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シュウの魔術

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シュウの魔術

本項では、冥王シュウ・アークライトが扱う魔術について記述する。

シュウ独自魔術

シュウがアポプリス式魔術を解析したことで見出した魔術根源をもとに設計した魔術から、魔導魔術に属さないものを便宜的にまとめたもの。
アポプリス式魔術が詠唱やイメージを用いて魔術根源の補助を受けて魔術陣を構築するのに対して、これらの魔術の構築には物理学への造詣や術式の理解をしたうえで、魔力操作によって自力で魔術陣を構築必要があることから、生体脳の処理能力を超えた演算力が求められる。霊系魔物として魂で直接思考できるシュウ自身もまた、実際の運用には賢者の石を用いる場合もあった。
  • 光の雨 - 152話に初出。
    上空に多数の球状魔力障壁を展開し、それぞれに加重魔術と加速魔術を付与して高速落下させる魔術。
    落下時の空気摩擦によりプラズマが発生し、無数の流星のような閃光として降り注ぐ。
    多数の岩石を加速落下させる土の第12階梯《流星群(スター・フォール)》と類似の効果を持つが、術式規模が小さく、威力の調整が容易である。
  • 暗黒塔 - 298話に初出。
    術者のはるか上空に、屈折率を自由に操作可能な球状結界を固定展開する魔術。
    内部では入射光が完全反射を繰り返し、太陽光が蓄積され続ける。
    攻撃時には屈折率を局所的に変化させ、巨大な光束を一点に向けて放射し、極めて高い破壊力を発揮する。
    その見た目が、空に突き立つ黒い塔のようであったことから「暗黒塔」と名付けられた。
  • 遊星 - 350話に初出。
    宇宙空間を漂う小惑星を魔術的に捕捉し、空気抵抗のない環境下で加速させた後、空間転移によって標的付近に落着・衝突させる魔術。
    数トン規模の小惑星を光速の数%で衝突させることで、核兵器級の破壊力を生む。
  • 暗黒相転移(ブラックホールフェイズシフト) - 364話に初出。
    範囲内の物質を固体・液体・気体と相転移する果てとして、情報状態へと変移させる。
    理論的には惑星ほどの質量であっても指先程度まで凝縮できる。
  • 天の眼 - 447話に初出。
    観測魔術の一つ。光学観測によって広域をリアルタイムで解析し、地図として情報化する。
    負荷が低く、ソーサラーリングによる常時発動が可能。
  • 地の眼 - 447話に初出。
    観測魔術の一つ。結界内の粒子に対し量子演算を行い、その統計的挙動から高確率で発生しうる未来の事象を予測する。限りなく低確率な事象の予測はできない。
    演算負荷が極めて高く、マザーデバイス級の演算機能を要する。

魔導魔術

シュウの魔導『吸命』または魔導的使い方としての死魔法が術式に組み込まれた魔術を便宜的にまとめたもの。
  • 斬空領域(ディバイダー・ライン) - 6話に初出。
    原子一個分の厚さで空間を指定し、その領域内の構造を分解魔術によって切断する魔術。物理的強度や材質を問わず断面を形成できる。
    さらに、シュウの魔導『吸命』を組み込むことで、極小領域に魔力簒奪効果を集中させ、生物の持つ魔力的抵抗をも無効化しつつ切断を成立させる。
  • 暴食黒晶(ベルゼ・マテリアル) - 23話に初出。
    反物質の生成と制御によって対消滅反応を引き起こし、広域を破壊・蒸発させる魔術。
    任意の物質を反物質に変換、あるいは直接生成し、それを空気との接触を避けるため高密度の魔力で封印する。次に、加速魔術により反物質を目標へと射出、着弾と同時に反応促進魔術で通常物質との対消滅を強制する。発生した莫大なエネルギー(例:反物質50gでTNT換算約2ギガトン)は熱へ変換され、魔力結界によって封じ込められ、内部の物質を完全蒸発させる。
    さらに、熱エネルギーを魔力へと変換し、死魔法によってすべてを吸収することで術式を収束させる。終了後の空間は絶対零度近くまで冷却され、空気が液化・沈降し、激しい気圧変動による暴風などの二次災害を引き起こす。
  • 眷属召喚 - 53話に初出。
    霊系魔物である精霊(エレメンタル)を召喚し、使役する魔術。
    魔物としての強さは注ぎ込んだ魔力に比例するが、召喚属性魔術と同様に魂をもたない。
  • 神炎 - 138話に初出。
    可視光を超える高エネルギー輻射を伴う炎を生成・放出する魔術。
    発生した炎は、触れた物質を原子レベルで崩壊させ、その質量エネルギーを吸収・転換することで自己拡大を続ける性質を持つ。エネルギー収支が正のまま増幅するため、放置すれば制御不能な臨界に達する危険がある。
    術式収束のため、シュウは熱エネルギーを死魔法によって魔力へと強制変換・吸収することで、炎の膨張を抑制し、術式全体の安定を維持している。
  • 死神(グリムリーパー) - 178話に初出。
    魔晶を嵌め込んだナイフを媒体として、術者を中心とした局所空間の時間を極端に減速させる魔術。
    時間減速が発動すると同時に、術者であるシュウは死魔法の作用により自身への時間干渉を無効化することで、周囲の時間流速が最大で百万分の一の状況で約十秒間活動することができる。
    極めて高い演算負荷と術式強度を持つため、術具である魔晶ナイフは一度の使用で破損・使用不能となる。
    この魔術に抵抗できるのは、同様に魔法を操る存在か、時間を司る魔装の保有者に限られる。

