「何、やってんのよ。この────」
誰に言った台詞か、それは当人にすら分からなかった。
あんなマイペースに好きな事を好き放題して、散々振り回して迷惑を掛けさせられたグレーテルにか?
らしくない。あんたは、どんな時も薄ら笑いで余裕たっぷりに、切り抜けてきた癖に。
そう、言おうと思っていたのだろうか。
それとも、馬鹿なことをしようとしている自分にか。
あんなマイペースに好きな事を好き放題して、散々振り回して迷惑を掛けさせられたグレーテルにか?
らしくない。あんたは、どんな時も薄ら笑いで余裕たっぷりに、切り抜けてきた癖に。
そう、言おうと思っていたのだろうか。
それとも、馬鹿なことをしようとしている自分にか。
「おや?」
シュライバーは数メートル先で、自分が居た場所を抉った剣を見た。
その担い手、贋作の剣を鍛え上げた赤い弓兵へ視線を移す。
その担い手、贋作の剣を鍛え上げた赤い弓兵へ視線を移す。
「く……ろ……?」
逃げたとばかり思っていた。
シュライバーが自分に構っている間に、クロの能力なら逃げ切れる可能性はある。
無論、あの速さを目の当たりにしては低い希望ではあるが。
それでも生き延びる為には、その僅かな可能性に掛ける他ない。
シュライバーが自分に構っている間に、クロの能力なら逃げ切れる可能性はある。
無論、あの速さを目の当たりにしては低い希望ではあるが。
それでも生き延びる為には、その僅かな可能性に掛ける他ない。
「……あんたが、言うべきなのは。そんなことじゃないでしょ!!」
投げかけられたのは怒声だった。
血もなくなって、回らなくなった頭ではどうして怒られたのかも分からなくなる。
何を言っているの?
声が出れば、きっとそう言っていたに違いなかった。
こんな、何の得にもならない死地に赴く必要なんかないのに。
クロは死ぬのを怖がっていた。
生きたくて、死なない為にリングを回せる女の子だった。
だから、分かる筈だ。ここは命の張り時ではないのだと。
血もなくなって、回らなくなった頭ではどうして怒られたのかも分からなくなる。
何を言っているの?
声が出れば、きっとそう言っていたに違いなかった。
こんな、何の得にもならない死地に赴く必要なんかないのに。
クロは死ぬのを怖がっていた。
生きたくて、死なない為にリングを回せる女の子だった。
だから、分かる筈だ。ここは命の張り時ではないのだと。
「痛いのも辛いのも……死ぬのも、あんたは嫌なんでしょ!!」
また怒鳴られる。怒られる覚えなんて特にないのに。
「なら、そう叫びなさい!!!」
クロは見ていた。知っていた。今ならば、はっきりと断言できる。
モクバ達と遭遇した時、「迷」のカードに閉じ込められ水を流され溺死し掛けたあの時、グレーテルは震えていたのだ。
今にして思えば、金色の闇と交戦した時もそうだ。水でグレーテルは弱まっていた。
恐らく、水に浸る事で脱力してしまう性質を持っている。
あんな迷宮の中で、突如として体が動かなくなり死への恐怖に震えていたのだ。
ただの一言、叫ぶことすらせずに。
今、この時、シュライバーに命を奪われようとしているこの瞬間すらも。
目には涙を浮かべているくせに、一言もグレーテルは紡がない。
それが無性に腹が立つ。
モクバ達と遭遇した時、「迷」のカードに閉じ込められ水を流され溺死し掛けたあの時、グレーテルは震えていたのだ。
今にして思えば、金色の闇と交戦した時もそうだ。水でグレーテルは弱まっていた。
恐らく、水に浸る事で脱力してしまう性質を持っている。
あんな迷宮の中で、突如として体が動かなくなり死への恐怖に震えていたのだ。
ただの一言、叫ぶことすらせずに。
今、この時、シュライバーに命を奪われようとしているこの瞬間すらも。
目には涙を浮かべているくせに、一言もグレーテルは紡がない。
それが無性に腹が立つ。
「助けて欲しいのなら、助けてと言えば良いのよ!!」
紛れもなく、死地だ。
僅かばかりの光筋も届かない深淵。
ウォルフガング・シュライバーとはそういうものだ。
僅かばかりの光筋も届かない深淵。
ウォルフガング・シュライバーとはそういうものだ。
それが、自分が挑もうとしている者。
クロは言うだけ叫び尽くし、返事を待たずにグレーテルへ背を向ける。
これは愚挙。
グレーテルはもう価値がない。殺し合いを優位に進める為の駒として組んだパートナーだが、彼女はしくじった。
考えるべきは己の生存のみ。
シュライバーがグレーテルを殺し、転がっているニケを殺している僅かな間にクロは逃げるべきだ。
相手がそうさせてくれるか甚だ疑問だが、逃げ切らなければ生き残れない。
グレーテルはもう価値がない。殺し合いを優位に進める為の駒として組んだパートナーだが、彼女はしくじった。
考えるべきは己の生存のみ。
シュライバーがグレーテルを殺し、転がっているニケを殺している僅かな間にクロは逃げるべきだ。
相手がそうさせてくれるか甚だ疑問だが、逃げ切らなければ生き残れない。
生き残れさえすれば、賽の目はまた振り直せる。
「ごめん……イリヤ……」
『まだこれ以上、悪者の真似をしてそんな地獄(あなぐら)に籠り続ける気なら……クロ、そしてグレーテル……貴女達まとめて、私は引き摺り上げてみせる!!』
あの娘は強い、強くなる。
クロの知るイリヤは弱くとも、絶対に自分を救う未来を選んでくれる。
きっと、イリヤと行けば自分は救われるのだ。
クロの知るイリヤは弱くとも、絶対に自分を救う未来を選んでくれる。
きっと、イリヤと行けば自分は救われるのだ。
だけど。
『死なないのよ。殺せば、殺すだけ……私達は生きられるの』
『だから、何も悪い事なんてしていないの』
『だから、何も悪い事なんてしていないの』
最初に、そう言ってくれたのはあの娘だった。
それが、歪んだ思想と狂気に満ちていたとしても。
あなたは生きていていいのだと。
悪い事をしていないと肯定したのはグレーテルだった。
それが、歪んだ思想と狂気に満ちていたとしても。
あなたは生きていていいのだと。
悪い事をしていないと肯定したのはグレーテルだった。
『本当に人間と違うのね。血の匂いも臓物の臭いもしない』
分かっている。分かっているのだ。
グレーテルという少女は死んだ方が良い。
グレーテルという少女は死んだ方が良い。
『あの子にも、お友達が出来たわね』
今更他人ぶる気はない。ある意味では、手を貸したのもクロだ。
それでもグレーテルが作り出した惨劇を忘れはしない。
あれは、結局何処までいっても。少しの人間味を垣間見せても。そういうものだ
それでもグレーテルが作り出した惨劇を忘れはしない。
あれは、結局何処までいっても。少しの人間味を垣間見せても。そういうものだ
『あぁ、これ?上手くできてるでしょう。一杯一杯“練習“できてとても楽しかったわ!
