初心者がエレバスで生き残るためのTips
ようこそ、魔物の跋扈するFall from Heaven 2の世界へ。
何十ものシド星を支配したあなたでも、ここは勝手が違いますよ?
右も左も分からないままウロウロしていたら、すぐにゴリラや巨大蜘蛛に食いちぎられて屍をさらすことになるでしょうね。
悪いことは言いません。まずは、この世界で生き残る術を身につけなさい…。
概要
Fall from Heaven 2の初心者向けテクニック集です。
Civ4と勝手が違う部分がいくつかあるので、読んでおくといいでしょう(何も知らないまま始めて、手探りで教訓を得ていくプレイスタイルもそれはそれで楽しいですが)。
難易度、文明、志向などによらず、ほぼあらゆる場合に通用するものを集めています。
そのため、ゲーム序盤に関することが多いです。
中盤以降は、各文明の個性に合わせたやり方で道を切り開いていきましょう。
FfH2はバージョンごとにゲーム内容の違いが大きいですが、以下はCiv4無印用からBtS用最新版まで、だいたい共通して通用します。
ちなみに「エレバス」とは、FfH2の舞台になる世界の名前です。最近のバージョンでは、マップスクリプト"Erebus"があり、FfH2向けに特化されたマップで遊べます。
序盤戦略
首都選定はよく考えて
ゲームスタートと同時に与えられる開拓者ユニットは、移動力4、視界も大幅に上がっています。
つまり、初期位置で首都を建設するのではなく、ある程度の範囲からベストの立地を選んで首都を建設するのがいいでしょう。
Civ4同様、川沿いのほうが良いです。例えばビール醸造所(資源次第で&icon:happy;上昇)など、川沿い専用の建築物があります。
農地改革(農業主義)の社会制度を使えば、農地から&icon:food;+2が得られますので、それも含めて序盤の幸福限界人口(5~7程度が普通か)まで養えるだけの食料を出す計算が立てば良いでしょう。
ただし、序盤は労働者と開拓者を作成するために、人口と同じ数の農地を、氾濫原と草原に作ることをお勧めします。
海岸都市は悪くありませんが、漁業開発まで数十ターンかかる(しかも、他の研究を捨てた場合でです)ことを考慮に入れてください。それまでは海タイルで市民を働かせることができませんし、魚などを利用できるのはさらに作業船を作った後ですから、他のタイルの利用でそれまで持たせることができるかを検討してください。
AIのアドバイスではよく海沿いを薦めてきますが上の要因をよく考えましょう。
金融志向ならば、湖・近海の&icon:commerce;3は研究の起爆剤として有力ではあります。
都市圏に森林・ジャングルの多すぎる立地は避けるほうが良いです。
Civ4と違い、森林伐採(青銅器)はそう簡単には取ることができません。ジャングル伐採のテクノロジー(衛生設備)はさらにその向こう。
難易度・立地や研究方針次第ですが、森林は100、ジャングルは200ターンぐらいまで、伐採できないと考えるべきでしょう。
ただし、最新版(2.040系)では森林伐採は採掘に、ジャングルが青銅器に移動したのでそれなりに早く展開することが可能となりました。それでも、ジャングルの多い立地は避けるべきでしょう。
また、エルフ文明は森林を伐採せずに畑や小屋、鉱山といった基本的な地形改善を作ることが出来ます。積極的に森林の中に都市を建造していきましょう。
資源は金・宝石・暦資源を重視。
FfHでは序盤満足度が都市の成長の限界になる事が多く、それらを底上げするこれらの資源は非常に重要です。
また、序盤はとにかく&icon:commerce;が重要になってくるためその意味でもこれらの資源の重要性は高いです。
逆に食料系の資源の重要性は多少落ちます。農地改革(農業主義)の社会制度を採用して草原に畑が張れれば資源無しでも&icon:food;4は確保できるのですから。
開拓者の移動力を活かして動きまわるのは、悪くはありません。
遠くに良い立地があると分かっているならば、遠征してでも取りましょう。Civ4と比べ、首都建造が数ターン遅れてもさほど痛みはありません。
初期探索者はかなりの視界を持っているので、1ターン目はとりあえず手近な丘に登らせて周囲を見ると言うのも良いでしょう。
ですが、どこに何が潜んでいるかは、分かりませんよ。
首都すら建たずに敗北なんて笑い話は悲しすぎます。くれぐれもご用心を…。
初手は戦士!
都市を建てたら最初は、何を作るべきでしょうか?
