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マギア世界

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マギア世界

マギア世界とは、魔神ルシフェル・マギアが創造した物理世界の便宜的な呼称である。
この世界は根源量子によって構成され、時間・空間・物質・魔力のすべてがルシフェルの「力魔法」によって生み出された。
本項では、その成立過程を示す「創世記」と、それを支える「基本法則」と「魔術」について解説する。

創世記

1. 魔神の発生と世界の確立

かつて、根源量子のみが静止した状態で満ちた次元に、原初の魔物ルシフェル・マギアが誕生した。
ルシフェルは、自身の能力である力魔法を用いることで根源量子を振動させ、時間の流れを生み出し、空間の広がりを形成。振動した根源量子である魔力から、エネルギーと物質を創造した。
こうして、物理法則を定めた「世界の基盤」が形成された。

2. 始まりの魔物の創造

ルシフェルは自分と意思疎通が可能な存在を求め、まずは平たい大地を創造した。
次に、自身の根源を模して「」を創り出す。魂は魔力のみで構成され、結合力が弱く、そのままでは散逸してしまう。そこで魂は、自らを維持するために周囲の魔力をかき集め、器(身体)を形成した。
かき集めた魔力にはルシフェルの情報体が含まれていたため、最初に生まれた生命は天使の姿を持つ魔物となった。
天使系魔物はルシフェルに絶対的に従順であったため、彼は対抗勢力となる存在を求め、独立した意志と反抗の可能性を持つ悪魔系魔物を創造した。
さらに、強力な存在として「赤き滅びの竜」「塩の海龍」「大地の支配竜」という三体の竜を創造した。それぞれが強大な魔法を持ち、その眷属は天竜系・海龍系・地竜系として世界に定着した。
これら天使系、悪魔系、竜系を始まりの魔物という。

3. 戦乱期

これにより、魔法を持った存在は悪魔の頂点に立ったアスモデウスを含めて五体となり、それぞれが眷属を率いて戦争を繰り広げた。戦いの過程で、倒れた魔物の残滓が魂と結びつき、「霊系魔物」が誕生。長きにわたる戦争の末、ルシフェルはアスモデウスを従え、天使と悪魔を統べることとなった。

4. 動植物の創造

次に、岩石などがを宿したことから着想を得て、物質からなる肉体に魂を宿すという着想を得たルシフェルは、世界を安定させるべく環境を整えた。まず、熱源と光源を兼ねた巨大な火球を形成、自律化のため、重力による自己圧縮と核融合の膨張とが釣り合って光を放つ巨大質量のプラズマ球である恒星とした。そして、平たい大地は拡張の過程で重力により球体として安定、惑星となる。
そこに、妃となったアスモデウスの存在から着想を得て、相互に補い合う性別の概念を取り入れた獣・鳥・魚と、それらの餌として植物・虫・微生物を創造。ルシフェルの手を離れて維持されるように生態系が確立した。
また、後にこれら動植物の魔力情報体から動植物系の魔物が生まれる。

5.人類の創造

従属と反抗を司る天使と悪魔、強大な力を持つ竜種、補い合いながら循環する動植物と生態系、それらが安定して存在する大地と恒星を形成したルシフェルは、最後に知性を有する動物として人間を創造した。
最初の人間であるアダム=アポプリスは息子とし、不老不死と限定的な力魔法を授け、この世界の管理を任せることを命じた。また、そのアダムの番としてエヴァを創り、子孫たちが生殖と死を繰り返しながら世界に満ちることを望んだ。
→詳細は人類史を参照

基本法則

マギア世界は、ひも理論で解釈した現実世界の物理法則と類似するが、その根幹は根源量子と魔神ルシフェル・マギアの力魔法に基づいている。

根源量子

根源量子とは、この世界の時空と物質の最小単位である。

ルシフェルが創ったマギア世界は、現実世界と類似した物理法則を持ち、物質も同じように分子・原子・素粒子の階層構造を持つ。しかし、素粒子はさらに根源量子の振動によって生じる。

根源量子は本来、静止しており、振動を持たない。ルシフェルは力魔法を用いることで、媒介なしに直接、根源量子に振動を与えることができる。これによって、根源量子は魔力となる。

振動を持った根源量子(=魔力)は、特定の構造を持つ重ね合わせ状態を形成し、それが素粒子を生み出す。その素粒子が相互作用し、質量を持つことで物質となる。

さらに、根源量子の振動は時間を定義し、振動の広がりが空間を形成する。

時間の成り立ち

時間とは、根源量子の振動によって規定される現象である。

一般的に時間とは、過去から現在、未来へと一方的に流れる不可逆的なものとして理解されている。しかし、マギア世界では、時間の進行は根源量子の振動数によって決定される。
つまり、根源量子が1回振動するごとに、時間は1ステップ進むという概念であり、この振動の速さ(振動数)が時間の進み方を決める。

たとえば、通常の根源量子の振動数が100万回/秒である領域(領域A)があるとする。
ここで、魔術によって特定の領域(領域B)の振動数を半分(50万回/秒)にすると、領域Bの時間の進み方は領域Aの半分になる。
しかし、領域B内の観測者にとっては、時間の流れに変化はなく、改めて1秒間の振動数を測定しても100万回のままである。
一方で、領域Aの観測者から見ると、領域Bの時間はゆっくり進んでいるように見える。逆に、領域Bの観測者からは領域Aの時間が速く進んでいるように見える。