お姉さんと違って狩りは出来なかったけど…やっぱり肉を引き裂く方が私は好きね』
お姉さんと違って狩りは出来なかったけど…やっぱり肉を引き裂く方が私は好きね』
彼女には、正義は愚か悪すら成せない。
世界の何処にもこの少女が居るべき場所はない。
あらゆる場所から排され、居場所のない災いだ。
世界の誰もが、その死を望む。
世界の何処にもこの少女が居るべき場所はない。
あらゆる場所から排され、居場所のない災いだ。
世界の誰もが、その死を望む。
それでも。
「これは……私のエゴ」
あったのは、唯一の血の繫がりである双子の家族だけ。
でも信じていた物が崩れていき、家族すら泡影のように消え去って。
あの娘は一人になってしまった。
でも信じていた物が崩れていき、家族すら泡影のように消え去って。
あの娘は一人になってしまった。
「分かるわ……良い仲間だもん、きっとあの子達」
きっと、先にイリヤと出会っていれば、後数分でもこの島で共に居れば。
彼女はイリヤの手を取れたかもしれない。
あと数分でもイリヤと共に居れば、クロはイリヤの理想を信じられた。
あの愉快な勇者の横で、下らないボケに呆れてツッコミを入れて笑い合えたかもしれない。
あの水銀燈という人形の言うように、ニケの馬鹿さ加減にも賭けても良かった。
イリヤの姉として、勇者達の仲間になれたのかもしれない。
クロはそう思う。でも、順番の問題だった。
でも、この殺し合いで共に居たのはグレーテルだった。
いずれ殺す相手と見做され、利用されているだけだとしても。
彼女はイリヤの手を取れたかもしれない。
あと数分でもイリヤと共に居れば、クロはイリヤの理想を信じられた。
あの愉快な勇者の横で、下らないボケに呆れてツッコミを入れて笑い合えたかもしれない。
あの水銀燈という人形の言うように、ニケの馬鹿さ加減にも賭けても良かった。
イリヤの姉として、勇者達の仲間になれたのかもしれない。
クロはそう思う。でも、順番の問題だった。
でも、この殺し合いで共に居たのはグレーテルだった。
いずれ殺す相手と見做され、利用されているだけだとしても。
『その次位に兄様や姉様を大事に思うのは…いいと思う』
クロに寄り添ったのは、グレーテルだけだった。
「私は……グレーテルだけの……」
その先を言えば、引き返せなくなる。
声が詰まる。まだ覚悟が固まっていないのか。
だってそれは、それを言う事は自分自身すら蔑ろにしてしまうことだ。
善でも悪でもない。
誰も救われず、誰も幸福にはならない選択だ。それは自分自身すら含めて。
最悪の終末へ踏み出す、最低の一歩だ。
声が詰まる。まだ覚悟が固まっていないのか。
だってそれは、それを言う事は自分自身すら蔑ろにしてしまうことだ。
善でも悪でもない。
誰も救われず、誰も幸福にはならない選択だ。それは自分自身すら含めて。
最悪の終末へ踏み出す、最低の一歩だ。
「……………グレーテルだけの味方になる。だから……」
だけど、言わなくてはならない。
決意を示し、誓いを立てる。
何者かになる前だからこそ、何者かになる為に。
決意を示し、誓いを立てる。
何者かになる前だからこそ、何者かになる為に。
『クロには、私達のこともっと知ってもらいたくなって』
今まで散々、何度も喉が張り裂ける程に叫んだそれを。大人達に嘲笑われ、誰にも届かなかった願いを。
「私だけは絶対に、聞き届ける。叶えてみせるから」
真っ赤に染まり穢れ切り、掴むには遅すぎた手だとしても。
「おしまいになんか、絶対にしないから」
その手を掴んで見せる。
「いやあ、素敵だ。感動的だな」
パチパチと手を叩き、シュライバーはさぞかし敬服したと言わんばかりに芝居掛かった声色で話す。
もっともそんなものは本心でないことは、容易に分かった。
もっともそんなものは本心でないことは、容易に分かった。
「だがもう、時間を無駄に掛ける気はないんだ。僕は忙しい。予約で一杯でね。
悉く、ここで全員轍へ変われ。邪魔なんだよ君らは」
悉く、ここで全員轍へ変われ。邪魔なんだよ君らは」
「いいえ、消すのは私。邪魔なのはアンタよ」
二人が動くのは同時だった。
初動から一気にクロを抜き去るのは、シュライバー。
覆る事のない摂理、誰から見ても速さでクロがシュライバーに勝る筋合いはない。
クロが両腕は構えた時には、既にシュライバーが肉薄する。
手の中で、光が輝く。予見出来る。剣を投影し斬り伏せようという算段だろう。
それがなんだ? クロが一振りする間に、シュライバーには数回その首を跳ね飛ばせる。
戦い方も十分に理解した。背後に回る転移も、シュライバーの神速を前にしては脅威ではない。
初動から一気にクロを抜き去るのは、シュライバー。
覆る事のない摂理、誰から見ても速さでクロがシュライバーに勝る筋合いはない。
クロが両腕は構えた時には、既にシュライバーが肉薄する。
手の中で、光が輝く。予見出来る。剣を投影し斬り伏せようという算段だろう。
それがなんだ? クロが一振りする間に、シュライバーには数回その首を跳ね飛ばせる。
戦い方も十分に理解した。背後に回る転移も、シュライバーの神速を前にしては脅威ではない。
「なッ──────」
そう、ただ腕の一振りの間であればシュライバーはクロを轍へと変えられる。
だがクロが行ったのは、指を内側に折り曲げるという動作のみ。
両手に握られた白黒の二丁拳銃から、弾丸が発せられる。
両者の間合いを弾速が埋めていき、シュライバーは射線から飛び退いた。
照準をセッティングし、滞空した不安定な体勢のままシュライバーはクロへ射撃を開始────否、クロが既にトリガを引き、シュライバーを狙い撃つ。
包囲する弾幕の隙間を瞬時に見切り、全身を反らし体勢を捻り、螺旋状に周り弾丸の合間へと飛び込む。
遅れて、シュライバーが射撃を開始し銃弾を全て撃ち砕く。
だがクロが行ったのは、指を内側に折り曲げるという動作のみ。
両手に握られた白黒の二丁拳銃から、弾丸が発せられる。
両者の間合いを弾速が埋めていき、シュライバーは射線から飛び退いた。
照準をセッティングし、滞空した不安定な体勢のままシュライバーはクロへ射撃を開始────否、クロが既にトリガを引き、シュライバーを狙い撃つ。
包囲する弾幕の隙間を瞬時に見切り、全身を反らし体勢を捻り、螺旋状に周り弾丸の合間へと飛び込む。
遅れて、シュライバーが射撃を開始し銃弾を全て撃ち砕く。
「…………遅れた? 僕が、この僕がッ!!」
何物をも寄せ付けぬ神速が。
この島で最強の孫悟空ですら、後手に回るしかなかった絶対速度が。
たかが取るに足らない贄如きに上回られたのだ。
この島で最強の孫悟空ですら、後手に回るしかなかった絶対速度が。
たかが取るに足らない贄如きに上回られたのだ。
「ぐ、──────!!」
魔弾のラッシュが続く。
数百を超える撃ち合い、本来天文学的な数値で起こり得る発砲後の弾同士の衝突が軽く三桁を超えた回数引き起こされていた。
その全てが、シュライバーが後手でクロが先手を打ったものだ。
そして例外なくシュライバーの弾丸がクロの弾丸を砕いてもいる。
クロが握る二丁拳銃、それは贋作だ。性能が落ちた劣化品であることの証左。
だが、担い手は? 黒円卓大隊長を務めるシュライバーは、例え英霊が相手だろうと一歩も引けを取らない。
その英霊から、力を借り受けただけの子供に劣る筈がない。その筈だ。
数百を超える撃ち合い、本来天文学的な数値で起こり得る発砲後の弾同士の衝突が軽く三桁を超えた回数引き起こされていた。
