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  • 異人館斬込み(工事中)

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異人館斬込み(工事中)

最終更新:2020年01月21日 01:23

Bot(ページ名リンク)

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管理者のみ編集可
異人館斬込み
山本周五郎


【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)乗打《のりうち》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)宮|乗打《のりうち》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定]
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数)
(例)※[#感嘆符二つ、1-8-75]


[#3字下げ]大神宮|乗打《のりうち》[#「大神宮乗打」は中見出し]

「やいやい、待ちゃあがれ!」いきなり、そう叫んで、とび出してきた小僧、尻切絆纒《しりきりばんてん》に股引《ももひき》、向《むこ》う鉢巻をして、てんびん棒をぐっと斜《ななめ》にかまえ、

たつき83検査

たつき83完成


「ここをどこだと思やあがる、余なくも伊勢山の大神宮様鳥居内だぞ、毛唐の分際で恐れもなく、馬上乗打をするとは勘弁ならねえ、たった今失しゃあがればよし、さもねえ時は、何奴も此奴も向う脛をかっ払って、生胆を抜いてくれるからそう思え!」
ここは武州横浜村、伊勢山の大神宮境内、一の鳥居うちの広場。時は文久二年浅春二月二十日――、三人の仏蘭西人が、松蔵とよぶ通弁の案内で、いまここまで遠乗にやってくると、いきなり馬前へ躍り出た小僧が、みごとなたんかを切って立はだかった。「これこれ小僧」通弁の松蔵はびっくりして、「こううス
フランうきて、ビクトン・ランドという少幕様だぞ、
「ぶんきゅう
せん
しゅん
フランス|
まつぞう
とおのり
たち
くそくら
げじょうせいさつ
くび
からすえさ
バいつか
異人館斬込み
だ。粗忽なまねをすると、どんなお咎めがあるかしれぬ、さあ行ったり行ったり」「糞を喰え!艦長だろうと水兵だろうと、下乗と制札の立った境内へ乗打をすりゃあ、縛首にして烏の餌にされるなあ、御入国以来の定法だあ、うぬも日本人の端くれなら、おとなしく此奴らをつれて消えて失くなれ」「野郎、なまいきなことをいやあがる!」松蔵はそう叫ぶと、いきなり小僧のてんびん棒を掴んだ。
0件
「やる気か※[#感嘆符二つ、1-8-75]」小僧はぐっと棒をゆるめる。強く引こうとした松蔵、すかを喰ってよろめく、
「そらっ※[#感嘆符二つ、1-8-75]」と小僧が足をすくった。後ざまに倒れるところを、脾腹へぐかんとひとけり。は
い、小高い気がいい。「神罰だ、覚えておけ!」「うっ、畜生」と呻いたが息の根が止った。黙って見ていたラルボオ少将は、副官に眼配せをする、馬上うなずいたフィシエ少尉、とっさに短銃をとりだして小僧を狙撃、素
人
、人~だあーん!本
日の
ひばら
しょうい
そげき
255?________________




いたち
ひるが
こけやば
ざま

 あっ! と見る瞬間、小僧はぴたり地に身を伏せて避ける、しなしたりと二発!三発!しかし小僧は鼬のように素早く、身を飜えすと、杉の大木の蔭へかくれて、「白痴が矢場へいったようだ、ひとつもあたらねえ、態あ見ろ、面が赤くて眼が茶色で、山猿がだんぶくろを着こんだような木偶野郎、今日のところは預けておくが、手前たちの生胆あ貰ったぞ、二三日うちに貰いにいくから、塩揉みをして待っていろ!」そう叫ぶと、てんびん棒を肩に、小僧は境内を木隠れに走り去った。
を売る。買われるお糸
てめえ
もら一
しおも
臆病一番首
なかきど
うらだな
あつま
けえ
ばんだい

[#3字下げ]買われるお糸[#「買われるお糸」は中見出し]

