼちソクラテスやらエウクレイデス(ユークリッド)やら
偉大なる科学者が生まれ始める。首都に集中して定住させるか各地に散らせて
アカデミーを作らせるかちょっと迷ったが、結局後者にした。
馬がない以上どう見ても宇宙船勝負だし。終盤は普通選挙+言論の自由にしないと。
タウンのハンマー+1金貨+2は終盤の研究と生産に欠かせないものだ。
代議制+官僚制で押し通すつもりなら定住もいいんだけど。
一方では我々はユダヤ教を広めるべく宣教師とガレー船の生産を行っていた。
ガレー船のほうが先行してできたので東にちょっと見えてた蛮族弓兵のいる
陸地の方を少し探索させてみると、ここがギリシアのある島だった。
ちょうどいい、アレックスは危険人物だしな。まずはこいつの皮をむくことに決定。
宣教師がギリシアに上陸して刃物を研ぎはじめた1120AD、そのアレックスが会見を求めてきた。
「アルファベットくれよ」
儒教国は他に3ヶ国もあるのにあんたまだ融通してもらってなかったの?
他の連中はアルファベット持ってるので彼にだけ秘匿する意味はないし、
これで歓心を買えるなら安いものである。喜んで差し出した。
「こんな古い技術もよこさないなんて、あんたの友達も友達甲斐のないことだね。
なんならウチにつかないかい」とだけ言って帰す。
その言葉に感ずることがあったのかどうか、その年のうちにギリシアはユダヤ教に改宗した。
…まあ実際は宣教師どもが全く同時にアテネとスパルタの市民のちんこの皮を切り落としたためだが。
ギリシアとの紐帯を確かなものにし、ついでにギリシア人の聖都巡礼を奨励して
モスクワの土産物屋を繁盛させるため、更なる宣教師の派遣を準備していた1140AD。
普段どおりののどかな生活を送っていたトロピコロシアの国民はぐんくつの音を聞いたような気がした。
ぱぱらぱぱらぱらぱ~ん(どんどん)
どこがどこに攻め込んだんだろう。
ギリシアが、ロシアにだった。
あのアルファベット要求は断らせて戦争を始めるための口実作りのつもりだったのか?
まさかアレクとはいえ友好関係を築き始めたばかりのところで攻めてくるとは思わなかった。
虚をつかれた。絶妙すぎるタイミングじゃないか。
領海に侵入してきたギリシア海軍の掲げるビリジアン色の旗が示す白星の数は6
――ガレー船が2隊、彼女たちが運ぶ長弓兵と鎚鉾兵が4隊だ。
文明開闢以来、トロピコの島民は戦争というものを経験したことが無い。
開拓が始まった初期も初期に蛮族との小競り合いがたった二度あっただけである。
だから軍備なんてものこの国にはろくにない。その蛮族との戦闘をいまだに唯一の武勇伝とする
戦士の部隊が各都市に1隊ずつあるだけだ。
わずか4隊の陸戦隊でも、上陸させればこの文明を蹂躙しつくすのに十分だ。
というか軍備整えるために青銅器とったんじゃなかったっけ?何をやってたのだプレジデンテは。
そしてトロピコ海軍の戦力は宣教師を運ぶ予定だったガレー船が2隊のみ。
これが敵のガレー船を撃破することだけが唯一の望みだが、同能力のガレー船同士の戦闘では
攻撃側の勝率がわずか31.9%にすぎない。よくわかんないけどそれが二度続く確率は
だいたい1/9以下か。1隻たりとも打ちもらすわけにはいかないというのに。
長弓兵1隊だけでも、戦士を倒すには十分なのだから。
おわた!トロピコおわたよ!!!
だがしかし。何事もやってみないとわからない。当たって砕けて灰になれ。
ここでロシアに二つ目の僥倖が訪れた。
ガレー船2隊、その両方ともが戦闘に勝利。その1/9以下が起こってしまったのである。
どうやらこの世界のテミストクレスはギリシアではなく我がトロピコ海軍にいたようであった。
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神風アターック!