その全てが、シュライバーが後手でクロが先手を打ったものだ。
そして例外なくシュライバーの弾丸がクロの弾丸を砕いてもいる。
クロが握る二丁拳銃、それは贋作だ。性能が落ちた劣化品であることの証左。
だが、担い手は? 黒円卓大隊長を務めるシュライバーは、例え英霊が相手だろうと一歩も引けを取らない。
その英霊から、力を借り受けただけの子供に劣る筈がない。その筈だ。
「そう……か……ッ!!」
しかし、シュライバーは一つだけ自らの強みが消失した事に気付く。
得物だ。
今、この手にしている銃は偏執的に使い込んだルガーP08とモーゼルC96ではない。
両銃共、シュライバーが極め抜いた究極のそれではない。
得物だ。
今、この手にしている銃は偏執的に使い込んだルガーP08とモーゼルC96ではない。
両銃共、シュライバーが極め抜いた究極のそれではない。
憑依経験。
クロが投影するのは武具だけにあらず、その投影品の記憶すら再現し技とする。
エボニー&アイボリーの真の主、その研磨された銃技を。
精密性、反動、重量。何もかもが知らない筈の銃のスペックをインプットし、この島で誰よりもその銃を十全に操り使いこなす。
魔性の域にあるシュライバーの銃技を以てして、長年の蓄積により得た銃技には及ばない。
得物はシュライバーが上位互換のオリジナルと言えど、担い手の技量はクロこそが本物であるからこそ。
ルガーとモーゼルが消失したこの時、エボニー&アイボリーの使い手としてのみ。
唯一、クロはシュライバーの先へいける。
エボニー&アイボリーの真の主、その研磨された銃技を。
精密性、反動、重量。何もかもが知らない筈の銃のスペックをインプットし、この島で誰よりもその銃を十全に操り使いこなす。
魔性の域にあるシュライバーの銃技を以てして、長年の蓄積により得た銃技には及ばない。
得物はシュライバーが上位互換のオリジナルと言えど、担い手の技量はクロこそが本物であるからこそ。
ルガーとモーゼルが消失したこの時、エボニー&アイボリーの使い手としてのみ。
唯一、クロはシュライバーの先へいける。
「チッ」
近づけない。威力だけならばオリジナルが勝るというのに。
技で全て完封され、全ての弾丸とシュライバーの侵攻を撃ち伏せる。
グランシャリオを解放し、一気に弾丸を過ぎ去り止めを刺すか?
いや。
技で全て完封され、全ての弾丸とシュライバーの侵攻を撃ち伏せる。
グランシャリオを解放し、一気に弾丸を過ぎ去り止めを刺すか?
いや。
「だけどさ────ッ!!」
長くはもたない。
刀剣の投影から、内部構造が複雑になる銃器の投影は非常に高いコストを有する。
魔力を弾へと変換し撃ち放つ。
それは、魔力で構成されたクロにとって自らの体を切り刻み射出するのと、何ら変わらない。
刀剣の投影から、内部構造が複雑になる銃器の投影は非常に高いコストを有する。
魔力を弾へと変換し撃ち放つ。
それは、魔力で構成されたクロにとって自らの体を切り刻み射出するのと、何ら変わらない。
「時間切れが近いのは君の方だろ!!」
粗いようで洗練され尽くされた銃技に、形成もなしにシュライバーも容易には接近できない。
とはいえ、命を放出し尽くすのは時間の問題。
クロという一個の生命力が徐々に擦り減るのが、シュライバーには分かった。
一分もせずに時間切れだ。
全く、無駄な手間を掛けさせるものだと思う。
この島の連中は乃亜も含め、賢しい小細工ばかりは上手い。
どうせ勝つのは自分だというのに。
自らの勝利を疑いもせず、シュライバーは苛立つ。
とはいえ、命を放出し尽くすのは時間の問題。
クロという一個の生命力が徐々に擦り減るのが、シュライバーには分かった。
一分もせずに時間切れだ。
全く、無駄な手間を掛けさせるものだと思う。
この島の連中は乃亜も含め、賢しい小細工ばかりは上手い。
どうせ勝つのは自分だというのに。
自らの勝利を疑いもせず、シュライバーは苛立つ。
「ええ、だから速攻でケリを付ける」
延命処置。クロが自滅するまでの、時間稼ぎ。
十分だ。あのウォルフガング・シュライバーを相手に一分以内とはいえ、時間を作れるのだから。
十分だ。あのウォルフガング・シュライバーを相手に一分以内とはいえ、時間を作れるのだから。
「I am the bone of my sword.
(体は剣で出来ている)」
(体は剣で出来ている)」
「────ッ!?」
シュライバーはそれを知っていた。
我をもって世界(ぜん)と成す魔道の奥義。
世界を自らの渇望で破壊し、夢想を具現化する。狂信の究極。絶対不変の世界。
だが、有り得ない。聖遺物もなしに、魔人錬成も施されていない小娘が。
特異な器たる機能は存在するとはいえ、エイヴィヒカイトも抜きにこの位階に辿り着くなど。
我をもって世界(ぜん)と成す魔道の奥義。
世界を自らの渇望で破壊し、夢想を具現化する。狂信の究極。絶対不変の世界。
だが、有り得ない。聖遺物もなしに、魔人錬成も施されていない小娘が。
特異な器たる機能は存在するとはいえ、エイヴィヒカイトも抜きにこの位階に辿り着くなど。
「グラン────ッ」
竜鎧の鍵剣を解放とうとして、シュライバーは制止する。
なるほど、グランシャリオを纏えば増大した神速で今の拮抗状態を覆せるだろう。
創造など使わせもしない。
半人半魔の悪魔狩りの銃技をも捻じ伏せ、あれを轍に変える事も容易い事だ。
だが、これは”剣”だ。クロの操る投影は、恐らく剣に特化したもの。
詳細は知る由もないが、グランシャリオを纏えると知られれば。
グランシャリオを投影して。
何処かの次元にいる。本来の担い手の技量を模倣し、纏われれば。
またもや、シュライバーが後手に回るのではないか。
抜刀しかけたグランシャリオを収めた。
ハンデとして封じられた聖遺物さえあれば、こんな思慮は不要だったというのに。
仮に投影されようとも、本物と贋作の格の違いで轢殺するだけだ。
だが、グランシャリオという力は、シュライバーが一時的に使っているだけの外付け。
シュライバーですら、その力に絶対の信頼を置く事は叶わず。
なるほど、グランシャリオを纏えば増大した神速で今の拮抗状態を覆せるだろう。
創造など使わせもしない。
半人半魔の悪魔狩りの銃技をも捻じ伏せ、あれを轍に変える事も容易い事だ。
だが、これは”剣”だ。クロの操る投影は、恐らく剣に特化したもの。
詳細は知る由もないが、グランシャリオを纏えると知られれば。
グランシャリオを投影して。
何処かの次元にいる。本来の担い手の技量を模倣し、纏われれば。
またもや、シュライバーが後手に回るのではないか。
抜刀しかけたグランシャリオを収めた。
ハンデとして封じられた聖遺物さえあれば、こんな思慮は不要だったというのに。
仮に投影されようとも、本物と贋作の格の違いで轢殺するだけだ。
だが、グランシャリオという力は、シュライバーが一時的に使っているだけの外付け。
シュライバーですら、その力に絶対の信頼を置く事は叶わず。
「乃亜ァッ!! どこまでも僕の戦争を邪魔するなッ!!!」
狂犬ではあれど、考えなしの馬鹿ではない。生粋の狩人たるシュライバーだからこそ止まった合理的選択。
本物と贋作、魔銃同士の撃ち合いは継続され。世界を塗り替える詠唱は続行された。
本物と贋作、魔銃同士の撃ち合いは継続され。世界を塗り替える詠唱は続行された。
「Steel is my body, and fire is my blood.
