90

『ハロー・ワールド』

M-017 : オミクロンは、もう、この星から出ることはありません。
M-017 : 永遠に下されることのない出撃命令を待ち、閉じて、終わる。
今のワタシにできる選択は「選ばない」ことだけです。
グ・ラハ・ティア : あんたたちがやってきたことの善し悪しは、
オレが語っていいことじゃない。
グ・ラハ・ティア : だが、どんな形であれ、
ここを行き止まりにしないことはできるんじゃないか?
グ・ラハ・ティア : 新しい目的を、何がしたいかを、あんた自身が決めるんだ。
M-017 : ……それは、不可能です。
M-017 : ワタシたちも、当初は何か目的をもって、
強さを求めていたはず……。
M-017 : それがわからなくなってしまった要因は、
存在がすり替わっていたことだと推測しています。
M-017 : 自身を機体に置き換え、脳さえも残っていません。
すべてのパーツを入れ替えたのです、
どうして同じものと言えるでしょう?
M-017 : ワタシはもう、ワタシであったもののように、
欲求や願望を創出することができない。
M-017 : 引き継がれてきた命令をこなすだけの、
実行端末にすぎなかったのです。
グ・ラハ・ティア : ……なあ、オレ、この絶望なら突破できると思う。
グ・ラハ・ティア : もう、のどまで出かかってる言葉があるんだ。
けど……それをぶつけるには…………。
グ・ラハ・ティア : オレとさ……!
約束を、してくれないか?
グ・ラハ・ティア : あんたとの約束は、いつもオレと未来を繋いでくれた。
だから今回も、これが最後にはならないって……
そういう願掛け。

▼何でも来い

グ・ラハ・ティア : へへ、言ったな?
だったら、思い切り欲張るぞ……。
グ・ラハ・ティア : ……まず、イシュガルドに行こう。
グ・ラハ・ティア : この前、エスティニアンを探しに行ったときは、
ゆっくり見て回れなかったからさ。
思い出の場所を、案内してくれよ。
グ・ラハ・ティア : それから……あんたはいろんな冒険をしてきただろ?
その中で、とっておきだったものを教えてほしい。
できれば現地でさ。
グ・ラハ・ティア : せっかくまた同じ時代に生きてるんだ。
英雄譚を辿るんじゃなくて、直接話を聞けたら嬉しい。
グ・ラハ・ティア : 最後に……
あんたも経験したことのない、新しい冒険に出よう。
グ・ラハ・ティア : 大地を駆けて、海を渡り、ときには悠久の風に乗って空へ!
……絶対に、約束だ!

グ・ラハ・ティア : なあ、マスター。
昨日おやすみって言った自分と、今日おはようを言った自分……
それが完全に同じものだって、どうやったら証明できる?
グ・ラハ・ティア : 記憶が繋がってることか?
……でもそれは、忘れてしまうこともあるし、
ねつ造する方法だってあるよな。
グ・ラハ・ティア : なら、同じ身体を持つことか?
……厳密にいえば、生きているだけで身体は変わっていく。
完全に一致させることは不可能だ。
グ・ラハ・ティア : 魂にしたって……
オレたちの星には、ひとつの魂から分かたれた存在がいたが、
同じ人物ではなかったよ。
グ・ラハ・ティア : オレもさ、自分を塔の端末にしたり、記憶と魂を重ねたり、
いろいろとやってきたんだ。
グ・ラハ・ティア : そのたびに、やっぱり考えたよ。
何が「自分」なのかってさ。
M-017 : ……答えは、出たのですか?
グ・ラハ・ティア : わかったことといえば、この問題はオレだけじゃなく、
きっと誰にもはっきりさせられないってことくらいだ。
グ・ラハ・ティア : ……だからこそ、昨日までの自分を理由にして、
今、この心が思ってることを消す必要はないんだよ。
グ・ラハ・ティア : 確かに紆余曲折あったが、オレは今が好きだ。
グ・ラハ・ティア : みんなと一緒にここまで来られたことが、
命ひとつ張れるくらい、誇らしくて嬉しい。
グ・ラハ・ティア : その心のままに望むんだ。
先を、未来を……また約束が果たされることを!
M-017 : いいえ……ワタシにはできない……。
M-017 : 欲求はわかりません、願望もわかりません。
それらを創出する方法すら、予測がつきません……!
グ・ラハ・ティア : うん……。
オレも、それを胸の奥からひっぱりだして、言葉にするまでに、
すごく時間と勇気が必要だったんだ。
グ・ラハ・ティア : そのときのことを、教えてやるよ。
壊れかけた世界から、明日を願った人々の、
冗談みたいな希望の話……
グ・ラハ・ティア : おやすみと、おはようの間に叶った望み。
まさしく「夢」の話をさ!