シド星の生温い環境に慣れた人は労働者などに手を出しそうですが、まずは戦士(かそのUU)を作るのをお勧めします。
FfH2では蛮族や動物が強いです。
戦闘力4のゴリラやスケルトン、斥候以外に不可視の巨大蜘蛛などが普通にうろついていますし、さらに強い丘巨人や蛮族王に襲われることもあります。野生の動物は文化圏内に攻撃を仕掛けてはきませんが、リザードマンやスケルトンといった怪物は構うこと無く襲ってきます。
彼らに対抗する戦士が一人だけでは、大変心もとないものです。戦力アップに励みましょう。
(戦闘力8の象に出くわすこともありますが、象はこちらから手を出さない限り襲ってきませんので、放っておきましょう。)
首都圏に金がある場合などは労働者を早く出して金山を掘るのが良いですが、それでも採鉱の研究が終わるまでのターン数と見比べて生産を計画してください。
ゆっくり慎重に、開発・拡張を
労働者・開拓者の生産はCiv4よりも遅くしましょう。
労働者は2~3手め、開拓者は5~6手めぐらいが目安でしょうか。
また、AIとの拡張競争もCiv4ほど重要ではありません。蛮族が怖いのは、AI文明にとっても同じなのです。
立地等にもよりますが、AI文明との国境が確定するまでに100~150ターン以上かかることは珍しくありません。近場の蛮族都市に赤竜王アケロンが現れたら、国境どころの話ではなくなってしまいます。
早期にヘタな都市建設をすると蛮族に潰されかねませんので、開発・拡張は軍備のあとで、慎重に行いましょう。
なお、難易度が上がると、AIはよく初期R(速度普通で50T~80Tぐらい)を仕掛けてきます。特に、あなたが邪悪な指導者で、早期にバーン・ゴッサムと、または善良な指導者でキャラドンと出会ってしまったときは、間違いなく来ると思いましょう。無印・034は比較的AIが大人しいですが、032と040では好戦的になっています。
幸い最初のスタックは、戦士と斥候合わせて5~7程度(キャラドンならルシアンも来るので多少手ごわい)なので、都市に戦士が4もいれば守りきれるはずです。
初期探索・護衛はスタックで
Civ4でも斥候が一人で探索すると動物に殺されたりしますが、FfH2では戦士でも不安です。蛮族の怖さは上記の通り。
戦士を生産し、複数体でスタックを組んでから探索するほうが安全でしょう。
どうせ、開拓者はそう早くには出せないのです。そんなに焦って周囲を把握する必要はありません。
Civ4高難易度の経験者なら、最初から蛮族弓兵がいるぐらいの感覚でいいかもしれません。
第2・第3都市候補を決めるための探索が終わったら、見晴らしの良い場所で対蛮族の哨戒をするのも良いでしょう。
他の文明と接触するための遠征探索は、狩猟のテクノロジーを開発してから、狩人(ハンター)と鷹のコンビに任せた方が効率的です。
最初に与えられた斥候は、殺されるまでと割り切って単独で探索するならば、それでも良いでしょう。充分な範囲の探索をすませたならば、あとは死なないことを重視して移動力を使い切らずにターン終了することも非現実的なことではありません。
第二都市建設のために開拓者が旅立つ時は、その経路・周辺の視界を保って安全を確保するか、あるいは護衛を2ユニットつけるぐらいの慎重さがあっていいです。
研究は計画的に
FfH2の序盤研究は、Civ4よりもかなり多くの時間がかかります。また、採鉱や漁業のような基礎的技術でさえ、前提技術が必要になることが多くあります。
農業で10~20ターン、採鉱(+細工)で30~60ターン、小屋の解禁技術である教育(+古代の聖歌)で40~80ターン…難易度で大幅に左右されますが、このぐらいは覚悟しておきましょう。
最初に労働者を生産しても、できる地形改善が無いということになりがちであることも、初手戦士を推奨する理由です。
初期研究の選択を間違えると、かなり致命的な立ち遅れを招きます。数十ターン先を見据えて、慎重に計画を練ってください。
「テクノロジーが多すぎて、何を研究していいか分からない!」と思う人もいるでしょう。
研究については、次の記事も参考にしてください。
目的別技術ガイド
敵のアジトを潰せ!
