デイリバウル商会

 エリゥースが会頭として率い、大陸を股にかける世界有数の大商会。
 やり手な先代が亡き後落ちぶれるだろうと誰もが取引を減らしていた。ズァカーリャと繋がりを得たと周囲もわかってまた取引を増やしている。

 辺境の現状には忸怩たる思いが有り、ズァカーリャ商会(雑貨屋)からの仕入れ販売には最大限の融通を利かせていたが教国と商国の税関を抜ける訳にもいかずに、獣人国の森は無法地帯になっているので通行できず協力しづらかったという。
 遥と面会した際には、雑貨屋のお姉さんへの敬意を表して下請けの立場に留まりズァカーリャ商会が取り扱わない商品を優先すると宣言した。こうした謙虚な姿勢が評価されたことや、ズァカーリャ商会だけに流通を任せるわけにはいかない状況もあって遥との商業契約を結べた。具体的には、遥考案の魔道具の設計図を買い取り、遥から魔石と装置を仕入れ、それを各地に運び現地生産している。その他には日用品や美術品の流通、諸外国から辺境への商品の仕入れなどを担っている。
最終更新:2025年04月14日 15:22