 その日の夕暮。――神奈川在中木戸の裏店、貧乏人の集りで粥ばかり喰っているところから、俗に雑炊長屋といわれている――、その長屋の一軒。「先生、ただ今帰りました」と威勢のいい声でどなって、魚の盤台をどっこいしょとおろした小僧がある。まぎれもない、昼のうち伊勢山で、仏蘭西人を胸のすくほど罵倒した少年だ。、
年間人国無
郎「あ、お帰りなさい」障子があいて、十五六になる美しい少女。水仕事をしていたとみえて、前掛で手を拭きふき出てきた。100
この量のでしょう、お奪っているとき、ますまう、すぐに現象をお
ばとう。
せいきち
はやしだしゅうそう
異人館斬込み
「いつもすみませんねえ、もうようござんすよ、一人でやりますから」「でも、疲れているから大変だわ」娘はいそいそと先に立って、隣の戸をあけて中へはいる。少年も手早く盤台を片づけにかかった。
少年は名を清吉という、両親なく、兄弟縁者のない孤児で、今年十五、元気いっぱいに魚売りをしながら、夜は長屋隣りにすむ林田秋想先生について、英語と仏蘭西語を勉強している。お糸は秋想先生の一人娘だった。新「さあ、仕度ができました」、
させるという。かいがいお糸は甲斐々々しく食事の支度をすませた。「や、ありがとうございます」
(新書)、「あら清さん」お糸がふと顔をしかめて、「また、あなた喧嘩をなさいましたのね」部認すので、「い、いや、とんでもねえ」(歌集「隠してもだめよ、額の右に傷があるわ」です。議、売主で、
清吉が慌てて手をやる。cm「悪い人」とお糸はつつと側へよって、清吉の手を傷から引離すと、二寸あまりあ
せ
けんか
そば?________________





ひっかききず
すわ
しさい」
にためいき
臆病一番首

る引掻傷《》、いたましそうに眉をひそめて、、、「どうしてまた喧嘩なんかー」「いえ、喧嘩じゃあありません。こうなったらすっかり話してしまいますが」と清吉は坐りなおして、伊勢山であった事件を仔細に話した。「まあ―」聞きおわると、お糸はほっと溜息をついて、なぜかそのまま深くうなだれていく。「お嬢さん、どうなさいました。え―やっぱり清吉のしたことがお気に召さねえのですか?」、ライン気管支
「そうじゃないの」お糸は強く頭をふった。臆「異人の話を聞いたので、急に思出したことがあるんです、清さん」
「へえ」「あたしねえ――あんたとももうすぐ会えなくなってしまうのよ」「な、何ですって?」一言(
清吉はびっくり、膝をすすめた。お糸は隣の人を気遣うように、しばらく耳をすませていたが、やがてひくい声で語りだした。
かぶり
おもいだ。
ひさ」
みつ
いがん
らんぽう
異人館斬込み
資に窮していた。魚売り清吉はこれを見かねて、秋想父娘のためにわずかな稼ぎの金を貢ぎ、そのかわりに秋想から語学を教えてもらっているのだった。
ところが想の病は胃癌ときまって、今までのような微々たる療治では、もうふた月とは保つまいという診断。蘭法の名薬を用いて、徹底的に治す外はないということになった。しかるにその名薬は、一週間分七十両という高価なもので、清吉の魚売り稼ぎなど、百年貯めても追つかぬ大金だった。――そこへ、ふとある男から話があって、異人館へ奉公に出れば、五十両や八十両は前借をさせるという話だ。
金がなければ父が死ぬ、といって開港反対論を唱えるほどの父、異人館への奉公など許すはずがない。「ですからねえ清さん、あたし父へは江戸のさるお邸へと偽って、その異人館へいくつもりですのー」を。「で……話はきまったのですか」清吉は拳を握った。

やしき」
こぶし
「そで
W

[#3字下げ]通弁松蔵の非道[#「通弁松蔵の非道」は中見出し]

