【ダークプリキュア】


[名前]ダークプリキュア
[出典]ハートキャッチプリキュア!
[異名]
[声優]高山みなみ(らんま1/2に登場する天道なびきと同じ)
[性別/年齢]女性/3歳程度(外見はゆりと同等)
[一人称]私 [二人称]お前、貴様 [三人称]

「影が光をのみこんだとき月はひとつになるのだ!!」

 砂漠の使徒の幹部。
 表向きは、プリキュアを倒すため(小説版によれば、「キュアムーンライトの正体を探るため」と「こころの大樹を探すため」…そして、もう一つ本当の理由があるが後述)に作られたという人造人間で、キュアブロッサムとキュアマリンを襲撃し、圧倒した。
 確かなパワーを持つが、他の幹部のように積極的に戦いに出る事はなく、どちらかといえば基地内でサバーク博士といる事が多い。

 過去にはこころの大樹でサバーク博士とともにキュアムーンライトと戦闘し、妖精を消滅させ、こころの種を半分に割る事で変身不能にしている。
 その後はそのこころの種の片割れを所持し続けており、キュアムーンライトではなくなった月影ゆりの前にも何度か現れている。

 キュアムーンライトの復活後は、その圧倒的なパワーに敗北。負傷し、しばらく培養カプセルの中で眠り続ける事になる。
 終盤で復活した際は両目ともに金色になり、パワーアップした模様。サバーク博士の仮面を破られた月影博士の前でキュアムーンライトと決闘し、ついに完全敗北。
 サバーク博士を取られた事で感情を爆発させるが、体は思うように動かなかった。

 そして、死に際に、実はダークプリキュアはゆりの体の一部(小説版によると、お守りの中に入っていたゆりの髪の毛)を使って作られたクローンにして、ゆりの妹である事が判明する。ダークプリキュア自身はこの事実に気づいていた模様。
 求め続けていた父に娘として認められたことで、心のわだかまりは解けたようで、ゆりに笑顔を見せながら、月影博士の腕の中で消滅した。
 悪人とはいえ悲劇的な誕生だったため、二次創作では、普通にゆりの妹として扱われやすく、たまに制服や私服のダークプリキュアが描かれている事も。

 小説版においては、サバーク博士としての意識に呑まれ、妻や娘の面影を忘れつつあった月影博士が「家族の面影を忘れない為」に作りだし、その後から「キュアムーンライトの正体を探る」、「こころの大樹を探す」、「プリキュアを倒す」などの任務を与えた事を明かしている。
 サバーク博士も当時は自分の娘がキュアムーンライトである事を感づきつつも、正体を知らなかった為、あくまで「キュアムーンライトの正体を探る」だけにとどめ、「キュアムーンライトを倒せ」とは命じなかった。キュアムーンライトの打倒はあくまでダークプリキュア自身が勝手に行った事である。
 また、この小説においては、彼女の死後、ゆり自身も「ダークプリキュアは心のない人形ではなかったと思う」、「敵味方でなかったら、妹として抱いてやる事も出来ただろうし、姉妹として色んな話もできただろう」と独白している。


[外見]



 キュアムーンライト並に長身。他のプリキュアよりは一回り大きめ。腕や脚が細く、非常に華奢。
 髪型は暗い緑色のおかっぱで、左側に赤黒くなる花のような飾りがある。
 裏地が赤い黒いゴスロリ衣装を着ており、コウモリのような左片翼が生えている(片翼なのは、完成を早めた反動だと小説版で明かされている)。
 右手は腕飾りをしているが、左手はロンググローブ。脚はオーバーニーソックスとひらひらスカート。
 胸にはカラータイマーそっくりなブローチをしており、胸元は露出しているが首には黒っぽい包帯を巻いている。
 当初は蒼い左目と、普段は閉じている金色の右目のオッドアイだったが、復活後は両目ともに金色になっている。


[性格]
 誇り高く、極めて冷静沈着。キュアムーンライト以外のプリキュアに対しては自信と余裕を持った戦い方をしており、デザトリアンに頼るよりも、まずは己の力で戦う事が多い。
 失敗した仲間を軽く見ている節もあり、自分の強さを絶対視している。
 発言を的を射ている事が多く、善悪に囚われない合理的な作戦を発案する。初登場時は、敵をおびき出すために妖精を人質に取っているほか、ゆりの母親がいる商店街を襲撃した事もある。
 花を枯らしながら登場したり、世界を砂漠で覆い尽くす作戦にも黙って参加したりしているので、花や命を大事にする事はしない。基本的には完全な悪役。

 「心のない人形」と評されたが、その一方で、自分を作り出したサバーク博士の父性を求め、サバーク博士(月影博士)の本当の娘である月影ゆりに異常な執着を見せる。小説版では、サバーク博士を「愛する者」と表現し、本人も心がない事については否定する。ゆりにも「心のない人形ではなかった」と言われている。
 プリキュアを倒す任務があるため、プリキュアに対しては冷徹。