『前へ進め』

アルフィノ : 辿り着いたね……水晶の道のたもとだ。
そして道は、遥か上方へと続いている……。
アルフィノ : 上っていこう、私たちで……1歩1歩、確かめながら……。
アリゼー : そうね、私たちはまだ、独りじゃないんだもの。
三人でだったら、どんな道だって、上っていけるわ。
アリゼー : 行きましょう、この最果ての、中心を目指して。
勇敢な風に押されて……知恵を絞って……夢を掲げて……
私たちをここまで護ってくれた愛情を、近くに感じながら……。

▼話す
アルフィノ : 転んだり、足を踏み外したときには、きっと私たちで支えるよ。
私がそうなったら……どうか手を貸してほしい。
アリゼー : ラハが架けてくれた道を、上っていきましょう。
それが繋がっている場所が、きっと「先」だもの。

▼静寂に耳を澄ます
アルフィノ : ……あの賑やかな旅路が、懐かしいね。
皆の先頭で、サンクレッドが周りに気を配っているんだ。
ヤ・シュトラとウリエンジェは、意見を交わしながら歩く……
アルフィノ : 最近ではグ・ラハもそこに加わっているか、
アリゼーや私と、任務の内容について話をした。
アルフィノ : エスティニアンが、いちばん後ろ、必ず少し離れたところから、
皆をそれとなく見守ってくれていたことも知っているよ。
君はその中を行ったり来たりして……目的地へと向かうんだ。
アリゼー : 静かね……。
聞こえるのは、たった三人分の足音だけ。
魔導船に乗りこんだときには、あんなに足音が重なってたのに。
アリゼー : ……みんな、まだいるわよね。
こうして息もできてるし、先にも進めてる。
だから……消えたりなんか、していないわよね……。
アリゼー : たった一言……返事、してくれたらいいのに……。

▼登ってきた道を振り返る
アルフィノ : もう、ずいぶん上ってきていたんだね。
ポータルが、瓦礫に紛れてしまうくらいだ。
アルフィノ : ……本当に、遠くまで来たものだと思うよ。
昔のまま、理想だけを追い求めて一足飛びに進んでいたら、
むしろここには到達できなかっただろう。
アルフィノ : 失敗して……悔んで……それを受け入れられたから、
ハイデリンに託されて、今ここにいるんだ。
ずっと近くで見てきてくれた君なら、知っているだろう?
アリゼー : 嘘みたいな光景すぎて、
夢の中にいるんじゃないかって思えてくるわね……。
アリゼー : 目が覚めたら、私はまだ学生で、お祖父様もいて……
「すっごく苦労して大変な夢だった」って思いながら、
何も失っていなかったころの生活に戻るの。
アリゼー : それって幸せなはずなんだけど……
不思議ね、ちっとも羨ましくないんだもの。
私、なかったことにしたくないわ……どんな傷でも……。

▼道行きを労わる
アルフィノ : ありがとう。
君たちも、疲れてはいないかい?
余裕があるわけではないけれど、焦らずにいこう。
アルフィノ : 長い長い……本当にたくさんの旅を経て、ここまで来たんだ。
至るべき場所まで、きっとあと少し……。
着実に進んだとしても、瞬く間の冒険だろうからね。
アリゼー : 大丈夫よ、私はまだいけるわ。
あなたこそ、無理とかしてない?
アリゼー : ……いろいろ託されてここまで来たけれど、
三人でいるうちは、三等分よ。
そうでしょう?

▼この先の道を仰ぎ見る
アルフィノ : 水晶の道が終わったようだね。
次の場所に到着したということかな……。
アルフィノ : Tobari、この先にはさらなる難題があって、
私たちは無力だと感じてしまうかもしれない。
だが…………
アルフィノ : ここまで来たことを、後悔せずにいよう。
胸を張るんだ……いい旅だったと。
アルフィノ : 皆が命を懸けて道を繋げてくれたのだって、
旅で得てきたものを、誇るからこそだったはずだ。
何があったとしても……互いに、それを忘れずにいよう。
アリゼー : 道の先に、違った雰囲気の建物があるわ。
太陽の残骸に辿り着くまでには、まだひと悶着ありそうね……。
アリゼー : ……ウルティマ・トゥーレでは、
「みんな無事で」なんて言葉すら軽々しく言えないって、
もう十分わかってるわ。
アリゼー : だから私は、進む前にひとつだけ願う。
……あなたが傷ついた顔をしない道になればいい、って。
アリゼー : もちろん、あなたのことを弱いと思ってるからじゃないわ。
これは、私の意地みたいなもの……。
たくさん助けてくれたあなたを、一回くらいは護りたいのよ。





