Bad City 5 : 星を継ぐ者-Shooting Star- ◆gry038wOvE
高町ヴィヴィオは、空を泳いでいた。
こんな経験は誰に言っても信じてもらえないだろう。
──ヴィヴィオは、いま、自分の体を眺めていた。
ヴィヴィオは自分の体を真上から眺めながら、孤門が必死で自分の体を蘇らせようとしているのを、落ち着いた気持ちで見ていた。
こんな経験は初めてであった。
不思議と落ち着いた気分で、初めての事なのに懐かしい感覚があった。
孤門は今も、必死で自分の体に胸骨圧迫を加え、人工呼吸をしていた。自分の体にあんな事をされるのは、少し恥ずかしい気持ちである。
だが、孤門は必死で蘇らせようとしてくれていた。
美希が、倒れているいつきの口にペットボトルを含ませている。沖は、廊下を走り、何かを探しているようだった。
アインハルトは、自分の隣で倒れている。──アインハルトもまた、命を失っていた。
(あ……)
ヴィヴィオの体は、そのまま警察署の天井をすり抜けていった。彼女自身の意思ではないが、そのままヴィヴィオの体は上空に向けて浮遊していった。
孤門たちの姿が遠くなっていく。
警察署の屋上には、魔法陣がある。これは、確か孤門と訪れた事がある。
そんな警察署の屋上も遠くなっていき、ヴィヴィオはもっともっと上へと昇っていく。
空を突き抜け、雲を突き抜け、ヴィヴィオはその上まで来た。
雲を突き抜ける時は、生まれてから今までの様々な記憶がヴィヴィオの中で走馬灯のように駆け巡っていく感覚があった。
本来、これは死ぬ時に流れるものらしいが、ヴィヴィオは、いま初めてこんなものを見た気がする。
覚えている記憶もあれば、覚えていない記憶もあった。
やがて、ヴィヴィオの体は巨大なトンネルの前に来た。
トンネルの中からは懐かしいにおいがする。においというよりかは、感覚だろうか。
体全身が、そこから感じる懐かしい感覚を求めて、前に進んでいこうとしていた。
『ヴィヴィオー!』
『ヴィヴィオ!』
誰かが、目の前のトンネルの中で名前を呼ぶ。
(なのはママ……フェイトママ……)
まだヴィヴィオと同じ年頃にしか見えない少女が二人いる。
だが、ヴィヴィオには誰なのかがすぐにわかった。──高町なのは、それにフェイト・テスタロッサだ。
なのはとフェイトは、雲の上に見える巨大なトンネルの向こうで手を振っていた。
ヴィヴィオの知っている母の姿とは違ったが、彼女はすぐにそれが母だとわかった。
ヴィヴィオは、母を求めて、今すぐにでもそこに向かおうとした。
『ヴィヴィオちゃん!』
『おーい!』
よく見ると、園咲霧彦や山吹祈里もいるではないか。
二人の姿が見えてきた。二人もまた、ヴィヴィオを歓迎し、手を振っている。
ああ、やはり彼らはここにいるのだ。
ようやく、ヴィヴィオもたどり着いたのだ。
この素敵な場所に。
『ヴィヴィオー!』
『アインハルトー!』
『二人とも、よく頑張ったね』
スバル・ナカジマやティアナ・ランスター、それに若き日のユーノ・スクライアらしき人もいる。
アインハルト……? その名前が自分の方を見る彼女たちから呼ばれた事で、ヴィヴィオは真横を見た。
そこでは、アインハルトが自分と同じようにそちらを見ていた。
「アインハルトさん」
二人は顔を見合わせて、少し困ったような表情をする。
お互いに、相手方もここにいるのだと気づいてしまったのである。
しかし、不思議な安心感が二人を包み込み、かえってそこに彼女がいる事に納得した。
これから、また一緒に二人で高め合える。それが嬉しい事であるように思えた。
『……お先に失礼します』
アインハルトは、それだけ言うと、トンネルの向こうに進んでいった。
空を浮いたまま、アインハルトの体は真っ直ぐに飛んでいく。
何故だか、それが死そのものを示しているような気がしたが、それでもいいと思った。
向こうにいけば、また楽しい生活が始まるのだと思った。
「あっ、待って、アインハルトさん、私も……」
ヴィヴィオも、アインハルトについていこうと自分の体を急かした。そうすると、ゆっくりヴィヴィオの体は前へ前へと進行し始めた。
……大丈夫、このままいける。
この心の底からわき上がる安心感は、確かにヴィヴィオを呼んでいる。
ヴィヴィオが今まで出会い、その中で死んでいった人が目の前にいる。
ヴィヴィオは、また彼らと会えるのだ。
母や仲間と一緒に、もう殺し合いも何もない世界に向かえる。
──だが、そんなヴィヴィオの肩を誰かが強く掴んだ。
『おい、ちょっと待てよ』
聞こえたのは、荒っぽい口調である。