(血潮は鉄で 心は硝子)」
(血潮は鉄で 心は硝子)」
紡ぐのは、内なる世界。
しかし今口にしているのは、クロという少女の精神とは異なる他者の世界。
通常は使用できない。
しかし今口にしているのは、クロという少女の精神とは異なる他者の世界。
通常は使用できない。
「I have created over a thousand blades.
(幾たびの戦場を越えて不敗)」
(幾たびの戦場を越えて不敗)」
クロの中にあるクラスカードを通じ、存在するとは薄々分かっていた。
その世界はとある英霊が、理想の果てに辿り着いた荒廃した剣戟の極地。
その世界はとある英霊が、理想の果てに辿り着いた荒廃した剣戟の極地。
「Unknown to Death.
(ただの一度も敗走はなく)」
(ただの一度も敗走はなく)」
同じ力の片鱗を操っていようと、クロとその英霊は全く異なる存在。同質ではない。
「Nor known to Life.
(ただの一度も理解されない)」
(ただの一度も理解されない)」
だが、例外が存在する。
他人の心象風景であり、固有結界が使えぬのなら。
その内面まで、全て他人に着替えてしまえばいい。一時と言えど自らの起源すら上書きするまで。
クロは知らないが、そうする方法を導き出せる。
彼女の中に眠るもう一つの宝玉。黒薔薇と対になるように燻る紅薔薇とそして今は白薔薇のものである秘石。
水銀燈が譲渡したローザミスティカであるが、クロはその中に含まれた雪華綺晶のローザミスティカを使用できていない。
ずっと、水銀燈のローザミスティカのみから魔力を供給され続けた。
それは雪華綺晶とその本来のローザミスティカの主である真紅は、決して殺し合いを肯定しないから。
邪魔もしなければ、力を貸すこともない。そういうことなのだろう。
クロもそれでいいと思えていた。
他人の心象風景であり、固有結界が使えぬのなら。
その内面まで、全て他人に着替えてしまえばいい。一時と言えど自らの起源すら上書きするまで。
クロは知らないが、そうする方法を導き出せる。
彼女の中に眠るもう一つの宝玉。黒薔薇と対になるように燻る紅薔薇とそして今は白薔薇のものである秘石。
水銀燈が譲渡したローザミスティカであるが、クロはその中に含まれた雪華綺晶のローザミスティカを使用できていない。
ずっと、水銀燈のローザミスティカのみから魔力を供給され続けた。
それは雪華綺晶とその本来のローザミスティカの主である真紅は、決して殺し合いを肯定しないから。
邪魔もしなければ、力を貸すこともない。そういうことなのだろう。
クロもそれでいいと思えていた。
この瞬間を除いて。
(今だけは、お願い……この時だけは……)
『貴女の共犯者になってあげる』
(貴女が私の共犯者だというのなら)
(貴女が私の共犯者だというのなら)
その最期に命を奪った黒薔薇の薔薇乙女の声を想起し。
『誰かはそれを…絆ともよぶのよッ!』
(貴女が絆を尊ぶと言うのなら)
(貴女が絆を尊ぶと言うのなら)
宝石の中に眠る紅薔薇の薔薇乙女の記憶を見て。
(この一回だけで良い。力を貸して────)
ないものをあるものとして、あるものをないものとして。
現実と虚影の境を超える力。
幻影を操る。雪華綺晶の持つ力を願望機の力で過大解釈。
核となるクラスカードに繋がる英霊の座へと接続。
現実と虚影の境を超える力。
幻影を操る。雪華綺晶の持つ力を願望機の力で過大解釈。
核となるクラスカードに繋がる英霊の座へと接続。
『問おう。貴方が私のマスターか』
流れ込む。
見ていないけれど、見た光景。
見ていないけれど、見た光景。
『喜べ少年。君の願いはようやく叶う』
聞いていないけれど、聞いた声。
知らないけれど、知っている誰か。
私ではない他人、これから成り代わる他人(わたし)の全て。
知らないけれど、知っている誰か。
私ではない他人、これから成り代わる他人(わたし)の全て。
(ああ……ごめんなさい────お兄ちゃん)
とある男の生涯を経て、辿り着いた理想。その理念に背くであろう行為。
『うん、しょうがないから俺が代わりになってやるよ』
『爺さんの夢は───────俺が、ちゃんと形にしてやるから』
『爺さんの夢は───────俺が、ちゃんと形にしてやるから』
正義に殉じた理想の果てを、人を傷付ける厄災を生かす為だけに使うことに。
『そうか。ああ──安心した』
自らの核となる英霊に伝わる筈のない謝罪だけを残して。
「Have withstood pain to create many weapons.
(彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う)
(彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う)
Yet, those hands will never hold anything.
(故に、生涯に意味はなく)」
(故に、生涯に意味はなく)」
固有結界“無限の剣製”使用可能。
「So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS.
