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「再誕派」

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第4章・『再誕派』

4-1 設定「再誕派」

 海沿いの辺境地域に集落を築いて生活する、現法王庁とはだいぶ異なる教義を信奉する者達の総称。
 思想的には異端であるにもかかわらず、異端審問にかけられないばかりか、法王庁からは自治権を認められている。
 これは、彼らが閉鎖的で、発言力がごく限られているためであるとともに、その歴史的経緯にも起因する。

 かつて、統一戦争以前、法王庁が大陸のみを支配していた時代にも、異端審問はあった。
 異端とされるものの中には、実際に思想的に異端である者のほかに、政治闘争に敗れ、異端の罪を着せられる者たちも少なくなかった。
 後者の「異端者」たちは、しばしば、直ちに火刑台に送られるのではなく、「流刑」と称して、粗末な小船にわずかな食料と共に乗せられ、荒れ狂う氷結海に送り出された。
 言ってみれば、神明裁判(盟神探湯)の一種であり、政治的理由による死刑、というものが民衆に与える反感を軽減するための方便であったわけだが、これが事実上の死刑であることは、執行する側もされる側も認識していた。
 ところが、彼ら「流刑囚」のうちのごく一部は、流氷がぶつかり合い、吹雪と海流が荒れ狂う海を越え、実際に半島に漂着したのである。
 過酷な神明裁判に生き残った彼らは、神の恩寵に感謝し、自らを、生まれ変わった者、再誕派と呼ぶようになった。
 海流の関係で、彼らが漂着するポイントはある程度決まっており、その付近の集落には、彼らの伝道活動により、神の教えが広められることになった。
 一方で、彼らは法王庁への信頼・忠誠といったものは当然失っており、その教義は大陸法王庁のものとは異なる発展を遂げた(彼らのうちの幾人かが、漂流中に「神の声を聞く」などの神秘体験をしたこともそれに拍車をかけた)。

 やがて統一戦争が勃発した後、海を越えてきた法王庁は、彼らと再会するが、法王庁は彼らを抱き込むため、その伝道活動を顕彰し、自治権をも与えた。
 神明裁判に生き残った者を罰する事はできないし、どのみち、彼らを流刑とした原因である政治闘争は、はるか以前に決着がついているのだから、それも当然ではあった。
 しばらくして、法王庁は、彼らが思想的にすでに「正当な」教義からかなり逸脱し(地域によって内容は異なるが、氷結海に神格を認めたり、その海上の島に死後の楽園がある、とするなど)、中にはかなり強硬な法王庁批判をするものさえいることに気づいたが、今更彼らを異端として征伐することはできなかった。
 現在、法王庁は再誕派に対して、法王庁への再改宗政策を勧めているが、思うように進んでいないのが現状である。

 旧王国期から伝道活動を行ってきた彼らは、地元の伝承や歴史についての詳細な記録を保管しており、それは異端摘発や、アーティファクト探索のための貴重な資料ともなりうる。
 しかし、彼らは閉鎖的で、法王庁や、かつて(彼らの祖先が流刑に処された時代)よりはるかに大きな権限を有するようになった異端審問間に対して強い不信感を抱いてもいる。

解説:辺境に住む、独自の文化を有した閉鎖的な集団。地元のことには詳しいが、しかしPCには強い不信感を抱いている・・・。
 うわあお約束だ。
 まー、あれですよ。異端者をかくまっていたり、逆に若者同士ささやかな事件がきっかけで心が通じ合ったり。
 チベット仏教と禅宗みたいに、同じ流れを汲んでるはずなのに大違い、というのは、エキゾチック風味をかもし出すのによいかな、と思いました。
 彼らの奉じるちょっと変わった教義が、シナリオの鍵を握っていたりするのも一興かと(竜神信仰と習合しているとか)。

>感想レス
ザ、島流し(笑)
歴史的背景とか思想やらが、やたらと詳しいと感じたのは俺だけか?法王庁の中の過激派に再誕派の集落が襲われると見たね。
で、復讐者が生まれるのさ。
そんでそいつの持つ武器が・・(略)

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