 当人はサバーク博士に絶対の忠誠を誓っており、そのためにサバーク博士の命令は絶対であると考えている。彼にだけは基本的に敬語。
 しかし、己の持つ最も強い感情を無碍にすることはできず、ゆりの事になると命令を無視して無茶をしてでも倒そうとする。クモジャキーに対しても、「キュアムーンライトは自分が始末するから手出しはするな」と発言していた。
 彼女の中では、何よりもキュアムーンライトが優先されるため、他のプリキュアは優先順位でいえば低い。本人曰く、「プリキュアなどくだらない」との事。作戦とはいえ、自分もプリキュアを名乗っているが…。

 言う事はとことん曖昧。
 ゆりに自分の境遇を説明するのに、「お前は私だからだ!」、「月が一つになる!」、「お前は私の半身!」、「私とお前は光と影!」と、詩的表現で思わせぶりな言い方をするわりに、ちゃんとそれをイチから説明する事がない。
 ちゃんと説明すると自分の本心がバレるので、それを知られたくない恥ずかしがりやである可能性もある。

 最期には、自分を父と認めたサバーク博士の腕の中で、「お父さん…」とつぶやき、ゆりに笑顔を見せながら消滅している。
 プリキュアの攻撃で邪悪さが消えていった影響もあるだろうが、普通に生きていれば割と綺麗な心を持っていたのかもしれない。

[他キャラとの関係]
 とにかく彼女が執着し続けるのは月影ゆり。自分の半身であり、彼女を倒す事で己のアイデンティティを確保し、父を獲得しようとしている。しかし、最後には父によって「姉妹」として認められる事になった。
 花咲つぼみ来海えりか明堂院いつきは敵であり、プリキュアとして認知している。その外見は知っているはずだが、名前まで知っているかは不明。彼女たちを倒す事が目的だが、特別強い執着を見せる事はない。

[能力]
 キュアムーンライトと互角の戦闘力を持ち、空を飛ぶ事もできる。他のプリキュアは最後まで全く歯が立たないほどの圧倒的な戦闘力を持ち、出てくるたびにドラゴンボールチックな空中戦を披露する。プリキュアが三人がかりでも倒せないレベル。強さでいえば相当なもの。
 ダークタクトを出現させ、花を枯らす力を持っている。
 段閉じている右目を開くと超能力や衝撃波を放つことができ、手から赤いエネルギー弾や電撃を放ち攻撃することも可能。
 背中の羽は飛行の他に、敵の攻撃をガードする際にも使っている。
 小説版によると、視力は猛禽類よりも鋭く、聴力も兎並み。
 次の技を持つ。

ダークフォルテウェイブ…ダークタクトから放つ必殺技。赤黒い花の形をしたエネルギー弾を飛ばす。
プリキュア・ダークパワー・フォルティシモ…ダークタクトから放つ必殺技。フォルテッシモ記号のような形をした赤色のエネルギーを纏って突撃する。


以下、変身ロワにおけるネタバレを含む


+ 開示する

ダークプリキュアの本ロワにおける動向


基本情報

初登場 019:人造人間と格闘娘と寿司屋
最終登場 146:Bad City 5 : 星を継ぐ者-Shooting Star-
参戦時期 46話終了時
スタンス マーダー(無差別)
変身回数 筋肉ムキムキ(1)、キュアムーンライト(1)、仮面ライダーエターナル(1)、パペティアードーパント(1)
所持品
支給品 10円パラシュート、筋肉強化剤、風都タワーのパンフレット

参加者関係表(最終認識)

キャラ名 状態 関係 呼び方 本名 初遭遇話 生死認識
天道あかね 敵対 交戦する 知らない 019:人造人間と格闘娘と寿司屋 生存
梅盛源太 敵対→中立→敵対 殺害する 認識済 死亡
来海えりか 敵対 元の世界の敵→交戦する キュアマリン 認識済 035:ニアミス
月影ゆり 敵対→友好 元の世界の敵→姉妹 キュアムーンライト、ゆり、姉さん 認識済
明堂院いつき 敵対→中立 元の世界の敵。一時行動を共にする キュアサンシャイン 認識済 073:黒き十字架(後編) 生存
沖一也 一時行動を共にする
アインハルト・ストラトス 殺害する 死亡
大道克己 敵対 何度も交戦する 仮面ライダーエターナル 095:激突!仮面ライダーエターナルVSダークプリキュア!(前編) 生存
花咲つぼみ 敵対→??? 元の世界の敵→交戦する キュアブロッサム 116:本当ですか!?ダークプリキュアの真実!!
高町ヴィヴィオ 敵対→中立 一時行動を共にする 呼ばれてるのを聞いてる 132:人形遣いと少女 死亡
孤門一輝 生存
蒼乃美希 認識済 146:Bad City 2 : Power of Shine