(その体は、きっと剣で出来ていた)」
(その体は、きっと剣で出来ていた)」
世界を別つ炎が現実を侵食する。
現実の境。空想の至り。
海岸は荒野へ。
無限の剣が突き立てられた枯れ木の一つすらない丘。
現実の境。空想の至り。
海岸は荒野へ。
無限の剣が突き立てられた枯れ木の一つすらない丘。
「ぐ、が……ッ」
クロの頭蓋が軋むように痛む。拒絶するように、この世界を手放そうと本能的に拒む。
他者の心象風景を具現化し、自らをその主として誤認(きがえる)。
自己のアインディティを失くし。気が狂いそうだ。
黒薔薇の少女人形の記憶。何者にもなれると、妄言を吐いた末妹へ壊れた子(ジャンク)と揶揄した理由も分かる。
これは、正気ではいられない。クロも維持できるのは保って数秒。
他者の心象風景を具現化し、自らをその主として誤認(きがえる)。
自己のアインディティを失くし。気が狂いそうだ。
黒薔薇の少女人形の記憶。何者にもなれると、妄言を吐いた末妹へ壊れた子(ジャンク)と揶揄した理由も分かる。
これは、正気ではいられない。クロも維持できるのは保って数秒。
「ハッ────何かと思えば。
なるほど、洒落た墓標だ。お望み通りこの下に埋めてやるよォ!!!」
なるほど、洒落た墓標だ。お望み通りこの下に埋めてやるよォ!!!」
拍子抜けしたように狂狼が吼える。
そう。ただ、この世界は展開されただけだ。
無限の剣があろうとも、あの神速に太刀打ちは出来ない。
無駄に魔力を消化し。無駄に正気を削り。この乾いた世界を顕現させただけだ。
そう。ただ、この世界は展開されただけだ。
無限の剣があろうとも、あの神速に太刀打ちは出来ない。
無駄に魔力を消化し。無駄に正気を削り。この乾いた世界を顕現させただけだ。
「……墓標じゃない。棺よ」
残された魔力をありったけ込める。
そうだ。この世界は武器じゃない。武器として担えるのは英霊■■■のみ。
そうだ。この世界は武器じゃない。武器として担えるのは英霊■■■のみ。
「貴方と私の────ッ!!」
真の剣はここに。
人類最強の聖剣、人々の願いによって鍛え上げられた星の剣。
この世界は、何物をも逃がさない棺。
例えそれが絶対回避の渇望を望む、ウォルフガング・シュライバーであろうとも。
固有結界(せかい)そのものごと粉砕してしまえば逃げ場など皆無。
人類最強の聖剣、人々の願いによって鍛え上げられた星の剣。
この世界は、何物をも逃がさない棺。
例えそれが絶対回避の渇望を望む、ウォルフガング・シュライバーであろうとも。
固有結界(せかい)そのものごと粉砕してしまえば逃げ場など皆無。
「約束された(エクス)────」
イリヤとの分離で減少した魔力では、偽物の偽物(できそこないのはりぼて)にしかならないが。
取り込んだ二つのローゼミスティカ魔力を強制使用し、その真名を解放する。
取り込んだ二つのローゼミスティカ魔力を強制使用し、その真名を解放する。
「────勝利の剣(カリバー)!!!」
生存に必要な魔力全てを使い切る。それはクロという少女の死を意味した。
だが、迷いなく剣を振り下ろす。未来にあったかもしれない全てを犠牲にして、最強の聖剣の偽物をここに顕現させる。
だが、迷いなく剣を振り下ろす。未来にあったかもしれない全てを犠牲にして、最強の聖剣の偽物をここに顕現させる。
(……だって、見捨てられない)
自分と同じく一人になった女の子。
家族がいて、家があって、友達がいる。
そんな当たり前の物すら与えられず。
無かったことにされた女の子。
そんな当たり前の物すら与えられず。
無かったことにされた女の子。
普通の生を歩めず、その代わりとなった生すら否定されてしまった女の子。
────血だまりの中で泣いている女の子がいるんだもの。
────私がそれを言わないであげて、どうするの。
────私がそれを言わないであげて、どうするの。
「泣かないで」
熾天覆う七つの円環をグレーテルに覆わせて、クロは僅かに一瞥した。
乾いた荒野が蒸発し、紅き空が穿たれる。
聖剣の輝きが、勝利を約束した最強の彩光が。
黄金の欠片、五色の一つ。白化(アルベド)を塗りつぶす。
黄金の欠片、五色の一つ。白化(アルベド)を塗りつぶす。
「────────────────ッ!!!」
斬光を突き抜けて、雷速に推進された魔弾がクロの両腕を貫通する。
振り被った筈の両腕が未遂に終わる。
シュライバーの銃を纏う雷。
戦雷の聖剣より補填した魔力を、更に充填し撃ち放った一射(チャージショット)。
抹消は不可、相殺も不可。
故に下したのは、光の中を一点集中し突破する貫通。
消えぬ斬光の中を雷の魔弾は突き抜け、クロが振り切る前に肩を破損させた。
聖剣の一振りを完遂させずして、世界を穿った宝具は未完の解放。
世界全てを包む、勝利を決定付ける絶対必中の閃光ではなくなっていた。
振り被った筈の両腕が未遂に終わる。
シュライバーの銃を纏う雷。
戦雷の聖剣より補填した魔力を、更に充填し撃ち放った一射(チャージショット)。
抹消は不可、相殺も不可。
故に下したのは、光の中を一点集中し突破する貫通。
消えぬ斬光の中を雷の魔弾は突き抜け、クロが振り切る前に肩を破損させた。
聖剣の一振りを完遂させずして、世界を穿った宝具は未完の解放。
世界全てを包む、勝利を決定付ける絶対必中の閃光ではなくなっていた。
世界はその時、終焉(おわ)る。
輝きはシュライバーに到達しないまま、聖剣は役目を終え消失した。
「く、そッ……!」
聖剣により固有結界へと刻まれた亀裂、そこからシュライバーは全速で駆け抜けた。
新たな銃を手にしたまでは良いが、射撃性に関して慣れが必要だ。
以前の二丁に比べて、精密性が格段に下がった。
そして魔力を込めた火力付与も、ハンデとして設けられた制限を鑑みれば使い所を考えねばならない。
新たな銃を手にしたまでは良いが、射撃性に関して慣れが必要だ。
以前の二丁に比べて、精密性が格段に下がった。
そして魔力を込めた火力付与も、ハンデとして設けられた制限を鑑みれば使い所を考えねばならない。
「何処までも忌々しいッ!」
よもや、あの場で誰も殺せなかったとは。
腹正しく、腸が煮え滾りそうだった。
またもや、撤退を選ばざるを得ない自分にも。無駄な制限を課す乃亜にも。
あの無駄に賢しい劣等共にも。
腹正しく、腸が煮え滾りそうだった。
またもや、撤退を選ばざるを得ない自分にも。無駄な制限を課す乃亜にも。
あの無駄に賢しい劣等共にも。
【次元方陣シャンバラ@アカメが斬る! 破壊】
【一日目/午後/D-6】
【ウォルフガング・シュライバー@Dies Irae】
[状態]:疲労(大 時間経過で回復)、ダメージ(中 時間経過で回復)、形成使用不可(2日目深夜まで)、創造使用不可(真夜中まで)、ゼオンに対する憎悪(極大)、欲求不満(大)、イライラ
[装備]:修羅化身グランシャリオ@アカメが斬る!、エボニー&アイボリー@Devil May Cry
[道具]:基本支給品、沢山のコンクリート弾。戦雷の聖剣@Dies irae
[思考・状況]基本方針:皆殺し。
1:敵討ちをしたいのでルサルカ(アンナ)を殺す。
2:創造が使用可能になり次第孫悟空を殺す。孫悟飯?誰だっけ。
3:ブラックを探し回る。途中で見付けた参加者も皆殺し。
4:ゼオン、ガッシュ、一姫、さくら、ガムテ、無惨、沙都子、カオス、日番谷、クロエは必ず殺す。特にゼオン。
5:ザミエルには失望したよ。
6:黒円卓の聖遺物を持っている連中は、更に優先して皆殺しにする。
7:どいつもこいつも雁首揃えて聖遺物を盗まれやがって、まともなのは僕だけか?
