ちょっとした贈り物
本日のお題は「ちょっとした贈り物」です。
グレアム
「これが福音のリボンで、こちらが前奏曲と夜霧のリボンなんだ」
「こ、これは買取らせて下さい!」
「はは、土産だから気にしないでくれ。ただ…」
「ふむ。何でもない日に、ディノへの贈り物として忍ばせるのですね?」
「ああ。シルハーンはそれが一番喜ぶからな」
「任せて下さい!」
ヒルド
「報告は以上です。それと、出先で目につきましたので」
「…万華鏡の魔術書、初期の写本ではないか!」
「今回の会談では苦労されておりましたからね。ただし、明日からの休暇でも、無理はしませんよう。聞いていますか?」
「…っ、ああ」
「読み始めていましたね?まったくあなたは…」
グラスト
「
ゼノーシュ、さっきの屋台で買ったんだが食べるか?」
「わぁ、チョコレートだ!」
「中に梨のゼリーが入っているらしい。仕事中だったが、頑張ってくれているからな」
「大事に食べるね。…グラスト、僕ね、グラストの事大好き!」
「…っ、…今度は休みの日に行こうな」
「うん!」
ヨシュア
「イーザ、これを受け取るといいよ」
「ヨシュア?…っ、これは!!」
「偶然シルハーンとネアに会ったんだ。使い終わった空の術符らしいよ。僕は偉大だし君の友達だから、ネアから貰ってきたんだ」
「こ、これが、噂のちびふわ符…」
「
アルテアに使ったみたいだね。ほぇ、泣いてる…」
アルテア
「これが新しいクリームだ。おい、何だその顔は」
「むぐ、お顔には化粧水で充分なのだ」
「その後にこれを塗るだけだろうが」
「む!ふわっと霧葡萄のいい匂いがします!じゅるり…」
「ったく。お前でもこの香りなら使えるだろう。いいか、くれぐれも食うなよ?」
「食べません…」
ウィリアム
「ネア、シュタルトに寄ったから買っておいたんだ。一緒に飲まないか?」
「まぁ、湖水メゾンの葡萄ジュースです!実は、ウィリアムさんが送ってくれたポストカードを受け取ったところなのですよ」
「ネアが好きそうな絵だったからな。今度、その町に連れて行こう」
「ぜ、絶対ですよ?」
「ドロシー、土産だ」
もうそこには誰もいないが、バンルは時々、最愛の使い魔が使っていたクッションに話しかける。
「
エーダリア様の行った式典の公式資料だ。俺達の大切なウィームの子は、随分と立派になっただろう?」
そうすると今も、ブニャゴと鳴くその声が聞こえる気がした。
会員
「手に入ったのか!」
「リドワーン落ち着け。ネア様のお気に入りの無花果の焼き菓子だが、注視するべきはこの紐だ」
「ミカは落ち着いているのだな」
「ワイアート、それならご主人様から何本もの縄を賜ったベージの方だろう」
「はは、それでもこの焼き菓子は嬉しい」
「ああ。違いない」
リュツイフェール
「土産だ」
「冗談ですよね?死んで下さい」
「魔物の肉か。調理すれば食べられそうだな」
「ニケ様?!」
「間違いなく階位は上がるぞ。食い残しじゃないから安心しろ」
「おやめ下さい!おかしなものを食べて倒れでもしたら…」
「香草を使うか?」
「香辛料だな」
「二ケ様!」
ノア
「みんな、お土産買ってきたよ!」
「なぬ、なぜコートが焦げているのだ」
「…うん。燃やされかけたんだよね」
「燃やされてしまったのかい?」
「
ノアベルト、これは何なのだ?」
「タキトワのチーズケーキだよ。祝福の葉で包んであるんだ」
「そ、その葉を貰っても?」
「エーダリア様…」
エーダリア
「エーダリア様?」
「そ、その、選べなくてだな」
「だからといって、なぜあなたはこの量を買って来たのですか」
「すまない…」
「ノアベルトが…」
「まぁ、狐さんがボールに埋もれています」
「この、青紫色のものが一番似合うと思ったのだが、この赤も人気だったのだ。ヒルド…」
ディノ
「…ネア」
「むむ、なぜ今日はずっと挙動不審なのですか?」
「その、…観に行くかい?」
「まぁ!歌劇場の新しい演目ですね!チケットを買ってくれたのですか?」
「お土産かな…」
「ふふ、さては皆さんのお土産に憧れてしまいました?」
「気に入ったかい?」
「私の伴侶は世界一です!」
ネア
「…ずるい」
「この前のチケットのお礼に、贈り物を手配しました」
「送ってくるなんて、可愛い…」
「あえての郵送ですよ!」
「これは、チケットかい?」
「はい。今度の週末に二人で森の音楽会に行きませんか?」
「君となら、どこにでも行くよ」
「む、なぜいつの間に椅子になったのだ…」
本日はここまでとなります。
お付き合いいただき、有難うございました。
最終更新:2022年05月07日 12:02