(参考の詳細)
通常家電製品で使われる「ピークメーター」は鋭い音にも反応するように0.08~0.004秒の電圧が持続すると針が振れるような構造になっている。
これは視覚的に現在収録されている音声が確認できるように作られたもので、すべての音に対して忠実に反応するように出来ているのが、その反面人の耳では大きいと感じることの出来ない音(風鈴の音など)に対してもレベルは大きく触れてしまう。
人の耳に対して忠実に針が振れるように作られたものがVU(Volume Unit)メーター。
人間の耳は人間の声に対して一番敏感に反応するようにできています。そこで人間の耳に感じる音量感と針が振れが一致するように0.3秒の電圧が持続すると針が振れるような構造になっている。
収録した時の針の振れ方が速い方が「ピークメーター」、ゆっくりと振れるのが「VUメーター」と判断できる。
「ピークメーター」の目盛りは-40dB~+10dBまで、「VUメーター」の目盛りは-20dB~+3dBまでになっている。
A1:
VUメーターは音がちゃんと有るかどうか確認する意味であり、音の大きさに合わせて動く。
ピークメーターも音に反応して動くが、音の最大時の大きさを指示する場合が多く、よくある補助機能としてピークホールド機能(最大時の大きさがわかりやすいようにその値を保持して表示する)がある。
単純にピークランプなどなら、それが点灯したらレベルオーバーということもある。
デジタル音声の録音ではレベルオーバーが命取りであり、アナログ音声だとレベルオーバーでは音が歪むくらいであるが、デジタルの場合は音があっても不明な音になり、最悪は音にもならない変な音になったりする。
VUメータは、緑、黄、赤などに色分けされており、緑の範囲なら大丈夫だが、あまり音が小さいと聞きにくいものになるため、作品全てを通して最大時の音量が一瞬黄色範囲くらいなるようにレベル調整する。
ソフトによっては、小さすぎた音量をデジタル式に大きくできるが、レベルオーバーした音量は絶対に直せない。
(写真でも、露光不足を明度調整でカバーできるが、露光オーバーの白飛びは修復できないのと同じ)
音量の最大レベルをチェックする場合はピークメーターを、単に音の確認や十分レベル以下の音ならVUメーターという使い方になる。
A2:
VUメーター・・・入った音の大きさの0.3秒間の平均値
ピークメーター・・入った音のそのときの大きさの値
放送局などでは、VUメーターを使うことが多い。
(ピークを越さない素材を使っているから)
ピークメーターで合わせると、音が小さめになることが多い。
自分の耳で聞いて歪んでいなければOKなので、VUメーターで良い。
A1:
TVやFM等放送の音声送出では0VU(-20dB)をリファレンスとしたレベルで管理されている。
所有されている機器は、上記の音源を使用されている場合、正しい製品である。
VUメーターは、インピーダンス600Ωの回路で、1kHzの正弦波を加えて1mWの電力を消費したときに0VUとする、300ms間の平均が表示されるメーター。
ピークメーターは、30ms間の平均値が表示されるメーター。
そのため本当は、ピークメーターの方がVUメータより約10倍高く表示される。
互換性(0VU=-20dB)を取るため、ピークメーターの入力電圧を1/10倍になるようにしている。
ただし、電圧をピークメーター上に表すときは、G=20LOG(y/x)だから、、
(LOG:常用対数,x:入力,y:出力)
1/10倍を表示する数値は、-20dBとなる。
カセットデッキでは、「ピークレベルメーターの数字(dB)の基準はメーカーで様々」である。
(EIAJ規格でカセットデッキの規格として「0dBの基準は自由に選べる」ことを許しているため)
ソニーのデッキは伝統的に国際規格(IEC)のピークレベルメーターを採用しており、-4dBがEIAJの0VU基準。
実際、TC-K777ES(ソニー製)は、-4dBのところに0VUが表示される。
現在は放送局のデジタル化を受けて、デジタル音声信号における録音レベルを表すことから「0VU(-20dBFS)」とされている。
ただ、民放が「-20dBFS」で、NHKは「-18dBFS」と異なってる。
(FSは〈Full Scale〉から20dB下がったことを表すデジタル用語)
A2:
VUメーターの0dBは0.775Vを0dBとしたもので、電圧の強さをdBで表したもの。
インピーダンス600Ωの回路において1khzの正弦波を加えて1mWの電力を消費したときに0VUとする。
信号が発生してから針が既定値に達するまでの時間は300msecである。
聴感上の音量に近い感覚でメーターが振れる。
ピークメーターの基準はデジタル信号のフルビットが0dBで、
そこから相対値で-20dBをデジタル音声の基準と規定しています。
A3:
インピーダンス600Ωの回路において1khzの正弦波を加えて1mWの電力を消費したときに0VUとする。
VUメーターの指示範囲は-20から+3で単位はdBである。信号が発生してから針が既定値に達するまでの時間は300msecである。
VUメーターに関する規格として ANSI C16.5-1942, British Standard BS 6840, and IEC 60268-17がある。
参考: http://www.cakewalk.jp/Tips/LevelMeter/
<<SONAR HOME STUDIO>>
<レベルメーターは何のレベルを表示するのか?(RMSとピーク)>
SONARのレベルメーターは、「RMSメーター(SONAR 3以前の名称はVUメーター)」と「ピークメーター」という、異なる2種類のレベルを表示することができる。
RMSはRoot Mean Squareの略で、日本語に直すと二乗平均平方根になり、各サンプルの2乗の平均値の平方根で表され、音のエネルギーを示す。
一方、ピークメーターは文字通り「音響波形のピーク(最大振幅)」を表す。
RMSメーターとピークメーターにはそれぞれ短所/長所がある。
人間が感じる音の大きさとRMSメーターのふれ方は比較的よく合致するが、ピークメーターでは聞いた感じとは異なる表示になってしまうことがある。
クリッピング・ノイズが発生するのを防ぐためにレベルを監視するのであれば、ピークメーターの方が都合がよい。
でしょう。
SONAR 4ではRMSメーターとピークメーターを1つのレベルメーターに同時に表示させることができるようになっており、ピークホールド機能やピーク値の表示もある。
<レベルメーターの反応時間(ライズタイムとフォールタイム)>
SONAR 4では新たに、レベルメーターのライズタイムとフォールタイムを調節できる。
ライズタイム/フォールタイムとは、オーディオのレベルが急激に変化したときのレベルメーターの反応時間のこと。
ライズタイムで上昇方向の、フォールタイムで下降方向の反応時間を指定する。
SONAR 3以前のレベルメーターは反応時間が短いので、SONAR 4のレベルメーターは動きが緩慢に見える。
アナログミキサーなどについている針式のレベルメーター(VUメーター)は、わざとゆっくり動くように作られており、ライズタイム/フォールタイムを長目に調節すると、針式メーターと同じ感覚で操作できるようになる。
<ピークホールド、ピーク・インジケーターとピーク値の表示>
SONARのレベルメーターには、ピークホールド、ピークインジケーター、ピーク値の表示がある。
RMSメーターを表示していても、これらの表示はすべてピークの表示になる。
これらの機能は主に録音の際や、マスタリング直前のレベル監視で使われることが多い。
ピークメーターの0dBは、記録/再生可能な最大振幅を示しており、録音時やマスタリング時、オーディオのエクスポート時に0dBを超えてしまわないように注意が必要。
SONAR内部では0dBを超えるオーディオでも正しく扱うことができ、制作の最中はレベルオーバーをあまりシビアに考える必要はない。
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