第十話「テロリスト」
会議が終わったころには、すでに日が暮れていた。
今日はこの城に止めてもらうことになった。
「それにしても意外だな」伊吹が言う。
「お前のばあさんが作り出しだしたんだな。この魔法」
「正確には、作りかけた……です。私にはわかりませんが途中でやめました。それを弟のリュラクラーチが完成させた。……祖母は偉大な魔法使いといわれてます。
たくさんの魔法を作り出しましたが、そのほとんどは、我々にはまだ早いと教えませんでした」
「……偉大なのか。一度会ってみたいな」そして、殴ってやろう。
「けれど、死にました。というより、殺されました」……前言撤回、死人の悪口はやめておこう。
「自分の発明した魔法をほとんどは使いませんでしたが、北のムレクイル地方の叛乱で一度、万単位の死者を出しています。
それ以外でも統一戦争や第三次リスノル-ファルノル戦争で祖母の発明した魔法はたくさん人を殺していますから、
20年前にテロリストの襲撃を受け死にました」
……何か聞いちゃいけない事を利いたような気がする。
「私はそのときに両親と父方の祖父も亡くしています、その後は母方の祖父である、
芳野おじいさまとアルンおばあさまに育てられました。
……何を話しているんでしょうね、私。そうこうする内に付きましたよ」
話しているうちに、到着したようだ。
「そうそう、明日の朝ですけど、一緒にここの近くの魔法品店に道具を買いにいきませんか?
あなた方の船に使用する予定の魔法に使う道具が此処の倉庫に無くて、明日買いに行くんですけど、やっぱり自分の船に使うものはちゃんと自分で選んだ方がいいと思いますよ。
私も手伝いますんで」
「それもそうだな……だが、私達には魔法のことはよくわからないしいてもいなくても関係ないと思うがな。まあ、面白そうだし行くか」艦長が答える。
今日はこの城に止めてもらうことになった。
「それにしても意外だな」伊吹が言う。
「お前のばあさんが作り出しだしたんだな。この魔法」
「正確には、作りかけた……です。私にはわかりませんが途中でやめました。それを弟のリュラクラーチが完成させた。……祖母は偉大な魔法使いといわれてます。
たくさんの魔法を作り出しましたが、そのほとんどは、我々にはまだ早いと教えませんでした」
「……偉大なのか。一度会ってみたいな」そして、殴ってやろう。
「けれど、死にました。というより、殺されました」……前言撤回、死人の悪口はやめておこう。
「自分の発明した魔法をほとんどは使いませんでしたが、北のムレクイル地方の叛乱で一度、万単位の死者を出しています。
それ以外でも統一戦争や第三次リスノル-ファルノル戦争で祖母の発明した魔法はたくさん人を殺していますから、
20年前にテロリストの襲撃を受け死にました」
……何か聞いちゃいけない事を利いたような気がする。
「私はそのときに両親と父方の祖父も亡くしています、その後は母方の祖父である、
芳野おじいさまとアルンおばあさまに育てられました。
……何を話しているんでしょうね、私。そうこうする内に付きましたよ」
話しているうちに、到着したようだ。
「そうそう、明日の朝ですけど、一緒にここの近くの魔法品店に道具を買いにいきませんか?
あなた方の船に使用する予定の魔法に使う道具が此処の倉庫に無くて、明日買いに行くんですけど、やっぱり自分の船に使うものはちゃんと自分で選んだ方がいいと思いますよ。
私も手伝いますんで」
「それもそうだな……だが、私達には魔法のことはよくわからないしいてもいなくても関係ないと思うがな。まあ、面白そうだし行くか」艦長が答える。
「グルアルの葉とシロガイの葉……どちらにします? グルアルは術が完成するまでの時間が早くなりますが量は多くなるし、高いですよ。
シロガイは遅いけれど安いです」
「……それじゃグルアルで」料金はそっちもちだから、高くてもいいか。
私達は、隣町のユーヴェに来ている。此処はエミメニートより魔法道具の専門店が多く、質もいいため、空間魔法でここに来た。
「それじゃ、私はアーアベースを探しに行くから、支払いと荷物もち願いね」
「ちょっとま――」
「イカ・ウセスベ」
「――いっちゃっいました」
とりあえず、彼女からこの国の通貨[レドー]をもらってるので、それで支払う。
「1980レドーね」此処の店主は幸い日本語もできた。ところどころ怪しいが。
「えっと……1980だから金貨2枚でいいか?」
「いいよ。ああ、それと、この店に異界人が来るのはあなた達でちょうど1000人目ね」
「そうなんですか」そんなに私達と同じ目にあった人がいたのか。