FfH2の世界には、蛮族を生み出す場所が存在します。
動物を生みだすライオンのねぐらや熊の巣穴。スケルトンが際限なく現れる土塚、リザードマンが出る廃墟、蠍一族の拠点のゴブリン砦。
放っておいたら、次から次へと際限なく敵が現れ、世界は蛮族であふれかえってしまうでしょう。
蛮族を減らしたいなら、こういった敵のアジトは早めにつぶしてしまうに限ります。
ゲーム開始直後、周辺を探索して誰もいない土塚などを発見したらチャンスです。スケルトンなどが出る前に、さっさと潰してしまいましょう。
土塚にスケルトンが出てきたらやっかいです。スケルトン1体が土塚を守り、次のスケルトンからは周囲をうろつきはじめます。
スケルトンが守る土塚を崩すには、戦士3~4、もしくは斧兵2ぐらいの戦力が要るでしょう。
また、動物のねぐらを潰すには、対動物に優位な狩人が最適です。
034から、巣穴、迷宮などを探索するというコマンドが追加されました。
しかし強大な守護者が登場する事が多いため首都の近くの場合、非常にギャンブルになります。
強大な守護者が出てしまえば、ほぼ滅亡確定です。しかし偉人や信奉者、技術がでればライバルにかなりの差を付けることとなります。
また、この事を利用してAI首都近くで探索することをお勧めします。
逆に、自文明の都市に近い場合、破壊せずにユニットを駐留させておくのも有効です。ユニットが駐留する限り、その地形から蛮族が生み出されることはありません。
いや、潰すな!
このようにやっかいな蛮族出現地形ですが、うまく使えば経験値稼ぎの種になります。
FfH2において、昇進は強力です。例えば戦闘術1の昇進は戦闘力+20%と、Civ4の2倍の効果があります。
そのため、経験値は非常にありがたいものです。
例えば、森番1の昇進をつけた戦士を土塚の隣の森林/丘陵で守備につかせておけば、ときどき出現するスケルトンを倒し、どんどん経験値を稼ぐことができるでしょう。
経験を積めば積むほど戦士はパワーアップし、負ける可能性はほとんど無くなります。
動物調教の昇進を持つユニットが居たら熊やライオンを捕獲しましょう。
序盤の蛮族対策や探索に使えますし、動物の檻は都市の幸福と文化を増やしてくれます。
ちょっと危ない橋ですから、初心者にはあまりお勧めできません。
しかし仮に、他の場所に別の蛮族出現地形があったとしてもあわてないだけの準備があるならば、湧き出る蛮族を経験値稼ぎの友として利用してください。
オルタスが来た!
FfH2における蛮族の恐ろしさの象徴として、蛮族王オルタスの存在があります。
ゲーム初期に蛮族によって生産されるオルタスは、5+1という序盤では破格の戦闘力に加え、英雄の昇進を持っています。
つまり、放っておくとどんどん経験値を稼いで昇進していくのです。
これは時間が経てば経つほど厄介になっていく事を意味し、例え自国から遠い場所に出現したとしても、自国領付近にまで辿り着いた時には戦闘力+100%や都市攻撃+120%を持っている事も珍しくありません。
もし探索中の斥候や狩人がオルタスと遭遇したら、一目散に逃げる事をおすすめします。まともに戦って勝てる相手ではありません。幸いオルタスは足が遅い(移動力1)ので、偵察ユニットや騎乗ユニットならば十分逃げ切る事が出来るでしょう。
もしオルタスが自国の都市に接近しつつあったら…覚悟を決めて迎撃の準備をしましょう。多少の犠牲は覚悟してください。弓術の研究が完了しているなら弓兵を、そうでなければ戦士を量産するしかありません。~戦士には先制攻撃のスキルが無いため、無傷で10人抜きされる事も珍しくありませんが、昇進で先制をつければ意外な程あっさりと倒せるでしょう。~同様に侵略志向の文明にとってオルタスは美味しい存在になります。都市攻撃用ユニットである斧兵は都市防衛には不向きです。馬があるなら、退却を期待して騎乗兵で次々と特攻をしかけるのも悪くありません。余裕がある時に防護柵や防壁を作っておくと地味ながら役立ってくれるでしょう。
運良くオルタスを倒す事が出来れば、大量の経験値とオルタスの斧を手に入れる事が出来ます。これは所有者の戦闘力底上げに加えて、電撃戦の昇進と同じ複数回攻撃を可能とします。
強力な英雄に持たせれば、後の戦争で強力なアドバンテージとなる事間違い無しです。
オルタスの存在はFfH2初心者を震え上がらせるものです。もしもあなたがオルタスに動じなくなれば…それは即ち、貴方がこの世界に順応しつつある証拠だと言えるでしょう。
守る?攻める?