『君は決して』

アルフィノ : 生命が絶滅した街……その再現……
想いを紡ぐ者がいないのに、行き止まりになっている……。
アリゼー : 生活の跡だけは、そのまま残ってたわよね。
ついさっきまで誰かがいたのに、フッと消えちゃったみたいに。
アリゼー : ……メーティオンは、こんな風に滅びた星を、
いったいいくつ見てきたのかしら。
アルフィノ : そうか……だとしたら……わかったかもしれない……!
アルフィノ : ここが行き止まりになっている理由だよ。
今度もやはり、この場にいる者が、
終点であることを望んでいるからなんだ……!
アルフィノ : そして恐らく……
私とアリゼーなら、それと相対する気持ちを貫ける。

▼もう、やめてくれ……

アルフィノ : すまない……。
でも私は、どうしても、可能性を掴みたい。
皆のために……自分のためにも……。
アルフィノ : ただ、不安がないわけじゃないんだ。
アルフィノ : 私自身のことじゃなく……残される君のことだよ。
アルフィノ : 周りから託されたものを背負って進んでいくのは、
決して簡単なことじゃない。
アルフィノ : 君がついにひとりになったとき、
背負ったものは、いっそう重たく感じられるだろう。
アルフィノ : 私は、君をそんな風に苦しめてしまうことが、やるせない。
友人として……悔しいんだ。
アリゼー : だったら託すんじゃないわよッ!
アリゼー : 私だって……背負わせたくなんかないわよ……!
アリゼー : なんでこの人が、ひとりぼっちで戦わなきゃいけないの……?
アリゼー : この人は、大事な仲間で、英雄で……。
アリゼー : 私だって……みんなだって……
世界にはこんなに、あなたを想う人がいるのに……!
アリゼー : どうして……っ!
アルフィノ : アリゼー、実はね、とっておきの秘策があるんだ。
アルフィノ : ここでは、想いだけが真実になる。
だとしたら、私たちは進路を拓くだけでなく、
もっと別の可能性も生み出せるんじゃないかな。
アルフィノ : たとえば、そう……
アルフィノ : 「彼の行く先に、必ず、幸せな結末が待っている」
アルフィノ : 私たちならば、どんな絶望の中でも、
必ずそれを信じ抜けると思うのだけど……どうだい?
アルフィノ : 君も……私たちを信じて、進んでくれるかな。
アルフィノ : ありがとう……。
アリゼー : 作戦が決まったんだから、とっとと行くわよ!
メーティオン : ほら、やっぱり戻ってきた。
誰も見つからなかったでしょう?
アルフィノ : ああ、確かに君の言ったとおりだったよ。
しかし……
アルフィノ : 誰もいないどころか、目の前にいるじゃないか。
メーティオン……君がね。
アルフィノ : 君は、自分が到着したときにはもう、
この星は滅んでいたと言った。
アルフィノ : きっと、私たちがしたように廃墟を巡って……
恐ろしくなったんだ。
アルフィノ : これほどの痕跡を残しながら、
まるで他愛もないことのように、生命が絶えていることに。
アルフィノ : あるいはそれを知ったことで、ヘルメスのもとに、
絶望的な報告を持ち帰らざるを得なくなってしまったことに。
アルフィノ : 意識を共有している姉妹たちからも、
芳しくない結果が次々と届いたのだろう。
アルフィノ : 壊れた星を嘆く者……。
住民の強い失意を受け取って、
彼らに終わりをもたらしてしまった者もいた……。
アルフィノ : そうなれば、誰だって思うはずだ。
「進むのが怖い」とね。
メーティオン : ……不思議ね。
いろいろな星の絶望を取り込みすぎて、
そんな想いがあったこと、すっかり忘れていたわ。
アルフィノ : メーティオン……
その恐れを思い出せるなら、君はまだ踏みとどまれるはずだ。
メーティオン : 残念……私はね、濁流なの。
生を恨み、終焉を謳うものたちの想いを集めて、
うねり、うずまき、のたうちまわっている大河。
メーティオン : あんなちっぽけな想いなんかじゃ、
思い出したところで、流れを変えられはしないわ。
メーティオン : ねえ、イーアたちから聞いたでしょう?
宇宙はいつか終わるってこと。
メーティオン : あれはね、本当よ。
星々は引き離されて、いずれ宇宙は完全に凍りつく。
メーティオン : 私はデュナミスを使って、その流れを加速させているの。
メーティオン : だって、ねえ、そうすれば……
もう二度と、何も「生まれない」でしょう?
メーティオン : だけど、それにはまだまだ時間がかかるから、
みんなが無意味な苦しみを重ねないように、
ひとまず終末を贈ったの。
メーティオン : 大丈夫、アーテリスの生命が絶えて、
成果を誰も見届けてくれなくなっても、
ちゃんとすべてを終わりにしてみせるから。
アリゼー : ……あなた、大それたことができるようになったのに、
もとのメーティオンより、ずっと怖がりなのね。
アリゼー : だってそうでしょ。
「進むのが怖い」どころじゃなくて、
すべてを諦めて、止めちゃおうとしてるんだから。
アリゼー : その気持ちはわかるわよ。
嫌ってくらい、味わってきたからね……!
アリゼー : けど私たちは、転ぶたび、
自分の力じゃどうしようもない壁があるって知るたびに、
立ち上がり方を学んできた。
アリゼー : 手を差し伸べてもらって……勇気をわかちあって……
背中をおいかけて……悔しさを力に変えて……!
アルフィノ : 結局できなかったことはある。
乾ききらない傷もある……。
アルフィノ : それも含めて、私たちが人生に刻んできた成長だ!
アルフィノとアリゼー : だから私たちは、先へ進めるッ!
アリゼー : 大丈夫、任せて。
あなたは行くのよ……1歩でも、前へ!


