セイバーガンダム

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セイバーガンダム - (2023/10/14 (土) 11:31:41) の編集履歴(バックアップ)


セイバーガンダム
SAVIOUR GUNDAM
登場作品 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
型式番号 ZGMF-X23S
全高 18.61m
重量 77.13t
所属 ザフト軍
搭乗者 アスラン・ザラ
武装 MMI-GAU25A 20mmCIWS
MMI-GAU2 ピクウス 76mm機関砲
MA-BAR70 高エネルギービームライフル
MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
M106 アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲
MA-7B スーパーフォルティスビーム砲
MMI-RD11 空力防盾
特殊装備 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
デュートリオンビーム受信機


【設定】

ザフト軍がインパルスガンダムと同時期に開発したセカンドステージシリーズの中の一機。
開発コードでもある機体名は救世主の様な活躍を期待した事によるもの。
インパルスと同様にパワーエクステンダーとヴァリアブルフェイズシフト装甲を採用し、デュートリオンビーム送電システムにも対応している。

型式番号の最初の2は航空戦用である事を示しており、カオスガンダムと同系列ではあるものの、こちらは大気圏内戦闘を強く意識した双胴型航空機のような形のMA形態とMS形態の使い分けにより、一撃離脱からドッグファイト、対MS戦から対要塞戦まで幅広い分野で大気圏内外を問わない高機動戦を主眼としているが、特に大気圏内では他の追随を許さないとされている。

カオスガンダムアビスガンダムガイアガンダムと異なり、インパルスのシルエット構想から派生した開発よりも前から並行して可変MSとして開発が開始されていたようだが、何らかの事情により開発が遅れ、完成も後発となった。

本機のデザインはアスラン・ザラの搭乗する高機動な機体という点以外は細かい指定が無かったため、ジャスティスガンダムの流れを汲みつつスピード感を意識した事によるものらしい。

バリエーションとして本機の試験機兼試作機であるプロトセイバーが存在し、見た目としてはダークグレーの地に(飛行試験や変形時の計測用の)白いラインという色の違い以外はセイバーと同一。
地上での試験後に地球連合軍特務情報局に奪取され、RGX-04の型式番号を与えられて量子コンピュータウイルスの送信機能が追加され、後にリジェネレイトのコアユニットを背部に搭載した事で核動力を獲得している。
アスランの機体はプロトセイバーで得られたデータを基にほぼ同仕様でプラントで製造・組立された機体となっている。


【武装】

MMI-GAU25A 20mmCIWS

セカンドステージシリーズ全機共通で採用された機関砲。
近接防御用として頭部に2門内蔵されている。

MMI-GAU2 ピクウス 76mm機関砲

フリーダムガンダムジャスティスガンダムに装備されていた物と同型の機関砲。
MA形態時の機首に2門を内蔵している。

MA-BAR70 高エネルギービームライフル

フリーダムやジャスティスに装備されたMA-M20 ルプスの改良型。

MA-M941 ヴァジュラビームサーベル

フリーダムやジャスティスに装備されたMA-M01 ラケルタの改良型。

M106 アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲

背部を2門を接続している高出力プラズマ砲。
フリーダムに装備されたM100 バラエーナの改良型。
アムフォルタスはリヒャルト・ワーグナーの楽劇「パルジファル」に登場する王の名前。

MA-7B スーパーフォルティスビーム砲

アムフォルタスの砲身と同軸上に装備されたビーム砲。
ジャスティスに装備されたMA-4B フォルティスの改良型。

MMI-RD11 空力防盾

左腕に装備される対ビームコーティングシールド。
MA形態時には機体下部に装着され、死角からの攻撃に対応すると同時に、整流効果を担っている。


【原作での活躍】

インパルスと同様に情報漏れが無かった事からファントムペインによる強奪を免れ、ザフト最高議長ギルバート・デュランダルから直接アスラン・ザラに手渡される。
ミネルバと合流すべくプラントから直行してオーブへ寄港しようとしたが、オーブは世界安全保障条約に加盟していた事で地球連合軍の友好国となっていた事に加えてミネルバが既に出港していたため、不審機としてムラサメの迎撃を受けたがこれを一蹴してミネルバと合流した。

