王の魔物 - 【非公式】冥王様が通るのですよ！Wiki

王の魔物

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王の魔物とは、魔物が魔導を魔法へと進化させたことで、世界の法則を逸脱する力を持つ存在である。

概要

定義

王の魔物とは、極限まで進化した魔物が独自の法則を確立し、魔法を行使する力を得た存在である。
通常の魔物は、ルシフェルの支配する力魔法の環境下で活動し、その影響下から逃れることはできない。しかし、一部の魔物は魂の変質を遂げ、力魔力とは異なる魔法魔力を生み出すことで、マギア世界の法則を逸脱する能力を獲得する。この過程を経た魔物が王の魔物と呼ばれる。
→詳細は「魔法一覧」を参照。

王の魔物は、魔法の獲得によって他の魔物を圧倒する力を持つが、基本的な生態は魔物に準じる。
擬似的な肉体を持ち、外部の魔力を糧として自己を維持し、成長する点に変わりはなく、魔力を失えば肉体が崩壊し、魂が霧散する。

王の魔物は、通常の魔物をはるかに超越した存在であるものの、魔法の行使には膨大な魔力と高い制御力を要する。そのため、魔力供給が途絶えれば魔法の発動は不可能となり、無敵の存在というわけではない。
→詳細は「魔物」を参照。

覚醒条件

魔物が王の魔物へと覚醒するには、以下の3つの要素が影響を及ぼすと考えられる。

• 莫大な魔力量
  王の魔物の覚醒には、魂が変質するほどの膨大な魔力量が必要とされる。魔力量の最下限は災禍級とされるが、多くの王の魔物は破滅級または絶望級以上の魔力量で覚醒する。ただし、魔力量のみでは覚醒できず、他の要素が伴わなければ王の魔物には至らない。
• 自身の能力への習熟・理解
  魔導を本能的に扱うだけでなく、その本質を理解し、応用できることが魔法への変質を促す要因となる。魔導に対する深い理解を持つことで、必要な魔力量の閾値を引き下げることも可能とされる。例えば、冥王シュウ・アークライトは、当時の魔力量が災禍級でありながらも、魔導『吸命』を魔術と組み合わせるなどの高度な応用を行ったことで覚醒を果たした。
• 世界の法則を打ち破ろうとする意思
  魔法とは、ルシフェルが創り出した世界の法則を逸脱し、独自の法則を確立する力である。そのため、魔物自身が「己の法則を築こうとする意思」を持たなければ、魔法を獲得することはできない。たとえ膨大な魔力量を持ち、魔導を自在に操れたとしても、世界の法則に従属する存在は覚醒に至らない。

この3つの要素は互いに補完的に作用する。魔力量が最下限であっても、強い探求心と独立した法則を築こうとする意志があれば、覚醒の可能性は高まる。一方で、どれだけ膨大な魔力量を持っていても、世界に従属する立場にある存在は、王の魔物にはなれない。

覚醒を阻害する要因

強大な魔力量を持ちながらも、以下のような存在は王の魔物へと覚醒していない。これは、上記の3要素のいずれか、または複数が欠落しているためと考えられる。

• 従属的な立場にある存在
  天使（ルシフェルの眷属）や悪魔（アスモデウスの眷属）、暴食王の親衛隊などは、膨大な魔力量を持つが、基本的に主に仕える存在である。そのため、独自の法則を築く意思が欠如しており、魔法を獲得することがなかった。
• 自我が希薄な存在
  不死滅(イモルタリス)は、不浄大地そのものが魔物化した存在であり、元が「土地」という特性上、自我が極端に希薄である。そのため、自己の法則を確立することができず、魔法を獲得することがなかった。

虚無の王

虚無の王は、アザトース・アビサスが創り出した精神の世界で生まれた存在であり、マギア世界の魔物とは異なる起源を持つ。
しかし、王の魔物が魔力と物理現象を通じて法則を操るのに対し、虚無の王は精神の在り方を法則として操るという領域の違いはあるものの、それぞれが独自の法則を確立し、世界の原理を変える力を持つという点において、収斂進化的な共通点を持つといえる。

魔神術式

魔法に習熟した王の魔物は、自身の魔法魔力によって固有世界を展開し、その法則を環境に適用することができる。
その手法の一つとして、冥王シュウ・アークライトが編み出した魔神術式が存在する。魔神術式は、術者の固有世界を基盤とし、外部環境を書き換える技術であり、強力かつ効率的な環境支配を可能とする。
→詳細は「魔神術式」を参照。