命なき街に、人の気配を感じる……。
朽ちた星々から、一身に向けられる絶望は重い。
しかし、まだ歩けそうだ……。


傍らを過ぎる声 : お前が進もうとするなら、背中くらいは押してやる。
傍らを過ぎる声 : 案ずるな。
お前の味方は、ここにもいるのだ。
傍らを過ぎる声 : 今まさに、我々は嵐の中にいるといえよう!
傍らを過ぎる声 : 見たであろう……
多くの民が戦いに疲れ、信じるものを見失っている様を。
傍らを過ぎる声 : それでも人は、懲りることなく寄り添い、共生を諦めぬもの。
傍らを過ぎる声 : 我々が「絆」を忘れずに一致団結でいる限り……!
傍らを過ぎる声 : 私たちは、この困難に立ち向かっていけると信じています。
傍らを過ぎる声 : わしらはまだ道半ば……
然るうちは、お互い、ただ笑っていよう。
傍らを過ぎる声 : 英雄と呼ばれた冒険者は、こうしてまた歩み出した……。
傍らを過ぎる声 : 踏み出した先に、何があるのかを知らず。
それでも進まねばならない。
傍らを過ぎる声 : ……だから、祈るのだ。
己の手が届かん領域を、せめて想いが埋めるようにな。
傍らを過ぎる声 : はい……私も、精一杯祈りたいと思います。
傍らを過ぎる声 : 我は、お主ほど、心強き者を知らぬ。
傍らを過ぎる声 : 「希望の灯火」は、まだ消えてはいないわ。
あなたがいるかぎり、何度でも、灯すことができる!
傍らを過ぎる声 : さあ……そろそろ終わりだぜ。
メーティオン : ……本当に、ここでおしまい。
私たちの籠っている「残骸(レムナント)」に続く道はないわ。
メーティオン : 言ったでしょう?
ここに渦巻く想いたちは、命を肯定していない……と。
メーティオン : みんな、がんばって生きてきたけど、
最後にはそれを呪ったのよ。
メーティオン : 願いは叶わなかった……祈りは届かなかった……
ひとつたりとも、報われなかった……。
メーティオン : そんな想いが集っているのだもの、
「至るべき場所へ辿りつける」なんて可能性、
存在する余地もない。
メーティオン : 最初から……届くようになっていないのよ。
メーティオン : ……だからアーテリスで待っていてほしかったのに。
メーティオン : そうよ、立ち尽くしていても虚しいだけ。
あなたが足掻いていては、仲間たちの魂も安らぎを得られない。
メーティオン : 終わりにしましょう、苦しみを。
それ以外に、何を望むというの……?
???? : まったく……。
「覚えていろ」と言った方が忘れていただと?
とんだ道化を演じさせてくれたな、ヘルメスめ……!
???? : おかげでおちおち眠れず、こいつの旅を見続けるハメになった。
???? : いいじゃない、とても見ごたえがあったよ。
みんなして、あんなメチャクチャな進み方するなんてさ!
???? : ……だからこそ、だ。
ワタシたちだけこのまま消え失せるのは、ちょっと、ねぇ?
ヒュトロダエウス : 本当、喚んでもらえてよかったよ!
メーティオン : あなたたち……何……?
エメトセルク : 何って、単なる消えかけの死人だよ。
エメトセルク : 心配せずとも、お前を斃すような力はない。
こいつに負けた時点で、主役は譲っているしな。
エメトセルク : ……だが、お前に一矢報いる、このときを待っていた。
エメトセルク : ヴェーネス、あの負けず嫌いめ。
私をこの時代まで残しておいたのは、歴史を繋ぐためか、
終末の真相を忘れていたことへの当てつけか……。
エメトセルク : 至極好意的に解釈するのならば、
こんなオチが生じる可能性を残したのだろうが。
エメトセルク : 何にせよ、その程度で掌を返すほど、私の人生は軽くなかった。
礼などくれてやるものか。
エメトセルク : ……しかし、人をここに至らせたこと。
この結末は、確かに私たちのやり方では掴み得なかったものだ。
エメトセルク : ならば賛辞と、最後の旧き人への手向けとして、