「ええ!」お糸は袖《そで》で眼をおさえた。

20代
、
漢?________________






あっし
わがまま
あっし
、あっし
臆病一番首
「二三日うちに迎えがくるはず、そうしたらお金と引換えに、あたしは異人館へ行きます。清さん、――ですから後のことは―」「ようござんす、先生のことは私が引受けました。しかし残念だなあ」「清さん、もう何もいわないで」「はい、お察し申します」「ありがとう、清さんにも永いこと我儘ばかりいってすまなかったわねえ、どうぞ勘忍してちょうだい」、
と
。「私こそ――私こそ―」
書・願9日00人議、本お糸はつと清吉の手を握った。清吉は溢出る涙をぐいっとこらえていたが、、「お嬢さん」と叫ぶとそのまま口惜し泣きに泣きだした。お糸はあわててそれを制
間いが、この島は
、「あれ、父様が陳をしていらっしゃる、ではまたあとでね」「はい」へお糸は涙を拭って家へかえった。
それから三日めの夕方であった。魚売りからかえってきた清吉が、長屋の露路をはいってくると、次娘の家から野太い人の最言が聞えてくる。どうしたのだと
あふれで
ととさま」
和5194040h、Pher
イの注ん、ついて
ばせ
ゆえ一
だみごえ
異人館斬込み
ただいまけえ一
「二十両で悪けりゃあ返して貰おう。ちゃんと話ができているのに、今になって五十両だ七十両だといわれたって、そんな無理がとおるものか!」「いや待て」先生の声だ。「
出る。「七十両というのは初めからの話、それだけなければ医薬の用に立たぬ故、娘を奉公に出したのだ。二十両などとは思いもよらぬ」。「だからよう」濁声―どこかで聞いたようだが、と思いながら、清吉はがらり障子をあけた。
「先生、唯今帰りました」障子をあけたとたんに清吉が、異「あっ、貴様あこの間の――」と叫んだ。
「よう、小僧か」にやり笑ったのは、伊勢山でラルボオ少将を案内していた通弁の松蔵だった。「やい!腰抜け通弁の豆腐野郎、先生になにをごねくっていやあがるんだ」「待て、清吉」秋想先生は寝床の上に起あがった。「こちらはな、こん度お糸をさるお邸へ奉公に世話して下さった方だ」「へえ、此奴ですか?」清吉はぐいっとそこへ坐った。ス
プー
おき一
すわ?________________




てめえ」
わっし
とりや
うち
うなず」
こっち
|

「やい、手前《てめえ》いま二十両がどうかしたとかいっていたな。いえ先生は黙っていて下
さい、私が話をつけます。やい豆腐野郎、もっと前へ出ろ、お嬢さんが奉公に出る給金の前借は七十両と、ちゃんと己らも知っているんだ、四の五のいわずに七十両、耳をそろえておいていけ、それとも七十両出せねえというなら、話は取止めだ、足もとの明るい中に消えてなくなれ」
「そうかい」松蔵は頷いた。「七十両でなければ話は取止めかい、そんなら此方も首おさらばだ」開、「待て!」秋想が乗出して、.の
人の部「話が破れた以上、娘の体に用はあるまい、即座にこれへつれてまいれ」「なるほど、金はこっちの物、娘さんはそっちのもの、それじゃあ角の料理屋にいらっしゃるはずゆえ、今すぐにお返し申しましょう」「当り前よ、さっさと消えちまえ芋虫野郎め」、「へ、なんとでもぬかせ、小僧」松蔵は外へ出ると、「覚えていろよ」「やかましい、またてんびんをお見舞申すぞ」「ある」といったが、それっきり音少人なし、金まうとより、お糸の帰って
臆病一番首
おとさた」
「きちがい
「しまった、野郎やりゃあがったな」
清吉が気狂のようになって、町角の料理屋へかけつけてみたが、そんな人はきたこともないという話だ。「畜生どうするか――」歯噛みをしたが、後の祭だった。。最ー
うはが、
しかしたい
きのしたそうすけかいばらさん
異人館斬込み
た
はたのろくろうすけ
あかり|
ふたとき、

[#3字下げ]秘密条約の欺文[#「秘密条約の欺文」は中見出し]

 その夜――。秋想のもとへ三人の浪人風の武士が訪れてきた。木下壮介、貝原三平太、畑野六郎左、いずれも館林藩士で、秋想の旧門下生だ。燈を近づけてなにや異ら二刻あまり秋想と密談をしていたが、やがて秋想先生は、
「清吉、清吉はおるか」と壁越しに呼んだ。「へい、御用でございますか」清吉はすぐに表からまわって、秋想の家へはいってきた。「密談がある、近うまいれ」「はい」ずいとよる清吉。秋想は三人と清吉をひきあわせておいて、一枚の厚紙を取出した。びっしり仏蘭西語が書つけてある。
ちこ?________________




