◆エピローグ――再びオペラハウスにて
皆さんが意識を取り戻すと、そこは柔らかな絨毯の上でした。
けれど身体を起こして周囲を見やれば、そこは何となく見覚えのある広間であることが分かります。
そう、それは皆さんが訪れたオペラハウス『マーメノイド・ティアーズ』のエントランスホールでした。
小鳥遊 悠(あめこ): 「あ…、ぁ、ここ…? え、あ、オペラハウス…?」と周り見よう。
全員居るん、だよね。多分。
KP(陸亜): いますよ。四人と、マドカと。そして、もう一人。
皆さんの傍には、金髪の小柄な少年が横たわっています。
年齢は15歳くらいでしょうか。真っ白なシャツに黒いパンツと、簡素な格好をした少年の顔に、皆さんは一様に憶えがあるでしょう。
小鳥遊 悠(あめこ): 「お、オクタヴィアンくん…?」と声かけつつ肩揺らして見よう。
東雛子(朱理): 「・・・オクタヴィアン・・・さんなの・・・?」摩訶不思議ー
KP(陸亜): 「…ん…、…なに…?」 彼は、皆さんの記憶より少しだけ高いトーンの声を発しては、目をこしこししつつ身体を起こすでしょう。
「ここは…、…ぼくは…」 彼はきょろきょろと周囲を見渡して、それから自分を見下ろして、戸惑いがちに首を傾げます。
「ぼくは…誰?」
相川 凛斗(るい): 「ん、・・・あれここ」
めを覚ましてきょろきょろ
「オクたん・・・?が、若い?」コウとマドカちゃんの近くに寄って、オクたんを見る
麗羅 マドカ(NPC): マドカは目をこしこししながら起き上って、「え、あれ…ここ、エントランス…?」 ときょろきょろしてますね。
小鳥遊 悠(あめこ): 「名前はオクタヴィアンやと、思うけど…」といいつつも困惑気味かな、先生。
KP(陸亜): 「オクタヴィアン…」 彼はぽつりと言うものの、あまり実感は沸かないようですね。
KP(陸亜): そしてそんなところで、
「マドカ! マドカは一体どこに…ん?」 と、男性がマドカを呼ぶ声が聞こえてきます。
麗羅 マドカ(NPC): 「あ、支配人さん!」 マドカは声を聞いて、慌てて立とうとして、ちょっとよろけます。
麗羅 マドカ(NPC): 凛斗君に支えられて、「っ…あ、ありがとう凛斗君…」 とまごまごしつつちゃんと立ちます。
KP(陸亜): 「マドカ、もう公演の時間になるっていうのに、どこに行ってたんだ…」 と支配人は心配そうな顔で問いただします。
薄 幸誠(ましゅ): 俺はモブらしくまだ気絶してます
麗羅 マドカ(NPC): 「あっ、そ、そっか…公演…」 マドカは思い出したように言うものの、唇をきゅっと噛み締めて俯いてしまいます。ドレスを握る手は震えているでしょう。
相川 凛斗(るい): 「大丈夫?マドカちゃん」
コウなんでまだ寝てるんだこんなときのお前だろと思いながら心配そうにマドカを見る
麗羅 マドカ(NPC): 「うん…」 ぽつりと言いますが、大丈夫そうではないですね。
「私…私に、できるのかな…マミさんの代わり、なんて…」
小鳥遊 悠(あめこ): こそっと「相川くん、ハンカチ渡して元気づけたって」と肘でこつん、と小突こう。
相川 凛斗(るい): 「できるよ」手に持っていたハンカチに気が付き、マドカに渡す
「だって君は、ゾフィーじゃないか」
麗羅 マドカ(NPC): 凛斗君の言葉に、マドカはきょとんと目を瞬かせます。
そして間もなく、その顔を赤らめていくでしょう。目にはうっすらと涙が浮かんでいます。
「…うん、うんっ…」 マドカはハンカチを受け取って、こくこくと頷きます。
麗羅 マドカ(NPC): 白いハンカチには、マドカの母の名前が刺繍で記されています。
マドカはそれを見て、そっと抱き締めると、綻ぶような笑顔を見せるでしょう。
薄 幸誠(ましゅ): 寝たふりしながら、ニヤリと内心笑ってるよ←
麗羅 マドカ(NPC): 「ありがとう、凛斗君…ありがとうっ…!」 言いつつ立ちあがって、幸誠君を振り返って、
「幸誠君、だいじょうぶだよね…? お願いね、凛斗君。二人で――皆で、舞台を観に来てね!」
そう言うと、訝しそうな顔をしながらも急かそうとする支配人と共に、ホールを後にするでしょう。
◆もう一つの“ばらの騎士”
東雛子(朱理): 「・・・で、結局この子はどこの子かしら・・・」ってなるよね
相川 凛斗(るい): まどかに手をふりふり、オクたんを見直して
「迷子、とかでしょうか」