口上のひとつくらいは垂れてやろう……!
エメトセルク : 終焉を謳うものよ、私たちはお前によって終わらない!
エメトセルク : それが、あの星の過去に生き、今を生きる者からの答えだ……!
ヒュトロダエウス : さて、せっかくお招きいただいたんだ。
ワタシたちで、ひとつ、創造魔法を披露しよう。
ヒュトロダエウス : この場に満ちる、キミの仲間たちの想い……
それらを縒り合わせ、新たな道を紡ぎ出すのさ。
エメトセルク : とるべき形はお前が決めろ。
辿り着くことなどないと宣った、奴に示すにふさわしい形を!
ヒュトロダエウス : 其は叡智……黎明の星を綾なす技……
ヒュトロダエウス : 我らの御手は創世を為す……!
エメトセルク : その希望(エルピス)の花が在るかぎり、
元となった想いもまた「ここに在る」と証明される。
もはや、絶望だけの宙域には戻れまい。
エメトセルク : お前の仲間たちの魂が、
いつまでも戦っている必要はなくなったと言ったんだ。
エメトセルク : ……喚び戻してやれ、お前とともに進む者たちを。
サンクレッド : ……元どおりすぎて、いっそ格好がつかないな。
エスティニアン : つける必要があるのか?
ヤ・シュトラ : まったくだわ。
こんな満点以上の結果をもたらしてくれたんですもの。
ありがたく受け取らないと。
ウリエンジェ : 皆で帰りましょう……
アーテリスで待っていてくれる方々のもとへ。
グ・ラハ・ティア : もちろん終末も止めて、な!
アリゼー : ただいま。
……私たち、バッチリだったでしょ?
アルフィノ : 進もう、辿り着くべき結末へ。
今度こそ、みんなで!
メーティオン : 聞こえ……ますか……
メーティオン : わたしに、溶けた、みんな……
苦しくて、悲しくて、うずまいてる……。
メーティオン : お願い……。
終わりを、終わらせてあげて……!
ヒュトロダエウス : ……ああ、流れができた。
これで彼らは先に進めそうだね。
エメトセルク : そうだな……。
アリゼー : あなたたち、星海に還るつもり……!?
エメトセルク : 当然だ。
ハイデリンの術に生かされるなど、願い下げだからな。
エメトセルク : ……何より、お前たちが進む未来は、私の愛した過去じゃない。
だからこそお前たちと本気で、命を懸けて戦ったんだ。
エメトセルク : その結果ならば、敗北であれ、覆すものか。
私が今の私であるかぎり、この想いは砕けない。
エメトセルク : 間違っても哀れんでくれるなよ。
お前たちに望むことがあるとすれば、
あの忌々しい終末を打ち払うことだけだ。
エメトセルク : そして勝鬨を喝采に代え、万感の想いとともに、幕を下ろせ。
エメトセルク : それでこそ、次の公演が始められるのだからな。
新たな舞台と新たな役で……お前たちも、私たちも。
エメトセルク : ……お前、豊穣海に沈む海底遺跡に行ったことがあるか?
エメトセルク : オサード小大陸の北、
流氷に覆われたブラインフロストを超えた者のみが辿り着く、
秘宝の島を見たことは?
エメトセルク : 新大陸の、眩き黄金郷はどうだ?
南洋諸島に、忘れられた人々が遺した、神子像の祭祀場は?
エメトセルク : アラグの時代に蹂躙された南方大陸メラシディア、
その今を知っているか?
エメトセルク : エオルゼアにも、まだ知られざる真実がある。
お前たちが奉る「十二神」の正体なんぞがいい例だ。
エメトセルク : あるいはもっと視野を広げてみろ。
鏡像世界のいくつかには、驚くべき文明が興っているからな。
エメトセルク : ……アゼムのクリスタルを持つ者だろう?
それくらいは当然見ておけ。
エメトセルク : ……私は、見たぞ。
ヒュトロダエウス : それじゃあ、またいつか会えることを願ってるよ。
お互い、違う形になってたとしてもさ。
ヒュトロダエウス : そのときは、何度でも、一緒に楽しくやろう。
エメトセルク : 勝手に巻き込むな……私は厭だ。