振り向けば、おさげ髪の男がいた。彼の表情は、あまり機嫌の良さそうなものではない。
そう、男は早乙女乱馬といった。──ヴィヴィオの大事な人の一人であった。
「乱馬さん……?」
『気に入らねえな、ヴィヴィオ。まさか忘れてねえよな? お前が俺に鍛えてほしいっていった事を』
ヴィヴィオは、前に乱馬に鍛えてほしいと言っている。そういえば、乱馬が死んだ事で、ヴィヴィオはそれを忘れかけていた。
乱馬にこう言われた事で、初めて思い出した。
『俺はそれにちゃんと答えたんだぜ。男は守れる限り、約束を守るもんだ。守れない約束もあったけど、それでもこれくらいは果たさせてくれよ……』
乱馬は、憂いを含んだ瞳でそう言った。
だが、そんな瞳をすぐに切り替え、険しい顔でヴィヴィオに叫ぶ。
『だから俺は最初で最後の弟子に大事な事を一つ教えてやる!!』
乱馬は、ヴィヴィオの肩を強く掴むと、その体を、巨大なトンネルから突き放すように、遠い地面の真下に向けて強引に投げた。
人間の体を、まるで野球のボールのようにぶん投げる。
それは、エースピッチャーも驚愕の剛速球であった。
ヴィヴィオの体は、自分の意思と関係なく、素早く地面に落下していく。
『こいつが……無差別格闘早乙女流の極意だ!!』
ヴィヴィオの体は、空気抵抗など無視するかのように、地面に向けて凄まじいスピードで落ちていく。
あのトンネルは見えなくなったが、その向こうで微笑んだ仲間が、最後にもっと強く微笑んだのを、ヴィヴィオは見逃さなかった。
乱馬も笑っている。
乱馬はヴィヴィオを突き放しながらも、突き放した事で笑みを見せていた。
嘲笑うような笑みではなかったが、いたずらっぽい笑みだった。
『今の俺にはまだお前を鍛えるなんててきねえよ!! お前は基礎ができてねえし、俺はまだお前を強くできるほど強くねえ。だから、お前はもうちょっとそっちで修行を積んでろよ!! 俺たちはもっと強くなって待ってるからな!! ……ただ、この極意だけは覚えとけよ!!』
アインハルトやなのは、フェイト、スバルたちが乱馬の真横に現れ、笑顔で手を振った。
自分たちも同じように、ヴィヴィオのために修行して待っていると、その笑顔は告げていた。
「──乱馬さん!」
遠ざかっていく青空を眺めながら、ヴィヴィオは察した。
乱馬がいま、教える事は、これだけで充分だったのだろう。
彼がいま教えるべき無差別格闘早乙女流の極意。
敵前大逆走や、山千拳・海千拳──一見するととんでもないが、それでもその根っこにある一つの気持ち。
それは、どんな泥にまみれても日々を生きるために戦うという事である。
──生きる。
ただそれだけが、乱馬が教えようとした想いであった。
地面に落ちながら、ヴィヴィオは拳を合わせて、雲の上に礼をする。
「……ありがとう、ございます!」
早乙女乱馬は、死して尚、己の強さを証明し、己の意地を貫いた。
いや、一人の少女があの世に向かっていくのを、現世に投げ返すほど、強く破天荒な男だったのだ。
ヴィヴィオの礼は届いただろうか。
────高町ヴィヴィオが目を覚ますと、目の前には、孤門一輝がいた。
【高町ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはシリーズ 生存】
【残り26人】
△
いつきとヴィヴィオが目を覚ましたのはほぼ同時だった。
「……ここは?」
いつきが目をさまし、開口一番、そう質問した。
美希。孤門。沖。
それで、よく見ればヴィヴィオがいる。孤門がその体を強く抱きしめており、いつきの目には一瞬見えなかったのだ。
なんでこんな事になっているのかはわからない。
「ここは、霊安室よ」
顔を冷水で濡らしたいつきは、改めて自分が気絶していた事に気づき、ゆっくりと立ち上がる。ヴィヴィオも同じだったのだろうか。
真っ暗闇でわからなかったが、霊安室はこんな場所だったのか。
立ち上がると、いつきの目線の先には、二つの死体があった。
二つ。
ヴィヴィオが言っていた、ここにある死体は二つだ。
黒い髪の少女のものだけ……。
「そんな……」
いつきが絶句する。
孤門も、ヴィヴィオが蘇った喜びの気持ちを抑えて、アインハルトの事を思い出した。そう、アインハルトはここで死んでいたのだ。
いつきの目の前には、黒い髪の少女の死体と、アインハルト・ストラトスの遺体があった。
「どうして!? どうしてアインハルトが……!!」
いつきの目も冴える。
いつきはアインハルトの遺体へと駆け寄り、胸に手を当てた。やはり、心臓から音がなくなっている。何より、二人の体は頭部を除いて白いスーツで覆われていた。棺桶が一人分しかないので、残りの二人はシーツにくるんでいたのだ。生きている人間にこんな事はしないから、いつきは咄嗟に彼女が殺されたと思ったのだ。