とりかわ|
しゅもん
さつま
けいかく
しゃっかん
もうし
加

「読んでみろ」
「拝見いたします」清吉は紙をとって、秋想先生に教えられた仏蘭西語、たどりたどり読おわった。(「これは、幕府と仏蘭西の間に取交された秘密条約の主文でございますな」建「そうだ」うなずいた秋想。高
い、、、「幕府は今、長州、薩摩の二軍を討伐すべく、密々に計劃をたてている。が、軍用金に窮したので一億金の借款を仏蘭西に申こんだ」小「はい」
理で議論上は、100「仏蘭西では一億金を貸すかわりに、それに書いてあるだけの条件を申し出たが、臆その条件の中に重大な欺瞞がある」
「はい」「第八条を見ろ。関東一帯の陸海軍備をフランスに委任する事!とあるだろう」「あ!」秋想は膝をすすめた。3項、服屋さて
、売人なら、「幕府の無学者共は、これを簡単な軍備的援助とみるだろうが、実はこれこそ日本路の第一歩のだ。この食材が設立すれば、関東の毒と産とは、と仏蘭西の兵
ぎまん
ぜやまとのかみ
あっし
異人館斬込み
「で、もう秘密条約は成立したのでございますか」「明日だ」秋想は鋭く眼を光らせながら、「明日、神奈川の仏蘭西館で、幕府の久世大和守とラルボオ少将とが会見する」「先生!」清吉は膝を乗出した。「私をお呼び下すった訳がわかりました、今夜のうちにやっつけるのでしょう|P」
の意「やれるかな?」
本部清吉はにこっと笑った。「魚売り清吉あ死ぬなあ恐れません。それにラルボオ始め三人の毛唐にゃあ、生胆の貸があるんだ、やらしておくんなさい!」「よし、頼もう!」のライ
ン
であり、部活秋想は頷いて、三人の藩士を振返った。人がなければ自分たちで斬こむつもりできた三人、しかしもし自分達が事を起せば、藩主館林侯に迷惑がかかる、それではならぬと思案の上、秋想先生のもとへ相談にきたのだ。「それでは我々が後見役に―!」と三人も即座に支度にかかった。?________________




266
わきざし
はくあ)
けんか
しちゅう
あが
人文夏

[#3字下げ]血煙仏蘭西館[#「血煙仏蘭西館」は中見出し]

 春寒《はるざむ》の夜更けた神奈川台、――清吉は身軽にいでたって、腰に一尺八寸ばかりの脇差。つつ――と林を縫って、白堊の仏蘭西館へ近づいた。
あなた「貴方がたは外に待っていて下さい。手出しをしちゃあいけませんぜ、清吉ゃあ助太刀のある喧嘩はしたことがねえんですから」どこまでも喧嘩腰だ。
様「ようござんすか」というと、司厨部屋の窓へするすると這い上った。
明日、久世大和守と密約をする準備のために、ラルボオ少将は書斎に残って、フ臆ィシエ少尉と何やら会議の最中だった。「これでよし」やがて少将は書類を押のけると、CCク
リー「御苦労だったフィシエ少尉、これで日本の半分はフランスの物だよ。一億金なら安いものじゃあないか」、最大
10「おっしゃるとおりです、実に日本人はくみし易いですな。はははは」「ところで日本娘に珈琲でもいれさせて、ゆっくり寝るとしようか」「はい-フィシエ少尉は立上って次の間へおいと呼ぶ。すぐに返済をして出てきた
臆病一番首
やす」
コーヒー
ANTH
がわ」
「あの娘に珈琲を持ってこいといえ」「かしこまりました」へこへこしながら松蔵が去る。「ラルボオ少将は葉巻を取出して、さも旨そうにふかしはじめた。待つほどもなく、扉をあけて入ってきた娘、銀盆の上に珈琲道具をのせて、恐る恐る進む―お糸、林田秋想の娘、お糸であった。「ああご苦労さん、さあこっちへおいで、可愛いい娘さん」少将はにたにた笑いながら、
「あなた大変きれいですね、遠慮はいりません、さあここへお坐りなさい」異「あれ、いけません」-ラルボオが毛だらけの手で握ろうとするのを、払いのけたとたんに、手が滑って珈琲の道具が、がらがら―と落ちて砕ける。「あ、なにをしますか」ラルボオが怒って出る。「あれ、赦して」とお糸が後へ退ろうとする肩を、ぐいと?んだラルボオ。「こっちへくるんだ」、
1
0姻といいざま、乱暴に抱すくめようとする刹那!ばっと扉を蹴あけると、
異人館斬込み
ゆる一
さが一
だき、
せっな|?________________