KP(陸亜): 金髪の少年は、一連の様子をぼんやりと見送っているでしょう。
KP(陸亜): 雛ちゃんの問いにはこくりと頷きます。
東雛子(朱理): 「こまったね・・・うちで、わかるかしら…」
KP(陸亜): そんな話をしている内に、遠くからブザーの音が聞こえてくるでしょう。間もなく開演となります。
相川 凛斗(るい): 「ハッ・・・・コウ!コウおきて!」ぺちぺち
薄 幸誠(ましゅ): 「いっ、いてて、だああ起きてる!起きてるって!」
小鳥遊 悠(あめこ): 「あっ…、もう始まってまうな。けどこの子このままにはしておけやんし…。」と困り顔やな。
東雛子(朱理): 「全国の迷子、失踪人届調べるしかないかしら…」ぶつぶつ
KP(陸亜): 「…あ、」 少年は、ふと思い出したように握っていた手を開きます。
そこには、くしゃくしゃになったオペラのチケットが握られていました。
「…何だろう、これ」
東雛子(朱理): 「あら、チケット・・・じゃない」
小鳥遊 悠(あめこ): 「ほんまや。このオペラのチケット、やろか?」
相川 凛斗(るい): 「席の場所、わかりますか?」
KP(陸亜): そうですね。奇しくも席は、皆さんと隣接した席になっています。
小鳥遊 悠(あめこ): 「ぼくらの席と近いな。とりあえず行ってみよか。」と言ってホール向かってみよう。
開演するし。
KP(陸亜): 皆さんに促されれば、少年は戸惑いながらもホールへと向かいますよ。
ホールに入った頃には、もう辺りは暗く舞台が始まろうとしているところです。スタッフに急かされるので、早く席に着きましょうね。
少年は簡素すぎる姿にスタッフからちらりと視線を受けそうですが、特に咎められることはありません。もう時間になっちゃうしね。
薄 幸誠(ましゅ): 目を閉じてたのでちょっと意味不明ながらも、席につくよ!凛後で説明してねって
小鳥遊 悠(あめこ): 少年の頭撫でた後席につこう。ついでに携帯マナーにしよう。(今更)
KP(陸亜): はい。ちなみに、幸誠君と凛斗君の荷物は、自分の席にそのまま残されていますよ。盗まれている様子もありません、良かったね。
東雛子(朱理): 薔薇でも胸にさしときなさい
薔薇もってないなら、ねぇちゃんのコサージュかしてやるけんの
KP(陸亜): では雛ちゃんのコサージュを借りて、胸に着けましょうか。
そんなやり取りをしているうち、舞台の幕が上がります。
第一幕は、元帥夫人と愛人であるオクタヴィアンがベッドで愛を語らうシーン。
若いオクタヴィアンがいつか自分の元を去るのではと物思いにふける夫人の元に、従兄のオックス男爵が現れます。
ゾフィーという娘と婚約をしたので「ばらの騎士」を紹介して欲しいと頼む男爵に、夫人はオクタヴィアンを向かわせると告げます。
第二幕は、ゾフィーの元を訪れたオクタヴィアンが、銀の薔薇を捧げるシーン。
二人は不思議と引かれ合い、逆に男爵とはその不作法さから対立することとなります。
第三幕は、オクタヴィアンがオックスを計略にかけようと奔走するシーン。
しかしその最中、夫人との関係も含めた全てが白日のもとに晒されてしまいます。
そこで、夫人は来るべき時が来たと悟り、正しい方法で彼を愛そうと、二人を祝福します。
ゾフィーは戸惑いがちに、けれど確かにオクタヴィアンの求愛を受け、新たに生まれた恋人は喜びの歌を歌います。
二人がその場を去った頃――夫人の召使が、ゾフィーの落としたハンカチを拾います。
そして、オペラ「ばらの騎士」は幕を下ろすのでした。
始めこそ緊張の色が見えたマドカですが、演技を始めれば豹変したように優れた演技と、美しい歌声を披露します。
観客はすっかり満足して、マドカたちの歌に酔いしれたことでしょう。
そして、少年もまた。あたたかな温もりと、初々しい華やかさを持つマドカの歌声に、すっかり聞き入ります。
最初から最後まで、食い入るように舞台を見つめていました。
舞台は大成功を収め、終わらないカーテン・コールと鳴りやまないスタンディングオベーション。
皆さんは、マドカのやり遂げた笑顔を目にすることでしょう。
この一件で有名になったマドカは、この後もさまざまな劇場で、その歌を披露していくことでしょう。
少年がその後、どうなるかは――皆さん次第です。
KP(陸亜): ということで、CoC「ばらの騎士」 トゥルーエンド:「もうひとりの“ばらの騎士”」 で終了と相成ります。
皆さま、長時間のセッションお疲れ様でした!