アレクサンドロス大王の西方大遠征はここで挫折。もはや陸上部隊がトロピコへ送られて
くることは無かった。トロピコへのヤーウェの加護に恐懼したか。
空のガレー船が漁業の邪魔をしに侵入してくるのをやったりやられたりしているうちに、
1300AD、ロシアとギリシアの間に対等の条件で和平が成立した。
なお、ギリシアの対ロシア宣戦布告とほぼ同時に、日本がドイツに宣戦布告していたことを
付記しておく。
――フリードリッヒに喧嘩を売るのはいいが、徳川、その手助けを祖国戦争中の俺に求めてくるんじゃねぇ。
ロシアン・ルネッサンス
ちょうどギリシアとの和平の年、他のどの文明にも先駆けて教育の研究が完了した。
普段は他国の研究速度を加速させたくないという理由で教育はできるだけ秘匿したりするんだが、
実際渡したところでそんなに技術的なリードが広がってしまうものなのか。と確かめる意味で
今回は積極的にトレードに出してみることにした。
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1.61パッチ最大の変更点:黒板の文字が"Civ4=$"ではなくなった
ここで最後の未接触文明、マリが交渉を求めてきた。
「はじめましてエカチェリーナ。この私、マリの謙虚なる統治者マンサ・ムーサが
貴女に友情の手を差し伸べようではないか」
自分で自分のことを謙虚だと言う奴は全員ろくでなしだ。いつかアレクをけしかけてやることを決意。
それはともかく、ここはトレードだ。ドイツ、フランス、ギリシア、マリを相手として、
製紙と教育を材料に哲学をはじめ6つの技術を得る。ここで他国とは技術的にほぼ肩を並べる。
さてまた突き放されるのだろうか、どうか。
日本もこちらの持ってない技術を持ってたんだが、先の理不尽極まる参戦要請を断ったせいか
また赤文字になってやがる。役に立たねぇな徳川は。
同じ頃首都南方の砂糖きび自生地に開拓者を入植させ、ようやくオックスフォードに必要な
6つの都市を確保した。あと首都の西側にせまいけど魚と丘が利用できるところがあるので、
そこに都市を建ててそれでトロピコロシアの拡張は終わりになるかな。
…ふと見るとどいつもこいつも外交評価に-2~3の「貴様は俺様の最大の敵と交易した!」がついてる。
徳川はわかるとして、なんで儒教国同士でついてんだよ。
いま調べたら、ちょうどこの1300ADにナポレオンが道教に改宗していた。聖都持ってたのね。
そもそも改宗より前にフランスとドイツは同胞同士で戦争をおっぱじめていた。全然気がついてなかったぞ。
現実の地球同様シド星でもおフランス野郎とソーセージ野郎は仲が悪いのか?
哲学をトレードで手に入れたためリベラリズムの研究が可能となる。
だが教育を吐き出してしまった以上、それは他国も同じこと。リベラリズム争奪戦は完全に国力勝負だ。
この局面だけは赤字お構いなしで研究への投資率を100%にする。
1380AD、ロシアは世界初の左翼思想を生み出した。ボーナス技術の選択だが、
ここはバランスを取るべくナショナリズムを戴く…と見せかけて天文学。
研究だ、研究で先手を取るんだ。
ナポレオンがトロピコに遊びにきた。
「砂糖くれよ」
いつの間にか態度がAnnoyedまで落ちてる。とても怖いので大人しく献上する。気分は琉球王国だ。
同時にフリードリッヒがキリスト教に改宗した。あんたも聖都持ってたのね。
技術交換はまだできたので天文学とひきかえに王権神授説をいただく。
したらすぐに対日戦への参戦を要求してきた。…もしかしてずっと戦争続けてるのか?
あんな役立たずであっても同胞に喧嘩は売れん。当然お断りだ。
ついでにマリにも天文学を渡して同業組合を手に入れた。割が合わない気がするが
まあ致し方なし。マンサは仏教の聖都持ちなんでこいつもAnnoyedなんだけど、彼の場合とりあえず
関係値は技術取引には影響しないんだな。
とりあえず徳川の様子も見に行くと、日本は発展が止まってるようだ。
こちらの使えるような技術は何も持ってない。あいかわらず役に立たねぇな徳川は。いやホントに。
それどころか俺がドイツと取引したといってぷりぷり怒る。
参戦要求蹴ってやったんだから少しは感謝してくれてもいいのに。
取引にリベラリズムを出すか天文学を出すかも少し迷った。
天文学を持たせると少しライバル文明の技術の進歩が早くなってしまうか。
でもリベラリズム持たせて信教の自由を採用されるとこれも研究が加速する上に
他国間の感情が良化してしまうんだな。オファーには天文学を選んだ。
ちょうど聖都持ちがばらけたことだしな。
少しでも自由宗教国家の登場が遅れ、その間に対岸の火事が起こることを祈る。
1410ADに出た歴史家の著書によると、領土の広さは仏、独、露、希、英、マリ、日の順。
スコアはマリがギリシアの前に来て後は順序同じ。
ここまでは順調に推移した。とはいえ国力がトップでない以上、
後はどれだけナポレオンとフリードリッヒが戦争やるかの勝負だな。
私はリベラリズム以降は民主主義目指してまっしぐらなことが多い。
今回も当然そうする。いつだったか、俺様が家康だったころに他国がこぞって奴隷解放宣言を行い
全都市もれなく反乱民5人をプレゼントされたことが未だにトラウマになっているのだ。
技術ツリーの民主主義をクリックすると、活版印刷→ナショナリズム→
立憲政治→民主主義の順で開発が行われる。うむ、よきにはからえ。
活版印刷を手に入れたところで各国元首と会見を行うと、フリードリッヒが
すでにリベラリズムを発見していた。ああ、なんか好きそうだもんね、あんた。
あまり隠匿に固執しても仕方ないか。ということでマリにリベラリズムを与えて代わりに
銀行制度をもらっておく。
昨日の敵は今日の友。宗旨を同じくし貿易を行うことが久しくなり、ギリシアとの関係は
この頃大幅に友好的なものとなっていた。島が隣同士ということもあってか、アレクは頻繁に
トロピコに遊びに来る。
「ドイツ野郎気に入らないからさ、付き合うの止めろよ」
「よし、わかった。あたしもそう思ってたのさ」
奴の足もそろそろ引っ張らないといけないしな。
「俺様はいつも外人の親切にすがって生きてきた!たっけて!」
…リベラリズムを要求された。ここはかなり迷ったが…
渡した場合に信教の自由を採用するかどうかはわからないが、もし採用されれば
せっかくの宗教による友好度を失ってしまう。要求受諾の+1よりも-1を甘受して+3の維持を選ぶか…
…いや、他の連中には教えてやったのに、一番の友人に教えてやらない道理はないか。
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みっともないことを嬉しそうに言うんじゃない
意を決して左巻き思想の真髄を説いてやる。
こちらの葛藤を見抜いていたのか知らないが、アレクはリベラリズムを手に入れても
かなり後に至るまでユダヤ教を捨てないでいてくれた。
ナショナリズム、憲法と思想家たちの思索が進む一方、1570AD、螺旋尖塔が
モスクワにて完成した。…あれ、こんなもん造ってたっけか?
