第二話「奇妙」
始めは、信じられなかったが、外に出てみると、本当だと理解した。
件のガレアス船は本艦の右舷前方をだいたい6ktくらいの速度でこちらに移動している。
互いの距離は、約10km。だいたい後15分くらいで互いの距離はゼロになる。
あの後、とにかく件のガレアス船と接触する事になった。
相手の目的もわからないのに相手と接触するのは正直危険だと思うが、
旧式のガレアス船に最新のイージス艦が沈められるとは思えないし、
そして何より情報が欲しいので最終的にこうなった。
ただ、すでに私たちが置かれたいる状況は私たちの常識から外れている。
もしかしたら……。そういった不安は取り払うのは無理だ。
「副長、コーヒーを持ってまいりました」赤松ががコーヒーを手渡す。
彼の今回の罰はこれだ。
「ああ、ありがとう」
さて……このとき私がコーヒーをもらうために後ろを向いたのは長く考えても10秒。
しかし、私が再び件のガレアス船のいた所に視線をもどすと、きれいさっぱり消えていた。
「ゲホッゴホッ――消えたぁ!? 」
「消えたな。ところでこの染みをどう思う? 」三日月がそう答える。
すみませんコーヒーかかりましたね。
「どうして消えた!? 」しかし、無視する。
「そんな事より、この染みをどう思う? 」答えになってない。
「セイレーンに化かされたんですね、ハハハ」……伊吹、冗談はよせ。
「どこを見ているんですか? 左舷ですよ」赤松が言う。
左舷を見るとそこには件のガレアス船がわずか200mほど遠くにいた。
まるで魔法だ。
「今度からはコーヒーをこぼしても人にはかけないでくださいね」三日月……くどいよ。
件のガレアス船は本艦の右舷前方をだいたい6ktくらいの速度でこちらに移動している。
互いの距離は、約10km。だいたい後15分くらいで互いの距離はゼロになる。
あの後、とにかく件のガレアス船と接触する事になった。
相手の目的もわからないのに相手と接触するのは正直危険だと思うが、
旧式のガレアス船に最新のイージス艦が沈められるとは思えないし、
そして何より情報が欲しいので最終的にこうなった。
ただ、すでに私たちが置かれたいる状況は私たちの常識から外れている。
もしかしたら……。そういった不安は取り払うのは無理だ。
「副長、コーヒーを持ってまいりました」赤松ががコーヒーを手渡す。
彼の今回の罰はこれだ。
「ああ、ありがとう」
さて……このとき私がコーヒーをもらうために後ろを向いたのは長く考えても10秒。
しかし、私が再び件のガレアス船のいた所に視線をもどすと、きれいさっぱり消えていた。
「ゲホッゴホッ――消えたぁ!? 」
「消えたな。ところでこの染みをどう思う? 」三日月がそう答える。
すみませんコーヒーかかりましたね。
「どうして消えた!? 」しかし、無視する。
「そんな事より、この染みをどう思う? 」答えになってない。
「セイレーンに化かされたんですね、ハハハ」……伊吹、冗談はよせ。
「どこを見ているんですか? 左舷ですよ」赤松が言う。
左舷を見るとそこには件のガレアス船がわずか200mほど遠くにいた。
まるで魔法だ。
「今度からはコーヒーをこぼしても人にはかけないでくださいね」三日月……くどいよ。
さて……。
ガレアス船から来た奴の感想を言おう。
目眩がする。
多分、これから一生、たとえば、ゴジラと交戦するとか、1942年にタイムスリップするとか、
アメリカ(現代)と戦争するなど普通なら驚く事も驚けないだろう。
ガレアス船から最初に来たのは、トカゲ人間だ。
三日月は、コーヒーを口から盛大に吹き出している……コーヒーがかかった事を根に持ったのは誰だ。
伊吹は、目が爛々と輝いている。楽しんでいるな……死ねばいい。
赤松は、気絶寸前。ハゼが支えている……うらやましい。
こちら側の説明はこれでいいだろう。
何故なら、ガレアス船から来たやつらの方がもっとすごい? からだ。
次に来たのは……耳のとがった女性……いわゆるエルフ。
次に来たのは……背の低い男……いわゆるドワーフ。
次に来たのは……とんがり帽子の女性……いわゆる魔女か。
次に来たのは……船に酔っている男性……かなりまともだが、頼りないな。