アルフィノ : 彼らや、ゾディアークとともに還った古代人たち、
星海の深淵で眠りについたアモンも……
終わりに辿り着いた人々が、また新しく始められることを願う。
アルフィノ : そのためにも、
終末にアーテリスを滅ぼされるわけにはいかないんだ……!
ヤ・シュトラ : あなた、エメトセルクから、
大変な課題をだされてしまったものね。
あれらを全部見ておけだなんて。
ヤ・シュトラ : いくつかは、協力してもよくってよ?
そのためにも……決着をつけて、ともに帰るとしましょうか。
ウリエンジェ : 束の間、去りゆく者たちに祈りを……。
エメトセルクら、旧き人に……
滅びのときを迎えた、多くの星の生命たちに……。
サンクレッド : 大丈夫、事情はおおよそ把握できてるさ。
デュナミスに呑み込まれていた間は、不思議な感覚でな……
強いて言うなら、暗い海で、もがいているかのようだった。
サンクレッド : そこには生命への憎悪や嘆き、嫉妬、破壊衝動が渦巻いていて、
俺はそれに抗っていた……。
時折、泡が浮かんできて、そこにお前たちが進む姿を見たんだ。
サンクレッド : 長いことそうしていた気もするし、短かったようにも思う。
目覚めたあとに思い出す夢みたいに、はっきりしないんだ。
だが……お前たちの奮闘は、ちゃんと知ってるぞ。
エスティニアン : 心配かけたな。
先に進む方法について、理屈で理解してたわけじゃあないが、
あのときは、言わずにはいられなかったのさ。
エスティニアン : 竜たちの想いの渦から逃げなかったのは、
拾われた命を、ここで使うなら構わないという考えが半分……
エスティニアン : あと半分は、お前たちなら、まためちゃくちゃなやり方で、
どうにかするだろうという信用だ。
……なに、悪い賭けじゃなかっただろう?
グ・ラハ・ティア : ……彼らはさ、「古代人」って存在じゃなくて、
確かに「人」だったんだと思う。
グ・ラハ・ティア : 初めて転んで……痛みをどうしたらいいのか、
どうやったら起き上がれるのか知らなかったころの「人」……。
グ・ラハ・ティア : そしてオレたちは、そこから繋がってるんだ。
最初はハイデリンによって立ち上がらせられ、以来泣きながら、
憤りながら、怯えながら、歩き方を学んできた「人」なんだよ。
アリゼー : ……エメトセルクには、どんな言葉をかけるのも、
違う気がしてならないの。
アリゼー : ただ、あの人たちがあなたの窮地に駆けつけてくれて、
道が拓けたってことに、今は全力で応えたい……。
アリゼー : そのための準備は、万全だわ。
エメトセルクの望みどおり、幕を下ろしにいこうじゃない……
アリゼー : さあ、みんな、フィナーレよ!
アリゼー : アーテリス中が勝鬨を上げれば、
星海で眠っていたって、きっと聞こえるわ。
最高の喝采で、次の舞台へ送り出すわよ!





『暁月のフィナーレ』

アルフィノ : Tobari……君も、準備はいいかい?
アルフィノ : ……わかった。
ならば、幕を下ろすために、最後の決戦へ参じるとしよう。
アルフィノ : ここに至って、皆の意志を問う必要はないだろう……。
アルフィノ : 残骸(レムナント)の中では、メーティオンに蓄積された想いが……
完璧な幸福を目指し、しかし至れなかった生命たちの思念が、
渦を巻いていることだろう。
アルフィノ : ウルティマ・トゥーレでの旅路が、そうであったように……
私たちがすべきことは、彼らの挫折をなじることではない。
アルフィノ : こちらの生き方のほうが優れていると、
優劣をつけて、打ち負かすことでもない……。
アルフィノ : 彼らの出した結論、拭い去れない絶望を受け止め、
それでも何かを……進んでいくことを、望むことだ。
アルフィノ : それができなくなりそうなときには、
手を貸すし、背中を押すよ。
君たちが、いつも私にしてくれたように。
「暁」の仲間たち : ああ!




「最終幻想 レムナント」


メーティオン : その星は、病に侵されていた……。
メーティオン : 美しかった水の星は、いまや腐汁の沼となり果てた。
メーティオン : 生きたいと願いもがくほどに、苦しみは深まっていく。
メーティオン : 人はやがて、病ではなく、同胞を呪いはじめた……。
メーティオン : 命はただ、腫れ、爛れ、腐れ堕ちていく……。

グレビュオフ・メルター : タス、ケ…テ…
グレビュオフ・メルター : ミン、ナ…ドコ…?
グレビュオフ・メルター : ジニタク、ナイ…

メーティオン : そして、最後のひとりは言った。
生まれてくるんじゃなかった、と……。

メーティオン : 技術を磨き、病を払った星もあった……。
世界連邦の兵士 : 敵も味方も
皆、死んじまう…
世界連邦の兵士 : この戦争を止めるんだ…
メーティオン : けれど、繁栄したはずの命は、戦火に焼かれていった。
世界連邦の兵士 : 生き残るために
戦いを終わらせるんだ!