王権神授説は取引で手に入れたもので、かなり最初の発見から間があったはずなんだがなあ。
よく他国を出し抜いて完成できたな。
ユダヤ教の施設は各地に寺院があるくらいで(確か)修道院なんて首都にすらなかったりするから
今回に限ってはあんまし意味ないなこれ。でも他国に使われないだけいいか。
トロピコ維新の嵐
1605AD、ついに思想家たちは民主主義という価値の発見に至った。
さっそくこれを顕彰すべく、モスクワにて自由の女神像の建設を開始する。
民主主義思想はしばらくトロピコの専売特許にしておくつもりだが、その前提となる諸技術は
惜しみなくトレードに放出しており、対価として火薬、経済学を既に手に入れている。
普段は女神像完成までは官僚制を維持するのだが、今度は趣向を変えてみるか。
いろいろやってみないとね。
この時点で国家体制の大幅な刷新を行う。代議制-官僚制-奴隷制-地方分権-組織宗教から、
普通選挙制-言論の自由-奴隷解放-自由市場-組織宗教への転換。
ついでに信教の自由も採用しちまうかとも思ったが、自由の女神像のこともあるし
それにギリシアと日本との友好を失うのが怖い。紐なしのあいつらはかなり怖い。
大変革だったので無政府状態は10年間(2ターン)続いた。維新の嵐。
革命が終わった直後、アレクが防衛条約の締結を打診してきた。否やを言う理由はない。
ありがたく受けておいた。
民主主義後の研究は科学的手法を避けてその前の技術をぐるぐる取りまわることが多いのだが、
今回は一直線に科学的手法を目指すことにした。これを避ける理由はひとえに大図書館と
修道院の無効化にあるのだが、今回は早々に官僚制を脱して首都にある大図書館の効力が
比較的に弱まっているし、そもそも修道院がトロピコには存在しない(はずだと思う)。
ならば物理学に一番乗りしてフリーの科学者をスカウトするべきだ。
1705AD、科学的手法発見。産業革命の幕開けだ。
自由の女神像は銅があったとしても恐ろしいまでの高コストだ。
しかし首都で――ピラミッドがあったのに今まで生まれなかった――最初のエンジニアが
誕生し、所要ターンをいくらか縮めることができた。普通選挙制を採用していることで、
もう少し金がたまってくれば緊急生産もできる。建設完了の見通しがたったところで、
民主主義も放出して企業を手に入れる。
労働者に残業代を支払って作業を急がせ、1725AD、自由の女神像落成。
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火と本を持って立ってる邪神教の御本尊みたいなやつ
化学も交換で取得。
まだ大学の数が6に足りていないので、ハンマーの生産が低い都市でも緊急生産を行う。
これでオックスフォード大学もモスクワにて創立。
科学的手法の発見からずいぶん時間がかかったが、1770ADには物理学を最初に発見した。
モスクワにコペルニクスがやってくる。この世界のコペルニクスは天文学の人では
ないのですね。彼には生物学の研究に没頭させた。
この18世紀末には嬉しいニュースがあった。モスクワの西、漁業と鉱業しか産業の無い
ヤクーツクで、その鉱山から宝石の鉱脈が見つかった。
そろそろトロピコの幸福度は限界に来ていたので+2幸福は非常に助かる。
それでも反乱民がまだいる都市が一つだけあったので、何事かと様子を見てみると
なんだか知らないがそこには斥候しかユニットがいなくて市民が脅えているのだった。
…全くプレジデンテは何をやっているのだ。
他の市から余っている戦士隊をひとつ連れてきて治まった。
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これがあるから私は丘に風車を建てられないのだ
1800AD、ずっと前に信教の自由を採用していたドイツのひそみにフランスも習った。
他国間の関係は穏和なものになるかもしれない。その分、我がトロピコに目を向ける
不届き者が出てくるやもしれぬ。外交の舵をいかに取っていくべきかが問題となりそうだ。
つかの間の平穏
19世紀に入った。ほどなくコペルニクスを筆頭とする科学者たちの努力によって
生物学が確立される。教育や天文学など研究促進系の技術を開発次第放出していた
わけだが、秘匿した場合と比べて他文明の技術革新が特に加速した感じはしなかった。
ここに至るまで、他国も自国も常に相手の持っていない技術を持っているという
状態が続いている。どうやらトレードに出して自分の持っていない技術を貰うほうが
はるかに割がいいらしい。
というわけでまたトレードだ。
ギリシアに生物学、物理学を供与し、対価として旋条加工と
鉄鋼を入手。アレっちとの友好関係はこの頃最高潮に達している。
ついでにマンサからも物理学と引き換えに蒸気機関を貰う。こいつは徳川と違って
異教徒なのに使える奴だ。向こうからの要求はことごとくはねつけているのに。
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蒸気機関を無視して砲術まっしぐらな陛下。さ、さすがだ!
