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魔神術式

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魔神術式

魔神術式とは、冥王シュウ・アークライトが考案した技術であり、自身の魔法で築いた固有世界を周囲へ展開し、環境そのものを書き換える魔術の一種である。

概要

魔神術式とは、冥王シュウ・アークライトが編み出した技術であり、自身の魔法魔力を通じて固有世界を展開し、その法則を外部環境へ適用する魔術の一種である。
この術式を行使し、周囲を自身の固有世界へと書き換え、魔神ルシフェル・マギアと同様に自らの法則で環境を支配する状態を魔神化と呼ぶ。
本質的には固有世界の展開による環境の書き換えであり、ルシフェルのような創造者やイゴーロナクのような異質な存在も、異なる手法で同様の結果を生み出している。

原理

シュウの考案した魔神術式は、術者の固有世界を基盤とし、外部環境を書き換える技術である。その発動には、以下の4つの工程が必要となる。
  1. 固有世界の事前構築
    術者が事前に固有世界を確立することが前提となる。その世界には魔法に由来する法則が敷かれており、環境書き換えの基盤となる。
  2. 自身の魔法魔力変換
    術者の魔力体およびを、完全に魔法魔力へと変換する。これには極めて精緻な魔法魔力の制御が要求される。魔法の性質によっては、魂の知覚能力が変換を容易にする要因となることも考えられる。
  3. 自身を固有世界と繋がる門とする
    魔法魔力化した術者自身に術式を這わせ、固有世界と外部世界を繋ぐ門として機能させる。この段階で、固有世界の法則が外部世界へと流出する下準備が整う。
  4. 術式の展開
    術式を周囲の環境へと広げ、固有世界の法則を適用することで、外部世界の支配を確立する。

冥王の魔神術式の適用例

魔神術式を考案したシュウは、マギア世界の支配者であるルシフェルの許可のもと、自身の固有世界として冥界を構築し、その冥府に死魔法に由来する強力な世界法則を敷いていた。
また、を魔法魔力化する過程において、魂の知覚という死魔法の特性が有利に働いた可能性がある。
さらに、固有世界を展開する際には、もともとマギア世界の三次元空間に重ね合わせていた冥界を顕現させるだけであったため、比較的安定した運用が可能だった。
しかし、それでも魔神術式の展開と維持は極めて困難であり、膨大な魔法魔力の消費を伴う。

シュウの魔神術式は、顕現させる冥府の階層によって適用される法則が異なる。
以下の3つの術式が代表的であり、状況に応じて適用範囲や影響力を使い分けることができる。
  • 凍獄術式(ニブルヘイム)
    冥府のニブルヘイムを顕現し、領域内のあらゆる物質的エネルギーを根源量子へと還元する。
    物理・魔術による抵抗はほぼ不可能だが、高い再生力を持つ存在や、空間を司る魔装によってわずかに影響を抑えることができる。一方、魔法の特性によってはニブルヘイムの影響を受けにくい場合もある。
  • 幽忘術式(ヘルヘイム)
    冥府のヘルヘイムを顕現し、魂に張り付いた記憶や人格といった精神構造を根源量子へと還元する。
    ただし、魂が器である肉体によって保護されている場合、その影響は制限される。
  • 零魂術式(ニブルヘル)
    冥府のニブルヘルを顕現し、あらゆる物質や魂までも根源量子へと還元する
    極めて強力な還元力を持ち、通常の物理・魔力的防御は通用しない。ただし、分解や還元に対し相性の良い法則を持つ魔法であれば、影響をわずかに抑えることが可能とされる。

魔神術式は、環境を書き換えることで自身の法則を適用する強力な技術であるが、その制御は極めて難しく、展開時の法則の衝突による消耗も激しい。このため、シュウは魔神術式の性質を応用し、より扱いやすくした魔術を開発した。これを便宜的に汎用化魔神術式と呼ぶ。
汎用化魔神術式は、冥界の法則をそのまま展開するのではなく、局所的な適用や制御を可能とすることで消耗を抑え、戦闘などで運用しやすくした形態である。
→詳細は「汎用化魔神術式」を参照。

世界の書き換え手法と固有世界の実例

魔神術式は、魔法による「世界の書き換え」の一手法であり、同様の現象は他の王の魔物によっても異なる形で実現されている。
世界の書き換えに成功した王の魔物は、自身の法則に則った支配能力を持ち、その領域内において圧倒的な優位性を確立する。
  • 冥王シュウ・アークライト
    構築済みの固有世界である冥界を基盤とし、それをマギア世界に適用する。
    シュウの冥界は、それぞれ物質・精神・万物の消滅を強いる三層からなる領域を作り出し、自分以外のあらゆる存在に滅びを与える。
  • 邪魅の化身イゴーロナク
    増幅呪詛によって魔法魔力を無制限に増大させ、その圧力で周囲環境の法則を強引に書き換える。
    イゴーロナク宮殿(yA pLAc)は、あらゆる存在の悪感情を増幅し、自身の依代を無制限に分身させることすら可能とする。
  • 魔神ルシフェル・マギア
    世界そのものを創造し、力魔法によってその振る舞いを支配し続ける。
    マギア世界で戦う限り、あらゆる物理的な力の振る舞いはルシフェルの意のままとなる。

法則の衝突

異なる固有世界が接触すると、互いの法則が競合し、境界面で相互の書き換えが発生する。これにより、衝突が起こった地点では固有世界が不完全な状態となり、どちらの法則も安定して適用されない。これを解決し、固有世界を完全に展開するには、魔法魔力の出力で押し切る必要がある。
また、固有世界の展開自体がルシフェルの力魔法が支配するマギア世界との衝突であり、これは回避不可能な現象である。王の魔物が固有世界を展開する際には、多大な魔法魔力を消費しながら一時的にその法則を適用し、最終的にはマギア世界の修正力によって収束する。このため、固有世界の維持には膨大な魔力供給精密な制御が求められ、長時間の展開は極めて困難となる。
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