[備考]
※マリィルートで、ルサルカを殺害して以降からの参戦です。
※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。
※形成は一度の使用で12時間使用不可、創造は24時間使用不可
※グランシャリオの鎧越しであれば、相手に触れられたとは認識しません。
※エボニー&アイボリーの火力を上げる分、負担と疲労も増えます。
[状態]:疲労(大 時間経過で回復)、ダメージ(中 時間経過で回復)、形成使用不可(2日目深夜まで)、創造使用不可(真夜中まで)、ゼオンに対する憎悪(極大)、欲求不満(大)、イライラ
[装備]:修羅化身グランシャリオ@アカメが斬る!、エボニー&アイボリー@Devil May Cry
[道具]:基本支給品、沢山のコンクリート弾。戦雷の聖剣@Dies irae
[思考・状況]基本方針:皆殺し。
1:敵討ちをしたいのでルサルカ(アンナ)を殺す。
2:創造が使用可能になり次第孫悟空を殺す。孫悟飯?誰だっけ。
3:ブラックを探し回る。途中で見付けた参加者も皆殺し。
4:ゼオン、ガッシュ、一姫、さくら、ガムテ、無惨、沙都子、カオス、日番谷、クロエは必ず殺す。特にゼオン。
5:ザミエルには失望したよ。
6:黒円卓の聖遺物を持っている連中は、更に優先して皆殺しにする。
7:どいつもこいつも雁首揃えて聖遺物を盗まれやがって、まともなのは僕だけか?
[備考]
※マリィルートで、ルサルカを殺害して以降からの参戦です。
※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。
※形成は一度の使用で12時間使用不可、創造は24時間使用不可
※グランシャリオの鎧越しであれば、相手に触れられたとは認識しません。
※エボニー&アイボリーの火力を上げる分、負担と疲労も増えます。
『しっかりしろ。もうちっと頑張れほら、ジョースター達は重傷負っても次の日にはケロッとしてたって話だ』
「……だから、突っ込ませたくなんのやめてくんね。痛いの俺、全身がお話しするだけで」
日本刀を支えにして杖のように使い、脚を引き摺りながらニケは歩く。
それでも牛歩の進みで、非常に緩やかであった。
血で染まっていない箇所はない程に、全身が真っ赤で。
アヌビス神が操作し補助しているとはいえ、歩けるだけ幸運だったというべきだろう。
それでも牛歩の進みで、非常に緩やかであった。
血で染まっていない箇所はない程に、全身が真っ赤で。
アヌビス神が操作し補助しているとはいえ、歩けるだけ幸運だったというべきだろう。
そう、運が良かった。
クロが約束された勝利の剣を放つ寸前、グレーテルの手放したひらりマントを掴めたのは。
余波を何とかそれで凌ぎ。
もう一つ。グレーテルの支給品らしかった日本刀を杖代わりに、ここまで逃げてきた。
どさくさに紛れて、イリヤが使うらしいカードも数枚。区別が付かなかったので、それっぽいのを全部拝借もして。
余波を何とかそれで凌ぎ。
もう一つ。グレーテルの支給品らしかった日本刀を杖代わりに、ここまで逃げてきた。
どさくさに紛れて、イリヤが使うらしいカードも数枚。区別が付かなかったので、それっぽいのを全部拝借もして。
「……………しょっぺえ」
口の中が、塩味で不快だ。
アクルカの力の代償ということだろう。徐々に塩化が進行している。
自分の身を削って、やれるだけのことをやったつもりだった。
それでもグレーテルは止めらなかった。
彼女の言う、世界の仕組みとやらが間違っている。
もっと幸福で楽しい事だってあると伝えたかったのに。
届ける前に、自分の力不足でその声を掻き消されてしまった。
アクルカの力の代償ということだろう。徐々に塩化が進行している。
自分の身を削って、やれるだけのことをやったつもりだった。
それでもグレーテルは止めらなかった。
彼女の言う、世界の仕組みとやらが間違っている。
もっと幸福で楽しい事だってあると伝えたかったのに。
届ける前に、自分の力不足でその声を掻き消されてしまった。
そればかりか。
一番最初に、この島で出会い。手を汚す前に止める事が出来た筈の少女。
クロを説得することも出来なかった。
一番最初に、この島で出会い。手を汚す前に止める事が出来た筈の少女。
クロを説得することも出来なかった。
『頭脳が間抜けなんだから、考えるだけ無駄だろうがよ』
酷い物言いだ。
ちょっと前なら肥え溜めにぶちこんでやっていたが、今回は見逃そうとニケは思った。
珍しく、ニケを思いやった軽口だった気がしたから。
ちょっと前なら肥え溜めにぶちこんでやっていたが、今回は見逃そうとニケは思った。
珍しく、ニケを思いやった軽口だった気がしたから。
「あいつら……」
クロが選んでしまった道は。
誰も、通れない道だ。
そこを通過するには、自分が背負うもの全てを捨てる必要がある。
信じたものを、信じてくれるものを。全て置き去りにしなければならない。
ニケならば、それはきっと元の世界で待っている。ククリを裏切るような。
考えるだけで怖気がした。決して、それだけは裏切れない。
そんな大切なものまで捨て去って。
ようやく、あの闇の世界の少女に初めて寄り添えたのだとしたら。
誰も、通れない道だ。
そこを通過するには、自分が背負うもの全てを捨てる必要がある。
信じたものを、信じてくれるものを。全て置き去りにしなければならない。
ニケならば、それはきっと元の世界で待っている。ククリを裏切るような。
考えるだけで怖気がした。決して、それだけは裏切れない。
そんな大切なものまで捨て去って。
ようやく、あの闇の世界の少女に初めて寄り添えたのだとしたら。
「でも、そんなの……二人っきりじゃ寂し過ぎるだろ」
これが精一杯だった。勇者の拳を持つニケですら、突っ込めるのはこれが限界。
他に何も浮かばないのだ。
いつもなら、沢山語彙が浮かんで突っ込めたのに。
今はなにも……何を言っていいのか分からない。
グレーテルの世界の仕組みにすら、言い返せる気がしない。
他に何も浮かばないのだ。
いつもなら、沢山語彙が浮かんで突っ込めたのに。
今はなにも……何を言っていいのか分からない。
グレーテルの世界の仕組みにすら、言い返せる気がしない。
「…………ち、くしょ……ぉ」
臨界を超え、ニケは倒れた。
肉体も思考も完全にパンクしたのだろう。
ギャグマンガの人間が処理できるシリアスではなかった。
肉体も思考も完全にパンクしたのだろう。
ギャグマンガの人間が処理できるシリアスではなかった。
「キタキタ……踊りが見た、い……」
いつ今際の際になるかも分からないというのに。
重苦しい現実に、ニケはキタキタ親父が恋しく感じるぐらい病んでいた。
気付けば、そのまま意識を手放してしまう。
重苦しい現実に、ニケはキタキタ親父が恋しく感じるぐらい病んでいた。
気付けば、そのまま意識を手放してしまう。
『……チッ、面倒臭ぇが仕方ねえ』
気絶したニケの操作を継続して、アヌビス神は舌打ちする。
だが、ここで死なれて自分だけほっぽり出されても面倒だ。
とはいえ、流石に長距離を動かせそうにない。近くの物陰に寝かせておくとする。
だが、ここで死なれて自分だけほっぽり出されても面倒だ。
とはいえ、流石に長距離を動かせそうにない。近くの物陰に寝かせておくとする。
『しかし、胸をブチ空けられてよくまあ生きてるもんだぜ』
これも呪いの仮面の力かあ~と。
アヌビス神は欠伸を噛み締めてから、すぐにその事を忘れ去った。
アヌビス神は欠伸を噛み締めてから、すぐにその事を忘れ去った。
【一日目/午後/B-8】
【勇者ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:ダメージ(極大)、疲労(極大)、仮面の者(アクルトゥルカ)、キタキタ踊りを見たい欲(極大)、塩化加速、精神疲労(極大)気絶(悪夢)
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険、ヴライの仮面@うたわれるもの 二人の白皇、風死@BLEACH、ひらりマント@ドラえもん
[道具]:基本支給品、丸太@彼岸島 48日後…、シャベル@現地調達、約束された勝利の剣@Fate/Grand Order、龍亞のD・ボード@遊戯王5D's、沙耶香の首輪
クラスカード(キャスター)Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
バスター・ブレイダー、真紅眼の黒龍@遊戯王デュエルモンスターズ
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない。乗っちゃダメだろ常識的に考えて…
0:お、親父……。ピ~ヒャラ~~。
1:とりあえず仲間を集める。ナルトとエリスに同行する。
2:マヤ、おじゃる、銀ちゃん………
3:DBの事は俺の考えが間違ってるとは思わないけど、あんまり後ろ向きになっても仕方ないか。
4:取り合えずアヌビスの奴は大人しくさせられそうだな……
5:フランはあいつ本当に大丈夫なのか?