その後はミネルバ隊の中核戦力として、ファントムペインに奪取されたカオスと互角に渡り合ったり、ローエングリンゲートを守るMAゲルズゲーを撃破する等の活躍を見せるが、ダーダネルス海峡ではフリーダムの出現にアスランが戸惑った事でほとんど活躍できず、クレタ沖の戦闘で再びフリーダムと対峙した結果胴体を残してバラバラに破壊されてしまった。
残骸を目の当たりにした整備班の「これ、直せってのは無理だよ…」という呟きを最後に出番が無くなったため、修復不可の判定を受けて廃棄されてしまったのかもしれない。

ボンボン版ではフリーダムに撃墜されたのは同じだが、フルバーストで撃墜された。


【パイロット説明】

アスラン・ザラ

CV:石田彰

ザフト軍の特務隊FAITHに所属するパイロット。


前大戦後は「アレックス・ディノ」という偽名でオーブに潜伏し、カガリ・ユラ・アスハの護衛を務める*1
アーモリー・ワンでのカガリとプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの極秘会合に護衛として付き添った際、地球連合軍による3機の新型機強奪事件に巻き込まれ、カガリを守るためにザクウォーリアに搭乗しこれと交戦する。
その後ミネルバに着艦し、カガリと共に保護される。

ブレイク・ザ・ワールドの際はブレイズウィザードを装備し、イザーク・ジュールディアッカ・エルスマンと共にユニウスセブンの破砕作業を護衛、2年振りの戦闘でも巧みな連携を見せ量産機でセカンドステージのMSやテロリストのジンハイマニューバII型を圧倒した。

再び連合とザフトの戦争が始まると、戦争を止めるために自分にも何か出来ないかと単独でプラントに赴きイザークやディアッカと再会後、デュランダルと面会。
その場でFAITH(ザフト特務隊)の一員としてザフト軍に復帰するように頼まれ、彼の言葉を信じて軍への復帰を決意し、セイバーガンダムを受領する*2

ミネルバと合流後は家族を失ったことにオーブへの立場が違うシン・アスカと常に衝突することになり、不器用ながらも彼のことを気遣ったり、ハイネ・ヴェステンフルスの仲介や戦闘を重ねるごとに少しずつだが距離を縮めていく。

一方でキラ・ヤマトやカガリ等アークエンジェルクルーとは対立していき、自分の考えに迷いを生じるようになる。
度重なるフリーダムとアークエンジェルによる介入を受けキラの説得を試みるが失敗し、逆に自分がザフトにいる間に世界の状況が変化し、カガリを守ると決意したはずなのに応戦とはいえオーブと戦っていることを突き付けられてセイバーを修理不能なまでに破壊されてしまう。
以降、何が正しいのかも分からないほど意気消沈し、ミネルバ内で徐々に孤立していく。

本作での彼の立ち位置はクワトロ・バジーナのオマージュ*3だが、クワトロと違いカミーユポジションのシンを導くことはできず、むしろ追い詰める結果になってしまった。
アスラン自身の生来の口下手とコミュニケーション不足、人生経験の少なさ、シンが議長に従うように誘導したレイなどが要因として考えられる。
仲介役になれそうだったハイネは早々に戦死し、それ以降はキラの登場もあってそちらに意識が向いてしまうことも少なくなかった。
アスランが戦果を挙げられない中活躍したりステラ返還という重罪も許されたのもあり、増長したシンからは見下されるようにもなり、関係が悪化。フリーダム撃破後決定的なものになってしまう。
さらにデュランダル暗躍の確信からザフトを脱走、そしてシンの手でアスランを撃破した事が完全に決定打となってしまった…。