蛮族が攻めてきた場合、都市に篭ったまま守備戦を行う手もありますが、あえて迎撃に出るのも一つの手です。都市で戦う場合、防御を固めたことによるボーナスや、都市の防壁によるボーナスなどがつきます。一方迎撃を行う場合、地形による防御ボーナスを受け取るのは相手の方です。戦闘レートだけを考えるならば、守備戦の方が良いでしょう。けれども、得られる経験値は、攻撃時の方が大きいのです。序盤の蛮族との戦いでユニットを育てておけば、その後の他文明との戦争を有利に進めることが出来ます。FfHでは昇進の効果が大きく、充分に育ったユニット一体はそうでないユニット何体分もの働きをするのです。
宗教
宗教技術に損はなし
Civ4では、最初期に瞑想のテクノロジーを研究することはそれほど多くないと思います。
その理由は、AI文明も瞑想を研究する可能性があるからです。仮にAIが先に瞑想を完成させ仏教を創始してしまうと、その後からこちらが瞑想を完成させても、何も得られません。仏教を創始できないのはもちろん、自国に仏教の都市もできず、宗教が広まっていないから僧院も作れない。国教を定めることもできない。まるで意味がありませんね…。
FfH2は違います。
宗教の創始に失敗した場合でも、該当する技術を完成させれば、その宗教の信奉者ユニットを1人得ることができるのです。(信奉者の存在しない宗教「エススの枢密院」は、代わりにナイトウォッチを1人得ます。)
信奉者ユニットは、都市への布教が可能。布教すれば国教にすることもできますし、神殿を建設して信奉者ユニットを生産し、他の都市へ布教を続けることもできます。
最初の布教先には、他宗教の伝わっていない所(布教成功のため)、かつ神殿・信奉者を作れる程度のハンマー出力があるところを選びましょう。
もちろん宗教には欠点もあり、異宗教の文明と関係が悪化するのはCiv4同様です。
それでも、FfH2では上げにくい幸福度(「世襲統治」が無いため)を底上げすることをはじめ、宗教の様々なメリットを受けられます。
FfH2のAI文明の中には、他を捨ててでも真っ先に宗教創始を狙ってくるものがあります。特に、「緑の同胞」と「キルモフのルーン」は、相当早い段階で創始されてしまうことが多いです。
仮に狙っていた宗教を創始された場合でも、その技術は捨てず、研究(もしくは交換で入手)して国教に定めましょう。
創始国との間に友好関係を築けることもメリットです。
信奉者ユニットは使える
宗教を創始するともらえる「信奉者ユニット」。各宗教の神殿を建てることで生産可能にもなります。
緑葉の信奉者、キルモフの従士、深海の盲信者、秩序の侍者、ヴェールの狂学者、至天の聖職者がそれにあたります。
彼らはCiv4でいう宣教師に相当するユニットですが、布教しか能のない宣教師とは異なり、さまざまな場面で役に立ちます。
まず、衛生兵Iのスキルを持っており、戦いで役に立ちます。戦闘力3と弱いながらも戦えるのも特長です。前線都市の守備隊に1~2体ずつ混ぜておくと役立つでしょう。
さらに大きな特徴は、ミニ文化ボムです。
Civ4で大芸術家だけに可能だった大技、「偉大な作品を制作」。都市に文化値4000を加える、通称「文化ボム」。信奉者ユニットは何と、これを行使できるのです(ヴェールの狂学者は除く。Ver 0.33gの場合)。
都市に加わる文化値こそ20だけと大したことはありませんが、それは重要ではありません。
戦争で奪った敵都市でミニ文化ボムを使えば、即座に反乱が収まり、都市機能が回復します。国力が大きく上がりますし、自軍の後詰部隊の到着も早まり、敵も奪回しづらくなるでしょう。
敵都市をすべて奪うつもりで本気の侵略戦争を仕掛けるなら、侵攻部隊には、あらかじめ敵都市数プラスアルファの数だけ信奉者ユニットを入れておくと良いと思います。回復要員の意味もありますし、布教とミニ文化ボムを併用するならばもっと多くてもいいぐらいです。
新築した都市にミニ文化ボムを落とし、とりあえず都市圏を半径2マスまで広げてしまって周囲の改善を活用する手もあります。
「聖職」のテクノロジーを獲得すると、ワンランク上の信奉者ユニットを作成できるようになります。(国教や特定の資源も必要。シヴィロペディア参照)
レベル2の神術を使用でき、衛生兵IIの昇進があり、布教に使った場合は同時にその都市に神殿も建つという優れた能力を持つユニットです。
ただし、ミニ文化ボムはできなくなっているので注意してください。
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とりあえず記事を作ってみました。ご意見はこちらへどうぞ。記事書き換えも歓迎です。 --
- いいTIPSだと思います、ちょこちょこ追加させてもらいました。 --
- 調教に関して少し追加しました -- - 一連の更新、GJです。情報が少なかったのでとても助かります。 --
- 超GJ!!!! --
- gjです。宗教技術によって得られる信奉者ユニットについてですが、布教は必ずしも成功するとは限りません。多くの宗教や評議会が布教されてるときに失敗することが結構ありました。(ver032e) -- [[ ]]
- ↑それは本家CIVと同じ仕様だから当たり前。 --
- ↑”布教は必ず成功(おそらく)”とあったので一応。 --
- ご指摘どうも。記事を修正しておきました。 --
- 蛮族の項にオルタスについて追加してみました --
- 土塚の探索追加 --