次に来たのは……40代後半? の日本人? の男性……一番まともだ。
感想を言おう……奇妙だ。
「あー、念のために聞く、英語はしゃべれるか? 」40代後半?の日本人?の男性が英語で言う。
「ええ、ほとんどはしゃべれますが、そちらは? 」とりあえず英語でそう答える
(以後の会話は英語で行われていると思って欲しい。
この後、(英)とかかれたところの下は英語。(日)と書かれた所から下は日本語)。
「大丈夫だ。少なくとも私たちは英語――こちらの世界では第一異界語と言うが――が話せる」
「それはよかった。話が通じないか心配していたんですよ」
「まあ、そのときは翻訳魔法を使うつもりだったがな」
「えーと……"translation magic"って何ですか? 」
「あー、こちらの世界の事は艦長のいるところで説明した方がいいだろう。二度手間になる。
とりあえず、どこか広いところで話をしないか? 」
「わかりました。少し待っていてください、艦長に許可とって起きます」
そう言って私は無線を取り出す。
「艦長、士官室に彼らをご案内しますが、よろしいですか?」(日)
『ああ、そうしてくれ。私も今から士官室に向かうから、
赤松と三日月はCICに戻るように伝えてくれ。
深海と伊吹――それと西条は彼らを士官室に連れて行け』
「了解しました」さりげなく、伊吹と赤松を別のところにしている。
「伊吹、それと西条、これから彼らを士官室に連れて行く。赤松と三日月はCICに戻れ」
「了解」
「それじゃあ、皆さん付いてきてください。これから士官室にご案内します」(英)
ガレアス船から来た奴の感想を言おう。
目眩がする。
多分、これから一生、たとえば、ゴジラと交戦するとか、1942年にタイムスリップするとか、
アメリカ(現代)と戦争するなど普通なら驚く事も驚けないだろう。
ガレアス船から最初に来たのは、トカゲ人間だ。
三日月は、コーヒーを口から盛大に吹き出している……コーヒーがかかった事を根に持ったのは誰だ。
伊吹は、目が爛々と輝いている。楽しんでいるな……死ねばいい。
赤松は、気絶寸前。ハゼが支えている……うらやましい。
こちら側の説明はこれでいいだろう。
何故なら、ガレアス船から来たやつらの方がもっとすごい? からだ。
次に来たのは……耳のとがった女性……いわゆるエルフ。
次に来たのは……背の低い男……いわゆるドワーフ。
次に来たのは……とんがり帽子の女性……いわゆる魔女か。
次に来たのは……船に酔っている男性……かなりまともだが、頼りないな。
次に来たのは……40代後半? の日本人? の男性……一番まともだ。
感想を言おう……奇妙だ。
「あー、念のために聞く、英語はしゃべれるか? 」40代後半?の日本人?の男性が英語で言う。
「ええ、ほとんどはしゃべれますが、そちらは? 」とりあえず英語でそう答える
(以後の会話は英語で行われていると思って欲しい。
この後、(英)とかかれたところの下は英語。(日)と書かれた所から下は日本語)。
「大丈夫だ。少なくとも私たちは英語――こちらの世界では第一異界語と言うが――が話せる」
「それはよかった。話が通じないか心配していたんですよ」
「まあ、そのときは翻訳魔法を使うつもりだったがな」
「えーと……"translation magic"って何ですか? 」
「あー、こちらの世界の事は艦長のいるところで説明した方がいいだろう。二度手間になる。
とりあえず、どこか広いところで話をしないか? 」
「わかりました。少し待っていてください、艦長に許可とって起きます」
そう言って私は無線を取り出す。
「艦長、士官室に彼らをご案内しますが、よろしいですか?」(日)
『ああ、そうしてくれ。私も今から士官室に向かうから、
赤松と三日月はCICに戻るように伝えてくれ。
深海と伊吹――それと西条は彼らを士官室に連れて行け』
「了解しました」さりげなく、伊吹と赤松を別のところにしている。
「伊吹、それと西条、これから彼らを士官室に連れて行く。赤松と三日月はCICに戻れ」
「了解」
「それじゃあ、皆さん付いてきてください。これから士官室にご案内します」(英)