名前のみの情報

キャラ名 状態 情報 情報伝達者

説明

第一回放送まで

 最初はキュアムーンライト(月影ゆり)との決着に拘りつつも、普通のマーダーとして、天道あかねを襲撃した。あかねとの交戦中にシンケンゴールド(梅盛源太)が現れ、彼と戦闘する事に。圧倒的パワーでシンケンゴールドを圧倒するも、遠目にキュアマリン(来海えりか)を目撃した事で、優勢だった戦闘を放棄する。
 彼女のもとへと走った後、当身でキュアマリンを気絶させ、ムーンライトをおびき寄せるための人質にする。
 その後、マリンなど必要なしに月影ゆりが現れたので、マリンを無視してキュアムーンライトと交戦。だが、気絶していたマリンが起きたため、二人のプリキュアを前に敗走した。
 逃げた先で体を休めていた彼女は、キュアサンシャインの声を聴き、彼女とその仲間(仮面ライダースーパー1=沖一也とアインハルト・ストラトス)と交戦する事になる。そんな中で、キュアサンシャインの不可解な言動(ダークプリキュアがゆりの妹である、自分はダークプリキュアがいる時間より未来から来た)に動揺し、優勢ながらも逃走する事になった。

第二回放送まで

 放送後、えりかの埋葬地を暴く事になったダークプリキュアは、その様子からえりかを殺害したのがキュアムーンライトではないかという推測に行き着く事になる。
 そして、仮面ライダーエターナル(大道克己)とキュアムーンライトの会話を聞いたことでその推測は確信へとつながる。ダークプリキュアも砂漠の使徒に属する悪でありながら、彼女は悪に堕ちた宿敵に対して苛立ちと動揺を隠せなかった。
 同時に、キュアムーンライトが誰かを生き返らせようとしている事に気づき、それがもしかすればサバーク博士や自分なのではないかという結論に。
 また、仮面ライダーエターナルがゆりのココロポットを奪ったことを知ったため、ゆりがいなくなった後に彼を襲撃する事に。
 だが、エターナルは簡単には死なず、激戦を繰り広げ、劣勢になったものの支給品の筋肉強化剤でパワーアップを図り勝利する。
 ココロポットを奪還した後、小さくなったゆりと遭遇。彼女によって、自分たちは姉妹として認められるべき存在だと教えられ、苦悩。そんな時にエターナルの襲撃を再び受け、キュアームーンライトと共闘する。
 しかし、傷ついた二人はダメージに対する耐性が強いNEVERのエターナルに大して大苦戦。ゆりを逃がして自分がエターナルと戦闘するという、これまでの彼女からは考えられない行動に出る。
 だが、ゆりに庇われた事でダークプリキュアは生存し、ゆりが死亡。最期に彼女を姉と読んだ。
 その後、ココロポットを受け継ぎ、一時的にキュアムーンライトに変身してエターナルを撃退。自分がこれからどうすればわからない彼女は、エターナルメモリにどういう反応をされるかによって今後の動向を決めることにする。そして、彼女が選んだ道は「ゆりの遺志を継ぎ、優勝するために殺し合いに乗る事」だった。
 その結果に基づき、エターナルへの変身道具を返して克己を逃がした彼女は、ゆりの亡骸をえりかの墓場の傍に埋めると、一時的に眠る。
 再び目を覚ました彼女は、改めて残りのプリキュアを打倒し、殺し合いに優勝する決心をする。この時再びゆりを姉と呼んだ。
 その果てにキュアブロッサム(花咲つぼみ)と遭遇した彼女は、彼女にえりかのココロパフュームとココロポットを託した後、交戦。ゆりがえりかを殺害した罪を被り、「プリキュアの起こす奇跡」もまた一つの手段として、プリキュアは見逃す方針に変える。

第三回放送まで

 警察署を襲撃し、孤門一輝と高町ヴィヴィオと交戦する事になる。とはいえ、相手はほぼ生身の彼らを圧倒するも、孤門がパペティアーメモリを持っていた事で形勢逆転され、孤門の操り人形にされてしまう。
 その後解放されて沖一也こと仮面ライダースーパー1と交戦する。一時足を凍らされて動けなくなり、一同から説得を受けるが受け入れず、足の氷が解けるとヴィヴィオを人質に取り優位に立つが、蒼乃美希ことキュアベリーといつきことキュアサンシャインのダブルプリキュアの攻撃を食らい再び形勢が不利になったため、降参して彼らと表向き協力を約束した。
 警察署で源太とアインハルトと合流し、情報交換を終えたところで裏切りを敢行。破壊したふりをして隠し持っていたパペティアーメモリの力を使い暁美ほむらの遺体を使ってヴィヴィオを絞殺。(結局蘇生したが)
 さらに源太を操りアインハルトを殺害してその場を離れる。操り人形として連れてきた源太を解放し、彼に最後の情けとして戦いを挑む。結果はダークプリキュアの圧勝で、源太は死亡する。
 源太との戦いを終えると、北へと進路を定めて行動を始めた。




最終更新:2015年09月18日 23:04