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アポプリス式魔術

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アポプリス式魔術

アポプリス式魔術は、人間社会に広く普及した軍用魔術体系であり、魔術起源を介した術式補助によって、10属性15階梯・150種の術式を行使できる(詳細は一覧を参照)。訓練によって習得可能な汎用性を持つ一方、発動速度では生得的な資質に依存する魔装魔導に劣る。

概要

アポプリス式魔術は、人間社会に広く普及した、体系化された軍用魔術である。適切なイメージ・詠唱・魔力操作を行うことで、10属性15階梯からなる150種の魔術を行使できる。
この魔術体系は、マギア世界に刻まれた魔術起源(マギ・レコード)に基づいており、術者が発動対象の魔術の理論を完全に理解していなくても、魔術起源(マギ・レコード)から術式が補完され、発動可能となる。そのため、本来は複雑精緻である魔術陣の構築が比較的容易であるにもかかわらず、高い効率性・火力・応用性を兼ね備えていることが特徴である。
この体系は元来、人間のために構築されたものであるが、魔術起源(マギ・レコード)への接続が可能であれば、魔物であっても行使できる。
本来は魔物との戦闘を目的としており、攻撃魔術が主体である。しかし、一部には回復・蘇生・召喚系の魔術も体系内に含まれている。

起源

アポプリス式魔術は、最初の人間アダム・アポプリスによって体系化された魔術体系である。
彼は、魔神ルシフェル・マギアが人間のに授けた魔装の力を基に、適切な手順を踏めば誰でも行使可能な10属性15階梯からなる150種の魔術群を確立した。
ルシフェルはその有用性を認め、各魔術を魔術起源(マギ・レコード)としてマギア世界の基盤に刻み込んだ。
その結果、術者が適切なイメージ・詠唱・魔力操作を行えば、世界の基盤に組み込まれた魔術起源(マギ・レコード)が術式を補完し、アポプリス式魔術として発動できる仕組みが完成した。

人類史

アポプリス式魔術は、人類の誕生とともに体系化され、幾度もの文明の興亡を経て、その知識は継承と失伝を繰り返してきた。
  1. エデン時代
    人類は誕生直後、魔物との生存競争に晒されていた。しかし、アダムが一部の魔装の力を再現し、魔術として体系化。これをルシフェルが魔術起源(マギ・レコード)に刻んだことで、人類は強力な戦力を得て、最初の大文明「エデン」を築いた。
    この時代には150種の術式すべてが知られていたが、高位魔術の発動難度は依然として高かった。
  2. スラダ大陸前期
    エデン文明の崩壊に伴い、人類はスラダ大陸へと逃れた。その過程で、アポプリス式魔術の多くが失伝し、特に高階梯や一部の属性魔術が完全に忘れ去られた。しかし、炎・水・風・土は自然現象に近く、魔術起源に繋がることで比較的容易に再発明されたと考えられる。
    また、この時代の人々は、光・闇の属性を陽・陰属性として認識していた。
  3. 終焉期
    人類は急速に科学技術を発展させ、産業革命とともに魔術と機械技術を融合。魔晶技術の発展により、魔術の電子設計と機械発動が可能となり、第15階梯の魔術ですら機械による発動が実現された。
  4. 暗黒期
    終焉戦争による文明崩壊と氷河期の到来により、魔晶技術と科学知識はほぼ失われた。さらに、人類の生存圏が地下環境に限定されたことで、アポプリス式魔術の知識もほとんど消失する。
    その後は、生存圏ごとに独自の再興が進んだが、氷河期を逃れていた天空人の一部によって、魔術の知識が継承された。

仕組み

発動過程

アポプリス式魔術の行使は、目的・構築・発動の3つの段階に分けられる。
  1. 目的
    魔術の発動には、目的とする効果と対応する術式の選定が不可欠である。
  2. 構築
    術者は無意識に魔術起源(マギ・レコード)に接続し、術式を受信・構築して魔術陣を形成する。 この段階では以下の3つの要素が関与する。
    1. イメージ
      魔術の発動過程を思い描くことで、魔術陣の構築が行われる。物理的な振る舞いを含むイメージの精度が高いほど、発動の効率や効果が向上する。
    2. 詠唱
      魔術陣の構築に必須ではないが、イメージの明確化や魔術陣の安定化を助ける補助となる。高位魔術ほど詠唱が長くなる傾向がある。
    3. 魔力操作
      構築された魔術陣を適切に展開・維持するための操作。低位魔術は小規模な魔術陣で済むが、高位魔術はより大きく、複雑な魔術陣の展開と維持を必要とする。
  3. 発動
    魔術陣が完成すると、術式が起動し、魔術が発動する。