◆終了処理
◇報酬
・シナリオクリア:1d6SAN回復
※本来のシナリオに準ずると1d3だが、SANチェック個所を増やしているため増加。
† 東雛子(朱理)
回復 : 1D6 : 1 [ 計:1 ]
† 薄 幸誠(ましゅ)
SAN回復 1D6 : 6 [ 計:6 ]
† 小鳥遊 悠(あめこ)
SAN回復 1D6 : 2 [ 計:2 ]
† 相川 凛斗(るい)
回復 1D6 : 2 [ 計:2 ]
・マドカ救出:1d3SAN回復
† 相川 凛斗(るい)
回復 1D3 : 3 [ 計:3 ]
† 東雛子(朱理)
回復 : 1D3 : 2 [ 計:2 ]
† 小鳥遊 悠(あめこ)
sAN回復 1D3 : 2 [ 計:2 ]
† 薄 幸誠(ましゅ)
SAN回復 1D3 : 1 [ 計:1 ]
・オクタヴィアン生還:1d4SAN回復
† 小鳥遊 悠(あめこ)
SAN回復 1D4 : 2 [ 計:2 ]
† 東雛子(朱理)
回復 : 1D4 : 1 [ 計:1 ]
† 相川 凛斗(るい)
回復 1D4 : 4 [ 計:4 ]
† 薄 幸誠(ましゅ)
SAN回復 1D4 : 4 [ 計:4 ]
KP(陸亜): 幸誠君58/60、凛斗君47/50、先生62/70、雛ちゃん48/60の認識です。
KP(陸亜): はい。報酬は以上になりま…あ、忘れてた
・怪物を見た[[探索者]]は《クトゥルフ神話》に+1%
・呪文を受けた探索者は《クトゥルフ神話》に+1%
KP(陸亜): これもありました。前者は全員、後者は凛斗君以外全員適応です。
東雛子(朱理): 発狂もしたし、合計7でいいです?
小鳥遊 悠(あめこ): てことは先生発狂もアリで7か。結構増えたな。
KP(陸亜): そうだね。発狂した二人は初回なので+7ずつです。
薄 幸誠(ましゅ): そか、発狂ポイントあるんでしたねー
◇成長ロール
KP(陸亜): 記憶にあるのが先生の聞き耳初期値だけなんだが()
KP(陸亜): はい。では先生頑張れ、1d100で目標26以上な。
† 小鳥遊 悠(あめこ)
聞き耳 1D100 : 54 [ 計:54 ]
25
KP(陸亜): よし。では1d10で成長値どうぞ。
† 小鳥遊 悠(あめこ)
成長 1D10 : 4 [ 計:4 ]
◇不定の狂気
KP(陸亜): 不定として発症したのは雛ちゃんだけだよね。
KP(陸亜): ふむ。今回は呪文を受けての不定発動で、その時が気絶だったけど…振り直して変なの出てもアレだし、状況的に「暗闇恐怖症」がいいかな、と思うんだけどどうだろうか。前回も暗いところで怖い目に遭ったし。
東雛子(朱理): 触手恐怖症かとおもったわーwww
KP(陸亜): そんな限定した恐怖面白くねえだろ() それで良ければ1d10*10日で不定期間決定どうぞ。
東雛子(朱理): 暗闇でいいけどね、前も怖い思いしたもんね
† 東雛子(朱理)
日 : 1D10 : 8 [ 計:8 ]
KP(陸亜): 80日、3カ月弱ですね。結構長いな。
KP(陸亜): まあ夜は間接照明点けて寝ましょう。かなり暗い所じゃなければ行動制限は付けなくていいよ。まあ、夜の住宅街くらいならちょっとびびるくらいでいいよ。
東雛子(朱理): うーん、夜の住宅街はだれでも怖いからな・・・
じゃあ、暗い部屋、停電とかなんでもいいけど、急に暗くなったら気絶とか?
KP(陸亜): まあ、気絶までいかなくてもいいけど、怖くて動けないって感じで。
ぷるぷるして社長や弟に助けを求めるといいよ雛ちゃん。かわいいから。
東雛子(朱理): wwww
じゃあ、そうするねwwww
KP(陸亜): はい。では、まずは皆さまお疲れ様でした。
◆「ばらの騎士」終了
最終更新:2014年05月26日 22:23