ニコニコ動画（ネット勢力）について

　「ニコニコ動画」は、日本の3大勢力のひとつとして挙げられる動画投稿サイトである。
　現在のネット勢力のなかでは随一といえるほど創作性が強く、イラスト系サイトの「PIXIV」以上にサブカル色が濃い。また他の動画サイトと違い、視聴者のコメントを流すことが可能。
　ニコニコ動画という名称であるものの、ニコニコ生放送やニコニコ大百科、ニコニコミュニティなどを統括している。
　2chに次ぐ勢力として考えることもでき、スラング（その場のみで通じるような言葉）も多い。2chでは外部サイトがそのスラングを説明しているが、ニコニコは「ニコニコ大百科」などを擁しているため、メジャーなスラングは網羅しており、幾分か優しい。

　勢力としてはある程度の市民権をもっているが、コアなサブカル性や、奔放で利己的とすらいえる著作権に対する姿勢などから、ニコニコを利用しないネットユーザーからは忌避されることも多い。そのためニコニコを頻繁に利用するユーザーを、「ニコ厨」と称する。厨房、つまり中学生ぐらい幼稚であるという意味や、中毒者の「中」が転じた意味もあると考えられる。

　ちなみにニコニコ動画を運営している株式会社ニワンゴの取締役「ひろゆき」曰く、「ニコニコ動画（のユーザー）は若い。20代ぐらい」（「博士の異常な鼎談」より）。

ネタ
　主なネタには、MADやゲームプレイ動画、VOCALOIDや、やってみた系などがある。

• MAD

　既存の映像を編集したもので、元動画をパロディすることや、編集でネタを上乗せすることでおもしろくする。ニコニコ動画の黎明期からあるメインコンテンツとも称せるものである。
　元動画はアニメやTVの映像などが主である。ニコニコ動画の悪しき習慣であるが、基本的に著作権については無視している。ときに権利者が素材を提供することがあるが、違反をして動画を削除されるパターンは後を絶たない。
　また松岡修造ネタや必須アモト酸など、著しく人格攻撃を行い侮辱するものもある。

• ゲームプレイ動画

　TVゲームを実際にプレイした動画。大まかには単純にプレイした動画を編集してあるもの（非実況）と、マイクで喋りながらプレイしているもの（実況）に分けられる。さらにはTAS（ Tool-Assisted Speedrun→ツールを使って最速クリアを目指すものや、Tool-Assisted Superplay→ツールを使った特殊プレイを撮ったもの）やTAP（Tool-Assisted Performance→ツールを使って、いわゆる魅せるプレイをするもの）、ゲーム内の主人公などになりきる「なりきりプレイ」などがある。

• VOCALOID

　クリプトン社製の音声合成ソフトを利用した動画。ほとんどがVOCALOIDの音声を利用した楽曲である。下記の歌ってみた系に派生することも多い。

• やってみた系

　様々な素材を元に、「歌ってみた」「踊ってみた」「演奏してみた」「描いてみた」などの、ユーザーが挑戦するという主旨の動画。ニコニコ内でも賛否両論があり、神聖視や罵倒する場面がままある。

• 珍しい動画

　珍しい・凄いなどの理由で投稿された動画。YOUTUBEを含む他サイトからの転載もある。ときおりTVでの重大ニュース問題発言を引用したり、政治的、ある企業の経済的な理由などからTVで放送されない動画が投稿されることがある。またニコニコ動画自体の悪質とされる部分に言及するものもある。