(蒸気機関取得時の陛下のセリフも参照すべし)
使えるのだが、私が使えるということは他の指導者たちも使えるということで、
長年にわたり抗争を繰り広げている国同士の間でもマリをハブとして
技術交換が行われ、本来もっと遅延していてもいいはずの世界全体の技術発展が
促されている可能性が高い。できれば消滅してもらいたい国である。
実は初接触以来、アレっちとの会見を行うたびに、マンサに喧嘩を売るように
唆していたのだが、項目は白文字であるにも関わらず彼は首を縦に振らないのだった。
こちらの出せる条件を全て出してもまだ不足ということなのか。
もっとも、この時期のギリシアはイギリスに戦争を仕掛けており、他国に対する
戦争をもちかけるのは不可能であった。ギリシア側からの宣戦なので、当然一時的に
露希防衛条約は解除されている。だが希英戦争も1824ADには停戦に至った。
直後にこちらからギリシアに赴き防衛条約を再締結する。
数次にわたり矛戟を交えていたフランスとドイツも、1765ADの和平締結よりこのかた
不穏な動きを見せていない。あれだけドイツに噛み付いていた日本も、重商主義に固執し
近代化の流れに完全に乗り遅れたためか、もはや大人しいものだ。
その全容が明らかになって以来初めて、世界は平和を迎えていた。
少し私は焦りを感じていた。19世紀初頭のロシアはスコアにして4位。
技術的に各国に落伍することはなかったが、トロピコの内政に没頭し海外拡張政策など
一顧だにしなかったため、それを積極的に行っていた各国との国力差は開く一方
だったのである。惑星上に数多ある島は既にほぼ全てがいずれかの文明の勢力下に
収められており、今から平和裏にロシアが拡張を行うのは無理なようであった。
従って世界規模の平和が永く続くことは望ましくない。純粋な国力勝負ではロシアに
勝ち目は無い。トロピコだけが平和を維持し、他の島々は戦乱に巻き込まれてくれる
ことが望ましいのである。
しかしながら、この段階ではその状況をもたらす端緒を私は握っていなかった。
生物学以降の技術開発は、はじめ電気を指定していた。
宝石の鉱脈を発見したことで一息ついてはいたが、前述の通りトロピコの幸福度は
頭打ちになっている。生物学の発見で食糧生産には最後の上積みが与えられていたから、
幸福度のほうにもあと資源1種類分でいいから向上が欲しかった。そのためブロードウェイ、
ロックンロール、ハリウッドのどれかひとつは必ず手に入れたかったのである。
最後の勝敗を決めかねないこれからの外交交渉の材料にもなることであるし。
しかしながら、蒸気機関を入手したことによって鉄道の敷設がタイムテーブルに登ったため
それに必要な石炭の存在があるか否かを調査していた技師たちの報告が方針の変更を強いる。
――トロピコ島の石炭は、産業基盤を支えるに十分な埋蔵量を有していない――
石炭無くして産業化時代を列強に伍して生き抜いていくのは難事である。
何としても石炭の供給を確保しなければならない。文明開闢以来の海外不拡張を捨て、
侵略戦争も辞さぬ覚悟で、研究の重点目標を流れ作業へと変更することを命じた。
石炭を確保するため戦争するとした場合どこに進出すべきか。
トロピコの西南に、南北に細長い島が存在する。ここは石炭のほか、ウラン、鉄、
牛といったトロピコの持たない資源を4種類も抱えている。そしてこの島に存在する都市は、
イギリスの都市が2つと、それを分断する形で蛮族の都市が1つ。
かつて4ヶ国を数えた儒教同盟、その盟主であったイギリス。私はこの国がいずれ最大の
脅威としてたちはだかるだろうことを予想し、初接触以来、ヴィクトリアからの国境開放
提案も交易提案もすべてを拒否してきた。しかし意外にも儒教同盟は、その属国全ての
国内で他の宗教勢力の台頭を許したことで、見る影もなく瓦解。いつしか私はイギリスの
存在などすっかり意識にも止めなくなっていた。落日の帝国。
スコア的にも、イギリスはトロピコロシアを下回る。そして何より、イギリスは我が盟友
ギリシアと抗争中だ。侵略の餌食としては格好の対象に思えた。