「たしか、あんたたちの前の〈黒い天使〉が来たのは私がこの店を手伝い始めたときだったね。今でも憶えているよ」
「えっと、黒い天使って芳野さんのことですか?」
「そう、ユウイチ・ヨシノ、統一戦争の英雄の一人だ。その圧倒的な強さはリュラクラーチと並んで〈リスノルの二強〉と敵におそられた。
まあ、50年以上前の話だけどね」
「リュラクラーチって、魔法大臣の?」
「そう、最強の魔法使い。通称〈白い悪魔〉だ、一人で城一つを落している」
……彼らはドンだけ恐ろしいんだよ。
そして、私達は近くの料理店[フィウシュド(此処の国の言葉で、松の木)]へ向かう。ここで、シェリーと待ち合わせしている。
「遅かったな」艦長が何故か店にいる。
「あれ、どうして此処にいるんです?」
「ああ、途中にある店でこれを見つけた」そういって、古い壷を取り出す。
「これは、唐の時代の貴重な壷だよ。2300レドーだ」……いくら、資金はあっちもちだからと、無駄に金は使わないでください。
「せめて、一言声をかけてからにしてくださいよ」伊吹がいう。
「言ったんだが……聞こえなかったのか?」
「ええ、全然」そう答える。
「……忘れられるのには慣れている」……すいません艦長。
その後、私達は適当に何か頼み、彼女が来るまで時間をつぶしていた。
しかし、店に、鎧を着た一団が入ってくる。
シロガイは遅いけれど安いです」
「……それじゃグルアルで」料金はそっちもちだから、高くてもいいか。
私達は、隣町のユーヴェに来ている。此処はエミメニートより魔法道具の専門店が多く、質もいいため、空間魔法でここに来た。
「それじゃ、私はアーアベースを探しに行くから、支払いと荷物もち願いね」
「ちょっとま――」
「イカ・ウセスベ」
「――いっちゃっいました」
とりあえず、彼女からこの国の通貨[レドー]をもらってるので、それで支払う。
「1980レドーね」此処の店主は幸い日本語もできた。ところどころ怪しいが。
「えっと……1980だから金貨2枚でいいか?」
「いいよ。ああ、それと、この店に異界人が来るのはあなた達でちょうど1000人目ね」
「そうなんですか」そんなに私達と同じ目にあった人がいたのか。
「たしか、あんたたちの前の〈黒い天使〉が来たのは私がこの店を手伝い始めたときだったね。今でも憶えているよ」
「えっと、黒い天使って芳野さんのことですか?」
「そう、ユウイチ・ヨシノ、統一戦争の英雄の一人だ。その圧倒的な強さはリュラクラーチと並んで〈リスノルの二強〉と敵におそられた。
まあ、50年以上前の話だけどね」
「リュラクラーチって、魔法大臣の?」
「そう、最強の魔法使い。通称〈白い悪魔〉だ、一人で城一つを落している」
……彼らはドンだけ恐ろしいんだよ。
そして、私達は近くの料理店[フィウシュド(此処の国の言葉で、松の木)]へ向かう。ここで、シェリーと待ち合わせしている。
「遅かったな」艦長が何故か店にいる。
「あれ、どうして此処にいるんです?」
「ああ、途中にある店でこれを見つけた」そういって、古い壷を取り出す。
「これは、唐の時代の貴重な壷だよ。2300レドーだ」……いくら、資金はあっちもちだからと、無駄に金は使わないでください。
「せめて、一言声をかけてからにしてくださいよ」伊吹がいう。
「言ったんだが……聞こえなかったのか?」
「ええ、全然」そう答える。
「……忘れられるのには慣れている」……すいません艦長。
その後、私達は適当に何か頼み、彼女が来るまで時間をつぶしていた。
しかし、店に、鎧を着た一団が入ってくる。
「#########!!」
異界の言葉で何かを言う。そして、店主に剣を突きつける。此処でようやく異常だと気がついた。
「相手を刺激するな」そう日本語で指示を出す。
そして、一団の中からハゲ頭の男が私達に向かって話す。
「私達は『雀蜂の騎士団』の者だ。悪いが、君達には人質になってもらう」
「……断るといったら?」
「その時は、この店の客が犠牲になるだろう」……いくら、こっちは銃を持っているからといって、店の客に被害を出さずに倒せるわけではない。
こっちは私と伊吹、西条とその他2名の5人。相手は、24名。
無視して脱出するか?
だが、此処の客に被害が出るだろう。それに相手の数は4倍以上。銃を持ってるとわいえこっちも死人が出るかもしれない。
しかし、おとなしくつかまっても無事である保証は無い。
ここは、助けが来るまで待つのが得策だろう。
「はやく決めてください」しかし、相手は時間を与えてくれない。
剣で脅されたいる少女を見る。……いくらこんな目にあったからといって、彼女を犠牲にできない。
どうする?