死魔力魔術

死魔力を応用して設計された魔術を便宜的にまとめたもの。
  • 冥導 - 106話に初出。
    極限まで圧縮した死魔力を用いて三次元空間を破壊し、局所的な崩壊点を生じさせる魔術。
    破壊された空間は、構造の安定を図るために周囲の物質・魔力・熱エネルギーを吸収し続け、結果としてブラックホールのような漆黒の球体が形成される。収束するまで持続的に周囲を引き込みながら破壊を続ける点が特徴。
    同様の効果を持つ魔術に、闇の第十三階梯《星陰通孔(アストロ・ホール)》がある。
  • 死の風 - 185話に初出。
    死魔力で構成された極微小の精霊群を召喚し、風に乗せて標的へ送り込む魔術。
    精霊は接触した対象の魔力を吸収し、自身もろとも死魔力へと変換したのち、対象を根源量子へと還元・消滅させる。
  • 冥導残月 - 185話に初出。
    圧縮した死魔力を三日月状の斬撃として放ち、軌道に沿って空間を二次元的に破壊する魔術。
    一見すると死魔力による斬撃のようであるが、実際には空間そのものが細く長く「殺されて」いる。さらに、破壊された空間は通常であれば即座に崩壊・修復による吸引を起こすが、この魔術ではその修復プロセスを時間魔術によって一時的に保留している。
    術者であるシュウが任意のタイミングで時間魔術を解除すると、破壊が再開され、空間が崩壊する。
    これにより、任意のタイミングで追加の斬撃を行うことができ、切断線上の物質・魔力・熱エネルギーが一掃される。

魔神術式

魔神化することで、自身の魔法で築いた固有世界を周囲へ展開し、環境そのものを書き換える魔術。
冥王シュウ・アークライトが編み出したのは、冥界の機能に基づいた死の法則を段階的に表出し、対象を周囲環境もろとも消滅させるもの。
  • 凍獄術式(ニブルヘイム) - 362話に初出。
    周囲環境を、あらゆる物質的エネルギーが分解され、魂の存在だけを許す法則へと書き換える魔神術式。
    その環境に留まるだけで魔物の魔力体や生物の有機構造を含むあらゆる物質は分解され、最終的には魂だけが残る。
    抵抗手段は限られており、魔法魔力の性質によっては完全に影響を受けないこともあるほか、高い再生力や空間を操る魔装によってごく短時間だけ抵抗できる場合もある。
  • 幽忘術式(ヘルヘイム) - 365話に初出。
    周囲環境を、魂の精神構造が魔力に還元される法則へと書き換える魔神術式。
    その環境に晒された魂は、その外殻にあたる魔導や魔装・記憶・感情・人格といった精神構造を魔力へと還元され、最終的に無垢な魂となる。
    凍獄術式(ニブルヘイム)などを経ずに、魂が魔物の魔力体や生物の有機構造に守られている場合は効果を発揮しない。
  • 零魂術式(ニブルヘル) - 405話に初出。
    周囲環境を、あらゆる存在が根源量子にまで還元される法則へと書き換える魔神術式。
    抵抗手段は存在せず、魔法法則によって時間を稼ぐ間に、術式を打ち破るしかない。

汎用化魔神術式

魔神術式を安定的に運用するために構築された汎用術式を便宜的にまとめたもの。
  • 冥府の凍息(コキュートス) - 40話に初出。
    範囲内の物理エネルギーを選択的に奪う、凍獄術式(ニブルヘイム)の汎用術式。
    死魔法によって、空間内の熱や質量といったエネルギーを任意に魔力へと還元、吸収することができる。還元する対象やその度合いを細かく調整することができ、たとえば、熱量だけを-100℃程度に留めるまで奪ったり、質量エネルギーを奪うことで物質を消滅させることもできるなど、応用性が高い。
    この魔術は元来、死魔法を利用した魔術の一つであったが、後に冥界の第一層ニブルヘイムの中核に組み込まれ、物理存在の還元法則として機能するようになった。
    現在では、汎用化魔神術式の一つとして運用されている。
  • 冥府の劫河(プレゲトーン) - 499話に初出。
    灼熱の奔流を作り出す、凍獄術式(ニブルヘイム)の汎用術式。
    冥府の凍息(コキュートス)によって奪ったエネルギーを吸収せずに操ることで、莫大な熱エネルギーの空間を生み出し、絶対零度と灼熱による混沌とした強力な破壊効果をもたらす。
  • 忘迦(レテ) - 469話に初出。
    黒い腕を生み出して触れた者の精神構造を奪う、幽忘術式(ヘルヘイム)の汎用術式。
    黒い腕は幽忘術式(ヘルヘイム)によって展開した黒い沼から無数の黒い腕を発生させる。
    これらの腕は魂を持つ存在を狙い、接触した対象の精神構造を表層から順に剥ぎ取る。
    触れられた者は記憶や能力を失い、最終的には意識を喪失して廃人同然となる。
    奪われた精神情報は、術者であるシュウによって記憶として閲覧されたり、魔力資源として吸収されたり、あるいは魔法能力として再利用されることもある。
  • 死の鎌(デスサイズ) - 449話に初出。
    死魔力の刃を纏わせた円環を操る、零魂術式(ニブルヘル)の汎用術式。
    零魂術式(ニブルヘル)を円環状に展開し、その軌道に冥府の第三層ニブルヘルに蓄積された濃密な死魔力を刃として纏わせる。これにより、極めて高い殺傷力と術式の安定性を両立している。
    刃に触れた対象は物質・魂・魔法を問わず即座に切り裂かれ、防御は極めて難しい。
    円環の数や軌道は任意に制御可能であり、並列数を増やすことで広域攻撃に、数を絞ることで高速・精密な操作が可能となる。
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