「……落ち着いて事情を聞いてくれ」
沖が諭す。
ヴィヴィオが意識を取り戻した喜びに浸る時間はなかった。
事情を聞く前から、いつきはもう、頭が真っ白になって、何も考えられなくなった。
△
「……」
ダークプリキュアは、何とも言えぬ気分で街を駆けていた。
後程、仮面ライダーダブルに変身する左翔太郎とウルトラマンネクサスに変身する佐倉杏子が警察署に来るらしい。
ダークプリキュアは、その二人ではまだ力不足ではないかと考えていた。
パペティアードーパントの力は、相手の実力で1にも100にも力を強める事ができる。
ほむらのような死体はやや、戦うには辛い。
シンケンゴールドでもまだ物足りない。
せめて、仮面ライダーエターナル程度の実力が欲しいところだが、仮面ライダーダブルに果たしてそれほどの実力があるだろうか。彼は仮面ライダーエターナルに勝ったと言うが、この殺し合いの会場でゴ・ガドル・バ、ナスカドーパントといった相手に敗北しているらしい。
佐倉杏子は、ウルトラマンとなってからまだ時間が経っていないゆえに操るには少しばかり頼りない。
二人のいずれかを利用するのも手だが、まだまだ使いようのある相手がどこかにいるのではないかと思っていた。
街エリアはおそらく、彼らがくまなく探した事だろうから、孤門一輝、蒼乃美希、明堂院いつき、沖一也、左翔太郎、佐倉杏子、ン・ダグバ・ゼバ、モロトフ、血祭ドウコクだけがいると考えていいだろう。
彼らの行動は広範囲に及んでいるようだが、彼らが見つけた参加者はこれくらいだろうか。あとは、多少の出入りがあったかもしれないが、風都タワーのあたりまで歩くのはなかなかにしんどい。途中で左翔太郎や佐倉杏子と出くわす可能性もある。
(……左翔太郎や佐倉杏子は、キュアサンシャインや天道あかねから私の事を聞いているはずだ。厄介だな)
ともかく、彼らに会うと厄介な事になりそうなのは確実だ。
一度、街を離れた方がいいだろうか?
街以外にも参加者はいるはずだ。先ほどまで街にいた人数を考えると、まだ全員が街に密集しているわけではなさそうだ。他の場所にも参加者がいてもおかしくない。
ダークプリキュアも、一度は街に来たが、パペティアードーパントで操る相手を探すためには、別の場所に行ってみるのもいいかもしれない。
だとすれば、禁止エリアに気を払いつつ、北に向かった方がいいだろうか。
(……よし)
ダークプリキュアは、再び北に向かう事にした。
決めた瞬間、彼女は既に北を目指して歩き出していた。
【1日目/夕方】
【F-10 街(港)】
【ダークプリキュア@ハートキャッチプリキュア!】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、右腕に刺し傷
[装備]:T2パペティアーメモリ@仮面ライダーW 、T2ヒートメモリ@仮面ライダーW
[道具]:支給品一式×4(ゆり、源太、ヴィヴィオ、乱馬)、ゆりのランダムアイテム0~2個、ヴィヴィオのランダムアイテム0~1個(戦闘に使えるものはない)、乱馬のランダムアイテム0~2個、パワーストーン@超光戦士シャンゼリオン、ふうとくんキーホルダー@仮面ライダーW、霧彦のスカーフ@仮面ライダーW、須藤兄妹の絵@仮面ライダーW、霧彦の書置き、山千拳の秘伝書@らんま1/2、水とお湯の入ったポット1つずつ、ライディングボード@魔法少女リリカルなのはシリーズ、ガイアメモリに関するポスター×3
[思考]
基本:キュアムーンライトの意思を継ぎ、ゲームに優勝して父や姉を蘇らせる。
0:一度、街から出て北へ向かう。
1:もし他のプリキュアも蘇らせられるなら、ゆりのためにそれを願う。
2:つぼみ、いつきなども今後殺害するor死体を見つけた場合はゆりやえりかを葬った場所に埋める。
ただし、プリキュアの奇跡にも頼ってみたいので、その都度生かすか考える。
3:エターナルこと大道克己は今は泳がせておく。しばらくしたら殺す。
[備考]
※参戦時期は46話終了時です
※ゆりと克己の会話で、ゆりが殺し合いに乗っていることやNEVERの特性についてある程度知りました
※時間軸の違いや、自分とゆりの関係、サバーク博士の死などを知りました。ゆりは姉、サバークは父と認めています。
※筋肉強化剤を服用しました。今後筋肉を出したり引っ込めたりできるかは不明です。
※キュアムーンライトに変身することができました。衣装や装備、技は全く同じです。