だが希英戦争の終結は、再度の方針の転換をもたらした。
和平の成立自体はロシアにとって悪い知らせだ。対英戦を行うにあたってギリシアの援助が
見込めなくなる。しかしこの和平を原因として、思いがけない朗報もまた訪れた。
ギリシアが余剰の石炭を確保したのである。和平締結後1ターン目のことであった。
おそらくは平和が訪れたことで労働者による炭鉱の開発が再開され、完了したのだろう。
すぐさまアレっちに会見を申し入れ、毎ターン27Gという安価での交易が成立した。
持つべきものは友人である。これで当面、侵略戦争を始める必要は無くなった。
1830AD、流れ作業のノウハウが確立。即座に各都市で工場の建設を開始する。
工場建設後は火力発電所を続けて建設。特に首都モスクワでは多額の金銭を投じて
緊急生産を行い、国防総省の建設を開始させた。
戦争の必要がないのになぜそのようなものを、という意見も議会内にはあったが、
今後複雑さを増すであろう国際情勢に対処するためということでなんとか押し切った。
忘れられた女王の逆襲~大祖国戦争
1840AD。マンサ・ムーサに生物学を教え、鉄道をもらう。
ギリシアに生物学を供与してからかなりの時間が経っていたが、
アっくんは二人だけの秘密にしてくれていたようだ。ナイスガイ賞をあげよう。
即座に何世紀も寝ていた労働者が動き出して鉄道の敷設を開始する。
3人しかいないが頑張ってくれたまえ。自動で。
俺は極小管理が大嫌いなんだ。都市の市民配置も最初の科学者と預言者を
生産するときくらいしか動かさない。行政官任せである。
1852ADには電気の原理が解明され、サンクトペテルブルクではブロードウェイ・
ストリート構想が立ち上がり、すぐに実現への準備が始まった。
国防総省設立を2年(1ターン)後に控えた1856AD。
久しく途絶えていたぐんくつの音がどこかで響き渡るのを私は聞いた。
ぱぱらぱぱらぱらぱ~ん(どんどん)
ひゃっほう!戦争だ!久方ぶりの戦争だ!
どこだか知らんが勝手に足引っ張りあって沈んでけ!
…足を引っ張られるのは我々であった。
ヴィクトリアが完璧なクイーンズイングリッシュで言った。
"Fool! Now we shall destroy you!"
訳。「あんたなんか死んでも代わりはいるのよ」
ちょっと待て。なんでこっち来るんだ。イギリス領に目ぇつけてたのがバレたのか。
それはおいてもまず前に戦争やってたギリシアにつっかかるのが
筋じゃないのか。…まあ同じことなんだが。
間髪を入れずイギリスのフリゲートとガレオンがヤクーツク沿岸に現れ、速やかに
陸戦隊の揚陸を開始した。戦力は騎兵隊が2、赤服隊が1。
トロピコが有史以来初めて他国の陸軍の上陸を許した瞬間だった。
だが馬鹿め、その程度の戦力で何ができるか。
「プレジデンテ!」
「は」
「ヤクーツクの現有戦力を報告せよ」
「鎚鉾兵が1部隊」
「…それだけ?」
「それだけ」
「…先の祖国戦争といい、今回といい、敵の侵略を促した防衛強化の怠慢、卿の責任は重いぞ」
「だって俺が任命されたの普選採用後だし、俺は単なるお飾りで全権はツァリーツァ
(女帝陛下)が握ってるし、ぶっちゃけあんたがわ」
プレジデンテに往復ビンタ10発を浴びせた上でひとりでロシアンルーレットの刑に処し、
自ら対応に乗り出す。ヤクーツクの鎚鉾兵をアップグレードし歩兵装備を与える。
戦争を経験したことのない彼らにはあからさまに動揺が見て取れたが、
政治将校をつけて逃げ出す者は銃殺という触れを出す。
ヤクーツクは何とか1隊のみで凌いでもらうしかない。隣接するモスクワからの増援も検討したが、
こちらも数が足りているわけではない。なんと言っても敵軍がヤクーツク近辺に上陸したと
いうことは、即ち首都モスクワをも射程に入れているということなのだ。
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ヤクーツクヤバイ、まじヤバイ
何しろメイスマンひとり。歩兵とかいないの。スゲェ!
