第三話「交渉」
さて……ここはたかおの士官室だ。
こちら側から出席したのは艦長、私、伊吹、それと護衛に西条とその他2名の計6名だ。
「さて……とりあえず自己紹介からいきましょう。私は日本国海上自衛隊所属、
ミサイル護衛艦[たかお]艦長の葛西博正 一等海佐だ」(英)
「副長の深海真一 二等海佐」階級的に次は私だな
「砲雷長の伊吹隼人 三等海佐です」
「VL……「お前はいい」……わかりました」その他扱いの3人は必要ないだろう。
「では、こちらも名乗ろう。私はリスノル王国第一王子、リザードマンのレイオンだ」
リザードマンが王子ですか。
「そしてこちらが、エルフのハルーン。私の教育係だ……」
まあ、見るからにエルフだね。
「で、こちらがレセウス。私の警護係のドワーフだ」
リザードマンにボディーガードは必要なのか?
「そして、魔女のシェリー。こうみえて俺と同じ2
「はい、乙女の歳をばらすのはいい加減にしましょう」……はいはい」
……何者だ? 彼女は? 一瞬で移動しやがったぞ……本当に魔女なのか……。
それ以前に王子にクレイモア(地雷ではない方)を突きつけていいのか?
「コホン、続けよう、彼がセルラ。リスノ 「ウボェェェェェ」……リスノルのドラゴン対策省の役人だ」
二度も話を折られて不機嫌そうだ。
「園谷、彼に酔い止めとバケツをもってこい」これ以上、汚されるわけにはいかないな。
「わかりました」
「ここ……ろづかい……ありが ウヴォェー」
「無理しないでください、汚れます」
「さて、彼はほっといて続けよう。彼は芳n 「自分でやる。芳野雄一、アセリルス商会の会長だ」
……これで全員だ。何か聞きたい事は? 」
こちら側から出席したのは艦長、私、伊吹、それと護衛に西条とその他2名の計6名だ。
「さて……とりあえず自己紹介からいきましょう。私は日本国海上自衛隊所属、
ミサイル護衛艦[たかお]艦長の葛西博正 一等海佐だ」(英)
「副長の深海真一 二等海佐」階級的に次は私だな
「砲雷長の伊吹隼人 三等海佐です」
「VL……「お前はいい」……わかりました」その他扱いの3人は必要ないだろう。
「では、こちらも名乗ろう。私はリスノル王国第一王子、リザードマンのレイオンだ」
リザードマンが王子ですか。
「そしてこちらが、エルフのハルーン。私の教育係だ……」
まあ、見るからにエルフだね。
「で、こちらがレセウス。私の警護係のドワーフだ」
リザードマンにボディーガードは必要なのか?
「そして、魔女のシェリー。こうみえて俺と同じ2
「はい、乙女の歳をばらすのはいい加減にしましょう」……はいはい」
……何者だ? 彼女は? 一瞬で移動しやがったぞ……本当に魔女なのか……。
それ以前に王子にクレイモア(地雷ではない方)を突きつけていいのか?
「コホン、続けよう、彼がセルラ。リスノ 「ウボェェェェェ」……リスノルのドラゴン対策省の役人だ」
二度も話を折られて不機嫌そうだ。
「園谷、彼に酔い止めとバケツをもってこい」これ以上、汚されるわけにはいかないな。
「わかりました」
「ここ……ろづかい……ありが ウヴォェー」
「無理しないでください、汚れます」
「さて、彼はほっといて続けよう。彼は芳n 「自分でやる。芳野雄一、アセリルス商会の会長だ」
……これで全員だ。何か聞きたい事は? 」
いっぱいあって何から聞けばいいのかわからねえよ。
「どれから聞けばわからないようなので、一方的に説明させてもらう。
ここはフェルリアスと呼ばれる異世界だ。リスノルとはこの世界の国の一つだ。
魔法とはこの世界独自の物理法則のようなものだと考えればわかりやすいだろう」
芳野さんが説明してくれる。すっごくわかりやすい。ありがとう。
「では、お聞きしますが私たちはどうしてこの世界にやってきたんでしょう? 」
艦長が聞く。うん、それが最大の謎だ。
「……シェリー、説明してやれ」
「わかりましたレイオン。まずリスノルに今起こっている危機から説明しましょう。
現在リスノルはストラント大陸とリスノル本土との間に存在するリスヴァ島からドラゴンの飛来に悩まされています。
王国はリスヴァ島に対する攻撃作戦を実行しましたが、新種の飛行型との交戦で約3分の1以上が撃沈もしくは大破の大損害を受けました。
さらに、隣接するファルノル王国で不穏な動きがあり、残存戦力の約半分をデルタール海峡に集結させることになりました。
これによりリスヴァ島攻撃作戦に参加する艦艇は予定の半分以下になってしまいました。
このため王国はかつて40年戦争やリスノル統一戦争にて使用された準戦略級魔法の使用を決定しました」
「ちょっと待った」伊吹が聞く。あ
「それってひょっとして、異世界から何か召喚する類の魔法ですか? 」怖い事考えているな、伊吹。
「まあ……そうゆうことになりますね。理解が早くて助かります」当たったー。
「聞かれる前に言いますが、今からあなたがたを戻すのは無理です。召喚したものが絶対に召喚者の言う事を聞くように、
召喚者が被召喚物にしてもらいたいことを叶えなければ帰ることができ無いようになっています。別に帰るつもりが無いなら手伝わなくても大丈夫ですが」
「ちょっとまってくれ」何だその理不尽極まりない魔法は?
