少なくとも辺境には小説というジャンルはなかった。
ザッシモフの著書
『ハァウ トゥウ 魔道具!』
辺境にあったため焚書されずに済んだと思われる。
タイトルに反して内容は至極真面目で、魔道具や
スキル装備の材料や作り方がぎっちりと書き込まれ効果が詳しく説明されている。魔物避けや戦闘の補助効果に多く割かれ生活用品も充実しているため貧しい辺境にはうってつけであり、悪用出来そうな物は敢えて載せていないくらいなので何故禁書扱いされているのか不思議と言える。なお、記されている魔道具を作るためには錬金術の能力が必須となる。
(魔石バッテリーの理論,魔石に魔法を付与して加工する方法,アイテム袋の作り方など)
『ノォウ ハァウ 魔道具!』
『ハァウ トゥウ 魔道具!』の続巻。より高度な魔道具作成に関する内容,魔法や
スキルの理論が事細かに説明されている。びっしりと文字が書き込まれていて、人々に役立つものを,安全な暮らしをという筆者の気持ちが滲み出ている。
『レェッツ ゴォゥ 魔道具!』
『ノォウ ハァウ 魔道具!』以上に高度な内容で、内容も必要素材も難易度が高い。その分応用範囲も広く、研究結果が良く纏められていると言える。
マルチカラー・ドレスの作り方,その応用方法(魔力成型),編み込みの柄に簡易魔法陣効果を持たせて物理魔法防御を引き上げる方法などが記載されている。
『保存版 ズィ ヴェスツ オブゥ 魔道具大全集』
大聖堂に落ちていた。
題名に反して、内容は真面目一辺倒。魔導ライトの原点など。
その他
『武技考察』
「杖術」,「杖理」,「魔力纏」,「魔纏」,「虚実」は記載なし。
「躱避」,「瞬身」,「浮身」,「瞳術」は伝説級。
『魔法考察』
「温度」,「移動」,「斤量」,「梱包」,「木魔法」,「振動魔法」,「転移」,「重力」,「掌握」は記載なし。
『スキル考察』
執筆段階で発見されている
スキルの内容について検証されている。
「健康」,「敏感」,「体操」,「歩行」,「操身」,「歩術」,「至考」,「並列思考」,「直列思考」,「疾駆」,「空歩」,「羅神眼」,「心眼」,「神眼」,「未来視」,「魔眼」,「慧眼」,「写技」,「瞳術」,「使役」は記載なし。
「魔力吸収」,「再生」は魔物のみの
スキルとされている。「傀儡」,「魅了」は伝説級。
『称号考察』
「ひきこもり」,「にーと」,「ぼっち」は記載なし。
『料理調理全集 これで貴女も彼氏の胃袋をシャイニングフィンガー』
内容は普通に詳しい料理本であり、異世界の食材や魔法を使った調理法などが載っている。なかには白くて蕩ける油といった興味深い食材もある。
『鍛冶錬金の書』
鍛冶の基本と錬金や魔法による鍛冶の本。
『植物図鑑』
品種と名前、分布や大まかな特徴だけがつらつらと書き記されている。薬草か食用かはわからないし、育成方法も記載なし。
『田舎暮らし』
畜産の指導本で、教科書といって良いくらいの学術書的な本。
チーズやクリームの作り方も載っている。
『ウエポンスキル大全』
『薬草学』
薬草の種類とその薬の作り方、特に各種の病気対応した薬学の本であり、すなわちポーションや茸に頼らない治療法が記載されている。
『真・薬草学』
『村人Aさんの日記』
村人Aセットの一つ。最古の神の伝承や、戦女神の伝承について記載されている。
『マル秘! 教会全派閥厳選シスターさん目録(最新版)』
ステカテルから遥に贈られた。
教国の本屋に並んでいた手書きの本
幸せな暮らしをある日突然奪われた貴族の子弟の怨嗟の物語、現代ならストーカー間違い無しの情熱的過ぎる恋愛詩集、魔物の襲撃で家族と友人と恋人を一度に亡くし失った少女の私小説など。
『辺境の歩き方』
本屋に並べられていた辺境のガイド本。
大聖堂の古書
その仕組みや原理、理論は全く不明だが紆余曲折あって最終的に、魔素も魔物も辺境を目指すことが示されている。他に、西の海洋国家群には殆ど魔物なんて出ないこと、出たとしても魔物は辺境を目指して東へ向かうこと、辺境に集まった魔素は辺境からの地下水脈を通じて大陸に広がること、その地下水脈上に多くの迷宮が確認されていることなど。
大陸が危機になるたびに立ち上がって辺境を目指す者がいて、その中でも戦火を平定し数々の迷宮を潰し東へ辿り着き伝説となった者が6聖女と呼ばれ歴史に名を残している。
最終更新:2024年10月25日 15:37