※エターナル・ブルーフレアに変身できましたが、今後またブルーフレアに変身できるとは限りません。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※ヴィヴィオを殺害したと思っています。
【前回までのダークプリキュアの誤解】
ボーナスに関する話など、ダークプリキュアが誤解していた点はすべて払拭されました。
また、仮面ライダーエターナルの名前が大道克己である事や、彼の経緯についても左翔太郎→梅盛源太or明堂院いつきorアインハルト・ストラトスを経由して把握しています。
【アイテムや死体に関する情報】
梅盛源太の死体は、F-10エリアの海で浮いています。丈瑠のショドウフォンやスシチェンジャーなどのアイテムは海に沈んでいます(丈瑠のメモも同様かもしれません)。
スタングレネードの最後の一個は警察署内で消費しました。
T2バードメモリは破壊され、破片はG-9エリアに放置されています。
△
いつきは、全ての事情を沖から聞いた。
正直言うと、頭がうまく働かず、半分も頭に入っていないと思う。
しかし、シンケンゴールドがアインハルトを斬った事や、ヴィヴィオが孤門の心肺蘇生術によって生き返った事など、断片的にだが、いつきの頭の中では確かに印象づいていた。
ヴィヴィオはアインハルトの死を知ったというのに、嫌に冷静であった。
「……あの時、あの霊安室の中にいたのは君たちだけなんだ。一体、何があったんだ?」
沖が訊くが、いつきはどう思うと言われても、推理をする頭が働かなかった。
いつきだって、何もわからないのだ。
一方、ヴィヴィオは非常に冷静に話していた。
「私たちはダークプリキュアを追って、あの霊安室に行きました。でも、あそこにダークプリキュアがいたのかはわかりません」
「……それから、電灯をつけようとしたいつきさんが突然いなくなって、……そこから、私と源太さんが霊安室に入ると、突然ドアが閉まって、私たちはパニックになりました」
「あと、その後はドアや壁を叩くような変な音がして、私たちはてっきり幽霊だと……」
「それでパニックになってみんなを呼びました。……でも、その後で私は誰かに後ろから首を絞められて……一度、死にました」
厳密に死と呼んでいいのかどうかはわからない。
しかし、心肺停止状態で「縊死」していたのは確かである。
実際、AEDや心肺蘇生法のお蔭で助かったのである。
「……それから先は、少し不思議な話になりますが……」
ヴィヴィオは、その先に見たものも全て包み隠さず話した。
自分がなのはたちを見た事や、乱馬に投げられた事。
巨大なトンネルのようなイメージ。幽体離脱の感覚。
「……それで、何故だか今は、生きてる事が素晴らしいって思えて、何だか、何でも素晴らしく見えるんです……」
今のヴィヴィオに、悩みの感情はなかった。あるといえば少しあるかもしれないが、なんだか少し、薄らいでいた。
空気や気温など、何もかもが素晴らしく見える……そんな不思議な感覚であった。
「…………なるほど。それは、いわゆる臨死体験という奴か」
沖が複雑な顔をして言う。
臨死体験とは、一度でも「死」を経験した人間が稀に話すといわれている不思議な体験である。
それがスピリチュアルなものなのか、脳科学的なものなのかはまだわかっていない。
ともかく、それがヴィヴィオに元気を与えていた。
「しかし、不思議だ……。本当に、僕が君を助けようとしてた事や、沖さんがAEDを探しに走っていた事……それに、アインハルトちゃんが亡くなった事も知ってたんだね」
臨死体験者は、幽体離脱の経験の中で病院の間取りや死亡宣告、病室の状況などを把握しているという。
それは体験者が知りえない情報も混じっているといわれる。
それが、脳科学者が頭を悩ませる部分でもあるのだが。
彼女に見えたのは沖たちも知っている事ばかりで、犯人の姿などは見られなかったらしいのは少し残念である。
「いつきちゃん、君は……?」
「ヴィヴィオちゃんが突然後ろから押さえつけられて気絶して、それから先の事は僕にはわかりません……。でも、たぶん……」
一方のいつきは、少し辛そうな表情であった。
彼女はまだ頭がぼんやりしていて、何が何なのかよくわかっていない。ただ、少しくらいはいつきが推理できる部分もあった。
「たぶん、これは事前に警察署に潜んでいた誰かによるものじゃないかと……そう思います。ダークプリキュアではないと思うんです」
「何故だ?」
「ダークプリキュアなら、こんな複雑なやり方をしなくても僕達三人を倒せたし、何より僕が生きているのが不可解です。他の人の命を奪って、それでも僕は生かした……その意味が、僕にはわかりません」