「勝手に呼び出しておいて手伝わなければ帰さないなんてふざけた話があるか!? 」
「一応、選ぶ権利があるの魔法もあったのですが、これしか現代に残っていません。
それに私は頼まれた魔法を使っただけです。文句はレイオンに言ってください」
「まあ、実際不誠実極まりない魔法だが、それを言ったところで始まらないだろう。
もし仮に手伝わないのなら、また違うのを呼び出せばいいだけだ。もしもここで暮らしたいなら、芳野に世話をさせる。じっくり考えればいいさ」
そうはいっても結局手伝わなければ帰れないじゃないか!!
文句を言おうとしたちょうどそのときだった。
『艦長!! SPY-1Dレーダーに感あり、数は約130……いや150!!
内30が艦にまっすぐ向かってきます!! 指示を願います!!』
三日月が無線で叫ぶ。これがたかおにとって初めての戦闘であり、
世界一運の悪い戦闘艦の伝説の始まりとなる。
「どれから聞けばわからないようなので、一方的に説明させてもらう。
ここはフェルリアスと呼ばれる異世界だ。リスノルとはこの世界の国の一つだ。
魔法とはこの世界独自の物理法則のようなものだと考えればわかりやすいだろう」
芳野さんが説明してくれる。すっごくわかりやすい。ありがとう。
「では、お聞きしますが私たちはどうしてこの世界にやってきたんでしょう? 」
艦長が聞く。うん、それが最大の謎だ。
「……シェリー、説明してやれ」
「わかりましたレイオン。まずリスノルに今起こっている危機から説明しましょう。
現在リスノルはストラント大陸とリスノル本土との間に存在するリスヴァ島からドラゴンの飛来に悩まされています。
王国はリスヴァ島に対する攻撃作戦を実行しましたが、新種の飛行型との交戦で約3分の1以上が撃沈もしくは大破の大損害を受けました。
さらに、隣接するファルノル王国で不穏な動きがあり、残存戦力の約半分をデルタール海峡に集結させることになりました。
これによりリスヴァ島攻撃作戦に参加する艦艇は予定の半分以下になってしまいました。
このため王国はかつて40年戦争やリスノル統一戦争にて使用された準戦略級魔法の使用を決定しました」
「ちょっと待った」伊吹が聞く。あ
「それってひょっとして、異世界から何か召喚する類の魔法ですか? 」怖い事考えているな、伊吹。
「まあ……そうゆうことになりますね。理解が早くて助かります」当たったー。
「聞かれる前に言いますが、今からあなたがたを戻すのは無理です。召喚したものが絶対に召喚者の言う事を聞くように、
召喚者が被召喚物にしてもらいたいことを叶えなければ帰ることができ無いようになっています。別に帰るつもりが無いなら手伝わなくても大丈夫ですが」
「ちょっとまってくれ」何だその理不尽極まりない魔法は?
「勝手に呼び出しておいて手伝わなければ帰さないなんてふざけた話があるか!? 」
「一応、選ぶ権利があるの魔法もあったのですが、これしか現代に残っていません。
それに私は頼まれた魔法を使っただけです。文句はレイオンに言ってください」
「まあ、実際不誠実極まりない魔法だが、それを言ったところで始まらないだろう。
もし仮に手伝わないのなら、また違うのを呼び出せばいいだけだ。もしもここで暮らしたいなら、芳野に世話をさせる。じっくり考えればいいさ」
そうはいっても結局手伝わなければ帰れないじゃないか!!
文句を言おうとしたちょうどそのときだった。
『艦長!! SPY-1Dレーダーに感あり、数は約130……いや150!!
内30が艦にまっすぐ向かってきます!! 指示を願います!!』
三日月が無線で叫ぶ。これがたかおにとって初めての戦闘であり、
世界一運の悪い戦闘艦の伝説の始まりとなる。