単刀直入に聞きます。皆さん、今「幸せ」ですか?――もちろん、一時的には嫌な思いをしたり落ち込んだりすることもあるでしょう。しかし、トータルで見て「私は幸せ!」「うまく生きることができている」、そんなふうにプラスの感情を抱けているでしょうか。
僕自身は、日常生活のなかで、嫌な思いをする瞬間はたくさんあります。(いわゆる「病む」瞬間です。)しかし、そのたびに「どうすれば幸せになれるんだろう?」と考え続けてきました。そしてある程度の結論が出たので、今回はそれをこの記事の中でまとめていきます。参考になるかわかりませんが…。
まず、当たり前ですが僕らは「社会」の中に生きています。つまり、周囲の人々と何らかの形で関わり合いながら生きています。そうでない人はいないでしょう?無人島で、狩猟・採集をしながら…というような原始的な生活をしていれば別ですが、普通の人なら、日々、誰かと何らかの形で関わり、さまざまな人たちと支え合いながら生きています。例えば僕であれば、自分のやりたい教育を実現するために、仲間を数人集めてさまざまな活動をしています(単に「語り合う」といったことも含め)。あるいは、実際にどこかの予備校や塾に出講して授業をし、お金をもらって生計を営んでいます。ここうしたことから僕は、考えたのです。他者との関わり、つまり人との関係の築き方に対してよりよい感覚を磨いていくことが、幸せになるための第一歩だ――そう思ったのです。
では具体的に、対人関係についてどのような感覚を持てばいいのか、ということになるわけですが、絶対条件は、「関係各所を幸せにする」です。これが今回の一番重要なキーワードです。自分が幸せになるためには、まずは他の人、それも「関係各所」を幸せにするべきです。「関係各所」とは、
- 自分を大切にしてくれている人
- 自分に少しでも価値を見出してくれている人
ぐらいに考えればよいでしょう。つまり、自分と信頼関係が築けている人たちが数人いるのであれば、その人たちの信頼を裏切らないようにする、これが最優先です。そのためにはある程度自己犠牲を払ってもいいわけです。
自己犠牲云々の話は少し難しいので一旦置いておいて、もっと基本的な話に持っていきたいと思います。関係各所の人たちに対して信頼を裏切らないようにするためには何が必要か。いろいろあるでしょうが、ごくごく基本的なこと(最低限のライン)に絞るのであれば、「迷惑をかけない」です。これが今回の第2キーワードと言ってもよいでしょう。「当たり前でしょ!」と思うかもしれませんが、僕は、この基本中の基本が意外と難しいと思っています。例えば時間を守るとか…ね。1年間を通して遅刻が1回もないという素晴らしい人がこの世に何人いるでしょうか。少なくとも僕はその中には入りません。
では次に、「迷惑をかけない」ために何が必要か、という具体論に話を移します。箇条書きにして並べてみると……
①一貫した行動、筋の通った行動をとる。
②法律(ルール)は守る。
③最低限の倫理観を守る。
④居心地のよいコミュニティを見せる。
この4つだと考えています。
この中で一番分かりやすいのや①です。要するに、自分の言ったことは有言実行する、そのぐらいに考えていただければ結構です。自分の1つ1つの言動は、特に自分にとって「関係各所」たる方々にはとてつもなく大きな影響を与えるのですから、そこに矛盾があったり有限不実行なことがあってはなりませんね。
そして次に大事になってくるのが②と③のバランスです。これ、ほんっとうに難しいんですよ!!分かりやすく言い換えるならば、「法律を守ればそれで十分、ということは決してない。周りに迷惑をかけては意味がない」ということです。例えば、YouTubeで無料の動画授業をやるにしてもそうです。授業内で「俺の教え方が一番だ!他の先生の教え方はダメだ!」と批判的に語る。それ自体は、放送禁止用語が入っていなければ許容されるのでしょうが、倫理的にはどうなんでしょう。他の先生がその動画を見てどんな気持ちになるか……。数年前の僕はこの観点が抜けていたと思います。こんな当たり前のことを。要するに、「人の気持ちを考える」、ただそれだけのことです。SNSの使い方もそうですね。SNSはつぶやきの場ですから、原則何を言っても構いません。しかし、誰が見ているか分からないのですから、知らないうちに関係各所の方を傷つけてしまっている可能性があります。それはよろしくないです。だから、ある程度「言いたいことを我慢する」ことも必要です。それでも言いたくて仕方ないのであれば「オブラートに包む」などといった工夫が必要です。でもなかなかそれが出来ずに、ついつい攻撃的ともとれるような物言いをしてしまう……。(自戒も込めて言っています。)こういうところに気をつける必要があるわけです。
最後に④に関してですが、これは具体例としては「裏垢をつくって自分の言いたいことを吐き出す」等です。①②③を完全に守り切るのはとても大変です。相当我慢強くなければいけません。そこで必要になるのが、「本音(悪口など)を言える場」です。その場として、裏垢を作って、本当にごく限られた、信頼の置ける人たちだけをフォロワーにして、自分の言いたいことを吐き出す。これ、すごく大事なんです。
ですから、総括すれば、①を大前提に、そして②と③のバランスに留意してまずは正しい(クールな)行動をとること。そのうえで①②③と④のバランスに留意することで自分を保てば、そこそこどんな人でも幸せになれるのではなかろうか、というのが今の僕の結論です。
最終更新:2023年12月02日 03:55