オズヴァルト



概要

ヴェルクレア王とガーウィンの高位貴族である側妃の間に生まれた。
母の出自と、先代のヴェルクレアの歌乞いで婚約者だったアリステルが教会と深い縁があったことから、教会派をはじめとするガーウィンが後ろ盾となり、ヴェルクレアの王位を巡る争いに巻き込まれていた。
アリステルの死後は、内々に継承権破棄のために動いている。


地位・職業

ヴェルクレア第三王子。
※作中で継承権を破棄している。*1
王子としての職務で移民局の管理をしていた。


家族構成

父:ヴェルクレア国王 バーンディア
母:側室(旧ガーウィンの貴族)

第一王子:ヴェンツェル(母:正妃 ヴェルクレアの公爵令嬢)
第二王子:エーダリア(母:側室 旧ウィームの第三王女(故人) )※継承権破棄
第三王子:オズヴァルト
第四王子:ジュリアン(母:側室 旧ロクマリアの王女/ガーウィンの公爵令嬢)
第五王子:ディートハルト(母:側室 旧アルビクロムの王族(故人))

伴侶:霧雨のシーであるルイザ。イーザの妹。
   これにより霧雨の一族と仲良くなった。

側近または契約者

ロギリオス:剣の代理妖精

容姿

髪:紫がかった黒髪
瞳:南洋の海の水が混ざり合うような不思議な青色
美しい男性。
ジュリアンに少し似ている。
イメージカラーは紫(作者様談)


性格・嗜好

穏やかで清廉潔白と思われている。
その一方で、やや自主性に乏しく、疑問を持ちつつも相手に逆らわない流されやすい一面もある。
アリステルを亡くした経緯から自責の念と強い諦観を持つ。


来歴

真っ先に継承権争いから外れたエーダリアと後ろ盾が無く幼すぎるディードハルトの間で、ヴェンツェルとヴェルクレアの王位を巡って争う有力候補だった。
先代のヴェルクレアの歌乞いだったアリステルを婚約者に持ち、教会の思想を色濃く受けたその理想主義に追随する形をとっていたが、最終的には国を守る事を選び、少数部族との紛争に進んで巻き込まれにいったアリステルを見殺しにする選択をする。*2
そのためアリステルの死後は心神耗弱を装って王位争いから退き、自分探しの旅に出た。


関係・立ち位置

母との関係
ガーウィンの貴族で鹿角の聖女の敬虔な信者である母は、積極的に教会派とともに王位争いの後押しをした。
現在どうしているかについては不明。

アリステルとの関係
迷い子であったアリステルは保護された教会の薫陶を受けて、戦争を厭い弱者を守ろうとする平和的平等主義を貫き、多くの信奉者を得ていた。
最初は可憐でありながら凛と立つその姿に心打たれたが、王族として培われてきた価値観が彼女の理想を受け入れる事を許さず強い葛藤を抱いており、最終的には袂を分つ決断をする。それは国の政治への介入を目論むガーウィンの足がかりとなる影響力の強いアリステルを切り捨てる国の判断を受け入れる事であり、アリステルを見殺しにすることでもあった。
が、この決別を知るのは当人達だけだったため、周囲には婚約者を失って心を弱らせた悲劇の王子として扱われている。

伴侶との関係
ネアとともに事件に巻き込まれたことで、雲の魔物ヨシュアと知り合い、後に偶然街中で会ったヨシュアから、イーザの弟のモスモスをあずかる事になった。
しかしその経緯を知らなかったルイザが、オズヴァルトを誘拐犯だと勘違いして殴り込んできて、あわや半殺しの憂き目にあう。そのルイザの鮮やかな美しさに一目惚れしたオズヴァルトは、詫びに招かれた霧の一族との晩餐の席で熱烈な求婚をして、その心を射止めた。
現在はルイザと妖精の国に住み、円満な夫婦関係を築いている。

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最終更新:2024年08月27日 20:27

*1 499話でネアの口から継承権が破棄されてるとあるが、公式な立場から破棄が明記されているのは517話

*2 541話