他の人……というのは、ヴィヴィオも含めていた。彼女は生と死の瀬戸際で、奇跡的に生を掴んだだけに過ぎない。
確かに、いつきが生存している事はダークプリキュアなら考えられない。
ダークプリキュアにとって、最優先に死亡を確認しなければならない相手になりそうなのは間違いないだろう。それをみすみす逃すのは不自然であるように思えた。
彼女が裏切ったという考え方も一理ある。
しかし、あの部屋にいた人間は、確かにいつきに殺意を向けていたし、殺そうとした結果として、犯人の確認不足でいつきが生存したように感じる。
ダークプリキュアなら、そんな事がありえるのだろうか。
「……僕たちもここに来る時にドアが閉まっていくのを見たから、ダークプリキュアがいると思ってここに入りました。でも、ダークプリキュアの姿は誰も見ていないんです」
「確かに。彼女を疑う理由があるとしたら、この状況だけだ」
ダークプリキュアは確かに自分の情報を与えずにここを出て行った。
だが、霊安室に入ったとは限らない。あれから姿を見ていないが、実はあのまま警察署を普通に出て行った可能性もありうる。
「もしかして、本当に幽霊っていう事は……?」
美希が少し怯えながら口にした。
そう、ここにいる誰もが、この状況からオカルト現象の匂いを感じ取っていた。
ほむらの死体が動いたという話も、シンケンゴールドが操られたように歩き出した事も、可能性としてはありうるものだ。
「確かに、僕達は誰も────“ここにいた誰か”の存在なんて見ていない」
彼らの視点から見て、ここで起きた事を纏めても、“誰かがここにいた”という確証は在り得なかった。
まず、いつきが、ドアが開くのを見てここに入った。
それから、誰かに襲撃され、気を失う。
その後、ヴィヴィオと源太の悲鳴を聞いて、全員がここに駆けつけた。
ヴィヴィオはその間、心霊現象を体験している。
それから、ここにたどり着いたアインハルトと沖は、源太の前に黒髪の少女の死体があるのを確認した。
源太は、その死体が動いたとか、幽霊が出たとか、そういう話をしたが、沖やアインハルト、遅れてたどり着いた孤門や美希が見たのは、そこに倒れている死体のみだ。
後程、意識を取り戻したヴィヴィオも幽霊が出たと言っている。
それから、源太が一人で霊安室内に入り、何か物音が聞こえた。
少し経つと、シンケンゴールドに変身した源太が、何かに取り憑かれたように歩き出し、アインハルトを殺害した。
その後、沖が交戦するも、ドアを蹴飛ばすような音や突然飛んできたスタングネードとともに消えた……。
そこに誰かがいたといえる証拠は、いつきを襲った誰かの存在や、飛んできたスタングレネードである。
「……あの、その事なら……私も」
ふと、ヴィヴィオが口を開いた。
「何?」
「……私……相手の袖を破いたんですけど、この制服、見覚えがありませんか?」
ヴィヴィオの手には、衣服の袖と思しき布きれが握られている。
その布きれは、ヴィヴィオにも見覚えがあるものであった。
「これは、あの人の制服と同じです……」
ヴィヴィオが言ったのは、そう──暁美ほむらの事だった。
なので、ほむらと同じ中学の制服ではないかと思った。
沖は、すぐに白いシーツの下で、ほむらの死体の手首を見た。
「…………破られている」
全員の背筋が凍る。
ほむらの死体の袖が、誰かによって破られているのである。
そして、それはヴィヴィオの持っている布きれと完全に一致したのだ。
つまり、ヴィヴィオを襲ったのは、この死体という事になる。
「前に確認した時も、この子は死んでいたんだよね……?」
「……はい」
乱馬とともにこの人の死体を見つけた時、確かにこの子は死んでいた。それは間違いない。
「……私も信じられません。でも、私を襲ったのは、ずっと前に死んでいるはずの……この人の死体です」
ヴィヴィオは、妙に納得してしまった。
背後からヴィヴィオを襲った相手の手は、冷たく、汗一つかかなかった。
死体が汗をかくわけはないし、その体は冷たくて当たり前である。
「じゃあ、もしかして、僕を襲ったのも……?」
いつきの背筋に冷たいものが走った。
いつきは、あの時、反撃する事ができなかったが、おそらくあの同室にいたのは──幽霊という事になる。
「……でも、ドアを蹴飛ばすような音やあのスタングレネードは?」
沖は、少し疑問であった。
スタングレネードを使う怨霊が、この世のどこにいるだろうか。
……ただ、暁美ほむらの生前を知っていたらば、使ってもおかしくないという結論に達した者がいるかもしれないが。