メーティオン : 争いを抑止するための力さえ、戦場で荒れ狂っていた。
メーティオン : 自由を求め幸せを願うほどに、他者を妬み傷つける。

ピースキーパー : 現在、本機は平和維持活動中です。
恒久平和実現のため、すべての有機知性体を抹殺しています。
ピースキーパー : 自動殺傷兵器、放出……。
この兵器の存在が、有機知性体の邪悪さを示しています。
ピースキーパー : 有機知性体の生命反応、未だ健在……。
恒久平和実現のため、大量破壊モードを起動します。

メーティオン : そして、最後のひとりは言った。
なぜこの力を得てしまったのか、と……。

世界連邦の兵士 : 奴らを皆殺しにすれば
戦争は…終わるんだ…!
世界連邦の兵士 : なんで…こんな力を
得ちまったんだ…ハハハ…

メーティオン : 知恵を磨き、争いを絶やした星もあった……。
メーティオン : けれど、凪いだ心は命の価値を見失い、
終わりの機構を生み出した。
メーティオン : 悲しみや苦しみを切り捨てた世界には、
生きる歓びもなかったの……。
メーティオン : 眠りにいざなう香のように、優しい終わりをもたらす獣……。
メーティオン : 踊るようにそれが跳ねる……美しき死を舞い上げながら……。
メーティオン : その星で、死は貴き黄金色。
覆われすべてが終わりゆく……。





メーティオン : まだ立っているなんて。
あなたたち、馬鹿みたいに心が強いのね。
メーティオン : その行進を見ていると、胸がざわざわするの。
私に溶けた先ゆく星々が、不快に思っているみたい。
メーティオン : ねえ、どうしたら絶望して、諦めてくれる?
何を見せたら、私たちと一緒になってくれるの?
アリゼー : 私にだって、みんなにだって痛いところはある。
ただ、それが人それぞれで違ってるの。
アリゼー : だから誰かが立ち止まっても、ほかの人が手を引けるのよ。
終末を止めるまで……何度だってね!
メーティオン : ……そう。
メーティオンから滲む想い : だが、絶望はいつだって、
希望よりもひとつ多く用意されているものだ。
メーティオンから滲む想い : 幾たび命は今日を悔み、明日を憂うぞ。
メーティオンから滲む想い : 生ある時間の、果ての果てまで。
アルフィノ : これは……!
エスティニアン : 来るぞ、構えろッ!
終焉を謳うもの : ああ……疼く……怒りが……!
???? : やめて……!
メーティオン : お願い、鎮まって……!
終焉を謳うもの : 何故、お前たちばかり、のうのうと生きている?
私たちは苦しんで絶えたのに……!
ウリエンジェ : おふたりとも、今……!
アルフィノ : ウリエンジェ、上だッ!
ウリエンジェ : アルフィノ様ッ!
終焉を謳うもの : 私たちが、こんなにも打ちひしがれているのに……
希望を語るというのか……!
メーティオン : その人たちを傷つけちゃダメ!
あなたも、もっと苦しくなる……!
アリゼー : どうにか一撃……!
メーティオン : 止まって……お願い……ッ!
終焉を謳うもの : 私たちばかり、惨めにはさせない……
終焉を謳うもの : すべてを……彼方へ……!
グ・ラハ・ティア : させるか……ッ!
終焉を謳うもの : 何もかも……
永劫まで凍てつき、平らかな無となれ!
アリゼー : 待って……!
アリゼー : だめ……ッ!
終焉を謳うもの : 仲間たちを逃がしたか……。
終焉を謳うもの : しかし、これで今度こそお前独りだ。
終焉を謳うもの : 手を取り合うのがお前たちの強さだというなら、
今のお前はまさしく無力。
また死人にでも頼ってみるか?
終焉を謳うもの : フフ、最後の抵抗か!
いいぞ、もう間もなく、お前もこちら側に沈もうな……。
終焉を謳うもの : 打たれ、裂かれ、無様に地を這う。
嘆きながら果てるのだ、己の無力を……世のすべてを……。
終焉を謳うもの : 私たちもそうだった、ああ、そうだったとも!
終焉を謳うもの : 悲しかった、苦しかった、惨めだった、憎かった……
必死に生きて、でも駄目だった……。
終焉を謳うもの : 一緒に終わることだけが、
「みんな等しく幸せになれる方法」だったんだ……!
終焉を謳うもの : さあ、お前も絶望に沈むがいい……!
終焉を謳うもの : これは……私の巣に、何が起きている……?
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ついに見つけたぞ、我が友よ……。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 俺は解を得た。
この魂がお前に求めたこと……
そして、お前が俺に求めたことを探しあてたのだ。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ゆえに再戦を挑みに北洋へと出向き……
そこであの異能の小娘と、取引をした。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 「暁」が窮地にあれば、一度だけ手を貸すこと。
それを条件に、お前のいる天の果てへ向かうすべを得たのだ。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 俺はマザークリスタルの残りを喰らい、
再び龍となって、星を渡った。
お前との戦いを想えば、光すら追い抜くのは造作もなかったぞ。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : さて……あれがお前の獲物か。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : しかし、わからぬな。
なぜまだ倒せていない?
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 邪悪も、絶望も、お前をその気にすらさせられないと、
俺に示していただろう。
あれは、偽りだったのか……?


ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ああ……。
俺も、お前とは仕合いたいのだ。
肩を並べるなど、興醒めにもほどがある。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ゆえにこそ……この狩りにくれてやる刻はないッ!
終焉を謳うもの : 何が来ようが、挫くだけだ。
私は、すべての終焉を謳い続ける……!




「終焉の戦い」





『暁月のフィナーレ』

強き想いが、Tobariのデュナミスを輝かせる!
その輝きがある限り、力尽きはしない!

ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 俺はただ、勝つために戦おう……!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ハ……いきなりは仕留められぬか!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 凌いでみせろよ。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : この一戦のため磨いた技……すべて解放する!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 熱い……そうだ……これが戦いだ……!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : お前もまだいけような? 俺は……
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ここから、もっと、燃やそうぞ!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : どうした、この程度でくたばるのか……?
デュナミスを燃焼させ、Tobariは再び立ち上がった!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : フフ、そうだ……!
果てるにはまだ早かろう、友よ!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 何を腑抜けている……俺の買いかぶりか?
デュナミスを燃焼させ、Tobariは再び立ち上がった!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : まだだ……俺はまだ、生きている!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : オオオオオォォッ!
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 血の一滴も余さず、この刹那に喰らいつこうぞッ!


ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ああ……俺はまた、負けたのか……。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : …………悔しいものだな。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 俺は終ぞ……
周りが執着しているものの価値が、わからなかった……。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 世の中はどれも、泥のような……
退屈で……醜く……くだらないものだ……。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : だが……時折……こうして火が……
愉しみがもたらされる……。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : まったく……憎いものよ……。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : お前は、どうだった……
この世界に生み落とされ、名を与えられ、生きてきて……。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 歩いてきて……何を思った……。
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : 存分に、愉しかったか……?
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス : ……俺は…………



???? : なんで……目を開けてよ……。
???? : あんな別れ方、絶対許さないんだから……!
ねえ、起きなさいよ……っ!
アルフィノ : 君、目が覚めたのかい……!?
アルフィノ : ああ……よかった……本当によかった……!
グ・ラハ・ティア : 何言ってるんだよ、あんたがいちばん……
グ・ラハ・ティア : いちばん……無事じゃ……
グ・ラハ・ティア : 約束……あんたがいなくちゃ、守れないだろ……!
エスティニアン : よう、また大活躍だったな……相棒。
ヤ・シュトラ : どうにかなったからよかったものの……
ヤ・シュトラ : ひとりで戦おうなんて無茶、二度とよして頂戴。
こちらの心臓がもたないわ。
サンクレッド : まったくだ、急に飛ばされた俺たちの身にもなってみろ。
お前が戻らなかったら、後悔どころの話じゃなかったぞ。
ウリエンジェ : 手当てはできていると思うのですが……
痛みはいかがですか……?
ウリエンジェ : よかった……。
ですが酷い怪我でしたから、しばし安静に……
アリゼー : よくない!
アリゼー : 全然、ちっとも、ひとつもよくない……!
アリゼー : ここにメーティオンが来て、あなたが帰ってくるはずだって……
なのに全然帰ってこないし……!
アリゼー : やっと転移してきたと思ったら、
意味わかんないくらいボロボロだし……!
アリゼー : バカ……ッ!
本当に……心配したんだから……!
リヴィングウェイ : みなさんがご無事で何よりですわ。
リヴィングウェイ : わたくしたちも、引き続き安全運転で参ります。
どうぞ最後まで、ごゆっくりお過ごしください。
リヴィングウェイ : それから、ご質問いただいていた件ですが……
そろそろ通信が届く圏内かと。
サンクレッド : お、そいつは朗報だ。
さっそく各国に連絡してやろう。
サンクレッド : 凱旋の準備、しておけよ?
アルフィノ : 君が気を失っている間に、
ラグナロクはウルティマ・トゥーレを出てね……。
アルフィノ : もう立てるかい?
よければ外を見てほしいんだ。
アルフィノ : 帰ってきたのさ、私たちの星へ!
エレンヴィル : あれは……!
エレンヴィル : 間違いない、ラグナロクだ。
戻ってきたぞ!
タタル : みなさん、おかえりなさい……
タタル : おかえりなさいっ!
最終更新:2024年02月17日 13:04