エンターテインメント(エンタメ)とは、鑑賞者にサービスするということである。サービスの内容はもっぱら「楽しい」と思わせることにあるが、ホラーならば「恐怖」になり、アクションならば躍動感などの興奮、サスペンスやミステリなどでは犯人を追い詰めるスリルや巧妙なトリックの数学的な美なども挙げられる。どれも文学のような「これはどうだ」という傲岸不遜な態度はあまりなく、「どうぞ楽しんでください」というようなへつらう印象すらある。これが過度になると媚びていると云われるようになる。
エンタメでは、わかりやすいほうが好ましい。難解なだけで読み進めることが難しくなり、不快感すら与える。
だが、わかりやすく表記することは難しく、一概にパターン化できるものではない。改行ひとつをとっても、海外の文学のように改行をほとんどせずにギッシリと敷き詰める方法もあれば、ケータイ小説のように一行どころか読点(、)をつけるような場所で改行し、さらには全行の間に1行ないし複数行の改行を含めることもある。どちらがより読みやすいかは読者の考え、その読者自身がこれまでどんな活字に触れてきたかなどが関係してくる。他にもクエスチョンマーク(?)やエクスクラメーションマーク(!)、三点リーダー(…)やダッシュ(―)などの記号の振り方なども作者個人の判断に委ねられる。
最終更新:2011年08月06日 10:39