このことから、時間とは絶対的なものではなく、根源量子の振動数によって相対的に決まるものである。
こうした領域ごとに異なる時間の進み方を固有時間と呼ぶ。
固有時間が異なる領域同士が観測し合うと、一方からは時間が遅く見え、もう一方からは時間が速く見える。これは、根源量子の振動数が時間の基準を決めているために起こる現象である。

さらに、時間の流れは単独で存在するものではなく、空間の広がりとも深く関係している。
根源量子の振動が時間を決定するように、その振動の広がりが空間を形作る。

空間の成り立ち

空間とは、物質やエネルギーが存在し、運動するための広がりのことである。
マギア世界においては、空間は根源量子の振動によって形成されている。通常、根源量子は力魔法によって確立された空間維持の仕組みによって統一・同期された振動を保っており、これによって安定した三次元空間が成立している。

魔術などの要因によって根源量子の振動数が変化すると、その領域は通常とは異なる性質を持つようになる。たとえば、振動のズレが一定以上になると、時間の流れが変化したり、周囲とのエネルギーの不連続が発生することがある。このような変化が極端に大きくなると、力魔法による空間維持の仕組みがその領域を通常空間として保持できなくなり、亜空間が発生することがある。

亜空間とは、通常空間とは異なる振動数を持つ空間領域のことである。魔術によって根源量子の振動数を意図的に変化させることで、亜空間を作り出すことが可能である。ただし、亜空間は通常の空間とは異なり、魔術によって維持されなければ消滅する。

物質とエネルギー

マギア世界の物質とエネルギーの関係は、基本的に現実世界の物理法則と同じであり、質量とエネルギーは等価(E=MC²)である。

しかし、魔術を行使することで、魔力を介した物質の状態変化やエネルギーの増幅が可能となる。さらに、時空間もまた魔力によって成り立っており、魔術による干渉が可能である。
このため、マギア世界における閉じた系では、通常のエネルギー保存則に加えて「魔力保存則」が成り立つ。

また、マギア世界の時空間の外(高次元)には、観測不可能な振動を持たない根源量子が満ちている。力魔法を持つルシフェルおよびその眷属である覚醒魔装士は、この根源量子に振動を与え、魔力へと変換する能力を持つ。
このため、振動していない根源量子を考慮に入れた「根源量子保存則」が適用される場合もある。

さらに、魔法とは根源量子の振る舞いに影響を与える力であり、その本質によっては根源量子の増幅すらも可能となる可能性がある。このような魔法の介入が発生すると、根源量子保存則すらも揺らぐ可能性がある。

魔力

魔力とは、ルシフェルの力魔法によって振動を与えられた根源量子であり、マギア世界のあらゆる構造の基盤となるエネルギーである。
時間、空間、物質、エネルギー、生命すべてが魔力によって成り立っており、魂を持つ存在は魔力を操ることで魔術を行使できる。
通常、魔力と言うとき、それはルシフェルの(ちから)魔力のことを指す。
魔力には以下の状態がある。
  • 時空間を形成する魔力 - マギア世界の時間と空間を構成する。
  • 物質・エネルギーとしての魔力 - 物理的な物質やエネルギーとして存在し、E=MC²に従って変換可能。
  • 魂を構成する魔力 - の本体を形成し、思考・代謝・進化を行う。
  • 魔物の肉体を構成する魔力 - 魂が制御することで物質化しているが、制御が外れると霧散する。
  • 自由魔力(環境中に存在する魔力) - 誰の制御も受けていない魔力で、魂と結合することで新たな魔物を形成する。
  • 魂が保有し、魔術として行使する魔力 - 術者が自由に操り、魔術を行使するためのエネルギー。
さらに、魔力が極限まで圧縮されるとブラックホール相へと相転移する。

魔術

魔術とは、魔力を用いて世界に干渉し、意図した現象を引き起こす技術体系である(詳細は「魔術」を参照)。

魔術根源

魔術根源(マギ・グラム)とは、世界を構成する物理現象を制御するための、最小単位の魔術的命令である。
力魔法で成り立つマギア世界で魔術が成立するためには、世界に作用する最小単位の術式である魔術根源(マギ・グラム)を組み合わせ、術式を構築する必要がある。
主要な魔術根源(マギ・グラム)は以下の通り。
  • 加重 - 物体に圧力を加える。
  • 加速 - 物体に加速度を与える。
  • 振動 - 音や光、物質の波動を制御する。
  • 分解 - 結合を切り離し、構造を崩壊させる。
  • 結合 - 物質や魔力の結びつける。
  • 移動 - 特定のルートや速度で対象を移動させる。
  • 固有時間 - 対象の時間の進行を変更する。空間を定義する。(要確認)
魔法の関わらないあらゆる魔術は、これらの組み合わせによって発動する。

魔術起源

マギア世界の魔術体系の根幹には、ルシフェルが世界に刻み込んだ150の魔術である魔術起源(マギ・レコード)が存在する。

かつて人間の祖アダム・アポプリスが設計した10属性×15階梯の150の魔術をアポプリス式魔術という。ルシフェルがその有用性を認め、世界の基盤に組み込んだため、すべての術者が「正しいイメージと詠唱と魔力制御」を行えば、魔術起源(マギ・レコード)に接続し、容易に魔術を発動できる。そのため、魔術起源(マギ・レコード)に刻まれた魔術は、完全な術式を意識せずとも行使が可能となっている。

また、魔術研究者が独自に新しい魔術を開発しようとしても、魔術起源(マギ・レコード)に接続してしまい、結果として既存のアポプリス式魔術を完成させてしまうことがある。これは、魔術起源(マギ・レコード)が魂と相互に情報をやり取りしているためであり、術者本人すら気づかずに世界の既存魔術に誘導されてしまう。
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