魔物 - 【非公式】冥王様が通るのですよ！Wiki

魔物

---

魔物とは、マギア世界における魔力生命体の総称である。
魔力を糧とし、自己を維持・成長させる存在であり、魔力を失うと身体が崩壊し、魂が霧散して消滅する。魔物は生得的に魔導と呼ばれる異能を持ち、進化を繰り返すことでより強力な存在へと変化する。極限に達した魔物は魔法を獲得し、「王の魔物」として分類される。

概要

定義

魔物とは、魔力を基盤とする生命体であり、他者の魔力を糧とすることで自己を維持し、成長する存在である。魂を根源とし、擬似的な肉体を持つが、魔力が枯渇すると身体が崩壊し、魂が霧散して消滅する。

魔物の生態には以下の特徴がある。

• 魔力によって構成された擬似的な肉体を持つ。
• 他者の魔力を摂取し、自己の維持と成長を行う。
• 魔力を失うと身体が崩れ、魂が霧散して死に至る。
• 魔力を得る手段は多様であり、生物のように食物から吸収するものもいれば、直接魔力を奪い取るものも存在する。
• 魔力の増大に伴い、魂が拡張され、知能も発達する傾向がある。

魔物はその本能から常に魔力を求めて行動し、生存のために他者を襲うことが多い。そのため、人類とは古くから敵対関係にある。

魔物の起源

魔物の起源は、魔神ルシフェル・マギアが創造した最初の生命体である天使系魔物にまでさかのぼる。

ルシフェルは自身と意思疎通できる存在を求め、まず魂を生み出した。この魂は魔力によって構成され、維持するために魔力をかき集め、仮初の器を形成した。そして最初に誕生した魔物はルシフェルの姿を模した天使となり、その後、対抗勢力となる悪魔や、強大な魔力を持つ竜が続いて創造された。

やがて戦乱の中で倒れた魔物の残滓が魂と結びつき、新たな魔物が発生。これが霊系魔物の起源となる。また、物質に魂が宿る現象を通じて、鉱物系・動植物系の魔物が誕生し、さらに動物や人間の活動が広がるにつれて、魔物の多様性は飛躍的に増加していった。

魔導

魔導とは、魔物が生まれながらに持つ固有の異能であり、魂に刻まれた術式として本能的に発動できる。詠唱や複雑な制御を必要とせず、瞬時に行使可能であり、一般的な魔術とは異なる性質を持つ。
→詳細は「魔導」を参照。

進化

魔物は魔力を蓄積し、その限界を超えることで魂と身体に最適化が発生し、上位種へと進化する。進化の度合いは等級によって分類され、以下の段階を経て強大になっていく。

雑種級 → 低位級 → 中位級 → 高位級 → 災禍級 → 破滅級 → 絶望級

多くの魔物はこの過程で進化を終えるが、ごく一部の魔物は、魂に強い刺激を受けることで魔導が進化し、魔法に目覚めることがある。魔法を獲得した魔物は「王の魔物」と呼ばれ、通常の魔物とは一線を画する存在となる。
魔法は魔導とは異なり、魔法はルシフェルの支配する世界の法則から逸脱した独自の力を持つ。
→詳細は「王の魔物」を参照。

系統と種族

魔物は、発生時に自身を構築する魔力が持つ情報（魔力情報体）の影響を受ける。魔力情報体とは、環境に刻まれた魔力の情報であり、土地の性質、生態系、既存の魔物の影響などが含まれる。これにより、同じ環境で生まれた魔物は似た性質を持つ傾向にあり、特定の条件下で発生・進化した魔物は、新たな種族として定着することがある。

魔物は基本的に系統・等級・種族の三つの分類によって整理される。

• 系統 - 魔物の生まれた環境や性質によって分類される大きな枠組み。
• 等級 - 魔物の成長段階や戦闘能力を示す指標。
• 種族 - 進化や発生を通じて確立された、魔物の具体的な分類。

ルシフェルは、この世界に生まれた魔物をすべて知覚し、新たな種族が誕生すると名前を授ける。命名された種族は世界の概念として定着し、その存在が確立される。

魔物には多様な種が存在し、それらは系統ごとに分類される。ここでは、系統を整理するにあたり、さらに便宜的な大分類を設けた。

• 幻想（不死属系・霊系・妖精系）
  人間の強い感情などから生まれる系統
• 人型（魚人系・獣人系・巨人系）
  人型の影響が加わった系統
• 鬼（鬼系・豚鬼系・牛鬼系）
  鬼の系統
• 動植物（狼系・鳥系・兎系・狐系・猪系・猫系・植物系・蟲系）
  動植物の情報体を得た系統
• その他（鉱物系・粘液系）
  鉱物や単細胞生物など単純構造の系統
• 神話（天使系・悪魔系）
  ルシフェルの似姿、またはその反転を始まりとする系統
• 竜種（地竜系・水龍系・天竜系）
  三体の竜を始祖とする系統

→詳細は「魔物一覧」を参照。