1858AD、モスクワにて国防総省創立。
そしてイギリス軍はヤクーツクへの攻撃を開始した。
ヤクーツクの歩兵隊はよく戦った。騎兵隊を1隊潰走せしめ、1隊を全滅にもちこんだ。
しかし奮闘もここまで。包囲挟撃戦術に長ける赤服兵の攻撃を受け、
守備隊は玉砕。ヤクーツクは紅蓮の炎に包まれ、灰燼と帰した。
だが彼らの稼いだ時間は無駄にはならなかった。
首都でアップグレードされた歩兵隊が復讐に燃えてイギリス軍に襲い掛かる。
生き残りの赤服兵と騎兵もまたヤクーツクの後を追った。
それ以上の麗しきトロピコの陵辱は防がれた。
以後は発足したばかりの国防総省の指令のもと、各地で陸海軍の強化が図られた。
歩兵と甲鉄艦が次々と生産され、国土防衛に当たる。
しかしイギリスがそれ以上の侵攻勢力を送ってくることはなかった。
送りたくとも送れなかったのだろう。宣戦布告と同時に、露希防衛条約によって
ギリシアもまた対英戦線に参入していたのだ。くーアっくん頼りになるぜ。
おかげで全ての都市の軍備を歩兵で固めることができた。
これでトロピコが容易く他国の侵略を許すことはもはや無くなった。
だが大祖国戦争が終わったわけではない。イギリスとの戦争状態はまだ続く。
甲鉄艦では海上の守りにやや不安が残るので、1870AD、ギリシアに流れ作業を差し出して
内燃機関と交換。幸いトロピコ南部の砂糖きび地帯に石油は存在する。
駆逐艦の建造を開始する。
1872ADには医学が確立。行き止まり技術だが、私はこれをかなり重視している。
特に今回のような非拡張プレイだと、国王と皇帝の衛生ボーナスのたった2の差が
終盤になって相当に応えてくるのだ。宇宙船建造競争では生死を分けかねない。
すでにどの都市からも緑色の煙がもわもわ立ちこめている。
直ちに環境保護主義を採用。ああ、これで一息つける。
と思ったらこの年、アレがブロードウェイの設立を完了したと自慢しに来た。
えーあんたさっきまで電気も金も持ってなかったじゃんよ。偉人ですかそうですか。
そういえばあんたも哲学志向でしたかそうですか。キャラに合ってないから忘れてたよ!
戦力配備を進めるためにブロードウェイ建設が一時中断したのが効いたか。お、おのれー。
まあ持ってかれたものは仕方ない。次は無線通信の研究、目指せロケンロールスター。
と意気まいているところにフリードリッヒがやってきた。久々だね何の用?
「貴様の裏切りと策略にはもううんざりだ。その償いをして死ね」
…戦争協力を2回断り技術協力を1回断り交易を2回一方的に打ち切っただけだろう。
何逆恨みしてるんだ。
イギリスの時と同じようにすぐに上陸軍がくるかと思ったが、どうやら侵攻勢力を
用意しないうちに宣戦布告してきたようだった。ということはヴィクトリアの口車に乗ったな。
先にイギリスと戦争状態に入ったことでギリシアとの防衛条約は失効している。
だが馬鹿め、それでトロピコが陥ちるとでも思ったか。
その判断で勝利の女神は永遠にドイツを見放したと知るがいい。
私が自ら手を下すまでも無い。
「ナポレお~ん」
「何だよのび太くん」
「生物学 ドイツ 殺したい」
「把握した」
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生物学以降のツリーをAIは超軽視するので先に取っておくといろいろ使える
一時はAnnoyedまで落ち込んだナポレオンとの関係も、彼が自由宗教政策を取り、
また彼の要求に応じて砂糖と染料の供給をロシアが続けたことで、Pleasedまで改善していた。
後は適当なエサを与えてやれば彼は宿敵ドイツに喜んで噛み付くということだ。
1874AD、フランスは幾度目かもしれぬドイツとの戦争に突入した。
じきにフランスは封土制に切り替えた。もう20世紀も目前に迫ってきたというのに。
奴は本気だ!いいぞ!斬り殺せ!八つ裂きにしろ!さあ、楽しめ!
盟友ギリシアとフランスのおかげでトロピコには一兵たりとも敵軍は寄り付かない。
この隙に自分だけ内政に専念させていただく。うはうはだ。
と調子に乗っていたらアっちが会見を要求してきた。
「いちぬけた」
「ちょ、おま」
1890AD、ギリシア、イギリスと停戦。続けてギリシアは信教の自由政策を取り始めた。
やべーイギリスこっち来るじゃん。即ヴィクトリアと和平だー。
しかし会見を拒否された。ちょっと待てやコラ。ギリシアと同時期に戦争始めたのにこれか!