そして、突如彼女達人質が、地面へと吸い込まれる。
それと同時に、無数の剣が虚空から現れ、彼らを突き刺す。
彼らの数は一気に7人に減る。
そして、彼らの中の一人が私達に向かって切りかかる。
しかし、
「我々の客人に手を出さないでくれるかな」
虚空から現れた魔女がそういって、手を横に払う。
そして、男は腰を切られる。
「###########!!」リーダー各の男が何か言って出口へと向かう。
おそらく逃げるという感じの意味だろう。
しかし、
異界の言葉で何かを言う。そして、店主に剣を突きつける。此処でようやく異常だと気がついた。
「相手を刺激するな」そう日本語で指示を出す。
そして、一団の中からハゲ頭の男が私達に向かって話す。
「私達は『雀蜂の騎士団』の者だ。悪いが、君達には人質になってもらう」
「……断るといったら?」
「その時は、この店の客が犠牲になるだろう」……いくら、こっちは銃を持っているからといって、店の客に被害を出さずに倒せるわけではない。
こっちは私と伊吹、西条とその他2名の5人。相手は、24名。
無視して脱出するか?
だが、此処の客に被害が出るだろう。それに相手の数は4倍以上。銃を持ってるとわいえこっちも死人が出るかもしれない。
しかし、おとなしくつかまっても無事である保証は無い。
ここは、助けが来るまで待つのが得策だろう。
「はやく決めてください」しかし、相手は時間を与えてくれない。
剣で脅されたいる少女を見る。……いくらこんな目にあったからといって、彼女を犠牲にできない。
どうする?
そして、突如彼女達人質が、地面へと吸い込まれる。
それと同時に、無数の剣が虚空から現れ、彼らを突き刺す。
彼らの数は一気に7人に減る。
そして、彼らの中の一人が私達に向かって切りかかる。
しかし、
「我々の客人に手を出さないでくれるかな」
虚空から現れた魔女がそういって、手を横に払う。
そして、男は腰を切られる。
「###########!!」リーダー各の男が何か言って出口へと向かう。
おそらく逃げるという感じの意味だろう。
しかし、
「まったく息の長い組織だな。俺が此処に来てからあるぞ」
「テロリスト風情が騎士を名乗るとは、身の程を知らない奴らだ」
〈リスノルの二強〉芳野とリュラクラーチが待ち受けている。
「では、久々にやるか」
「そうしよう」
勝負は一瞬で付いた。
芳野さんが3人を文字どうり一瞬で右手に持つ剣で切り殺し、リュラクラーチが残りの三人を凍結させ、砕く。
一方的な虐殺だ。
そして、私はあまりの惨劇に朝食べたパンとスープを吐き出してしまう。
「大丈夫か?」芳野さんが窓の外から言う。
「大丈夫です」とは言ったが、正直海の上にいれば、死体を見ることは無いだろうと思っていたので、少し精神的にきた。
「まったく……これだから若いのは、所で艦長に話があるのだが……」リュラクラーチが言う。
「艦長ですか? 今、艦長は……何処?」
「……たしか、トイレに行っていたと思いますけど」ヘイズが言う。
「ちょっと見てくる」そいって伊吹が店の奥のトイレへと行く。
そして、右手に剣を、左手に艦長の持っていた9mm拳銃を持って帰ってくる。
「……トイレの前にこれが落ちていました。それと台所に店の料理人が倒れていました。
どうやら、彼らの仲間に棒で殴られたようです。そして、そのときに床に水をぶちまけたようで、人を引きずった後があります。あと、裏口が開いていました」
「……つまり……誘拐された?」
「多分そうだと思います」
「テロリスト風情が騎士を名乗るとは、身の程を知らない奴らだ」
〈リスノルの二強〉芳野とリュラクラーチが待ち受けている。
「では、久々にやるか」
「そうしよう」
勝負は一瞬で付いた。
芳野さんが3人を文字どうり一瞬で右手に持つ剣で切り殺し、リュラクラーチが残りの三人を凍結させ、砕く。
一方的な虐殺だ。
そして、私はあまりの惨劇に朝食べたパンとスープを吐き出してしまう。
「大丈夫か?」芳野さんが窓の外から言う。
「大丈夫です」とは言ったが、正直海の上にいれば、死体を見ることは無いだろうと思っていたので、少し精神的にきた。
「まったく……これだから若いのは、所で艦長に話があるのだが……」リュラクラーチが言う。
「艦長ですか? 今、艦長は……何処?」
「……たしか、トイレに行っていたと思いますけど」ヘイズが言う。
「ちょっと見てくる」そいって伊吹が店の奥のトイレへと行く。
そして、右手に剣を、左手に艦長の持っていた9mm拳銃を持って帰ってくる。
「……トイレの前にこれが落ちていました。それと台所に店の料理人が倒れていました。
どうやら、彼らの仲間に棒で殴られたようです。そして、そのときに床に水をぶちまけたようで、人を引きずった後があります。あと、裏口が開いていました」
「……つまり……誘拐された?」
「多分そうだと思います」