ボンボン版ではエンジェルダウン作戦がベルリンのデストロイ撃墜直後にシンがフリーダムと交戦しているその場で発令され、ステラ返還を起こしたシンの作戦外の戦闘行為という更なる*4軍機違反を止めるため、ミネルバに着艦した友軍の中破したバビに乗り込み止めに入るシーンが描かれた。


【原作名言集】

  • 「戦争はヒーローごっこじゃない!自分だけで勝手な判断をするな!力を持つ者なら、その力を自覚しろ!!」(第16話)
  • 「命令にも従わず、勝手なことをしておいて言う事がそれか!?俺達は、あんな事をするために軍から機体を預けられているんじゃないんだぞ!?」(SE2)
    • インド洋におけるファントムペインの戦闘中に偶然連合基地を見つけ、アスランの命令を無視して勝手な行動を取ったシンへの非難。連合兵に攻撃される民間人を助けに向かうだけならここまで咎められる事は無かったかもしれないが、個人的な怒りに任せ基地全体を焼き払い、半ば一方的な虐殺を行ったが為にここまでキツく言ってしまったのだろう。

  • 「"アスラン"だ、シン」
    • ハイネ加入後に彼からの指摘もあり、「隊長」ではなく名前で呼んでもらうことにする。
      このまま続いていればよかったのだが…

  • 「ハイネェェェェェエエエエ!」
    • ダーダネルス海峡戦のラスト、ハイネのグフイグナイテッドがガイアガンダムによって撃墜されて。CVの石田氏の絶叫は必聴。

  • 「自分だけ分かったような綺麗事を言うな!お前の手だって既に何人もの命を奪ってるんだぞ…!」
    • ダーダネルス海峡での戦闘後、キラ達と再会した際彼らとの問答にてキラの「撃って、撃たれたものは二度と戻らないから」との言葉に怒りを顕わにして。

  • 「だから戻れと言った!撃ちたくないと言いながら、なんだお前は!!」
    • クレタ沖にて再び現れ、戦場を混乱させるキラに再び怒りを顕わにして。この時ミネルバはババのムラサメによる特攻により甚大な損傷を受け本当に沈みかねない状況にまで追い込まれていた事もあり、戦場を混乱させるばかりのキラに対する怒りは相当なものだったと思われる。しかし…。

  • 「剣を引けっシン!!キラも!俺たちも!目的は同じなんだ!!敵なんかじゃない!!」
    • ボンボン版3巻でベルリンで作戦終了後フリーダムに襲い掛かるシンを止めるため中破したバビに乗り込み、止めようとする。
      キラも自分たちも所属は違えど同じく戦争を止めるために戦っている……となんとか説得しようとするもステラを失った憎しみに染まったシンには届かず、むしろ攻撃されてしまった。なお、この時の攻撃はシンの独断行動だったため、また軍規違反になる事を懸念した気遣いもあったのだが…
    • その後、正式にフリーダム及びアークエンジェルの撃墜命令が下り、シンだけでなく他の友軍までもが容赦なく攻撃を加え、フリーダムもなす術なくとうとう墜落、アスランも慟哭するのだった…


【ゲーム内での活躍】

連合 VS. Z.A.F.Tシリーズ

  • 連合 VS. Z.A.F.T
家庭用機体として、同じセカンドシリーズであるインパルスを差し置きコスト560で参戦。原作同様の高機動可変機体だが、本作では可変機の癖が強いため扱いには慣れを要する。

  • 連合 VS. Z.A.F.T II
コストがインパルスと同じ450となり、念願のアーケード参戦を果たす。変形時の高機動は相変わらずだがMS時は非常に機体が重く、耐久力も平均より低い(コスト450帯ではレイ仕様のブレイズザクファントムと並んで最低)。変形による高機動戦と一撃離脱戦法を得意とする上級者向けの機体で、変形サブが優秀なのでこれを主軸に曲げ撃ちでステップやブーストダッシュに無理やり叩き込むことが生命線。
また、パイロット補正か格闘性能が全体的に高水準で、至近距離ならステキャンも巻き込めるほど範囲が広くよく伸びるN格、よく回り込み出し切りBRCで長い距離を吹っ飛ばす(受身可能)横格、すさまじい距離を伸びてヒット中もよく動く前格により射撃戦が得意ながら格闘戦も高いレベルでこなすことが可能。また変形格闘が無いため変形時でも格闘ボタンを押せば変形解除して格闘を振ってくれる。
が、耐久値は低いので無理は禁物、沈む時はほんとにあっさり沈みます…
特に覚醒中の格闘コンボは1回でも致命傷になるので覚醒抜けやステップを前ステN格で無理やり巻き込んでやるなどあらゆる技術を用いて迎撃するべし。