なんとか3ターン後、1896ADにヴィクトリアとの会見にこぎつけた。
婆さんのくせに賠償金として410Gを要求してきた。くそ、ヤクーツクを焼かれたのが痛いか。
だがまあ安いものだ。戦乱を巻き起こす端緒を作ってくれたのだからな。
これで婆さんは用済み。その後ヴィクトリアとは二度と会うことはなかった。
立て続けにナポレオンにも会見を要求する。
「いちぬけた」
「ちょ、おま」
同年、ロシアがドイツに140Gを支払うことで和平が成立。
大祖国戦争は終わりを告げた。
世界ではスコア2位のフランスと3位のドイツの戦争だけが続く形となった。
天空の島と大地の網と
1898AD、ロシアは無線通信の研究を完了した。首都でエッフェル塔の建設を、
溶鉱炉の存在するロストフでロックンロール産業の立ち上げを開始する。
次の研究目標はコンピュータ。宇宙船競争に備え、研究施設を早期に行き渡らせるためだ。
エッフェル塔の建設には偉大なエンジニアを投入。残業代も投入するかと迷ったが、
やめておいた。まだ最重要な金の使い道が残っている。
すでに生産力が極大に達しているモスクワは、程なくエッフェル塔の建設を完了した。
1912ADのことだ。これで幸福資源系大不思議の効力が倍増する。
そして更に他国の技術発展を遅延させうる機会が訪れた。
今までマリへの攻撃に難色を示し続けていたギリシアが、態度の変化を見せたのである。
マンサとの間で無線通信と共産主義+1090Gの交換を行った後で、アレにこれも無線通信を供与し
マリに宣戦布告させる。いいぞ殺しあえ。
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無線通信と医学どちらを出すか迷った
実はゲーム終わるまで医学が行き止まりなの忘れてました
AIの宇宙船建設を遅延させたいなら秘匿すべきは生物学だ
この後なぜかマリは1929AD、イギリスへの宣戦布告を行っている。マリはずっとどこの戦争にも巻き込まれず、
イギリスとは友好的であったはずだったのだが。イギリスと戦争している国も他にない。
自ら無用に戦線を広げるとは、ついに精神のバランスを崩したかとしか思えなかった。
その翌年にはコンピュータの研究が完了。研究施設の建設を各都市で開始。
同年、最初のロックンロールミュージックが発売される。
アレっちがすぐにミュージカルとの交換取引を求めてきた。うんうんわかってるじゃないか。
これで幸福度の心配もなくなった。
ここから目指すはロボット工学。目当ては軌道エレベーターだ。
研究順としては産業主義、プラスチック、ロボット工学の順となる。
産業主義は既に各国に行き渡り始めていたのだが、誰も譲ってくれない。
アレっちも譲ってくれない。ユダヤ教陣営から抜けられたのが原因か。まあいい。
いつだって最大の友は最後の敵となるのだ。後は自力と地力の勝負。
もはやトレードには頼らない。
最後の懸念事項は一つ。トロピコにアルミニウムが有るか無いかだ。
無い場合に備えて、念のため輸送船を生産ラインの開いていた首都で大量に生産しておく。
アルミが見つからなければ適当にイギリスかマリの都市を落とすつもりだった。
だがそれも杞憂に終わった。1933AD、産業主義の確立とともに首都近郊の鉱山で
アルミの鉱脈が発見された。トロピコロシアは一度も侵略を意図したことのない平和国家として
その名を地球の歴史に永遠にとどめることになろう。
1940AD、フランスがアポロ計画を発動した。宇宙開発競争の幕開けである。
1947ADにはギリシアも後を追う。対してロシアはロケット工学の前提となる
飛行術も砲術も持ち合わせていない…が、まあいい。我に策ありだ。
この辺りでフランスはドイツと、ギリシアはマリと、一時は停戦を行った。
しかしフランスにもギリシアにも医学を供与して、ドイツに対して戦争を
続けさせた。休む間は与えない。宇宙船パーツの建設を遅延させねばならない。
赤白頑張れ。どっちも負けるな。どっちも勝つな。
ナポレオンもアレっちも参戦を依頼してくるが、慇懃にお断りする。国家に真の友人は無いと知れ。
1943ADにはプラスチックの開発を完了。次はいよいよロボット工学だ。
だがここからしばらく経ったところでアレクの様子を見に行くと、なんと先にロボット工学を
開発されていた。まずい!まさか全力を注いでいた研究ラインで先を越されるとは!