「ラップ現象、それにポルターガイスト現象という心霊現象があります。スタングレネードは、源太さんの支給品だから、もしかしたら……」
そう言ったのは美希だった。
女子中学生に蔓延しやすい言葉だったで、美希も多少のオカルト現象についての単語を聞いた事がある。
何もないのに音が鳴るラップ現象。
家具や物が勝手に飛んだり、移動したりするポルターガイスト現象。
それを連想せずにはいられなかった。
なんだか、この霊安室が奇妙な静けさを持ち始めた。
姿を消したダークプリキュアも、“死体”に襲われたヴィヴィオやいつきも、シンケンゴールドの挙動も……何もかもが不気味で、説明がつかない現象であるように思えた。
真相を知らないものには、謎だらけで、それが恐怖を呼んだ。
殺し合いゲームなどよりも、遥かに恐ろしい得体の知れない何かに、美希やいつきは……あるいは、孤門さえも背筋を凍らせていた。
「……ねえ、ここ出ませんか?」
震えた声で、美希が提案する。
いつきも美希も、恐怖でいっぱいのようだった。
「……わかった。ここは出よう。ただ……」
沖は、ただそのままここを出る事だけは避けなければならないと思った。
「……ただ、一度彼女たちに手を合わせてから」
幽霊を恐れるにしても、幽霊の仕業ではないと断言するにしても、ただ、死者に対して手を合わせるだけはしなければならないと沖は思った。
ここにいる全員が黙って目を瞑り、二つの体に向けて手を合わせた。
(アインハルトさん……いつかまた……)
アインハルトの遺体に、そう心の中で告げ、ヴィヴィオを最後尾にして、全員が立ち去った。
△
沖たちは、警察署内のトレーニングルームまで来ていた。
ここは、以前、孤門がヴィヴィオとともに竹刀で鍛錬を積んだ場所である。
そして、ここには、あの「ロボット」があった。
ダークプリキュアにもこの「ロボット」の情報を教えていたので、もしかすればここに来ているかもしれないと思ったが、彼女はそれを無視したようである。
「……なるほど。宇宙でも活動できるパワードスーツ──ソルテッカマンか」
既にこれの制限が解除され、説明書が転送される時間になっていたので、ソルテッカマンを動かす事は可能な時間になっている。
沖は、パンを噛みながら、その説明書を読んでいた。興味津々といった様子で、素早く説明書に目を通していく。
彼の宇宙開発に関する興味は絶えない。こんなパワードスーツがあるとすれば、元の世界に持ち帰りたいほどだ。
元々、相羽タカヤから左翔太郎に伝わり、左翔太郎からいつきたちに伝わった情報は、オービタルリングやスペースコロニーなど、興味深いものであったが、実際にSF以外でこうした技術を目にすると、思わず持ち帰りたくなる。
「……みんな、とにかくこれからは全員で行動しよう。何があっても単独行動はいけない」
孤門もまた、食事を摂りながらそう言った。
仮に全員でダークプリキュアを追いかけていたら、こうはならなかったのではないかと思う。
残った者には、少しばかりの責任があった。
「そうだな。そこの三人にはすまないが、俺達はトイレの時も含め、なるべく近くで行動しなければならない。……入浴したい時は、見張りを立てたうえで、必ず二人以上で入ってくれ。食べ物を食べるときも、なるべくこのように全員で行い、寝るときは見張りを立てて男女問わず全員同室で行う」
沖は、少し横暴にも思える事を言うが、状況的には仕方のない事なので、誰もブーイングを言う事はなかった。
むしろ、そのくらい徹底しなければ安心できないと思うほどだ。
トイレは、あらかじめトイレの中に誰もいない事を全員で確認し、個室の前に他の同棲配置。トイレの前に異性の二人を配置。
入浴も同様に、浴場やシャワールームに誰もいない事を確認したうえで、複数人で入る。残りの異性は脱衣所の前で待機。露天になっている場所には立ち入らない。
食事は、全員で行う。
就寝は、睡眠を多く取らなくても生活できる沖が見張りとなり、残りの四人も同室。左翔太郎や佐倉杏子がここに来た場合は六人で同じ事を行う。
ある程度、生活の方法は決まってきた。
単独行動を禁止するのは、本来ではよくない事だが、状況が状況なだけにそんな事も言ってはいられない。
実際、集団の分離がこれまで散々危険な事を起こしているので、特別な事情がない限り、集団を小分けするわけにもいかない。町内に不審人物が現れた時の、小学校の集団下校のようなものである。
「……では、今から左翔太郎や佐倉杏子、または他の参加者が来たときのために入り口が見える窓から監視する事にしよう。二人が来るか、第三回放送が始まる前になったら、またここに全員で戻る。その後は、一度、全員で鍛錬をする」