ガンダムVSガンダム

インパルスのアシスト機として登場。
変形状態で出現してアムフォルタスプラズマ収束ビーム砲を2発発射しながら突撃していく。
誘導はいい…が突進速度は遅くビームの弾速もイマイチで当たってもよろけ止まりとお世辞にも使えるアシストとは言えず、稼動終盤は特射アシキャンの誘導切りのために呼び出されることも。
NEXTではガナーザクウォーリアに変更されたため出番無し。

EXVS.MB

グフイグナイテッドのアシストとして久しぶりに登場。
性能としては、N入力で単発ダウンのアムフォルタスプラズマ収束ビーム砲、レバー入れで突進して斬り抜け。
ただ、N入力は火力こそあるものの銃口補正も発生も弾速も悪く使いどころが難しく、レバー入れは誘導と当り判定が控えめ(決して悪いわけではない)、とどちらも微妙。
ただしメインからキャンセルでき、グフも射撃の手数が少ないので(結果的に)頼れるアシストといえるだろう。

EXVS.MBON

ガナーザクウォーリアのアシストとしても参戦し、勝利ポーズにも登場。
二段格闘を行い、拘束時間長く追撃も容易と優秀っぽく聞こえるが、突進速度も誘導も悪く、おまけに従来のハンドグレネード投げのあった特格で呼び出しになったが、セイバーの頼れなさに加えて、これまでできた「相手の覚醒時などのピンチにわざとグレネードで自爆してダメージを安く済ませる」といった戦法がとりにくくなってしまい、プレイヤーからは「グレネード(格CSに移動)とコマンド変えろ」と言われる始末だった。

EXVS2

モデリング変更により多くのアシスト機体がリストラされる中グフのアシストとして続投。
しかしガナーのアシストからは消えた。


【その他の活躍】

ガンダムビルドファイターズ

第14話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会予選の第7ピリオドのガンプラ第5レースで青に塗装した機体が登場。
5位につけていたが、ヴァル・ヴァロ、トムリアット、ネモディフェンサー共々レース終了間際にキュベレイパピヨンのクリアファンネルに撃墜された。

スーパーロボット大戦

自軍として運用できるのは現状「Z」のみ。
原作と異なり脱走時に使用されるがデスティニーに撃墜され、失われる。

携帯機「K」では登場せず、「L」では受領シーンがあったが次の出番にはオリジナル敵組織「アンノウン」の攻撃からミネルバをかばい撃墜されてしまった……ということで登場せず、ジャスティス登場までザクがデフォルト機となる。
他の作品では原作終了後の設定な為、最初からインフィニットジャスティスに搭乗しており、一切登場しない。
サービス終了したソシャゲ「CC」では出番があったらしいが確認するすべがないので不明。
現行のソシャゲ「DD」ではジャスティスが残ったままDESTENYに移行したため出番はないと思われる。

SDガンダムGジェネレーション

『DS』でのゲスト参戦で初登場。
平成ガンダムルートのマリーメイア軍の反乱の際、ギルバート・デュランダルがプリベンターへの支援という名目で提供した新型機として登場。
ザフトが動けない状況だったとはいえ、あまりにも気前が良すぎるためマリュー達は警戒していたが、デュランダルは一応味方のまま物語が終わるのでありがたく使おう。
なお、アスランがSEED時代のままでジャスティスが強いので、大抵は別のキャラが乗る事に。


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