【非公式】冥王様が通るのですよ!Wiki
魔術
最終更新:
meioh_unofficial
-
view
魔術
魔術とは、魂が持つ根源的な作用として世界に干渉する能力、またはそれを行使する技術体系の総称である。体系的に学習・構築される魔術から、本能的・生得的に発動される魔装・魔導まで、その形態は多様であり、魔術とは単一の定義に収まらない広範な概念である。
概要
魔術とは、術者が意図をもって魔力を用い、魔法法則に則った術式によって現象を引き起こす行為全般を指し、生得的に備わる魔装や魔導、訓練によって獲得される体系的魔術まで広く含まれる。一方で、魔術はあくまで法則に従うものであり、法則を書き換える力である魔法とは明確に区別される。魔術は魔法という枠組みに内包された行為であり、その発動条件・構築方式・効果の制限などは、それぞれの魔法法則によって規定される。
仕組み
魔術行使の理屈
ルシフェルは、無振動の根源量子に力魔法を用いて魔力(力魔力)を生成し、時間・空間・物質といったマギア世界を形成した。そして意思疎通可能な存在を求め、自らを模した情報構造として魂を創造した。そのため、魂はルシフェルと同様に魔力を操作する本質的性質を備えており、彼の定めた法則に従う限り、魔力を介して世界に干渉する能力、すなわち魔術を発揮する。
よって、魔術とは魂が本来的に備えている機能の一つである。
術式と魔術陣
魔術は、世界法則に基づいた命令構造(術式)を設計し、それを魔術陣として投影・展開することで発動する。
術式とは、ルシフェルの力魔法、またはその他の魔法法則に従った命令文構造であり、定型的な術式単位(魔術根源など)を組み合わせて設計される。術式には、対象・射程・威力・持続時間などの環境変数を代入できる余地があり、術者は状況に応じてこれらを指定する。
術者は、魔力を思念波のかたちで放出し、それを術式構造に変換して空間へ投影することで魔術陣を形成する。
魔術陣は通常、平面の円形構造として手のひらの前方などに投影される。その直径は術式の規模に比例し、大規模な術式では空を覆うほどの巨大な魔術陣が必要になることもある。このとき、魔力には高密度の物質を通過しづらい性質があるため、魔術陣は可能な限り均一で干渉の少ない空間に投影される必要がある。したがって、大規模な魔術陣は物質干渉を避けるために、構造の単純な気体層である上空に展開されることが多い。
空間に投影された魔術陣は視認が可能であり、魔術の規模や種類が相手に類推されやすい。一方で、魔装や魔導といった魂に内在する魔術は、空間上ではなく魂の内部領域に魔術陣が展開されるため、外部からは不可視となる。
魔力の役割
魔力は、魔術において構築媒体と発動燃料の二重の役割を担う基礎資源である。
まず、魔力は術式構築の媒体として機能する。術者は魔力によって空間または魂の一部領域に命令構造を持つ術式を構築し、魔術陣として投影する。
次に、魔力は術式を作動させるための燃料でもある。構築された魔術陣が発動条件を満たすと、術者の魂から魔力が消費され、術式に記述された現象が発生する。このときの消費魔力量は、効果の規模・範囲・持続時間などに比例し、術者の魔力量や制御能力によって魔術の限界が規定される。
したがって、魔力は単なるエネルギーではなく、魔術を成立させる媒体であると同時に、現象を顕現させる燃料でもあるという、魔術に不可欠な二重機能を果たす存在である。
魔術体系
魔術体系とは、魔術を共通の法則・構築原理・発動条件などに基づいて整理した一連の技術群または能力群を指す。以下では、現在確認されている主要な魔術体系を分類し、それぞれの特徴を簡潔に示す。
- アポプリス式魔術 - 詠唱や魔力操作によって魔術起源と繋がることで、世界法則から術式の構築補助を受けることで行使できる、10属性15階梯からなる魔術群。
- 基礎魔術 - 力魔法の法則下で最も基礎的な術式である魔術根源を単体で行使する魔術の総称。
- 魔装・魔導 - 人間や魔物の魂に生じる、個人や種に固有の本能構築式魔術。
- 魔装魔術・魔導魔術 - 魂に宿る魔装や魔導を、個々が独自に応用した魔術の便宜的呼称。
- ロカの秘術 - ロカ族の遺伝的体質に由来する、時空魔術をベースとした封印術や結界術。
- 精霊秘術 - 女神セフィラへの信仰によって構築済みの術式が得られる、樹海魔法の基づいた魔術群。
- 冥域魔術 - 冥王シュウの加護によって死魔法の一端を再現した魔術群。
祝福 - ヴェリト人の民族的特性またはティアマトへの信仰に根ざす異能。- 無系統魔術 - 魂が本能的に、器である身体の強化や防御、他者の魔力の感知などの機能を補助する魔術群。
- 生活用魔術 - 生活を便利にするための小規模な魔術。
- 呪術 - 魔力に追加して何らかの代償を支払うことで魔術を強化する方法論。