沖が知る赤心少林拳の極意や、明堂院いつきが知る明堂院流古武道の戦闘方法などを、一度全員で少しでもかじっていくべきだと思ったのだ。
そこから先は夜になるので、全員睡眠をとった方がいいかもしれない。
既に17時間以上動きっぱなしで、全員疲れが見えている。目が覚めるような出来事が幾つもあるとはいえ、美希やいつきは少し疲れをとった方がいいだろう。
実際、参加者ではないティオは、ショックで眠っているようである。
(……もうしばらくの辛抱だ。その後は、俺がこの首輪の解除を……)
沖は確かに機械には詳しく、ちょうど祈里の首輪が手元にあった。
あのように焼死体であれば、ごくあっさりと首輪を外す事ができるが、流石にアインハルトの遺体の首を今斬るのは躊躇われる。
後で、棺桶につめて火葬するとしても、棺桶が一つでは、強引に押し込める形になってしまうだろう。
ともかく、五人は全員で移動を始めた。
【1日目 夕方】
【F-9 警察署】
【沖一也@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、強い決意
[装備]:T2アイスエイジメモリ@仮面ライダーW
[道具]:支給品一式(食料と水を少し消費)、ランダム支給品0~2、首輪(祈里)、ガイアメモリに関するポスター
[思考]
基本:殺し合いを防ぎ、加頭を倒す
0:入口が見える場所で、風都タワー跡地で戦っている二人を待つ。
1:本郷猛の遺志を継いで、仮面ライダーとして人類を護る。
2:警察署内では予定通りに行動する。
3:この命に代えてもいつきと美希と孤門を守る。
4:先輩ライダーを捜す。一文字との合流の事も考えておく。
5:鎧の男(バラゴ)は許さない。だが生存しているのか…?
6:仮面ライダーZXか…
7:ダークプリキュアについてはいつきに任せる。
[備考]
※参戦時期は第1部最終話(3巻終了後)終了直後です。
※一文字からBADANや村雨についての説明を簡単に聞きました
※参加者の時間軸が異なる可能性があることに気付きました
※18時に市街地で一文字と合流する話になっています。
※ノーザが死んだ理由は本郷猛と相打ちになったかアクマロが裏切ったか、そのどちらかの可能性を推測しています。
※第二回放送のニードルのなぞなぞを解きました。そのため、警察署が危険であることを理解しています。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※ダークプリキュアは仮面ライダーエターナルと会っていると思っています。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の呪いである可能性を聞きましたが、流石に信じていません。
【明堂院いつき@ハートキャッチプリキュア!】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(中)、罪悪感と決意、精神的疲労
[装備]:プリキュアの種&シャイニーパフューム@ハートキャッチプリキュア!
[道具]:支給品一式(食料と水を少し消費)、ランダム支給品1、春眠香の説明書、ガイアメモリに関するポスター
[思考]
基本:殺し合いを止め、皆で助かる方法を探す
0:入口が見える場所で、風都タワー跡地で戦っている二人を待つ。
1:警察署内では予定通りに行動する。
2:沖一也、孤門一輝、蒼乃美希と共に行動して、今度こそみんなを守り抜く。
3:仲間を捜す
4:ダークプリキュアを説得し、救ってあげたい
[備考]
※参戦時期は砂漠の使徒との決戦終了後、エピローグ前。但しDX3の出来事は経験しています。
※主催陣にブラックホールあるいはそれに匹敵・凌駕する存在がいると考えています。
※OP会場でゆりの姿を確認しその様子から彼女が殺し合いに乗っている可能性に気付いています。
※参加者の時間軸の差異に気付いています。
※えりかの死地で何かを感じました。
※丈瑠の手紙を見たことで、彼が殺し合いに乗っていた可能性が高いと考えています。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の仕業であるかもしれないと思い込んでいます。
※霊安室の殺人はダークプリキュアによるものではないと思っています。
【蒼乃美希@フレッシュプリキュア!】
[状態]:ダメージ(中)、祈里やせつなの死に怒り 、精神的疲労
[装備]:リンクルン(ベリー)@フレッシュプリキュア!