技術供与を気前よくしすぎたかもしれなかった。国力ではこちらが劣っているのに。
この時点で、ロシアの都市数7に対して他の文明はどれも15を越えている。
AIは軌道エレベータは積極的に造ろうとしてくる。何をどう間違ってもこれだけは渡せない。
そしてフランスとギリシアがいくつかの宇宙船パーツを完成させたとの報告が入り始めた。
戦争中なのによく余力があるな…
ロボット工学を持っている他文明がある以上、コンピュータを秘匿していても仕方ない。
コンピュータと医学を持っていないマリと交渉して、ファシズムと砲術を手に入れた。
マンサはおまけに全財産の1740Gをつけてくれた。君はなんて都合のいい男なんだ。
1954ADにようやくロボット工学の研究終了。首都で軌道エレベータの建設を始める。
モスクワが赤道上に建設されたこともヤーウェの意思だ。宇宙を我らの手に。
軌道エレベータの建設にはすさまじいまでのコストがかかるが、緊急生産が効くのが幸いだ。
まずはエンジニアを投入し、金銭による緊急生産が可能になり次第――約6000Gを要した――
一気に仕上げにかかる。1960AD、軌道エレベータ完成。さあ、もう一押しだ。
1961AD、遅ればせながらロシアもロケット工学の研究を完了する。モスクワでアポロ計画を推進。
ロケット工学と繊維光学とどちらを優先すべきかも迷うところだったが、既に他国で宇宙船の建造が
開始されている状況だ。都市数も下回っているから、アポロ計画の完遂が遅れると、必要技術は
全て揃っているのに宇宙競争に敗北する可能性もある。それは避けねばならない。
次は繊維光学だ。もうわき目もふらない。ラインの開いている都市の生産はすべて研究に振り分ける。
1970AD、ギリシアが国際連合を発足させた。戦時中だというのに素晴らしい生産力だ。
国連事務総長立候補者はアレクサンドロスとナポレオン。私がアレっちに投票すれば
彼の事務総長の座は決定すると思われたが――棄権。対英戦を早々に抜けた意趣返しと思って頂こう。
まあ総長はやらせてもいいんだけどね、公民を全文明で合わせられるのが困る。
永遠に揉めていてくれたまえ。結局一度も総長は決まらなかった。わーい国連て無駄多いよね!
なんせ効率-1だしな!
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キャスティングヴォートを握るの図
1971AD、繊維光学確立。溶鉱炉のあるロストフでインターネット・ブロジェクトを開始。
偉大なるエンジニアがまた生まれていたので、ロストフに定住させる。建設が1ターン早くなった。
この年、マンサ・ムーサも宇宙開発競争に名乗りを上げる。こいつにも先を越されたか。
だがその4年後、1975AD。ついに我々もアポロ計画を完遂し、宇宙船の建造が可能となった。
生産力の高い都市から生産コストの高いパーツを割り当てていく。
アルミも軌道エレベータも我らにある。遅れをとっているが、すぐに追いついてくれる。
1978AD、核分裂発見。1989AD、核融合発見。フリーのエンジニアも我々のものとなった。
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もっかいいっとけ
金を巻き上げながら宣戦させる
そして1994AD、インターネット完成。選り抜きのハッカー達が何をどうやったのか知らないが
手始めにマスメディアと人工衛星の技術を盗み出してきた。ここでとうとう技術的にトップに立つ。
特にパーツを3つ制限解除する技術だが核戦争をやらない限り他に意味を持たない人工衛星を
自分で研究しなくて済むのは大きい。
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「インターネットは役に立たない
そんなふうに考えていた時期が 俺にもありました」
「何を言うか!2ch中毒者が何を言うのか!」
その後複合材料とエコロジーもインターネットを経由して手にいれる。
自力研究はAIが軽視する衛生系を先に進める。1995ADに冷蔵、2004ADに遺伝子工学の研究完了。
ついにすべての宇宙船パーツの建造が可能となる。
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このセリフいつ見てもムカつく…がインターネットの力を思い知れ
お別れ
そういえばアレっちにはお世話になったなあ。
最初に会ったとき、あいつは
「世界を俺たちのサンダルで踏みにじってやろうぜ!きっとクールだぜ!」
とか言ってたなあ。まさか最初に俺が踏みにじられるとは思わなかったなあ。ははは。
その後一番仲良くなるとも思わなかったさ。うん。
彼に置き手紙を残していくことにした。
――痛みを知らないトロピコが嫌い。
心をなくした地球が嫌い。
優しいアルファ・ケンタウリが好き。バイバイ <エカ>
2016AD、ツァリーツァ・エカチェリーナは宇宙へと旅立った。
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終局図
反省点
・まあ今回もツイてたな。最初の神秘主義と、ガレー船2連続勝利がなければどうなってたやら。
・国土防衛はちゃんとしよう。
・オックスフォード大学はもっと早く建てないと。
・日本使えねぇ使えねぇ言ってたが、使えるようにするのもプレイヤーの腕だ。
技術を無料でくれてやればトレードに使えるようになるかもしれないし、あるいは
技術格差につけこんで早々に併合してやるのもいい。何かしら利用価値はあったはず。
・技術と不思議取得の流れを精密に追うことと、その時点で何を考えてその行動をとったのかを
きっちり書くことを目指したら、恐ろしく長い文章になってしまった。
これはあの快作にして怪作、『マリと愉快な世界大戦』とタメ張れるんじゃないだろうか。
・次回からはもっと短くなると思います。たぶん。
・ちなみに俺はトロピコをプレイしたことがない。
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おまけ 徳川の初期位置
…こりゃ勝てんわ