6:クロとグレーテルは……。
※四大精霊王と契約後より参戦です。
※アヌビス神と支給品の自己強制証明により契約を交わしました。条件は以上です。
ニケに協力する。
ニケが許可を出さない限り攻撃は峰打ちに留める。
契約有効期間はニケが生存している間。
※アヌビス神は能力が制限されており、原作のような肉体を支配する場合は使用者の同意が必要です。支配された場合も、その使用者の精神が拒否すれば解除されます。
『強さの学習』『斬るものの選別』は問題なく使用可能です。
※アヌビス神は所有者以外にも、スタンドとしてのヴィジョンが視認可能で、会話も可能です。
※仮面(アクルカ)を装着した事で仮面の者となりました。仮面はもう外れません。
[状態]:ダメージ(極大)、疲労(極大)、仮面の者(アクルトゥルカ)、キタキタ踊りを見たい欲(極大)、塩化加速、精神疲労(極大)気絶(悪夢)
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険、ヴライの仮面@うたわれるもの 二人の白皇、風死@BLEACH、ひらりマント@ドラえもん
[道具]:基本支給品、丸太@彼岸島 48日後…、シャベル@現地調達、約束された勝利の剣@Fate/Grand Order、龍亞のD・ボード@遊戯王5D's、沙耶香の首輪
クラスカード(キャスター)Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
バスター・ブレイダー、真紅眼の黒龍@遊戯王デュエルモンスターズ
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない。乗っちゃダメだろ常識的に考えて…
0:お、親父……。ピ~ヒャラ~~。
1:とりあえず仲間を集める。ナルトとエリスに同行する。
2:マヤ、おじゃる、銀ちゃん………
3:DBの事は俺の考えが間違ってるとは思わないけど、あんまり後ろ向きになっても仕方ないか。
4:取り合えずアヌビスの奴は大人しくさせられそうだな……
5:フランはあいつ本当に大丈夫なのか?
6:クロとグレーテルは……。
※四大精霊王と契約後より参戦です。
※アヌビス神と支給品の自己強制証明により契約を交わしました。条件は以上です。
ニケに協力する。
ニケが許可を出さない限り攻撃は峰打ちに留める。
契約有効期間はニケが生存している間。
※アヌビス神は能力が制限されており、原作のような肉体を支配する場合は使用者の同意が必要です。支配された場合も、その使用者の精神が拒否すれば解除されます。
『強さの学習』『斬るものの選別』は問題なく使用可能です。
※アヌビス神は所有者以外にも、スタンドとしてのヴィジョンが視認可能で、会話も可能です。
※仮面(アクルカ)を装着した事で仮面の者となりました。仮面はもう外れません。
【風死@BLEACH】
リップ、アーカード、魔神王、水銀燈の内の誰かが持っていてグレーテルが回収したもの。
始解することで、鎖の付いた大鎌の形状になる。始解としては切れ味は抜群。
使い手の再生と治癒もする。
余談だが、グレーテルが持っていた時は始解すらできなかった。また治癒すらしてくれなかった。
リップ、アーカード、魔神王、水銀燈の内の誰かが持っていてグレーテルが回収したもの。
始解することで、鎖の付いた大鎌の形状になる。始解としては切れ味は抜群。
使い手の再生と治癒もする。
余談だが、グレーテルが持っていた時は始解すらできなかった。また治癒すらしてくれなかった。
人の後姿はよく見てきた。
最初はいつだったか、物心ついた時から孤児院に居たから。
きっと、おじ様たちに引き取られた時からだ。
孤児院の人達の遠くなる背中を覚えていた。
一度も振り返らなくて、段々小さくなっていく大人の背中。
最初はいつだったか、物心ついた時から孤児院に居たから。
きっと、おじ様たちに引き取られた時からだ。
孤児院の人達の遠くなる背中を覚えていた。
一度も振り返らなくて、段々小さくなっていく大人の背中。
おじ様たちと暮らすようになって、今度はおじ様たちの背中をよく見るようになった。
血のプールの中に横たわる私達に飽きて、何処かへ行くおじ様たちの背中。
とても安堵したの。
今日はもう終わりだって。
でも、すぐにまた明日……今日より酷い事が始まるかもって。
やっぱり、おじ様たちは一度も振り返らなかった。
血のプールの中に横たわる私達に飽きて、何処かへ行くおじ様たちの背中。
とても安堵したの。
今日はもう終わりだって。
でも、すぐにまた明日……今日より酷い事が始まるかもって。
やっぱり、おじ様たちは一度も振り返らなかった。
いつからか背中を見たら、私達は刺すようになったわ。
だって、そうしたらリングが回せるんだもの。
大人の人は油断するから、大きな体格の差を埋める為には何でもやらなくちゃ。
だって、そうしたらリングが回せるんだもの。
大人の人は油断するから、大きな体格の差を埋める為には何でもやらなくちゃ。
ロアナプラに来て……逃がし屋を雇って船に乗せて貰って。
別の世界の人のような、初めて出会えた優しい人。
あのお兄さんには泣いて欲しくなかったのに。
お礼をしたら、後ろを向いて行ってしまったわ。
別の世界の人のような、初めて出会えた優しい人。
あのお兄さんには泣いて欲しくなかったのに。
お礼をしたら、後ろを向いて行ってしまったわ。
だからね。
分からないの。
分からないの。
どうして、クロの背中は遠くへ行かなかったの。
自分一人で逃げればよかったのに。
おかしいでしょう? 貴女は子供なのに。
私とあまり背丈も変わらない癖に。今まで見た中で一番大きな背中に見えたわ。
大人の人より、誰よりも大きく感じたのよ。
貴女は振り返った。私を見た。
どうして? 戦うのに、後ろを向いたら駄目じゃない。
自分一人で逃げればよかったのに。
おかしいでしょう? 貴女は子供なのに。
私とあまり背丈も変わらない癖に。今まで見た中で一番大きな背中に見えたわ。
大人の人より、誰よりも大きく感じたのよ。
貴女は振り返った。私を見た。
どうして? 戦うのに、後ろを向いたら駄目じゃない。
「分からないわ」
私の体は地獄の回数券が治してくれた。
クロは、シュライバーを追い払った後、自分の事を心配すればいいのに。
私の薬に変な液体を掛けた。
そのお陰か、薬の効力が上がって体がとても楽になれた。
代わりにクロが倒れてしまった。
魔力と言うのが、切れてしまったみたい。
クロは、シュライバーを追い払った後、自分の事を心配すればいいのに。
私の薬に変な液体を掛けた。
そのお陰か、薬の効力が上がって体がとても楽になれた。
代わりにクロが倒れてしまった。
魔力と言うのが、切れてしまったみたい。
「ねえ、教えてクロ」
クロを抱き寄せて、唇を重ねる。
魔力とか魔術とかあまりよく分かっていないけれど。
こうすると、クロは長く生きられると言っていたから。
最後に剣を振る時、銃で撃たれてクロは振り切れなった。
多分、それがよかったんだと思う。
もし振り切っていれば、クロの命は全て出し切ってしまっていただろうから。
魔力とか魔術とかあまりよく分かっていないけれど。
こうすると、クロは長く生きられると言っていたから。
最後に剣を振る時、銃で撃たれてクロは振り切れなった。
多分、それがよかったんだと思う。
もし振り切っていれば、クロの命は全て出し切ってしまっていただろうから。
「起きたら、全部教えて」
私はクロの濡れた唇を指で拭い去った。
【一日目/午後/B-6】
【グレーテル@BLACK LAGOON】
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(極大 地獄の回数券により治癒中)、クロに対する困惑(極大)、シュライバーに対するショック
[装備]:江雪@アカメが斬る!、スパスパの実@ONE PIECE、ダンジョン・ワーム@遊戯王デュエルモンスターズ、煉獄招致ルビカンテ@アカメが斬る!、走刃脚@アンデットアンラック、透明マント@ハリーポッターシリーズ
[道具]:基本支給品×4、双眼鏡@現実、地獄の回数券×3@忍者と極道、タイムテレビ@ドラえもん、万里飛翔「マスティマ」@アカメが斬る、魔神顕現デモンズエキス(2/5)@アカメが斬る! 、
エネルギー吸引器@ドラゴンボールZ、媚薬@無職転生~異世界行ったら本気出す~、ヤクルト@現実、
首輪×9(海兵、アーカード、ベッキー、ロキシー、おじゃる、水銀燈、しんのすけ、右天、美柑)、スマホ@現実
[思考・状況]基本方針:皆殺し
0:クロが目覚めるのを待つ。
1:私たちは永遠に死なない……?
