元は複数の商業組合が集まり形成された商業特区であり、その影響力と共に軍を持つようになったことから商国と呼ばれる。魔石と魔道具を独占する教国とは反目しつつ奴隷売買では手を組んでいて、獣人を奴隷売買して莫大な利権を得ている。所詮は連合なので一枚岩ではなく、利益がないとわかればすぐに瓦解する関係の脆さがある。一方で、国としての形を維持できないだけで上層部には大した被害がない。
金にものを言わせて政治面・軍事面で圧力をかけることで儲けてきたことや、商国の船団は自衛のためといって武装して海賊行為も行っていることで、真っ当な商人からは恨まれている。
何処の国家にも属さない沼地に大規模工事で杭を打ち込み、土砂を撒き、沼地の上に建造された運河貿易のための商業基地。それが富み栄えて未開だった岩だらけの陸地を切り開き巨大化し、その影響力と共に軍を持つようになったことから商国と呼ばれる。
土地は沼と岩場が殆どで、人口は少なく、土地も人も使えない国。いくら国家レベルの影響力があっても結局はただの商業連合で、運河の輸送拠点という以外の価値は著しく乏しい。
王国とは運河で繋がっている。辺境地平定にあたって教国が辺境の魔石を独占することを嫌い、第2王子に加担した。また王国と教国が争っている間に獣人奴隷を独占して教国との交渉材料にしようと画策していた。しかし黒マントの少年らによって王国への支援物資を悉く盗まれ、獣人を悉く保護され、奴隷狩りの部隊を滅ぼされ、内部を立て直すためにも王国から手を引かざるを得なくなった。このとき失われた奴隷狩りの部隊は、商国精鋭の軍人,冒険者による本隊だけで3000、奴隷商とその護衛,傭兵を加えて総勢1万という大打撃。
王国から買い叩いた茸, 攫ってきた獣人, 教会から買い入れた魔道具を社会に回しているだけの契約運送業に過ぎず、既に自分たちで商品を生み出す力も失っているので仕入れられなくなってしまえば何もできない。国家として主導権は失っているのに首相と首脳部がしがみ付き政治権力を独占しているせいで商会や組合が離反し続け、連合国として瓦解寸前。国内には政府の高官とそれに癒着してきた大商人、それらの家族でほとんどになってしまう。商会があるため商人自体はいるがこちらの家族は逃がされているので国力は落ち込んでいる。
数少ない常備軍の海軍は小田達によって大打撃を受け、獣人国の長城が行く手を阻み、中には人族の観光客がいっぱいだから手出しできなくなり、エルフの森を襲撃するしか道は残されなくなった。しかし商国の軍事力は傭兵団主体だからこそ金が尽きれば軍事力もなくなり、商会と政府の対立も表面化してきて軍をエルフの森へ向ければ政府が陥落する可能性もあるため様子見を続ける。
最終更新:2025年05月05日 20:23