魔術起源

アポプリス式魔術において、魔術起源(マギ・レコード)は二つの主要な役割を果たしている。
  • 発動の補助
    術者は、無意識にルシフェルの被造物としての繋がりを辿り、マギア世界に刻まれた魔術起源(マギ・レコード)から術式補助を受ける。
    これにより、術者が魔術の理論を完全に理解していなくても、適切なイメージ・詠唱・魔力操作によって魔術を発動できる。
  • 術式の記録・保持
    アポプリス式魔術は、全150種がマギア世界の法則として厳密に保管されている。人類が衰退し、術式が完全に失われても、研究を重ねることで魔術起源(マギ・レコード)の影響を受け、既存の術式を再発見できる。これにより、アポプリス式魔術は不変性と普遍性を持つ体系となっている。
また、魔術起源(マギ・レコード)は、それをマギア世界に刻んだルシフェル自身によって再調整が可能である。例えば冥界の誕生によりの生死の仕組みが変化した際、蘇生系の術式もそれに合わせて調整された。

応用

アポプリス式魔術は、人類の祖アダム・アポプリスが設計した高効率な魔術体系であり、基本構造に改善の余地はほぼないとされる。しかし、その枠内で以下のような応用が可能である。
  • 転用
    術式自体はそのままに、創意工夫によって本来の用途とは異なる目的に活用することができる。
  • 術式のアレンジ
    魔術起源(マギ・レコード)に刻まれた術式を改変し、目的に合わせて最適化が可能である。
    例:雷威槍(グングニル)滅王聖滅光(アルティマ・ホーリー)など。
    また、自身の魔装と組み合わせることで、より強力な魔術へと昇華することもできる。
    例:アイリス、フロリア
  • 魔術起源を介さない発動
    イメージと詠唱による魔術起源(マギ・レコード)への接続を介さずに、術者自身の思考力や魔晶などの補助によって魔術陣を構築し、アポプリス式魔術を発動することも可能である。このことから、魔術起源(マギ・レコード)はあくまで魔術発動の補助に過ぎないことがわかる。
  • 立体魔術陣
    通常の魔術陣が平面の円形であるのに対し、立体魔術陣は球状の魔術陣を形成する技術である。これは、複数の平面魔術陣を重ね、さらに垂直方向にも魔術陣を構築し、一つの立体構造を形成する。
    この手法により、本来であれば広大な空間を占有するはずの大規模な魔術でも、小規模な空間で展開できるという利点がある。
    ただし、術式の完全理解と、立体構造への再設計が必要となるため、習得の難易度は極めて高い。

術式体系

アポプリス式魔術は、150の術式を体系化した魔術群であり、特性ごとに10の属性、規模に応じて15の階梯に分類される。

属性と特性

アポプリス式魔術の属性ごとの特性は以下の通り。
  • 炎属性 :熱エネルギーの増幅・制御を得意とし、あらゆる手段で熱を生み出し操作する。
  • 水属性 :液体の生成・制御および熱の低下を得意とし、流動性と熱エネルギーの操作に長ける。
  • 風属性 :圧力と電子の操作を得意とし、空気圧や電気の誘導を自在に操る。
  • 土属性 :強度の高い物質の生成・操作と圧縮・加重を得意とする。
  • 光属性 :防御・治癒・魔力の対消滅などを含む神聖系魔術の集合体。
  • 闇属性 :物質・精神・空間の均衡を崩し、不安定化と変質によって望む結果を得る。
  • 時空属性:固有時間に干渉し、時間と空間を自在に操作する。
  • 召喚属性:擬似的な魔物を創造し、使役する。
  • 魂属性 :魂に直接干渉し、存在の改変や機能の阻害を行う。
  • 錬金属性:物質の組成を改変し、新たな性質を付与する。

階梯と威力基準

アポプリス式魔術は、術式の規模や難度に応じて15の階梯に分類されている。
以下は、その基準と威力の目安である。
+ 展開
階梯 名称 規模
第一階梯 下位魔術
第二階梯
第三階梯 中位魔術
第四階梯
第五階梯 上位魔術 一個を対象とした最大威力の魔術
第六階梯
第七階梯
第八階梯 極大魔術 数十人を死に至らしめる
第九階梯 戦術級魔術 軍団の殲滅も可能
第十階梯 戦略級魔術 千人以上を死に至らしめる
第十一階梯 禁呪級魔術 大都市すら破壊しうる
超長射程をもつ
第十二階梯
第十三階梯
第十四階梯
第十五階梯 神呪級魔術 地形・気候にすら影響を及ぼす
第11階梯以上の魔術は禁呪級魔術とされ、その破壊規模の大きさから、国家間においてはいかなる理由があってもその使用が強く忌避されている。一撃で大都市を壊滅させる威力を持ち、外交的にも強い緊張を生むため、通常は抑止力として保有されるに留まる。

魔術一覧

→一覧はアポプリス式魔術一覧を参照。

比較

アポプリス式魔術は、他の魔術体系と比較して、術式補助による習得の容易さと、幅広い魔術の扱いが可能な汎用性を持つ。
魔装のように先天的な適性に依存せず、一定の訓練を積めば多くの術者が扱える。また、術式のアレンジが可能であり、固定された魔術体系の中でも応用の幅が広い。
一方で、発動速度や即応性に劣る。特に戦闘においては、魔装魔導のように瞬時の発動ができないため、速攻が求められる状況では不利となる。また、基礎魔術ほどの自由な術式運用はできず、決められた枠組みの中での応用に限られる。
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