2:手に入った能力でイロイロと愉しみたい。生きている方が遊んでいて愉しい。
3;殺人競走(レース)に優勝する。孫悟飯とシャルティアは要注意ね
4:差し当たっては次の放送までに5人殺しておく。首輪は多いけれど、必要なのは殺害人数(キルスコア)
5:殺した証拠(トロフィー)として首輪を集めておく
6:適当な子を捕まえて遊びたい。三人殺せたけど、まだまだ遊びたいわ!
7:水に弱くなってる……?
8:金髪の少女(闇)は、私たちと同じ匂いがしたのに残念だわ。
[備考]
※海兵、おじゃる丸で遊びまくったので血まみれでしたが着替えたので血は落ちました。
※スパスパの実を食べました。
※ルビカンテの奥の手は二時間使用できません。
※リップ、美遊、ニンフの支給品を回収しました。
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(極大 地獄の回数券により治癒中)、クロに対する困惑(極大)、シュライバーに対するショック
[装備]:江雪@アカメが斬る!、スパスパの実@ONE PIECE、ダンジョン・ワーム@遊戯王デュエルモンスターズ、煉獄招致ルビカンテ@アカメが斬る!、走刃脚@アンデットアンラック、透明マント@ハリーポッターシリーズ
[道具]:基本支給品×4、双眼鏡@現実、地獄の回数券×3@忍者と極道、タイムテレビ@ドラえもん、万里飛翔「マスティマ」@アカメが斬る、魔神顕現デモンズエキス(2/5)@アカメが斬る! 、
エネルギー吸引器@ドラゴンボールZ、媚薬@無職転生~異世界行ったら本気出す~、ヤクルト@現実、
首輪×9(海兵、アーカード、ベッキー、ロキシー、おじゃる、水銀燈、しんのすけ、右天、美柑)、スマホ@現実
[思考・状況]基本方針:皆殺し
0:クロが目覚めるのを待つ。
1:私たちは永遠に死なない……?
2:手に入った能力でイロイロと愉しみたい。生きている方が遊んでいて愉しい。
3;殺人競走(レース)に優勝する。孫悟飯とシャルティアは要注意ね
4:差し当たっては次の放送までに5人殺しておく。首輪は多いけれど、必要なのは殺害人数(キルスコア)
5:殺した証拠(トロフィー)として首輪を集めておく
6:適当な子を捕まえて遊びたい。三人殺せたけど、まだまだ遊びたいわ!
7:水に弱くなってる……?
8:金髪の少女(闇)は、私たちと同じ匂いがしたのに残念だわ。
[備考]
※海兵、おじゃる丸で遊びまくったので血まみれでしたが着替えたので血は落ちました。
※スパスパの実を食べました。
※ルビカンテの奥の手は二時間使用できません。
※リップ、美遊、ニンフの支給品を回収しました。
【クロエ・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ イリヤ ツヴァイ!】
[状態]:疲労(極大)魔力消費(極大 魔力供給中)、自暴自棄(極大)、 グレーテルに対する共感(大)、罪悪感(極大)、ローザミスティカと同化、気絶
[装備]:ローザミスティカ×2(水銀燈、雪華綺晶)@ローゼンメイデン。
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、「迷」(二日目朝まで使用不可)@カードキャプターさくら、
グレードアップえき(残り2回)@ドラえもん、サンダーボルト@遊戯王デュエルモンスターズ、
[思考・状況]
基本方針:……。
0:……。
[備考]
※ツヴァイ第二巻「それは、つまり」終了直後より参戦です。
※魔力が枯渇すれば消滅します。
※ローザミスティカを体内に取り込んだ事で全ての能力が上昇しました。
※ローザミスティカの力により時間経過で魔力の自己生成が可能になりました。
※ただし、魔力が枯渇すると消滅する体質はそのままです。
※無限の剣製は二度と使えません。
[状態]:疲労(極大)魔力消費(極大 魔力供給中)、自暴自棄(極大)、 グレーテルに対する共感(大)、罪悪感(極大)、ローザミスティカと同化、気絶
[装備]:ローザミスティカ×2(水銀燈、雪華綺晶)@ローゼンメイデン。
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、「迷」(二日目朝まで使用不可)@カードキャプターさくら、
グレードアップえき(残り2回)@ドラえもん、サンダーボルト@遊戯王デュエルモンスターズ、
[思考・状況]
基本方針:……。
0:……。
[備考]
※ツヴァイ第二巻「それは、つまり」終了直後より参戦です。
※魔力が枯渇すれば消滅します。
※ローザミスティカを体内に取り込んだ事で全ての能力が上昇しました。
※ローザミスティカの力により時間経過で魔力の自己生成が可能になりました。
※ただし、魔力が枯渇すると消滅する体質はそのままです。
※無限の剣製は二度と使えません。
134:幸運を。死にゆく者より敬礼を。 | 投下順に読む | 136:深海から、天へと至る戦い |
時系列順に読む | ||
129:SYSTEM | 勇者ニケ | 138:ラフ・メイカー |
クロエ・フォン・アインツベルン | 139:終わりの始まり | |
グレーテル | ||
121:INSANE | ウォルフガング・シュライバー | 000:[[]] |