あかっけ
わめ
だき、
む
we均でもこのうち下、
HA
「あお」
おおまた
臆病一番首
|「待ちゃあがれ赤毛の畜生猿!」と喚いてとびこんだ、魚売り清吉。見るよりお糸は狂喜して、ラルボオの手をすりぬけるがいなや、「あ!清さん!」と清吉に抱ついた。「お嬢さん、こんなところにいたんですね、ずいぶんお探し申しましたぜ、だがもう御安心なせえ、清吉がきたらうてれんばてれん指一本さされるこっちゃあありません」
ラルボオは顔色蒼ざめて、つと大股に進み出るや、「ここはフランスの領事館、乱暴をするとフランスの法律によって死罪にするぞ、出ていけ!」「いろったっていやあしねえ」清吉はお糸をぐっと後に庇うと、こ「だがな、ただは帰らねえぞ。伊勢山で預けておいた生胆三つ、通弁の松蔵を入れて四つの胆を貰うんだ、覚悟しゃあがれ」識。「待ちねえ」松蔵がしゃしゃり出た。子日で13
。「明日は幕府と大事な条約のある日だ。つまらねえ真似をすると、幕府の一億金借款がふいになるぞ」「当り前に、、、こするそうこっってきたんこ。う、ランボテとかいう奴よく聞け
かば
まし
「
え
めくら
だま」
おい
「貴様たちの秘密条約にある、関東軍備委任の条文は、日本侵略の欺文だということが知れたんだ。幕府の盲目共は欺せても、日本人の魂まで欺すわけにゃあいかねえぞ、これだけいったら、己らの斬込みがどういうわけか分ったろう、覚悟をきめて念仏でも唱えやがれ」中国吉は《選しい。
「うぬ、ばれたか」(1み呻いたラルボオ、とっさに短銃をとる。刹那!清吉の体が躍った。眼想、実
「えい!」だあーん!「あたりをつんざく短銃の音。だが弾丸は天井に外れた。ラルボオは肩先を斬下げられて、血しぶきをあげながらどうと倒れる。
西
部「あ、ラルボオ閣下」
叫んで、フィシエ少尉が剣を抜く、とたんに清吉は踏こんで一刀、胸を刺す。「おお、神、神様」
で全員いう人。「フィシエ少尉は後ろざまによろめき倒れた。びっくり逃げ出そうとする松蔵の背
中へ、でもいい。ぬ「貴様も道連れ、一緒に行け!」と清吉があびせる太刀。わずかに斬られてわあ
異人館斬込み、
たま?________________




テーブル
ランプ
ひだるま
たれとが
臆病一番首
%

っ[#「」に傍点]! 喚きながら前のめりに倒れたのが卓子、上に乗っていた洋燈が、転げ落ちてばっと油がひろがる。「ひいっ!」線で
もいいですと松蔵が立上ろうとしたが、洋燈の火に全身を包まれて火達磨だ。「お嬢さん」「清さん」481
「これで万事けりがつきました。この火で仏蘭西館が焼け落ちれば、秘密条約はお*じゃん、誰咎めもありませんや、火はなにもかも焼いちまいまさあね。はっはっ
は」清吉はお糸をしっかりと抱いて、「やい、生胆を貰おうと思ったが、手前たちの胆は臭くって喰えめえ、地獄へ土産にくれてやるから持ってけ、あばよ」
そして燃えあがる火の中を、清吉とお糸は外へ脱出した。
 仏蘭西館の怪火、ロワイヤル艦長ラルボオ少将焼死。これで事件は結末がついた。林田秋想は間もなく館林侯に呼戻されるというから、医療も充分にできるであろう。清吉はほがらかに、毎日魚を売っている。



底本:「周五郎少年文庫 臆病一番首 時代小説集」新潮文庫、新潮社
   2019(令和1)年10月1日発行
底本の親本:「少年少女譚海」
   1934(昭和9)年2月号
初出:「少年少女譚海」
   1934(昭和9)年2月号
※表題は底本では、「異人館|斬込《きりこ》み」となっています。
入力:特定非営利活動法人はるかぜ

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山本周五郎
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