2020年1月17日(金)の夜中。YouTubeを見ていると、おすすめの動画で橋下徹先生が若者たちに「人生とは何か」について授業しているバラエティー番組がアップロードされていた。僕はそれを見たが、ざっくり言うと内容はこんな感じ。
――僕は自分の人生に「納得」しているから、いつ死んでもいいと思っている。じゃあ、どうしてそうなれたかというと、目の前のことをがむしゃらに一生懸命やって「行動」したからだ。それが「力」になって、いろんな「チャンス」を「掴む」ことが出来た。「チャンス」は「平等」だが、それを「掴む」ことを可能にする要因はそこにある。
要するに、「行動→力→チャンスを掴む→納得できる人生」という感じの論理だったと思います。この論理自体には僕自身賛成です。実際僕も、これから予備校講師になって、キャリアを積んでいこうと思っています。そうする中で知名度を上げていき、最終的には自分で塾を開こうと思っています。つまり、予備校講師としてがむしゃらに頑張って「行動」し、「力」をつけていくなかで、自塾経営を成功させるという「チャンス」を掴もうとしているのです。
これを聞いて僕はふと思いました。起点に位置している「行動」、これを起こすのが大変なんだよ、と。この番組の視聴者にもそう思っている人が絶対いるのではないか、そう思いました。
僕自身、「行動」できるタイプの人間かと言われてみれば、昔は「できない」タイプだったと思います。が、いろいろ工夫して、今はそこそこ「できる」タイプになったと思います。その秘訣を、僕の体験談などを交えながら、しかし理論的な要素も加えてお話しできたらと思っています。
~本論~
最近、「欲をもたないこと」がうまく生きるうえでの条件かな、と悟るようになってきました。例えば、先日、某予備校講師が、妻子持ちにかかわらず、元生徒とみだらな行為をしてしまい、妊娠させてしまった。そして「中絶しろ、でないと…」と脅迫し、逮捕されてしまった、というニュースが出てきました。はい。超衝撃的でした。
こういうニュースって、予備校業界ではわりと多いんです。昨年度も、教え子に薬を飲ませた予備校講師が逮捕される、というようなことがありましたし。
こうしたニュースの共通点として言えるのは、「これまで長い間努力して積んできたものも、一線を超えたたった一度の行為によって一気に崩壊してしまう」ということです。林修先生が、この「積み上げたもの」のことを「小石の塔」とたとえてブログ記事を書いていました。小石の塔は一度崩れてしまえば立て直すのは難しい、と。
そして、当然ながら僕自身、これを反面教師とし、こんな人間にならないようにしよう、と思いました。そして、そうなるためには何が必要か、と考えてみたんですね。
そうすると、どう考えても「欲を抑えるべき」という結論になってしまいます。一線を超えてしまう要因は「欲を押さえられなかったこと」に他ならないからです。例の予備校講師も、欲を抑えることができなくて、不倫をし、しかも不倫相手を妊娠させてしまったのですから。
「欲をもたない」とは、言い換えれば「禁欲的」「ストイック」になるということです。そして、そのためにどんな環境を作ればいいのか。これがこの本の主眼と言っていい内容になります。
ちなみに、僕自身が「ストイック」にやってきたことは何かというと、基本的には「教材研究(授業準備)」です。僕は一応、現在は塾講師として生徒に国語を中心に教えています。つまり生徒の国語の成績UPが僕の仕事です。そのために日々、たくさんの問題を解いて、「解き方」を考えています。そして実際にそれを授業でどう教えるか、つまり「教え方」も考えています。
これが僕にとっての「できること」ですし、やっていて楽しいことの1つです。しかし、それを阻害してくるものは意外とあります。SNSやYouTubeに熱中していると、教材研究の時間は当然なくなっていきます。あるいは、教材研究をやろうとしたのに、途中で他のやりたいことを思いついてしまいそちらに脱線してしまう、そんなこともあります。これは、「ストイック」に取り組めているとは言えませんね。じゃあどうすれば、ストイックに取り組めることができるのだろうか。そう考えていくうちに、いろんなことが思いつきました。それをこの本でいろいろと紹介できたらなと考えております。
パワーを大切に → 思いついたことはなんでもやる。僕のやりたいことは基本的に「思いついたことを吐き出す」こと。とにかくすぐTwitterでつぶやく。あるいはメモ帳に書きとどめる。
★ポイントは「今すぐにできることをさっさとやる」こと。それを繰り返していくうちに物事が前進していく。その際、複数の作業を同時並行するとよい。1つの作業だけに集中していると、手が止まったら何も仕事が進まなくなるため。これは、数学などの問題を解くときに「分からなくなったら他の大問に進め。そのうち、さっき分からなかった問題の解法がふと浮かんだりする」(by荻野先生)というのと少し似ている。
→特に、「日記を書く」「本を書く」のように、記憶を掘り下げたり思いついたことを書いたりしていくタイプのものは、思い出せない限り(or思いつかない限り)手が止まってしまう。だからこそ、複数のものを同時並行で進めたほうが、止まる時間は短くなる。
「できる」場所を見つける → いろんなものを我慢してがむしゃらに仕事をこなす → 経験を積み重ねていく
物理的に「そうせざるを得ない」状況に追い込む
最終更新:2023年12月06日 10:05