[道具]:支給品一式((食料と水を少し消費+ペットボトル一本消費)、シンヤのマイクロレコーダー@宇宙の騎士テッカマンブレード、双ディスク@侍戦隊シンケンジャー、ランダム支給品1、ガイアメモリに関するポスター
[思考]
基本:こんな馬鹿げた戦いに乗るつもりはない。
0:入口が見える場所で、風都タワー跡地で戦っている二人を待つ。
1:警察署内では予定通りに行動する。
2:プリキュアのみんな(特にラブが)が心配。
3:相羽タカヤと出会えたらマイクロレコーダーを渡す。
[備考]
※プリキュアオールスターズDX3冒頭で、ファッションショーを見ているシーンからの参戦です。
※その為、ブラックホールに関する出来事は知りませんが、いつきから聞きました。
※放送を聞いたときに戦闘したため、第二回放送をおぼろげにしか聞いていません。
※聞き逃した第二回放送についてや、乱馬関連の出来事を知りました。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の仕業であるかもしれないと思い込んでいます。
【高町ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
[状態]:上半身火傷、左腕骨折(手当て済)、誰かに首を絞められた跡、決意、臨死体験による心情の感覚の変化
[装備]:セイクリッド・ハート@魔法少女リリカルなのはシリーズ、稲妻電光剣@仮面ライダーSPIRITS
[道具]:支給品一式(アインハルト(食料と水を少し消費))、アインハルトの支給品0~1(孤門・ヴィヴィオともに確認済)、アスティオン@魔法少女リリカルなのはシリーズ、ほむらの制服の袖
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
0:入口が見える場所で、風都タワー跡地で戦っている二人を待つ。
1:生きる。
2:警察署内では予定通りに行動する。
[備考]
※参戦時期はvivid、アインハルトと仲良くなって以降のどこか(少なくてもMemory;21以降)です
※乱馬の嘘に薄々気付いているものの、その事を責めるつもりは全くありません。
※ガドルの呼びかけを聞いていません。
※警察署の屋上で魔法陣、トレーニングルームでパワードスーツ(ソルテッカマン2号機)を発見しました。
※第二回放送のボーナス関連の話は一切聞いておらず、とりあえず孤門から「警察署は危険」と教わっただけです。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の仕業であるかもしれないと思い込んでいます。
※一度心肺停止状態になりましたが、孤門の心肺蘇生法とAEDによって生存。臨死体験をしました。それにより、少し考え方や価値観がプラス思考に変わり、精神面でも落ち着いています。
【孤門一輝@ウルトラマンネクサス】
[状態]:ダメージ(中)、ナイトレイダーの制服を着用 、精神的疲労
[装備]:ディバイトランチャー@ウルトラマンネクサス
[道具]:支給品一式(食料と水を少し消費)、ランダム支給品0~2(戦闘に使えるものがない)、リコちゃん人形@仮面ライダーW、ガイアメモリに関するポスター×3
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
0:入口にて、風都タワー跡地で戦っている二人を待つ。
1:みんなを何としてでも保護し、この島から脱出する。
2:警察署内では予定通りに行動する。
3:佐倉杏子、副隊長、石堀さん、美希ちゃんの友達と一刻も早く合流したい。
4:溝呂木眞也やゆりちゃん、ダークプリキュアが殺し合いに乗っていたのなら、何としてでも止める。
5:相羽タカヤと出会えたらマイクロレコーダーを渡す。
[備考]
※溝呂木が死亡した後からの参戦です(石堀の正体がダークザギであることは知りません)。
※パラレルワールドの存在を聞いたことで、溝呂木がまだダークメフィストであった頃の世界から来ていると推測しています。
※警察署の屋上で魔法陣、トレーニングルームでパワードスーツ(ソルテッカマン2号機)を発見しました。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の仕業であるかもしれないと思い込んでいます。
【今後の予定】
①左翔太郎、佐倉杏子が警察署に来るのを待つ。
②第三回放送までに二人が来なければ、トレーニングルームに戻り、鍛錬を開始。
③沖は首輪の解析をはじめ、残り全員は就寝の準備をする。
【T2アイスエイジメモリ@仮面ライダーW】
沖一也に支給。
「氷河期」の記憶を宿したガイアメモリで、これを使用するとアイスエイジドーパントに変身できる。
ヒートメタルを氷結させるほどの絶対零度の冷気を発射する事ができる。
ウェザードーパントの能力に似ていたため、照井は一度これの通常版の使い手(と思わしき人間)を殺害しようとした事があった。
【双ディスク@侍戦隊シンケンジャー】
蒼乃美希に支給。
丹波歳三が得意とする「双」のモヂカラが込められた秘伝ディスク。
セットした対象を二つに増やす能力を持つ。血祭ドウコクとの最終決戦の際に烈火大斬刀を分身させた。
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最終更新:2014年03月25日 15:26